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- Oracle SolarisでのOracle ASM用ディスク・デバイスの構成
Oracle SolarisでのOracle ASM用ディスク・デバイスの構成
Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)で使用するディスク・デバイスを構成するには、次の手順を実行します。
- 必要に応じて、ディスク・グループに使用するディスクを設置し、システムを再起動します。
- 論理ボリューム・マネージャ(LVM)・ディスク・グループに属すデバイスを指定します。このコマンドにより、VERITASボリューム・マネージャのディスクに関する情報が表示されます。別のLVMを使用する場合は、適切なドキュメントで、管理しているディスク・デバイスの確認方法の詳細を参照してください。
# vxdiskconfig # /usr/sbin/vxdisk list
このコマンドで、ディスク・デバイスに関連付けられているディスク・グループの情報が表示される場合、そのディスクはすでにLVMディスク・グループの一部です。LVMディスク・グループに属しているディスクは使用しないでください。 - Oracle Automatic Storage Managementのディスク・グループに含めるディスク・スライス(パーティション)を作成または指定します。
-
システムに接続されているディスクをリスト表示します。
# /usr/sbin/format
このコマンドの出力結果は、次のようになります。
AVAILABLE DISK SELECTIONS: AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c0t0d0 < ST34321A cyl 8892 alt 2 hd 15 sec 63 > /pci@1f,0/pci@1,1/ide@3/dad@0,0 1. c1t5d0 < SUN9.0G cyl 4924 alt 2 hd 27 sec 133 > /pci@1f,0/pci@1/scsi@1/sd@5,0
このコマンドにより、デバイス名など、システムに接続されているそれぞれのディスクの情報が表示されます。たとえば、
cxtydz
のようになります。 -
使用するディスクに対応する番号を入力します。
-
ディスク上にOracle Solarisパーティションがない場合は、
fdisk
コマンドを使用して作成します。Oracle Solarisの
fdisk
パーティションは、シリンダ0ではなくシリンダ1で始める必要があります。fdisk
パーティションを作成した場合、ディスクにラベル付けしてから続行してください。 -
partition
コマンドの後にprint
コマンドを入力し、使用するディスクのパーティション表を表示します。 -
必要に応じて、シリンダ1から始まる単一のディスク全体のスライスを作成します。
注意:
自動ストレージ管理によってパーティション表が上書きされるのを防ぐために、シリンダ0から始まるスライス(スライス2など)は使用できません。 -
使用するスライスの番号を記録します。
-
パーティション表を変更したり、新しいパーティション表を作成した場合は、
label
コマンドを入力して、パーティション表およびラベルをディスクに書き込みます。 -
qと入力して、formatメニューに戻ります。
-
スライスの作成が終了したら、qを入力して
format
ユーティリティを終了します。または、ディスク・コマンドを入力して新しいディスクを選択し、ステップbからgを繰り返して、そのディスクのスライスを作成または指定します。
-
- 既存のスライスを使用する場合は、そのスライスがファイル・システムとしてマウントされていないことを確認します。
# df -h /tmp
このコマンドによって、ファイル・システムとしてマウントされているディスク・デバイスのスライスに関する情報が表示されます。スライスのデバイス名には、スライス番号が付いたディスク・デバイス名が含まれます。たとえば、スライス番号がsn
の場合、cxtydzsn
のようになります。 - すべてのノードで、ディスク・グループに追加するディスク・スライスそれぞれについて、ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。
# chown grid:asmadmin /dev/rdsk/cxtydzs6 # chmod 660 /dev/rdsk/cxtydzs6
この例では、デバイス名はスライス6を指定しています。
注意:
Oracle Automatic Storage Managementでマルチ・パス・ディスク・ドライバを使用している場合は、そのディスクに正しい論理デバイス名に対する権限のみを設定してください。