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Oracle® Data Provider for .NET Oracle TimesTen In-Memory Databaseサポート・ユーザーズ・ガイド
12c リリース1 (12.1) for Windows
E48239-05
 

 

Oracle® Data Provider for .NET

Oracle TimesTen In-Memory Databaseサポート・ユーザーズ・ガイド

12cリリース1 (12.1) for Windows

E48239-05(原本部品番号:E38358-09)

2020年7月

Oracle TimesTen In-Memory Database (TimesTen)は、高速なレスポンスおよびスループットのためにメモリーが最適化されたリレーショナル・データベースです。このデータベースは、実行時にはその全体がメモリーに格納され、ファイル・システムに保存されます。

TimesTenは、標準アプリケーション・インタフェースJDBC、ODBCおよびODP.NET、OracleインタフェースPL/SQL、OCIおよびPro*C/C++ならびにC++用TimesTen TTClassesライブラリをサポートします。

このドキュメントでは、TimesTen環境でのODP.NETの使用に特有の側面についてのみ説明します。また、ODP.NET for TimesTenという用語はTimesTenをサポートするODP.NETという意味で使用します。

ODP.NETと関連APIに関する情報については、『Oracle Data Provider for .NET開発者ガイド』を参照してください。

このドキュメントの内容は次のとおりです。

このマニュアルの最後には、ドキュメントのアクセシビリティについての項も含まれています。

TimesTen環境におけるODP.NETに関する最初の考慮事項

この項では、TimesTen ClassicでODP.NETを使用する前に認識しておく必要のある事項について、次の内容で説明します。

ODP.NETでサポートされる環境およびTimesTenリリース

これは、ODP.NET 12.1リリースのTimesTenサポート用に改訂されたドキュメントです。

次の点に注意してください。

  • サポートされているネームスペースおよびAPIの詳細は、「TimesTenでのODP.NETネームスペースおよびクラスのサポート状況」を参照してください。ODP.NET 12.1は、対応するOracleデータベースまたはOracle Data Access Components (ODAC)のリリースで使用できます。

  • このリリースの時点で、ODP.NET for TimesTenを使用できるのは次の環境です。

    • ODP.NET for .NET Framework 2.0 (Microsoft .NET Framework 3.5 SP 1以降の環境)

    • ODP.NET for .NET Framework 4 (Microsoft .NET Framework 4または4.5の環境)

  • ODP.NET for TimesTenは、TimesTenをサポートするすべてのMicrosoft Windowsプラットフォームで使用できます。ODP.NETの64ビット・バージョンはTimesTenデータベースまたはTimesTen Clientの64ビット・インスタンスとともに使用してください。

.NET関連の機能のサポート

ODP.NET for TimesTenでは、ODP.NET for Oracle Databaseで現在利用可能な機能のサブセットがサポートされています。このリリースの時点で、具体的には次の機能がサポートされています。

  • ODP.NET接続のプーリング

  • ODP.NETのトレース

現時点では、次の機能はODP.NET for TimesTenでサポートされていません。

  • ADO.NET Entity Frameworkオブジェクト・リレーショナル・マッパー

  • LINQ(言語統合問合せ)

現時点では、ODP.NET for TimesTenは、次のOracle Databaseクライアント・コンポーネントと相互運用できません。

  • Oracle Developer Tools for Visual Studio

  • Oracle Database Extensions for .NET

  • Oracle Providers for ASP.NET

TimesTenでODP.NETを使用する際の要件および前提条件

ODP.NET for TimesTenを使用する際には、次の要件があることに注意してください。

  • システムにTimesTen Data ManagerまたはTimesTen Clientのいずれか、または両方をインストールする必要があります。TimesTenは、ODP.NETやOCIに付属するものではありません。

  • TimesTen 18.1では必ずPL/SQLをインストールし有効にする必要があります。

  • ODP.NET 12.1 for TimesTenは、Oracle Call Interface (OCI)のTimesTenサポートに依存し、OCIのバージョンはTimesTenで提供されるバージョンではなく、ODP.NET 12.1リリースで提供されるバージョンが必要です。

    「インストール後のパスに関する考慮事項」も参照してください。


    ノート:

    • 参考までに、TimesTenに含まれるOCIバージョンは、tt_installation_dir\ttoracle_homeディレクトリの下にあります(tt_installation_dirはTimesTenインストールのルート・ディレクトリ)。このバージョンは、ODP.NETアプリケーションには使用しないでください。

    • ODP.NETを使用しないOCIプログラム用またはPro*C/C++プログラム用のOCIのTimesTenバージョンは問題なく使用できます。


  • Oracle DatabaseでODP.NETを使用する実行環境の要件は、TimesTenでODP.NETを使用する場合にも該当します。詳細は、『Oracle Data Provider for .NET開発者ガイド』を参照してください。

関連ドキュメント

前述のいくつかの説明では、TimesTenおよびOracle Databaseドキュメント・ライブラリのドキュメントについて言及しています。

TimesTenのドキュメントは、https://docs.oracle.com/database/timesten-18.1で入手できます。

Oracle 12c リリース1 (12.1)におけるODP.NETの詳細は、https://docs.oracle.com/database/121/nav/portal_5.htmの下の「.NETおよびWindowsアプリケーション開発」を参照してください。

ODP.NETの開始

この項では、ODP.NETの使用を開始する際に役立つ次の項目について説明します。インストール・ステップは、TimesTenに固有のものではないことに注意してください。

ODP.NETのインストール

この項では、次のインストールについて説明します。

ODP.NETのインストール手順は、TimesTen環境からは独立しています。TimesTenのインストール・ディレクトリには何もインストールされません。

関連するWindowsのレジストリ・エントリを含むODP.NETのインストールの詳細は、『Oracle Data Provider for .NET開発者ガイド』を参照してください。


重要:

  • ODP.NET for TimesTenを使用するには、ODP.NETをTimesTen Data ManagerまたはTimesTen Clientと同じシステムにインストールする必要があります。インストールの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイドのWindowsでのTimesTenのインストールと管理を参照してください。さらに、TimesTen DSNを構成する必要があります。DSNの設定については、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTenデータベースを識別するためのデータ・ソース名の識別方法に関する説明を参照してください。

  • 新しいバージョンのODP.NETをインストールする前に、以前のバージョンを削除することをお薦めします(ただし、必須ではありません)。

  • インストール・ステップの完了後のODP.NETバイナリの場所は、Oracle製品のインストールのタイプおよび.NETのバージョンによって異なります。詳細は、『Oracle Data Provider for .NET開発者ガイド』とODP.NETのREADMEファイルを参照してください。


Oracle Database 12.1の一部としてのODP.NETのインストール

WindowsのOracle Databaseインストールには、ODP.NETが含まれます。特別なステップは必要ありません。

ODAC 12.1 for Windows(OUIバージョン)の一部としてのODP.NETのインストール

Oracle Data Access Components(ODAC)12.1リリースのOracle Universal Installer(OUI)バージョンの一部としてODP.NETをインストールするには、次の手順を実行します。

OUIインストール用にODAC ZIPファイルを解凍したステージング・ディレクトリにアクセスして、OUIのsetup.exeファイルを実行して、次のステップを実行します。

  1. 「製品言語の選択」ダイアログで、言語を選択します。

  2. 「Oracleホーム・ユーザーの指定」ダイアログで、適切なユーザー・アカウントを選択します。

  3. 「インストール場所の指定」ダイアログで、必要なベースおよびソフトウェアの場所を指定します。

  4. 「使用可能な製品コンポーネント」ダイアログで、Oracle Data Provider for .NETおよび他の必要なコンポーネントを選択します。


    ノート:

    Oracle Providers for ASP.NETは、TimesTenには関係ありません。他の目的で必要な場合を除き、選択を解除できます。

  5. ODP.NET (Oracle Data Provider for .NET)ダイアログで、ボックスを選択してODP.NETを構成します。

  6. 前提条件チェックの実行ダイアログで、「チェック」の下にある必要な項目をオプションで選択し、ダイアログの下部にある結果を参照できます。

  7. 「サマリー」ダイアログはインストール設定をまとめます。

  8. 「製品のインストール」ダイアログで、インストールを実行します。

  9. 「終了」ダイアログで、ダイアログの関連する追加指示に従います。

ODAC 12.1 for Windows(XCopyバージョン)の一部としてのODP.NETのインストール

Oracle Data Access Components(ODAC)12.1リリースのOracle XCOPYバージョンの一部としてODP.NETをインストールするには、次の手順を実行します。

XCopyには、システム管理者用に、OUIで用意されているものよりも簡単かつきめ細かく操作することができる、標準のODP.NETクライアントよりも小さなODP.NETクライアントが用意されています。これにより、多数のコンピュータに本番をデプロイする際の利便性が向上し、カスタマイズしたデプロイメント・パッケージにODP.NETを埋め込むことが容易になります。

このインストールでは、Oracle Universal Installerは使用されません。かわりに、(XCopyインストール用にODAC ZIPファイルを解凍したインストール・ディレクトリにある)install.batバッチ・ファイルを実行してインストールを実行します。

ここではインストール手順の概要が説明されています。詳細は、readme.htmを参照してください(こちらもインストール・ディレクトリに含まれています)。


重要:

readme.htmファイルでは、次の点が強調されています。
  • 既存のOUIベースのOracleホーム・インストールにXCopyを上書きインストールしないようにする必要があります。

  • 同じディレクトリに複数のODAC製品をインストールする場合、その都度同じOracleホームを指定します。

  • ODAC製品と依存関係は、デフォルトで、すでに新しいバージョンがインストールされているかを確認することなくインストールされます。


install.batを実行し、インストールを希望するODAC製品を指定します。たとえば、C:\oracle\odacがインストール・ディレクトリであり、odachomeがODACのOracleホームの名前だと仮定した場合、クライアントにODP.NET for .NET 2.0ライブラリのみをインストールする場合は、次のコマンドを使用します。

install.bat odp.net2 C:\oracle\odac odachome

または、クライアントにODP.NET for .NET 4ライブラリのみをインストールするには、次のコマンドを実行します。

install.bat odp.net4 C:\oracle\odac odachome

または、クライアントにすべてのODAC製品をインストールするには、次のコマンドを実行します。

install.bat all C:\oracle\odac odachome

インストール後のパスに関する考慮事項

TimesTen環境では、ODP.NETにより適切なOCIバージョンが検出され使用されます(つまり、TimesTen Instant ClientバージョンではなくOracle Clientのバージョン)。さらに、パスについて次が確認されます。

  1. PATH設定でTimesTen共有ライブラリの場所がtimesten_home\binになっていることを確認します(timesten_homeはTimesTenインスタンスのホーム・ディレクトリ)。これは、パス内のその他のOracleディレクトリの後に続きます。

    WindowsではインストールごとにTimesTenインスタンスが1つのみ存在し、timesten_home (インスタンス・ホーム)はtt_installation_dir\instanceを指すということを覚えておいてください。

  2. XCopyインストールの場合、TimesTenのディレクトリを含むその他のOracleディレクトリの後に、PATH設定に、ODACインストール・ディレクトリとODACインストールbinディレクトリを追加します。たとえば、C:\oracle\odacがインストール・ディレクトリであるとします。

    set PATH=C:\oracle\odac;C:\oracle\odac\bin;%PATH%
    

ノート:

ODP.NETの設定の詳細は、ODP.NETのREADMEファイルを参照してください。

ODP.NETのアンインストール

ODP.NETを含むOracle Database製品のアンインストールの詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for Microsoft Windows』のOracle Databaseソフトウェアの削除に関する説明を参照してください。

OUIを使用してインストールしたバージョンをアンインストールするには、setup.exeを再実行します(「ODAC 12.1 for Windows (OUIバージョン)の一部としてのODP.NETのインストール」を参照)。OUIのようこそページで、「製品の削除」をクリックします。表示された「インベントリ」ダイアログで、アンインストールする製品を1つまたは複数選択し、「削除」を選択します。「確認」ダイアログと「警告」ダイアログで「はい」を選択します。製品がアンインストールされたら「インベントリ」ダイアログを閉じます。

XCopyインストールをアンインストールするには、アンインストールする製品(またはすべての製品)とODAC製品のOracleホーム名を指定し、ODP.NETインストール・ディレクトリ(「ODAC 12.1 for Windows(XCopyバージョン)の一部としてのODP.NETのインストール」を参照)からuninstall.batバッチ・ファイルを実行します。たとえば、ODP.NET for .NET 2.0ライブラリを含むクライアントをアンインストールするには、Oracleホーム名がodachomeであると仮定した場合、次のように実行します。

uninstall.bat odp.net2 odachome

または、すべてのODAC製品をアンインストールするには、次を実行します。

uninstall.bat all odachome

ODP.NET用のアプリケーションの構築

アプリケーションを構築するには、Visual Studio IDEを使用するか、Visual Studioのコマンド・プロンプトからcsc.exeコマンドライン・コンパイラを使用します。次の例では、csc.exeを使用します(ここで、すべての入力は1つのコマンド行で行います)。

C:\Temp> csc /out:myapp.exe /reference:C:\app\mydir\path\
Oracle.DataAccess.dll myapp.cs

Microsoft (R) Visual C# 2005 Compiler version 8.00.50727.3053
for Microsoft (R) Windows (R) 2005 Framework version 2.0.50727
Copyright (C) Microsoft Corporation 2001-2005. All rights reserved.

Oracle.DataAccess.dllアセンブリおよび依存ライブラリの場所は、Oracle製品のインストールのタイプおよび.NETのバージョンによって異なります。詳細は、『Oracle Data Provider for .NET開発者ガイド』およびODP.NETのREADMEファイルを参照してください。


ノート:

Visual Studioは、ODP.NET for TimesTenのランタイムの必須要件ではありませんが、アプリケーションを開発する場合は、Visual Studioに同梱のC#コンパイラなどの.NETコンパイラが必要です。

ODP.NETアプリケーション用のTimesTen接続の設定

ODP.NET for TimesTenでは、TimesTenおよびOracle Databaseへの複数の同時接続がサポートされています。ODP.NETインタフェース用に記述された既存のアプリケーションは、アプリケーション・コードに対して一連の最小限の変更を加えることで、TimesTenにアクセスできます。

TimesTen環境でODP.NETは、TimesTenデータベースとの通信にOCIを使用します。したがって、Oracle Databaseの場合と同様に、ODP.NETアプリケーションはtnsnamesまたはeasy connectネーミング・メソッドを使用してTimesTenと接続できます。次で説明するtnsnamesおよび簡易接続ネーミング・メソッドについて詳しくは、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』のネーミング・メソッドの構成に関する項を参照してください。

この項の内容は次のとおりです。


ノート:

  • TimesTenでは、OCIを使用した分散トランザクションがサポートされていません。したがって、ODP.NETアプリケーションではTimesTen接続で分散トランザクションを使用できません。

  • ODP.NET for TimesTenではグローバル・ランタイム・ロード・バランシング(Oracle RACデータベースの機能)はサポートされないため、接続文字列属性設定Load Balancing=trueもサポートされません。

  • TimesTenへの接続に関するODP.NETアプリケーションのエラー・メッセージは、TimesTenのOCIのエラー・メッセージのマッピングに基づきます。TimesTen OCIエラーは、OracleExceptionオブジェクトとしてODP.NETアプリケーションとして伝播されます。(『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイド』の「OCIエラー・レポート」も参照してください。)


tnsnamesネーミング・メソッドを使用した接続

TimesTenでは、tnsnames構文がサポートされています。TimesTen tnsnames.oraエントリは、Oracle tnsnames.oraエントリの場合と同様に使用できます。

次に、tnsnames.oraでのTimesTenエントリの構文を示します。

tns_entry = (DESCRIPTION =
               (CONNECT_DATA =
                  (SERVICE_NAME = dsn)
                  (SERVER = timesten_direct | timesten_client)))

ここで、tns_entryは、エントリに割り当てる任意のTNS名です。次の点に注意してください。

  • ここで示されているように、DESCRIPTIONおよびCONNECT_DATAは必要です。

  • SERVICE_NAMEdsnは、ODBC Data Source Administratorで定義されているTimesTenデータ・ソース名(DSN)である必要があり、ODP.NETアプリケーションを実行するユーザーから参照可能である必要があります。

  • SERVERでは、timesten_directでTimesTenデータベースへの直接接続が指定され、timesten_clientではクライアント/サーバー接続が指定されます。timesten_directを指定した場合、dsnはTimesTen Data Manager DSNにする必要があります。timesten_clientを指定した場合、dsnはTimesTen Client DSNにする必要があります。

DSN my_dsnが参照するTimesTenデータベースへの直接接続用のtnsnames.oraエントリの例を次に示します。

my_tnsname = (DESCRIPTION =
                (CONNECT_DATA =
                   (SERVICE_NAME = my_dsn)
                   (SERVER = timesten_direct)))

ユーザーscottとパスワードtigerを使用し、tnsnames.oraファイルのmy_tnsnameエントリによって参照されるmy_dsn TimesTenデータベースに接続するには、ODP.NETアプリケーションで次の接続文字列を指定します。

"User Id=scott;Password=tiger;Data Source=my_tnsname"

tnsnames.oraファイルのmy_tnsnameエントリによって参照されるmy_dsnに現在のオペレーティング・システム・ユーザーとして接続するには、ODP.NETアプリケーションで次の接続文字列を指定します。現行のオペレーティング・システム・ユーザーは、TimesTenインスタンス管理者または定義済のTimesTen外部ユーザーである必要があります。

"User Id=/;Data Source=my_tnsname"

ノート:

TimesTen Classicの場合は、ttInstanceCreate -tnsadminオプションまたはttInstanceModify -tns_adminオプションを使用して(TNS_ADMIN環境変数に加えて使用)、tnsnamesの場所を設定できます。

接続用の簡易接続ネーミング・メソッドの使用

TimesTenでは、tnsnames.oraエントリを構成せずに接続を許可する簡易接続構文をサポートしています。TimesTen簡易接続文字列の構文は次のとおりです。

host/service_name:server

次の点に注意してください。

  • 簡易接続の構文に従うにはホスト名を指定する必要があります(指定しない場合、TimesTenでは無視されます)。慣例的に、通常localhost名が使用されます。

  • service_nameには、ODP.NETアプリケーションを実行するユーザーから参照可能なODBC Data Source Administratorで定義されているTimesTen DSNを指定します。

  • serverでは、timesten_directではTimesTenデータベースへの直接接続が指定され、timesten_clientではクライアント/サーバー接続が指定されます。timesten_directを指定した場合、service_nameはTimesTen Data Manager DSNである必要があります。timesten_clientを指定した場合、service_nameはTimesTen Client DSNである必要があります。

ユーザーscottとパスワードtigermy_dsn DSNから参照されるTimesTenデータベースへの直接接続を確立するには、ODP.NETアプリケーションで次の接続文字列を指定します。

"User Id=scott;Password=tiger;Data Source=localhost/my_dsn:timesten_direct"

現在のオペレーティング・システム・ユーザーとしてmy_dsnによって参照されるTimesTenデータベースへの直接接続を確立するには、ODP.NETアプリケーションで次の接続文字列を指定します。現行のオペレーティング・システム・ユーザーは、TimesTenインスタンス管理者または定義済のTimesTen外部ユーザーである必要があります。

"User Id=/;Data Source=localhost/my_dsn:timesten_direct"

使用する接続方法の設定(tnsnamesまたは簡易接続ネーミング・メソッド)

sqlnet.oraファイルが存在する場合、このファイルは、試行するネーミング・メソッドおよびその試行順序を指定します。ODP.NETは次の優先順位でsqlnet.oraファイルを検索します。

  1. TNS_ADMIN環境変数が設定されている場合、ODP.NETではその指定場所が検索されます。

  2. TNS_ADMINが設定されていない場合、Oracle Databaseのデフォルトの場所は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』の「sqlnet.oraファイルのパラメータ」の説明のとおりにODP.NETによって検索されます。

sqlnet.oraが検出された場合、そこに示されるネーミング・メソッドのみを使用できます。sqlnet.oraが検出されない場合、tnsnamesまたは簡易接続ネーミング・メソッドのいずれかを使用できます。

TimesTenでは、tnsnames.oraおよびsqlnet.oraファイルのサンプル・コピーはtt_installation_dir\network\admin\samplesディレクトリにあります(ここで、tt_installation_dirはTimesTenインストールのルート・ディレクトリ)。次にTimesTenで用意されている、tnsnamesネーミング・メソッドと簡易接続ネーミング・メソッドの両方をサポートするsqlnet.oraファイルを示します。

# To use ezconnect syntax or tnsnames, the following entries must be
# included in the sqlnet.ora configuration.
NAMES.DIRECTORY_PATH= (TNSNAMES, EZCONNECT)

この設定では、ODP.NETはまず接続文字列からtnsnames構文を検索します。tnsnames構文を検索できない場合は、簡易接続文字列を検索します。


重要:

ODP.NETには、Oracle Databaseネットワーク・ライブラリが含まれます。TimesTen環境では、ODP.NETはTimesTen付属のInstant Clientに含まれるOracle Databaseネットワーク・ライブラリのコピーを使用しません(参考: TimesTenリリースが同梱されて出荷されるOracle Database 12.1 Instant Clientの場合、tt_installation_dir\ttoracle_home\instantclient_12_1にあります。)

ODP.NET接続文字列へのTimesTen接続属性の設定

次の構文で、ODP.NET接続文字列のPassword設定にTimesTen接続属性を設定できます。

  • パスワード設定自体と任意のTimesTen接続属性の設定を含む、Password設定の構成要素は、セミコロンで区切ります。

  • Password設定にセミコロンが含まれる場合は、必ず設定全体を引用符で囲む必要があります。

  • ODP.NET接続文字列全体が引用符で囲まれるので、Password設定の始まりの引用符と終わりの引用符の前にはそれぞれ\のエスケープ文字が必要です。

次の例では、TimesTenでユーザーscottに対し、パスワードlionを設定します。また、TimesTen Application-Tier Database Cache (TimesTen Cache)を使用するために、Oracle Databaseでユーザーscottに対しパスワードtigerを指定する、TimesTen OraclePWD接続属性も設定します。

"Data Source=mysource;User Id=scott;Password=\"lion;OraclePwd=tiger\"";

次の例では、また、TimesTenでユーザーscottに対し、パスワードlionを設定します。今回は、TimesTenのOracleNetServiceName接続属性とOraclePWD接続属性を設定します。OracleNetServiceNameでは、Oracle DatabaseのOracle IDを、対応するパスワードtigerを指定しOraclePWD設定に指定します。この例では、最後にTimesTenパススルー・レベルを1に設定します。

"Data Source=mysource;User ID=scott;Password=\"lion;OraclePwd=tiger;
OracleNetServiceName=mytest-pc.example.com;passthrough=1\"";

(TimesTen接続属性の一般的な情報は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の接続属性に関する説明を参照してください。)


ノート:

『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTenデータベースの管理に関する説明に従うと、通常どおり、ODBC Data Source AdministratorのTimesTen DSN定義にTimesTen接続属性を設定できます。ただし、これは安全ではないので、OraclePWD属性などのパスワード設定は推奨されません。

TimesTenでのODP.NETインストールのテスト

.NET環境でTimesTenを使用するODP.NETをテストするには、次のステップを実行します。

これらのテストを実行するには、TimesTenインストールが必要であり、TimesTen Quick Startサンプル・アプリケーションにアクセスできる必要があります。次の手順は、Visual Studioの使用を想定しています。


ノート:

TimesTen Classic Quick Startは、TimesTen GitHubの場所から入手できます。ここにはすべてのチュートリアル、使用方法説明およびサンプル・アプリケーションが含まれています。

  1. Quick Startのttquickstartenv.batスクリプト(一般にTimesTen設定に使用されるttenv.batスクリプトのスーパーセット)を実行して環境を設定します。

  2. Quick Startのbuild_sampledb.batスクリプトを実行します。これによってsampledbというTimesTenデータベースがユーザーとオブジェクトとともに作成されます。

  3. ODP.NETサンプル・プログラムをシステムのDemoODP.csにコピーします。

  4. 次を含むtnsnames.oraファイルを作成します。

    sampledb =(DESCRIPTION=(CONNECT_DATA = 
       (SERVICE_NAME = sampledb)(SERVER = timesten_direct)))
    
  5. Visual Studioコマンド・プロンプトを開き、作成したtnsnames.oraファイルの場所を指定する環境変数TNS_ADMINを設定します。次に例を示します。

    >set TNS_ADMIN=c:\mytnsdir\sqlnet
    
  6. DemoODP.csが配置されたディレクトリに移動し、DemoODPプログラムをコンパイルします。次に例を示します。

    csc /out:DemoODP.exe /reference:C:\path\Oracle.DataAccess.dll DemoODP.cs
    

    ノート:

    • Oracle.DataAccess.dllアセンブリおよび依存ライブラリの場所は、Oracle製品のインストールのタイプおよび.NETのバージョンによって異なります。詳細は、『Oracle Data Provider for .NET開発者ガイド』およびODP.NETのREADMEファイルを参照してください。

    • TimesTen 18.1リリースのTimesTenサンプル・データベースの名前は、sampledbです。


  7. DemoODPを次のとおり実行します。(データベース名、ユーザー名、パスワードは、build_sampledb.batの実行時に自動的に判別されます。)

    DemoODP -db sampledb -user appuser -passwd welcome1
    

これによって、次が出力されます。

   Start Test
   The employee who got the 10% pay raise was CLARK
   
   Employees in department #50:
   7944, ITMGR, MANAGER, 7839, 10/08/2010 10:34:20 AM, 2500, <NULL>, 50
   7945, DVLPR1, DEVELOPER, 7944, 10/08/2010 12:00:00 AM, 2000, <NULL>, 50
   7946, DVLPR2, DEVELOPER, 7944, 10/08/2010 12:00:00 AM, 2000, <NULL>, 50
   7947, DVLPR3, DEVELOPER, 7944, 10/08/2010 12:00:00 AM, 2000, <NULL>, 50
   7948, DVLPR4, DEVELOPER, 7944, 10/08/2010 12:00:00 AM, 2000, <NULL>, 50
   7949, DVLPR5, DEVELOPER, 7944, 10/08/2010 12:00:00 AM, 2000, <NULL>, 50
   7950, DVLPR6, DEVELOPER, 7944, 10/08/2010 12:00:00 AM, 2000, <NULL>, 50
   7951, DVLPR7, DEVELOPER, 7944, 10/08/2010 12:00:00 AM, 2000, <NULL>, 50
   7952, DVLPR8, DEVELOPER, 7944, 10/08/2010 12:00:00 AM, 2000, <NULL>, 50
   7953, DVLPR9, DEVELOPER, 7944, 10/08/2010 12:00:00 AM, 2000, <NULL>, 50
   7954, DVLPR10, DEVELOPER, 7944, 10/08/2010 12:00:00 AM, 2000, <NULL>, 50
   Test finished

TimesTenにおけるODP.NETデプロイ時の考慮事項

この項では、TimesTen環境にODP.NETを使用するアプリケーションをデプロイする際に認識しておく必要のある事項について、次の内容で説明します。

結果セットおよびREF CURSORに対するトランザクションのコミットの影響

文の実行およびREF CURSORの作成によって生成される結果セットの処理では、TimesTen接続でトランザクションがコミットされるときの動作と、Oracle Database接続でトランザクションがコミットされるときの動作は異なります。OracleDataReaderオブジェクトの結果セットがオープンしているとき、TimesTenでトランザクションがコミットされると、Oracle Databaseの場合とは異なり結果セットは自動的にクローズされます。これは、明示的なコミット、自動コミット、暗黙的なコミットの場合に該当します。

TimesTenでは暗黙的なコミットは、DDL文の後に実行されます。ODP.NETでは、コマンド接続からOracleTransactionオブジェクトが事前にインスタンス化されていない状態でOracleCommandオブジェクトが実行されると、暗黙的なコミットも発生します。明示的なコミットは、CommitメソッドがOracleTransactionオブジェクトでコールされる際に発生します。いずれの場合にも、トランザクションでオープンされている結果セットが完全に処理される前にTimesTen接続でコミットが発生すると、「Function sequence error」例外がスローされる場合があります。

この動作の違いは、OracleCommandオブジェクトの実行が別のOracleCommandオブジェクトと関連付けられている結果セットの処理とインターリーブされるとき、発生する可能性が高くなります。「Function sequence error」例外を回避するには、結果セットの実行と処理はOracleTransactionオブジェクトのコンテキスト内に排他的に含められる必要があります。これによって、結果セットのすべての行が取得される前にコミットが発生することを回避できます。

Function sequence error」例外は、OracleCommandOracleRefCursorまたはOracleDataReaderオブジェクトのFetchSizeプロパティの値によって発生する場合があります。FetchSizeプロパティが明示的に設定されていなかったり、大きな値に設定されている場合、「Function sequence error」例外がスローされる前に、アプリケーションによって多数の行がフェッチされる場合があります。

TimesTen組込みプロシージャのサポート

TimesTen組込みプロシージャは、結果セットを戻さない組込みのみ、TimesTen OCIから直接コールできます。したがって、この制限は、ODP.NET for TimesTenにも適用されます。

次の例のように、OracleCommandインスタンスを使用し、組込みをコールします。ここでは、TimesTenへの接続がすでに確立されているOracleConnectionインスタンスconnを想定しています。OracleCommandインスタンスを使用し終えたら、Disposeメソッドをコールし、リソースを解放します。

// switching to passthrough 1 mode using ttOptSetFlag built-in function
string switchModeStmt = "call ttOptSetFlag('passthrough', 1)";
OracleCommand switchCmd = new OracleCommand(switchModeStmt, conn);
switchCmd.CommandType = CommandType.Text;
switchCmd.ExecuteNonQuery();
switchCmd.Dispose();

結果セットを戻す組込みプロシージャについては、ODP.NETを介して結果セットに直接アクセスすることはできません。ただし、PL/SQLから組込みをコールする場合は、OUTパラメータとしてアクセスできます。次に例を示します。

int passThruValue = -1;
OracleCommand cmd = conn.CreateCommand();
cmd.CommandText = "declare v_name varchar2(255); begin execute immediate 
                  'call ttOptGetFlag(''passthrough'')' into v_name, :rc1; end;";
cmd.Parameters.Add("rc1", OracleDbType.Int32, -1, ParameterDirection.Output);
cmd.ExecuteNonQuery();
passThruValue = Convert.ToInt32(cmd.Parameters[0].Value.ToString());
cmd.Parameters.Clear();
cmd.Dispose();

VARCHAR2、NVARCHAR2およびVARBINARYデータ型のサポート

TimesTenのVARCHAR2NVARCHAR2およびVARBINARY型でサポートされるデータは最大4MBです。ODP.NET for TimesTenは、これらのデータ型(およびその他のTimesTen SQLタイプ)の最大サイズの送信をサポートします。


ノート:

ODP.NET 12.1をTimesTen環境外で使用する場合、以前のリリースでは文字データのサイズには4KBの制限がありましたが、32KBに増えました。

LOBのサポート

TimesTenのLOBサポートは、OracleDataReaderオブジェクトのInitialLobFetchSizeプロパティのデフォルトの0 (ゼロ)設定に関連付けられたLOBアクセス・メソッドに限定されます。このプロパティが他の値に変更されている場合、TimesTenはこの変更を無視し、その値が0の設定のままであると想定します。

「OracleDataReaderクラスのサポート状況」も参照してください。

トラブルシューティング

この項では、ODP.NET for TimesTen使用時に発生する可能性がある様々な例外の解決方法を説明します。

  • 例外「ORA-12154: TNS: 指定された接続識別子を解決できませんでした」または「ORA-12541: TNS: リスナーがありません」

    ODP.NETアプリケーションからTimesTenデータベースに接続するには、ODP.NET接続文字列内のData Source属性を、tnsnames.oraファイルのTimesTenエントリのTNS名またはTimesTen簡易接続文字列のいずれかに設定する必要があります。

    接続にtnsnamesネーミング・メソッドを使用する場合、tnsnames.oraファイル内のエントリがTimesTen DSNと関連付けられていることを確認します。また、TNS_ADMIN環境変数がtnsnames.oraファイルが保存されているディレクトリに設定されていることを確認します。

    接続に簡易接続ネーミング・メソッドを使用する場合、service_nameがTimesTen DSNに設定され、serverがDSNによって直接接続されるかクライアント/サーバー接続されるかの構成に応じて、timesten_directまたはtimesten_clientのいずれかに設定されていることを確認します。

  • 例外「ORA-29158: ライブラリをオープンできません。」

    TimesTenデータベースに接続する場合、tnsnames.oraファイルのエントリがTimesTen DSNに関連付けられているか、または簡易接続文字列内のservice_nameがTimesTen DSNに設定されていることを確認します。

    このエラーは、ODP.NETがTimesTenのtimesten_home\install\libディレクトリ内でTimesTen ODBCドライバを検出できない場合に、パスの問題によっても発生します。(次のトラブルシューティング項目も参照してください。)

  • 例外「ORA-29159:ライブラリを読み込めません。」

    前述のORA-29158のステップに加え、tnsnames.oraファイル内のサーバー設定または簡易接続文字列が、TimesTen DSNのタイプに応じてtimesten_directまたはtimesten_clientであることを確認します。

    tnsnames.oraおよび簡易接続については、『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイド』のOCIでのTimesTenデータベースへの接続に関する説明を参照してください。

  • 例外: 「ttcommonxxxx.dllが検出されなかったので、アプリケーションの起動に失敗しました。アプリケーションを再インストールすると問題を解決できる場合があります」

    これは、TimesTen共有ライブラリの場所timesten_home\install\libPATH環境変数設定にないことを示します。


    ノート:

    xxxxには、TimesTenのリリース番号が表示されます。TimesTen 18.1リリースでは、ファイル名はttcommon181.dllになります。

ttSrcScanユーティリティ

既存のODP.NETアプリケーションがあり、そのアプリケーションでTimesTenではサポートされていないODP.NET機能が使用されているかどうかを確認する場合は、ttSrcScanコマンドライン・ユーティリティを使用すると、サポートされていない関数、型、型コード、属性、モードおよび定数に関してプログラムをスキャンできます。このユーティリティは、TimesTenまたはOracle Databaseがインストールされていない場合でも実行可能なスタンドアロン・ユーティリティであり、TimesTenでサポートされているどのプラットフォームでも動作します。入力としてソース・コード・ファイルを読み取り、出力としてHTMLおよびテキスト・ファイルを作成します。サポートされていない項目が検出されると、それらの項目はログに記録され、代替が示されます。入力ファイルまたはスキャン対象のプログラムのディレクトリ、およびttSrcScanレポートの出力ディレクトリを指定します。その他のオプションも使用できます。

ttSrcScanユーティリティは、Oracle Technology Networkのサイトで入手できます。その他の詳細は、READMEファイルを参照してください。

TimesTenでのODP.NETネームスペースおよびクラスのサポート状況

この項では、TimesTen環境でサポートされるODP.NETネームスペースおよびクラスに関するリファレンスを示します。

ODP.NETでは、Oracle.DataAccess.ClientおよびOracle.DataAccess.Typesネームスペースのクラス、列挙、インタフェース、デリゲート、構造が実装されます。Oracle.DataAccess.Clientネームスペースには、コアADO.NETクラス、ODP.NET用の列挙、ODP.NET固有のクラスの実装が含まれます。Oracle.DataAccess.Typesネームスペースでは、ODP.NETで使用できるOracle Databaseにネイティブな型のクラス、構造、例外を提供します。次に示すネームスペース以外については、『Oracle Data Provider for .NET開発者ガイド』を参照してください。プログラムから、次のようにそれらにアクセスできる必要があります。

using Oracle.DataAccess.Client;
using Oracle.DataAccess.Types;

次の項では、ODP.NET 12.1リリース用に記述されている、Oracle.DataAccess.ClientおよびOracle.DataAccess.TypesネームスペースのODP.NETクラス、列挙および型に対するTimesTenのサポートについて説明します。


ノート:

ODP.NETアプリケーションからTimesTenに接続する場合、アプリケーションでは対応するTimesTenがサポートするODP.NETの機能のみ使用できます。これについては、ここで説明するネームスペースに対するサポートで示しています。

たとえば、TimesTenではサポートしていない、Oracle Streamsアドバンスト・キューイングは使用することはできません。TimesTenでサポートされないODP.NET機能の使用を試行すると、OracleExceptionオブジェクトがスローされます。これらの例外は、対応するTimesTen OCIのエラー・メッセージに基づきます。


Oracle.DataAccess.Clientネームスペースのサポート状況

次の表では、Oracle.DataAccess.Clientネームスペースのサポートされているデリゲート、クラス、列挙の一覧を示します。

表1 Oracle.DataAccess.Clientネームスペース・デリゲートのサポート状況

デリゲート名 ノート

OracleInfoMessageEventHandler

注意事項はありません

OracleRowUpdatedEventHandler

注意事項はありません

OracleRowUpdatingEventHandler

注意事項はありません


表2 Oracle.DataAccess.Clientネームスペース・クラスのサポート状況

クラス名 ノート

OracleClientFactory

注意事項はありません

OracleCommand

TimesTenがサポートするこのクラスのプロパティおよびpublicメソッドの詳細は、「OracleCommandクラスのサポート状況」を参照してください。

OracleCommandBuilder

注意事項はありません

OracleConnection

TimesTenがサポートするこのクラスのプロパティおよびpublicメソッドのサポートの詳細は、「OracleConnectionクラスのサポート状況」を参照してください。

OracleConnectionStringBuilder

注意事項はありません

OracleDataAdapter

IdentityInsertプロパティおよびIdentityUpdateプロパティはサポートされません。

OracleDataReader

TimesTenがサポートするこのクラスのプロパティおよびpublicメソッドの詳細は、「OracleDataReaderクラスのサポート状況」を参照してください。

OracleDataSourceEnumerator

注意事項はありません

OracleError

注意事項はありません

OracleErrorCollection

注意事項はありません

OracleException

注意事項はありません

OracleInfoMessageEventArgs

注意事項はありません

OracleParameter

注意事項はありません

OracleParameterCollection

注意事項はありません

OraclePermission

注意事項はありません

OraclePermissionAttribute

注意事項はありません

OracleRowUpdatedEventArgs

注意事項はありません

OracleRowUpdatingEventArgs

注意事項はありません

OracleTransaction

TimesTenがサポートするこのクラスのプロパティおよびpublicメソッドの詳細は、「OracleTransactionクラスのサポート状況」を参照してください。


表3 Oracle.DataAccess.Clientネームスペース列挙のサポート状況

列挙名 ノート

OracleDbType

注意事項はありません

OracleParameterStatus

注意事項はありません


この項の以降の内容は次のとおりです。

OracleCommandクラスのサポート状況

次の表では、OracleCommandクラスのサポートされているプロパティおよびメソッドの一覧を示します。

表4 OracleCommandクラス・プロパティのサポート状況

プロパティ名 ノート

AddToStatementCache

注意事項はありません

ArrayBindCount

注意事項はありません

CommandText

注意事項はありません

CommandType

注意事項はありません

Connection

注意事項はありません

FetchSize

注意事項はありません

ImpliedRefCursors

TimesTenはImpliedRefCursorsプロパティをサポートしますが、それは、TimesTenでサポートされないADO.NET Entity Frameworkを補完するものとして使用されます。

Parameters

注意事項はありません

RowSize

注意事項はありません

Transaction

注意事項はありません

UpdatedRowSource

注意事項はありません



ノート:

InitialLOBFetchSizeプロパティは、ODP.NET for TimesTenではサポートされていません。この値を変更しても効果はありません。この値は事実上、常にデフォルト値の0(ゼロ)に設定されます。

表5 OracleCommandクラス・メソッドのサポート状況

メソッド名 ノート

Clone

注意事項はありません

CreateParameter

注意事項はありません

ExecuteNonQuery

注意事項はありません

ExecuteReader

注意事項はありません

ExecuteScalar

注意事項はありません


OracleConnectionクラスのサポート状況

次の表では、OracleConnectionクラスのサポートされているプロパティおよびメソッドの一覧を示します。

表6 OracleConnectionクラス・プロパティのサポート状況

プロパティ名 ノート

ConnectionString

注意事項はありません

ConnectionTimeout

注意事項はありません

DataSource

注意事項はありません

ServerVersion

注意事項はありません

State

注意事項はありません

StatementCacheSize

注意事項はありません


表7 OracleConnectionクラス・イベントのサポート状況

メソッド名 ノート

StateChange

注意事項はありません


表8 OracleConnectionクラス・メソッドのサポート状況

メソッド名 ノート

BeginTransaction

注意事項はありません

ClearAllPools (静的メソッド)

注意事項はありません

ClearPool (静的メソッド)

注意事項はありません

Clone

注意事項はありません

Close

注意事項はありません

CreateCommand

注意事項はありません

GetSchema

アプリケーション開発者がデータベース情報を検出および列挙するための、表、列、ユーザーおよびその他のオブジェクトのメタデータ・コレクションが戻されます。この情報はTimesTenに固有で、Oracle Databaseより戻される対応するメタデータ・コレクションとは異なる場合があります。たとえば、TimesTenでは、TimesTenではサポートしていないオブジェクト・タイプであるJavaClassesおよびXMLSchemasのメタデータ・コレクションは戻しません。

GetSessionInfo

注意事項はありません

Open

注意事項はありません

PurgeStatementCache

注意事項はありません



ノート:

TimesTenでは、OCIを使用した分散トランザクションがサポートされていません。ODP.NETアプリケーションは、TimesTen接続でEnlistDistributedTransactionまたはEnlistTransactionを使用できません。

列挙およびpublic OracleConnectionクラス・プロパティであるOracleConnectionTypeは、特定の接続オブジェクトが、TimesTen接続またはOracle Database接続と関連付けられているか、または物理的な接続がまったくないかを、ODP.NETアプリケーションが判別できるようにするものです。このプロパティには次のシグネチャがあります。

public OracleConnectionType ConnectionType

OracleConnectionType列挙から、次のいずれかの値が戻されます。

OracleConnectionType.Undefined: No connection is associated with the OracleConnection object

OracleConnectionType.Oracle: The OracleConnection object is associated with an Oracle database

OracleConnectionType.TimesTen: The OracleConnection object is associated with a TimesTen database

OracleDataReaderクラスのサポート状況

次の表では、OracleDataReaderクラスのサポートされているプロパティおよびメソッドの一覧を示します。

表9 OracleDataReaderクラス・プロパティのサポート状況

プロパティ名 ノート

Depth

注意事項はありません

FetchSize

注意事項はありません

FieldCount

注意事項はありません

HasRows

注意事項はありません

HiddenFieldCount

注意事項はありません

IsClosed

注意事項はありません

Item

注意事項はありません

RowSize

注意事項はありません

VisibleFieldCount

注意事項はありません



ノート:

InitialLOBFetchSizeプロパティの使用はODP.NET for TimesTenでサポートされていません。この値を変更しても効果はありません。この値は事実上、常にデフォルト値の0(ゼロ)に設定されます。

表10 OracleDataReaderクラス・メソッドのサポート状況

メソッド名 ノート

Close

注意事項はありません

Dispose

注意事項はありません

GetByte

注意事項はありません

GetBytes

注意事項はありません

GetChar

注意事項はありません

GetChars

注意事項はありません

GetDataTypeName

注意事項はありません

GetDateTime

注意事項はありません

GetDecimal

注意事項はありません

GetDouble

注意事項はありません

GetFieldType

注意事項はありません

GetFloat

注意事項はありません

GetInt16

注意事項はありません

GetInt32

注意事項はありません

GetInt64

注意事項はありません

GetName

注意事項はありません

GetOracleBinary

注意事項はありません

GetOracleBlob

注意事項はありません

GetOracleBlobForUpdate

注意事項はありません

GetOracleClob

注意事項はありません

GetOracleClobForUpdate

注意事項はありません

GetOracleDate

注意事項はありません

GetOracleDecimal

注意事項はありません

GetOracleString

注意事項はありません

GetOracleTimeStamp

注意事項はありません

GetOracleValue

注意事項はありません

GetOracleValues

注意事項はありません

GetOrdinal

注意事項はありません

GetProviderSpecificFieldType

注意事項はありません

GetProviderSpecificValue

注意事項はありません

GetProviderSpecificValues

注意事項はありません

GetSchemaTable

注意事項はありません

GetString

注意事項はありません

GetValue

注意事項はありません

GetValues

注意事項はありません

IsDBNull

注意事項はありません

Read

注意事項はありません


OracleTransactionクラスのサポート状況

次の表では、OracleTransactionクラスのサポートされているプロパティおよびメソッドの一覧を示します。

表11 OracleTransactionクラス・プロパティのサポート状況

プロパティ名 ノート

IsolationLevel

注意事項はありません

Connection

注意事項はありません


表12 OracleTransactionクラス・メソッドのサポート状況

クラス名 ノート

Commit

注意事項はありません

Dispose

注意事項はありません

Rollback

注意事項はありません



ノート:

TimesTenでは、トランザクションのセーブポイントはサポートされていません。

Oracle.DataAccess.Typesネームスペースのサポート状況

次の表では、Oracle.DataAccess.Typesネームスペースのサポートされている構造、例外、クラス、インタフェースおよび列挙の一覧を示します。

表13 Oracle.DataAccess.Typesネームスペース構造のサポート状況

構造名 ノート

OracleBinary

注意事項はありません

OracleDate

注意事項はありません

OracleDecimal

注意事項はありません

OracleString

注意事項はありません

OracleTimeStamp

注意事項はありません


表14 Oracle.DataAccess.Typesネームスペース例外のサポート状況

クラス名 ノート

OracleTypeException

注意事項はありません

OracleNullValueException

注意事項はありません

OracleTruncateException

注意事項はありません


表15 Oracle.DataAccess.Typesネームスペース・クラスのサポート状況

クラス名 ノート

OracleBlob

注意事項はありません

OracleClob

注意事項はありません

OracleRefCursor

注意事項はありません


表16 Oracle.DataAccess.Typesネームスペース・インタフェースのサポート

インタフェース名 ノート

INullable

注意事項はありません


表17 Oracle.DataAccess.Typesネームスペース列挙のサポート状況

列挙名 ノート

(列挙はサポートされていません。)

注意事項はありません


ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


Oracle Data Provider for .NET Oracle TimesTen In-Memory Databaseサポート・ユーザーズ・ガイド, 12cリリース1 (12.1) for Windows

E48239-05

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