ORA_DST_CONVERT

構文

目的

ORA_DST_CONVERTは、データベースのタイムゾーン・データファイルを変更するときに役立ちます。このファンクションでは、指定した日時式のエラー処理方法を指定できます。

  • datetime_exprには、TIMESTAMP WITH TIME ZONE値、またはTIMESTAMP WITH TIME ZONE値を含むVARRAYオブジェクトに解決される日時式を指定します。

  • オプションの2番目の引数には、重複時刻エラーの処理方法を指定します。元の日時値を戻し、エラーを発生させないようにする場合は、0(偽)を指定します。これはデフォルトです。重複時刻エラーを戻すようにする場合は、1(真)を指定します。

  • オプションの3番目の引数には、存在しない時刻エラーの処理方法を指定します。元の日時値を戻し、エラーを発生させないようにする場合は、0(偽)を指定します。これはデフォルトです。存在しない時刻エラーを戻すようにする場合は、1(真)を指定します。

エラーが発生しない場合、このファンクションは、datetime_exprと同じデータ型の値(TIMESTAMP WITH TIME ZONE値、またはTIMESTAMP WITH TIME ZONE値を含むVARRAYオブジェクト)を戻します。新しいタイムゾーン・ファイルで解析された場合、戻される日時値は、古いタイムゾーン・ファイルで解析されたdatetime_exprに対応します。

このファンクションを発行できるのは、データベースのタイムゾーン・データファイルを変更してタイムゾーン・データ付きのタイムスタンプをアップグレードする場合のみです。さらに、DBMS_DST.BEGIN_UPGRADEプロシージャを実行してからDBMS_DST.END_UPGRADEプロシージャを実行するまでの間にのみ発行できます。

関連項目:

タイムゾーン・データファイルの詳細およびOracle Databaseでの夏時間の処理方法は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。DBMS_DSTパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。