7 既知の問題と回避策

この章では、S4HANAコネクタに関して発生する一般的な問題の解決方法を示します。

  • S4HANA APIでは、削除操作はサポートされていません。そのため、S4HANAアカウントを取り消すと、ターゲットでユーザー・アカウントがロックされ、有効期間が短縮されます。
  • 取り消されたアカウントをOIMでリコンサイルすると、「無効」状態で新しいアカウントが作成されます。前述の理由により。
  • ユーザーの作成中はロック・インジケータ(「Lock」)フィールドを設定できません。設定しても、ターゲットには反映されません。
  • 「User Enable」では、開始日が今日の日付に、終了日が31-12-9999に設定されます。リコンサイルされるまでは、同じものがアカウントの詳細に反映されません。
  • 「User Disable」では、終了日が今日の日付に設定されます。リコンサイルされるまでは、同じものがアカウントの詳細に反映されません。
  • 過去の日付のユーザー・アカウントまたはユーザー有効期間をロックすると、S4HANA Cloudへのユーザーのログインが制限されます。
  • リコンシリエーションを介して作成したアカウントは、「性別」、「就業者タイプ」「会社名」などのフィールドや、S4HANA Cloud Webサービスレスポンスに含まれていない属性には移入されません。
  • ターゲットでは、「Start Date」と「End Date」はユーザーの作成時にのみ「Employee」ページで更新され、それ以降は更新されません。
  • ターゲットでは、ユーザーの作成中に値が指定された場合でも、終了日は’31-12-9999’に設定されます。これはターゲットの制限です。これをOIMユーザー属性と同期するために、ユーザーに対する更新が作成されます