ドライバの更新

Unbreakable Enterprise Kernelリリース5では、多数のハードウェアおよびデバイスがサポートされています。ハードウェアおよびストレージ・ベンダーと協力し、Oracleでは、メインラインLinux 4.14.35のバージョンからデバイス・ドライバをいくつか更新しました。

UEK R5U1に含まれているドライバ・モジュールの完全なリストとバージョン情報は、「Unbreakable Enterprise Kernelリリース5更新1 (x86_64)のドライバ・モジュール」の付録に記載されています。

注目のドライバ機能

次の新機能は、UEK R5のオリジナル・リリースではなく、UEK R5U1で出荷されるドライバに記載されています:

Broadcom/Emulex BCM573xx NICドライバがバージョン1.9.2に更新されました

このカーネル更新リリースでは、Broadcom/Emulex BCM573xx NICドライバbnxt_enがバージョン1.9.2に更新されました。この更新には、アップストリームのパッチおよびバグ修正が多数含まれます。ドライバへの表記上の変更が含まれます: 追加されたPhy再試行ロジックは、ホット・プラグ機能、DCBNL DSCPアプリケーション・プロトコル・サポート、hwmon sysfsサポート、状態の変更に関するファームウェア通知の改善、ethtool入手ダンプのサポート、および新しいVFリソース割当て戦略モードの有効化に必要です。
Microsemi Smart Family Controllerドライバがバージョン1.1.4-130に更新されました

このカーネル更新リリースでは、Microsemi Smart Family Controllerドライバsmartpqiがバージョン1.1.4-130に更新されました。この更新には、アップストリームのパッチおよびバグ修正が多数含まれます。注目すべき変更には、PQI索引登録の読取り時にクリティカルARMの問題の修正、および同期リクエストの処理に対する改善が含まれます。
Broadcom/Emulex LightPulseファイバ・チャネルSCSIドライバが12.0.0.7に更新されました

Broadcom/Emulex LightPulseファイバ・チャネルSCSIドライバlpfcがバージョン12.0.0.7に更新されました。多くのアップストリーム・パッチが、バグの修正および拡張に適用されています。注目すべき変更には、lpfc_enable_pdbe moduleパラメータの削除、統計更新時のロックの削減、ファームウェア・ログを取得するためのサポートの追加などがあります。このリリースには、ファイバ・チャネルでNVMeを有効にするためのフレームワークへの改善も含まれています。 FC-NVMe in lpfcは、技術的なプレビューとして利用できます。
QLogicファイバ・チャネルHBAドライバが10.00.00.07-k1に更新されました

QLogicファイバ・チャネルHBAドライバqla2xxxがバージョン10.00.00.07-k1に更新されました。変更には、安定性とパフォーマンスのための多くのバグ修正が含まれています。暗黙的には、ローカル・バッファ境界チェックで、データ整合性機能(DIF)が有効になったときにDMAエラーでI/Oが失敗する可能性のある問題を解決するために修正が適用されました。ドライバによって設定されていないデバイスの予期しない割り込みによって発生したnullポインタ逆参照クラッシュを解決するために、修正も適用されました。 Armプラットフォーム上でのビルドの互換性を高めるために、コードの改善も行われました。このリリースには、ファイバ・チャネルでNVMeを有効にするために提供されるベンダーの数とアップストリームのパッチも含まれています。 qla2xxxのFC-NVMeはテクニカル・プレビューとして利用できます。
Intel PRO/1000ネットワーク・ドライバが更新されました

Intel PRO/1000ネットワーク・ドライバe1000eが更新され、VMWare仮想マシン内で正しく機能しない可能性のある仮想デバイスの割り込み処理が修正されます。修正によりICR読取り後のリンク・チェックの競合条件が解決されました。
Intel 10ギガビットPCI Expressネットワーク・ドライバが更新されました

Intel 10ギガビットPCI Expressネットワーク・ドライバixgbeおよび仮想機能ドライバixgbevfにパッチが適用され、IPsecオフロード・サポートが追加されます。
Avago MegaRAID SASドライバが更新されました

Avago MegaRAID SASドライバmegaraid_sasにパッチが適用され、CPUのホット・プラグまたはアンプラグ時にドライバがCPUアフィニティを正しく使用しなかった問題を解決しました。問題が原因でシステムがハングする可能性があります。