高速ホーム・プロビジョニング・スタートガイド

標準デプロイメントで高速ホーム・プロビジョニングをどのように開始および使用できるかについて理解します。

高速ホーム・プロビジョニング・スタートガイドを開始する方法

Oracle Database、Oracle Grid Infrastructureおよびその他のソフトウェア・ホームのゴールド・イメージを作成および格納できる高速ホーム・プロビジョニング・サーバーを作成および構成する必要があります。RHPサーバーの作成手順の詳細は、My Oracle Supportノート2097026.1を参照してください。

https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=2097026.1

高速ホーム・プロビジョニング・サーバーを設定するには、次のMy Oracle Supportノート2126710.1に説明されている要件をハードウェアが満たしていることを確認してください。

https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=2126710.1

標準運用環境で高速ホーム・プロビジョニングをどのように使用できるか

以下のトピックでは、高速ホーム・プロビジョニングを使用してソフトウェアのプロビジョニング、パッチ適用、アップグレードを行うための手順を段階ごとに示します。

タスク 説明
Oracle Grid Infrastructure 12cリリース2デプロイメントの作成 現在Gridホームのない2つのノードでOracle Grid Infrastructureをプロビジョニングし、その後、マルチノードのOracle Grid Infrastructureインストールを形成するようにOracle Grid Infrastructureをプロビジョニングおよび構成します。
Oracle Databaseホーム・ソフトウェアのプロビジョニングおよびデータベースの作成 Oracle Database 12cリリース2 (12.2)ソフトウェアをプロビジョニングし、Oracle Databaseインスタンスを作成します。
Oracle Grid Infrastructure 12cリリース2へのアップグレード 高速ホーム・プロビジョニングの2つのコマンドを使用して、Oracle Grid Infrastructureクラスタを11gリリース2 (11.2.0.4)から12cリリース2 (12.2)にアップグレードします。
Gridホーム・パスを変更しないOracle Grid Infrastructureのパッチ適用 高速ホーム・プロビジョニングを使用して、単一のOracleホームでOracleレイヤー・ファイルシステム(OLFS)の変更管理を有効化します。
Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseの同時パッチ適用 クラスタのダウンタイムを発生させずに、クラスタ上のOracle Grid InfrastructureとOracle Databaseに最新のパッチ・レベルを適用します。
ダウンタイムを発生させないOracle Database 12cリリース1のパッチ適用 データベースをダウンさせずに、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)に最新のパッチを適用します。
Oracle Database 12cリリース2へのアップグレード 高速ホーム・プロビジョニングを使用して、管理対象と管理対象外の両方のOracleホームを対象に、Oracle Databaseを11.2から12cリリース2へと単一コマンドでアップグレードします。
クラスタへのノード追加とノードに対するOracle RACデータベースのスケーリング 2ノードのクラスタに新しいノードを追加するには、高速ホーム・プロビジョニングを使用して、Oracle RACデータベースを新しいノードに拡張します。
高速ホーム・プロビジョニング・イメージの作成 ソフトウェア・ホームのゴールド・イメージを作成し、それらを高速ホーム・プロビジョニング・サーバーに格納します(後で作業用コピーの作成に使用します)。
Apache Webサーバーをデプロイするためのユーザー・アクションの作成 高速ホーム・プロビジョニングのユーザー・アクションを使用して、任意のタイプのソフトウェアをインストールし、構成できます。次に示すのは、高速ホーム・プロビジョニングを使用してApache Webサーバーのデプロイメントを自動化するための手順です。