日時式
日時式は、日時データ型の値を戻します。
datetime_expression::=
初期のexpr
は、データ型TIMESTAMP
、TIMESTAMP
WITH
TIME
ZONE
またはTIMESTAMP
WITH
LOCAL
TIME
ZONE
の値に評価される任意の式(スカラー副問合せ式を除く)です。DATE
データ型はサポートされません。このexpr
自体がdatetime_expression
である場合は、カッコで囲む必要があります。
表2-5で定義される規則に従って、日時および期間を組み合せることができます。日時値を生成する3つの組合せは、日時式で有効です。
AT
LOCAL
を指定すると、Oracleは現行のセッションのタイムゾーンを使用します。
AT
TIME
ZONE
の設定は、次のように解析されます。
-
文字列
'
[
+
|
-
]
hh
:mi
'は、タイムゾーンをUTCからのオフセットとして指定します。hh
には時間数を指定します。mi
には分数を指定します。 -
DBTIMEZONE
: Oracleは、データベースの作成中に(明示的またはデフォルトで)構築されたデータベース・タイムゾーンを使用します。 -
SESSIONTIMEZONE
: デフォルトまたは最新のALTER
SESSION
文で設定されたセッションのタイムゾーンが使用されます。 -
time_zone_name
:time_zone_name
で指定されたタイムゾーンのdatetime_value_expr
が戻されます。有効なタイムゾーン地域名を表示するには、V$TIMEZONE_NAMES
動的パフォーマンス・ビューに問合せを実行してください。ノート:
夏時間機能には、タイムゾーン地域名が必要です。この名前は、大小2つのタイムゾーン・ファイルに格納されます。これらのファイルのうち、使用する環境および使用するOracle Databaseのリリースに応じて、いずれか一方がデフォルトのファイルになります。タイムゾーン・ファイルおよびタイムゾーン名の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。
関連項目:
-
両方のファイル内のすべてのタイムゾーン地域名のリストは、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。
-
動的パフォーマンス・ビューの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
-
expr
:expr
が有効なタイムゾーン書式で文字列を戻す場合、Oracleは、そのタイムゾーンで入力を戻します。そうでない場合は、エラーが戻ります。
例
次の例は、タイムゾーンの日時の値を別のタイムゾーンに変換します。
SELECT FROM_TZ(CAST(TO_DATE('1999-12-01 11:00:00', 'YYYY-MM-DD HH:MI:SS') AS TIMESTAMP), 'America/New_York') AT TIME ZONE 'America/Los_Angeles' "West Coast Time" FROM DUAL; West Coast Time ------------------------------------------------ 01-DEC-99 08.00.00.000000 AM AMERICA/LOS_ANGELES