アップグレード中のデータベース変換の概要
Oracle Databaseのアップグレード中にデータベースを変換するために使用できる4つの方法があります。
次の表に、アップグレードの変換に使用できる方法(可用性の問題に対する参照を含む)を示します。また、各アップグレード方法を実行する方法を記述したドキュメントへの参照も提供します。
表1-3 アップグレード中のデータベース変換の方法
| 方法 | 説明 | 参照先 | 
|---|---|---|
| Oracle Data Guard一時スタンバイ(フィジカル・スタンバイ)・データベース | 既存のフィジカル・スタンバイ・データベースを一時的にロジカル・スタンバイ・データベースに変換して、データベースのアップグレードを実行してから、再度フィジカル・スタンバイに変換します。 | 『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』の「スタンバイ・データベースを使用したアップグレードについて」 | 
| Oracle GoldenGateによる停止時間ゼロのアップグレードのための本番データベースおよびスタンバイ・データベースの同期 | Oracle GoldenGateをソフトウェア・アップグレードおよびOracle Databaseのデータ移行の手順と組み合せて使用し、アップグレード中に可用性を維持する同期化アプローチを実行します。 
 | Oracle GoldenGateのドキュメントおよび関連するOracle Databaseのドキュメント | 
| Oracle Enterprise Manager Cloud Control | Oracle Database 12c以上では、データベースのアップグレードを実行するためのCloud Controlサポートが提供されています。このオプションではEnterprise Manager Lifecycle Management Packの購入が必要です。 | Oracle Enterprise Manager Cloud Controlのオンライン・ヘルプ | 
ノート:
Oracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Management)のアップグレードは、Oracle Databaseのアップグレードの前に個別に実行します。Oracle Databaseインストールをアップグレードする前に、Oracle Grid Infrastructureのアップグレードを完了する必要があります。Oracle Databaseとともにインストールされる他の機能には、追加のアップグレード要件が存在することがあります。