Oracle Databaseのアップグレードの相互運用性の概要

Oracle Databaseにおける相互運用性とは、異なるリリースのOracle Database間での通信および連動が分散環境において可能である状態を指します。

分散データベース・システムには異なるリリースのOracle Databaseを配置することができ、サポート対象すべてのリリースのOracle Databaseを分散データベース・システムに参加させることができます。ただし、分散データベースと連動するアプリケーションでは、システム内の各ノードで使用できる機能やファンクションとも相互運用できる必要があります。

新しいOracle Databaseリリースの最小要件によって一部またはすべてのホストのオペレーティング・システムをアップグレードする必要がある場合があるため、特にローリング・アップグレード時には、異なるオペレーティング・システムおよびオペレーティング・システム・バージョン間での相互運用性が問題の原因となる可能性があります。そのため、Oracle Databaseのアップグレードを開始する前に、ローリング・アップグレード中のシステムのすべての中間的なアップグレード状態において、ドライバ、ネットワークおよびストレージに互換性があることを確認する必要があります。

ノート:

『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』では、異なるリリースのOracle Database間で実行されるアップグレードおよびダウングレードについて説明しているため、相互運用性の定義はOracle Databaseリリース用です。他のOracleのマニュアルでは、さらに幅広い定義で相互運用性という用語を使用している場合があります。たとえば、異なるハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システム間の通信を相互運用性という場合があります。

詳細は、My Oracle SupportノートID 207303.1「Client / Server / Interoperability Support Between Different Oracle Versions」を参照してください。