プライマリ・データベースで行われた変更を使用してフィジカル・スタンバイ・データベースをリフレッシュするステップ
FROM SERVICE句を指定してRECOVER STANDBY DATABASEコマンドを使用し、プライマリ・データベースで行われた変更を使用してフィジカル・スタンバイ・データベースをリフレッシュします。
この例では、プライマリ・データベースのDB_UNIQUE_NAMEはMAINで、そのネット・サービス名はprimary_dbであるとします。スタンバイ・データベースのDB_UNIQUE_NAMEは、STANDBYで、そのネット・サービス名はstandby_dbだとします。
プライマリ・データベースで行われた変更を使用してフィジカル・スタンバイ・データベースをリフレッシュする手順
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次の前提条件が満たされていることを確認してください。
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Oracle Net接続性が、フィジカル・スタンバイ・データベースとプライマリ・データベースとの間で確立されている。
これは、フィジカル・スタンバイ・データベースの
tnsnames.oraファイルに、プライマリ・データベースに対応するエントリを加えることによって行うことができます。 -
プライマリ・データベースとフィジカル・スタンバイ・データベースのパスワード・ファイルが同じである。
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プライマリ・データベースおよびフィジカル・スタンバイ・データベースの初期化パラメータファイルの、
COMPATIBLEパラメータが12.0に設定されている。
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RMANを起動して、ターゲットとしてフィジカル・スタンバイ・データベースに接続します。リカバリ・カタログにも接続することをお薦めします。
次のコマンドで
TARGETとしてフィジカル・スタンバイ・データベースに接続し、CATALOGとしてリカバリ・カタログに接続します。フィジカル・スタンバイ・データベースへの接続は、sbuユーザーを使用して確立されます。このユーザーにはSYSBACKUP権限が与えられています。フィジカル・スタンバイ・データベースのネット・サービス名はstandby_dbで、リカバリ・カタログのネット・サービス名はcatdbです。CONNECT TARGET "sbu@standby_db AS SYSBACKUP"; CONNECT CATALOG rman@catdb;
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FROM SERVICE句を指定してRECOVER STANDBY DATABASEコマンドを使用し、フィジカル・スタンバイ・データベースをロールフォワードします。FROM SERVICE句は、フィジカル・スタンバイをロールフォワードする際に使用する必要があるプライマリ・データベースのサービス名を指定します。スタンバイ・データベースは、ロール・フォワード操作後に再起動されます。次の例では、サービス名が
primary_dbであるプライマリ・データベースを使用して、フィジカル・スタンバイ・データベースをロールフォワードします。RECOVER STANDBY DATABASE FROM SERVICE primary_db; -
(Active Data Guardの場合のみ)次のステップを実行して、REDOデータをリカバリし、フィジカル・スタンバイ・データベースを読取り専用モードでオープンします。
ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE UNTIL CONSISTENT; ALTER DATABASE OPEN READ ONLY;
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フィジカル・スタンバイ・データベース上の管理リカバリ・プロセスを開始します。
次のコマンドでは、管理リカバリ・プロセスを開始します。
ALTER DATABASE RECOVER MANAGED STANDBY DATABASE DISCONNECT FROM SESSION;
Data Guard Brokerを使用する場合、次のコマンドを使用して、管理リカバリ・プロセスを開始します。
DGMGRL> edit database standby_db set state='APPLY-ON';
関連項目:
Oracle Netの接続確立の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。