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Oracle® Big Data Applianceソフトウェア・ユーザーズ・ガイド
リリース4 (4.12)
E98567-02
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はじめに

このガイドでは、インストールされているOracle Big Data Applianceソフトウェアの管理と使用方法について説明します。

注意:

Oracle Big Data SQLの説明は、このガイドには記載されなくなりました。Oracle Big Data SQLのインストールと使用方法の手順については、『Oracle Big Data Applianceソフトウェア・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

対象読者

このガイドは、次のOracle Big Data Applianceユーザーを対象としています。

  • アプリケーション開発者

  • データ・アナリスト

  • データ科学者

  • データベース管理者

  • システム管理者

『Oracle Big Data Applianceソフトウェア・ユーザーズ・ガイド』には、Oracle Big Data Applianceによってインストールされるソフトウェア、機能、概念および用語が記載されています。ただし、Hadoopクラスタの管理やMapReduceプログラムの作成方法について必要な情報は、別のソースから入手する必要があります。

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWeb サイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートを購入したOracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info) か、聴覚に障害のあるお客様は (http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。

関連ドキュメント

詳細は、次のドキュメントを参照してください。

  • Oracle Big Data Appliance Perfect Balance Java APIリファレンス

  • 『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイドfor Oracle Big Data Appliance』

  • 『Oracle Big Data Applianceオーナーズ・ガイド』

  • 『Oracle Big Data Connectorsユーザーズ・ガイド』

表記規則

このマニュアルでは次の表記規則を使用します。

規則 意味

太字

太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。

イタリック

イタリックは、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。

固定幅フォント

固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。

#プロンプト

ナンバー記号(#)プロンプトは、Linux rootユーザーとして実行されるコマンドを示します。

バッカス・ナウア記法の構文

このリファレンスの構文は、次の記号と表記規則を使用するバッカスナウア記法(BNF)の単純なバリエーションで示されます。

記号または表記規則 説明

[ ]

大カッコは、オプション項目を囲みます。

{ }

中カッコは、選択項目を囲み、そのうち1つのみが必須です。

|

縦線は、大カッコまたは中カッコ内の代替項目を区切ります。

...

省略記号は、先行する構文要素を反復できることを示します。

デリミタ

大カッコ、中カッコおよび縦線以外のデリミタは、記載されているとおりに入力する必要があります。

太字

太字で示されている語は、キーワードです。それらは記載されているとおりに入力する必要があります。(キーワードは、一部のオペレーティング・システムでは大/小文字の区別があります。)太字ではない語は、名前または値に置換する必要があるプレースホルダです。

Oracle Big Data Applianceリリース4.12での変更点

リリース4.12には、次に示すソフトウェア更新情報と新機能が含まれています。

更新されたソフトウェア

  • 新規クラスタの場合はUEK4のOracle Linux 7 (クラスタ・アップグレードの場合はUEK2のOracle Linux 6もサポートが継続されます)。

  • Cloudera Enterprise 5.14 (CDH 5.14.2を含む)、Cloudera Manager 5.14.3およびKey Trustee 5.14.0。

  • Oracle NoSQL Database Enterprise Edition 18.1.7

  • Oracle Big Data Connectors 4.12

  • MySQL Enterprise Edition 5.7.21

  • Java JDK 8u171

  • Oracle R Advanced Analytics for Hadoop (ORAAH) 2.8.0 

  • OracleのR Distribution (ORD) 3.3.0

  • Oracle NoSQL Community Edition 18.1.7

その他のソフトウェア

  • Big Data SQL 3.2

  • Oracle Big Data Spatial & Graph 2.5

  • ODI Agent 12.2.1.3.0

  • Perfect Balance 2.10.0

    注意:

    Perfect Balanceは、このリリースのOracle Big Data Applianceでは非推奨です。将来のリリースではサポートされなくなります。

KafkaクラスタのOracle Big Data Appliance専用ノード

Oracle Big Data Applianceは、ClouderaのCDK Powered By Apache Kafka 3.0を使用することで、専用のKafkaクラスタをサポートするようになりました。

各クラスタは、Cloudera Managerの専用のインスタンスで管理されます。この方法でCDHからKafkaを分離することで、柔軟性が向上し、管理が容易になります。

Kafkaクラスタは、Oracle Big Data Appliance構成生成ユーティリティで構成できます。

Kafkaクラスタは、イーサネットまたはインフィニバンドのどちらかを使用するように構成できます。セキュリティを確保するために、AD KerberosとMIT Kerberosの両方のオプションがあります。

注意:

このリリースでは、Kafkaクラスタに対してクラスタの拡張(./mammoth -e)を使用できません。

Oracle Big Data Manager

Oracle Big Data Managerは、企業全体にわたるデータを管理するための広範な機能を備えたブラウザベースのツールです。これは、Oracle Database、Oracle Object Store、MySQLに加えて、Hadoop、S3、GitHubなど、サポート対象のOracleおよびOracle以外のデータ・ストレージ・プロバイダへの接続および相互接続に使用できます。Big Data Managerにストレージ・プロバイダを登録すると、データのプレビューが可能になります。また、ストレージ・プロバイダごとのアクセシビリティに応じて、それらのデータの比較、コピーおよび移動も可能になります。Hadoopストレージ・プロバイダを使用すると、HDFS内での内部的なデータの移動や、Apache Zeppelinによるデータのインポート/エクスポートおよび分析の実行、Hive表へのデータのインポートも実行できます。さらに、選択したストレージ・プロバイダにローカル・コンピュータからデータをアップロードすることもできます。

現時点では、Oracle Big Data Managerは、Oracle Big Data Applianceの外部にあるキー配布センターのホストとともにデプロイされた場合、Active Directory KerberosまたはMIT Kerberosで保護されたクラスタでサポートされせん。

Oracle Linux 7での完全なクラスタ

新しいラックにはOracle Linux 7が付属するようになりました。

新しいOracle Linux 7ベース・イメージは、X3–2LからX6–2Lサーバーへの再イメージ化に使用できます。

注意:

  • 現時点では、Oracle Linux 6からOracle Linux 7にサーバーをアップグレードする際のインプレースの手順はありません。

  • Sun Fire X4270 M2サーバーは、Oracle Linux 7に再イメージ化できません。

詳細は、My Oracle Support (support.oracle.com)でOracle Big Data Appliance Patch Set Master Note (Doc ID 1485745.1)を参照してください。

ジャーナル・ノード・メタデータおよびZookeeperデータの保存に使用されるOracle Big Data Appliance X7–2 SSD

このデータは、ディスクではなく2つのX7–2 SSDに保存されるようになりました。これにより、高負荷のマスター・ノードのパフォーマンスが向上します。

Hue、Sentry、HiveメタストアおよびKafkaクラスタのAD Kerberosの高可用性

Oracle Big Data Appliance 4.12に、HA (高可用性) Hue、SentryおよびHiveメタストアが含まれるようになりました。

また、Hueサービスを実行する各ノードにHueロード・バランサ・サービスが追加されます。アップグレード後、Hueサービスに直接接続されているユーザーは、Hueロード・バランサに接続するように求められます。

注意:

Oracle Big Data Applianceリリース4.12へのMammothアップグレードでHA Sentry以外がすでにクラスタに存在していることを検出した場合は、ローリング・アップグレードと従来のアップグレードのどちらを選択したかに関係なく、Sentry for HAを有効にするにはすべてのSentry依存サービスをシャットダウンする必要があることを知らせるメッセージが表示されます。プロンプトが表示された場合は、ローリング・アップグレード・オプションを選択できますが、ローリング・アップグレードはSentryおよび関連サービスの完全な可用性を維持できません。

HiveメタストアHAを有効にするには、Hiveメタストア・サーバーのデフォルトのグループをorg.apache.hadoop.hive.thrift.DBTokenStoreに変更します。

Big Data Discovery 1.6のサポート

Big Data Discovery 1.6がサポートされるようになりました。インストール・ファイルはOracle Software Delivery Cloud (eDeliveryとも呼ばれる)からダウンロードできます。

Oracle Big Data ApplianceでのBig Data Discoveryのインストール手順およびアップグレード手順は、リリース1.6では変更されていません。インストール手順については、『Oracle Big Data Applianceオーナーズ・ガイド』のOracle Big Data Discoveryのインストールに関する項を参照してください。(このプロシージャは、『Oracle Big Data Discoveryインストレーション・ガイド』で説明されているプロシージャとは異なります。)

アップグレードは、『Oracle Big Data Discoveryアップグレード・ガイド』の手順に従ってください。

その他の変更点

3台のNTPサーバーの推奨

Oracle Big Data Applianceのネットワーク・プロパティを構成する場合は、3台以上のNTPサーバーを追加することをお薦めします(ただし必要はありません)。その理由は次のとおりです。

  • NTPサーバーが1台しかなく、それに障害が発生した場合は、クラスタで他の問題が発生する可能性があります。

  • サーバーが2台ある場合に、それらが同期されない可能性があります。

  • サーバーが3台の場合、2台以上が一致という可能性が高まります。そのような理由から、3台使用する必要があります。

関連項目:

  • Oracle Big Data Appliance Oracle Big Data Managerユーザーズ・ガイド

  • 『Oracle Big Data Applianceソフトウェア・ユーザーズ・ガイド』の「CDHソフトウェア・サービスについて」項に記載されたサービス・レイアウト表には、様々なクラスタ構成内で各サービス・インスタンスが実行される場所を示します。HA Sentry、HueおよびHiveメタストアが実行されている場所については、次の表を参照してください。