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分析のためのスケジュール済みイベントの作成

[分析]レコードタイプの1つ以上のスケジュール済みイベントを作成し、イベントで1つ以上の[メール送信]アクションを設定して、次のタスクを実行できます。

  • 指定した1人以上のユーザーに代わって分析オブジェクトを実行します。分析オブジェクトは分析、ダッシュボードまたはダッシュボードページにすることができます。
  • ユーザーに対して生成された結果をそのユーザーに電子メール添付ファイルとして送信します。

指定されたユーザーに対して生成される結果は、そのユーザーのアクセス権限によって決まります。

[分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントは、他のレコードタイプのスケジュール済みイベントと次の点で異なります。

  • スケジュール済みイベントのレコードのリストを選択しません。
  • [メール送信]アクションのみサポートされます。
  • スケジュール済みイベントで、分析オブジェクトの実行の代行元となるユーザーのリストを追加します。
  • [毎時]間隔タイプは使用できません。

[分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントの[メール送信]ワークフローアクションは、他のレコードタイプの[メール送信]アクションと次の点で異なります。

  • アクションで設定した電子メールの受信者を指定しません。電子メールは、ワークフロールールで選択されたユーザーに送信されます。
  • [メール送信]アクションでは、分析オブジェクトが実行され、結果を含む電子メールがユーザーに送信されます。
  • 実行される分析オブジェクトを選択し、出力の形式を選択する必要があります。

分析用スケジュール済みイベントでは、最大5つの[メール送信]アクションを作成できます。イベントのインスタンスが実行されると、リストの最初のユーザーに対してすべてのアクションが順次実行され、次に、次のユーザーに対してすべてのアクションが実行され、その後も同様にユーザーリストの最後まで続きます。

注: [分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントのワークフローアクションによって実行される操作、およびアクションによって処理されるリクエストとデータは、レポートサービス割当に対して企業の使用量に加算されます。サービス割当の詳細は、「サービス割当について」を参照してください。ワークフローアクションによって生成されたファイルは、企業の電子メール添付ファイルが保持される期間に応じて、企業が使用するディスクスペースの量の計算にも含まれる場合があります。電子メール添付ファイルの保持期間は、企業プロファイルの[電子メール添付ファイル有効期限(日数)]フィールドで指定します。詳細は、「企業設定の設定」を参照してください。

ワークフローアクションの失敗

[分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントのワークフローアクションが1人以上のユーザーに対して失敗した場合、[ワークフローエラーモニター]で失敗が報告されます。[分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントのワークフローアクションが失敗した場合の動作の詳細は、「ワークフロールールおよびワークフローアクションの失敗について」を参照してください。

イベントをスケジュールする際の考慮事項

イベントをスケジュールする際の考慮事項は次のとおりです。

  • スケジュール済みイベントには条件を指定できません。イベントのスケジュール済みインスタンス、およびイベントのワークフローアクションは、エラーが発生しないかぎり常に実行されます。

    注: [ワークフロールール新規]ページで[スケジュール済みイベント]トリガーイベントを選択すると、ページがリフレッシュされます。ページの[ワークフロールール条件]セクションが削除され、イベントのスケジュールを指定する[スケジュール詳細]セクションが使用可能になります。

  • パフォーマンス上の理由から、同時に実行するようにスケジュールされた複数のスケジュール済みイベントを設定しないことをお薦めします。
  • スケジュール済みイベントの開始日時を指定し、終了日時またはイベントの実行回数のいずれかを指定する必要があります。

    注: 過去の開始日時を指定しても、Oracle CRM On Demandでは過去の日時に対してインスタンスは生成されません。たとえば、1か月間隔で10回繰り返すスケジュール済みイベントの開始日を2018年1月15日に指定し、現在日が2018年5月30日の場合、イベントの最初のインスタンスは2018年6月15日にスケジュールされます。これ以降、インスタンスは5回のみ実行されます。

  • 月の特定日にスケジュール済みイベントを実行するように指定し、特定の月にその日が発生しない場合、その月はイベントが実行されません。たとえば、月の29日を選択した場合、その年がうるう年でないかぎり、2月にイベントは実行されません。

次の手順では、[分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントを作成する方法について説明します。

作業前の準備。次の手順を実行するには、ユーザー役割に次の権限が割り当てられている必要があります。

  • データルールの管理 - ワークフロールールの管理
  • V3 分析へのアクセス

[分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントを作成するには

  1. 任意のページの右上隅にある[管理]グローバルリンクをクリックします。
  2. [ビジネスプロセス管理]セクションで、[ワークフロー設定]をクリックします。
  3. [ワークフロールールリスト]ページで、次の該当する操作を行います。
    • 既存のスケジュール済みイベントをコピーして新規スケジュール済みイベントを作成するには、コピーするスケジュール済みイベントで[コピー]をクリックします。
    • 既存のスケジュール済みイベントに基づかないで新規スケジュール済みイベントを作成するには、タイトルバーの[新規]をクリックします。
  4. [ワークフロールール詳細]ページの[キーワークフロールール詳細]セクションで、スケジュール済みイベント情報を入力します。

    次の表では、各フィールドについて説明します。

    フィールド

    説明

    ワークフロー名

    50文字までの一意の名前を入力します。

    Active

    [有効]チェックボックスを使用して、スケジュール済みイベントを有効または非アクティブにします。

    スケジュール済みイベントが有効になるまで、スケジュール済みイベントレコードの[開始者]フィールドには、スケジュール済みイベントを作成したユーザーの名前が表示されます。レコードが保存された後、[開始者]フィールドはスケジュール済みイベントの[詳細]ページに表示されます。

    スケジュール済みイベントで[有効]チェックボックスがオンにされ、レコードが保存された後は、レコードの[開始者]フィールドが更新され、[有効]チェックボックスを選択したユーザーの名前が表示されます。

    スケジュール済みイベントのすべての保留インスタンスおよびすべてのエラーインスタンスの[開始者]フィールドには、スケジュール済みイベントで[有効]チェックボックスをオンにしたユーザーの名前も表示されます。

    注: スケジュール済みイベントを有効にすると、最初にスケジュール済みのイベントの実行のためにインスタンスがすぐに生成されます。ベストプラクティスとして、イベントを有効にする前に、スケジュール済みイベントのすべてのワークフローアクションを設定します。そうしないと、スケジュール済みイベントの開始時間が近い場合、ワークフローアクションの設定が終了する前に最初のインスタンスが実行されることがあります。

    スケジュール済みイベントを有効または非アクティブにした場合の動作の詳細は、「スケジュール済みイベントについて」を参照してください。

    説明

    (オプション)イベントの目的など、スケジュール済みイベントに関する追加情報を入力します。

    レコードタイプ

    [分析]を選択します。

    トリガーイベント

    [分析]レコードタイプでは、[スケジュール済みイベント]トリガーイベントのみがサポートされています。

    通知の有効化

    スケジュール済みイベントを有効にしたユーザーにOracle CRM On Demandによって電子メール通知を送信する場合は、このチェックボックスをオンにします。このチェックボックスがオンになっている場合、スケジュール済みイベントのインスタンスが正常に完了するたび、イベントのインスタンスが失敗するたび、イベントの保留インスタンスが削除されるたびに電子メールが送信されます。

  5. [開始日時]フィールドで、スケジュール済みイベントの最初のインスタンスを実行する日時を選択します。
  6. [繰返し]フィールドで、スケジュール済みイベントを繰り返す間隔(例: [毎週])を選択します。
  7. [頻度]フィールドに、繰返しインスタンスの間隔を設定します。たとえば、[繰返し]フィールドで[毎週]を選択し、インスタンスを2週間間隔で繰り返す場合は、[頻度]フィールドに2と入力します。入力できる最小値は1です。
  8. [繰返し]フィールドで[毎月]を選択した場合、オプションで[毎月末]チェックボックスをオンにすると、スケジュール済みイベントが実行される各月の最終日にイベントを実行するようにスケジュールできます。

    たとえば、スケジュール済みイベントを4月23日に開始して2か月間隔で繰り返すように設定した場合、イベントの最初のインスタンスは4月23日に実行されます。2番目のインスタンスは6月23日、3番目のインスタンスは8月23日のように実行されます。これに対して、[毎月末]チェックボックスを選択した場合、イベントの最初のインスタンスは4月30日、2番目のインスタンスは6月30日、3番目のインスタンスは8月31日のように実行されます。

  9. 次のいずれかを実行して、スケジュール済みイベントの実行回数を指定するか、終了日時を指定します。
    • [後]オプションを選択し、スケジュール済みイベントの実行回数を指定します。入力する値は、0(ゼロ)より大きな値にする必要があります。
    • [終了日時]オプションを選択し、スケジュール済みイベントの終了日時を選択します。終了日時は、開始日時よりも後である必要があります。
  10. 変更を保存します。

分析のためのスケジュール済みイベントへのユーザーの追加

次の手順では、スケジュール済みイベントのワークフローアクションの実行の代行元となるユーザーのリストを追加する方法について説明します。

分析用スケジュール済みイベントにユーザーのリストを追加するには

  1. [ワークフロールール詳細]ページの[次として実行]関連情報セクションで、[追加]をクリックします。
  2. [ルックアップ]ウィンドウで、ワークフロールールでワークフローアクションを実行するユーザーを検索します。
  3. ユーザーの選択が終了したら、[OK]をクリックして[ルックアップ]ウィンドウを閉じます。

分析のためのスケジュール済みイベントのメール送信アクションの作成

次の手順では、[分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントのメール送信アクションを作成する方法について説明します。

作業前の準備:

  • メール送信アクションで分析を実行する場合、[共有フォルダ]にあるフォルダ内のカタログに分析を格納し、そのフォルダにアクセスできる必要があります。スケジュール済みイベントで指定されたユーザーに対して実行時にアクションが正常に完了するためには、そのユーザーもフォルダにアクセスできる必要があります。
  • メール送信アクションでダッシュボードまたはダッシュボードページを実行する場合:
    • ダッシュボードまたはダッシュボードページが、/共有フォルダ/全社共有フォルダ直下にあるシステムによって生成された[ダッシュボード]サブフォルダか、/共有フォルダ/移行された全社共有フォルダ直下にあるシステムによって生成された[ダッシュボード]サブフォルダに格納されていることと、自分がダッシュボードにアクセスできることが必要となります。ダッシュボードまたはダッシュボードページが/共有フォルダ/移行された全社共有フォルダ直下にあるシステムによって生成された[ダッシュボード]サブフォルダに格納されている場合、[移行された全社共有フォルダへのアクセス]権限が必要です。
    • スケジュール済みイベントで指定されたユーザーに対して実行時にアクションが正常に完了するためには、そのユーザーはダッシュボードまたはダッシュボードページにアクセスできる必要があります。ダッシュボードまたはダッシュボードページが/共有フォルダ/移行された全社共有フォルダ直下にあるシステムによって生成された[ダッシュボード]サブフォルダに格納されている場合、そのユーザーには[移行された全社共有フォルダへのアクセス]権限が必要です。
  • メール送信アクションで選択した分析、ダッシュボードまたはダッシュボードページの名前に次のいずれかの特殊文字が含まれる場合、指定されたユーザーに送信されるファイルの名前で、その文字はアンダースコア(_)に置き換えられます。
    • アスタリスク(*)
    • バックスラッシュ(\)
    • コロン(:)
    • カンマ(,)
    • 二重引用符(")
    • 大なり記号(>)
    • 小なり記号(<)
    • 疑問符(?)
    • スラッシュ(/)
    • 縦棒(|)

[分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントのメール送信アクションを作成するには

  1. [ワークフロールール詳細]ページの[アクション]関連情報セクションで、[メニュー]をクリックして[メール送信]を選択します。
  2. [ワークフローアクション編集]ページの[キーアクション詳細]セクションで、ワークフローアクションの詳細フィールドに入力します。

    [翻訳]チェックボックスの詳細は、「ワークフローアクションの作成: 電子メールの送信」を参照してください。

  3. [分析コンテンツ詳細]セクションで、次の操作を行います。
    1. [コンテンツタイプ]フィールドで、アクションで実行する分析オブジェクトのタイプを選択します。
    2. [コンテンツ形式]フィールドで、アクションで生成する出力のタイプを選択します。
    3. [コンテンツ名のパス]フィールドの[ルックアップ]アイコンをクリックして、カタログを表示するポップアップウィンドウを開きます。
    4. 必要な分析オブジェクトを参照して選択し、[OK]をクリックします。
    5. (オプション)[パラメータ]フィールドで、分析オブジェクトのパラメータを入力します。

      ワークフローアクションでの分析オブジェクトのパラメータは、WebアプレットまたはWebタブでの分析またはダッシュボードのパラメータと同様に指定します。詳細は、「埋め込みのレポートおよびダッシュボードのフィルターの指定について」を参照してください。

  4. [電子メールメッセージ]セクションで、[差出人]、[返信先]、[件名]、[電子メール形式]および[メッセージ本文]フィールドに入力します。

    これらのフィールドの詳細は、「ワークフローアクションの作成: 電子メールの送信」を参照してください。

    注: 電子メールの件名またはメッセージ本文に、[ユーザー]レコードタイプのフィールドを含めると、それらのフィールドには、分析オブジェクトの実行の代行元となるユーザーのユーザーレコードの値が入力されます。

  5. ワークフローアクションを保存します。

公開日 2019 年 3 月 Copyright © 2005, 2019, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.