Oracle XML DBに対するFTPとHTTPのポートおよびHTTP認証の構成
Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)では、Oracle Database 12c以降のリリースのOracle XML DBのポートは構成されず、アップグレードではダイジェスト認証が使用されます。
ポートを構成する場合、改善されたセキュリティ機能を利用するために、Oracle XML DB Repositoryへのアクセス用にHTTPの認証も構成することをお薦めします。
Oracle Database 12c以降では、ダイジェスト認証のサポートを提供することによって、データベースのセキュリティが向上しました。ダイジェスト認証は、HTTPプロトコルで一般に使用され、ほとんどのHTTPクライアントでサポートされている業界標準のプロトコルです。ほとんどのHTTPクライアントではこれがサポートされています。ダイジェスト認証により、暗号化(HTTPS)接続が使用されない場合でも、パスワードが常にセキュアな方法で送信されます。ダイジェスト認証をサポートすることによって、組織では、パスワードの漏えいを心配することなくOracle XML DB HTTPを使用するアプリケーションをデプロイできます。Oracle XML DBでのダイジェスト認証のサポートでは、Oracle XML DB HTTPサーバーとMicrosoft Web Folders WebDAVクライアントとの互換性も引き続き維持されます。
新しいリリースのインストールまたはアップグレード後に、次のようにOracle XML DBのFTPおよびHTTPポートを手動で構成する必要があります。
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DBMS_XDB_CONFIG.setHTTPPort(HTTP_port_number)
を使用して、Oracle XML DBのHTTPポートを設定します。SQL> exec DBMS_XDB_CONFIG.setHTTPPort(port_number);
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DBMS_XDB_CONFIG.setFTPPort(FTP_port_number)
を使用して、Oracle XML DBのFTPポートを設定します。SQL> exec DBMS_XDB_CONFIG.setFTPPort(FTP_port_number);
注意:
手順内のFTPおよびHTTPで使用するポート番号は、
DBMS_XDB_CONFIG.getFTPPort
およびDBMS_XDB_CONFIG.getHTTPPort
をそれぞれ使用することによって問い合せることができます。 -
使用されているすべてのポート番号を確認するには、
DBMS_XDB_CONFIG.usedport
を問い合せます。
関連項目:
FTP、HTTP、HTTPSおよびWebDAVプロトコルを使用したOracle XML DB Repositoryのデータへのアクセスの詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。