概要
このドキュメントでは、TimesTen 18.1.4.43.0に関する最新情報、および正規のドキュメントにはまだ記載されていない情報について説明します。
TimesTen Classicで現在18.1.2.xリリースを使用している場合は、まず18.1.2.5.0以上にアップグレードしてから、このリリースにアップグレードする必要があります。現在18.1.3.xリリースを使用している場合は、まず18.1.3.5.0以上にアップグレードしてから、このリリースにアップグレードする必要があります。
TimesTen Scaleoutでこのリリースにアップグレードする場合は、このリリースを使用して新しいデータベースを作成する必要があります。
このリリースに18.1.1.1.0からアップグレードする場合は、Oracle Supportにお問い合せください。
このドキュメントの最新版は、インストール・ディレクトリ内にあるREADME.html
ファイルです。リリース・ノートは、ドキュメント・ライブラリで更新される場合もあります。
Oracle TimesTen In-Memory Databaseのドキュメント・セットは、TimesTenドキュメントのWebサイトを参照してください。
Oracle TimesTen In-Memory Databaseをインストールするには、配布ファイルを解凍します。Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイドのTimesTen Classicでのインストール・プロセスの概要またはOracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドのTimesTen Scaleoutの前提条件およびインストールを参照してください。
ノート:
TimesTenのリリース番号は、TimesTenユーティリティの出力、ファイル名およびディレクトリ名などのアイテムに反映されます。これらは、すべてのマイナーまたはパッチ・リリースで変更される可能性があり、ドキュメントを常に最新の状態に保つことはできません。このドキュメントでは、主として、出力、ファイル名、ディレクトリ名などの基本的な形式を示すように努めています。ttVersion
ユーティリティを実行すると、現在のリリース番号を確認できます。
このドキュメントは次のトピックで構成されています。
新機能
-
このリリースには、Apache ZooKeeper 3.8.4が含まれています。TimesTen Scaleout用に使用するZooKeeperサーバーをこの新バージョンにアップグレードすることをお薦めします。
バグ修正
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データベースに接続されたプロセスによってメイン・デーモンに不正なリクエストが送信されると、様々なアサーションが発生する問題が修正されました。(Oracle Bug#36552394 - Oracle Bug#36361167のバックポート)
-
ttMigrate -c -activeDML
コマンドでデータ・ファイルが作成され、外部キー関係が意図したとおりに単一のトランザクションに格納されなかった場合、ttMigrate -r
コマンドによるリストア操作が外部キー違反で失敗する問題が修正されました。(Oracle Bug#36586844 - Oracle Bug#36573187のバックポート) -
不均一メモリー・アクセス(NUMA)構成設定を取得できないためにTimesTenデーモンが起動しない問題が修正されました。(Oracle Bug#36688087 - Oracle Bug#36687778のバックポート)
新機能
-
TimesTenは、トレースの設定が変更されたときに、デーモン・ログにエントリを追加します。(Oracle Bug#36365711 - Oracle Bug#36089935のバックポート)
-
データベースをメモリーにロードすると、トレースはオフになります。(Oracle Bug#36365723 - Oracle Bug#36090914のバックポート)
-
レプリケーション・エージェントが、統計情報を定期的にデーモン・ログに記録するようになりました。デフォルトでは、ログ・レコードは各スレッドに対して5分ごとに発生します。これらのログ・レコードの頻度を増減するには、
ttDbConfig
組込みプロシージャを使用します:CALL ttDbConfig('ReplAgentStatSampleFreq', 'seconds');
seconds
は、ログ・レコードが発生する頻度です。この新しい動作を完全に無効にするには、ReplAgentStatSampleFreq
を0
に設定します。(Oracle Bug#36365728 - Oracle Bug#36032654のバックポート)
バグ修正
-
特定の状況下で、トレースによって、指定されたファイル・サイズ制限より大きいファイルに書き込まれる可能性がある問題が修正されました。(Oracle Bug#36275352 - Oracle Bug#36101809のバックポート)
-
システム時間が過去の時間に変更された場合、システム時間が元の時間に達するまでエージング機能が待機して続行する問題が修正されました。(Oracle Bug#36303952 - Oracle Bug#33689937のバックポート)
-
データベースへの接続の試行が成功した場合でも、ユーザー・エラー・ログでエラー
「15009 'user requires password'」
が報告される問題が修正されました。(Oracle Bug#36348559 - Oracle Bug#36317365のバックポート) -
ttInstanceCreate
ユーティリティでUbuntuでのインスタンスの作成に失敗する問題が修正されました。(Oracle Bug#36348695 - Oracle Bug#36333932のバックポート) -
再起動に必要なレプリケーション・エージェントの受信側スレッドで、再起動の理由の詳細がエラー・ログに含まれていない問題が修正されました。(Oracle Bug#36365638 - Oracle Bug#17217819のバックポート)
-
サブスクライバで動作中のワークロードがあり、マテリアライズド・ビュー内の表がマテリアライズド・ビューの実表でない場合、レプリケーション・スキームのサブスクライバでマテリアライズド・ビューを作成するとエラーが返される問題が修正されました。(Oracle Bug#36365679 - Oracle Bug#35668824のバックポート)
-
プロセスのリカバリ中にTimesTenサブデーモンがSIGSEGVエラーを受信する問題が修正されました。(Oracle Bug#36423830 - Oracle Bug#35819072のバックポート)
-
以前のリリースでは、システムのブート時または停止時にTimesTenデーモンを起動または停止するSystem V initスクリプトで、環境変数
ODBCINI
の値が正しくありませんでした。この問題は修正されています。TimesTen System V initスクリプトがすでにインストールされているシステムで、
setuproot -install
スクリプトを再実行して修正を適用します。(Oracle Bug#36440678 - Oracle Bug#36440583のバックポート) -
フィールド
awtBehindMb
がTimesTenClassicStatusで適切に報告されない問題が修正されました。(Oracle Bug#36483835 - Oracle Bug#36298633のバックポート) -
ttStats
ユーティリティで、実行された文のレポートのCmd Text
フィールドまたはSource
フィールドに移入できない問題が修正されました。(Oracle Bug#36484430 - Oracle Bug#35939042のバックポート) -
ポッドのステータスが
Unknown
として報告された場合、TimesTenオペレータがポッドにアクセス不可能とみなさない問題が修正されました。(Oracle Bug#36488009 - Oracle Bug#36304794のバックポート) -
Ubuntuでは、ダッシュをシェルとして使用したためにinitコンテナが失敗する問題が修正されました。(Oracle Bug#36488026 - Oracle Bug#36319717のバックポート)
-
レプリケーション・ログのしきい値に到達したために、
FAILED
レプリケーション状態でサブスクライバ・データベースに接続しようとしてもエラー8025が返されない問題が修正されました。(Oracle Bug#36488043 - Oracle Bug#36378797のバックポート) -
アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームで、サブスクライバがスタンバイ・データベースから複製された後、リカバリされたサブスクライバの状態がアクティブ・データベースでリセットされない問題が修正されました。(Oracle Bug#36504724 - Oracle Bug#36122887のバックポート)
リリース18.1.4.41.0からリリース18.1.4.41.1での変更点
-
インスタンス管理者以外の外部ユーザーがデータベースへの直接接続を確立しようとしたときに、
「ERROR 48141 INITIALIZING PLSQL_MEMORY」
が返される問題が修正されました。(Oracle Bug#36458419)
リリース18.1.4.40.0からリリース18.1.4.41.0での変更点
-
結合問合せと、結合問合せに関係する表に対する更新または削除操作で構成される同時性の高いワークロードのタイミングの問題によって、問合せが失敗し、デーモン・ログに
Assert
およびTpg sane
メッセージが返される可能性がある問題が修正されました。(Oracle Bug#36054949)
リリース18.1.4.39.0からリリース18.1.4.40.0での変更点
-
デーモンに適切なメッセージを送信していないソケット接続が多数あった場合に、デーモンのハンドラ内のソケットルーチンが永久に待機する問題が修正されました。(Oracle Bug#36164672)
新機能
-
このリリースには、TimesTen Kubernetesオペレータの新しいバージョンが含まれています。TimesTen Kubernetesオペレータは、次の新機能を提供します:
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Helmを使用したTimesTenオペレータおよびTimesTen ClassicのプロビジョニングおよびアップグレードをサポートするHelmチャート。
-
TimesTen KubernetesオペレータがPrometheusにメトリックを公開するようになりました。
-
Prometheusオペレータがクラスタにデプロイされている場合、TimesTen Kubernetesオペレータは、TimesTenデータベースおよびTimesTenオペレータをPrometheus構成に自動的に追加できます。
-
-
このリリースには、Apache ZooKeeper 3.8.3が含まれています。TimesTen Scaleout用に使用するZooKeeperサーバーをこの新バージョンにアップグレードすることをお薦めします。
バグ修正
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表外列の失効によるヒープ破損が原因でアサーション障害が発生する問題が修正されました。(Oracle Bug#35381093)
-
受信側でTLSがオプションとしてのみ有効になっている場合、
ttRepAdmin -duplicate
コマンドが失敗する問題は修正されました。(Oracle Bug#35783877 - Oracle Bug#35728217のバックポート) -
アサーション障害の原因となる可能性のあるログ・インサータとログ・フラッシャ間のレース条件が修正されました。(Oracle Bug#35890807)
-
このリリースでは、CTNラップアラウンド操作のデーモン・ログにエラーが出力されなくなりました。(Oracle Bug#35896092)
-
複製データベースでは、
ttRepAdmin -duplicate
コマンドの-delXla
オプションを使用してデータベースを複製した場合でも、元のデータベースのXLAサブスクリプションを含む表を削除できなかったという問題が修正されました。(Oracle Bug#35898259 - Oracle Bug#35895266のバックポート)
リリース18.1.4.37.0からリリース18.1.4.38.0での変更点
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レプリケーション・ログ・カーソルが進行できなかった問題が修正されました。これにより、ログ・ファイルがアクティブ・データベースに蓄積され、後でログ障害しきい値を超えるとエラーが発生します。(Oracle Bug#35647789)
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ロールバック・ログ・レコードがないため、レプリケーション・ログの保持が進行できなかった問題が修正されました。(Oracle Bug#35774580)
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ディスク領域が不足しため停止した後にレプリケーション・ログの保持が再開されなかった問題が修正され、より多くのディスク領域が使用可能になりました。(Oracle Bug#35775001)
リリース18.1.4.35.0からリリース18.1.4.36.0での変更点
-
コミット・チケット番号(CTN)のラップアラウンドによってデータベースが無効になるかレプリケーション・エージェントで再起動の問題が発生する可能性があるという問題が修正されました。このリリースの修正は、この問題の以前の修正に関する問題を修正します。(Oracle Bug#34237513、Oracle Bug#34265447、Oracle Bug#35239124、Oracle Bug#35523432、Oracle Bug#35560190およびOracle Bug#35775194)
リリース18.1.4.34.0からリリース18.1.4.35.0での変更点
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ログ・フラッシャとログ・バッファ・インサータの間のラッチ・デッドロックが原因でデータベースがハングするという問題が修正されました。(Oracle Bug#35449647)
-
マテリアライズされた結果で一時索引が毎回作成されるという問題が修正されました。この修正は、以前のリリースからの動作変更であり、
TmpIdxForMatRes
オプティマイザ・フラグまたはTT_TmpIdxForMatRes
文レベルのヒントを使用して制御できます。TmpIdxForMatRes
のデフォルト値は0です。(Oracle Bug#35464815 - Oracle Bug#35464766のバックポート)
新機能
-
このリリースでは、キャッシュ操作でOracle Databaseリリース21cがサポートされるようになりました。
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このリリースには、Apache ZooKeeper 3.8.1が含まれています。TimesTen Scaleout用に使用するZooKeeperサーバーをこの新バージョンにアップグレードすることをお薦めします。
バグ修正
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以前のリリースのTimesTen Classicでは、リストア操作を正常に実行するには、外部キー依存性がある表をまとめてリストアする必要がありました。この問題は修正されました。(Oracle Bug#35315322 - Oracle Bug#35242158のバックポート)
-
接続に対する不要な権限チェックによって次の誤ったエラーが発生する可能性がある問題が修正されています:
User username does not have group permision to connect to the database
。(Oracle Bug#35338341 - Oracle Bug#34747548のバックポート) -
外部キー関係のリストア中に
ttMigrate -r -numthreads
ユーティリティでエラーが発生するという問題が修正されました。(Oracle Bug#35374717 - Oracle Bug#35374194のバックポート)
リリース18.1.4.32.0からリリース18.1.4.33.0での変更点
-
表外列を含む行の挿入または削除、あるいは表外列の更新を繰り返すと使用中のデータベース・サイズが大きくなるという問題が修正されました。(Oracle Bug#35189587 - Oracle Bug#35189403のフォワード・ポート)
-
DMLワークロードが非常に大きい状態でデータベースが動作していた場合に制約違反などのSQL例外が発生するとそのデータベースが無効になる可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#35245636)
リリース18.1.4.31.0からリリース18.1.4.32.0での変更点
-
メイン・デーモンがメモリー・ページへのタッチを終了できるようになる前に事前に終了した場合に、アタッチ解除済のメモリー・セグメントが削除されない問題が修正されました。(Oracle Bug#34905803)
-
多数の表外データがあるトランザクションのレプリケーションによって受信側データベースでエラーTT16031が発生する可能性がある問題が修正されました。(Oracle Bug#35005765 - Oracle Bug#34747475のバックポート)
この修正を有効にするには、受信側データベースで
ReplReceiverMultVCBuffers
パラメータの値を1に設定します。CALL ttDBConfig('ReplReceiverMultVCBuffers','1');
-
このリリースでは、レプリケーション・ログ・カーソルの状態を取得するようにトレース・メッセージが拡張されています。また、現在のログ・レコード情報を出力するように
ttRepAdmin
ユーティリティが拡張されています。新しいトレース・メッセージを有効にするには、ログ・トレース・レベルが20以上である必要があります。(Oracle Bug#35018563)
リリース18.1.4.30.0からリリース18.1.4.31.0での変更点
-
エージングに関連するデーモンのログ・メッセージが過剰で誤解を招くという問題が修正されました。(Oracle Bug#34784255 - Oracle Bug#34777457のバックポート)
-
XLAアプリケーションが他のデータベース接続の前に2つの安全なトランザクションを読み取ることができるという問題が修正されました。(Oracle Bug#34887700 - Oracle Bug#34761059のバックポート)
この修正を有効にするには、
XlaReaderWaitTxnVisible
パラメータの値を1に設定します。CALL ttDBConfig('XlaReaderWaitTxnVisible','1');
-
このリリースでは、受信側レプリケーション・エージェントでレプリケートされた
VARCHAR2
表外データの処理が改善されます。(Oracle Bug#34948343 - Oracle Bug#34773132のバックポート)
リリース18.1.4.29.0からリリース18.1.4.30.0での変更点
-
CREATE CACHE GROUP
文が一部のOracleオブジェクトをロックして、オブジェクトがすでに存在している場合でもメタデータ・オブジェクトを作成するという問題が修正されました。(Oracle Bug#34695254 - Oracle Bug#34641177のフォワード・ポート) -
TimesTen ScaleoutのZooKeeperクライアントで、ホスト名を解決するために頻繁にDNSを呼び出すと、DNSサーバーが要求でオーバーロードする可能性がある問題が修正されました。(Oracle Bug#34729349 - Oracle Bug#34716434のバックポート)
リリース18.1.4.27.0からリリース18.1.4.28.0での変更点
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以前のリリースでは、クラシック・レプリケーション・スキームに複数のマスターが含まれていた場合、レプリケーション・エージェントは異なるデータベースからのトランザクションを適用しようとしているときに不適切に処理されたデッドロックに陥る可能性がありました。その結果、レプリケーション操作はハングアップします。この問題は修正されています。(Oracle Bug#34577070)
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Oracle JDK 8u301 (JDK-8153005)の後にJava 8を実行しているときに、証明書の作成が「Could not derive key」のエラーで失敗していました。このリリースでは、
cryptoj.jar
ファイルのバージョンを更新して問題を修正します。(Oracle Bug#34630420 - Oracle Bug#34630389のバックポート)
リリース18.1.4.26.0からリリース18.1.4.27.0での変更点
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2つが安全なアクティブ/スタンバイ・ペアでスタンバイ・データベースを再作成した後にOracleデータベース(AWTキャッシュ・グループ)へのレプリケーションがハングするという問題が修正されました。(Oracle Bug#34097271)
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TimesTen Kubernetesオペレータが、すべてのOS権限を削除するセキュリティ・コンテキストを使用してデプロイされるようになりました。(Oracle Bug#34195376)
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直接モードのアプリケーション・コンテナの障害によってスタンバイ・データベースへのTimesTenのフェイルオーバーが発生する可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#34405985)
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送信側スレッドの起動または再起動が失敗するとメモリー・リークが発生する可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#34419898 - Oracle Bug#34352769のバックポート)
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特定の状況下で受信側スレッドの再起動によってメモリー・リークが発生する可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#34447175)
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メタデータの取得または更新に使用されるSQL文によってメモリー・リークが発生する可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#34475860 - Oracle Bug#34457914のバックポート)
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TimesTenClassicおよびTimesTenScaleoutオブジェクトで指定されたセキュリティ・コンテキスト設定が、Kubernetesに正しく渡されるようになりました。(Oracle Bug#34505871)
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ttRepAdmin -duplicate
操作の間にエラー・パスに従って発生する可能性があったメモリー・リークが、修正されました。(Oracle Bug#34515877)
新機能
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このリリースには、Apache ZooKeeper 3.8.0が含まれています。TimesTen Scaleout用に使用するZooKeeperサーバーをこの新バージョンにアップグレードすることをお薦めします。
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このリリースには、TimesTen Kubernetesオペレータの更新が含まれています。オペレータには、次のような重要な新機能が含まれています。
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TimesTenScaleoutオブジェクト・タイプ。これにより、オペレータはTimesTen Scaleoutのグリッドを簡単にデプロイできます。
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TimesTen Prometheusエクスポータのサポート。
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簡略化されたインストール・プロセス。オペレータの実行とTimesTen自体の実行の両方に必要なコンテナ・イメージは1つのみです。
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Oracle提供のコンテナ・イメージを操作する機能。TimesTenとそのすべての前提条件のコンテナ・イメージは、https://container-registry.oracle.comにあります。オペレータは、これらのイメージを使用して直接実行できます。
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TimesTenの実行に使用されるユーザーおよびグループを変更する機能。
これらの新機能により、オペレータのパッケージ方法およびオペレータがサポートするイメージ形式に多数の変更が加えられました。
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デフォルトでは、TimesTenおよびオペレータは、
timesten
ユーザーとして実行されるようになりました。 -
様々なアイテムのディレクトリの場所が変更されました。
オペレータは、TimesTenClassicオブジェクトに関連付けられたTimesTen Classicデータベースを、TimesTenのパッチ・リリース間で自動的にアップグレードできます。ただし、前述の変更により、デプロイ済のTimesTen Classicデータベースのアクティブ/スタンバイ・ペアをこのリリースより前のリリースから自動的にアップグレードすることはできません。同様に、このリリースから以前のリリースへのダウングレードはサポートされていません。このリリースのオペレータによって作成されたTimesTenデプロイメントは、後続のTimesTenパッチ・リリースに問題なくアップグレードできます。
Oracle TimesTen In-Memory Database Kubernetesオペレータ・ユーザーズ・ガイドのOracle TimesTen Kubernetesオペレータの概要を参照してください。
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バグ修正
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このリリースでは、レプリケーション用の送信側スレッドのトランザクション・ログ内の読取り位置を追跡するために、
v$repstats
ビューに新しい行が追加されました。(Oracle Bug#34119452 - Oracle Bug#32989457のフォワード・ポート) -
デーモン・ログ・ファイルがローテーションされず、1つのファイルが指定された最大サイズを超えて大きくなるか、ファイルの書込みが停止する問題が修正されました。(Oracle Bug#34177506 - Oracle Bug#34032225のバックポート)
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特定の状況下でレプリケーション統計の更新によってアサーション障害が発生するという問題が修正されました。(Oracle Bug#34224575 - Oracle Bug#31382397のフォワード・ポート)
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間隔統計によって収集された情報が正しくないと問合せオプティマイザの計画が変更されるという問題が修正されました。(Oracle Bug#34311152 - Oracle Bug#34285000のバックポート)
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範囲索引のない列での間隔統計に関する問題が修正されました。(Oracle Bug#34465746 - Oracle Bug#34311169のバックポート)
リリース18.1.4.24.0からリリース18.1.4.25.0での変更点
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/etc/hosts
ファイル内の複数の行にレプリケーション・ホストの名前が存在することによりttRepAdmin -duplicate
コマンド(およびその他のレプリケーション操作)が失敗するという問題が修正されました。(Oracle Bug#34013364 - Oracle Bug#31857874のフォワード・ポート) -
?
パラメータにNULL
値が指定されたSQL問合せが失敗するという問題が修正されました。(Oracle Bug#34106789 - Oracle Bug#34075277のバックポート) -
以前のリリースでは、永続ヒープのシステム・トランザクションに切り替わらないためにヒープ・アサーションが発生すると、リカバリの再要求フェーズでデータベースが無効化されていました。この問題は修正されました。(Oracle Bug#34121026 - Oracle Bug#33828964のバックポート)
リリース18.1.4.23.0からリリース18.1.4.24.0での変更点
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Bツリー索引のカーソル操作によってデータベースが無効になる可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#33847074 - Oracle Bug#33767655のバックポート)
リリース18.1.4.22.0からリリース18.1.4.23.0での変更点
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このリリースでは、Linux x86-32システム上のTimesTenクライアントで、暗号化されたネットワーク通信を提供するためのTransport Layer Security (TLS)を介したクライアント/サーバー接続がサポートされるようになりました。(Oracle Bug#30435732)
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期限切れの証明書によるSSL/TLS接続エラーが正しく処理されないという問題が修正されました。(Oracle Bug#33789220 - Oracle Bug#33771090のバックポート)
新機能
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このリリースには、TimesTenドライバ・マネージャ
libttclassesTTDM.so
に対してリンクされたTTClassesライブラリが含まれています。(Oracle Bug#33756674 - Oracle Bug#33668736のバックポート)
バグ修正
-
WITH
句およびUNION
演算子を含む特定のSQL問合せでは正しくない結果が返される可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#33590462 - Oracle Bug#33486276のバックポート) -
クライアント/サーバー接続に使用される小さいメモリー・セグメントが、それらのセグメントが使用されなくなった直後ではなく、その接続の終了後にのみ破棄されるという問題が修正されました。(Oracle Bug#33631635 - Oracle Bug#31460919のバックポート)
-
activePermInUse
およびstandbyPermInUse
メトリックによって正しくない値がレポートされるという問題が修正されました。(Oracle Bug#33680271 - Oracle Bug#33652345のバックポート)
リリース18.1.4.20.0からリリース18.1.4.21.0での変更点
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このリリースでは、TimesTen Kubernetesオペレータのログで
activePermInUse
およびstandbyPermInUse
メトリックがレポートされるようになりました。(Oracle Bug#33308656) -
このリリースでは、各国語キャラクタ・セットが
UTF8
である場合に、ttLoadFromOracle
ユーティリティおよび読取り専用キャッシュ・グループが、Oracleデータベース上のNCHAR
またはNVARCHAR2
列と連携するように拡張されました。TimesTen表内のそれらの列に設定するデータ型は、それぞれCHAR
またはVARCHAR2
である必要があります。(Oracle Bug#33386289) -
TimesTen Kubernetesオペレータのログで
awtBehindMb
メトリックについて正しくない値がレポートされるという問題が修正されました。(Oracle Bug#33386532) -
特定の状況下でアクティブ・データベースに障害が発生した場合にTimesTen Kubernetesオペレータが対応できないという問題が修正されました。(Oracle Bug#33435160)
リリース18.1.4.19.0からリリース18.1.4.20.0での変更点
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このリリースでは、XLAブックマーク情報がTimesTen Kubernetesオペレータのログでレポートされます。(Oracle Bug#33185439)
-
TimesTen Kubernetesオペレータに対して、
agentPostTimeout
のデフォルトが、誤って6000に設定されていました。現在は、ドキュメントに記載されているとおりの600になっています。(Oracle Bug#33313576) -
TimesTen Kubernetesオペレータを使用していて、新規作成したスタンバイ・データベースがキャッチアップしている間にアクティブ・データベースに障害が発生した場合は、両方のデータベースが動作不能状態のままになっていました。現在は、それらのデータベースに関連付けられているTimesTenClassicオブジェクトが
ManualInterventionRequired
状態になります。この状況を是正するには、手動による操作が必要です。(Oracle Bug#33336786) -
TimesTen KubernetesオペレータによってそのTimesTenインスタンスが作成されると、そのオペレータのログで、診断情報が追加でレポートされます。(Oracle Bug#33347034)
-
以前のリリースでは、複数のデータベースが異なるキャッシュ管理ユーザーで同じ表をキャッシュしているというまれなエッジ・ケースで、正しくないブックマークが使用される可能性がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#33369086 - Oracle Bug#33360774のバックポート)
リリース18.1.4.18.0からリリース18.1.4.19.0での変更点
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TimesTenは、セグメントが作成された直後に共有メモリー・セグメントのすべてのページを参照するようになりました。これにより、Linuxカーネルのデフォルトのメモリー管理ポリシーが原因で発生する可能性のある特定のクラスのメモリー・エラーが回避されます。この変更の結果、データベースをメモリーにロードする時間が若干長くなる可能性があります。
-
TimesTenで、Linuxシステム上のHugePageを使用することなく、256 GBを超える
PermSize
の設定がサポートされるようになりました。 -
このリリースでは、新しいデッドロックブレーク・メカニズムが開始されたことを示すデーモン・ログ・メッセージは、Infoタイプです。この新しいメッセージは、
XXXXX情報: XXXXXログ: ログ: logMgrUnpublishedLWNInsert: ログ・フラッシャの競合が原因でXXXXX。ログの挿入を再試行します。
という書式であり、XXXXXは、フォーム・メッセージからメッセージに変更できる可変長文字列を表しています。(Oracle Bug#33277162 - Oracle Bug#33246081のバックポート) -
このリリースでは、TimesTenログ・マネージャで発生する可能性があるデッドロック状態が修正されました。これらの症状では、ユーザーのDML操作がハングしたように見えます。TimesTenメッセージ・ログに[
...ラッチ"Log Strand Insertion[1]"を待機しています...
]および[...ラッチ"Log Flusher LWNHdrLSNTbl"を待機しています...
]という内容の待機および警告メッセージが出力されたことが原因で、TimesTenサブデーモン・プロセスからのCPU使用率が高くなります。(Oracle Bug#35819691 - Oracle Bug#33208905のバックポート)
リリース18.1.4.17.0からリリース18.1.4.18.0での変更点
-
定期的なバックグラウンド・チェックポイント操作が実行されるシステムでバックアップ操作が長時間停止することがあるという問題が修正されました。(Oracle Bug#33175574)
-
MemoryLock
が4に設定されている場合にメッセージ・ログにエラーが送信されるという問題が修正されました。(Oracle Bug#33176102 - Oracle Bug#33097190のバックポート)
リリース18.1.4.16.0からリリース18.1.4.17.0での変更点
-
ttSchema
ユーティリティに-includePassword
オプションが含まれなくなりました。また、このリリースでは、無効化されたパスワードを予測できないように、ttSchema
によって出力されたCREATE USER
文にはランダムな文字列が含まれます。(Oracle Bug#33143330 - Oracle Bug#32918773のバックポート) -
1行に対して同時に複数回のマテリアライズド・ビュー更新が実行されるという問題が修正されました。(Oracle Bug#33156491 - Oracle Bug#32118671のバックポート)
-
このリリースでは、TimesTenにより、Kubernetesオペレータのログで
PermSize
属性の値がレポートされます。(Oracle Bug#33165777) -
マルチテラバイトのデータベースでのランダムなクラッシュを防止するために、問題が修正されました。(Oracle Bug#33199190)
リリース18.1.4.15.0からリリース18.1.4.16.0での変更点
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このリリースには、ZooKeeper 3.6.3が含まれています。TimesTen Scaleout用に使用するZooKeeperサーバーをこの新バージョンにアップグレードすることをお薦めします。
-
11.2.2.xから新しいメジャー・リリースに移行すると
ttMigrate
ユーティリティでエラー・コードTT2231
が返されるという問題は修正されました。(Oracle Bug#33066918 - Oracle Bug#32128770のバックポート) -
TimesTen Kubernetesオペレータを使用している場合、アクティブ/スタンバイ・ペアで両方のデータベースの障害からリカバリするときに、状況によっては、アクティブ・データベースの起動に余分に時間がかかる可能性があります。この問題は修正されています。(Oracle Bug#33074719)
-
以前のリリースでは、TimesTenでアクセスできない場所にTimesTenをインストールした場合にTimesTenから返されるエラー・メッセージが役に立ちませんでした。このリリースでは、そのエラー・メッセージが改善されました。(Oracle Bug#33075300 - Oracle Bug#32956797のバックポート)
-
間隔が小数秒単位の、終了したキャッシュ・グループをリカバリできないという問題が修正されました。(Oracle Bug#33111568 - Oracle Bug#32945636のフォワード・ポート)
-
一時的な条件が原因でキャッシュ・グループが自動リフレッシュされた場合に、完全自動リフレッシュに失敗して、一時的な条件がなくなると増分自動リフレッシュが再開される可能性がありました。これにより、キャッシュ・グループが部分的にアンロードされる可能性がありました。このリリースでは、自動リフレッシュは、完全自動リフレッシュが完了するまで続行されます。(Oracle Bug#33121644 - Oracle Bug#33043967のフォワード・ポート)
-
TimesTen Scaleoutでは、要素が複製によってリカバリされた場合に、一時的な条件によって、重複したチェックポイント・ファイルやログ・ファイルがファイル・システムに保持される可能性があります。以前のリリースでは、データベース複製の開始時に整合性チェックが実行されて、データベース・リカバリが繰り返し失敗する原因となる可能性があるこれらのファイルの存在が積極的に確認されていました。このリリースでは、これらの不要なチェックは削除されました。(Oracle Bug#33131286)
リリース18.1.4.14.0からリリース18.1.4.15.0での変更点
-
前のリリースでは、インスタンス管理者以外のユーザーが実行した直接モード接続は失敗していました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#33055853)
リリース18.1.4.13.0からリリース18.1.4.14.0での変更点
-
TimesTen Kubernetesオペレータを使用している場合は、
TimesTenClassicStatus
出力でのawtBehindMb
フィールドで、まだOracleデータベースにプッシュされていない、TimesTenに存在するトランザクション・ログのMB数がレポートされます。以前のリリースでは、状況によっては、この数値が誤って計算される可能性がありました。このリリースでは、この計算は修正されています。(Oracle Bug#32698380およびOracle Bug#32805059) -
TimesTen Kubernetesオペレータを使用している場合は、お客様によるモニタリングのために、
TimesTenClassicStatus
のJSON表現がこのオペレータのログに定期的に書き込まれます。以前のリリースでは、これは実行されませんでした。(Oracle Bug#32884459) -
以前のリリースでは、TimesTen Kubernetesオペレータを使用していて、アクティブ/スタンバイ・ペアでのアクティブ・データベースとスタンバイ・データベースの両方に障害が発生した場合は、1つのインスタンスが
Unknown
状態になっていると、このオペレータでそれらのデータベースが正しくリカバリされない可能性がありました。このリリースでは、このオペレータで、この一連のイベントが正しく処理されます。(Oracle Bug#32925588) -
以前のリリースでは、環境変数
ORACLE_BASE
で読取り専用ディレクトリを指していた場合は、TimesTenデータベースの作成またはロードが、「8502: Error 48189 initializing PLSQL_MEMORY
」というエラーで失敗していました。これは修正されました。(Oracle Bug#32945853 - Oracle Bug#32216156のバックポート) -
TimesTen Kubernetesオペレータを使用していて、アクティブ/スタンバイ・ペアでのアクティブ・データベースとスタンバイ・データベースの両方に同時に障害が発生した場合、このオペレータで、どちらのデータベースが
ahead
であるかを判別できない場合があります。このような場合は、このオペレータで、それらのデータベースの自動リカバリが試行されなくなります。以前のリリースでは、このオペレータでこれを試みることはできましたが、成功はしませんでした。(Oracle Bug#32956707) -
TimesTen Kubernetesオペレータを使用していて、アクティブ/スタンバイ・ペアでのスタンバイ・データベースに障害が発生し、このオペレータでそのスタンバイがリストアされている間にアクティブにも障害が発生した場合、以前のリリースでは、TimesTenでそのアクティブ/スタンバイ・ペアをリカバリできませんでした。この問題は修正されています。(Oracle Bug#32987853)
-
以前のリリースでは、
WITH
句を含む特定のSQL問合せで、正しくない結果が返される可能性がありました。これは修正されました。(Oracle Bug#32989462 - Oracle Bug#32928200のバックポート) -
以前のリリースでは、TimesTen Kubernetesオペレータを使用していて、アクティブ・データベースとスタンバイ・データベースで、このオペレータによるそれらのリカバリ後に同時に障害が発生した場合、アクティブ・データベースを変更しようとするとエラー
8112
で失敗する可能性がありました。このリリースでは、このような障害からのリカバリ中に、このオペレータによって、アクティブ・データベース内のキャッシュ・グループを削除でき、状況によってはユーザーのcachegroups.sqlファイルを再実行できます。(Oracle Bug#32993130)
リリース18.1.4.12.0からリリース18.1.4.13.0での変更点
-
TimesTen Scaleoutでは、
ttLoadFromOracle
操作の間に特定のエラー状態になると、SEGV
が発生する可能性があります。この問題は修正されています。(Oracle Bug#32920937) -
このリリースでは、ログ読取りの安定性が向上しています。(Oracle Bug#32764274 - Oracle Bug#32699204のバックポート)
リリース18.1.4.11.0からリリース18.1.4.12.0での変更点
-
TimesTen Scaleoutで
ttLoadFromOracle
ユーティリティを使用してOracleデータをロードする際にエラー状態になるとアサーションが発生する可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#32864255)
リリース18.1.4.9.0からリリース18.1.4.11.0での変更点
-
このリリースにはTimesTen Kubernetes Operatorの新機能が含まれています。新機能は次のとおりです。
-
TimesTenの自動アップグレードのサポート
-
アクティブ・スタンバイ・ペアの両方のデータベースに障害が発生した場合に、TimesTenをリカバリする機能
-
TimesTenClassic
オブジェクトの管理を一時停止する機能 -
ダイレクト・モード・アプリケーションのサポート
-
追加のCRD構文の要素のサポート
-
TimesTenClassicStatus
の機能拡張 -
非ルートとしてのコンテナの実行サポート
-
-
接続属性
MemoryLock
が4に設定されているとHugePagesを使用できないという問題が修正されました。(Oracle Bug#30760775) -
TimesTenクライアント接続が30秒後に失敗するという問題が修正されました。(Oracle Bug#32746952 - Oracle Bug#32740629のフォワード・ポート)
-
大きな表に一意の索引を作成するときにオーバーフローの原因となった問題が修正されています。(Oracle Bug#32817772)
-
以前のリリースでは、動的キャッシュ・グループでのバッチ更新によってクラッシュが発生する可能性がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#32864746)
リリース18.1.4.8.0からリリース18.1.4.9.0での変更点
-
このリリースには、
ttLoadFromOracle
ユーティリティの2つの新しいオプションが含まれています。これらのオプションを使用すると、大規模なデータ・セットを読取り専用以外のキャッシュ・グループに高速でロードできます。SkipCacheChecks
オプションを使用すると、ttLoadFromOracle
ユーティリティを使用して読取り専用でないキャッシュ・グループ表にデータをロードできます。このオプションはデフォルトでは使用されません。有効な値はY
およびN
です。DryRun
オプションは、Oracleデータベース上のデータの読取りが複数のフェッチに対してパラレル化できるかどうかをチェックし、行のロード前に停止します。読込みをパラレル化できる場合、ttLoadFromOracle
は成功を返します。そうでない場合はエラーが返されます。このオプションはデフォルトでは使用されません。有効な値はY
およびN
です。 -
チェックポイント中にアサーションを引き起こす可能性のある問題が修正されました。(Oracle Bug#32449495 - Oracle Bug#32498023のバックポート)
-
以前のリリースでは、大規模なグリッド上の要素に多数の接続が同時に接続された場合、要素間の通信チャネルを作成できないために問合せが失敗する可能性がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#32654342 - Oracle Bug#32651929のバックポート)
-
以前のリリースでは、スタンバイ・データベースで
ttOptEstimatesStats
組込みプロシージャを実行すると、バッファ・オーバー実行アサーションが発生する可能性がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#32670979 - Oracle Bug#32307505のバックポート)
リリース18.1.4.7.0からリリース18.1.4.8.0での変更点
-
ログ・マネージャの診断の改良。(BugDB #32449495およびBugDB #32449521 - BugDB #32225061およびBugDB #32420187のバックポート)
-
以前のリリースでは、短期間に複数の接続試行が失敗した場合、機能していない子サーバーが蓄積され、使用可能なプロセスがなくなったことを示すエラーが発生していました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#32560604 - Oracle Bug#29747131のバックポート)
リリース18.1.4.6.0からリリース18.1.4.7.0での変更点
-
まれなエラー状態が原因で、Oracleデータベースでの選択に不適切な資格証明を使用するパラレル
LOAD CACHE GROUP
操作が発生する問題が修正されました。(Oracle Bug#32202049 - Oracle Bug#32480322のバックポート)
リリース18.1.4.5.0からリリース18.1.4.6.0での変更点
-
オプティマイザ・ヒントが追加され、
COUNT
関数がTT_BIGINT
ではなくTT_INTEGER
を返すようになりました。(Oracle Bug#32466032 - Oracle Bug#32466016のバックポート)
リリース18.1.4.4.0からリリース18.1.4.5.0での変更点
-
接続ストームが原因で新しい接続リクエストが拒否される問題が修正されました。(Oracle Bug#32214368 - Oracle Bug#32198508のバックポート)
-
以前のリリースでは、接続文字列の
ForceDisconnectEnabled
接続属性に矛盾した値が指定されると、クライアント接続が失敗しました。これは修正されました。(Oracle Bug#32243854 - Oracle Bug#32228891のバックポート) -
動的ロードと自動リフレッシュの間で、まれにデッドロックが発生し、デーモン・ログにエラー・メッセージが記録されることがあります。(Oracle Bug#32244827 - Oracle Bug#32224367のバックポート)
-
以前のリリースでは、多数の接続が開いているクライアントを強制的に停止すると、デーモン・ログとサポート・ログの両方に多数のエラー・メッセージが記録されていました。このリリースでは、メッセージは
INFO
として表示され、サポート・ログにのみ送信されます。(Oracle Bug#32281255- Oracle Bug#32228936のバックポート) -
ttIsql
コマンドが、存在しないmesg
ファイルを開こうとする問題が修正されました。(Oracle Bug#32297690 - Oracle Bug#32188026のバックポート)
リリース18.1.4.3.0からリリース18.1.4.4.0での変更点
-
TimesTen Classicの場合、このリリースには、Oracle TimesTen Kubernetesオペレータ(TimesTenオペレータ)のいくつかの新機能が含まれています。『Oracle TimesTen In-Memory Database Kubernetesオペレータ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
-
TimesTenは、プロファイルを使用してパスワード管理機能をサポートしています。プロファイルは、データベースのパスワード・パラメータに関する一連の制限で構成されます。プロファイルは、1人以上のユーザーに割り当てることができます。プロファイルが割り当てられていないユーザーには、
DEFAULT
プロファイルの制限が適用されます。『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照してください。 -
Transport Layer Security (TLS)で使用する場合、
ttCreateCerts
ユーティリティの新しいオプションを使用することで、楕円曲線署名アルゴリズム、楕円曲線のサイズおよび証明書の有効期間を指定できます。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。 -
TimesTenクライアント/サーバー・ドライバで
SELECT
が実行されると、一連のSQLFetch操作が実行されます。バッファが使い果たされるたびに、すべての行がフェッチされてクライアントに返されるまで、別の行セットがリクエストされます。以前は、返されるバッファの最大サイズは256KBまたは200行のどちらか最初に達した方にハードコードされていました。このリリースでは、ユーザーは次のいずれかの操作を使用してカスタム制限を設定できます。-
クライアント接続文字列またはクライアントDSN定義のTimesTen接続属性:
TTC_NetMsgMaxRows
TTC_NetMsgMaxBytes
-
SQLSetStmtAttr
およびSQLGetStmtAttr
を使用して設定および取得できるODBC属性:TT_NET_MSG_MAX_ROWS
TT_NET_MSG_MAX_BYTES
これらは、接続から作成された文オブジェクトの初期デフォルト値を提供する
SQLSetConnectAttr
で設定することもできます。 -
属性を設定または取得するJDBC
Statement
オブジェクト・メソッド:void setTtNetMsgMaxRows(int rows)
int getTtNetMsgMaxRows()
void setTtNetMsgMaxBytes(int bytes)
int getTtNetMsgMaxBytes()
接続から作成された文オブジェクトの初期デフォルト値を提供する
Connection
オブジェクトから、set
メソッドをコールすることもできます。 -
JDBC文の
getFetchSize()
およびsetFetchSize()
メソッドは、それぞれgetTtNetMsgMaxRows()
およびsetTtNetMsgMaxRows()
にマップされます。
-
リリース18.1.4.2.0からリリース18.1.4.3.0での変更点
-
このリリースでは、ログ・レコードの読取り中にTimesTenレプリケーションがループする可能性がある問題が修正されました。問題は、ユーザーがレプリケーションを再起動したときに解決されます。この問題は、一部のサブスクライバに影響を与えましたが、すべてのサブスクライバではありません。(Oracle Bug#31939615およびOracle Bug#31963773 - Oracle Bug#31931953のバックポート)
-
このリリースには、ラッチの安定性のために改良されたアサーション診断が含まれています。(Oracle Bug#31963787 - Oracle Bug#31963612のバックポート)
リリース18.1.4.1.0からリリース18.1.4.2.0での変更点
-
ハッシュ索引を使用したキャッシュ・グループの動的ロード中にアサーションが発生する可能性がある問題が修正されました。(Oracle Bug#31806677 - Oracle Bug#31765975のバックポート)
-
チェックポイントが失敗したり、完了するまでに時間がかかる可能性がある問題が修正されました。(Oracle Bug#31849763および#31902277 - Oracle Bug#31707345および#31740312のバックポート)
-
パラレル・ロード・キャッシュ・グループがロック・タイムアウトで失敗する可能性がある問題が修正されました。(Oracle Bug#31860854 - Oracle Bug#31805396のバックポート)
新機能
-
TimesTen Classicの場合、このリリースにはOracle TimesTen Kubernetesオペレータ(TimesTenオペレータ)が含まれています。TimesTenオペレータを使用すると、TimesTenデータベースの高可用性レプリケート・ペアを作成し、最小限の労力でKubernetesクラスタにデプロイできます。また、TimesTenオペレータは障害検出とリカバリを自動化する機能を備えています。『Oracle TimesTen In-Memory Database Kubernetesオペレータ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
-
TimesTen Classicの場合、このリリースはKubernetesによって管理されるコンテナでの実行が保証されています。動作保証には、次の環境が使用されています。
-
Oracle Kubernetes Environment (OKE)のKubernetes v1.13.5。
-
Oracle Linux 7上のコンテナ、またはベースのSUSE Enterprise Server 15イメージに基づくコンテナ。
-
-
Transport Layer Security (TLS)を有効化すると、レプリケーション・エージェント通信とクライアント/サーバー通信で、暗号化されたネットワーク通信を提供できます。このリリースのLinux32では、TLSを介したクライアント/サーバーはサポートされていません。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
-
Oracle TimesTen In-Memory Database Cacheを使用する場合に、Oracleデータベースの変更ログ表の断片化の割合を計算するための時間間隔を設定できるようになりました。値パラメータとして
AutorefreshLogMonitorInterval
を指定してttCacheConfig
組込みプロシージャを使用します。 -
TimesTen Classicでは、自動クライアント・フェイルオーバーは、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームを含むシナリオに限定されなくなりました。クライアントは、汎用自動クライアント・フェイルオーバーを使用して、データベース間で自動的にフェイルオーバーできます。これは、読取り専用キャッシュ・グループを使用している場合に特に役立ちます。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の自動クライアント・フェイルオーバーの使用を参照してください
-
このリリースには、
VSIZE
SQL関数のサポートが含まれています。この関数は、式の内部表現でのバイト数を返すスカラー関数です。 -
このリリースのTimesTen Scaleoutには、新しいタイプのバックアップ(ステージング済バックアップ)があります。このタイプのバックアップを使用すると、チェックポイントおよびログ・ファイルのローカル・コピーの作成によるオーバーヘッドがなくなり、リポジトリにリモート・コピーを作成する際のネットワーク・トラフィックが減少します。ステージング・バックアップは、メイン・サイトに依存しない2番目のサイトで定期的なバックアップを作成する場合に最適です。
-
データベース・インポート操作のパフォーマンスを向上させるために、
ttGridAdmin dbImport
コマンドでは、-numThreads
オプションを使用して複数のスレッドでデータベース・オブジェクトをインポートできるようになりました。 -
このリリースでは、
ChannelCreateTimeout
一般接続属性を使用して、チャネル作成リクエストのタイムアウト(ミリ秒)をリモート要素に設定できます。このタイムアウトにより、ソフトウェアの問題またはネットワーク障害に起因する潜在的なチャネル作成のハングが回避されます。このリリースでは、デフォルト値は0
です。(ドキュメントにはデフォルト値が30,000
と誤って記載されています)。 -
CURRENT_SCHEMA
パラメータがSYS_CONTEXT
関数に追加されました。 -
このリリースには、
TO_TIMESTAMP
SQL関数のサポートが含まれています。TO_TIMESTAMP
は、CHAR
またはVARCHAR2
データ型をTIMESTAMP
データ型の値に変換する日時関数です。 -
このリリースには、
ACCESSIBLE BY
句のサポートが含まれています。ACCESSIBLE BY
句は、CREATE FUNCTION
、CREATE PROCEDURE
およびCREATE PACKAGE
文で使用できます。
バグ修正
-
以前のリリースでは、
SYS.USER_USERS
ビューまたはSYS.DBA_USERS
ビューの問合せが失敗し、UNLIMITED
ではなく不正なリソース制限値を示すエラーが発生する可能性がありました。このリリースでは、これらのビューのUNLIMITED
の最大値は、いずれもTT_BIGINT
です。(Oracle Bug#28349381およびOracle Bug#30794417) -
以前のリリースでは、TimesTen Scaleoutを使用すると、実表とは異なる分散スキーマを持つマテリアライズド・ビューに、削除操作後に不正確な情報が含まれていました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#30175635)
-
TimesTenサーバーでのメモリー・リークが修正されました。(Oracle Bug#30376195)
-
以前のリリースでは、接続を強制的に切断するコマンドはシステムで無視されました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#30407097)
-
このリリースでは、特定のシステム構成で
CkptRate
属性設定がTimesTenによって適切に処理されないという問題が修正されました。(Oracle Bug#30533832) -
以前のリリースでは、ユーザーが
ttenv.sh
またはttenv.csh
スクリプトを実行せずにTimesTenデーモンを起動した場合は、キャッシュ・エージェントは起動されませんでした。この問題は修正されています。(Oracle Bug#30616019) -
以前のリリースでは、SQLコンパイル中にヒープ・バッファが破損すると、データベースが無効になる可能性がありました。現在、この問題が検出されると、TimesTenはランタイム・エラーを返します。(Oracle Bug#30602916およびOracle Bug#30700586)
-
特定の列を含まないビューがPL/SQLブロック内の結合操作の一部の場合に、
SEGV
エラーが発生するという問題が修正されました。(Oracle Bug#30714068) -
このリリースでは、パフォーマンスの低下が修正されています。以前のリリースでは、データベースのワークロードが高い場合に、一部の操作が完了するまでに非常に長い時間がかかる可能性がありました。(Oracle Bug#30752313)
-
一部のTimesTen診断ファイルが大量のディスク領域を使用していた問題が修正されました。(Oracle Bug#30762459)
-
このリリースでは、TimesTenがリカバリ時に使用する一時領域が少なくなりました。(Oracle Bug#30814797)
-
OracleデータベースでDatabase Replayを実行することによって発生する特定のOracleエラーにより、自動リフレッシュの選択制限が使用されている場合に、自動リフレッシュ・サイクルが増分自動更新キャッシュ・グループの完全自動リフレッシュになる可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#30870273)
-
TimesTen Scaleoutを使用している場合、LBCUリカバリ中にレプリカ・セットのリカバリに失敗することがあるという問題が修正されました。(Oracle Bug#30880449)
-
Pro*CまたはOCIプログラムのC関数でrefカーソルを処理するときに、
SEGV
エラーが発生するという問題が修正されました。(Oracle Bug#30998539) -
このリリースでは、
IN
リスト値のオーバーフローに関する多数の問題が修正されています。(Oracle Bug#31020480) -
このリリースには、TimesTenが永続ストレージから頻繁に読取りを行う原因となったパフォーマンス低下に対する修正が含まれています。(Oracle Bug#31147999)
-
多数のCPUがあるNUMAマシンでは、データベースをRAMにロードしているときにTimesTenがクラッシュする可能性がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#31295922)
新機能
-
TimesTenでは、次の追加プラットフォームをサポートすることが動作保証されています。
-
IntelおよびSparc 64ビットでのSolaris 11.3および11.4
-
Linux SUSE Enterprise Server 15
-
IBM AIX 7.2
-
macOS 10.9.2、10.11、10.13.6および10.14.6
-
Linux 32ビットのクライアントのみ
-
-
このリリースでは、TimesTenは、Oracle Database Programming Interface for C (ODPI-C)を通じてPythonおよびNode.jsのサポートを追加します。各言語には、オープン・ソース・パッケージ(GitHubを介して使用可能でOracleによって保守されるドライバ)があります。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオープン・ソース言語サポート・ガイド』を参照してください。
-
ACTION
、CLIENT_INFO
およびMODULE
パラメータがSYS_CONTEXT
関数に追加されました。『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照してください。 -
TimesTenでは、
ACOS
、ASIN
、ATAN
、ATAN2
、COS
、COSH
、EXP
、LN
、LOG
、SIN
、SINH
、TAN
、TANH
といったスカラー関数がサポートされるようになりました。『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照してください。 -
キャッシュ・グループの自動リフレッシュ間隔を0ミリ秒に設定すると、連続する自動リフレッシュが有効になり、最後の自動リフレッシュのサイクルが終了した直後に次の自動リフレッシュ・サイクルがスケジュールされます。
-
SELECT
文の表名の構文では、オプションのカッコを使用できます。これは、INSERT...SELECT
文およびCREATE TABLE AS SELECT
文のSELECT
句にも当てはまります。『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照してください。 -
ttCacheConfig
組込みプロシージャを使用してCacheCommitDurable
キャッシュ構成パラメータを0
に設定すると、同じアプリケーションで自動リフレッシュ・リクエストと動的ロード・リクエストの間で発生するロック競合が減少します。『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』を参照してください。 -
このリリースでは、
ttAdmin
ユーティリティの-open
および-close
オプションに対するサポートがTimesTen Classicに追加されています。データベースのオープンとクローズにより、ユーザーがそのデータベースに接続可能かどうかを指示します。データベースがクローズされている場合、ユーザーによる接続試行は拒否されます。データベースがクローズされている場合は、インスタンス管理者のみがそのデータベースに接続できます。TimesTen Classicでは、データベースはデフォルトで開いています。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』を参照してください。 -
SYS.V$SESSION
ビューには、TimesTen Classicの現在の各接続のデータが含まれています。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseシステム表およびビュー・リファレンス』を参照してください。 -
SNMPトラップは、以前の18.1リリースには含まれていませんでした。SNMPのサポートは、18.1のこのリリースには含まれています。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseエラー・メッセージおよびSNMPトラップ』を参照してください。
バグ修正
-
このリリースでは、キャッシュ・エージェント・スレッドの競合が減少しています。(Oracle Bug#27446726)
-
このリリースには、クライアント/サーバー・キャッシュ接続用のOracle接続プーリングをサポートする機能があります。プールを適切に構成することで、アプリケーションではオープンOracle接続の数を制限できます。(Oracle Bug#28503586 - Oracle Bug#27453129のフォワード・ポート)
-
以前のリリースでは、Oracleデータベース
ARDL_CG_COUNTER
に対するSELECT
権限によって、競合の削減機能が有効化された動的ロードが阻止されていました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#29809872 - Oracle Bug#29809244のバックポート) -
TimesTenからJDBCアプリケーションに返される列の型は、TimesTenキャッシュでOracleデータベースによって返される列の型とは異なります。このリリースには、想定される列タイプを返すJavaプロパティ
timesten.oracle.type.mapping
が含まれています。(Oracle Bug#30160298)固定マッピングを有効にするには、次の方法でアプリケーションを実行します。
java -Dtimesten.oracle.type.mapping=true myJavaProgram myParams
-
以前のリリースでは、クリティカル・イベント(データベースの無効化など)が発生すると、TimesTenデーモンのログ・メッセージが失われる可能性がありました。このリリースでは、クリティカル・イベントの原因の診断に役立つように、TimesTenでは、クリティカル・イベントが発生した時点でデーモン・ログ・エントリの数分のコピーが収集されます。(Oracle Bug#30206361)
-
ネストされた集計を含む問合せがアサーションを引き起こす可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#30258456)
-
メインTimesTenデーモンでのメモリー・リークが修正されました。(Oracle Bug##30385213)
-
以前のリリースでは、インスタンスを削除しようとすると、TimesTenによって現在の作業ディレクトリがかわりに削除されていました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#30399673)
-
TimesTenサーバーでのメモリー・リークが修正されました。(Oracle Bug#30580882 - Oracle Bug#30376195のバックポート)
新機能
-
SQLQueryTimeoutMsec
接続属性を使用して、データベースがSQL文を実行する制限時間をミリ秒単位で指定できます。SQLQueryTimeoutMsec
の値には、0 (ゼロ)以上の任意の整数を指定できます。デフォルト値は0
です。値が0
(ゼロ)の場合は問合せがタイムアウトしないことを示します。この属性は、Oracle Databaseで処理中のTimesTen Cache操作には影響しません。このような操作には、PassThrough文、フラッシング、手動ロード、手動リフレッシュ、同期ライトスルーおよび伝播が含まれます。SQLQueryTimeout
およびSQLQueryTimeoutMsec
属性はどちらも、1つのタイムアウト値(ミリ秒)に内部的にマップされます。これらの属性に異なる値が指定されている場合、TimesTenはSQLQueryTimeoutMsec接続属性で指定された値を保持します。 -
TimesTenのアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーションは、Oracle Clusterware 18cでサポートされています。
バグ修正
-
TypeMode=1
であるときに問合せで空の文字列を数値型に変換しようとするとセグメンテーション・フォルトが発生することがある問題が修正されました。(Oracle Bug#25501615) -
内部表の自己結合を含むマテリアライズド・ビューのタイムアウトを引き起こした問題は、このリリースで修正されました。(Oracle Bug#29014221)
-
以前のリリースでは、
ttRestore
ユーティリティは、値が1
であるときにPreallocate
接続属性の値を考慮していませんでした。この問題は、ttRepAdmin -duplicate
コマンドまたはttRestore
ユーティリティを使用して作成されたデータベースに影響していました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#29214692) -
サブスクライバを削除するときにデッドロックが発生しないようにユーザーのワークロードより
ALTER STANDBY PAIR...DROP SUBSCRIBER
文やALTER REPLICATION...DROP SUBSCRIBER
文が優先されるという問題が修正されました。(Oracle Bug#29278422) -
レプリケーション競合解決レポートの列の出力が切り捨てられた(以前は切り捨てられていなかった)ためにレポートに無効なXMLが生成されるという問題が修正されました。(Oracle Bug#29359698)
-
コンパイルのヒープ・ヘッダーが破損している場合にコンパイル時のヒープ破損によってデータベースが無効になることがあります。この問題は修正されています。(Oracle Bug#29371488)
-
正しくない表エージング比較エラーが発生するためTimesTen 18.xリリースがインストールされているホストと18.xより前のリリースがインストールされているホストの間でのレプリケーションが中断されるという問題が修正されました。(Oracle Bug#29456369)
-
以前のリリースでは、モデルの現在のバージョンが
Retain Days
値より古い場合に、ttGridAdmin modelApply
コマンドでモデルの現在のバージョンが削除される可能性がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#29642503)グリッドを18.1.2.2.0リリースにアップグレードする前に、必ず次のステップを実行してください。
-
グリッドの
Retain Days
およびRetain Versions
の現在値をノートにとります。% ttGridAdmin gridDisplay ... Retain Days: 30 Retain Versions: 10 ...
-
Retain Days
およびRetain Versions
の値を0
に設定します。ttGridAdmin gridModify -retainDays 0 -retainVersions 0
-
アップグレード後、グリッドの
Retain Days
およびRetain Versions
の値をリストアします。ttGridAdmin gridModify -retainDays 30 -retainVersions 10
-
-
Bツリー・ラッチの競合に関連するパフォーマンスの問題が修正されました。(Oracle Bug#29664356)
-
複雑な問合せによってTimesTenエラー「
4053: Internal error: Failed to get offset. The command failed.
」が返されるという問題が修正されました。(Oracle Bug#29718157) -
以前のリリースでは、無名ブロックを実行すると、内部エラーが発生する可能性がありました。このリリースでは、PL/SQLコンパイル用の新しいトレースが含まれるように
ttTraceMon
ユーティリティが拡張されています。トレース・レベル1
はPL/SQLコンパイル用、トレース・レベル2
はPL/SQL実行用です。(Oracle Bug#29863040 - Oracle Bug#20625183のフォワード・ポート) -
以前のリリースでは、レプリケーションを初めてアクティブ化した後にファジー・チェックポイントからリカバリすると、アサーションが発生する可能性がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#30025064)
-
関数
sbTupRefcountDecMacro
のアサーション障害は、このリリースで修正されています。(Oracle Bug#3008138 - Oracle Bug#29916932のフォワード・ポート) -
以前のリリースでは、エラーが発生したSQL文を示すメッセージを出力せずにアサーション障害が発生する可能性がありました。このリリースでは、TimesTenは失敗したSQL文を出力します。(Oracle Bug#30179366 - Oracle Bug#30119077のバックポート)
新機能
-
このリリースでは、TimesTen Scaleoutに加えて、TimesTen Classic In-Memory Databaseもサポートしています。
-
このリリースには、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイド』が含まれています。インストールの実行手順は、TimesTen 11.2.2リリース以降では変更されています。
-
データ分散プロセスが中断されたか完了に失敗した場合は、データの再同期を試すことができます。再同期は、
ttGridAdmin dbDistribute -resync
操作の実行を伴います。『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』のデータ分散エラーからのリカバリを参照してください。 -
TimesTen JDBCドライバでは、JDBC 4.2 API (Java 8)が実装されており、Java 8、9および10ランタイム環境(JRE)での動作が保証されています。これには、標準REF CURSOR、多くの更新件数、
SQLType
およびDatabaseMetaData
拡張のサポートが含まれています。 -
正しい順序でアプリケーションを切断することで、データベースを正常に停止できます。新しい強制切断オプションは、アイドル状態または応答しないアプリケーションを含め、接続されているすべてのアプリケーションをデータベースから非同期的に切断します。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』でデータベースからの切断を参照し、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』で、Classicの場合はForceDisconnectEnabled、強制切断、TimesTen Scaleoutの場合はすべての接続の強制切断(dbDisconnect)を参照してください。
-
ttCkptHistory
組込みプロシージャは更新され、チェックポイント処理でパージされた実際のトランザクション・ログ・ファイルの数、およびトランザクション・ログ保持の理由に関する情報が追加されました。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド 』のチェックポイントの履歴およびステータスの表示を参照してください。 -
一部のアプリケーションは、パフォーマンス上の理由から、完全自動リフレッシュ・モードではなく増分自動リフレッシュを選択します。ただし、状況によっては、完全自動リフレッシュをリクエストすることもできます。
DisableFullAutorefresh
キャッシュ構成パラメータを1に設定すると、増分自動リフレッシュを指定して定義されたすべてのキャッシュ・グループに対して、完全自動リフレッシュのリクエストを禁止できます。『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』のキャッシュ・グループに対する完全自動リフレッシュの無効化を参照してください。 -
PLSQL_SESSION_CACHED_CURSORS
接続属性は、キャッシュするセッション・カーソルの数を指定します。デフォルト値は50で、有効範囲は1-65535です。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のPLSQL_SESSION_CACHED_CURSORSを参照してください。 -
PLSQL_OPEN_CURSORS
は、セッションで一度にオープンできるPL/SQLカーソルの最大数を指定するttDBConfig
パラメータです。デフォルト値は50で、有効範囲は1-65535です。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のttDBConfigを参照してください。 -
TimesTen Scaleoutの場合は、コマンド
ttGridAdmin dbStatus -proxies
を指定することで、プロキシ接続情報を確認できます。
動作の変更点
-
前のリリースでは、ODBC 2.5
SQLColAttribute
関数をコールすると空のフィールドが返されました。このリリースでは、SQLColAttribute
をコールすると所有者名が返されます。これは動作変更点です。
バグ修正
-
前のリリースでは、レプリケーション・バックログの間に表を削除し新しい表を作成した場合に、レプリケーション・エージェントが、削除した表に対する作業を送信できました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#6053644)
-
ワークロードがない状態で非同期ライトスルーを使用している場合に、AWTソーター・スレッドがCPUを100%消費できました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#21556263 - Oracle Bug#21452176のフォワード・ポート)
-
レプリケーション・スキームにサブスクライバを追加しようとすると、デッドロックが発生する可能性がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#26546964およびOracle Bug#27433418 - Oracle Bug#26383257のフォワード・ポート)
-
アクティブなストアが突然クローズされてスタンバイに失敗のマークが付けられた場合にTimesTenで
エラー8110: 接続は許可されていません。このストアにはマスター・キャッチアップが必要な可能性があります
が返されるという問題が修正されました。(Oracle Bug#27433402 - Oracle Bug#24007219のフォワード・ポート) -
キャッシュ・エージェントでバインド変数ではなくリテラルSQL文字列を使用してPL/SQLが実行されることでパフォーマンスが低下するという問題が修正されました。(Oracle Bug#27444093 - Oracle Bug#25906163のフォワード・ポート)
-
このリリースには、
ラッチを待機しています...
というメッセージが出力される頻度の変更のための、新しい組込みプロシージャが含まれています。この組込みプロシージャはttLatchWaitMsgTimeout
です。(Oracle Bug#27692915 - Oracle Bug#27388330のフォワード・ポート) -
同じTimesTen接続から複数のロードを動的に実行するとメモリー破損が起こるという問題が修正されました。(Oracle Bug#27840782 - Oracle Bug#27753072のフォワード・ポート)
-
多数の同時クライアント/サーバー接続を作成しようとすると接続エラーが発生するという問題が修正されました。(Oracle Bug#28084560)
-
キャッシュ・グループを手動でロードすると完全自動リフレッシュがトリガーされる可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#28130065 - Oracle Bug#27953067のフォワード・ポート)
-
このリリースでは、
SELECT
操作のNVL
句およびCAST
句での定数式の再使用に関連する問題が修正されました。(Oracle Bug#28361914 - Oracle Bug#28325161のフォワード・ポート) -
CREATE VIEW
操作で返されたビュー問合せ結果が長いとアサーションが発生する可能性がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#28640816 - Oracle Bug#28618970のフォワード・ポート) -
PLSQL_MEMORY_SIZE
接続属性で指定されているメモリーの大部分が1つの共有カーソルからのメモリーによって消費されTimesTenでエラー4030が返されるという問題が修正されました。(Oracle Bug#28715222 - Oracle Bug#18829074のフォワード・ポート) -
ttRepAdmin -showstatus -detail
コマンドで同じピア関係について複数のエントリが示されわかりにくい出力が返されるという問題が修正されました。(Oracle Bug#28716671) -
SQL解析時とヒープ・コンパイル時にシステム表の問合せでアサートではなくエラーが返されるとアサーション障害が発生していました。(Oracle Bug#28717010および#27976616 - Oracle Bug#27928747のフォワード・ポート)
-
前のリリースでは、コンパイル・ヒープ・アサーション障害によってデータベースが無効になる可能性がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#28717013 - Oracle Bug#26535068のフォワード・ポート)
-
古いリリースのTimesTenよりも特定の
SELECT
問合せのパフォーマンスが低くなっていました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#28717014 - Oracle Bug#のフォワード・ポート) -
CASE
文とGROUPBY
句を含む問合せの間にセグメンテーション障害が発生するという問題が修正されました。(Oracle Bug#28448399) -
ログベース・キャッチアップ(LBCU)操作で遅延を引き起こしていた問題が修正されました。(Oracle Bug#28852175)
-
TimesTen Scaleoutでは、18.1.1.xリリースからこのリリースにアップグレードした場合には、前のリリースからの複製グリッド管理ストアの作成、および前のリリースへのグリッド管理ストアの複製を妨げる問題が存在しました。この問題は修正されました。(Oracle Bug#28890812)
-
このリリースでは、データベースの無効化を引き起こす、ラッチ処理中のアサーション障害が修正されました。(Oracle Bug#28902021)
-
このリリースでは、ログベース・キャッチアップ(LBCU)操作の切断障害のループを引き起こす問題が修正されました。(Oracle Bug#28920075)
-
前のリリースでは、システムがエポックで待機している場合にバックグラウンド・チェックポイント処理が失敗する可能性がありました。これにより、余分なログ・レコードが蓄積されていました。このリリースでは、TimesTenにより、可能なかぎり迅速にバックグラウンド・チェックポイント処理が再試行されます。(Oracle Bug#28931970 - Oracle Bug#29039498のフォワード・ポート)
-
ttmkLiteClient
で生成されたミニクライアントを使用するアプリケーションが、接続試行中にコア・ダンプを実行できました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#29286011)
リリース18.1.1.2.1からリリース18.1.1.3.0での変更点
-
このリリースは、接続に関する情報を提供する、
ttGridAdmin dbStatus
コマンドに対する新しいオプションを含んでいます。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』を参照してください。 -
問合せでオプティマイザ・ヒントの位置により異なる結果が返される可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#27424470 - Oracle Bug#27237541のフォワード・ポート)
-
TimesTenで集計プッシュダウンを含む問合せが行われた場合に、その問合せで使用される表に同時に起こる複数の更新操作が関与していると間違った結果が返される、という問題が修正されました。(Oracle Bug#27444108 - Oracle Bug#25647667のフォワード・ポート)
-
更新処理中にアサーション障害が発生する可能性があるという問題が修正されました。(Oracle Bug#28390068 - Oracle Bug#28289058のフォワード・ポート)
-
以前のリリースでは、作成されたデータベースで
ttGridAdmin modelApply
コマンドが何度も実行されると、結果的にそれに続くttGridAdmin modelApply
の実行が失敗しました。これは修正されました。(Oracle Bug#28425254) -
重複したキーを含むバッチ挿入の問題が修正されました。(Oracle Bug#28522995)
リリース18.1.1.2.0からリリース18.1.1.2.1での変更点
-
このリリースには、IMDBキャッシュ用のOracle接続プールを構成するために使用できるクライアントサーバー・ドライバに対する変更が含まれています。これはTimesTen 11.2.2.8.33に追加されました。
-
以前のリリースでは、同じインスタンス名を持つ複数のインスタンスを含んだグリッドでインポート操作(
ttGridAdmin dbImport
)が失敗する場合がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#28489389 - Oracle Bug#28488704のバックポート)
新機能
-
TimesTen Scaleoutに、
TT_CommitDMLOnSuccess
オプティマイザ・オプションが含まれるようになりました。これは、単純なDMLトランザクションに、レプリカ・セットの両方の要素に自動的にコミットするよう強制します。 -
TimesTen Scaleoutには、CおよびJavaクライアント・アプリケーションでハッシュ分散キーのキー値に基づいて要素に接続をルーティングできるようにする、新しいクライアント・ルーティングAPIが含まれています。この機能では、クライアント・アプリケーションが、指定したキー値がある行を格納する要素に接続できるようになり、その行を格納する要素と、アプリケーションに接続された要素と間の不要な通信が行われなくなります。『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイド』および『Oracle TimesTen In-Memory Database Java開発者ガイド』を参照してください。
-
このリリースには、ドキュメント化されていない、システム表およびシステム・ビューの変更点があります。これらの変更点は、将来のリリースに含まれる予定です。
バグ修正
-
レプリケートされた表に一意のハッシュ索引があるときにスタンバイでTimesTenによってエラー1699および907が返されるという問題が修正されました。(Oracle Bug#27086859)
-
ttMigrate
ユーティリティを使用した移行後に、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキーム内のスタンバイ・データベースのステータスがIDLE
に変更されるという問題は修正されています。(Oracle Bug#27433379 - Oracle Bug#21124942のフォワード・ポート) -
ALTER REPLICATION
操作中にデッドロックが発生することがあるという問題は修正されています。(Oracle Bug#27433413 - ポート転送 Oracle Bug#26050592) -
更新処理中にアサーション障害およびデータベース無効化が発生することがあるという問題が修正されました。(Oracle Bug#27445399 - ポート転送 Oracle Bug#27210882)
-
データベースが空のときに特定のPL/SQLプロシージャをコールすると、「
TimesTen: ORA-06508: PL/SQL: Could not find program unit being called.
」というエラーがスローされるという問題が修正されました。(Oracle Bug#27509032 - ポート転送 Oracle Bug#27503945) -
非常に大きいグループ・エントリがある場合に、デーモンの起動で失敗し、
"{groupname}"は-groupオプションに有効な値ではありません
のようなメッセージが表示されることがありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#28025300) -
タプル・ページ内のスロット上の参照件数が負になり、最後のチェックポイントが失敗することがあるという問題が修正されました。(Oracle Bug#28094755)
-
UNION
を指定したINSERT SELECT
操作で行を挿入できないという問題が修正されました。(Oracle Bug#28188267) -
SELECT 1 FROM A_TABLE WHERE PK=?
などのポイント問合せに関連する領域割当てラッチ競合は修正されています。(Oracle Bug#28336156)
新機能
-
このリリースには、TimesTen Scaleoutまたはグリッドと呼ばれる新しいモードが含まれています。TimesTen Scaleoutは、メモリー内データの高速性、フォルト・トレランスおよび高可用性を実現するために連携するTimesTenインスタンスを実行している相互接続されたホストのグリッドです。グリッドには1つ以上のデータベースが含まれており、各データベースはグリッドのすべてのインスタンス間で分散されます。それらの機能については、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』を参照してください。
TimesTen Scaleoutのこのリリースでは、最大で64個のインスタンスがサポートされています。
ノート:
"クラシック・モード"のOracle TimesTen In-Memory Databaseまたは"TimesTen Classic"では、旧リリースと同様に単一インスタンス環境とデータベースが参照されます。
-
このリリースには、新たに次のドキュメントが含まれています:
-
このリリースのインストール情報については、『Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド』を参照してください。
-
TimesTenでは、以前のODBC 2.5サポートに一致する、ODBC 3.51コア・インタフェースが追加されています。ODBC 3.5アプリケーション用のドライバ・マネージャを使用する場合は、使用しているODBCバージョンを明示的に指定する必要があります。このリリースでは、既存のODBCアプリケーションを再コンパイルして再リンクすることをお薦めします。一部のアプリケーションでは、コードの変更が必要になる場合があります。『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイド』の以前のバージョンのTimesTenとのODBC APIの互換性を参照してください。
動作の変更点
-
キャッシュ・アドバイザは、このリリースではTimesTenから削除されています。
-
キャッシュ・グリッドとそのすべてのコンポーネントは、このリリースでは削除されています。
-
このリリースのアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームでは、非同期ライトスルー・キャッシュ・グループのみがサポートされています。
-
Preallocate
接続属性のデフォルト値は1
です。 -
このリリースでは、
RangeIndexType
接続属性は削除されています。デフォルトでは、TimesTenはBツリー索引を使用します。 -
CkptFrequency
接続属性のデフォルト値は0
です。 -
CkptLogVolume
接続属性のデフォルト値は、LogFileSize
接続属性の値になりました。 -
Connections
属性のデフォルト値は、最小で2000
、またはカーネル設定SEMMNS-15
の値です。 -
ODBCコール
SQLGetInfo
に一部の属性で返される値は、変更されています。これは、ODBCとJDBCの両方に影響します。次に、
SQLGetInfo
出力の変更点を示します。SQL_IBLE_PROCEDURES "N" ==> "Y" SQL_PROCEDURES "N" ==> "Y" SQL_FETCH_DIRECTION [Not Supported] ==> SQL_FD_FETCH_NEXT SQL_TXN_CAPABLE [SQL_TC_ALL] ==> [SQL_TC_DDL_COMMIT] SQL_MAX_BINARY_LITERAL_LEN [0] ==> [16384] SQL_MAX_CURSOR_NAME_LEN [0] ==> [18] SQL_MAX_INDEX_SIZE [0] ==> [4194304] SQL_MAX_ROW_SIZE [0] ==> [4194304] SQL_TIMEDATE_FUNCTIONS Added SQL_FN_TD_NOW to bitmask. SQL_OWNER_USAGE, Added SQL_OU_PROCEDURE_INVOCATION + SQL_OU_PRIVILEGE_DEFINITION to bitmask.
-
INSERT AS SELECT
文に指定された列の数が表内の列の数より少ない場合に、TimesTenによりエラー・メッセージ843
が返されるようになりました。 -
LogBufMB
接続属性のデフォルト値は1024MBです。 -
LogFileSize
接続属性のデフォルト値は、LogBufMB
接続属性の値になりました。 -
CommitBufferSizeMax
のデフォルト値は、接続ごとに10 MBです。 -
-delayFkeys
オプションは、ttMigrate
ユーティリティから削除されています。このリリースでは、ttMigrate
によって常に外部キー・チェックが遅れます。 -
PL/SQLが常に有効です。
-
複製バインド・モードでは、Oracleモードのみがサポートされます。
-
DDLは常に自動コミットされます。
-
ttDataStoreStatus
組込みプロシージャは、クライアント/サーバー接続を別々に分類しませんでした。このリリースには、接続が直接接続かクライアント/サーバー接続かを示すフラグが含まれています。 -
以前は、TimesTenの
Connection.setAutoCommit
メソッドでは、AUTOCOMMIT
フラグの設定が実際に変更されたかどうかに関係なく、コールされた場合は必ずコミットされていました。このリリース以降は、このメソッドのコールによって実際にAUTOCOMMIT
の設定が変更された場合にのみコミットされます。 -
廃止されたエラー:
sb_ErrCkptBlocked
(606
)およびsb_ErrBackupBlocked
(607
)は使用されなくなりました。これらは、sb_ErrCkptReserveBlocked
(625
)に置き換えられました。アプリケーション・ロジックの変更による新しい動作を防ぐには、廃止されたエラー(606
および607
)をsb_ErrCkptReserveBlocked
(625
)に置き換えます。 -
ラッチのデータベースIDが
ttXactAdmin -latch
コマンドの出力に含まれるようになりました。このデータベースIDは、外部にラッチを開放するために使用できます。 -
エラー・メッセージ
907
(一意制約違反)が、列名および値を含むように改良されました。 -
sb_ErrOcDupKey
エラー・メッセージは、ロードまたは自動リフレッシュの失敗の原因となっている行の列名および値を含むように改良されました。
バグ修正
-
コマンドが解放されるのではなくコマンド・キャッシュに蓄積されていたためパフォーマンスが低下するという問題が修正されました。(Oracle Bug#13891496)
-
ラッチのデータベースIDは、ラッチ名に含まれていました。このデータベースIDは、外部にラッチを開放するために使用できます。(Oracle Bug#14578460)
-
WE8DEC文字セットは、TimesTenではサポートされていません。サポートされていないのに文字セットWE8DECを選択できるという問題が修正されました。(Oracle Bug#17557587)
-
大きな表から
SELECT COUNT (1)
を呼び出すと整数オーバーフローが発生するという問題が修正されました。(Oracle Bug#18692578) -
以前のリリースでは、データベースが予定の場所になくロードできない場合に、TimesTenで
EOF障害
が返されていました。このリリースでは、トラブルシューティングに役立つよう、このエラー・メッセージに、予期されるデータベース・パスが含まれています。(Oracle Bug#18899144) -
cachesqlget
をoracle_ddl_tracking
とともに使用すると、アサーションが発生していました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#19619587) -
接続の試行のために間違った
UID/PWD
が指定され、クライアント・フェイルオーバーが構成されている場合、接続リクエストが、TTC_TIMEOUT
接続属性で指定された秒数の間ハングしていました。このリリースでは、適切なエラーが返されます。(Oracle Bug#19828640) -
このリリースには、チェックポイント中にエラーが発生した場合の診断がより多く含まれています。(Oracle Bug#19914524)
-
SQL-92問合せに時間がかかるという問題が修正されました。(Oracle Bug#20198488)
-
このリリースには、TimesTenでエラー
805
が返された場合の診断がより多く含まれています。(Oracle Bug#20477397) -
JDBCドライバでのメモリー・リークが修正されています。デーモンが停止すると問題が発生し、アプリケーションが接続を試行し続けます。(Oracle Bug#21225265)
-
ttRepAdmin -duplicate
コマンドを使用しようとしたときに、SYS.CACHE.GROUP
表内に無効な表外値が見つかるという問題が修正されました。(Oracle Bug#21260424) -
レプリケーションで、8個を超えるノードを含むシステム上のすべてのノードへのレプリケートが停止するという問題が修正されました。(Oracle Bug#21695235)
-
ttCheck
ユーティリティは、ユーザーがインスタンス管理者以外のユーザーとしてオペレーティング・システムにログインしているとエラー15009
で失敗し、外部ユーザーがインスタンス管理者と同じグループ内のユーザーとしてログインしているとエラー7001
で失敗していました。それらの問題が修正されています。(Oracle Bug#24285271) -
このリリースでは、
TWOSAFE
またはRETURN RECEIPT
を使用しているレプリケートされたトランザクションのコミットでは、SQL問合せのタイムアウト設定は確認されません。これは、レプリケーション・スキームで構成されている待機値で示された時間が経過した後にのみ返されます。(Oracle Bug#25039883)
プラットフォームおよびコンパイラ
プラットフォームまたはオペレーティング・システム | C/C++コンパイラ・サポート | JDKサポート(1) |
---|---|---|
Linux x86-64:
TimesTenでは、Native POSIXスレッドはサポートされていますが、LinuxThreadsはサポートされていません。 |
Intel C++コンパイラ(icc) 17.0.2.174 GCC 4.4.7以降 |
Oracle JDK 8、9、10、11、12、13、14、17および21 OpenJDK 8、9、10、11、12、13、14、17および21 |
Linux x86-32 (クライアントのみ):
TimesTenでは、Native POSIXスレッドはサポートされていますが、LinuxThreadsはサポートされていません。 |
Intel C++コンパイラ(icc) 17.02.174 GCC 4.7以降 |
Oracle JDK 8および9 |
Solaris SPARC 64:
|
Solaris SPARC用のSolaris Studio 12.6 |
Oracle JDK 8、9、10、11および13 |
Solaris x86-64:
|
Solaris Studio 12.6 |
Oracle JDK 8、9および10 |
Microsoft Windows x86-64 (クライアントのみ):
|
Intel C++コンパイラ(icc) 14 Visual Studio 2012 (VC11) |
Oracle JDK 8、9、10、11、17および21 |
IBM AIX Power PC 64ビット:
|
IBM XL C/C++ for AIX 13.1 |
IBM JDK 8 |
macOS 64ビット(クライアントのみ):
|
Apple Xcode 11.5 |
Oracle JDK 8、11、17および21 |
脚注 1 TimesTenのttjdbcn.jarファイルは、通常、ファイル名の数字に対応するJREバージョンで使用するためのJDBCドライバを含んでいます。現在のリリースでは、ttjdbc09.jar、ttjdbc10.jar、ttjdbc11.jar、ttjdbc17.jarおよびttjdbc21.jarはttjdbc8.jarのコピーであり、JDBC 4.2 (Java 8)のみを実装します。
TimesTenはOracle VMで提供される仮想マシンでサポートされています。
Oracle Database
TimesTenには、Oracle Database 12.1.0.2バージョンのInstant Clientが付属しています。また、TimesTen PL/SQLおよびその他の内部コンポーネントは、Oracle Database 12.1.0.2に基づいています。
クライアント/サーバーの構成
サポートされているプラットフォーム上のTimesTen Clientは、TimesTenがサポートされているすべてのプラットフォーム上のTimesTen Serverに接続できます。
Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイドのTimesTen ClientおよびTimesTen Serverの構成を参照してください。
TimesTen Cache
Oracle TimesTen Application-Tier Database Cache (TimesTen Cache)を使用すると、Oracle DatabaseのデータをTimesTenにキャッシュできます。TimesTenインストールには、Oracle Instant Clientが含まれます。TimesTen Cacheは、TimesTen Classicのみでサポートされています。
Oracleサーバーの次のリリースがTimesTen Cacheオプションでサポートされています。
-
Oracle Databaseリリース12.1
-
Oracle Databaseリリース12.2
-
Oracle Databaseリリース18c
-
Oracle Databaseリリース19c
-
Oracle Databaseリリース21c
レプリケーションの構成
TimesTenは、同一のプラットフォーム間のレプリケーションのみをサポートします。レプリケーションは、TimesTen Classicでのみサポートされています。
アクティブ・スタンバイ・ペア・レプリケーションは、Oracle Clusterware 12.2、18cおよび19cでサポートされています。
Oracle TimesTen In-Memory Databaseレプリケーション・ガイドのTimesTenレプリケーションの概要を参照してください。
Kubernetesオペレータ
TimesTenおよびTimesTen Kubernetesオペレータは、Kubernetes 1.25、1.26、1.27、1.28および1.29でサポートされています。
TimesTenおよびTimesTen Kubernetesオペレータは、AWS EKSおよびOCI OKEでテストされています。
その他のKubernetes環境は、Oracle TimesTen In-Memory Database Kubernetesオペレータ・ユーザーズ・ガイドの前提条件に記載されている要件を満たしている場合にサポートされます。
Apache ZooKeeper
TimesTenは、様々なCVEおよびその他の問題に対処するために、ZooKeeper 3.8.4の変更バージョンを出荷しました。詳細は、installation_dir/tt18.1.4.43.0/3rdparty/README-zookeeper.txt
を参照してください。
TimesTen Scaleoutでは、次のバージョンのZooKeeperがサポートされています。
-
同じTimesTenメジャー・リリース・サイクル内のTimesTenリリースに含まれるZooKeeperバージョン。
-
次の基準を満たす、ApacheからダウンロードされたZooKeeperバージョン:
-
そのZooKeeperリリースが安定としてマークされています。
-
そのZooKeeperリリースが、TimesTenメジャー・リリース・サイクルに含まれるZooKeeperバージョンと同じZooKeeperリリース・ラインです。
-
ソフトウェア要件
ソフトウェア要件については、次を参照してください。
-
Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイドのTimesTen Classicでのインストール・プロセスの概要。
-
Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドのTimesTen Scaleoutの前提条件およびインストール。
非推奨となったかサポートが終了した機能
この項では、非推奨となったアイテムとサポート対象外となったアイテムを示します。このリリースでは、非推奨の機能を使用すると警告が表示される場合があります(必ず表示されるわけではありません)。非推奨になったアイテムは、将来のリリースでは完全に削除されます。
-
このリリースでは、TimesTenはSNMP V1をサポートしています。将来のリリースでは、TimesTenはSNMP V3をサポートし、SNMP V1は非推奨になる予定です。
-
PL/SQLは常に有効になったため、
PLSQL
接続属性は非推奨になりました。 -
Oracleモードのみがサポートされるようになったため、
DuplicateBindMode
接続属性は非推奨になりました。 -
DDLは常に自動コミットされるようになったため、
DDLCommitBehavior
接続属性は非推奨になりました。 -
ttSyslogCheck
ユーティリティは、このリリースでは非推奨です。(Oracle Bug#29436501) -
TT_DECIMAL
データ型およびTIMESTEN8
文字セットは、このリリースでは非推奨になりました。 -
ReplicationApplyOrdering
接続属性の値を1に設定することは非推奨となりました。 -
ttSQLCmdCacheInfo2
組込みプロシージャは、このリリースでは削除されています。ttSQLCmdCacheInfo
組込みプロシージャで、この組込みプロシージャの機能がサポートされています。 -
RangeIndexType
接続属性は非推奨になりました。 -
非同期のマテリアライズド・ビューは、このリリースでは非推奨になりました。
-
ttMigrate
ユーティリティに対する-convertTypestoTT
および-convertTypeToOr
コマンドライン・オプションは、非推奨になりました。 -
TypeMode
接続属性は非推奨になりました。Oracleタイプ・モードがデフォルトです。 -
CREATE TABLE
文のOPTIMIZED FOR READ
句は非推奨になりました。 -
ttCompactTS
組込みプロシージャは非推奨になりました。 -
CacheGridEnable
接続属性は削除されています。 -
TTClassesでは、エラー・チェックは、
{try/catch}
ブロックを介して実行される必要があります。TTStatus::DO_NOT_THROW
設定および-DTTEXCEPT
コンパイラ・フラグのような、以前非推奨だったTTStatus&
メソッド・パラメータの使用はサポートが終了しました。(-DTTEXCEPT
によるコンパイルではエラーは生成されず、影響はありません)。TTStatus&
パラメータを以前に使用していたアプリケーション・コードは、更新する必要があります。これらのパラメータは、メソッド・シグネチャに存在しなくなりました。 -
このリリースでは、TTClassesの
TTCmd::RePrepare()
メソッドは非推奨になりました。準備された文の文ハンドルが無効になった場合は、TTCmd::Prepare()
メソッドを再度コールします。 -
ttSrcScan
ユーティリティは、Oracle Technology Network (OTN)からダウンロードできなくなりました。
Apache ZooKeeper
-
ZooKeeperサーバー構成ファイル(
zoo.cfg
)に、許可されたコマンドのリスト4lw.commands.whitelist=stat, ruok, conf, isro
が含まれている必要があります。
クライアント/サーバー
-
UNIXで
ttlocalhost
を使用すると、あるTimesTenインスタンスのクライアントは、別のTimesTenインスタンスのサーバーに接続できません。この問題を回避するには、ttShmHost
(共有メモリーIPC)またはlocalhost
(127.0.0.1
)を使用します。 -
IPCとして共有メモリーを使用している場合に、アプリケーションがシステム定義のプロセスごとのファイル記述子制限に達すると、アプリケーションでクライアント・ドライバからのエラー・メッセージ
24
が検出される場合があります。これは、アプリケーションにシステム定義のプロセスごとのファイル記述子制限より多くのオープン・ファイル記述子があることが原因でshmat
システム・コールが失敗した場合に、クライアントDSNへの接続操作中に発生することがあります。
ドキュメント
-
『Oracle TimesTen In-Memory Databaseライセンス情報』のサード・パーティの通知またはライセンス(あるいはその両方)の1段落目に誤植があります。この段落は、正しくは次のような内容になります。
Oracle TimesTen In-Memory DatabaseまたはOracle TimesTen Application-Tier Database Cacheで配布される、商用ソフトウェア製品またはコンポーネント、およびオープン・ソース・ソフトウェアまたはコンポーネントを、該当するライセンス情報とともにここに示します。
-
ttSchema
ユーティリティのドキュメント(『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』)
インストール
-
Oracle Linux 7、8および9システムでは、TimesTenには
libaio
ライブラリが必要です。このライブラリをインストールするには、次を実行します。sudo yum install libaio
-
Oracle Linux 8システムおよびRed Hat Enterprise Linux 8システムでは、TimesTenには
ncurses-compat-libs
パッケージが必要です。このパッケージをインストールするには、次を実行します。sudo yum install ncurses-compat-libs
-
Oracle Linux 8および9システムとRed Hat Enterprise Linux 8および9システムでは、TimesTenには
/usr/lib64/libnsl.so.1
ライブラリが必要です。このライブラリをインストールするには、次を実行します。sudo yum install libnsl
-
Oracle Linux 9システムでは、TimesTenには
compat-openssl10
およびlibxcrypt-compat
ライブラリが必要です。これらのライブラリをインストールするには、次を実行します。sudo yum install compat-openssl10 libxcrypt-compat
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Linux x86-32システム上のTimesTenクライアントには、
ncurses-devel.i686
パッケージが必要です。このパッケージをインストールするには、次を実行します。sudo yum install ncurses-devel.i686
-
Ubuntuでは、TimesTenには
libaio
およびlibxcrypt
ライブラリが必要です。これらのライブラリをインストールするには、次を実行します。sudo apt-get install libaio1 libcrypt1
-
macOSで、App Storeおよび識別された開発者からダウンロードしたアプリケーションを許可するようにセキュリティ・プリファレンスを設定します。
JDBC
-
TimesTenでは、位置を指定した更新または削除はサポートしていません。
setCursorName
およびgetCursorName
メソッドへのコールは無視されます。 -
夏時間のあるタイムゾーンで実行しているJDBCアプリケーションが、
ResultSet.getTimestamp()
を使用して存在しない時間を選択すると、1時間遅れの時間が取得されます。たとえば、太平洋標準時で、時間が標準時間から夏時間に変更される日には、2:00 a.m.から2:59 a.m.の間の時間は存在しません。この場合に、標準時間で実行されているJDBCアプリケーションがgetTimestamp()
を使用して'2002-04-07 02:00:00'
の値を選択すると、'2002-04-07 01:00:00'
が取得されます。 -
JDBCアプリケーションのSQL文には、データベース文字セットの文字のみを含める必要があります。データベース文字セットに含まれないUnicode文字は、問合せの解析時に、代替文字に変換されます。次の方法で対処できます。
-
データベース文字セットとして
AL32UTF8
を使用する。 -
データベース文字セットに含まれない文字を問合せテキストで使用しないように、文をパラメータ化する。
-
-
macOSでTimesTen JDBCアプリケーションを実行している場合は、Javaコマンドラインに
‑Djava.library.path=${TIMESTEN_HOME}/install/lib
を含めてください
Oracle Call Interface
-
NLS_LANG
にTimesTenでサポートされない値が設定されると、「Cannot connect」などの誤ったエラーが発生することがあります。 -
TimesTenがOracle Database 12.1.0.2にアップグレードされるため、OCIに基づくPro*CまたはOracle Call Interface (OCI)とAPIを使用しているお客様は名前が変更されるため、アプリケーションを新しいOCIライブラリに再リンクする必要があります。Makefileも適宜更新する必要があります。
Oracle Database
-
ttLoadFromOracle
は、エラー・メッセージORA-01466, can't flashback because table definition too new
で失敗する場合があります。この問題は、Oracle Databaseでパッチが欠落していることが原因である可能性があります(Oracle Bug#6598432)。このバグは、Oracleデータベースのタイムゾーンとシステムのタイムゾーンが異なる場合にORA-01466
につながります。ユーザーがこの問題に遭遇した場合は、対応するパッチが適用されていることを確認してください。 -
CRSクラスタを12.1にアップグレードするときに問題が発生した場合は、特定のTimesTenディレクトリに対する権限が正しく設定されていることを確認してください。
正しい権限を確認するためのコマンドは次のとおりです。
chmod 777 /opt/grid/gridbase/diag chmod 777 /opt/grid/gridbase/diag/crs/hostname chmod -R 775 /opt/grid/gridbase/diag/crs/hostname/crs_timesten
PL/SQL
-
PLSQL_CODE_TYPE=NATIVE
は指定可能ですが、INTERPRETED
として実装されます。 -
q'
(引用構文)の使用はサポートされません。 -
UTL_FILE
は、installation_dir/plsql/utl_file_temp
にある一時ディレクトリに限定されています。インスタンス管理者は、UTL_FILE
を特定のデータベース・ユーザーに付与できます。ユーザーは、場所のパラメータ文字列に'UTL_FILE_TEMP'
という文字列を指定した場合のみ、UTL_FILE
を使用してそのディレクトリを参照できます。 -
PL/SQLおよびCLOBまたはNCLOBに関連する、次の一連の操作は正しく機能しません。
-
一時CLOBを作成する
-
一時CLOB値を設定する
-
一時CLOBの値を別のCLOB変数に割り当てる
-
一時CLOBを解放する
-
一時CLOBの使用を試行する
ステップ5では、エラー
ORA-22275
が生成され、例外が発生すると想定されます。TimesTen 18.1.4では、正しいエラーが発生しますが、例外は発生しません。 -
SQL、ユーティリティおよびプロシージャ
-
SQL問合せタイムアウトを使用すると(
SQLQueryTimeout
またはSQLQueryTimeoutMsec
)、TimesTenの動作はベスト・エフォートを基準に行われます。タイムアウトが指定された時間内に実際に発生することは保証できません。(Oracle Bug#29671762) -
TimesTenの
BINARY_DOUBLE
およびBINARY_FLOAT
は、ほぼ同じデータ型です。これらの型のデータを格納および取得すると、最下位の桁が丸められるか、切り捨てられます。これらの型の列は、主キー、一意キーおよび外部キーでは使用しないでください。 -
ビュー定義、およびそのビューにアクセスする問合せで同じ列別名を使用すると、TimesTenによって
TT2210: Column reference of XXX is ambiguous
エラーが誤って発行される場合があります。回避策としては、異なる列別名を列に明示的に割り当てます。 -
TimesTen Scaleoutでは、
ALTER SESSION
文は、サポートされていない機能を変更しようとしたときにエラーを返す必要があります。そうではなく、エラーが返されません。 -
問合せに指定した表の総数および問合せの処理に使用した一時集計の最大合計数は32です。一時集計は、スカラーまたは集計副問合せを処理するために必要です。問合せの表と一時集計の合計数が32を超える場合、問合せは
Statement that needs more than 31 nesting levels has not been implemented
というメッセージを発生して失敗します。 -
NLSSORT
属性がbinary
以外の値に設定されている場合でも、CHAR
型を指定したCOUNT
DISTINCT
では、バイナリ・ソート順序およびバイナリ比較セマンティクスを使用します。 -
NLS_SORT
セッション・パラメータが多言語ソート(FRENCH_M
など)に設定されている場合、パターン一致のワイルド・カード記号が空白文字に適用されると、LIKE
演算子で不正確な結果が返される場合があります。 -
初期接続後に
ALTER SESSION
文をいつでも実行する場合は、フェイルオーバー後に文を再実行する必要があります。(Oracle Bug#29444131)
TimesTen Scaleout
-
TimesTen Scaleoutのこのリリースでは、最大で64個のデータ・インスタンスがサポートされています。
-
グリッド内のインスタンスは、動的ポート範囲内のポートを使用してTCP/IP経由で相互に接続します。このため、アクティブなファイアウォールを、各ホストの動的ポート範囲内の使用可能なすべてのポート経由のTCP/IPトラフィックを許可するように構成する必要があります。Linuxでは、次のようにポート範囲を決定できます。
$ cat /proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range 9000 65500
この場合、ホストは
9000
から65500
の範囲内でポートを割り当てることができます。 -
TimesTen Scaleoutデータベースに接続されている各プロセスは、1つ以上のオペレーティング・システム・ファイル記述子をオープンしたままにします。接続によってトランザクションがコミットまたはロールバックされる場合、接続に対して追加のファイル記述子を開くことができます。データベースに接続しようとしたときに、ファイル記述子がすべて使用中であるというエラーを受信した場合は、ファイル記述子の許容数を増やします。(Oracle Bug#25815090)
-
Oracle Linux 9では、OpenSSHのSCPプロトコルが非推奨となり、かわりにSFTPが使用されます。TimesTen Scaleoutでは、グリッドを正しくデプロイするためにSCPプロトコルが必要です。次の構成をインスタンス管理者の
~/.ssh/sshd.config
ファイルに追加して、SCPプロトコルに切り替えます。subsystem sftp /usr/libexec/openssh/sftp-server
-
Ubuntuでは、ステージングされたバックアップのパフォーマンスは制限されています。
ttIsqlユーティリティ
-
ncurses-compat-libs
パッケージは、Oracle Linux 9またはRed Hat Enterprise Linux 9で使用できなくなりました。その結果、ttIsql
ユーティリティのeditline機能は機能しません。ttIsql
ユーティリティのその他の機能は、通常どおりに機能します。
アップグレード
-
レプリケーション・プロトコルの拡張は、11.2.2.8から18.1の間のオンライン・アップグレードの実行を意味します(11.2.2.8リリースは、11.2.2.8.27以上である必要があります)。11.2.2.8.27より前のバージョンを使用している場合は、それより新しい11.2.2.8リリースにアップグレードしてから、記載されているオンライン・アップグレード・ステップに従ってこのリリースにアップグレードする必要があります。Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイドのTimesTenアップグレードおよび『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイド』のオンライン・アップグレード: TimesTenレプリケーションの使用を参照してください。
-
TimesTen Classicで18.1.2を使用している場合は、まず18.1.2.5.0以上にアップグレードしてから、このリリースにアップグレードする必要があります。18.1.3を使用している場合は、まず18.1.3.5.0以上にアップグレードしてから、このリリースにアップグレードする必要があります。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション、移行およびアップグレード・ガイド』のTimesTen Classicのアップグレードを参照してください
エラー・メッセージ
この項では、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseエラー・メッセージおよびSNMPトラップ』にまだ追加されていない、18.1.4.1.0リリース以降にTimesTenに追加されたエラー・メッセージを示します。
エラー番号 | エラーまたは警告メッセージ | 詳細 |
---|---|---|
4066 |
|
メッセージのタイプ: エラー 原因: ログ・カーソルの読取り中に内部エラーが発生しました。詳細は、 影響: 詳細は、 ユーザー・アクション: 詳細は、 |
8526 |
|
メッセージのタイプ: エラー 原因: 影響: TimesTenが操作の実行に失敗しました。 ユーザー・アクション: |
30200 |
|
メッセージのタイプ: エラー 原因: TimesTenドライバ・マネージャがメモリーを割り当てられませんでした。 影響: TimesTenが操作を実行しませんでした。 ユーザー・アクション: 使用可能なメモリーがなかった理由を判別して、状況を解決してください。 |
30201 |
|
メッセージのタイプ: エラー 原因: TimesTenドライバ・マネージャが、必要なTimesTenネイティブ・ドライバをロードできませんでした。 影響: TimesTenが操作を実行しませんでした。 ユーザー・アクション: TimesTenインスタンスのタイプおよびアプリケーションの環境( |
30202 |
|
メッセージのタイプ: エラー 原因: 影響: ハンドルは解放されていません。 ユーザー・アクション: ハンドル( |
30203 |
|
メッセージのタイプ: エラー 原因: アプリケーションがTimesTenドライバ・マネージャ関数に無効な引数を渡しました。 影響: リクエストされた操作は実行されませんでした。 ユーザー・アクション: アプリケーション・コードを修正し、操作を再試行してください。 |
30204 |
|
メッセージのタイプ: エラー 原因: アプリケーションが、このバージョンのTimesTenでサポートされていない関数をコールしました。 影響: リクエストされた操作は実行されませんでした。 ユーザー・アクション: アプリケーション・コードを修正するか、適切なバージョンのTimesTenを使用してください。 |
51016 |
|
メッセージのタイプ: エラー 原因: TimesTenが、ログ・レコードを特定のストランドのログ書込み番号(LWN)境界に挿入できません。 影響: データベースは通常の操作を続行できません。 ユーザー・アクション: TimesTenカスタマ・サポートに連絡してください。 |
ドキュメントのアクセシビリティ
オラクルのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
Oracle SupportサービスへのOracleカスタマ・アクセスおよび使用は、該当するサービスのOracleオーダーで指定された条件に従って行われます。
Oracle TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノート, リリース18.1
E98638-16
2024年6月