12.42 SHOW

構文

SHO[W] option

optionには、次の項または句を1つ指定します。

system_variable  ALL BTI[TLE]  CON_ID  CON_NAME EDITION  ERR[ORS] [ {ANALYTIC VIEW | ATTRIBUTE DIMENSION | HIERARCHY | FUNCTION | PROCEDURE | PACKAGE | PACKAGE BODY | TRIGGER | VIEW | TYPE | TYPE BODY | DIMENSION | JAVA CLASS } [schema.]name]HISTORY  LNO  LOBPREF[ETCH]  PARAMETER[S] [parameter_name]  PDBS PNO  RECYC[LEBIN] [original_name]  REL[EASE]  REPF[OOTER]  REPH[EADER]  ROWPREF[ETCH] SGA SPOO[L]  SPPARAMETER[S] [parameter_name]  SQLCODE STATEMENTC[ACHE] TTI[TLE] USER XQUERY

SQL*Plusシステム変数の値または現行のSQL*Plus環境を表示します。SHOW SGAの場合は、DBA権限でのログインが必要です。

system_variable

SETコマンドによって設定される任意のシステム変数を指定します。

ALL

ERRORSおよびSGAを除いて、SHOWのすべてのオプション設定がアルファベット順に表示されます。

CON_ID

統合データベースに接続している場合は接続先のコンテナのIDが表示されます。非統合データベースに接続している場合にこのコマンドを発行すると、0が戻されます。

CON_NAME

統合データベースに接続している場合は接続先のコンテナの名前が表示されます。非統合データベースの場合、Non Consolidatedが戻されます。

EDITION

既存のデータベース・サービスのエディション属性が表示されます。

BTI[TLE]

現行のBTITLE定義が表示されます。

ERR[ORS] [{ANALYTIC VIEW | ATTRIBUTE DIMENSION | HIERARCHY | FUNCTION | PROCEDURE | PACKAGE | PACKAGE BODY | TRIGGER  | VIEW | TYPE | TYPE BODY | DIMENSION | JAVA CLASS} [schema.]name]

ストアド・プロシージャ(ストアド・ファンクション、プロシージャおよびパッケージを含む)のコンパイル・エラーが表示されます。CREATEコマンドを使用してストアド・プロシージャを作成した後で、ストアド・プロシージャにコンパイル・エラーが検出されると、メッセージが表示されます。エラーを表示するには、SHOW ERRORSを使用します。

引数を指定しないでSHOW ERRORSのみを指定すると、SQL*Plusは最後に作成または変更されたストアド・プロシージャに対するコンパイル・エラーを表示します。PL/SQLストアド・プロシージャのタイプ(分析ビュー、属性ディメンション、階層、ファンクション、プロシージャ、パッケージ、パッケージ本体、トリガー、ビュー、型、型本体、ディメンションまたはJavaクラス)および名前を指定すると、SQL*Plusは、そのストアド・プロシージャのエラーを表示します。コンパイル・エラーの詳細は、『PL/SQL ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

schemaには、名前付きオブジェクトが含まれています。schemaを省略すると、SHOW ERRORSはオブジェクトが現行のスキーマ内にあるとみなします。

SHOW ERRORSの出力には、エラーの行番号および列番号(LINE/COL)と同時にエラーそのもの(ERROR)も表示されます。LINE/COLおよびERRORのデフォルトの幅は、それぞれ8および65です。デフォルトの幅は、COLUMNコマンドを使用して変更できます。

HISTORY

SET HISTORYコマンドを使用して設定された現在のコマンド履歴ステータスを表示します。

LNO

カレント行の番号(表示出力またはスプール出力(あるいはその両方)の現行ページの中の位置)が表示されます。

LOBPREFETCH

SQL*Plusがデータベースから一度にプリフェッチするLOBデータの量について現在の設定を表示します。SQL*Plusがデータベースから一度にプリフェッチするLOBデータの量の設定方法は、SET LOBPREFETCHを参照してください。

PARAMETERS [parameter_name]

1つ以上の初期化パラメータに対して、現行の値を表示します。このコマンドの後の文字列を使用して、その文字列を含む名前のパラメータのサブセットを参照できます。たとえば、次のように入力したとします。

SHOW PARAMETERS COUNT 
NAME                              TYPE     VALUE  
------------------------------    -----    -----  
db_file_multiblock_read_count     integer  12
spin_count                        integer  0

コマンドに続く任意の文字列なしでSHOW PARAMETERSコマンドのみを指定すると、すべての初期化パラメータが表示されます。

出力結果は、接続しているOracle Databaseサーバーのバージョンおよび構成によって異なります。PARAMETERS句を使用するには、SELECT ON V_$PARAMETERオブジェクト権限が必要です。権限がない場合、次のメッセージが表示されます。

ORA-00942: table or view does not exist
PDBS

接続している統合データベース内のプラガブル・データベースの名前、ID、モードおよび制限ステータスが表示されます。非統合データベースに接続している場合はコマンドを使用できません。

PDBSオプションは、DBA権限でログインした場合のみ使用できます。DBA以外のユーザーがPDBSオプションの使用を試みると、エラー「SP2-0382: SHOW PDBSコマンドは使用できません。」が返されます。

PNO

現行のページ番号が表示されます。

RECYC[LEBIN] [original_name]

FLASHBACK BEFORE DROPコマンドでリカバリ可能なごみ箱内のオブジェクトを表示します。列名を記録したり、解読が容易でない問合せの出力結果を解釈する必要はありません。

SELECT * FROM USER_RECYCLEBIN

問合せによって、次の順序で表示される4つの列が戻されます。

列名 説明

ORIGINAL NAME

オブジェクト作成時に使用した元の名前を表示します。

RECYCLEBIN NAME

ごみ箱内のオブジェクトの識別に使用する名前を表示します。

OBJECT TYPE

オブジェクトの型を表示します。

DROP TIME

オブジェクトが削除された時刻を表示します。

出力列の書式はCOLUMNコマンドで設定できます。

DBAは、独自のuser_recyclebinビューを持っているため、このコマンドを実行して所有しているオブジェクトを表示できます。

REL[EASE]

SQL*PlusがアクセスしているOracle Databaseのリリース番号が表示されます。

REPF[OOTER]

現行のREPFOOTER定義が表示されます。

REPH[EADER]

現行のREPHEADER定義が表示されます。

ROWPREFETCH

SQL*Plusがデータベースから一度にプリフェッチする行の数について現在の設定を表示します。SQL*Plusがデータベースから一度にプリフェッチする行の数の設定方法は、SET ROWPREFETCHを参照してください。

SPOO[L]

出力がスプールされているかどうかが表示されます。

SGA

現行のインスタンスのシステム・グローバル領域に関する情報が表示されます。ユーザーはSELECT ON V_$SGAオブジェクト権限が必要です。この権限がない場合は、次のメッセージが表示されます。

ORA-00942: table or view does not exist
SPPARAMETERS [parameter_name]

SHOW PARAMETERSの場合(SHOW SPPARAMETERSがすべてのインスタンスの初期化パラメータの現行値を表示する場合を除く)。このコマンドの後の文字列を使用して、その文字列を含む名前のパラメータのサブセットを参照できます。

コマンドに続く任意の文字列なしでSHOW SPPARAMETERSコマンドのみを指定すると、すべてのインスタンスの初期化パラメータがすべて表示されます。

出力結果は、接続しているOracle Databaseサーバーのバージョンおよび構成によって異なります。SPPARAMETERS句を使用するには、SELECT ON V_$PARAMETERオブジェクト権限が必要です。

SQLCODE

SQL.SQLCODE(最新の操作のSQLリターン・コード)の値が表示されます。

STATEMENTCACHE

文キャッシュ・サイズの現在の設定を表示します。文キャッシュ・サイズの設定方法は、SET STATEMENTCACHEを参照してください。

TTI[TLE]

現行のTTITLE定義が表示されます。

USER

SQL*Plusのアクセスで現在使用しているユーザー名が表示されます。/ AS SYSDBAで接続すると、SHOW USERコマンドで表示されます。

USER is "SYS"
XQUERY

XQUERY設定、BASEURI、CONTEXT、NODEおよびORDERINGの現行の値を示します。

xquery BASEURI "public/scott" CONTEXT "doc("test.xml")" NODE byreference ORDERING ordered

値が設定されない場合は、次の出力が表示されます。

xquery BASEURI "" CONTEXT "" NODE default ORDERING default

SGAの情報を表示するには、次のように入力します。

SHOW SGA
Total System Global Area                            7629732 bytes 
Fixed Size                                            60324 bytes 
Variable Size                                       6627328 bytes 
Database Buffers                                     409600 bytes 
Redo Buffers                                         532480 bytes 

次の例は、ストアド・プロシージャを作成し、そのコンパイル・エラーを表示する方法を示しています。

CONNECT SYSTEM/MANAGER
CREATE PROCEDURE HR.PROC1 AS
BEGIN
:P1 := 1;
END;
/
Warning: Procedure created with compilation errors.
SHOW ERRORS PROCEDURE PROC1
NO ERRORS.
SHOW ERRORS PROCEDURE HR.PROC1
Errors for PROCEDURE HR PROC1:
LINE/COL ERROR
--------------------------------------------------------
3/3      PLS-00049: bad bind variable 'P1'

AUTORECOVERYが使用可能かどうかを表示するには、次のように入力します。

SHOW AUTORECOVERY
AUTORECOVERY ON

接続しているコンテナのIDを表示するには、次のように入力します。

SHOW CON_ID
CON_ID
------------------------------
1

接続しているコンテナの名前を表示するには、次のように入力します。

SHOW CON_NAME
CON_NAME
------------------------------
CDB$ROOT

SET HIST[ORY] {ON | OFF | n}コマンドを発行して設定された現在のコマンド履歴ステータスを表示するには、次のように入力します。

SHOW HISTORY
SQL> set history on
SQL> show history
History is ON and set to "100"
SQL> set history off
SQL> show history
History is OFF
SQL> set history 1000
SQL> show history
History is ON and set to "1000"

接続している統合データベース内のプラガブル・データベースの名前、IDおよびモードを表示するには、次のように入力します。

SHOW PDBS
CON_ID CON_NAME   OPEN MODE    RESTRICTED
------ ---------- ------------ -----------
2      PDB$SEED   READ ONLY    NO
3      CDB1_PDB1  READ WRITE   NO

デフォルト・インスタンスの接続識別子を表示するには、次のように入力します。

SHOW INSTANCE
INSTANCE "LOCAL"

アーカイブ・ログの位置を表示するには、次のように入力します。

SHOW LOGSOURCE
LOGSOURCE "/usr/oracle90/dbs/arch"

CJ1およびABCが削除された場所に、FLASHBACKコマンドでリカバリ可能なオブジェクトを表示するには、次のように入力します。

SHOW RECYCLEBIN
ORIGINAL NAME     RECYCLEBIN NAME       OBJECT TYPE     DROP TIME
--------------    ------------------    ------------    --------------------
CJ1               RB$$29458$TABLE$0     TABLE           2003-01-22:14:54:07
ABC               RB$$29453$TABLE$0     TABLE           2003-01-20:18:50:29

CJ1をリストアするには、次のように入力します。

FLASHBACK TABLE CJ1 TO BEFORE DROP;