Unbreakable Enterprise Kernel 8更新1について

1 「Unbreakable Enterprise Kernel 8更新1」について

この章では、「Unbreakable Enterprise Kernel 8更新1」 ( UEK 8U1)の概要と、このメジャー・リリースに関する重要な情報について説明します。

ノート:

Unbreakable Enterprise Kernel Developer Previewリリースからそれ以降の公式バージョンへのアップグレードはサポートされていません。開発者プレビュー・バージョンを実行している場合は、一般提供時に正式なUEKリリースを再インストールする必要があります。

UEK 8U1は、カーネルの6.12.0-100.28.2バージョンで最初にリリースされます。カーネルのソース・コードは、パブリックGitソース・コード・リポジトリ(https://github.com/oracle/linux-uek)を介して使用できます。

次に、UEK 8U1のサポート範囲の一般的な説明を示します:

カーネルは、64ビットArm (aarch64)、Intel®64ビットx86_64およびAMD 64ビットx86_64アーキテクチャで開発、構築およびテストされ、メイン・ラインのLinuxカーネル・バージョン6.12 (LTS)に基づいています。
UEK 8U1は、最新のOracle Linux 9更新リリースおよびOracle Linux 10にインストールできます。
UEK 8U1では、主要な機能要件のサポートを提供する機能がさらに有効になり、パッチが適用されてパフォーマンスが向上し、Oracleオペレーティング環境で使用するためにカーネルが最適化されます。 Oracleはアップストリームのチェックインをアクティブに監視し、クリティカルなバグおよびセキュリティ修正をUEK 8U1に適用することに注意してください。
UEK 8U1はメイン・ラインのLinuxカーネル・バージョンと同じバージョニング・モデルを使用しますが、一部のアプリケーションでは6.12.0バージョニング・スキームを理解できない場合があります。ただし、通常のLinuxアプリケーションは、通常、Linuxカーネルのバージョン番号を認識したり、影響を受けないことに注意してください。
64kページを有効にするUEK 8U1のバージョンは、Oracle Linux 9以降の64ビットArm (aarch64)プラットフォームで使用できます。 kernel-uek64kパッケージは、Oracle Cloud Infrastructure Armコンピュート・シェイプでのみ使用できます。 Oracle Cloud Infrastructure以外でこのカーネルを使用できるのは、テクニカル・プレビューとしてのみです。