3.4 ターゲット・アプリケーションの相関ルール
ターゲット・アプリケーションを作成する場合、コネクタは、Oracle Identity Governanceがリソースを割り当てる先のアイデンティティを決定するために相関ルールを使用します。
事前定義済アイデンティティ相関ルール
デフォルトでは、Fusion Appsターゲット・コネクタにより、ターゲット・アプリケーションの作成時に単純相関ルールが提示されます。コネクタはこの相関ルールを使用して、Oracle Identity Governanceリポジトリとターゲット・システム・リポジトリのエントリを比較して、2つのリポジトリの相違を判断し、最新の変更内容をOracle Identity Governanceに適用します。
次の表に、Fusion Appsターゲット・アプリケーションのデフォルトの単純相関ルールを示します。必要に応じて、デフォルト相関ルールを編集するか、新しいルールを追加できます。複合相関ルールを作成することもできます。単純相関ルールまたは複合相関ルールの追加または編集の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceでのセルフ・サービス・タスクの実行』の アイデンティティ相関ルールの更新 に関する項を参照してください。
表3-7 Fusion Appsターゲット・アプリケーションの事前定義済アイデンティティ相関ルール
| ターゲット属性 | 要素の演算子 | アイデンティティ属性 | 大/小文字の区別あり? |
|---|---|---|---|
| __NAME__ | Equals | User Login | いいえ |
このアイデンティティ・ルールの意味は次のとおりです。
- __NAME__は、ユーザー・アカウントを識別するターゲット・システム上の単一値の属性です。
- 「ユーザー・ログイン」は、OIGユーザー・フォームのフィールドです。
次の図は、Fusion Appsターゲット・アプリケーションの単純相関ルールを示しています
図3-5 Fusion Appsターゲット・アプリケーションの単純相関ルール

Fusion Appsコネクタは、ターゲット・アプリケーションの作成時に状況とレスポンスのデフォルト・セットを提供します。これらの状況とレスポンスによって、リコンシリエーション・イベントの結果に基づいてOracle Identity Governanceが実行する必要があるアクションが指定されます。
次の表に、Fusion Appsターゲット・アプリケーションのデフォルトの状況およびレスポンスを示します。必要に応じて、これらのデフォルトの状況とレスポンスを編集するか、新しい状況とレスポンスを追加できます。状況およびレスポンスの追加または編集の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Governanceでのセルフ・サービス・タスクの実行』の状況およびレスポンスの更新に関する項を参照してください
表3-8 Fusion Appsターゲット・アプリケーションの事前定義済の状況とレスポンス
| 状況 | レスポンス |
|---|---|
| 一致が見つからない場合 | なし |
| 1つのエンティティ一致が見つかった場合 | リンクの確立 |
| 1つのプロセス一致が見つかった場合 | リンクの確立 |
次の図に、デフォルトで提供されるFusion Appsの状況とレスポンスを示します。
図3-6 Fusion Appsターゲット・アプリケーションの事前定義済の状況とレスポンス
