次の項では、TimesTenのすべてのシステム制限とデフォルトについて説明します。
特定のオペレーティング・システムの制限は、これらの値よりも優先されます。
詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイドのオペレーティング・システムの前提条件、およびOracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドのオペレーティング・システムの前提条件を参照してください。
TimesTenデータベースに接続される各プロセスは、初期接続時からプロセス終了時まで、少なくとも1つのオペレーティングシステム・ファイル記述子をオープンのまま保持します。データベースへの各接続では、次のように追加のファイル記述子がオープンされることもあります。
ディスクへのロギングを有効にするデータベースへの接続では、接続中に追加のファイル記述子が2つ必要です。
プロセスが発行するデータベースのチェックポイントの実行中に、追加のファイル記述子が1つ必要です。
トランザクションのコミット中または操作中に、追加のファイル記述子がオープンされることもあります。
TimesTenデータベースへの多数の同時接続を保持するマルチスレッド・アプリケーションでは、オペレーティング・システムが各プロセスに許可しているデフォルトのオープン・ファイル数が少なすぎる場合があります。
Solarisの場合、デフォルトの制限は256オープン・ファイルですが、セッション中にulimitコマンド(cshユーザーの場合はlimit)を使用して増やすこともできます。また、setrlimitによってプロセス当たりの制限をプログラムで設定することもできます。
AIXの場合、制限は2,048オープン・ファイルであるため、これが問題になることはほとんどありません。
Linuxの場合、デフォルトの制限は1,024オープン・ファイルであるため、これが問題になることはほとんどありません。
Windowsの場合、デフォルトの制限は2,000オープン・ファイル以上であるため、これが問題になることはほとんどありません。
ほとんどのオープン・ファイル記述子は、データベース・リカバリ・ログ・ファイルの読み書きに使用されます。プロセスでログ・ファイルのオープンに失敗した場合、データベースはリカバリを必要とするものとして指定され、データベースへの現在の接続はすべて終了されます。