非CDBのpostupgrade_fixups.sqlスクリプトの実行シナリオ

非CDBデータベースに対してpostupgrade_fixups.sqlスクリプトを使用する方法を理解するためには、この手順を確認します。

アップグレード後修正スクリプトは、アップグレード前情報ツール(preupgrade.jar)を実行したときに生成されます。アップグレード後スクリプトは、アップグレード完了後の任意の時点で実行します。非CDBデータベースの場合、アップグレード後修正スクリプトによって、一般的な警告、エラーおよび推奨事項に関する情報が提供されます。

catcon.plユーティリティまたはSQL*Plusを使用して、このスクリプトを実行できます。

アップグレード後SQLスクリプトとログ・ファイルの場所は、出力フォルダの設定またはOracleベース環境変数の定義によって異なります。アップグレード後修正スクリプトは、アップグレード前修正スクリプトと同じディレクトリ・パスに配置されます。

アップグレード前情報ツールでdirオプションを使用して出力ディレクトリを指定した場合、出力ログおよびファイルはファイル・パス/cfgtoollogs/dbunique_name/preupgradeの該当ディレクトリの下に配置されます。ここで、dbunique_nameは、ソースOracle Databaseの名前です。アップグレード前情報ツールの実行時に出力ディレクトリを指定しなかった場合は、次のデフォルトの場所のいずれかに出力されます。

  • DIRで出力ディレクトリを指定していなくても、Oracleベース環境変数を設定した場合は、生成されるスクリプトとログ・ファイルは次のファイル・パスに作成されます。

    Oracle-base/cfgtoollogs/dbunique_name/preupgrade

  • 出力ディレクトリを指定せず、Oracleベース環境変数も定義していない場合は、生成されるスクリプトとログ・ファイルは次のファイル・パスに作成されます。

    Oracle-home/cfgtoollogs/dbunique_name/preupgrade

アップグレード前情報ツールによって作成されるアップグレード後修正スクリプトは、ソース・データベースが非CDBデータベースとCDBデータベースのどちらであるかによって異なります。

  • 非CDB: postupgrade_fixups.sql

例4-4 非CDB Oracle Databaseのアップグレード後修正結果のスプーリングの例

出力を確認するために、結果をログ・ファイルにスプールするようにシステムを設定します。ただし、adminディレクトリにはスプールしないでください。

SQL> SPOOL postupgrade.log
SQL> @postupgrade_fixups.sql
SQL> SPOOL OFF

スクリプト結果のログ・ファイルへのスプーリングをオフにします。

 SPOOL OFF