1.6 コネクタでサポートされるユースケース

SAP Aribaは、Oracle Identity GovernanceとSAP Aribaの統合に使用されます。これにより、すべてのSAP Aribaアカウントがエンタープライズ内の他のアイデンティティ認識アプリケーションとの統合サイクルに基づいて作成および更新されます。SAP Aribaでは、SAP Aribaのクラウド・アイデンティティ、同期アイデンティティおよびフェデレーション・アイデンティティの各モデルのアイデンティティの管理をサポートしています。一般的なITシナリオでは、Oracle Identity Governanceを使用する組織のねらいはSAP Aribaクラウド・サービスにおけるアカウントの管理にあります。

  • SAP Aribaユーザー管理:

    SAP Aribaを使用している組織において、Oracle Identity Governanceとの統合によってアイデンティティを管理することを目指します。この組織では、Oracle Identity Governanceを使用してターゲット・システムのユーザー・アイデンティティを作成することによりその管理を行うことにしました。この組織ではまた、ターゲット・システムでOracle Identity Governanceにより直接実行されたユーザー・アイデンティティの変更を同期することにもしました。このようなシナリオにおいて手軽で簡単な方法は、SAP Aribaコネクタをインストールし、接続情報を指定することによりターゲット・システムで構成することです。

    ターゲット・システムで新規ユーザーを作成するには、OIMプロセス・フォームに入力して送信し、プロビジョニング操作をトリガーします。コネクタではターゲット・システムに対してCreateOp操作を実行し、この操作の実行が成功するとユーザーが作成されます。同様に、更新などの操作も実行できます。

    ユーザー・アイデンティティを検索または取得するには、Oracle Identity Governanceからスケジュール済タスクを実行する必要があります。コネクタはターゲット・システムのユーザー・アイデンティティに対して対応するSearchOpを実行し、Oracle Identity Governanceに対するすべての変更をフェッチします