図形構文図

構文図とは、SQLの有効な構文を図で示したものです。構文図は、矢印が示す方向に左から右へ読んでください。

コマンドおよびキーワードは、四角形の中に大文字で書かれています。これらの文字は、四角形の中に表示されているとおり正確に入力してください。パラメータは、楕円形の中に小文字で書かれています。パラメータには変数が使用されます。句読点、デリミタ、終了記号は円の中に書かれています。

構文図の中にパスが複数ある場合は、ユーザーがパスを選択できます。たとえば、NOPARALLELまたはPARALLELのいずれかを指定できます:

parallel_clause::=

キーワード、演算子、パラメータに複数の選択肢がある場合は、選択できるオプションが縦に並べて書かれています。次の構文図では、スタックにある4つのパラメータから1つ以上を指定することができます。

physical_attributes_clause::=

構文図で使用されるパラメータと、各文でそのパラメータに代入する値の例を次の表に示します。

表A-1 構文のパラメータ

パラメータ 説明

table

パラメータによって指定された型のオブジェクト名で置き換える必要があります。オブジェクト型の一覧は、「スキーマ・オブジェクト」の項を参照してください。

employees

c

ご使用のデータベース文字セットの単一文字で置き換える必要があります。

T

s

'text'

一重引用符で囲んだテキスト文字列で置き換える必要があります。'text'の構文は、「テキスト・リテラル」を参照してください。

'Employee records'

char

CHARまたはVARCHAR2データ型の式か、一重引用符で囲んだ文字リテラルで置き換える必要があります。

last_name

'Smith'

condition

TRUEまたはFALSEに評価される条件で置き換える必要があります。conditionの構文は、「条件」を参照してください。

last_name >'A'

date

d

日付定数またはDATEデータ型の式で置き換える必要があります。

TO_DATE(

'01-Jan-2002',

'DD-MON-YYYY')

expr

「SQL式」にあるexprの構文の説明で定義されている任意のデータ型の式で置き換えることができます。

salary + 1000

integer

「整数リテラル」にあるintegerの構文の説明で定義されている整数で置き換える必要があります。

72

number

m

n

NUMBERデータ型の式、または「数値リテラル」にあるnumberの構文の説明で定義されている数値定数で置き換える必要があります。

AVG(salary)

15 * 7

raw

RAWデータ型の式で置き換える必要があります。

HEXTORAW('7D')

subquery

SELECT文で置き換える必要があります。このSELECT文は、別のSQL文中で使用されます。「SELECT」を参照してください。

SELECT last_name

FROM employees

db_name

埋込みSQLプログラム内のデフォルト以外のデータベース名で置き換える必要があります。

sales_db

db_string

Oracle Netデータベース接続のデータベース識別文字列で置き換える必要があります。詳細は、ご使用のOracle Netプロトコルのユーザーズ・ガイドを参照してください。

必須のキーワードおよびパラメータ

必須キーワードおよびパラメータは、単独で示されているか、または選択肢のリストとして縦に並べて書かれています。必須キーワードおよびパラメータが1つの場合は、メイン・パス、つまり現在選択しているパスの線上に書かれています。次の例では、library_nameが必須パラメータです。

drop_library::=

HQ_LIBという名前のライブラリがあるとすると、この図は、次の文を示しています。

DROP LIBRARY hq_lib;

メイン・パスに交わる縦に並んだリストの中に、複数のキーワードまたはパラメータがある場合、そのうちの1つが必須です。複数のキーワードまたはパラメータから、いずれか1つを選択する必要があります。ただし、メイン・パスに存在しなくてもかまいません。次の例では、ALLSTANDBY、またはNONEを選択する必要があります。

security_clause::=

オプションのキーワードおよびパラメータ

キーワードおよびパラメータが、メイン・パスより上に縦に並べてリストされている場合は、それらのキーワードおよびパラメータがオプションであることを示しています。次の例では、上方向にたどらずに、メイン・パスを続けることができます。

deallocate_unused_clause::=

size_clause::=

これらの図に従うと、次の文はすべて有効です。

DEALLOCATE UNUSED;
DEALLOCATE UNUSED KEEP 1000;
DEALLOCATE UNUSED KEEP 10G;
DEALLOCATE UNUSED 8T; 

構文のループ

ループは、その中の構文を何回でも繰り返せることを示します。次の例では、値の式を1つ選択した後、繰り返し別の式を選択できます。式と式の間はカンマで区切ります。

query_partition_clause::=

複数の部分に分割された構文図

複数の部分に分割された構文図は、すべてのメイン・パスの端と端が結合されているものとしてみてください。次の例は、3つに分割された構文図です。

alter_java::=

この図は、次の文が有効であることを示しています。

ALTER JAVA SOURCE jsource_1 COMPILE;