情報パブリッシャに付属する事前定義済のレポート定義は一般的なレポート・ニーズのほとんどに対応していますが、特別なレポートを作成することが必要な場合があります。情報に対する要件を事前定義済レポートがほぼ満たしていても、完全には満たしていない場合は、情報パブリッシャの類似作成機能を使用して、既存のいずれかのレポート定義に基づいて新しいレポート定義を作成できます。
カスタム・レポートを作成するには、次の手順を実行します。
レポート・パラメータを宣言することで、レポートにどのデータが表示されるかをユーザーが制御できるようになります。パラメータには、ターゲットと期間の2種類があります。
例: 問題の診断に使用されるレポート(メモリー使用率レポートなど)を定義すると、対象のターゲットの情報の表示が可能になります。
期間パラメータを指定することで、対象の期間の履歴データの分析が可能になります。
履歴データの分析
情報パブリッシャでは、次のように、様々な期間のレポートを表示できます。
過去24時間/7日間/31日間
直前のX日/週/月/年(カレンダ単位)
今週/今月/今年(現時点では今週)
任意のカスタム日付範囲。
レポート要素は、レポート定義構築のためのブロックです。一般に、レポート要素は、パラメータを受け取り、表示可能な情報を生成します。たとえば、「SQLからのグラフ」要素は、データを管理リポジトリから抽出するためのSQL問合せと、データを円、棒または線のどの形式のグラフで表示するかを指定するパラメータを受け取ります。レポート要素により、情報パブリッシャのユーザー・インタフェースを使用して、カスタム・レポート定義をアセンブルできます。
情報パブリッシャには、様々なレポート要素が用意されています。汎用レポート要素では、任意の情報をグラフ、表またはイメージの形式で表示できます。たとえば、会社のロゴや、会社のWebサイトへのリンクを表示できます。モニタリング要素では、管理対象ターゲットの可用性やアラートなどのモニタリング情報を表示できます。サービス・レベル・レポート要素では、可用性、パフォーマンス、使用状況および達成されたサービス・レベルが表示され、サービス・レベル合意に準拠しているかの追跡、および達成されたサービス・レベルの顧客およびエグゼクティブとの共有が可能です。