リリース・ノート
リリース18.1
E98590-01(原本部品番号:E86878-04)
2018年5月
Oracle Application Expressは、Oracle Databaseよりも頻繁にリリースされます。最新のリリースに関する情報またはダウンロードについては、次の場所を参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/apex/downloads/index.html
Oracle Application Expressをすでにインストールしている場合は、入手可能な最新バージョンに定期的にアップグレードすることをお薦めします。詳細は、『Oracle Application Expressインストレーション・ガイド』の以前のOracle Application Expressリリースからのアップグレードに関する項を参照してください。
現在実行しているOracle Application Expressのリリースを確認するには、次のいずれかを実行します。
ワークスペースのホームページで、リリース番号を表示します:
Oracle Application Expressにサインインします。
ワークスペースのホームページが表示されます。現在のリリース・バージョンが右下隅に表示されます。
「Application Expressについて」ページを表示します。
Oracle Application Expressにサインインします。
ワークスペースのホームページが表示されます。
ページ上部の「ヘルプ」メニューをクリックし、「バージョン情報」を選択します。
Application Expressのバージョン情報ページが表示されます。
関連項目:
『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の開発環境へのアクセスの概要に関する項
Oracle Application Expressの以前のリリースから更新している場合には、次のドキュメントの「変更された動作」を参照してください。
データベースでOracle Workspace Managerを使用する場合は、インストールを試行する前に、My Oracle SupportからOracle Bug#11061801用のパッチをダウンロードして、データベースに適用する必要があります。このパッチを検索するには、「パッチ」タブで「11061801」を検索します。
Oracle Database 12c リリース1 (12.1)マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)をアップグレードする場合は、My Oracle SupportからOracle Bug#20618595用のパッチをダウンロードして、データベースに適用する必要があります。このパッチを検索するには、「パッチ」タブで「20618595」を検索します。
mod_plsqlデータベース・アクセス記述子(DAD)を構成するときには、基になるデータベース文字セットに関係なく、PlsqlNLSLanguageの文字セット部分の値をAL32UTF8に設定する必要があります。
現在、データベース・アクセス記述子には、PlsqlRequestValidationFunction用のパラメータが含まれています。このパラメータは、mod_plsqlによって起動可能なプロシージャの数を制限するために使用されます。デフォルトでは、起動可能なプロシージャはOracle Application Expressのパブリック・エントリ・ポイントのみです。これは、Oracle Application Expressに付属の検証機能を使用して拡張できます。
データベース・アクセス記述子に対してPlsqlRequestValidationFunctionを有効にすると、パブリックに実行可能なプロシージャに依存している既存のアプリケーションで障害が発生します。データベース・アクセス記述子の定義からPlsqlRequestValidationFunctionを省略するか、または推奨される方法(提供されている検証機能の拡張)を実行できます。
関連項目:
『Oracle Application Express管理ガイド』のデータベース・アクセス記述子(DAD)によるOracle Application Expressへのアクセスの制限に関する項
Oracle Application Expressリリース18.1には、多数の新機能が含まれています。次の新機能は、Oracle Application Expressリリース5.1およびそれ以前のリリースには存在しません。
Oracle Application Expressリリース18.1では、次のJETチャート・タイプが導入されています。
ピラミッド・チャートは、階層的で比例的な基盤に基づく関係、プロセスの手順、組織レイヤー、またはトピックの相互接続を表示する場合に便利です。ピラミッド・スライスの領域は、対応するステージでのその値に比例します。
高/最大値: データ・セットの最大値。必要に応じて、「高」列を選択して最大値を特定の値に設定することもできます。
第1四分位値: データの25パーセンタイル。データの25%がこの値を下回っています。
中間値/第2四分位値: データの中間。データの50%がこの値を上回っています。
第3四分位値: データの75パーセンタイル。データの25%がこの値を上回っています。
低/最小値: データ・セットの最小値。必要に応じて、「低」列を選択して最小値を特定の値に設定することもできます。
外れ値: 四分位範囲に含まれない値。上限外れ値は、第3四分位値の3/2を上回っています。下限外れ値は、第1四分位値の3/2倍を下回っています。
ガント・チャートは、プロジェクトのスケジュールを表示し、階層データ・セットのタスクの開始日と終了日を示すバーを表示します。
Oracle Application Expressリリース18.1では、フォントAPEX 2が使用されます。以前のフォント(Font Awesome 4.2.0)は削除されました。
フォントAPEX 2には、小と大の2セットのアイコンが含まれます
小さいアイコンは16x16です。大きいアイコンは32x32です。
いくつかの新しい方向アイコンとフォーム・コントロール・アイコンがあります。
一部のテンプレート(カード、メディア・リストなど)では、テンプレート・オプションに基づいて適切なアイコン・サイズが自動的に選択されます。
このリリースでは、開発者は、リモートOracleデータベース上でOracle Application Expressコンポーネントに定義されているSQLまたはPL/SQLを実行するためにREST対応SQLサービスを作成できます。
主な機能は次のとおりです。
共有コンポーネントのREST対応SQLインスタンス(Oracle REST Data Services)への参照を作成および保守します。
REST対応SQLサービス、つまり、リモートOracleデータベースをクラシック・レポート、対話モード・レポート、Oracle JETチャートまたはCSSカレンダのデータ・ソースとして使用します。
リモートOracleデータベース上で、PL/SQLページ・プロセスを実行します。
APEX_EXEC PL/SQLパッケージを使用して、カスタムPL/SQLコード内からリモート・データベースに対するSQL問合せまたはPL/SQLブロックを実行します。
注意:
現時点では、Application Expressリモート・データ・ソース(REST対応SQL)は、BLOB列(ダウンロードまたは表示イメージの書式マスク)をサポートしていません。
このリリースでは、開発者が次の機能を含む新規RESTサポートを最大限に活用するための堅牢なツールセットが導入されています。
共有コンポーネント内のRESTサービス(Webソース・モジュール)への参照を作成および保守します。
サーバー側フィルタリング、ページ区切りなどのOracle REST Data Services機能を活用して、RESTサービスから必要なデータのみをフェッチします。
汎用的なRESTサービス、JSONまたはXMLデータ・フィードに簡易HTTPを使用します。
Application Expressでデータ・プロファイルを自動的に検出および保守します。JSONまたはXML解析に手動によるSQLまたはPL/SQLコーディングは必要ありません。
クラシック・レポート、対話モード・レポート、Oracle JETチャートまたはCSSカレンダのデータ・ソースとしてWebソースを使用します。
プラグインまたはページ・プロセスでカスタムPL/SQLコード内からRESTサービスを起動するために、APEX_EXEC PL/SQLパッケージを使用します。
注意:
現時点では、この機能には次の制限事項があります。
RESTサービスでクラシック・レポートを使用する場合、Application Expressは、総行数(ZのXからYなど)を表示するページ区切りスキームをサポートしません。ページ・デザイナでこれらのページ区切りスキームを選択すると、実行時にエラー・メッセージが返されます。
RESTサービスは、クラシック・レポートでの「合計の計算」機能をサポートしていません。ページ・デザイナで選択されている場合は、実行時にエラー・メッセージが表示されます。
RESTサービスは、RESTサービス上のクラシック・レポートまたは対話モード・レポートでのBLOB列(ダウンロードおよび表示イメージ)をサポートしていません。
アプリケーションの作成ウィザードが再設計され、次の更新により、アプリケーションの生成が以前より速くなりました。
アプリケーション作成のユーザー・エクスペリエンスが刷新され、改善されました。
ページを作成するためのウィザードが簡単になりました。
アクティビティ・レポート、アクセス制御、テーマ選択などの機能(共通フレームワーク)をアプリケーションに追加します。
テーマ・スタイル、アプリケーション・アイコン、ページ・アイコンなどのユーザー・インタフェース・オプションをカスタマイズします。
既存のアプリケーションまたはUIのデフォルト値を使用して、ラベルおよびフォーム表示タイプのデフォルトを設定します。
Oracle Application Express APIリファレンスの「JavaScript API」の章は、独立した新しいリファレンス・ガイドであるOracle Application Express JavaScript APIリファレンスに移行中です。
新しいウィジェットAPIの内容の一部は次のとおりです。
menu
treeView
grid
ネームスペース: apex.actionsおよびapex.model
このリリースでは、次の機能を持つ強力な検索機能が導入されました。
Oracle Application Express間の迅速なナビゲーションおよび統合された検索
ヘッダーから検索ボタンをクリックするか、キーボード・ショートカット[Ctrl]+引用符を使用したアクティブ化(US以外のキーボード・レイアウトのユーザーは、USキーボード・レイアウトを参照してこのショートカットの適切なキーを決定することが必要)
Application Expressアプリケーション・ビルダー内のほとんどの画面へのナビゲート
アプリケーションおよびページ間の迅速な移動
ページ・デザイナでも動作可能: ページ・コンポーネントにフォーカス可能
対話モード・レポート・チャートは、Oracle JETチャート作成ライブラリを基盤としています。この機能でサポートされるチャート・タイプには、棒、折れ線、面付き折れ線、円があります。既存の対話モード・レポート・チャートを使用しているユーザーは、最新バージョンのJETに自動的にアップグレードされます。
Webシート・チャートは、Oracle JETチャート作成ライブラリを基盤としています。この機能でサポートされるチャート・タイプには、棒、折れ線、面付き折れ線、円があります。既存のWebシート・チャートを使用しているユーザーは、最新バージョンのJETに自動的にアップグレードされます。
このリリースでは、チャート・データのソートをサポートするための新しい宣言的なオプションが導入されました。新しい「ソート順」チャートレベル属性を使用して、チャートを値(昇順か降順)またはX軸ラベル(昇順か降順)でソートできます。
このリリースでは、次の機能を持つ新しいソーシャル・ログイン認証スキームが導入されました。
Google、Facebook、OpenID Connect、OAuth2をサポート
現在のセッションで設定可能なスキームの新しい認証スキーム属性「セッションの切替え」。
このセクションは、このドキュメントを作成していた時点での最新です。変更された動作の最新のリストについては、「Known Issues」ページhttp://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/apex/downloads/apex181-known-issues-4478237.htmlを参照してください
Oracle Application Expressリリース18.1で変更された動作は次のとおりです。
Oracle Application ExpressにはJavaScript対応のブラウザが必要であり、Google Chrome、Mozilla Firefox、Apple Safari、Microsoft Internet ExplorerおよびMicrosoft Edgeの現在のリリースおよび以前のメジャー・リリースをサポートしています。
注意:
Microsoft Internet Explorer 11は以前のメジャー・リリースで、Microsoftの現在のブラウザはMicrosoft Edgeです。
アプリケーション属性「互換性モード」は、Application Expressランタイム・エンジンの互換性モードを制御します。特定のランタイム動作は、リリース間で異なります。互換性モード属性を使用して、特定のアプリケーション動作を取得できます。この項では、互換性モードの変更内容をリリース別に示します。すべてのモードでの変更内容は包括的であること、つまり、古いリリースでのすべての変更内容が新しいリリースに含まれることに注意してください。
互換性モードの変更内容(モード4.1)
Oracle Application Expressリリース4.1では、アイテムのソースの列名が無効である場合、ページのレンダリング時にAutomatic DMLフォームによってエラーが生成されます。Oracle Application Expressリリース4.1以前では、アイテムのソースの列名が無効であっても、ページのレンダリング時にエラーが生成されませんでしたが、アイテムのセッション・ステートも設定されませんでした。
また、Oracle Application Expressリリース4.1では、「キャッシュ」および「フレームへの埋込み」という2つの新しいアプリケーション・セキュリティ属性があり、ブラウザ・セキュリティを制御できます。Cache属性を有効にすると、ブラウザでアプリケーションのページ・コンテンツをメモリー内とディスク上の両方のキャッシュに保存できます。Embed in Frames属性は、ブラウザのフレーム内にアプリケーションのページを表示させるかどうかを制御します。4.1より前の互換性モードで実行中のアプリケーションは、キャッシュが有効化され、「フレームへの埋込み」が許可に設定されているかのように機能します。互換性モード4.1以上で実行中のアプリケーションでは、特定のブラウザ・セキュリティ属性が考慮されます。
また、Oracle Application Expressリリース4.1では、Oracle Bug#12990445のため、行の自動処理(DML)のプロセス・タイプに次の変更が実装されました。列をINSERT文に含める必要があるかどうかを判断するように、INSERTを実行するコードが変更されました。これらは、UPDATEの前のチェックと同じチェックであることに注意してください。新しいチェックは次のとおりです。
ソース・タイプは「DB列」であるか。
ページ・アイテムはPOSTリクエストに含まれているか。たとえば、ページ・アイテムが条件付きで、ページのレンダリング中に条件がFALSEと評価された場合、POSTリクエストには含まれません。
ページ・アイテムは、「状態の保存」が「いいえ」に設定されている「表示のみ」タイプでないか。
これらの動作を有効化するには、「互換性モード」を4.1以上に設定します。前のリリースと一致する動作の場合は、「互換性モード」を「4.1前」に設定します。
互換性モードの変更内容(モード4.2)
Oracle Application Expressリリース4.2では、新規グリッド・レイアウトが変更されたため、ページのレンダリング時、特定の表示ポイントのすべてのリージョンが、その表示ポイントのレンダリング前に評価され、そのリージョンを表示するかどうかが特定されます(このため、グリッド・レイアウトでレンダリングする列数を決定できます)。評価の戻り値がtrueのリージョンは実行および表示されます。ただし、PL/SQLベース・リージョンがセッション・ステートを設定し、それがリージョンを表示するかどうかを決定するために後続のリージョン条件で使用されている場合には、これは機能しません。そのような状況の場合、表示ポイントがレンダリングされる前に、条件はすでにチェックされています。計算またはPL/SQLプロセスを使用して、リージョンが表示される前にセッション・ステートを設定します。前のバージョンでは、各リージョンが表示される直前に条件が評価されていました。
Oracle Application Expressリリース4.2では、プロセス・ポイントが「リージョンの前」の計算およびプロセスは、リージョンがレンダリングされる前に実行されます。プロセス・ポイントが「リージョンの後」の計算およびプロセスは、すべてのリージョンのレンダリング後に実行されます。前のバージョンでは、計算およびプロセスは、リージョン表示ポイントの「ページ・テンプレート・ボディ」(1-3)の前後に実行されていました。
Oracle Application Expressパッチ・セット4.2.2では、互換性モード4.2のために2つの新規互換性モード変更が追加されました。
テキスト領域が、テキスト入力を制限する「最大幅」属性を常に使用するように変更されました。
レポート列リンクに対してセキュリティが拡張され、リンクにJavaScriptと他のレポート列置換への参照の両方が含まれ、次のようになります。
javascript:alert( 'Delete #NAME#' );
前述の例で、NAMEはレポート内の列名です。
Oracle Application Expressリリース4.2.1以前では、クロスサイト・スクリプティングの脆弱性から保護するために、レポート・ソースの列値を明示的にエスケープして、JavaScriptリンクで安全に使用できるようにする必要がありました。互換性モード4.2で実行する場合、列が特殊文字をエスケープするように定義されていると、Oracle Application ExpressはJavaScriptリンクで参照されている列名置換をJavaScriptで自動的にエスケープします。
関連項目:
詳細は、Oracle Application Expressパッチ・セット・ノートを参照し、互換性モードを検索してください。
互換性モードの変更内容(モード5.0)
Oracle Application Expressリリース5.0では、#WORKSPACE_IMAGES#を使用して静的アプリケーション・ファイルを参照した場合に、アプリケーション・ファイルが返されなくなりました。かわりに、#APP_IMAGES#を使用します。
wwv_flow_custom_auth_std.logout、wwv_flow_custom_auth_std.logout_then_go_to_page、wwv_flow_custom_auth_std.logout_then_go_to_urlおよびapex_custom_auth.logoutのAPIコールはサポートされなくなり、Oracle Application Expressセッションからログアウトするかわりに実行時エラーが生成されます。apex_authentication.logoutエントリ・ポイントをかわりに使用します。リリース5.0以前では、データのアップロードを使用する開発者には、日付書式を選択するオプションが提供されていませんでした。かわりに、パーサーがユーザーのエントリに最適な書式を選択していたか、エンド・ユーザーがユーザー独自の書式を入力できました。Oracle Application Expressリリース5.0に含められた新しいアイテムにより、ユーザーは、アプリケーションの日付書式か、ユーザーが入力した書式を選択できます。リリース5.0より前に作成されたアプリケーションにはアイテムがないため、5.0の互換性モードでは、ユーザーがデータを入力したかどうかがチェックされます。データが入力されていない場合は、アプリケーションの日付書式が適用されます。
セッション・タイムアウトが発生し、タイムアウトURLが指定されていない場合、Oracle Application Expressはアプリケーションのホームページにリダイレクトするかわりにエラーを生成します。Ajaxリクエストのセッション設定が失敗した場合も、Oracle Application Expressはエラーを生成します。JSONを想定するAjaxリクエストの場合、応答は、エラーについて説明するメンバーを含むJSON文字列となります。他のリクエストの場合、エラーはエラー・ページに表示されます。
属性「使用されるソース」が「セッション・ステートの値がNULLの場合のみ」に設定されているデータベース列に基づくページ・アイテムは、そのページ・アイテムがレンダリングされるとエラーを生成します。複数のレコードを表示および保存する場合、この設定をデータベース列に使用することは非常に危険であり、誤ってデータを上書きする可能性があります。常に「使用されるソース」属性を「セッション・ステートの既存の値を常に置換」に設定してください。
互換性モードの変更内容(モード5.1/18.1)
Oracle Application Expressリリース18.1では、「検証の実行」属性が「はい」に設定されているボタンをクリックすると、クライアント側の検証(必須アイテム・チェックなど)がいくつか実行され、すべての問題を修正するまでページは送信されません。以前のバージョンでは、このフラグは単にサーバー側の検証を実行するかどうかを決定するために使用されていました。
ヒント:
互換性モードを5.1/18.1に変更するときには注意してください。「取消」、「前へ」などのボタンで、「検証の実行」フラグが「はい」に誤って設定されており、「送信後」ブランチを使用している場合、このようなボタンをユーザーがクリックしても検証が実行されることはありません。この問題に対処するには、新しいクライアント側の検証を使用するか、「検証の実行」を「いいえ」に設定します。
リリース5.1では、「結果を待機」属性が「はい」に設定されているAjaxベースの動的アクションによって、非同期Ajaxコールが実行されます。5.1より前では、そのようなコールは同期的に行われます。
Oracle Application Expressでアウトバウンド・メールを送信したり、Webサービスを使用したり、PDFレポートの印刷を使用するには、Oracle Database 11g以上のバージョンでネットワーク・サービスを有効にする必要があります。
ネットワーク・サービスを有効化すると、Oracle Application Expressでのアウトバウンド・メールの送信、Oracle Application ExpressでのWebサービスの使用、PDFレポートの出力に対するサポートが有効になります。
Oracle Database 11gリリース2以上では、ネットワーク・サービスとの通信機能が、デフォルトで無効化されています。このため、Oracle Database 11gリリース2以上でOracle Application Expressを実行している場合は、新しいDBMS_NETWORK_ACL_ADMINパッケージを使用して、APEX_180100データベース・ユーザーにすべてのホストに対する接続権限を付与する必要があります。これらの権限の付与に失敗すると、次の場合に問題が発生します。
Oracle Application Expressにおけるアウトバウンド・メールの送信
ユーザーは、APEX_MAILパッケージのメソッドをコールできますが、アウトバウンド電子メールの送信時に問題が発生します。
Oracle Application ExpressにおけるWebサービスの使用
PDFレポートの印刷
ヒント:
このセクションで示されている例を実行するには、データベースのcompatible初期化パラメータが11.1.0.0.0以上に設定されている必要があります。デフォルトでは、11gまたは12cデータベースのパラメータは事前に適切に設定されますが、以前のバージョンから11gまたは12cにアップグレードされたデータベースのパラメータは適切に設定されない場合があります。データベース初期化パラメータの変更の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』のOracle Databaseの作成と構成に関する項を参照してください。
APEX_180100データベース・ユーザーに対して、任意のホストへの接続権限を付与する方法を示します。
次の例は、APEX_180100データベース・ユーザーに対して、任意のホストへの接続権限を付与する方法を示しています。この例では、Oracle Application Expressがインストールされているデータベースに、SYSDBAロールが指定されているSYSとして接続するとします。
DECLARE
ACL_PATH VARCHAR2(4000);
BEGIN
-- Look for the ACL currently assigned to '*' and give APEX_180100
-- the "connect" privilege if APEX_180100 does not have the privilege yet.
SELECT ACL INTO ACL_PATH FROM DBA_NETWORK_ACLS
WHERE HOST = '*' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL;
IF DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CHECK_PRIVILEGE(ACL_PATH, 'APEX_180100',
'connect') IS NULL THEN
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ADD_PRIVILEGE(ACL_PATH,
'APEX_180100', TRUE, 'connect');
END IF;
EXCEPTION
-- When no ACL has been assigned to '*'.
WHEN NO_DATA_FOUND THEN
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CREATE_ACL('power_users.xml',
'ACL that lets power users to connect to everywhere',
'APEX_180100', TRUE, 'connect');
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ASSIGN_ACL('power_users.xml','*');
END;
/
COMMIT;
次の例は、ローカル・ネットワーク・リソースへのアクセス権について、より少ない権限を付与する方法を示しています。この例では、電子メール・サーバーやレポート・サーバーなど、ローカル・ホストのサーバーへのアクセスのみを有効にします。
DECLARE
ACL_PATH VARCHAR2(4000);
BEGIN
-- Look for the ACL currently assigned to 'localhost' and give APEX_180100
-- the "connect" privilege if APEX_180100 does not have the privilege yet.
SELECT ACL INTO ACL_PATH FROM DBA_NETWORK_ACLS
WHERE HOST = 'localhost' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL;
IF DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CHECK_PRIVILEGE(ACL_PATH, 'APEX_180100',
'connect') IS NULL THEN
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ADD_PRIVILEGE(ACL_PATH,
'APEX_180100', TRUE, 'connect');
END IF;
EXCEPTION
-- When no ACL has been assigned to 'localhost'.
WHEN NO_DATA_FOUND THEN
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CREATE_ACL('local-access-users.xml',
'ACL that lets users to connect to localhost',
'APEX_180100', TRUE, 'connect');
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ASSIGN_ACL('local-access-users.xml','localhost');
END;
/
COMMIT;
DBMS_NETWORK_ACL_ADMINのプロシージャCREATE_ACL、ASSIGN_ACL、ADD_PRIVILEGEおよびCHECK_PRIVILEGEは、Oracle Database 12cでは非推奨です。APPEND_HOST_ACEを使用することをお薦めします。
次の例は、APEX_180100データベース・ユーザーに対して、任意のホストへの接続権限を付与する方法を示しています。この例では、Oracle Application Expressがインストールされているデータベースに、SYSDBAロールが指定されているSYSとして接続するとします。
BEGIN
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.APPEND_HOST_ACE(
host => '*',
ace => xs$ace_type(privilege_list => xs$name_list('connect'),
principal_name => 'APEX_180100',
principal_type => xs_acl.ptype_db));
END;
/
次の例は、ローカル・ネットワーク・リソースへのアクセス権について、より少ない権限を付与する方法を示しています。この例では、電子メール・サーバーやレポート・サーバーなど、ローカル・ホストのサーバーへのアクセスのみを有効にします。
BEGIN
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.APPEND_HOST_ACE(
host => 'localhost',
ace => xs$ace_type(privilege_list => xs$name_list('connect'),
principal_name => 'APEX_180100',
principal_type => xs_acl.ptype_db));
END;
/
問合せを実行して無効なACLエラーを特定する方法を理解します。
前述のスクリプトを実行した後にORA-44416: 無効なACLのエラーが表示された場合は、次の問合せを使用して、無効なACLを特定します。
REM Show the dangling references to dropped users in the ACL that is assigned
REM to '*'.
SELECT ACL, PRINCIPAL
FROM DBA_NETWORK_ACLS NACL, XDS_ACE ACE
WHERE HOST = '*' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL AND
NACL.ACLID = ACE.ACLID AND
NOT EXISTS (SELECT NULL FROM ALL_USERS WHERE USERNAME = PRINCIPAL);
次に、次のコードを実行してACLを修正します。
DECLARE
ACL_ID RAW(16);
CNT NUMBER;
BEGIN
-- Look for the object ID of the ACL currently assigned to '*'
SELECT ACLID INTO ACL_ID FROM DBA_NETWORK_ACLS
WHERE HOST = '*' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL;
-- If just some users referenced in the ACL are invalid, remove just those
-- users in the ACL. Otherwise, drop the ACL completely.
SELECT COUNT(PRINCIPAL) INTO CNT FROM XDS_ACE
WHERE ACLID = ACL_ID AND
EXISTS (SELECT NULL FROM ALL_USERS WHERE USERNAME = PRINCIPAL);
IF (CNT > 0) THEN
FOR R IN (SELECT PRINCIPAL FROM XDS_ACE
WHERE ACLID = ACL_ID AND
NOT EXISTS (SELECT NULL FROM ALL_USERS
WHERE USERNAME = PRINCIPAL)) LOOP
UPDATE XDB.XDB$ACL
SET OBJECT_VALUE =
DELETEXML(OBJECT_VALUE,
'/ACL/ACE[PRINCIPAL="'||R.PRINCIPAL||'"]')
WHERE OBJECT_ID = ACL_ID;
END LOOP;
ELSE
DELETE FROM XDB.XDB$ACL WHERE OBJECT_ID = ACL_ID;
END IF;
END;
/
REM commit the changes.
COMMIT;
ACLを修正したら、このセクションにある最初のスクリプトを実行して、APEX_180100ユーザーにACLを適用する必要があります。
このリリースでは、APEX_WORKSPACE_ACTIVITY_LOGビューのTHINK_TIMEの値は常にNULLです。
以前は、この列の計算により、ビューのパフォーマンスが低下していました。これには追加の索引が必要であり、ページ処理中に多くのI/Oが発生しました。
次の例をガイドとして使用し、THINK_TIMEを計算できます。
select view_date,
(view_date - lag(view_date) over (
partition by apex_session_id
order by view_date )) *60*60*24 think_time,
application_id,
page_id,
apex_session_id,
apex_user
from apex_workspace_activity_log
where workspace = 'EXAMPLE WORKSPACE'
and view_date > sysdate-1
order by 1, 2 desc
REST対応SQLおよびRESTサービスをサポートするために、クラシック・レポートを実行するエンジンに次の変更が加えられました。
「合計の計算」が有効になっている場合、アプリケーションはウィンドウ句でSUM() SQL関数を使用して合計を計算するようになりました。
汎用列およびSQL問合せを返すPL/SQLファンクションが使用されている場合、生成されるSQL問合せには、一意の列名(重複しない列名)を指定する必要があります。さらに、列名は有効なSQL識別子である必要があります。Oracle Database 12.2以上では、列名は128文字以内で指定できます(旧バージョンでは、30文字)。
数値のレポート列に対してのみ「合計の計算」を有効にできます。以前のリリースでは、VARCHAR2列に対して「合計の計算」を有効にしてクラシック・レポートを作成できました。このリリースでは、これらのレポートはORA-1722エラー・メッセージを示して失敗するようになりました。このようなクラシック・レポートでは、数値以外の列に対して「合計の計算」を「いいえ」に設定してください。
Oracle Application Expressは、パフォーマンス向上のためにデフォルトでバルク行フェッチを使用します。ただし、表形式フォームでは、カスタムJavaScriptコードが正しく機能しない可能性があります。単一行フェッチを強制的に実行するために、SQL問合せにコメント/* APEX$SINGLE_ROW_FETCH*/を追加してください。
以前は、結果セットに同じ名前を持つ複数の列が含まれる場合には、クラシック・レポートがレンダリングされました。Application Express 18.1では、問合せ結果セットの列名は一意である必要があります。それ以外の場合は、「列があいまいに定義されています」エラーが発生します。現在のアプリケーションに存在するすべての非一意のレポート問合せを変更する必要があります。
列の別名を指定せずにROWID列を選択するクラシック・レポートでは、特定の状況(DISTINCT、GROUP BYなどでビューからROWIDまたはサンプルを選択できない状況)においてORA-01446エラー・メッセージがスローされる可能性があります。レポートでこのエラー・メッセージがスローされる場合は、ROWID列に対して別名を指定するようにSQL問合せを調整します。
このリリースでは、REST対応SQLおよびRESTサービスをサポートするために、対話モード・レポートを実行するエンジンに次の変更が行われています。
無効な計算が含まれる対話モード・レポートはレンダリングされません。以前は、対話モード・レポートには、計算がエンド・ユーザーによって非表示にされている場合は無効な計算を含めることができました。エンド・ユーザーが計算を作成し、その後、開発者が依存列を削除すると、無効な計算が行われる可能性があります。このリリースでは、このような無効な計算により、エラー・メッセージが表示されます。無効な計算には値がないため、開発者またはユーザーは、レポートが再度機能するようにそれらを削除する必要があります。
対話モード・レポートで生成されたSQLテキストは、前のバージョンで生成されたテキストとは異なります(ただし、意味的には同じです)。開発者は、APEX_IR.GET_REPORTによって返される厳密なSQL問合せテキストに依存しているアプリケーションを更新する必要がある場合があります
エンド・ユーザーは、ページ・デザイナでのフィルタ、ハイライト表示、その他のレポート・アクションで「非表示」に設定されている対話モード・レポート列を使用できません。列を「非表示」に設定すると、この列はエンド・ユーザーに対して完全に非表示になります。
プロパティ・エディタ
ページ・デザイナのプロパティ・エディタには、次の変更が行われています。
有用性を向上させるためにUIが更新されました
「共通の表示」、「すべて表示」、「すべて閉じる」および「すべて開く」機能が削除されました
プロパティを選択するときにプロパティ・グループが光ります
「グループに移動」機能が改善されました
2ペイン/3ペイン・ボタンが、「ユーティリティ」の「レイアウト」サブメニューに移動されました
スティッキー・フィルタ
フィルタ条件をプロパティ・エディタの検索フィルタに固定できるようになったため、他のコンポーネントをクリックしてもフィルタを保持できます。
このリリースでは、対話グリッド・リージョンに次の更新が行われています。
「動的アクション」に追加イベントを公開できます
新しい「選択内容」サブメニュー(「アクション」メニュー内)に次の新機能が追加されました。
「セルの選択」と「行選択」間での選択モードの切替え
「コピー・ダウン」、「クリア」および「入力」アクション
「クリップボードにコピー」(行またはセルの範囲選択について)
このリリースでは、ツリー・リージョンに次の更新が行われています。
Oracle Application Expressで、「詳細: JavaScript初期化コード」属性がサポートされるようになりました。この属性およびOracle Application Express JavaScript APIリファレンスにより、ツリー・リージョンのカスタマイズが容易になります(ウィジェット: ツリービューを参照してください)。
SQL列とその使用に固定の関連付けがなくなりました。現在は、ノード・ラベル、ツールチップ、リンクなどの機能で使用する列を選択します。
「階層」属性に、エンジンがSQL文から階層を自動的に計算できるようにするオプションが用意されています。
「デフォルト・アイコン」属性が追加されました。(a-Iconを強制せずに)「アイコン・タイプ」を空にすることができます。
すべての属性のページ・デザイナのヘルプ・テキストが改善されました。
動的アクションのイベント選択の変更がサポートされるようになりました[ツリー]。
拡張構成オプション(nodeSelector)でチェック・ボックスの選択がサポートされるようになりました。
ツリー・リージョンでapex.region APIがサポートされるようになりました。
選択内容をクリップボードにコピー
セキュリティ上の理由から、ツールチップ・コンテンツがエスケープされるようになりました。
ツールチップでHTMLマークアップを使用するには、次のステップを実行します。
「ツールチップ」として「HTML式」を選択し、「ツールチップ値」属性でHTMLマークアップを使用します。
置換構文(&COLUMN.)を使用して、「ツールチップ値」内のデータベース列を参照します。
このリリースでは、開発者ツールバーに次の更新が行われています。
ページにJavaScriptエラーがある場合のインジケータ。
「レイアウト列の表示」および「ページ・タイミングを表示」機能が含まれる新しい「ページ情報」メニュー。
このリリースでは、Oracle Application Expressアドバイザに次の更新が行われています。
一般的なアクセシビリティの問題がないかアプリケーションをチェックする新しい「アクセシビリティ」チェック
互換性JavaScriptが含まれているかどうかの新しい「パフォーマンス」チェック
このリリースでは、Oracle JETを使用した新しいオートコンプリートが有効なテキスト・アイテム・タイプが追加されました。
このアイテム・タイプの実装にさらに変更が追加されたため、次のように動作が変更されました。
このリリースより前は、Application Expressページにアイテムが1つのみで、そのアイテムがオートコンプリートを使用したテキストであった場合、そのアイテムがフォーカスされているときに[Enter]キーを押すと、ページが送信される可能性がありました。この動作は、Application Expressの設計によるものではありませんでした。これは、Webページにフォーム要素が1つのみ含まれている場合に、アイテムがフォーカスされているときに[Enter]を押すとフォームが送信されるというデフォルトのブラウザ動作です。
このリリースでは、オートコンプリート実装の更新により、この動作を防止します。以前のリリースでこの動作(ページの送信、選択した検索アイテムに関連するページへのブランチなど)に依存していた場合、これは機能しません。かわりに、次のいずれかの解決策を実施してください。
ページを送信するオートコンプリート・アイテムの横にボタンを追加します。
「ページの送信」アクションとともに「更新」動的アクション・イベントを使用して、検索アイテムが選択されたときにページ送信をトリガーします。
[Enter]キーが押された後に送信をトリガーする動的アクションを作成します。たとえば、「キー・ダウン」イベントを使用して、「タイミング > アイテム」でオートコンプリート・アイテムを定義し、次のように「JavaScript式」クライアント側条件を定義します。
this.browserEvent.which === 13
次に、「ページの送信」アクション・タイプをコールする「Trueアクション」を定義します。
このリリースでは、アイテム・タイプのフォーム・マークアップに次の改善が行われています。
マークアップは、表から移動され、<div>要素に変更されました。
CSSクラスは、より一貫性のあるネーミング規則を使用します。
アイテムのスタイル設定に使用されるクラスが追加されました。
これらの変更は、カスタム・テーマに影響を与える可能性があるため、アプリケーションのUIに影響する場合があります。カスタム・テーマを使用する場合は、アイテムのマークアップを確認できます。
ユニバーサル・テーマを使用する場合は、以前のバージョンのユニバーサル・テーマの既知の問題を解決するために、テーマを最新バージョンにリフレッシュすることをお薦めします。
関連項目:
Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドのサブスクライブされたテーマのリフレッシュ
このリリースでは、Oracle JETおよびjQueryライブラリに次の更新が行われています。
JET 4.2.0
jQuery 3.1.1
jQuery UI 1.12.0
FullCalendar 3.3.1
jsTreeサード・パーティ・ライブラリは、新しいバージョンと互換性がないため削除されました。ツリー・リージョンは、Application Express treeViewウィジェットを使用するように変換されます。
jsTreeに固有のJavaScriptまたはCSSカスタマイズを行った場合は、削除およびtreeViewへの自動変換後にカスタマイズを再実装する必要がある場合があります。
詳細は、新しいJSDoc treeViewウィジェットAPIドキュメントを参照してください。
このリリースでは、テキスト・メッセージの置換に次の更新が行われています。
特定のテキスト・メッセージのMY_MESSAGEについて、v('APP_TEXT$MY_MESSAGE')を使用してメッセージ・テキストを取得できるようになりました。
APP_TEXT$MY_MESSAGE$XXを使用して、言語XX (DE、FRなど)の翻訳テキストを返します。
同じ構文は、apex.util.applyTemplate APIを介してクライアント上でサポートされます。
非推奨のモバイルUIの「リスト・ビュー」リージョンは、デスクトップUIでサポートされます。
デスクトップUIで、非推奨のモバイルUIの「リスト・ビュー」リージョンがサポートされるようになりました。
ネストされたリストの動作をリフレッシュします。
デスクトップUIのネストされたリストによってjQuery Mobileページは作成されません。
デスクトップUIの場合、一部のCSSクラス名が変更されているため、開発者はCSSカスタマイズを更新する必要がある場合があります。また、jQuery Mobileテーマに関連するオプションはサポートされていません。
このリリースでは、「列切替えレポート」リージョンに次の更新が行われています。
デスクトップUIで、非推奨のモバイルUIの「列切替えレポート」リージョンがサポートされるようになりました。
「列切替えレポート」リージョンでリフレッシュおよびページ・アイテムの送信がサポートされるようになりました。
「列切替えレポート」リージョンで「メッセージ: データが見つからない場合」属性がサポートされるようになりました(デスクトップのみ)。
列のポップアップを開くボタンをカスタマイズするための新しい「列ボタン・テキスト」属性。
新しいアクセス可能表マークアップと「行ヘッダーとして使用」属性。
デスクトップUIの場合、一部のCSSクラス名が変更されているため、開発者はCSSカスタマイズを更新する必要がある場合があります。また、jQuery Mobileテーマに関連するオプションはサポートされていません。
このリリースでは、「リフロー・レポート」リージョンに次の更新が行われています。
デスクトップUIで、非推奨のモバイルUIの「リフロー・レポート」リージョンがサポートされるようになりました。
「リフロー・レポート」リージョンでリフレッシュおよびページ・アイテムの送信がサポートされるようになりました。
「リフロー・レポート」リージョンで「メッセージ: データが見つからない場合」属性がサポートされるようになりました(デスクトップのみ)。
アクセス可能表マークアップと「行ヘッダーとして使用」属性。
デスクトップUIの場合、一部のCSSクラス名が変更されているため、開発者はCSSカスタマイズを更新する必要がある場合があります。また、jQuery Mobileテーマに関連するオプションはサポートされていません。
Oracle Application Expressサーバーおよびdynamic_actions_core JavaScriptモジュールは、Ajaxエラーが発生してもwindow.onerrorをコールしなくなりました。
このリリースでは、「クラシック・レポート(ファンクションに基づく)」は使用できなくなりました。かわりに「クラシック・レポート」リージョン・タイプを使用します。
ビューAPEX_APPLICATION_PAGE_REGIONSの列SOURCE_TYPE_PLUGIN_NAMEはNATIVE_FNC_REPORTのかわりにNATIVE_SQL_REPORTを返します。
Oracle Application Expressリリース5.1では、「Z」の使用はチャートでレンダリングされた日時情報の書式マスクに自動的に適用されました。ただし、すべての日時情報の書式マスクで「Z」を使用すると、顧客の予期しない動作が発生しました(タイムゾーン書式設定が必要ない場合に、チャートの日時情報がタイムゾーン書式設定でレンダリングされるなど)。
このリリースでは、書式マスク設定は、X軸のLABEL列のデータ型(DATE、TIMESTAMP、TIMESTAMP with TIME ZONE、TIMESTAMP with LOCAL TIME ZONEであるかどうかに関係なく)に基づくようになりました。書式マスク設定は、列のデータ型にも基づいています。DATE列の場合、書式マスクは「Z」を使用しなくなりました。チャート情報を確認するユーザーには、適切なタイムゾーン情報でレンダリングされた日時が表示されるようになりました。
X-Content-Type-Options: nosniff
X-XSS-Protection: 1; mode=block
X-Content-Type-Options: 正しいContent-Typeを送信するようにアプリケーションおよびデータを更新します。回避策として、値を「sniff」に設定できますが、これは短期的にのみ使用する必要があります。X-Content-Type-Optionsに「nosniff」値を設定すると、ブラウザでのMIMEタイプ・スニッフィングを防ぐことができます。レスポンスで無効なContent-Type (ファイル・タイプがPNGの場合に"image/gif"など)が返される場合、これによりパフォーマンスが低下することがあります。
X-XSS-Protection: 一部のカテゴリのクロスサイト・スクリプティング攻撃を防ぎます。
これらのヘッダーを非表示にすることはできませんが、アプリケーションまたはインスタンスレベルの「HTTPレスポンス・ヘッダー」属性に異なる値を設定することでこれらをオーバーライドできます。
REST対応SQLサービスおよびOracle REST Data Servicesをサポートするため、SQLオプティマイザは、JETチャート・シリーズ問合せを実行するエンジンの変更により以前のリリースとは動作が異なります。チャート内の順序などが誤ってレンダリングされる可能性があります。これには次の理由が考えられます。
シリーズ問合せにORDER BY句がない: 常にORDER BY句を使用して、結果の順序を保証する必要があります。
GROUP BYがシリーズ問合せでORDER BY句なしで使用されている: GROUP BYでは、結果の順序付けは保証されません。SQLオプティマイザは、グループ化の実行方法を決定します。すべてのSQL文に特定の順序を指定するORDER BY句があることを確認してください。
このリリースでは、データベース・モニターへのアクセスに使用するデータベース・ユーザー名とパスワードの大/小文字が区別されるようになりました。
関連項目:
Oracle Application Express SQLワークショップ・ガイドのデータベースの監視非推奨となった機能は、今後のリリースのOracle Application Expressでサポートを終了するか、削除する予定の機能です。機能がアプリケーション・メタデータまたはAPIに関連する場合、既存のアプリケーションはこの機能を引き続き使用できますが、この項の説明に従って開発者がアプリケーションを変更することをお薦めします。Oracle Application Express Advisorを使用して、非推奨となった属性に関して既存のアプリケーションをスキャンします。
関連項目:
Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドのアプリケーション整合性のチェックのためのアドバイザの実行apex.widget.initPageItemファンクションは非推奨です。かわりに、アイテム・プラグインの作成者はapex.item.createを使用する必要があります。
jQuery Flotバージョン0.7、0.8、0.8.2および0.8.3は、Oracle Application Expressで現在使用されておらず、今後のリリースで削除されます。パッケージ・アプリケーションも、Flot折れ線グラフ、Flot棒グラフおよびFlot円グラフのプラグインを削除するように更新されました。アプリケーション・コードで参照を削除し、Oracle JETデータ視覚化に基づいて宣言的チャート・ソリューションを使用してください。
APEX_ERROR.GET_ARIA_ERROR_ATTRIBUTESは非推奨になっており、Oracle Application Expressの次のメジャー・リリースで使用できなくなります。開発者は、この機能を、より優れたサポートをネイティブ機能に提供するapex_plugin_util.get_element_attributesに置き換える必要があります。
クラシック・レポートの外部処理機能は非推奨になっており、今後のリリースで削除されます。
それまでの間に外部処理機能を使用するには、アプリケーションに非推奨またはサポート対象外のJavaScriptファイルを含める必要があります。このファイルを含めるには、アプリケーションを選択し、「ユーザー・インタフェースの詳細」を編集します。「非推奨またはサポート対象外になったJavascript関数を含む」で18.xより前を選択します。
関連項目:
Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドのユーザー・インタフェースの詳細の編集
Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドのJavaScript
Oracle Application Express 5.1以降、APEX_UTIL.STRING_TO_TABLEは非推奨になりました。かわりにAPEX_STRING.STRING_TO_TABLEを使用してください。
Oracle Application Express 5.1以降、APEX_UTIL.TABLE_TO_STRINGは非推奨になりました。かわりにAPEX_STRING.TABLE_TO_STRINGを使用してください。
次の関数は、このリリースでは非推奨となっています。
$d_Find
$d_LOV_from_JSON
$dom_JoinNodeLists
$dom_Replace
$f_Enter
$f_First_field
$s_Split
$tr_RowMoveFollow
$u_ArrayToString
$u_js_temp_drop
$u_SubString
$x_Check_For_Compound
$x_object
$x_Show_Hide
addLoadEvent
ajax_Loading
base_disableItem
confirmDelete2
dhtml_ShuttleObject
doMultiple
findPosX
findPosY
flowSelectAll
getScrollXY
hideShow
html_GetTarget
html_ReturnToTextSelection
html_RowDown
html_RowUp
html_StringReplace
htmldb_ch
htmldb_ch_message
htmldb_doUpdate
htmldb_goSubmit
htmldb_item_change
ie_RowFixFinish
ie_RowFixStart
json_SetItems
lc_SetChange
selectString
setCaretToBegin
setCaretToEnd
setCaretToPos
setSelectionRange
setValue2
widget.util.disableIcon
wiget.util.enableIcon
サポートが終了した機能は使用できなくなりました。サポートが終了した機能がアプリケーション・メタデータまたはAPIに関係している場合、既存のアプリケーションが以前のように機能しないことがあります。機能を置き換えるようにアプリケーションを変更することをお薦めします。
Oracle Application Expressのこのリリースでは、次のパッケージ・アプリケーションが削除されています。
パッケージ・アプリケーション:
Quick SQL
RESTクライアント・アシスタント
コミュニティ・リクエスト
専門知識トラッカ
フィードバック
注意:
Quick SQLは現在quicksql.oracle.comで使用できますjsTree 0.9.9
twitter-bootstrapのすべてのバージョン
bgiframe 2.1.1
respond-js 1.1.0
jquery-quicksand 1.2.2
selectivizr 1.0.2
Oracle Application Expressリリース18.1では、次の属性の次の条件タイプはサポートされなくなりました。
サポートが終了した条件タイプごとに、処理中のOracle推奨のアクションに従ってアプリケーションを修正してください。
属性 - 条件
CGI_ENV: DAD_NAME =/!= Value
CGI_ENV: HTTP_POST =/!= Value
CGI ENV: SERVER_NAME =/!= Value
SYS.OWA_UTIL.GET_CGI_ENV('XYZ') APIなどのPL/SQL式をかわりに使用します。
クライアント・ブラウザはMicrosoft Internet Explorer 7.0以上
クライアント・ブラウザはMozilla、Netscape 6.x/7x以上
クライアント・ブラウザはその他のブラウザ(または以前のバージョン)
クライアント・ブラウザはXHTML/CSS対応のブラウザ
SYS.OWA_UTIL.GET_CGI_ENV('HTTP_USER_AGENT')などのPL/SQL式をかわりに使用します。
SYS.OWA_UTIL.GET_CGI_ENV('XYZ') APIなどのPL/SQL式をかわりに使用します。
SQLレポート
現在のページ=/!=送信ページ(ポスト済)
テキスト=/!=値
テキストは値/アイテムに含まれる/含まれない
ブール条件タイプを戻すPL/SQL式またはPL/SQLファンクションを使用します。
条件タイプ:
常時
条件を指定しないことで、同じ結果が実現されます。
属性 - 読取り専用条件
CGI_ENV: DAD_NAME =/!= Value
CGI_ENV: HTTP_POST =/!= Value
CGI ENV: SERVER_NAME =/!= Value
SYS.OWA_UTIL.GET_CGI_ENV('XYZ') APIなどのPL/SQL式をかわりに使用します。
クライアント・ブラウザはMicrosoft Internet Explorer 7.0以上
クライアント・ブラウザはMozilla、Netscape 6.x/7x以上
クライアント・ブラウザはその他のブラウザ(または以前のバージョン)
クライアント・ブラウザはXHTML/CSS対応のブラウザ
SYS.OWA_UTIL.GET_CGI_ENV('HTTP_USER_AGENT')などのPL/SQL式をかわりに使用します。
SYS.OWA_UTIL.GET_CGI_ENV('XYZ') APIなどのPL/SQL式をかわりに使用します。
SQLレポート
現在のページ=/!=送信ページ(ポスト済)
テキスト=/!=値
テキストは値/アイテムに含まれる/含まれない
ブール条件タイプを戻すPL/SQL式またはPL/SQLファンクションを使用します。
属性 - サーバー・キャッシュ条件
CGI_ENV: DAD_NAME =/!= Value
CGI_ENV: HTTP_POST =/!= Value
CGI ENV: SERVER_NAME =/!= Value
SYS.OWA_UTIL.GET_CGI_ENV('XYZ') APIなどのPL/SQL式をかわりに使用します。
クライアント・ブラウザはMicrosoft Internet Explorer 7.0以上
クライアント・ブラウザはMozilla、Netscape 6.x/7x以上
クライアント・ブラウザはその他のブラウザ(または以前のバージョン)
クライアント・ブラウザはXHTML/CSS対応のブラウザ
SYS.OWA_UTIL.GET_CGI_ENV('HTTP_USER_AGENT')などのPL/SQL式をかわりに使用します。
SYS.OWA_UTIL.GET_CGI_ENV('XYZ') APIなどのPL/SQL式をかわりに使用します。
SQLレポート
現在のページ=/!=送信ページ(ポスト済)
テキスト=/!=値
テキストは値/アイテムに含まれる/含まれない
ブール条件タイプを戻すPL/SQL式またはPL/SQLファンクションを使用します。
条件タイプ:
常時
条件を指定しないことで、同じ結果が実現されます。
属性 - リンク条件
CGI_ENV: DAD_NAME =/!= Value
CGI_ENV: HTTP_POST =/!= Value
CGI ENV: SERVER_NAME =/!= Value
SYS.OWA_UTIL.GET_CGI_ENV('XYZ') APIなどのPL/SQL式をかわりに使用します。
クライアント・ブラウザはMicrosoft Internet Explorer 7.0以上
クライアント・ブラウザはMozilla、Netscape 6.x/7x以上
クライアント・ブラウザはその他のブラウザ(または以前のバージョン)
クライアント・ブラウザはXHTML/CSS対応のブラウザ
SYS.OWA_UTIL.GET_CGI_ENV('HTTP_USER_AGENT')などのPL/SQL式をかわりに使用します。
SYS.OWA_UTIL.GET_CGI_ENV('XYZ') APIなどのPL/SQL式をかわりに使用します。
SQLレポート
現在のページ=/!=送信ページ(ポスト済)
テキスト=/!=値
テキストは値/アイテムに含まれる/含まれない
ブール条件タイプを戻すPL/SQL式またはPL/SQLファンクションを使用します。
条件タイプ:
常時
条件を指定しないことで、同じ結果が実現されます。
レガシー・コンポーネント・ビューはサポートが終了し、削除されました。
ページ・デザイナへの移行で開発者を支援するために、ページ・デザイナには「コンポーネント・ビュー」タブが含まれています。レガシー・コンポーネント・ビューの外観と同様、ページ・デザイナの「コンポーネント・ビュー」タブには、ユーザー・インタフェース要素とアプリケーション・ロジックがコンポーネント・タイプ別に表示されます。ただし、コンポーネントをクリックすると、プロパティ・エディタの右ペインで対応する属性がハイライトされ、コンポーネント属性を編集できるようになります。
Oracle Application Expressリリース5.1では、レガシー・コンポーネント・ビューはデフォルトで無効になっています。コンポーネント・ビューを有効にするには、ユーザー・プリファレンスを編集し、「レガシー・コンポーネント・ビューの有効化」に対して「はい」を選択します。 レガシー・コンポーネント・ビューが有効になっていたら、ページ・デザイナに戻り、「コンポーネント・ビュー」タブをクリックし、「レガシー・コンポーネント・ビュー[非推奨]」をクリックします。対話グリッド、Oracle JETベースのチャートなど一部のコンポーネントは、レガシー・コンポーネント・ビューを使用して保守できないことに注意してください。
ヒント:
ページ・デザイナへの移行で開発者を支援するために、ページ・デザイナには「コンポーネント・ビュー」タブが含まれています。レガシー・コンポーネント・ビューの外観と同様、ページ・デザイナの「コンポーネント・ビュー」タブには、ユーザー・インタフェース要素とアプリケーション・ロジックがコンポーネント・タイプ別に表示されます。ただし、コンポーネントをクリックすると、プロパティ・エディタの右ペインで対応する属性がハイライトされ、コンポーネント属性を編集できるようになります。
APEX_UTIL.SET_CURRENT_THEME_STYLEは、非推奨になっており、Oracle Application Expressの次のメジャー・リリースで使用できなくなります。この機能は、APEX_THEME.SET_CURRENT_STYLEに置き換えることをお薦めします。
[if IE]/mycss/ie.jsを使用して「JavaScriptファイルURL」属性および「CSSファイルURL」属性でMicrosoft Internet Explorer向けの条件付きファイル・ロードをサポートする機能は、非推奨になりました。
テーマ1から26、テーマ50およびテーマ51はサポートが終了し、レガシーと見なされます。ユニバーサル・テーマ - 42 (ユニバーサル・テーマ)がOracle Application Expressの標準のテーマになりました。
ユニバーサル・テーマへの遷移の詳細を確認するには、http://apex.oracle.com/utに移動し、「Migration Guide」をクリックします。
APEXツリー・リージョンによってオプションで使用されるjQuery jsTreeプラグインと、オートコンプリート・アイテムを含むテキスト・フィールドによって使用されるjQuery autocompleteプラグインはサポートが終了し、Oracle Application Expressのこのリリースでは機能しません。
すべてのツリー・リージョンは、APEXツリー実装を使用するように移行されました。
jsTree実装のカスタマイズは、treeView APIを使用して再実装する必要があります。APEXツリー・リージョンにjsTreeリージョンが自動的にアップグレードされても、イメージ参照は自動的にCSSクラスに変換されません。APEXツリー・リージョンは、イメージ参照の定義をサポートしていません。かわりに、APEXツリー・リージョンは、イメージを表現するCSSクラスを受け入れます。
オートコンプリートが有効なテキスト・フィールドを使用する場合は、何もする必要がありません。このリリースでは、(すべての宣言機能について)完全に下位互換性のあるJET ojInputSearchウィジェットに基づいて置換を実装しています。ただし、互換性がなくなるため、アプリケーションで直接jQuery autocompleteプラグインを使用しないことをお薦めします。
jQueryバージョン1.4.2、1.6.2および1.7.1は、Oracle Application Expressで使用されておらず、このリリースで削除されました。アプリケーション・コードでの参照を削除し、Oracle Application Expressに同梱されている最新のjQueryバージョンを使用してください。
一部のレガシー・チャート・コンポーネント(HTMLチャート、SVGチャートなど)は、Oracle Application Express 18.1でコンポーネント・ビューの削除に続いてサポートされなくなりました。
これらのレガシー・チャートはページ・デザイナでサポートされないため、アプリケーション開発者が編集できないリージョンが残る可能性があります。既存のHTMLおよびSVGチャートを使用しているユーザーは、次のように最新バージョンのJETチャートに自動的にアップグレードされます。
Oracle Application Express 18.1にアップグレードする場合
Oracle Application Express 18.1に古いアプリケーションをインポートする場合
jQuery Mobileユーザー・インタフェースおよびモバイル・テーマ-51はサポートが終了しました。jQuery Mobileのオープン・ソース・ライブラリの最新の安定バージョンは2014年10月31日にリリースされ、jQueryバージョン1.8、1.11および2.1のサポートのみ提供します。パッチが提供されません。Oracle Application Expressリリース18.1には、jQuery 3.2が同梱されています。モバイル・デバイスを対象としたすべての新規アプリケーション開発は、レスポンシブ・ユニバーサル・テーマを使用して行う必要があります。jQuery Mobileは、今後のリリースでサポートされなくなります。
既存のアプリケーションをユニバーサル・テーマに移行する方法の詳細は、https://apex.oracle.com/utのユニバーサル・テーマ・アプリケーションに移動し、移行ガイドを選択してください。
ワークスペース、アプリケーションおよび関連ファイルをエクスポートするためのAPEXExportプログラムはサポートされなくなりました。プログラムなしでかわりに-splitパラメータを使用してください。
注意:
Oracle Application Expressリリース5.1では、APEXExportに、エクスポートしたアプリケーションを複数のファイルに分割する-splitパラメータが含まれていました。
オートコンプリートが有効なテキスト・アイテム・タイプの次の属性が削除されました。
自動入力: この属性は、ユーザー・エクスペリエンスに混乱をもたらす可能性があるため削除されました。新しい実装では、さらに標準的なアプローチが使用されます(アイテムの値は、オプション・リストから選択された場合にのみ更新され、リストのナビゲーション時は更新されません)。
最初の選択: この属性は、ユーザー・エクスペリエンスに混乱をもたらす可能性があるため削除されました。新しい実装では、さらに標準的なアプローチが使用されます(選択は、矢印キーを使用したオプション・リストからの選択によるユーザーの直接入力に応じて行われます)。
ハイライト: このリリースより前では、結果リストに表示されるときの検索条件のハイライトを有効または無効にすることができました。これは構成できなくなりました。かわりに、テキストは結果で常にハイライトされます。
オラクル社は、ページをレンダリングする際にOracle Application ExpressによってロードされるJavaScript全体のサイズを減らすよう引き続き取り組んでいます。各ページで提供されなくなったJavaScript関数は、徐々にレガシーJavaScriptファイル(/i/libraries/apex/legacy.js)に移動されています。
レガシーJavaScript関数を含めるかどうかはオプションです。含めるには、アプリケーションの「共有コンポーネント」の下にあるユーザー・インタフェース属性ページで、「レガシーJavaScriptを含める」プロパティを使用します。
レガシー・ファイル(legacy_18.jsおよびlegacy_pre18.js)にリストされている関数を確認します。
これらのファイルへの参照をアプリケーションおよび関連するJavaScriptファイルで検索します。
legacy*.jsファイル全体を含めることを無効にできます(これでもライブラリのサイズはわずかに小さくなります)。このレガシーJavaScriptへの依存性を減らすため、新しいアプリケーションの開発と既存のアプリケーションの開発の両方で、legacy.jsにある関数を使用しないことをお薦めします。
このリリースで非推奨となった関数
このリリースでは、次の関数がサポート対象外となり、legacy_18.jsに移動されました。
apex.server namespaceの関数に置換
htmldb_Get
htmldb_Get_sync
htmldb_Get_getUrl
htmldb_Get_escape
htmldb_Get_addParam
htmldb_Get_addItem
htmldb_Get_trimPartialPage
htmldb_get_WriteResult
$a_PostClob
$a_GetClob
ob_PPR_TAB
htmldb_ExternalPost
apex.ajax
menuウィジェットに置換
item_menu
dhtml_CloseAllSubMenus
dhtml_CloseAllSubMenusL
app_AppMenuMultiClose
dhtml_DocMenuCheck
dhtml_ButtonDropDown
dhtml_KeyAction
dhtml_MenuOpen
dhtml_DocMenuSingleCheck
dhtml_SingeMenuOpen
dhtml_FixLeft
htmldb_IE_Select_Item_Fix
app_AppMenuMultiOpenBottom
app_AppMenuMultiOpenBottom2
app_AppMenuMultiOpenBottom3
jQuery UIのツールチップに置換。
toolTip_init
toolTip_disable
toolTip_enable
toolTip_follow
apex.theme.popupFieldHelpに置換
apex.theme.popupFieldHelpClassic
この項では、Oracle Application Expressリリース18.1のバグおよび既知の問題について説明します。
ヒント:
このセクションは、このドキュメントを作成していた時点での最新です。変更された動作の最新のリストについては、次の場所の「Known Issues」ページを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/apex/downloads/apex181-known-issues-4478237.html
前のリリースで、AnyChartおよびAnyGantt Flash .swfファイルは/imagesフォルダから削除されました。これにより、AnyChartマップ・チャートおよびガント・チャートはレンダリングされなくなりました。エラー・メッセージは表示されず、かわりにリージョンが空白になります。
関連項目:
Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドのAnyChartからJETチャートへの切替えjQuery 3.1.1は、以前の2.xバージョンとの互換性がなくなりました。アプリケーションが削除された2.x機能に依存している場合は、jQuery移行プラグインを使用できます(このプラグインを含めるには、デスクトップ・ユーザー・インタフェースの詳細属性「jQuery移行を含める」を「はい」に設定します)。
アプリケーションが削除された1.x jQuery APIに依存している場合、その機能はOracle Application Expressリース18.1では機能しなくなります。jQuery 3.1 APIのみを使用するようにJavaScriptを更新する必要があります。詳細は、次のjQuery移行ガイドを参照してください。
1.xから2.xに移行するには、http://jquery.com/upgrade-guide/1.9/を参照してください
2.xから3.xに移行するには、https://jquery.com/upgrade-guide/3.0/を参照してください
jQuery UI 1.12.xは、バージョン1.10.4と比較してライブラリを構成するフォルダ構造およびファイルが変更されています。古いファイル名への直接参照がある場合は、新しい名前に更新する必要があります。たとえば、以前に#JQUERYUI_DIRECTORY#ui/#MIN_DIRECTORY#jquery.ui.tabs#MIN#.jsでタブ・ウィジェットを参照していた場合は、#JQUERYUI_DIRECTORY#ui/widgets/#MIN_DIRECTORY#tabs#MIN#.jsに変更する必要があります。
Application ExpressデスクトップUIページに対して(jquery-ui-apex.jsとして、またはdesktop[_all].min.jsの一部として)デフォルトでロードされるOracle Application Express固有のバンドルjquery-ui-apex[.min].jsには、すべてのコア・ファイル、ドロップ効果および次のウィジェットが含まれます。
button
checkboxradio
controlgroup
datepicker
dialog
draggable
droppable
resizable
selectable
sortable
tooltip
これは、基本的に1.10.4と同じセットですが、sortableが追加されています。sortableへの別の参照がある場合は、削除できます。
jquery-ui-apex[.min].cssファイルはデフォルトでロードされ、すべてのjQuery UI CSSファイルが含まれています。個々のjQuery UI cssファイルへの参照が含まれていた場合は削除できます。
関連項目:
JET v4.2.0リリース・ノートOracle Application Express 18.1およびOracle REST Data Services 18.1を使用している場合、RESTfulサービスの開発およびデプロイ時に次の問題が発生する可能性があります。
問題
この問題は、17.4.1と18.2以上を除くすべてのOracle REST Data ServicesリリースおよびApplication Expressのすべてのリリースに影響します(ORDSサービスは、SQL DeveloperまたはAPIで作成できます)。この問題は、ワークスペース名とスキーマ名が異なる場合に、ワークスペースの最初に配分されたスキーマで作成されたサービスで発生します。
Oracle REST Data Servicesの以前のリリースでは、Application Express環境に関する情報を取得するときにエラーが発生したため、指定されたワークスペース名が最初にプロビジョニングされたスキーマ名と一致しない場合、Oracle REST Data Servicesは、ORDSベースのRESTfulサービスを提供できません。このエラーは、Oracle REST Data Services 17.4.1で修正されましたが、Oracle REST Data Services 18.1でまた発生しました。
次の例でこの問題について説明します。
ユーザーには、既存のAPEXベースのRESTfulサービスがあり、Oracle REST Data Servicesに移行して、ORDSベースのRESTfulサービス定義を変更します。ユーザーがサービスをコールし、新しいロジックの実行を期待しても、かわりに古いAPEXベースのRESTfulサービスがコールされます。ユーザーがAPEXベースのRESTfulサービス・ページに移動し、元のサービスを削除して、ORDSサービスのコールを期待するサービスを実行すると、404エラーが発生します。
ユーザーが最初にプロビジョニングされたスキーマで新しいORDSベースのRESTfulサービスを作成したが、対応するAPEXベースのRESTfulサービスがない場合は、サービスをコールするときに404エラーが発生します。
現時点ではサポートされている解決策はありません。
問題
5.1より前では、Application Express RESTfulサービス・インタフェースで、NULL URI接頭辞を持つRESTfulサービス・モジュールを作成できました(NULL URI接頭辞を持つ複数のモジュールを作成することもできました)。すべてのモジュールのURIテンプレートは、サービス間でNULL URI接頭辞を共有するために一意である必要がありました。
例: NULL URI接頭辞を使用したモジュール定義
次の定義があるとします。
Name: MyMod1
URI Prefix: NULL
URI Templates: /Template1
/Template2
Name: MyMod2
URI Prefix: NULL
URI Templates: /Template3
/Template4
http://server.com/ords/mySchema/Template1 http://server.com/ords/mySchema/Template2 http://server.com/ords/mySchema/Template3 http://server.com/ords/mySchema/Template4
変数の意味は次のとおりです。
http://server.comordsmySchemaTemplate1NULL URI接頭辞を作成する機能は、Application Express 5.1で無効になっていましたが、以前のリリースで定義されたレガシー・サービスは移行され、削除されないかぎり機能しました。ただし、これらのサービスをOracle REST Data Servicesに移行する場合、ORDSベースのデータ・モデルは、URI接頭辞(NULL接頭辞を含む)が重複する複数のモジュールを受け入れません。
Application Express 18.1のAPEXベースのRESTサービスをOracle REST Data Servicesに移行するためのロジックは、(Oracle REST Data Services 17.4.1で導入された) Oracle REST Data Servicesプロシージャへの単純なパススルーです。ただし、そのプロシージャのロジックは、NULLベース・パスの複数のモジュールを処理できません。この状況でOracle REST Data Servicesに移行しようとすると、「重複値」が発生し、ORA-0001エラーがスローされます(Oracle Bug 27916570)。
解決方法
NULL URI接頭辞を持つすべてのモジュールをマージする移行プロシージャにロジックが追加されました。この規則は次のとおりです。
影響を受けるすべてのモジュールは、merged.apex.rest.servicesという名前の1つのORDSベースのモジュールにまとめられます
マージ対象のAPEXベース・モジュールのいずれかが公開されている場合、新しくマージされたモジュールは公開されます。
マージ対象のAPEXベース・モジュールのいずれも公開されていない場合、新しくマージされたモジュールは公開されません。
マージ対象のAPEXベース・モジュールに関連付けられているすべてのロールは、新しくマージされたモジュールに割り当てられます。
マージされたモジュールのページ区切りサイズは、マージ対象モジュール内の最大のページ区切りサイズに設定されます。
最近更新されたテンプレートは重複URIを保持します。
他のすべてのテンプレートには、接頭辞dup001_*が指定されます
テンプレートのコメントには、1) 移行元のモジュール名、および2) 元のテンプレートURIが含まれます。
NULL URI接頭辞を持つモジュールが1つまたはまったくない場合、サービスは、Oracle REST Data Servicesのリリースに関係なく正常に移行されます(移行は、Oracle REST Data Services 17.4.1以上でのみ可能です)。
Oracle REST Data Services 18.2以上を使用している場合、モジュールは前述のルールに従って移行されます。
Oracle REST Data Servicesのリリースが18.2より古い場合は、警告メッセージが表示され、18.2以上にアップグレードするまでは、Oracle REST Data Servicesにサービスを移行できません。
問題
必須属性の構成によってはスクリーン・リーダーから一貫性のない出力が生成され、アシスティブ・テクノロジのユーザーに混乱をもたらすことがあります。
該当するラベル・テンプレート(「必須」など)を使用して、ラベルの隣に必要なアイコンを表示する必要があります。このラベル・テンプレートを選択するというのは、スクリーン・リーダーによって読み取られる非表示テキスト((「必須の値」)という内容)を追加するということでもあります。
よく使用される方法は、「必須の値」アイテム属性を設定することです。これは、入力を検証し、さらにフォーム・アイテム属性にaria-required="true" required=を出力します。
あまり使用されない方法は、NOT NULLページ検証を使用することです。この検証を行うのは、たとえば、他のコンテキストに基づいて条件付きでページを検証する必要がある場合です(TOTAL_SALES情報を格納するページ・アイテムが必須になるのはJOB = SALESの場合のみであるなど)。
このように個別に検証が使用される場合、アイテムには出力されるアイテムに対する必須属性が含まれません。
このため、出力内容に不整合が生じて、アシスティブ・テクノロジのユーザーに混乱をもたらすことがあります。
この問題は、Oracle Bug#23761182で追跡されます。
回避策
「必須の値」アイテム属性を使用するのではなく、アイテムに対する簡単なNOT NULLスタイル検証を作成し、「必須の値」属性を「いいえ」に設定します。これで、開発者が必須アイテムに適したラベル・テンプレートを定義すれば、必須アイテム全体にわたって一貫性のある体験を実現できます。必須情報は、アイテム属性ではなくラベルに通知されます。
問題
ユーザーは、タイプがリンクの列や、ナビゲーション・モードのキーボードで定義されたリンクがある列をアクティブ化できません。
編集モードまたはナビゲーション・モードのとき、ボタンまたはリンクが含まれている列に余分なタブ・ストップが存在します。
この問題は、Oracle Bug#25245829で追跡されます。
対処方法
グリッド・ビューを使用します。ここでリンクおよびボタンをアクティブ化できます。
問題
対話グリッドのグリッド・ビューで、グリッドが編集モードのときに、ユーザーが[Space]キーまたは[Enter]キーを押してセルに含まれているボタンまたはリンクをアクティブ化できません。
この問題は、Oracle Bug#25245887で追跡されます。
対処方法
[Esc]キーを押して編集モードを終了し、ナビゲーション・モードに戻ります。ここでボタンおよびリンクを通常どおりアクティブ化できます。
問題
対話グリッドで、ユーザーがグリッド・セクションを超えてタブ移動すると、グリッドの後に非表示の余分なタブ・ストップが存在します。
この問題は、Oracle Bug#25245934で追跡されます。
対処方法
グリッド・セクションを超えてタブ移動したら、ページで次に視覚的にフォーカス可能な要素に達するまで、[Tab]キーを複数回押します。
問題
現在、プロパティ・エディタでは、表示グループはキーボードでフォーカス可能な<div>要素としてマークアップされています。フォーカスされると、ユーザーは、上矢印キーと下矢印キーを使用して表示グループ間をナビゲートでき、プロパティ・エディタのキーボート・サポートの補助となります。ただし、<div>がフォーカスされている場合、JAWSは表示グループのタイトルを2回アナウンスします。また、表示グループが最初にフォーカスされたとき、初期状態ではARIA展開状態をアナウンスしません(展開または縮小時にアナウンスされます)。
この問題は、Oracle Bug#20693220で追跡されます。
対処方法
ユーザーは、最初のフォーカス時に状態がアナウンスされないことを認識する必要があり、[Enter]を押してグループを展開または折りたたんでアナウンスを強制的に実行するか、[Tab]を押してフォーカス可能な次の要素(展開している場合はグループの最初のフィールド、折りたたまれている場合は次の表示グループ)に移動するかのいずれかを実行できます。
問題
ネイティブ・チェック・ボックス・アイテムをレンダリングすると、チェック・ボックスのグループのコンテナとして機能するFIELDSETタグ、FIELDSETにアクセス可能なタイトルを提供するLEGENDタグをレンダリングします。これは、グループ内に複数のチェック・ボックスがあるチェック・ボックスの場合は適切ですが、チェック・ボックスに1つのチェック・ボックスのみが含まれる場合、FIELDSETとLEGENDをレンダリングすることは不適切です。
この問題は、Oracle Bug#18188460で追跡されます。
問題
ネイティブ・リージョン・タイプに組み込まれた最大化機能は、ページが埋まるようにリージョン・コンテンツを最大化できるボタンをリージョン内に表示します。同じページに最大化機能が有効になっているリージョンが2つ以上表示される場合、ボタンのラベルが重複します。
この問題は、Oracle Bug#27685217で追跡されます。
サポートされている回避策はありません。
問題
Windows高コントラスト・モードを実行する場合、多くのアイコンやアイコン・ボタンはWindows高コントラスト・モードの使用時に使用できません。
サポートされている回避策はありません。
この問題は、Oracle Bug#27781674で追跡されます。
問題
このリリースでは、18.1のカレンダ・リージョン・タイプのリスト・ビューは、FullCalendarウィジェットのネイティブ・リスト・ビューを使用するようになりました。18.1より前およびこれをサポートするFullCalendarより前は、Application Expressにリスト・ビューのカスタム実装がありました。FullCalendarリスト・ビューはあまり構造化されていないHTMLを使用するため、アクセシビリティが悪影響を受けます。
サポートされている回避策はありません。
この問題は、Oracle Bug#27941145で追跡されます。
このリリースでは、Oracle Application Express JavaScript APIリファレンスのプロトタイプがOracle Help Centerに導入されています。この初期バージョンでは、入門として、いくつかのJavaScript APIが除外されていました。
今後、このリファレンスには、すべてのJavaScript APIが含まれる予定です。それまでは、Oracle Application Express APIリファレンスのJavaScript APIを参照してください。
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。
このプライバシに関する通知では、作成またはインストールするアプリケーションのユーザーに関する情報がOracle Application Expressによって直接収集されるときに予想されることについて説明します。すべてのApplication Express内部アプリケーション(アプリケーション・ビルダーなど)はApplication Expressで記述されているため、これらのアプリケーションを使用している開発者および管理者にも同じことが当てはまります。オラクル社は、お客様が開発したアプリケーションの情報収集については責任を負いません。
イベントのログ記録
Application Expressは、ユーザーがトリガーしたイベントの拡張可能なログ記録を提供します。たとえば、開発者および管理者は、このデータを使用して、セキュリティやパフォーマンスの問題を調べることができます。ログ・データには、ユーザーのIPアドレス、アプリケーションのユーザー名およびイベント固有の情報が含まれます。次に、イベント・ログ・タイプの簡単なリストを示します。
アクティビティ・ログ: ページ・ビューおよびAjaxリクエスト。開発者およびインスタンス管理者が無効にできます。
ログイン・アクセス・ログ: 成功および失敗したログイン試行。
デバッグ・ログ: アプリケーション固有のインストゥルメンテーション(内部変数値など)。デフォルトでは無効になっており、エンド・ユーザーと開発者がデバッグ・ログを有効にできます。
クリック・カウント・ログ: アプリケーション内での外部リンクのクリック。
Webサービス・アクティビティ・ログ: データベース内からの外部Webサービスへのリクエスト。
開発者アクティビティ・ログ: アプリケーション・コンポーネントに対する変更。
SQLワークショップ・ログ: 開発環境のSQLワークショップのSQL文の履歴。
Cookieおよび関連テクノロジ
Application Expressではサード・パーティのCookieを使用しませんが、ログイン・セッションの維持およびパーソナライズのために機能Cookie (トラッキングなし)とブラウザのSessionStorageおよびLocalStorageを使用します。これは、アプリケーション・セキュリティ、パフォーマンスおよび使い勝手のために重要です。次に、Application Expressが使用するCookieと記憶域名およびその使用目的に関する詳細を示します。
ORA_WWV_USER_instance id: アプリケーション・ビルダーなどの内部アプリケーションのセキュリティのCookie。
ORA_WWV_APP_application id、ORA_WWV_APP_workspace cookie id、custom name: アプリケーションのセキュリティCookie。開発者は、アプリケーションの認証スキームでカスタムCookie名を選択できます。
ORA_WWV_RAC_INSTANCE: Webサーバーにノードを固定するためのReal Application Cluster (RAC)ノード・インスタンス番号のセッションCookie。複数のRACノードが検出された場合にのみ送信されます。
ORA_WWV_REMEMBER_LANG: ユーザーが選択したアプリケーション言語。
ORA_WWV_REMEMBER_UN: (オプション)開発環境ログイン・ページに前回ログインしたときのワークスペースとユーザー名。詳細は、開発環境ログイン・ページのチェック・ボックス「ワークスペースとユーザー名を記憶」を参照してください。
LOGIN_USERNAME_COOKIE: (オプション)開発したアプリケーションに前回ログインしたときのユーザー名。詳細は、新しいアプリケーションのログイン・ページのチェック・ボックス「ユーザー名を記憶」を参照してください。既存アプリケーションのログイン・ページでこのCookieをオプションにするには、ページに「ユーザー名を記憶」チェック・ボックスを追加します。APEX_AUTHENTICATION.GET_LOGIN_USERNAME_COOKIEおよびAPEX_AUTHENTICATION.SEND_LOGIN_USERNAME_COOKIEのAPIドキュメントには、チェック・ボックスの値を設定し、チェック・ボックスが選択されている場合にのみCookieを送信するPL/SQLプロセス・コードの例があります。
ORA_WWV_apex.builder.devToolbar.grid: 開発ツールバーの「レイアウト列の表示」の現在の設定が格納されます。
ORA_WWV_apex.builder.themeRoller.application id.*: 開発ツールバーの「テーマ・ローラー」ポップアップの設定が格納されます。
.4000.4500.*: ページ・デザイナの各タブ・セットのカレント・タブが格納されます。
APEX.userHasTouched: ユーザーがタッチを使用してアプリケーションと通信した(touchstartイベントが表示された)かどうかを記憶するために使用されます。タッチ・デバイスを使用する場合は、一部のコンポーネントでユーザー・エクスペリエンスをカスタマイズするために使用されます。
.application id.page.*.activeTab: カレント・タブを保存するオプションが有効化されたタブ・コンテナ・テンプレートを使用して、「リージョン表示セレクタ」リージョンで選択された最後のタブを記憶します
ORA_WWV_apex.Calendar.application id.page.region id.lastview: 最後に表示されたカレンダ期間を記憶します。
.application id.page.*.preferenceForExpanded: 縮小可能なリージョンの展開状態を記憶します。
ORA_WWV_apex.MED_*.splitterPosition: 様々な「対話グリッド」設定ダイアログのスプリッタ・バーの位置が格納されます。
ORA_WWV_apex.builder.devToolbar.options: 開発者ツールバーのユーザー・プリファレンス設定の「自動非表示」、「アイコンのみの表示」および「表示位置」が格納されます。
ORA_WWV_apex.builder.pageDesigner.useComponentView: ページ・デザイナの「コンポーネント・ビュー」タブのユーザー・プリファレンスが格納されます。
ORA_WWV_apex.builder.pageDesigner.model.componentIds: ページ・デザイナの新規コンポーネント用の未使用IDのプールが格納されます。
更新のチェック
開発者がApplication Express開発環境にログインすると、新しいバージョンが使用可能になったときに通知を受け取ります。このバージョン情報を取得するには、Application Expressが隔週でoracle.comサーバーにリクエストを送ります。Application Express製品開発チームが製品の今後に関する決定を行うために使用する開発サーバーに関する匿名統計情報(データベース・バージョン、Application Expressコンポーネントの使用状況など)を渡します。このチェックはデフォルトで有効になっていますが、インスタンス管理者が無効にできます。詳細は、Oracle Application Express APIリファレンスのAPEX_INSTANCE_ADMINのCHECK_FOR_UPDATESパラメータを確認してください。
Oracle Application Expressリリース・ノート, リリース18.1
E98590-01
Copyright © 2003, 2018, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。
ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。
このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。
U.S. GOVERNMENT END USERS: Oracle programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are "commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations.As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs.No other rights are granted to the U.S. Government.
このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。
OracleおよびJavaはOracle Corporationおよびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。
Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXは、The Open Groupの登録商標です。
このソフトウェアまたはハードウェア、そしてドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。お客様との間に適切な契約が定められている場合を除いて、オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。お客様との間に適切な契約が定められている場合を除いて、オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。