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Oracle® Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース
13c リリース3
E98559-01
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5 Verbリファレンス

この章では、すべてのEM CLI Verbの完全なリストをカテゴリ別およびアルファベット順に示します。各Verbには完全な構文と使用方法に関する情報があります。

5.1 Verbのカテゴリ

この項では、このリリースのすべてのVerbを次のカテゴリに分けて示します。

基本操作Verb

注意: これらのVerbはインストール後にすぐ使用できます。

アカウント管理Verb - Oracle Database

ホスト追加Verb

アプリケーション・データ・モデルVerb

エージェント管理Verb

エージェント・リカバリVerb

エージェント・アップグレードVerb

アプリケーション・データ・モデルVerb

監査設定Verb

AWRウェアハウスVerb

ベアメタル・プロビジョニングVerb

BI PublisherレポートVerb

ビッグ・データ・アプライアンス

ブラックアウトVerb

CFW Verb

チャージバックVerb

Coherenceクラスタ・クリーンアップVerb

クローニングVerb

コンプライアンスVerb

構成アソシエーション履歴

構成データ

構成の比較

コネクタVerb

コスト・センター管理Verb

資格証明Verb

資格証明Verb - Oracle Database

カスタム・プラグイン更新Verb

Data Guard Verb

データベース高可用性Verb

データベース・ライフサイクル管理Verb

データベース・マシン・ターゲットにカスタマ・サポートID(CSI)割当てVerb

データベース・プロファイル・ジョブVerb

データベース・リプレイVerb

データ・サブセットVerb

DBaaS Verb

  • 『Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイド』DBaaS REST APIおよびEM CLI Verbに基づくユースケースに関する項を参照してください。

デプロイメント・プロシージャVerb

Diagcheck Verb

診断スナップショットVerb

検出とエージェントへのプッシュVerb

検出事前チェックVerb

自動サービス・リクエスト(ASR) Verb

イベントとインシデントVerb

コマンド実行Verb

Fusion Middleware診断アドバイザVerb

Fusion MiddlewareプロビジョニングVerb

汎用ミドルウェア・プロビジョニングVerb

ゴールド・エージェント・イメージVerb

グループVerb

インシデント・ルールVerb

インストールVerb

内部メトリックVerb

Java EEアプリケーション・コンポーネントVerb

JBossターゲット管理グループ

ジョブVerb

最新構成Verb

ライセンスVerb

ログ管理Verb

マスキングVerb

メトリック収集およびアラートVerb

メトリック・データ・ロードVerb

メトリックVerb

モニタリング・テンプレートVerb

通知Verb

OMS構成プロパティ

OMS CPUアクティビティ・レポートVerb

OMSプラグイン・デプロイメントVerb

Oracle Database as Service (DBaaS) Verb

パッケージ・フュージョン・アプリケーションの問題Verb

パッチVerb

サブシステムのping Verb

Platform as a Service (PaaS) Verb

プラガブル・データベース・ジョブVerb

前提条件チェックVerb

権限委任設定Verb

プロビジョニングVerb

再構成ジョブVerb

冗長性グループVerb

CoherenceリフレッシュVerb

WLSドメインのリフレッシュVerb

レポートのインポートおよびエクスポートVerb

リソースVerb

保存済構成Verb

セキュア通信Verb

自己更新Verb

サービスVerb

サーバー生成アラート・メトリックVerb

Siebel Verb

SiteGuard Verb

ソフトウェア・ライブラリVerb

ソフトウェア・メンテナンスVerb

SSA Verb

ストレージ管理フレームワークVerb

クラスタ・ターゲットのEMモニタリング・エージェント切替えVerb

システムVerb

ターゲット・データVerb

テナント管理Verb

Toaster Verb

トレースVerb

透過的データ暗号化

ユーザー定義メトリック(UDM)の移行Verb

データベース・ジョブの更新Verb

ユーザー管理Verb

ユーザー・セッション管理Verb

WebSphere MQ Verb

WebSphereターゲット管理Verb

5.2 -input_fileの構文ガイドライン

5.2.1 -input_fileの構文

このオプションは、引数をファイルで指定できるようにします。たとえば、次のようにします。

emcli xyzverb -input_file="arg1:file1.txt" -input_file="arg2:file2.txt" 

この文字列は次のように変換されます。

emcli xyzverb -arg1=<contents of file1.txt> -arg2=<contents of file2.txt>

emcli xyzverb -input_file="name:/tmp/b1.txt"  -input_file="type:/tmp/b2.txt" 

-input_file="bcnName:/tmp/b3.txt" 

この例では、SSOサーバーなどの外部ユーザー・ストアにすでに作成されているUser1をEnterprise Managerユーザーにします。priv_fileの内容はview_target;host1.example.com:hostです。User1にはhost1.example.com:hostターゲットの表示権限があります。

emcli create_user

      -name="User1"

      -type="EXTERNAL_USER"

      -input_file="privilege:/home/user1/priv_file"

5.2.2 ジョブ用の-input_file

多くのジョブのVerbでは、プロパティ・ファイルに必要なすべてのプロパティを指定できます。コマンドラインにもいくつかのプロパティを指定できます。コマンドラインに設定したプロパティは、ファイルに設定されている値を上書きします。

プロパティ・ファイルは、name=valueのペアで構成されています。たとえば、myFile.txtに次を入力するとします。

name=MY JOB 1

    type=OSCommand

    description=this is a test job

    target_list=target1:host

    variable.default_shell_command=ls -l

    schedule.frequency=IMMEDIATE

その後、次を実行します。

emcli create_job -input_file=property_file:myFile.txt

これにより、優先資格証明を使用したMY JOB 1というOSコマンド・ジョブが作成されます。

プロパティの使用方法

Create Verbについては、ファイルに設定されているすべてのプロパティが使用されます。suspendやresumeなどの複数のジョブに作用するVerbについては、searchプロパティのみが使用されます(名前、タイプ、ターゲット、スケジュールされた開始時間および終了時間)。

プロパティ・ファイルの作成

プロパティ・ファイルを作成する場合、まず作成するジョブに類似したものを記述するか、またはジョブ・タイプを記述します(あるいはその両方を行います)。これにより、指定したジョブ・タイプで必要なプロパティがリストされます。

ジョブの変数の決定

ジョブの多くのプロパティは類似しています。たとえば、次のようにします。

name、type、description、kind、targetType、cred、schedule notification

ジョブ・タイプに必要な変数は、ジョブによって異なります。必要な変数を知るには、ジョブ・タイプを記述します。

たとえば、次のコマンドでは、ジョブMYJOB1に基づきプロパティ・ファイル・テンプレートが作成されます。これでは、このジョブで設定されるプロパティがリストされます。

emcli describe_job [-verbose] -name=MyJob1 > myPropFile.txt

この例では、OSコマンド・ジョブのプロパティ・ファイル・テンプレートを作成します。これは、必須およびオプションのすべての変数を含むこのジョブ・タイプで許可されるプロパティをリストします。非推奨とマークされる変数は使用しないようにする必要があります。

emcli describe_job_type [-verbose] -type=OSCommand > myPropFile.txt

5.3 セパレータおよびサブセパレータの上書き

すべてのVerbでセパレータとサブセパレータを上書きできるわけではありません。デフォルトのセパレータとサブセパレータはそれぞれセミコロン(;)とコロン(:)です。セパレータは複数の値を取る引数に使用し、サブセパレータは値そのものに複数の値がある場合に使用します。片方または両方を上書きできます。

構文は次のとおりです。

separator=<option_for_which_separator_has_to_be_applied>="separator_value"

database2およびdatabase3を含むグループを作成するセパレータおよびサブセパレータを使用したコマンド例は、次のとおりです。

emcli create_group -name="tstgrp" -add_targets="database2:oracle_database;

database3:oracle_database"

このコマンドを変更のベースに使用して、これらの例はセパレータ、サブセパレータ、またはその両方の上書きを示します。

emcli create_group -name="tstgrp1" -add_targets="database2:oracle_database,

database3:oracle_database" -separator=add_targets="," 



emcli create_group -name="tstgrp2" -add_targets="database2&oracle_database,

database3&oracle_database" -separator=add_targets="," -subseparator=add_targets="&" 



emcli create_group -name="tstgrp3" -add_targets="database2&oracle_database;

database3&oracle_database" -subseparator=add_targets="&" 

5.4 EM CLI Verb

次の項で、すべてのEM CLI Verbの説明、書式およびオプションについて示します。Verbの一部には1つ以上の例が記載されているものもあります。

5.4.1 abort_udmmig_session

ユーザー定義メトリック(UDM)のセッションのメトリック拡張への移行を中断します。

書式

emcli abort_udmmig_session

        -session_id=<sessionId>

        [-input_file=specific_tasks:<complete_path_to_file>]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • session_id

    セッションが作成されたときに返されたIDまたはudmmig_summaryの出力からのIDを指定します。

  • input_file

    1行に1つずつ、次の書式でターゲットUDMを含むファイル名を指します。

    <targetType>,<targetName>,<collection name>
    
    

    テンプレートを指定するには、targetType=Templateを使用します。ターゲットのすべてのUDMを中断するには、収集名に*を使用します。入力ファイルはUTF-8形式である必要があります。

    input_fileパラメータの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

この例では、指定した移行セッションを中断します。UDMは未変換リストに返されます。

emcli abort_udmmig_session -session_id=<sessionId>

5.4.2 activate_mda_finding_types

指定したMDA結果タイプをアクティブ化します。結果タイプは、N (新規)、A (アクティブ)またはI (非アクティブ)のステータスを持ちます。現在非アクティブな(たとえば、ステータスI)結果タイプのみがアクティブになります。それ以外は前のステータスが保持されます。

書式

emcli activate_mda_finding_types      [-finding_types="<list of finding types>"]       [-separator=finding_types="separator_for_finding_types_values"]



[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • finding_types

    結果タイプのリスト。使用されるデフォルト・セパレータは、「;」です。

  • separator=finding_types

    結果タイプのリストに使用されるカスタム・セパレータを示します。結果タイプ・リストで「;」以外の文字をセパレータとして使用する場合、このオプションは必須です。

次の例では、カスタム・セパレータを使用して複数の結果タイプをアクティブ化します。

emcli activate_mda_finding_types

      -finding_types="oracle.sysman.emas.wls_gc_overhead$oracle.sysman.emas.wls_heap_config"

      -separator=finding_types="$"

 

5.4.3 add_beacon

ビーコンをビーコンのモニタリング・セットに追加します。有効なすべてのテストがビーコンに送信されます。

書式

emcli add_beacon

      -name=target_name

      -type=target_type

      -bcnName=beacon_name

      [-dontSetKey]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • name

    サービス・ターゲット名。

  • type

    サービス・ターゲット・タイプ。

  • bcnName

    追加するビーコン名。

  • dontSetKey

    追加されたビーコンが自動的にキー・ビーコンとならないことを示します。このオプションは、サービスおよびテストの可用性計算にビーコンを含めない場合にのみ使用します。

この例では、タイプがgeneric_serviceのMyTargetサービス・ターゲットにMyBeaconをキー・ビーコンとして追加します。

emcli add_beacon -name='MyTarget' -type='generic_service'

      -bcnName='MyBeacon'

5.4.4 add_blackout_reason

新しいブラックアウト理由を追加します。このアクションは、スーパー管理者のみが実行できます。

書式

emcli add_blackout_reason -name="<blackout reason>"

この例では、Testing Purposesというブラックアウト理由を追加します。

emcli add_blackout_reason -name="Testing Purposes"

5.4.5 add_chargeback_entity

チャージバックに指定のエンティティを追加します。

書式

add_chargeback_entity 

     -entity_name="eName"

     -entity_type="eType" 

     -usage_mode="uMode" 

オプション

  • entity_name

    チャージバックに追加するエンティティの名前。

  • entity_type

    チャージバックに追加するエンティティのタイプ。

  • usage_mode

    チャージバックに追加する使用モード。list_chargeback_entity_types -entity_typeと入力すると、特定のエンティティ・タイプの使用モードを確認できます。

5.4.6 add_chef_cookbook

chefクックブックのソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントおよびディレクティブを追加します。複数のソフトウェア・ライブラリ記憶域の場所が構成されている場合、デフォルトの記憶域の場所が使用されます。クックブックごとにこのVerbを1回使用します。

書式

emcli add_chef_cookbook 

      -name="component_name"

      -folder_name="swlib_folder_name"

      -filename="filename"

      -recipe_names="recipe_name11;recipe_name2;..."

オプション

  • name

    ソフトウェア・ライブラリ・コンポーネント名

  • recipe_names

    クックブック・レシピ名。レシピ名は、セミコロンで区切ります。レシピごとにディレクティブが作成されます。

  • folder_name

    コンポーネントとディレクティブが保存されるソフトウェア・ライブラリ・フォルダ。

  • filename

    クックブック・ファイルの名前。これは、tar、gzip形式である必要があります。クックブック名は、ファイル名のベースである必要があります。たとえば、クックブックの名前がcookieである場合、クックブック・ファイル名はcookie.tar.gzである必要があります。

次の例では、新しいchefクックブックのカスタム・ソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントおよびディレクティブを作成します。エンティティは、MyComponentsフォルダのサブフォルダに作成されます。

emcli add_chef_cookbook 

      -name=chef_component 

      -recipe_names="start;stop;install" 

      -folder_name="MyComponents folder"

      -filename="mysql.tar.gz"     

5.4.7 add_comment_to_event

指定したイベントにコメントを追加します。

書式

emcli add_comment_to_event

     -event_id="event ID"

     -comment="text"

オプション

  • event_id

    コメントを追加するイベントのID。

  • comment

    コメント・テキスト。

次のコマンドでは、ID 2を持つイベントに"Working on this"というコメントを追加します。

emcli -add_comment_to_event -event_id="2" -comment="Working on this"       

5.4.8 add_comment_to_problem

指定した問題にコメントを追加します。

書式

emcli add_comment_to_problem

     -problem_id="Problem ID"

     -comment="text"

オプション

  • problem_id

    コメントを追加する問題のID。

  • comment

    冗長コメント。

次のコマンドでは、ID 2を持つ問題に"Working on this"というコメントを追加します。

emcli -add_comment_to_problem -problem_id="2" -comment="Working on this"

5.4.9 add_comment_to_incident

指定したインシデントにコメントを追加します。

書式

emcli add_comment_to_incident

    -incident_id="Incident ID"

    -comment="text"

オプション

  • incident_id

    コメントを追加するインシデントのID。

  • comment

    コメント・テキスト。

次の例では、ID 2を持つインシデントに"Working on this"というコメントを追加します。

emcli -add_comment_to_incident -incident_id="2" -comment="Working on this"       

5.4.10 add_engr_sys_patches

特定のターゲット、またはターゲット・ファイルに指定されたターゲットのリストを対象に、コンポーネント・レベルでパッチ適用操作を実行するためのシステム・パッチを追加します。

書式

emcli add_engr_sys_patches

      -system_target_name="target_name" 

      -system_target_type="target_type" 

      -target_name="target_name" -target_type="target_type" -patch_composite_id="patch_composite_id" | -input_file=data:"target list specified in file" 

オプション

  • system_target_name

    エンジニアド・システムのターゲット名を指定します。

  • system_target_type

    エンジニアド・システムのターゲット・タイプを指定します。

  • target_name

    ターゲット名を指定します。

  • target_type

    ターゲット・タイプを指定します。

  • input_file

    パッチ適用オプションを設定するための入力を含むファイルのパスを指定します。

    次に、ターゲットにパッチを追加する入力ファイルの例を示します。

    target.0.target_name=slcm12adm01.example.com
    
    target.0.target_type=oracle_exadata
    
    target.0.sys_patch.patch_id=19893788
    
    target.0.sys_patch.release_id=9800371121010
    
    target.0.sys_patch.platform_id=226
    
    target.0.sys_patch.language_id=0
    
    target.1.target_name=slcm12adm02.example.com
    
    target.1.target_type=oracle_exadata
    
    target.1.sys_patch.patch_id=20093789
    
    target.1.sys_patch.release_id=9800371121010
    
    target.1.sys_patch.platform_id=226
    
    target.1.sys_patch.language_id=0
    
    

    次に、コンポーネントにパッチを追加する入力ファイルの例を示します。

    component.type=Oracle Infiniband Switch
    
    component.sys_patch.patch_id=19893788
    
    component.sys_patch.release_id=9800371121010
    
    component.sys_patch.platform_id=226
    
    component.sys_patch.language_id=0
    
    
  • patch_composite_id

    パッチ・コンポジットIDを指定します。パッチ・コンポジットIDの書式は、p<patchID>_<ReleaseID>_<PlatformID>_<LanguageID>に準拠する必要があります。

次の例では、/tmp/property.propに指定された入力を使用して、エンジニアド・システムDB Machine slcm12.example.com:oracle_dbmachineのメンバー・ターゲットclusteradm0102.example.com:clusterにパッチを追加します。

emcli add_engr_sys_patches

      -system_target_name="DB Machine slcm12.example.com"

      -system_target_type="oracle_dbmachine"

      -input_file=data:"/tmp/property.prop"

5.4.11 add_forwarders_for_paas_agent

指定したPaaSエージェントにフォワーダを追加します。

書式

emcli add_forwarders_for_paas_agent

      -paas_agent_name="paas_agent_name"

      -agent_list="agent_list"

オプション

  • paas_agent_name

    ハイブリッド・エージェントのエージェント名。

  • agent_list

    空白で区切られたフォワーダ・エージェント・リスト。

終了コード

正常終了した場合は0。0以外の値は、verb処理が正常終了しなかったことを示します。

次の例では、paas_agent_1およびpaas_agent_2をpaas_agentに転送します。

emcli add_forwarders_for_paas_agent       -paas_agent_name=<paas_agent>      -agent_list="paas_agent_1,paas_agent_2"

5.4.12 add_proxy

Oracle Management Serverから管理エージェントへのHTTPSトラフィックを仲介するプロキシを追加します。このプロキシは、oracle_em_proxyターゲット・タイプとしてモデル化されることに注意してください。管理エージェントは、次の2つの方法でプロキシに関連付けることができます。
  1. 管理エージェント名を使用する方法。

  2. 管理エージェント名のパターンを使用する方法。

現在、oracle_em_proxyターゲット・タイプのプロキシは、Oracle Management Serverから管理エージェントへのトラフィックでのみサポートされます。逆方向の(管理エージェントからOracle Management Serverに向かう)トラフィックの場合、プロキシ設定は、対応する管理エージェントのemd.propertiesファイルで指定できます。

書式

emcli add_proxy

      -name="<name>"

      -host="<host>"

      -port=<port>

      -protocol=<http | https>

      [-named_credential="<credential name>"]

      [-agents="<name1>,<name2>,..."]

      -agent_patterns="<name pattern1>,<name pattern2>,..."]

      [-excluded_agent_patterns="<name pattern1>,<name pattern2>,..."]

      -oms_agent="<name>"



[ ] indicates that the parameter is optional. 

オプション

  • name

    プロキシを識別する一意の名前。

  • host

    プロキシを設定するマシンのホスト名。

  • port

    プロキシ・サービスを提供するプロキシ・ホストのポート。

  • protocol

    プロキシが仲介するトラフィックで使用されるプロトコル。このオプションの有効な値は、httpまたはhttpsです。

  • named_credential

    プロキシの認証で使用する名前付き資格証明の名前。

  • agents

    プロキシが仲介する管理エージェントの名前のカンマ区切りリスト。バックスラッシュ文字(\)は、エスケープ文字として使用できます。指定した名前の管理エージェントが存在しない場合、無視されます。

  • agent_patterns

    プロキシが仲介する管理エージェントの名前のパターンのカンマ区切りリスト。パターンでは、1つ以上の文字を表すアスタリスク(*)、および1個の文字を表す疑問符(?)という2つのワイルドカード文字と、エスケープ文字を表すバックスラッシュ(/)を使用できます。

  • excluded_agent_patterns

    (-agent_patternsオプションを使用して)プロキシに関連付けられた管理エージェント名のパターンによって識別される管理エージェントの名前から除外する必要のある管理エージェントの名前のパターンのカンマ区切りリスト。これらのパターンでも、-agent_patternsオプションに適用されるものと同じワイルドカード文字を使用できます。

  • oms_agent

    Oracle Management Serverで設定された管理エージェントの名前。

  • parameter_1

    パラメータを記述する文のフラグメント。

次の例では、オプションのname、host、portおよびprotocolを使用して新しいプロキシを追加します。この例では、管理エージェントの書式は、host<id>.<domain>.oracle.com:3535です(idは000から999の範囲の3桁の数字で、ドメインは値in、us、ukまたはfrを含みます)。このようなデプロイメントの場合、このプロキシは、usドメインのhost000およびhost001と、すべてのドメインのhost100からhost179までに関連付けられます。

emcli add_proxy

      -name="us-proxy-4"

      -host="www-proxy-4.us.mycompany.com"

      -port=80

      -protocol=http

      -agents="host000.mycompany.com:3535,host001.mycompany.com:3535"

      -agent_patterns="host1*"

      -excluded_agent_patterns="host18*,host19*"

      -oms_agent="slc02pgw.mycompany.com:1838"

5.4.13 add_siteguard_aux_hosts

新しい補助ホストとシステムを関連付けます。補助ホストは、システムの一部ではなく、Enterprise Manager Cloud Controlによって管理されるホストです。これらのホストを使用して任意のスクリプトを実行できます。このホストで実行している他のターゲットは、Site Guard操作計画の一部にはなりません。

書式

emcli add_siteguard_aux_hosts

        -system_name="name_of_the_system"

        -host_name="name_of_the_auxiliary_host"



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • system_name

    システムの名前。

  • host_name

    現在のユーザーが追加する必要のある補助ホストの名前。このホストは、Enterprise Manager Cloud Controlで管理する必要があります。

この例では、austin-systemの一部である補助ホストhost1.domain.comおよびhost2.domain.comをシステムに関連付けます。

emcli add_siteguard_aux_hosts

        -system_name="austin-system"

        -host_name="host1.domain.com;host2.domain.com"

5.4.14 add_siteguard_script_credential_params

Site Guardスクリプトのパラメータとして名前付き資格証明を追加します。この資格証明のユーザー名とパスワードの値はスクリプト内でアクセスできます。

書式

emcli add_siteguard_script_credential_params        -script_id="Id associated with the script"         -credential_name="name of the credential"         [-credential_owner="credential owner"] 



[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • script_id

    スクリプトID。

  • credential_name

    資格証明の名前。

  • credential_owner

    資格証明の所有者。資格証明の所有者がログインしているユーザーと同じである場合、このオプションを指定する必要はありません。

次のコマンドは、スクリプトIDおよび資格証明の名前を資格証明の所有者がSG_ADMINであるsiteguardスクリプトに追加します。

emcli add_siteguard_script_credential_params 

      -script_id="2" 

      -credential_name="NAMED_CREDENTIAL_Y" 

      -credential_owner="SG_ADMIN" 

5.4.15 add_siteguard_script_hosts

ホストをSite Guard構成スクリプトに追加します。

書式

emcli add_siteguard_script_hosts

      -script_id=<script_id>

      -host_name=<name1;name2;...>

オプション

  • script_id

    スクリプトに関連付けられたID。

  • host_name

    このスクリプトを実行するホストの名前。複数のホスト名を指定できます。

次の例では、ID 10を持つSite Guard構成スクリプトにhost1.domain.comホストを追加します。

emcli add_siteguard_script_hosts

      –script_id="10"

      –host_name ="host1.domain.com"

5.4.16 add_swlib_storage_location

ソフトウェア・ライブラリ内に記憶域の場所を追加します。

書式

emcli add_swlib_storage_location 

        -name="location_name" 

        -path="location_path" 

        [-type="OmsShared|OmsAgent|Http|Nfs|ExtAgent"] 

        [-host="hostname"] 

        [-credential_set_name="setname"] | [-credential_name="name" - credential_

          owner="owner"]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • name

    記憶域の場所の名前。

  • path

    記憶域の場所のパス。選択した記憶域のタイプによって、ファイル・システムのパスまたはURLのいずれかになります。

  • type

    記憶域の場所のタイプ。デフォルトはOmsSharedです。

  • host

    記憶域の場所のパスが存在するホストのターゲット名。このオプションは、記憶域のタイプがOmsAgent、NfsおよびExtAgentの場合に必要です。記憶域のタイプがNfsの場合、ホストはEnterprise Manager内のターゲットである必要はありません。

  • credential_set_name

    ホスト・ターゲットのリポジトリに格納されている優先資格証明のセット名。これは、記憶域のタイプがOmsAgentおよびExtAgentの場合に必要なオプションです。セット名は次のいずれかにできます。

    • HostCredsNormal: デフォルトの権限のない資格証明セット

    • HostCredsPriv: 権限付きの資格証明セット

  • credential_name

    リポジトリに格納されている名前付き資格証明の名前。このオプションは、記憶域のタイプがOmsAgentおよびExtAgentの場合に必要です。このオプションは、credential_ownerオプションとともに指定する必要があります。

  • credential_owner

    リポジトリに格納されている名前付き資格証明の所有者。このオプションは、記憶域のタイプがOmsAgentおよびExtAgentの場合に必要です。このオプションは、credential_nameオプションとともに指定する必要があります。

この例では、myOMSAgtLocationという名前のOMSエージェント・ファイル・システム記憶域の場所をホストfs1.us.acme.comにあるパス/u01/swlibに追加します。ACME_USERに所有されている名前付き資格証明MyAcmeCredsが、この場所からのファイルの読取りまたは書込みに使用されます。

emcli add_swlib_storage_location 

        -name="myOMSAgtLocation" 

        -path="/u01/swlib"

        -type="OmsAgent"

        -host="fs1.us.acme.com"  

        -credential_name="MyAcmeCreds"

        -credential_owner="ACME_USER"

5.4.17 add_target

Enterprise Managerでモニターするターゲットを追加します。指定されたターゲット・タイプは、管理エージェントで存在するかどうかと必要なプロパティがあるかどうか(ホスト・ターゲット・タイプの場合はユーザー名とパスワード、データベース・ターゲット・タイプの場合はログイン資格証明など)がチェックされます。ターゲット・タイプの必須プロパティは、このタイプの新しいターゲットを追加するときに指定する必要があります。

oracle_databaseターゲット・タイプでは、モニタリング資格証明とともにロールを指定する必要があります。ロールが通常の場合、ユーザー名はdbsnmpにする必要があります。それ以外の場合、ロールはSYSDBAにする必要があります。ユーザー名はSYSDBA権限を持つ任意のユーザーです。

注意:

このVerbは、コンポジット・ターゲットには使用できません。Verbでは、親ターゲット(IASなど)と子ターゲット(OC4Jなど)の間のアソシエーションの追加がサポートされません。クラスタ・データベースを追加する前に、instancesオプションを使用してDBインスタンスを指定する必要があります。

標準モード

emcli add_target

      -name="name"

      -type="type"

      [-host="hostname"]

      [-properties="pname1:pval1;pname2:pval2;..."]

      [-separator=properties="sep_string"]

      [-subseparator=properties="subsep_string"]

      [-credentials="userpropname:username;pwdpropname:password;..."]

      [-input_file="parameter_tag:file_path"]

      [-display_name="display_name"]

      [-groups="groupname1:grouptype1;groupname2:grouptype2;..."]

      [-timezone_region="gmt_offset"]

      [-monitor_mode="monitor_mode"]

      [-instances="rac_database_instance_target_name1:target_type1;..."]

      [-monitoring_creds="HostCredsPriv;host;HostCreds;HostUserName;foo;..."]      [-access_point_name="ap_name"]      [-access_point_type="ap_type"]



[ ]  indicates that the parameter is optional

サーバー検出

サーバー検出には次の構文を使用します。

emcli add_target

     -name=${TARGET_NAME} 

     -type=oracle_si_server_map  

     -host=${AGENT_HOST} 

     -access_point_name=${TARGET_NAME_AP} 

     -access_point_type='oracle_si_server_ilom'  

     -properties='dispatch.url=ilom-ssh://${TARGET_IP}:22'

     -subseparator=properties='=' 

     -monitoring_creds='ilom_creds_set;oracle_si_server_ilom;ilom_

         creds;username:${USERNAME};password:${PASSWORD}' 

     -monitoring_creds='ssh_creds_set;oracle_si_server_ilom;ssh_

         creds;username:${USERNAME};userpass:${PASSWORD}'

オプション

  • name

    ターゲット名。名前には、コロン(:)、セミコロン(;)、先行または後続の空白を使用できません。

  • type

    ターゲット・タイプ。標準のターゲット・タイプには、hostoracle_databaseoracle_apacheoracle_listenerおよびoracle_emdが含まれます。自分の環境で使用可能なすべてのターゲット・タイプを確認するには、$AGENT_HOME/sysman/admin/metadataディレクトリをチェックしてください。メタデータ・ファイル(XML)は、各ターゲット・タイプに存在します。

  • host

    このターゲット・インスタンスのデータを収集する管理エージェントを実行しているシステムのネットワーク名。

  • properties

    ターゲット・インスタンスのプロパティの名前と値のペア(prop_name:prop_valueなど)のリスト。nameは、ターゲット・タイプのメタデータ定義で識別されます。このファイルで定義されている名前と完全に一致する必要があります。メタデータ・ファイルは、$AGENT_HOME/sysman/admin/metadataにあります。

    注意:

    このverbは、グローバルなターゲット・プロパティの設定をサポートしていません。ターゲット・プロパティを設定するには、set_target_property_valuesを使用することをお薦めします。

  • separator=properties

    -propertiesの値で、名前と値のペアを区切る文字列デリミタを指定します。デフォルトのセパレータ・デリミタは「;」です。

    separatorオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • subseparator=properties

    -propertiesオプションの値で、各名前と値のペアの名前と値を区別する文字列デリミタを指定します。デフォルトのセパレータ・デリミタは「:」です。

    subseparatorオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • credentials

    ターゲット・インスタンスのモニタリング資格証明(名前と値のペア)。nameは、ターゲット・タイプのメタデータ定義で資格証明プロパティとして識別されます。credentialsは、ターゲットのメタデータ・ファイルの定義とまったく同じように指定する必要があります。メタデータ・ファイルは、$AGENT_HOME/sysman/admin/metadataにあります。

  • input_file

    -credentialsオプションとともに使用すると、パスワードなどの特定のターゲットのモニタリング資格証明の値を別のファイルで格納できます。-input_fileでは、タグとローカルのファイル・パス間のマッピングを指定します。タグは、-credentialsオプションの特定のモニタリング資格証明のかわりに指定します。タグにはコロン(:)とセミコロン(;)は使用できません。

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • display_name

    Enterprise Manager Cloud Controlコンソールに表示されるターゲット名。

  • groups

    このターゲット・インスタンスが属するグループの名前と値のペアのリスト。groupname:grouptype;groupname2:grouptype2という書式に従います。

  • timezone_region

    このターゲット・インスタンスのGMTオフセット。(-7または-04:00の書式を使用。)

  • monitor_mode

    0、1、または2。デフォルトは0です。1はOMSを介したモニタリング、2はエージェントを介したモニタリングを指定します。

  • instances

    RACデータベース・ターゲットに含まれるRACデータベース・インスタンスの名前と値のペアのリスト。クラスタ・データベースを追加する前にデータベース・インスタンス・ターゲットを追加する必要があります。

  • force

    同名のターゲットが存在する場合でもターゲットを強制的に追加します。ターゲットのプロパティを最新の入力で更新します。

  • timeout

    コマンドがターゲットをエージェントに追加するまでに待機する秒数。デフォルトは10分です。

  • monitoring_creds

    このターゲットに設定されているモニタリング資格証明を設定します。

  • Separator=monitoring_creds

    -monitoring_credsオプションの値で、名前と値のペアを区切る文字列デリミタを指定します。デフォルトのセパレータ・デリミタは「;」です。

  • subseparator=monitoring_creds

    -monitoring_credsオプションの値で、各名前と値のペアの名前と値を区別する文字列デリミタを指定します。デフォルトのセパレータ・デリミタは「:」です。

  • access_point_name

    特定のサーバー・ターゲットにタグ付けされる、追加するアクセス・ポイント・ターゲットの名前。

  • access_point_type

    特定のサーバー・ターゲットにタグ付けされる、追加するアクセス・ポイント・ターゲットのタイプ。

例1

次の例では、databaseという名前を指定して、oracle_databaseターゲットを追加します。資格証明の指定方法に注意してください。名前と値のペアの名前はoracle_databaseメタデータ・ファイルから使用されます。そのファイルで使用されている名前と完全に一致する必要があります。これは、プロパティ名にも適用されます。次の例では、データベース・ターゲットの最小限の必須の資格証明とプロパティを使用しています。

emcli add_target

      -name="database"

      -type="oracle_database"

      -host="myhost.us.example.com"

      -credentials="UserName:dbsnmp;password:dbsnmp;Role:Normal"

      -properties="SID:semcli;Port:15091;OracleHome:/oracle;

       MachineName:smpamp-example.com"

      -groups="Group1:group;Group2:group"

2

次の例では、スタンドアロンOracle HTTP Serverを追加します。

Emcli add_target 

      -host=test.mycompany.com 

      -name=test13c 

      -type=oracle_apache    

      -properties=

"OracleHome->/scratch/smariswa/test13c|ConfigPath->/scratch/user1/test13c/user_projects/domains/test1213_domain/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1|EMTargetType->oracle_apache|OracleInstance->na|compVersion->na|LifeCycleMBeanName->na|OPMNMBeanName->na| monMode->na|ProxyMBeanObjectName->na|ServerNames->na|CanonicalPath-> /instance1/ohs1/|HTTPMachine->blr2201947.mycompany..com|HTTPPort->7778|version->13.1|NMUser->weblogic|NMPwd->welcome1" -separator=properties="|" -subseparator=properties="->"

例3

次の例では、databaseという名前を指定して、oracle_databaseターゲットを追加します。資格証明の指定方法に注意してください。名前と値のペアの名前はoracle_databaseメタデータ・ファイルから使用されます。そのファイルで使用されている名前と完全に一致する必要があります。これは、プロパティ名にも適用されます。次の例では、データベース・ターゲットの最小限の必須の資格証明とプロパティを使用しています。

emcli add_target

      -name="database"

      -type="oracle_database"

      -host="myhost.us.example.com"

      -credentials="UserName:dbsnmp;password:dbsnmp;Role:Normal"

      -properties="SID:semcli;Port:15091;OracleHome:/oracle;

       MachineName:smpamp-example.com"

      -groups="Group1:group;Group2:group"

例4

次の例では、ユーザーrootおよびパスワードadmin123を使用してターゲットIP 10.133.245.231にあるサーバーILOM_SPARCを検出します。

emcli add_target

      -name=ILOM_SPARC 

      -type=oracle_si_server_map  

      -host=`hostname`.mycompany.com 

      -access_point_name='ILOM_SPARC_AP' 

      -access_point_type='oracle_si_server_ilom'  

      -properties='dispatch.url=ilom-ssh://10.133.245.231:22' 

      -subseparator=properties='=' 

      -monitoring_creds='ilom_creds_set;oracle_si_server_ilom;ilom_

          creds;username:root;password:admin123'

     -monitoring_creds='ssh_creds_set;oracle_si_server_ilom;ssh_

          creds;username:root;userpass:admin123'

5.4.18 add_target_property

特定のターゲット・タイプの新規ターゲット・プロパティを追加します。このターゲット・タイプのすべてのターゲットには、この新規ターゲット・プロパティが割り当てられます。

書式

emcli add_target_property

         -target_type="target_type"

         -property="prop_name"

オプション

  • target_type

    このプロパティを追加する必要のあるターゲット・タイプ。このプロパティを既存のすべてのターゲット・タイプに追加するには、ワイルドカード文字(*)を指定します。

  • property

    このターゲット・タイプに対して作成するプロパティの名前。プロパティ名では大文字と小文字が区別されます。プロパティ名は、次のOracle提供のターゲット・プロパティ名(英語)と同じにすることはできません。

    Comment、Deployment Type、Line of Business、Location、Contact

この例では、oracle_databaseというタイプのすべてのターゲットにOwner Nameプロパティを追加します。

emcli add_target_property -target_type="oracle_database" -property="Owner Name"

5.4.19 add_target_to_rule_set

エンタープライズ・ルール・セットにターゲットを追加します。

権限の要件: スーパー管理者は、Oracleが提供する事前定義された(デフォルトの)ルール・セットを除く、すべてのエンタープライズ・ルール・セットにターゲットを追加できます。それにターゲットを追加できるのは、ルール・セットの所有者または共同作成者のみです。

書式

emcli add_target_to_rule_set 

      -rule_set_name="rule set name"

      -target_name="target name"

      -target_type="internal name for the target type. For example, host"

      [-rule_set_owner=<ruleset owner>] 



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • rule_set_name

    エンタープライズ・ルール・セットの名前。このオプションは、ターゲットのリストと関連付られているルール・セットのみに使用できます。

  • target_name

    追加するターゲットの名前。

  • target_type

    追加するターゲットのターゲット・タイプ。例: host。

  • rule_set_owner

    オプションで指定できる、ルール・セットの所有者。

この例では、rulesというルール・セットにホスト・ターゲットmyhost.comを追加します。このルール・セットは管理者sysmanが所有しています。

emcli add_target_to_rule_set -rule_set_name='rules' -target_name='myhost.com' -target_type='host' -rule_set_owner='sysman'

5.4.20 add_to_target_properties_master_list

プロパティ・マスター・リストにプロパティを追加します。

書式

標準モード

emcli add_to_target_properties_master_list

       -property_name="null"

       -property_value="null"

インタラクティブまたはスクリプト・モード

emcli add_to_target_properties_master_list(

      property_name="null"

      ,property_value="null"

)

オプション

  • property_name

    追加するプロパティの名前。

  • property_value

    追加するプロパティの値。

終了コード

終了コード(使用可能な場合)を入力するか、終了コードが存在しない場合は削除します。たとえば、次のようにします。

正常終了した場合は0。0以外の値は、verb処理が正常終了しなかったことを示します。

5.4.21 add_virtual_platform

Oracle Virtual Platformを、リモートからモニターするためにXenベースのハイパーバイザを追加します。ハイパーバイザ上で実行されている関連付られているOracle ServerおよびOracle Virtual Serverも追加されます。

同時に複数のハイパーバイザを追加できます。このコマンドは、ターゲットを追加するために発行されたジョブの名前と実行識別子を返します。

Oracle Virtual Platformおよびその関連ターゲットを削除するには、delete_target Verbを使用します。

書式

emcli add_virtual_platform 

       -name="host_name/IP_address_or_list_from_an_input_file"

       -agent="agent_target_name"

       [-failover_agent="failover_agent_target_name"]

       -credentials="property_name1:property_value1;property_name2:

           property_value2;..."

	       [-wait_for_completion=true|false]

	       [-wait_for_completion_timeout=<time_in_minutes>]

       [-separator=credentials="separator_for_key_value_pairs"]

	       [-subseparator=credentials="separator_for_key_value_pair"]

       [-input_file="FILE:file_path_or_name:FILE"]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • name

    Enterprise ManagerでOracle Virtual Platformとして追加されるXenベースのハイパーバイザのIPアドレスまたはホスト名。この値を提供する方法は2つあります。ターゲットが1つのみの場合は、この値は、コマンドラインからホスト名またはIPアドレスを直接渡することができます。値が複数ある場合は、ファイルにホスト名、IPアドレスまたはIPアドレスの範囲を列挙して、-input_fileオプションを使用してその入力ファイル名を渡すことができます。ホスト名またはIPアドレスを区切るには、新しい行を使用します。各行には、マシンのホスト名、IPアドレス、またはIPアドレスの範囲を指定します。

    詳細は、例を参照してください。

  • agent

    Oracle Virtual Platformおよび関連ターゲットをモニターするために使用するプライマリ・エージェントのターゲット名。

  • failover_agent

    Oracle Virtual Platformおよび関連ターゲットをモニターするために使用するフェイルオーバー・エージェントのターゲット名。

  • credentials

    ターゲット・インスタンスのモニタリング資格証明(名前と値のペア)。nameは、ターゲット・タイプのメタデータ定義で資格証明プロパティとして定義されます。メタデータ・ファイルは、$AGENT_HOME/sysman/admin/metadataにあります。

    様々なオプションの詳細は、例を参照してください。

  • wait_for_completion

    発行したジョブが終了するまでCLIが待機するのかを示すフラグ。デフォルト値はfalseです。値がtrueの場合、Oracle Virtual Platformの追加が成功または失敗した際にジョブの進捗状況がコマンドラインに出力されます。

  • wait_for_completion_timeout

    ジョブが終了するためにCLIが停止して待機する時間(分)。このオプションは、wait_for_completionオプションの値がtrueの場合のみ適用されます。値が負またはゼロの場合、ジョブの終了は待機されません。

    詳細は、例を参照してください。

  • separator=credentials

    資格証明のキーと値のペアのカスタムのセパレータ。-credentialsオプションの値で、名前と値のペアを区切る文字列デリミタを指定します。デフォルトのセパレータ・デリミタは「;」です。

    separatorオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • subseparator=credentials

    キーと値のペアのカスタムのセパレータ。-credentialsオプションの値で、各名前と値のペアの名前と値を区別する文字列デリミタを指定します。デフォルトのセパレータ・デリミタは「:」です。

    subseparatorオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • input_file

    -credentialsオプションとともにオプションで使用。このオプションを使用すると、パスワードやSSHキーなど特定のターゲットをモニタリングするの資格証明値を別のファイルに設定できます。

    タグとローカルのファイル・パス間のマッピングを指定します。このタグは、特定の-credentialsプロパティ値のかわりに指定します。

例1

この例では、パスフレーズなしのSSHキー認証を必要とするUnix Sudoユーザーを使用してOracle Virtual Platformを追加します。SSHプライベート・キー、SSHパブリック・キーおよびパスワードは、入力ファイルより読み取られます。

emcli add_virtual_platform 

      -name=example.com 

      -agent=example.com:1838   

      -credentials='type:DMOvsSshKeyCreds;PrivilegeType:sudo;privilegedUser:true;

            RunAs:root;PrivilegeCommand:/usr/bin/sudo -S -u %RUN_AS% %COMMAND%;

            EnablePseudoTerminal:false;SshPrivateKey:PRIVATE_KEY;

            SshPublicKey:PUBLIC_KEY;OVSUsername:sudoer1;OVSPassword:PWD_FILE' 

      -input_file='PRIVATE_KEY:id_dsa' 

      -input_file='PUBLIC_KEY:id_dsa.pub' 

      -input_file='PWD_FILE:password'

例2

この例では、パスフレーズなしのSSHキー認証を必要とするUnix PowerBrokerユーザーを使用してOracle Virtual Platformを追加します。SSHプライベート・キー、SSHパブリック・キーおよびパスワードは、入力ファイルより読み取られます。

emcli add_virtual_platform 

      -name=example.com 

      -agent=example.com:1838

      -credentials='type:DMOvsSshKeyCreds;PrivilegeType:powerbroker;

           privilegedUser:true;RunAs:root;PrivilegeCommand:

           /usr/bin/pbrun -l -u %RUN_AS% %COMMAND%;

           PowerBrokerProfile:profile;PowerBrokerPasswordPrompt:myprompt;

           SshPrivateKey:PRIVATE_KEY;SshPublicKey:PUBLIC_KEY;

           OVSUsername:myuser;OVSPassword:PWD_FILE' 

      -input_file='PRIVATE_KEY:id_dsa' 

      -input_file='PUBLIC_KEY:id_dsa.pub' 

      -input_file='PWD_FILE:password'

5.4.22 allocate_quota

割当て先に割当て制限を割り当てます。

書式

インタラクティブまたはスクリプト・モード

emcli allocate_quota

       assignee_name="assignee name"

       assignee_type="assignee type"

       [quota="quota"]

オプション

  • assignee_name

    割当て制限を割り当てる割当て先の名前。

  • assignee_type

    割当て先のタイプ。有効な値は、Tenant、User_ProfileまたはUserです。

  • quota

    割当て先ユーザーに割り当てる割当て制限。割当て制限の割当ては、次を対象に定義できます。

    • エンティティ・レベル。

    • 割当て制限割当て可能オブジェクト(選択したエンティティでオブジェクトに対する割当て制限の割当てがサポートされる場合)。割当て制限がオブジェクトに割り当てられると、すべての割当て制限関連の計算は、そのオブジェクトのコンテキストで実行されます。

終了コード

正常終了した場合は0。0以外の値は、verb処理が正常終了しなかったことを示します。

次の例では、割当て制限割当て可能オブジェクトに割当て制限を割り当てます。

emcli allocate_quota

      -assignee_name=T1

      -assignee_type=tenant

      -quota=Component1:Entity1;0.1:Gb;object_name=OBJ1:object_type=type1

5.4.23 analyze_unconverted_udms

UDMを分析し、一意のUDM、使用可能な一致およびこれらの一致するメトリック拡張に適用できるテンプレートをリストします。

書式

emcli analyze_unconverted_udms 

      [-session_id=<sessionId>]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • session_id

    分析対象のセッションのID。セッションIDを指定しないと、すべての未変換のUDMが含まれる分析セッションが作成されます。将来の起動でこのセッションIDを指定して、新しい分析を生成できます。

この例では、指定した移行セッションにあるすべての未変換UDMの一致をリストします。

emcli list_unconverted_udms -session_id=<sessionId>

5.4.24 apply_diagcheck_exclude

診断チェックの除外をターゲット・インスタンスのセットに適用します。除外名を定義して、特定の診断チェックを除外できます。ルールで指定されたチェックが除外されるように、すべての診断チェックが特定のターゲット・タイプに対して評価されたときに、このルールが適用されます。

書式

emcli apply_diagcheck_exclude

        -target_type="type"

        -exclude_name="name"

        [-target_name="target_name" ]*



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • target_type

    ターゲットのタイプ。

  • exclude_name

    除外に使用するための名前。exclude_nameを作成するには、define_diagcheck_exclude Verbを使用します。

  • target_name

    除外を適用するためのターゲット名。

5.4.25 apply_privilege_delegation_setting

指定したターゲットでsudoまたはPowerBroker設定をアクティブ化します。

標準モード

emcli apply_privilege_delegation_setting

         -setting_name="setting"

         -target_type="host/composite"

         [-target_names="name1;name2;..."]

         [-input_file="FILE:file_path"]

         [-force="yes/no"]



[ ]  indicates that the parameter is optional

インタラクティブまたはスクリプト・モード

apply_privilege_delegation_setting

         (setting_name="setting"

         ,target_type="host/composite"

         [,target_names="name1;name2;..."]

         [,input_file="FILE:file_path"]

         [,force="yes/no"])



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • setting_name

    適用する設定の名前。

  • target_names

    ターゲット名のリスト。新しく発行された設定は、このリストのEnterprise Managerターゲットに適用されます。

    • すべてのターゲットは同じタイプである必要があります。

    • 要素のターゲット・タイプがgroupの場合、ターゲット・リストに複数の要素を含めることはできません。

    • 前述のグループには、1つ以上のホスト・ターゲットが含まれる必要があります。

  • target_type

    設定を適用するターゲットのタイプ。有効なターゲット・タイプは、hostまたはcomposite(グループ)です。

  • input_file

    ターゲット名を含むファイルのパス。これにより、別のファイルのターゲットを渡すことができます。ファイルにはコロン(:)とセミコロン(;)は使用できません。

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • force

    yesの場合、操作は継続され、無効なターゲットは無視されます。デフォルトはnoです。

例1

この例では、sudo_settingという名前の権限設定を適用します。この設定は、hostタイプのターゲットに適用され、host1host2などに適用されます。

emcli apply_privilege_delegation_setting

      -setting_name=sudo_setting

      -target_type=host

      -target_names="host1;host2;"

例2

この例では、sudo_settingという名前の権限設定を適用します。この設定は、hostタイプのターゲットに適用され、host1host2などに適用されます。forceフラグは、設定がすべての有効なターゲットに適用され、無効なターゲットは無視されることを示します。

emcli apply_privilege_delegation_setting

      -setting_name=sudo_setting

      -target_type=host

      -target_names="host1;host2;"

      -force=yes

5.4.26 apply_template

指定したターゲットのリストにモニタリング・テンプレートを適用します。Verbのオプションはどんな順番でも指定できます。

書式

emcli apply_template

        -name="template_name"

        -targets="tname1: ttype1;tname2: ttype2;..."

        [-copy_flags="0" or "1" or "2"]

        [-replace_metrics="0" or "1"]

        [-input_file="FILE1:file_name"]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • name

    データベースに存在するテンプレート名。名前には、コロン(:)、セミコロン(;)、先行または後続の空白を使用できません。

  • targets

    ターゲットは次の順番で指定してください。

    TargetName1:TargetType1;TargetName2:TargetType2

    たとえば、次のようにします。

    db1:oracle_database;my db group:composite

    セミコロン(;)はターゲットを指定する際のセパレータです。コンポジット以外のターゲットは、テンプレートが適用可能なターゲット・タイプであると理想的です。そうでない場合、テンプレートはこのターゲットに適用されません。コンポジット・ターゲットの場合、テンプレートは、そのテンプレートを適用可能なターゲット・タイプに属するメンバー・ターゲットにのみ適用されます。

  • copy_flags

    これは、複数のしきい値を持ったメトリックにのみ適用されます。

    0: テンプレートとターゲットに共通するキー値に対してしきい値設定を適用します。

    1: ターゲットのキー値のしきい値設定を削除し、それらをテンプレートのキー値のしきい値設定で置き換えます。

    2: テンプレートに定義されたすべてのキー値にしきい値設定を適用します。デフォルトは0です。

  • replace_metrics

    0は、テンプレートには含まれないがターゲットで使用可能なメトリックのしきい値が変更されないことを示します。これはデフォルト値です。1は、ターゲットに存在するがテンプレートに存在しないメトリックのしきい値がNULLに設定されることを示します。つまり、ターゲットのこのようなメトリックはモニターされないため、アラートは生成されません。

  • input_file

    このオプションを使用して、ファイルの場所を指定できます。これには、テンプレートにユーザー定義メトリック(UDM)が含まれている場合、UDMに使用する資格証明が含まれています。file_nameは、実際は、場所のパスを指定したファイルの名前です。これには、UDMに適用可能な資格証明が含まれています。たとえば、次のようにします。

    emcli apply_template -name="template1"  -targets="mydb1:oracle_database" 
    
      -input_file= "FILE1:/usr/template/apply_udm_credentials.txt"
    
    

    この例では、タイプがoracle_databaseのターゲットmydb1にtemplate1という名前のモニタリング・テンプレートを適用します。UDMに必要な資格証明はファイル/usr/template/apply_udm_credentials.txtからアクセスされます。

    ファイルapply_udm_credentials.txtの内容は、次の書式のいずれかにする必要があります。

    • すべてのUDMがすべてのターゲットに同じ資格証明を使用します。たとえば、次のようにします。

      credListType:all;
      
      usr_name:joe1;passwrd:pass1;
      
      
    • 各UDMがすべてのターゲットに専用の資格証明を使用します。たとえば、次のようにします。

      credListType:perUDM;
      
      udm_name:UDM1;usr_name:joe1;passwrd:pass1;
      
      udm_name:UDM2;usr_name:joe2;passwrd:pass2;
      
      
    • 各UDMが異なるターゲットに異なる資格証明を使用します。たとえば、次のようにします。

      credListType:perTargetperUDM;
      
      udm_name:UDM1;tgt_name:TNAME1;usr_name:joe1;passwrd:pass1;
      
      udm_name:UDM1;tgt_name:TNAME2;usr_name:joe2;passwrd:pass2;
      
      udm_name:UDM2;tgt_name:TNAME1;usr_name:joe3;passwrd:pass3;
      
      udm_name:UDM2;tgt_name:TNAME2;usr_name:joe4;passwrd:pass4;
      
      

    指定するすべての入力テキスト・ファイルにcredListTypeを指定することが重要です。

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

例1

この例では、my_db_templateという名前のモニタリング・テンプレートを適用します。このテンプレートはタイプoracle_databaseのターゲットに適用され、タイプoracle_databaseの中のdb1とタイプcompositeの中のmy_db_groupに適用されます。

コンポジット・ターゲットの場合、テンプレートは、そのテンプレートを適用可能なターゲット・タイプに属するメンバー・ターゲットにのみ適用されます。copy_flagsを指定しない場合、デフォルトで、テンプレートとターゲットの両方に共通のモニター・オブジェクトに対してしきい値設定が適用されます。

emcli apply_template 

      -name="my_db_template"

      -targets="db1:oracle_database;my_db_group:composite"

例2

この例では、my_db_templateという名前のモニタリング・テンプレートを適用します。このテンプレートは、oracle_databaseというタイプのターゲットに適用できます。このコマンドは、タイプがoracle_databaseのdb1とタイプがcompositeのmy_db_groupの2つのターゲットに、このテンプレートを適用します。

コンポジット・ターゲットの場合、テンプレートは、そのテンプレートを適用可能なターゲット・タイプに属するメンバー・ターゲットにのみ適用されます。この場合、copy_flagsオプションが1に指定されているので、テンプレートの設定がターゲットの設定に置き換えられます。テンプレート内のすべてのキーがターゲットにコピーされ、ターゲット内にある不要キーは削除されます。UDMに必要な資格証明は、ファイル/usr/user/db_credentials.txtにあります。

replace_metricsが1に設定されているということは、ターゲットに存在するがテンプレートに存在しないメトリックのしきい値がNULLに設定されることを示します。つまり、ターゲットのこれらのメトリックはモニターされないため、アラートは生成されません。

emcli apply_template -name="my_db_template"

          -targets="db1:oracle_database;my_db_group:composite"

          -copy_flags="1" -replace_metrics="1" -input_file=

            "FILE1:/usr/user/db_credentials.txt"

5.4.27 apply_template_tests

ファイルからリポジトリ・ターゲットに変数およびテスト定義を適用します。

書式

emcli apply_template_tests

      -targetName=target_name

      -targetType=target_type

      -input_file=template:template_filename

      [-input_file=variables:<variable_filename>]

      [-input_file=atsBundleZip:<ats_bundle_zip_filename>]

      [-useBundleDatabankFile]

      [-useFirstRowValues]

      [-overwriteExisting=all | none | <test1>:<type1>;<test2>:<type2>;...]

      [-encryption_key=key]

      [-swlibURN=<URN_for_swlib_entity>] 

      [-swlibPath=<Path_for_swlib_entity>] 



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • targetName

    ターゲット名。

  • targetType

    ターゲット・タイプ。

  • input_file=template

    テスト定義を含む入力ファイルの名前。

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • input_file=variables

    変数定義を含む入力ファイルの名前。この属性が指定されていない場合、テスト定義を含む同じファイルから変数が抽出されます。

    変数ファイルの書式は次のとおりです。

    <variables xmlns="template">
    
    <variable name="<name1>" value="<value1>"/>
    
    <variable name="<name2>" value="<value2>"/>
    
    ...
    
    </variables>
    
    

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • input_file=atsBundleZip

    テンプレートに定義されているATSバンドルzipの名前。

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • useBundleDatabankFile

    このオプションを指定した場合、バンドルのデータバンク・ファイルが使用されます。

  • useFirstRowValues

    このオプションを指定した場合、最初の行の値が使用されます。

  • overwriteExisting

    テストがターゲットにすでに存在する場合、どのテストを上書きするかを指定します。可能な値は次のとおりです。

    1. none(デフォルト): ターゲットの既存のテストはすべて上書きされません。

    2. all: ターゲットに同じ名前のテストがある場合、そのテストはテンプレート・ファイルで指定されたテスト定義で上書きされます。

    3. <test1>:<type1>;<test2>:<type2>;...: ターゲットに、<test1>、<test2>などの同じ名前のテストがある場合、これらはテンプレート・ファイルの定義で上書きされます。

  • encryption_key

    ファイルの内容を復号化するオプションの鍵。ファイルの暗号化に使用した鍵と同じ鍵を指定します。

  • swlibURN

    URNを介したソフトウェア・ライブラリ・エンティティのロード。OATZ zipファイルおよびZipファイル名などの該当するエンティティ・データは、新しいサービス・テストに関連付けられます。OATS zipファイルをサービス・テストに関連付けるには、このオプションまたは-swlibPathオプションのいずれかが必要です。

  • swlibPath

    エンティティ・パスを介したソフトウェア・ライブラリ・エンティティのロード。OATZ zipファイルおよびZipファイル名などの該当するエンティティ・データは、新しいサービス・テストに関連付けられます。OATS zipファイルをサービス・テストに関連付けるには、このオプションまたは-swlibURNオプションのいずれかが必要です。

これらの例を実行するには、次の権限が必要です。

  • サーバー・プール・ターゲットでのOPERATOR権限。

  • 現在ターゲットをモニタリングしているすべてのビーコンでのOPERATOR権限。また、「任意のビーコンの使用」権限も必要です。

例1

この例では、ファイルの内容の復号化に鍵my_passwordを使用して、ファイルmy_template.xmlに含まれるテスト定義を汎用サービス・ターゲットmy_targetに適用します。my_websiteまたはmy_scriptという名前のテストがターゲットに存在する場合、ファイルのテスト定義で上書きされます。

emcli apply_template_tests

      -targetName='my_target' -targetType='generic_service'

      -input_file=template:'my_template.xml' -encryption_key='my_password'

      -overwriteExisting='my_website:HTTP;my_script:OS'

例2

この例では、ファイルmy_variables.xmlに指定された変数の値を使用して、ファイルmy_template.xmlに含まれるテスト定義をWebアプリケーション・ターゲットmy_targetに適用します。テンプレート・ファイルに指定されたテストと同じ名前のテストがターゲットにある場合、そのテストは上書きされます。

emcli apply_template_tests

          -targetName='my_target' -targetType='website' 

          -input_file=template:'my_template.xml' -input_file=variables:

            'my_variables.xml' 

          -overwriteExisting='all' 

5.4.28 apply_update

更新を適用します。

書式

emcli apply_update 

        -id="internal id" 

オプション

  • id

    適用する更新の内部識別子。

この例では、更新を適用する対象となるジョブを発行して、発行時にジョブ実行IDを出力します。

emcli apply_update 

        -id="914E3E0F9DB98DECE040E80A2C5233EB"

5.4.29 argfile

Verbとそれに関連する引数が両方ともASCIIファイルに含まれている1つ以上のEM CLI Verbを実行します。argfileにより、非常に柔軟にVerbを使用できます。たとえば、ブラックアウトするターゲットの大きなリストを指定する場合(create_blackout Verb)に、argfile Verbを使用してファイルからターゲット・リストを入力できます。

このファイルでは、複数のEM CLI Verbを呼び出すことができます。各Verb呼出しは、改行で区切る必要があります。

書式

emcli argfile <file_name>

      [-delim=<delimiter_string>]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • delim

    引数ファイルの2つのVerb間でデリミタとして使用される文字列。デフォルトのデリミタは改行です。

5.4.30 assign_charge_plan

指定したエンティティにチャージ・プランを割り当てます。

書式

assign_charge_plan 

      -entity_name="eName" 

      -entity_type="eType" 

      -plan_name="pName" 

      -[entity_guid="entity_guid"]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • entity_name

    チャージ・プランを割り当てるエンティティの名前。

  • entity_type

    チャージ・プランを割り当てるエンティティのタイプ。

  • plan_name

    割り当てるチャージ・プランの名前。

  • entity_guid

    チャージバックに追加するエンティティのguid。

    チャージバック内で指定したエンティティ名およびエンティティ・タイプで1つ以上のエンティティがアクティブな場合、このコマンドは作成日、親エンティティ名、エンティティguidなどのその他の詳細とともに、それらのエンティティをすべてリストします。そのリストから正しいエンティティを選択し、エンティティ名およびエンティティ・タイプのかわりにエンティティguidをパラメータとして使用し、再度コマンドを実行します。

この例では、oracle_databaseエンティティ、db1にチャージ・プランplan1を割り当てます。

emcli assign_charge_plan -entity_name="db1" -entity_type="oracle_database" -plan_name="plan1"

5.4.31 assign_compliance_ca

指定したルールの修正処理をトリガーします。

書式

emcli assign_compliance_ca 

      -rule_iname="<rule_internal_name>"

      -target_type="<target_type>"

      -ca_name="<correction_action_name>"

オプション

  • rule_iname

    コンプライアンス標準ルールの内部名。ルール内部名は、MGMT$CS_RULE_ATTRSビューで参照できます。

  • target_type

    コンプライアンス標準ルールに関連付けられているターゲット・タイプ。

  • ca_name

    修正処理の名前。

次の例では、ホスト・ターゲットに存在するmy_ruleコンプライアンス標準ルールにmy_action修正処理を割り当てます。

emcli assign_compliance_ca 

      -rule_iname="my_rule" 

      -target_type="host" 

      -ca_name="my_action"

5.4.32 assign_cost_center

指定したエンティティにコスト・センターを割り当てます。

書式

assign_cost_center 

     -entity_name="eName" 

     -entity_type="eType" 

     -cost_center_name="cName" 

     -[entity_guid="entity guid" ] 



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • entity_name

    コスト・センターを割り当てるエンティティの名前。

  • entity_type

    コスト・センターを割り当てるエンティティのタイプ。

  • cost_center

    割り当てるコスト・センターの名前。

  • entity_guid

    チャージバック内のエンティティのguid。

    チャージバック内で指定したエンティティ名およびエンティティ・タイプで1つ以上のエンティティがアクティブな場合、このコマンドは作成日、親エンティティ名、エンティティguidなどのその他の詳細とともに、それらのエンティティをすべてリストします。そのリストから正しいエンティティを選択し、エンティティ名およびエンティティ・タイプのかわりにエンティティguidをパラメータとして使用し、再度コマンドを実行します。

この例では、oracle_databaseエンティティ、db1にコスト・センターcc1を割り当てます。

emcli assign_cost_center -entity_name="db1" -entity_type="oracle_database" -cost_center_name="cc1"

5.4.33 assign_csi_at_target_level

指定するターゲット名およびタイプにカスタマ・サポートID(CSI)を割り当てるか更新します。

書式

emcli assign_csi_at_target_level 

      -target_name="Target_name"

      -target_type="Target_type"

      -csi="Customer_Support_IDentifier_value"

      -mos_id="My_Oracle_Support_ID"

オプション

  • target_name

    Cloud Controlターゲットの名前。

  • target_type

    Cloud Controlターゲットのタイプ。

  • csi

    割り当てるカスタマ・サポートID値。

  • mos_id

    My Oracle Support(MOS)のユーザーID。

emcli assign_csi_at_target_level 

      -target_name="myhost.us.example.com"

      -target_type="oracle_example_type"

      -csi=12345678

      -mos_id="abc@xyz.com"

5.4.34 assign_csi_for_dbmachine_targets

データベース・マシン名に関連付けられたすべてのExadata、RACおよびデータベース・ターゲットのカスタマ・サポートID(CSI)の割当てまたは更新を行います。

書式

emcli assign_csi_for_dbmachine_targets

      -target_name="database_system_name"

      -csi="customer_support_identifier_value"

      -mos_id="my_oracle_support_ID"

オプション

  • target_name

    データベース・システム・ターゲットの名前。

  • csi

    割り当てるカスタマ・サポートID(CSI)。

  • mos_id

    My Oracle Support(MOS)のユーザーID。

この例では、CSI 1234567をデータベース・システムabcdef.company.comに割り当てます。

emcli assign_csi_for_dbmachine_targets 

      -target_name=abcdef.company.com

      -csi=1234567 

      -mos_id=abc@xyz.com

5.4.35 assign_test_to_target

テスト・タイプをターゲット・タイプに割り当てます。テスト・タイプtをターゲット・タイプTに割り当てると、タイプTのすべてのターゲットを、タイプtのテストで問い合せることができます。

書式

emcli assign_test_to_target

      -testtype=test-type_to_be_assigned

      -type=target_type

      [-tgtVersion]=version_of_target_type



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • testtype

    割り当てるテスト・タイプ。内部名を使用します。WebトランザクションのかわりにHTTPを使用します。

  • type

    サービス・ターゲット・タイプ。

  • tgtVersion

    ターゲット・タイプのバージョン。指定しない場合、最新のバージョンが使用されます。

この例では、テスト・タイプHTTPをタイプが汎用サービスv2のターゲットに割り当てます。

emcli assign_test_to_target 

      -testtype='HTTP' 

      -type='generic_service'

      -tgtVersion='2.0'

5.4.36 associate_cs_group_targets

指定したコンプライアンス標準を、テスト・モードまたは標準モードのターゲットの指定したグループに関連付けます。テスト・モードは、ドリフトおよび一貫性コンプライアンス標準でのみ適用できます。

書式

emcli associate_cs_group_targets 

      -cs_iname="<internal_name_of_standard>" 

      -author="<author>" 

      -version="<version>" 

      (-group_names="<group_name_list>" | -group_names_file="<file_name>)"

オプション

  • cs_iname

    コンプライアンス標準の内部名。

  • author

    コンプライアンス標準の作成者。

  • version

    コンプライアンス標準のバージョン。

  • group_names

    グループ名のカンマ区切りリスト。

  • group_names_file

    グループ名を含むファイルの名前。グループ名は、カンマ区切りの値か、またはグループ名が個別行にリストされたファイルのいずれかです。次に例を示します。

    -group_names_file=group1,group2,group3

    -group_names_file="group.txt" (group.txtは次の行を含みます):

    • group1
    • group2
    • group3

    注意: group_namesまたはgroup_names_fileのいずれかを使用してください。

次の例では、tgt_grp1およびtgt_grp2という名前のグループに対し、Jonesが作成したセキュリティ標準の2番目のバージョンのアソシエーションを作成します。

emcli associate_cs_group_targets 

     -cs_iname="security_standard" 

     -author="Jones" 

     -version="2" 

     -group_names="tgt_grp1,tgt_grp2"

5.4.37 associate_cs_targets

指定した標準をリストされているターゲットに関連付けます。

注意: 標準がOracleによって提供されている場合、<std_name>は標準の内部名です。

書式

 associate_cs_targets

  -name="<std_name>"

  -version="<std_version>"

  -author="<author_name>"

  -target_list="<target_name>[,<target_name>,<group_name>:Group]*"

  -target_list_file="<file_name>"

 

[ ] indicates that this option is optional

オプション

  • name

    標準の名前。

  • version

    標準のバージョン。

  • author

    標準の作成者。標準がOracleによって提供されている場合、<std_name>は標準の内部名(sysmanなど)です。

  • target_list

    ターゲットの名前。コンプライアンス標準を1つまたは少数のターゲットに関連付ける場合、このオプションが役に立ちます。ターゲットはカンマで区切ります。グループ・ターゲットを指定する場合、:Groupを追加する必要があります。次に例を示します。

    -target_list="slc0host"

    -target_list="slc0host,slc-host01"

    -target_list="slc0host,host_grps:Group"

  • target_list_file

    ターゲットのリストが含まれるファイルの名前。ターゲットは、カンマ区切りの値であっても、ターゲットが個別行にリストされたファイル内にあってもかまいません。次に例を示します。

    -target_list_file=slc0host,slc0host1,slc0host02

    -target_list_file="slc0host.txt"。この場合、slc0host.txtには次の行が含まれます。

    slc0host

    slc0host01

    slc0host02

    注意: target_listオプションまたはtarget_list_fileオプションを使用してください。

例1

次の例では、target_listを指定します。

emcli associate_cs_targets 

-name="secure configuration for host" 

-version="1" 

-author="sysman" 

-target_list="host1,host2,group1:Group"

例2

次の例では、target_list_fileを指定します。

emcli associate_cs_targets 

-name="secure configuration for host"

-version="1" 

-author="sysman" 

-target_list_file="file with target name list"

5.4.38 associate_target_to_adm

既存のアプリケーション・データ・モデルにターゲットを関連付けます。

書式

emcli associate_target_to_adm

     -adm_name=<application_data_model_name>

     -target_name=<target_name>

     -target_type=<target_type>



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • adm_name

    ターゲットを関連付けるアプリケーション・データ・モデル名。

  • target_name

    ターゲットを関連付けるアプリケーション・データ・モデル名。

  • target_type

    アプリケーション・データ・モデルに関連づけられるターゲットのタイプ。

出力

成功またはエラーを示すメッセージ

この例では、ターゲットtest_databaseをSample_ADMというアプリケーション・データ・モデルに関連付けます。

emcli associate_target_to_adm       -adm_name=Sample_ADM       -target_name=test_database

       -target_type=oracle_pdb

5.4.39 associate_user_profile

ユーザー・プロファイルをユーザーのセットに関連付けます。

書式

標準モード

emcli associate_user_profile

      -name="profile name"

      -users="users to be associated"

インタラクティブまたはスクリプト・モード

emcli associate_user_profile(

      name="profile name",

      users="users to be associated"      )

オプション

  • name

    ユーザー・プロファイルの名前を指定します。

  • users

    ユーザー・プロファイルを関連付けるユーザーの名前を指定します。

終了コード

正常終了した場合は0。0以外の値は、verb処理が正常終了しなかったことを示します。

この例では、profile1ユーザー・プロファイルをユーザーuser1およびuser2に関連付けます。

emcli associate_user_profile

      -name="profile1"

      -users=user1;user2

5.4.40 awrwh_add_src_db

AWRウェアハウスにデータベースを追加します。前提条件:

  • AWRウェアハウスが構成されている必要があります。

  • 次のデータベースは追加できません。

    • PDB

    • RACデータベースのインスタンス

    • AWRウェアハウス

  • 追加するデータベースでホスト優先資格証明とデータベース優先資格証明がすでに設定されている必要があります。

  • データベース・ユーザーは、DBAである必要があります。

  • データベース・ユーザーは、SYS.DBMS_SWRF_INTERNALに対する実行権限を持っている必要があります。

書式

emcli awrwh_add_src_db

-target_name=<Target Database>

-target_type=<Target Database Type>

オプション

  • target_name

    既存のターゲット・データベースの名前。

  • target_type

    ターゲットのタイプ。ターゲット・タイプとして使用可能な値は、oracle_databaseおよびrac_databaseです。

出力

成功またはエラーを示すメッセージ

次の例では、AWRウェアハウスにターゲット・データベースsample_databaseを追加します。

emcli awrwh_add_src_db -target_name=sample_database -target_type=oracle_database

5.4.41 awrwh_list_src_dbs

AWRウェアハウスにアップロードされているすべてのソース・データベースをリストします。Enterprise Managerスーパー管理者は、AWRウェアハウスにアップロードされているすべてのデータベースを参照できます。Enterprise Manager管理者は、自分で追加したデータベースか、表示権限を持っているデータベースのみを参照できます。前提条件: AWRウェアハウスが構成されている必要があります。

書式

emcli awrwh_list_src_dbs[-all | -dbs_with_no_recent_uploads][-script | -format=[name:<pretty|script|csv>];                   [column_separator:"column_sep_string"];                   [row_separator:"row_sep_string"];][-noheader]

オプション

  • all

    オプションを記述する文のフラグメント。

  • dbs_with_no_recent_uploads

    最近のアップロードではないすべてのソース・データベースをリストします。

  • script

    このオプションは、-format='name: script'と同じです。

  • format

    書式指定(デフォルトは-format="name:pretty")。代替書式として次のコマンドを使用します。

    • -format="name:pretty"は、スクリプトによる解析を目的としない読取り可能な書式で出力表を出力します。

    • -format="name:script"は、デフォルトの列セパレータをタブに、デフォルトの行セパレータを改行に設定します。

    • -format="name:csv"は、列セパレータをカンマに、行セパレータを改行に設定します。

  • noheader

    このオプションを指定すると、列ヘッダーは出力されません。

出力

AWRウェアハウスにアップロードされているデータベースをリストします

次の例では、AWRウェアハウスにアップロードされているすべてのソース・データベースをリストします。

例1

次の例では、AWRウェアハウスにアップロードされているすべてのソース・データベースをリストします。

emcli awrwh_list_src_dbs

例2

次の例では、AWRウェアハウスにアップロードされているすべてのソース・データベースを列ヘッダーなしでリストします。

emcli awrwh_list_src_dbs 

      -noheader

5.4.42 awrwh_remove_src_db

AWRウェアハウスから既存のデータベースを削除します。前提条件:

  • AWRウェアハウスが構成されている必要があります

  • 指定したデータベースがAWRウェアハウスにアップロードされている必要があります

書式

emcli awrwh_remove_src_db

    -target_name=<Target Database>

    -target_type=<Target Database Type>

オプション

  • target_name

    既存のターゲット・データベースの名前。

  • target_type

    ターゲットのタイプ。ターゲット・タイプとして使用可能な値は、oracle_databaseおよびrac_databaseです。

出力

成功またはエラー

次の例では、AWRウェアハウスからターゲット・データベースsample_databaseを削除します。

emcli awrwh_remove_src_db -target_name=sample_database -target_type=oracle_database

5.4.43 backup_database

データベース・ターゲットのバックアップをスケジュールします。このverbには複数のサブコマンドがあり、様々なタイプのデータベース・バックアップを実行します。一部のオプションは複数のサブコマンドにおいて共通であり、他のオプションはサブコマンドに固有です。使用可能なサブコマンドは次のとおりです。
  • customBackup: カスタム・バックアップを、ユーザー指定のスコープ、レベルおよび頻度を使用してスケジュールします。

  • suggestedBackup: ローカル・バックアップ構成に適したOracle推奨の方法を使用してバックアップをスケジュールします。

backup_database -customBackup

1つ以上のデータベース・ターゲットに対してカスタム・データベース・バックアップ・デプロイメント・プロシージャをスケジュールします。各バックアップでは、データベース・ターゲット固有のRMAN構成が使用されます。

書式
emcli backup_database -customBackup

	((-target_name=\"<database target name target_type=\"oracle_database|rac_database|oracle_cloud_dbcs\")

	| -input_file=\"<full path name of input file>\")

	[-db_cred=\"<database named credential>"]

	[-db_host_cred=\"<database host named credential>"]

	[-scope=\"wholeDB|tablespace|datafile|archivedLog|recoveryFilesOnDisk|cdbRoot|pluggableDbs\"]

	[-scope_value=\"comma-separated list of values\"]

	[-backup_type=\"full|incr0|incr1\" [-incr_type=\"diff|cumulative\"]]

	[-destination_media=\"disk|tape|ra|cloud\"]

	[-skip_backup_archived_logs]

	[-delete_archived_logs_after_backup]

	[-delete_obsolete]

	[-max_files_per_set=\"n\"]

	[-max_corruptions=\"n\"]

	[-section_size=\"n\"]

	[-procedure_name=\"<deployment procedure name>\"]

	[-storage_container=\"<backup storage container name>\"]

	[[-rman_encryption=\"wallet|password|both\"]

	 [-rman_encryption_cred=\"<RMAN encryption named credential>\"]

	 [-encryption_algorithm=\"AES128|AES192|AES256\"]]

	[-schedule=

		{

		 start_time:yyyy/MM/dd HH:mm;

		 tz:{java timezone ID};

		 frequency:interval/weekly/monthly/yearly;

		 repeat:#m|#h|#d|#w;

		 months:#,#,...;

		 days:#,#,...;

		 end_time:yyyy/MM/dd HH:mm;

		 grace_period:;

		}] 

		 
オプション
  • target_name

    バックアップされるデータベースの単一インスタンス、クラスタ・データベースまたはデータベース・クラウド・サービスのターゲット名。複数データベース・バックアップは、-target_name/-target_typeのかわりに-input_fileオプションを使用して実行できます。

  • target_type

    -target_nameで指定されるターゲットのタイプ。単一インスタンス・データベース(oracle_database)、クラスタ・データベース(rac_database)またはデータベース・クラウド・サービス(oracle_cloud_dbcs)のいずれかです。

  • input_file

    バックアップされる各データベースの情報を含むファイルの名前。このオプションは-target_name/-target_typeのかわりです。このファイルの形式は次のとおりです。
    target.0.target_name=<database #1 target name>
    
    target.0.target_type=oracle_database|rac_database|oracle_cloud_dbcs
    
    target.0.db_cred=<database named credential for database #1>
    
    target.0.db_host_cred=<database host named credential for database #1>
    
    target.1.target_name=<database #1 target name>
    
    target.1.target_type=oracle_database|rac_database|oracle_cloud_dbcs
    
    target.1.db_cred=<database named credential for database #2>
    
    target.1.db_host_cred=<database host named credential for database #2>

    target_nameおよびtarget_type行はデータベースごとに必須です。db_credおよびdb_host_cred行はオプションです。これらがデータベースについて指定されると、そのデータベースについてコマンドラインで指定された資格証明の設定(ある場合)が上書きされます。

  • db_cred

    既存のEnterprise Managerデータベースの名前付き資格証明の名前。これを使用して、指定されたすべてのターゲット・データベースに接続できます。-db_host_cred引数で指定されたオペレーティング・システム・ユーザーがオペレーティング・システムDBAグループのメンバーである場合は、データベース資格証明で通常ロール・ユーザーを指定できます。それ以外の場合は、データベース資格証明にはSYSDBAロール・ユーザーを指定する必要があります。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。複数のデータベースが使用される場合、これにはグローバル名前付き資格証明を指定する必要があります。-input_fileオプションが使用される場合、前述のように、個々のデータベースについてのこの設定が上書きされることがあります。

  • db_host_cred

    既存のEnterprise Managerデータベース・ホストの名前付き資格証明の名前。これを使用して、指定されたターゲット・データベース・ホストでRMANコマンドを実行できます。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。複数のデータベースが使用される場合、これにはグローバル名前付き資格証明を指定する必要があります。-input_fileオプションが使用される場合、前述のように、個々のデータベースについてのこの設定が上書きされることがあります。

  • scope

    バックアップの範囲。この引数が指定されていない場合、デフォルト値はwholeDBです。可能な値は次のとおりです。
    • wholeDB: データベース内のすべてのデータ・ファイル。

    • tablespace: 表領域名に関連付けられた1つ以上のデータ・ファイル。

    • datafile: 1つ以上のデータ・ファイル。

    • archivedLog: 個別の各ログ順序番号の正確なコピー。

    • recoveryFilesOnDisk: 高速リカバリ領域に格納されているか、ディスクの別の場所に格納されているかに関係なく、ディスク上のすべてのリカバリ・ファイル。

    • cdbRoot: コンテナ・ルート全体のデータ・ファイル。

    • pluggableDbs: 1つ以上のプラガブル・データベースのデータ・ファイル。

  • scope_value

    バックアップする値のカンマ区切りリスト。-scope値がtablespace|datafile|pluggableDbsの場合は必須です。

  • backup_type

    バックアップのタイプ。この引数が指定されていない場合、デフォルト値はfullです。可能な値は次のとおりです。
    • full: バックアップするデータ・ファイル内のすべてのデータ・ブロックをバックアップします。

    • incr0: 増分レベル0。これは完全バックアップと似ていますが、増分バックアップ計画の基礎として使用できます。

    • incr1: 増分レベル1。このバックアップは変更されたブロックのみが対象です。

  • incr_type

    増分バックアップのタイプ。これは-backup_type=\"incr\"と組み合せて使用されます。この引数が指定されていない場合、デフォルトはdiffです。可能な値は次のとおりです。
    • diff: 最新のレベル0またはレベル1の増分バックアップ以降に更新されたブロックをバックアップします。

    • cumulative: 最新のレベル0のバックアップ以降に変更されたすべてのブロックをバックアップします。

  • destination_media

    このバックアップの宛先メディア。この引数が指定されていない場合、デフォルト値はdiskです。可能な値は次のとおりです。
    • disk: ディスクへのバックアップ(-scope=\"recoveryFilesOnDisk\"の場合は許可されません)。

    • tape: SBT(テープへのシステム・バックアップ)デバイスへのバックアップ。

    • ra: リカバリ・アプライアンスへのバックアップ。

    • cloud: Database Backup Cloud Serviceへのバックアップ。

  • rman_encryption

    Oracle Encryption Walletまたはユーザー指定のパスワード(あるいは両方)を使用してバックアップを暗号化するために指定します。可能な値は次のとおりです。
    • wallet: Oracle Encryption Wallet

    • password: ユーザー指定パスワード

    • both: Oracle Encryption Walletとユーザー指定パスワード

    このオプションは、-scope=\"wholeDB|tablespace|datafile|archivedLog|recoveryFilesOnDisk|cdbRoot|pluggableDbs\"の場合に指定できます。

  • rman_encryption_cred

    暗号化パスワードを含む既存のEnterprise Manager汎用名前付き資格証明の名前。これは、次の場合に必要です。
    • -rman_encryption=\"password\"が指定されている

    • -rman_encryption_algorithm

    バックアップの暗号化時に使用する暗号化アルゴリズムの名前。これは-rman_encryptionと組み合せて使用されます。有効な値は、AES128、AES192およびAES256です。この引数が指定されていない場合、デフォルト値はAES256です。

  • storage_container

    このバックアップが格納されるOracle Storage Serviceコンテナの名前。コンテナが存在していない場合は、作成されます。この引数は、初期バックアップ構成が実行されたときにHybrid Cloud設定アカウント情報またはDatabase Backup Cloud Service設定(いずれか適用可能な方)から取得されたコンテナをオーバーライドします。

    このオプションは、-destination_media=\"cloud\"の場合にのみ適用できます。

  • skip_backup_archived_logs

    バックアップされていないディスク上のすべてのアーカイブ・ログをバックアップしないでください。この引数を指定しない場合のデフォルトの動作は、バックアップされていないアーカイブ・ログをすべてバックアップします。

    このオプションは、-scope=\"wholeDb|tablespace|datafile|cdbRoot|pluggableDbs\"の場合に指定できます。

  • delete_obsolete

    保存ポリシーを満たすために必要でなくなったバックアップを削除します。このオプションは、-scope=\"wholeDB|tablespace|datafile|cdbRoot|pluggableDbs\"の場合に指定できます。

  • max_files_per_set

    1バックアップ・セット当たりの最大ファイル数。このオプションは、-scope=\"wholeDB|tablespace|datafile|archivedLog|cdbRoot|pluggableDbs\"の場合に指定できます。

  • max_corruptions

    データ・ファイルで許容される物理的な破損の最大数。このオプションは、-scope=\"datafile\"の場合に指定できます。

  • section_size

    データ・ファイルのバックアップ時に生成される各バックアップ・セクションのサイズ(MB)。各バックアップ・ピースに1つのファイル・セクションが含まれるマルチセクション・バックアップになります。RMAN構成でバックアップ・ピースの最大サイズが設定されている場合、このオプションは使用できません。このオプションは、-scope=\"wholeDB|tablespace|datafile|archivedLog|cdbRoot|pluggableDbs\"の場合に指定できます。

  • procedure_name

    データベース・バックアップ・デプロイメント・プロシージャの名前。プロシージャの実行時に、タイムスタンプを含むように名前が変更されます。

  • schedule

    カスタマイズされたバックアップ・デプロイメント・プロシージャをスケジュールします。スケジュール・オプションを指定しない場合、プロシージャは即座に実行されます。
    • start_time: プロシージャの実行開始時間。書式は\"yyyy/MM/dd HH:mm\"です

    • tz: タイムゾーンID (オプション)。

    • frequency: 有効値は、once/interval/weekly/monthly/yearlyです(オプション)。

      frequencyをintervalに設定した場合、repeatを指定する必要があります。

      頻度がweeklyまたはmonthlyに設定されている場合、daysを指定する必要があります。

      頻度がyearlyに設定されている場合、daysとmonthsの両方を指定する必要があります。

    • repeat: プロシージャを繰り返す頻度。frequencyをintervalに設定した場合のみ必要です。

    • days: 曜日のカンマ区切りリスト。frequencyをweekly、monthlyまたはyearlyに設定した場合のみ必要です。

    • months: 月のカンマ区切りリスト。frequencyをyearlyに設定した場合のみ必要です。有効範囲は1から12です。

    • end_time: プロシージャ実行の終了時間。指定しない場合、プロシージャは無期限に実行されます(オプション)。書式は\"yyyy/MM/dd HH:mm\"です。

    • grace_period: 猶予期間(分)です(オプション)。

例1

次の例では、パスワードで暗号化されたOracle Cloudへのデータベース全体の増分バックアップを実行します。また、後のバックアップもスケジュールします。
emcli backup_database -customBackup -scope=\"wholeDB\"

backup_type=\"incr0\" -destination_media=\"cloud\"

storage_container=\"dbContainer1\" -rman_encryption=\"password\"encryption_algorithm=\"AES128\"

rman_encryption_cred=\"NC1\" -schedule=\"start_time:2016/11/08 10:08;tz:PST;

例2

次の例では、Database Cloud Serviceターゲットをクラウドにバックアップします。バックアップにアーカイブ・ログは含まれません。
	emcli backup_database -customBackup -target_name=\"SALES-DBCS\"

	target_type=\"oracle_cloud_dbcs\" -scope=\"wholeDB\"

	-backup_type=\"full\" -destination_media=\"cloud\"

	skip_backup_archived_logs -db_cred=\"SYS_DB_CRED\" -db_host_cred=\"NZHAO_HOST_CRED\"

例3

次の例では、プラガブル・データベースCDB1_PDB1およびPDB1のディスクへの差分増分バックアップを実行します。また、バックアップ後にアーカイブ・ログおよび古いバックアップも削除します。
emcli backup_database -customBackup -target_name=\"db1\"

target_type=\"oracle_database\" -scope=\"pluggableDbs\"

-scope_value=\"CDB1_PDB1,PDB1\" -backup_type=\"incr1\"

incr_type=\"diff\" -delete_archived_logs_after_backup -delete_obsolete

-destination_media=\"disk\" -db_cred=\"DB_SYS_CRED\"

db_host_cred=\"OMS_HOST_CRED\"

backup_database -suggestedBackup

指定したバックアップ先に適したOracle推奨の方法を使用してバックアップをスケジュールします。ディスクの場合、標準の増分更新およびロール・フォワード計画が使用されます。リカバリ・アプライアンスの場合、永久的増分計画が使用されます。

書式
emcli backup_database -suggestedBackup

	((-target_name=\"<database target name>\"

	target_type=\"oracle_database|rac_database|oracle_cloud_dbcs\")

	| -input_file=\"<full path name of input file>\")

	[-db_cred=\"<database named credential>\"]

	[-db_host_cred=\"<database host named credential>\"]

	[-destination_media=\"disk|ra\"]

	[-skip_backup_archived_logs]

	[-delete_archived_logs_after_backup]

	[[-rman_encryption=\"wallet|password|both\"]

	 [-rman_encryption_cred=\"<RMAN encryption named credential>\"]

	 [-encryption_algorithm=\"AES128|AES192|AES256\"]]

	[-schedule=

		{

		 start_time:yyyy/MM/dd HH:mm;

		 tz:{java timezone ID};

		 frequency:interval/weekly/monthly/yearly;

		 repeat:#m|#h|#d|#w;

		 months:#,#,...;

		 days:#,#,...;

		 end_time:yyyy/MM/dd HH:mm;

		}]
オプション
  • target_name

    バックアップされるデータベースの単一インスタンス、クラスタ・データベースまたはデータベース・クラウド・サービスのターゲット名。複数データベース・バックアップは、-target_name/-target_typeのかわりに-input_fileオプションを使用して実行できます。

  • target_type

    -target_nameで指定されるターゲットのタイプ。単一インスタンス・データベース(oracle_database)、クラスタ・データベース(rac_database)またはデータベース・クラウド・サービス(oracle_cloud_dbcs)のいずれかです。

  • input_file

    バックアップされる各データベースの情報を含むファイルの名前。このオプションは-target_name/-target_typeのかわりです。このファイルの形式は次のとおりです。
    target.0.target_name=<database #1 target name>
    
    target.0.target_type=oracle_database|rac_database|oracle_cloud_dbcs
    
    target.0.db_cred=<database named credential for database #1>
    
    target.0.db_host_cred=<database host named credential for database #1>
    
    target.1.target_name=<database #1 target name>
    
    target.1.target_type=oracle_database|rac_database|oracle_cloud_dbcs
    
    target.1.db_cred=<database named credential for database #2>
    
    target.1.db_host_cred=<database host named credential for database #2>
  • db_cred

    既存のEnterprise Managerデータベースの名前付き資格証明の名前。これを使用して、指定されたすべてのターゲット・データベースに接続できます。-db_host_cred引数で指定されたオペレーティング・システム・ユーザーがオペレーティング・システムDBAグループのメンバーである場合は、データベース資格証明で通常ロール・ユーザーを指定できます。それ以外の場合は、データベース資格証明にはSYSDBAロール・ユーザーを指定する必要があります。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。複数のデータベースが使用される場合、これにはグローバル名前付き資格証明を指定する必要があります。-input_fileオプションが使用される場合、前述のように、個々のデータベースについてのこの設定が上書きされることがあります。

  • db_host_cred

    既存のEnterprise Managerデータベース・ホストの名前付き資格証明の名前。これを使用して、指定されたターゲット・データベース・ホストでRMANコマンドを実行できます。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。複数のデータベースが使用される場合、これにはグローバル名前付き資格証明を指定する必要があります。-input_fileオプションが使用される場合、前述のように、個々のデータベースについてのこの設定が上書きされることがあります。

  • destination_media

    このバックアップの宛先メディア。この引数が指定されていない場合、デフォルト値はdiskです。可能な値は次のとおりです。
    • disk: ディスクへのバックアップ。

    • ra: リカバリ・アプライアンスへのバックアップ。

  • rman_encryption

    Oracle Encryption Walletまたはユーザー指定のパスワード(あるいは両方)を使用してバックアップを暗号化するために指定します。可能な値は次のとおりです。
    • wallet: Oracle Encryption Wallet

    • password: ユーザー指定パスワード

    • both: Oracle Encryption Walletとユーザー指定パスワード

  • rman_encryption_cred

    暗号化パスワードを含む既存のEnterprise Manager汎用名前付き資格証明の名前。これは、-rman_encryption=\"password\"が指定されている場合に必要です。

  • rman_encryption_algorithm

    バックアップの暗号化時に使用する暗号化アルゴリズムの名前。-rman_encryptionと組み合せて使用します。有効な値は、AES128、AES192およびAES256です。この引数が指定されていない場合、デフォルト値はAES256です。

  • skip_backup_archived_logs

    このオプションでは、バックアップされていないディスク上のアーカイブ・ログはすべてバックアップされません。この引数を指定しない場合のデフォルトの動作は、バックアップされていないアーカイブ・ログをすべてバックアップします。データベースがリカバリ・アプライアンスにREDOを送信するように構成されている場合は、このオプションを指定する必要があります。このオプションは、-destination_media=\"ra\"の場合にのみ指定できます。

  • delete_archived_logs_after_backup

    正常にバックアップされた後、すべてのアーカイブ・ログをディスクから削除します。-skip_backup_archived_logsが指定されている場合、このタスクは無視されます。このオプションは、-destination_media=\"ra\"の場合にのみ指定できます。

例1

次の例では、Oracle推奨の方法を使用して日次バックアップをリカバリ・アプライアンスにスケジュールします。バックアップにアーカイブ・ログは含まれません。
	emcli backup_database -suggestedBackup -target_name=\"prod-db\"target_type=\"oracle_database\"

	-destination_media=\"ra\"

	-skip_backup_archived_logs

	-db_cred=\"DB_SYS_CRED\"

	-db_host_cred=\"OMS_HOST_CRED\"

	-schedule=\"start_time:2016/12/19 16:00;tz:PST;frequency:interval;repeat:1d\"

例2

次の例では、Oracle推奨の方法を使用して日次バックアップをディスクにスケジュールします。
	emcli backup_database -suggestedBackup -target_name=\"prod-db\"

	target_type=\"oracle_database\" -destination_media=\"disk\"

	-db_cred=\"DB_SYS_CRED\" -db_host_cred=\"OMS_HOST_CRED\"

	schedule=\"start_time:2016/12/19 23:55;tz:PST;frequency:interval;repeat:1d\"

5.4.44 bareMetalProvisioning

テスト・タイプをターゲット・タイプに割り当てます。テスト・タイプtをターゲット・タイプTに割り当てると、タイプTのすべてのターゲットを、タイプtのテストで問い合せることができます。

書式

emcli bareMetalProvisioning

       [-input_file="config_properties:input_XML"]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • input_file

    ベアメタル・プロビジョニング用のXSDに準拠している入力XMLファイル。BMPのプロビジョニングに使用される詳細なXMLファイルは、下記を参照してください。

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

emcli bareMetalProvisioning

       [-input_file="config_properties:input XML"]

XMLのサンプル・ファイル

<?xml version="1.0"?>

<DeployedImage><ImageName>OracleLinux</ImageName><OperatingSystemType>Oracle Enterprise Linux x86 32 bit</OperatingSystemType>

 

<!--Specify the Operating system type for this operation. Supported operating system types are : Oracle Enterprise Linux x86 32 bit, Oracle Enterprise Linux x86 64 bit, RedHat Enterprise Linux x86 32 bit, RedHat Enterprise Linux x86 64 bit, SUSE Linux Enterprise Server x86 32 bit, SUSE Linux Enterprise Server x86 64 bit-->

<TargetInfo><TargetType>MAC</TargetType>

 

<!--Specify the target type for this provisioning operation as follows : MAC : If the provisioning target type is mac address. RE_IMAGE : If reprovisioning the existing EM targets. Subnet : If provisioning all the targets in a Subnet.-->

<Target><MACAddress>aa:bb:cc:dd:ee:ff</MACAddress><NetworkInterface><InterfaceName>eth0</InterfaceName><Configuration>Dhcp</Configuration>

 

<!--Specify the network interface type as follows : Dhcp : If the interface configuration is to be dynamically assigned from a DHCP server. Static : If the interface configuration is to be statically configured. Network Profile : If the interface configuration is to be fetched from a Network Profile.-->

<Type>Non Bonding</Type>

 

<!--Specify the network interface type as follows : Non Bonding : If the interface is not part of any bond. Bonding Master : If the interface is supposed to be the Bonding master of a bond. Bonding Slave : If the interface is supposed to be a Bonding slave as part of bond.-->

<!-- Following are bonding configuration-->

<BondingMode>1</BondingMode>

 

<!--Specify the Bonding Mode in case the interface has the role of Bonding Master.-->

<SlaveDevices>eth1,eth2</SlaveDevices>

 

<!--Specify the Slave devices as a csv string in case the interface has the role of Bonding Master. For ex : eth1,eth2-->

<PrimarySlaveDevice>eth1</PrimarySlaveDevice>

 

<!--Specify the Primary Slave device in case the interface has the role of Bonding Master.-->

<ARPInterval>200</ARPInterval><ARPIPTarget>10.177.244.121</ARPIPTarget><ARPFrequency>400</ARPFrequency><ARPDownDelay>200</ARPDownDelay><ARPUpDelay>200</ARPUpDelay>

 

<!--bonding configuration-->

<!-- If Configuration is Static <IPAddress></IPAddress> <HostName></HostName> <Netmask></Netmask> <Gateway></Gateway> <DNSServers></DNSServers> -->

<IsBootable>true</IsBootable>

 

<!--Specify if the network interface is the bootable one.-->

</NetworkInterface></Target>

 

<!-- If TargetType is RE_IMAGE: replace <MACAddress> with following <HostName>myhost.us.example.com</HostName> <BootableMac>aa:bb:cc:dd:ee:ff</BootableMac> -->

<!-- If TargetType is Subnet: replace <MACAddress> with following <SubnetIP>10.244.177.252</SubnetIP> <SubnetMask>255.255.252.0</SubnetMask> -->

</TargetInfo>

 

<!-- If TargetType is RE_IMAGE: <HostTargetsPreferredCredSetName>cred1<.HostTargetsPreferredCredSetName> Specify the preferred credentials name to be used for accessing the EM Host targetse to be Re-imaged. -->

<StageServer>myhost.us.example.com</StageServer>

 

<!--Specify the Stage Server host name. For ex : myhost.mydomain.com-->

<StageStorage>/scratch/stage</StageStorage>

 

<!--Specify the Stage Storage on the stage server. For ex : /scratch/stage-->

<StageServerPreferredCredSetName>Cred1</StageServerPreferredCredSetName>

 

<!--Specify the preferred credentials name to be used for accessing the stage server.-->

<StageServerPrereqs>false</StageServerPrereqs>

 

<!--Specify if the pre-requisties check should be run on the stage server before starting the provisioning.-->

<BootServer>myhost.us.example.com</BootServer>

 

<!--Specify the Boot Server host name. For ex : myhost.mydomain.com-->

<BootServerPreferredCredSetName>Cred1</BootServerPreferredCredSetName>

 

<!--Specify the preferred credentials name to be used for accessing the boot server.-->

<BootServerPrereqs>false</BootServerPrereqs>

 

<!--Specify if the pre-requisties check should be run on the boot server before starting the provisioning.-->

<DhcpServer>myhost.us.example.com</DhcpServer>

 

<!--Specify the Dhcp Server host name. This is required only if DHCP automation is required. For ex : myhost.mydomain.com Note : Dhcp automation is supported only for the MAC and RE_IMAGE provisioning types.-->

<DhcpServerPreferredCredSetName>Cred1</DhcpServerPreferredCredSetName>

 

<!--Specify the preferred credentials name to be used for accessing the Dhcp server.-->

<DhcpServerPrereqs>false</DhcpServerPrereqs>

 

<!--Specify if the pre-requisties check should be run on the Dhcp server before starting the provisioning.-->

<RpmRepository>oelrepos</RpmRepository>

 

<!--Specify the RPM repository name to be used for provisioning operation. For ex : OEL4U8repos-->

<RootPassword>password</RootPassword>

 

<!--Specify the root password for the provisioned machines.-->

<TimeZone>Africa/Algiers</TimeZone>

 

<!--Specify the time zone for the provisioned machines.-->

<AgentInstallUser>oraem</AgentInstallUser>

 

<!--Specify the user name for installing EM agent on the provisioned machines. For ex : oraem-->

<AgentInstallGroup>dba</AgentInstallGroup>

 

<!--Specify the agent installation user's group for installing EM agent on the provisioned machines. For ex : dba-->

<AgentBaseInstallationDirectory>/var/lib/oracle/agent12g</AgentBaseInstallationDirectory>

 

<!--Specify a directory for installing EM agent on the provisioned machines. For ex : /var/lib/oracle/agent12g-->

<OracleInventoryLocation>/var/lib/oracle/oraInventory</OracleInventoryLocation>

 

<!--Specify a directory for storing oracle installed product's inventory on the provisioned machines. For ex : /var/lib/oracle/oraInventory-->

<AgentRegistrationPassword>password</AgentRegistrationPassword>

 

<!--Specify agent registration password for installing EM agent on the provisioned machines.-->

<AgentRpmUrl>http://myhost.us.example.com/oracle-agt.12.1.0.0.1-i386.rpm</AgentRpmUrl>

 

<!--Specify a http URL for fetching agent RPM. This is not mandatory if the agent rom is already placed at the staged location-->

<ReferenceAnaconda/>

 

<!--Specify a reference anaconda as a string. It will be used to capture properties like Keyboard, mouse. If not provided they will be defaulted to default values.-->

<PackageList>@base</PackageList>

 

<!--Specify the package list to be installed on the provisioned machines.-->

<ACPI>off</ACPI>

 

<!--Specify the ACPI value for the provisioned machines. Supported values are : on, off-->

<ParaVirtualizedKernel>false</ParaVirtualizedKernel>

 

<!--Specify if the provisioned machines should be booted with paravirtualized kernels.-->

<PostInstallScript>%post echo "post" </PostInstallScript>

 

<!--This section provides the option of adding commands to be run on the system once the installation is complete. This section must start with the %post command.-->

<FirstBootScript>#!/bin/sh # chkconfig: 345 75 25 # description: Bare Metal Provisioning First boot service # </FirstBootScript>

 

<!--This section provides the option of adding commands to run on the system when it boots for the first time after installation.-->

<RequireTTY>false</RequireTTY>

 

<!--Specify if tty is required on the provisioned machines.-->

<SeLinux>Disabled</SeLinux>

 

<!--Specify the SELinux configuration for the provisioned machines. Supported values are : Disabled, Enforcing, Permissive-->

<MountPointSettings/>

 

<!--Specify /etc/fstab settings for the provisioned machines.-->

<NISSettings/>

 

<!--Specify /etc/yp.conf settings for the provisioned machines.-->

<NTPSettings/>

 

<!--Specify /etc/ntp.conf settings for the provisioned machines.-->

<KernelParameterSettings/>

 

<!--Specify /etc/inittab settings for the provisioned machines.-->

<FirewallSettings/>

 

<!--Specify the firewall settings for the provisioned machines.-->

<HardDiskProfiles>

 

<!--Specify the Hard Disk profiles for the provisioned machines.-->

<HardDiskConfiguration>

 

<!--Specify the hard disk configuration details-->

<DeviceName>hda</DeviceName>

 

<!--Specify the device name for the disk. For ex : hda,hdb-->

<Capacity>10000000</Capacity>

 

<!--Specify the disk capacity in MB. For ex : 1024-->

</HardDiskConfiguration></HardDiskProfiles><PartitionConfigurations>

 

<!--Specify the partition configurations for the provisioned machines.-->

<PartitionConfiguration>

 

<!--Specify the partition configuration details.-->

<MountPoint>/</MountPoint>

 

<!--Specify the mount point for the partition. For ex : /, /root-->

<DeviceName>hda</DeviceName>

 

<!--Specify the disk name on which this partition has to be configured. For ex : hda,hdb-->

<SystemDeviceName>/dev/hda1</SystemDeviceName>

 

<!--For ex : /dev/hda1-->

<FileSystemType>ext3</FileSystemType>

 

<!--Specify the File System type for this partition. Supported file system types are : ext2, ext3, ocfs2, swap, Raid, LVM-->

<Size>4096</Size>

 

<!--Specify the size in MB for this partition. For ex : 5120-->

</PartitionConfiguration></PartitionConfigurations><RaidConfigurations>

 

<!--Specify the RAID configurations for the provisioned machines.-->

<RaidConfiguration>

 

<!--Specify the RAID configuration details-->

<MountPoint>raid.100</MountPoint>

 

<!--Specify the raid id . For ex : raid.100-->

<RaidLevel>0</RaidLevel>

 

<!--Specify the RAID Level for this raid device. Supported RAID Levels are : Raid 0, Raid 1, Raid 5, Raid 6-->

<Partitions>/dev/hda1,/dev/hda2</Partitions>

 

<!--Specify the raid partitions for this raid device as a csv string. For ex : /dev/hda1, /dev/hda2-->

<FileSystemType>ext3</FileSystemType>

 

<!--Specify the File System type for this partition. Supported file system types are : ext2, ext3, ocfs2, swap, LVM-->

</RaidConfiguration></RaidConfigurations><LogicalVolumeGroups>

 

<!--Specify the Logical Volume Groups for the provisioned machines.-->

<LogicalVolumeGroup>

 

<!--Specify the logical volume group configuration details-->

<GroupName>LVG1</GroupName>

 

<!--Specify the Logical group name. For ex : mygrp-->

<Partitions>/dev/hda1</Partitions>

 

<!--Specify the partitions that take part in this logical volume group as a csv string. For ex : /dev/hda1, /dev/hda2-->

<Raids>raid.100</Raids>

 

<!--Specify the RAIDs that take part in this logical volume group as a csv string. For ex : raid.100, raid.200-->

</LogicalVolumeGroup></LogicalVolumeGroups><LogicalVolumes>

 

<!--Specify the Logical Volumes for the provisioned machines.-->

<LogicalVolume>

 

<!--Specify the logical volume configuration details.-->

<MountPoint>/u01</MountPoint>

 

<!--Specify the mount point for this logical volume. For ex : /, /root-->

<LogicalVolumeName>LV1</LogicalVolumeName>

 

<!--Specify the logial volume name. For ex : myvols-->

<LogicalGroupName>LVG1</LogicalGroupName>

 

<!--Specify the logical group name where this volume should be created. For ex : mygrp-->

<FileSystemType>ext3</FileSystemType>

 

<!--Specify the File System type for this partition. Supported file system types are : ext2, ext3, ocfs2, swap-->

<Size>4096</Size>

 

<!--Specify the size in MB for this partition. For ex : 5120-->

</LogicalVolume></LogicalVolumes></DeployedImage>

5.4.45 cancel_cloud_service_requests

指定したユーザーが開始したスケジュールされたクラウド・サービス・リクエストを取り消します。キャンセルは、スケジュールされたリクエストにのみ可能であることに注意してください。

書式

emcli cancel_cloud_service_requests

      -user="username"

      [-family="family"]

      [-ids="id1;id2..."]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • user

    リクエストを開始したユーザーの名前。

  • family

    クラウド・リクエストをフィルタするために使用するサービス・ファミリ名。

  • ids

    クラウド・リクエストをフィルタするために使用するリクエストIDのリスト。各IDはセミコロン(;)で区切ってください。

例1

この例では、user1が所有するすべてのスケジュール済クラウド・リクエストをキャンセルします。

emcli cancel_cloud_service_requests 

      -user="user1"

例2

この例では、family1サービス・ファミリによって所有され、user1に所有されるすべてのクラウド・リクエストを取り消します。

emcli cancel_cloud_service_requests 

      -user="user1" 

      -family="family1"

5.4.46 change_ruleset_owner

エンタープライズ・ルール・セットの所有権を新しい所有者に割り当てます。

権限の要件:

新しい所有者には次の権限が必要です。

  • ルール・セットに対する「エンタープライズ・ルール・セットの編集」

  • ルール・セットで特定のターゲットが選択されている場合、新しいユーザーは、それらのターゲットに対する「ターゲットの表示」権限を持っている必要があります。

  • いくつかのルールでインシデントを作成または更新する場合、新しいユーザーは、それらのターゲットに対する「ターゲット・イベントの管理」権限も持っている必要があります。

書式

emcli change_ruleset_owner 

      -rule_set_name='rule set name'  

      -rule_set_owner=<rule set owner>  

      -new owner=<new owner> 

オプション

  • rule_set_name

    エンタープライズ・ルール・セットの名前。このオプションは、ターゲットのリストと関連付られているルール・セットのみに使用できます。

  • rule_set_owner

    ルール・セットの現在の所有者。

  • new_owner

    ルール・セットの新しい所有者。

次の例では、ルール・セット"My rule set"の所有者であるUSER1を削除し、新しい所有者としてUSER2を割り当てます。

emcli change_ruleset_owner -rule_set_name 'My rule set' -rule_set_owner USER1 - new_owner USER2

5.4.47 change_service_system_assoc

特定のサービスをホストするシステムを変更します。

書式

emcli change_service_system_assoc

      -name='name'

      -type='type'

      -systemname='system_name'

      -systemtype='system_type'

      -keycomponents='keycomp1name:keycomp1type[;keycomp2name:keycomp2type;...]'



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • name

    サービス名。

  • type

    サービス・タイプ。

  • systemname

    サービスが置かれているシステム。

  • systemtype

    システム・タイプ。

  • keycomponents

    サービスに使用されているシステムのキー・コンポーネントの名前とタイプのペア(keycomp_name:keycomp_typeなど)のリスト。

この例では、my serviceという汎用サービスのシステムを、指定されたキー・コンポーネントを備えたmy systemという汎用システムに変更します。

emcli change_service_system_assoc

      -name='my service' -type='generic_service'

      -systemname='my system' -systemtype='generic_system'

      -keycomponents='database:oracle_database; mytestbeacon:oracle_beacon'

5.4.48 change_target_owner

ターゲットの所有者を変更します。

書式

emcli change_target_owner

        -target="target_name:target_type"

        [-target="target_name:target_type"]

        -owner="current_target_owner_name"

        -new_owner="new_owner_name"



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • target

    所有者を変更するターゲット名とターゲット・タイプ。

  • owner

    ターゲットの既存の所有者の名前。このオプションのデフォルト値は、現在ログインしているユーザーです。

  • new_owner

    ターゲットの新しい所有者の名前。

この例では、2つのターゲットの所有権をadminからadmin2に変更します。

emcli change_target_owner

          -target="abc.oracle.com:host"

          -target="testDBSystem:oracle_database"

          -owner="admin1"

          -new_owner="admin2"

5.4.49 clean_down_members

ノードおよびキャッシュ・ターゲットを含め、停止ステータスのCoherenceクラスタのすべてのメンバーを削除します。

書式

emcli clean_down_members

      -coherence_cluster_name:<Coherence Cluster Target Name>      [-debug]

オプション

  • coherence_cluster_name

    Coherenceクラスタ・ターゲットの完全修飾名。

  • debug

    デバッグのために冗長モードでverbを実行します。

この例では、TestClusterターゲットの停止ステータスのすべてのメンバーを削除します。

emcli clean_down_members 

      -coherence_cluster_name:"TestCluster" 

5.4.50 cleanup_dbaas_requests

ホストおよびEnterprise Managerからリクエストをクリーンアップします。このVerbでは、指定したオプションによって次を実行します。

  • プールの失敗したすべてのリクエストのクリーンアップ。

  • プールのすべてのリクエストのクリーンアップ。

  • 特定のユーザーの失敗したリクエストのクリーンアップ。

  • 特定のユーザーのすべてのリクエストのクリーンアップ。

書式

emcli help cleanup_dbaas_requests

emcli cleanup_dbaas_requests        [-ids="<request id>"]        [-pool_name="<pool name>" -pool_type="

                     <database|schema|pluggable_database>" 

        [-user="<SSA user name>"] 

        [-all]]



[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • ids

    クラウド・リクエストをフィルタするために使用するセミコロン(;)で区切られたリクエストID。

  • pool_name

    リクエストをクリーンアップする必要のあるプールの名前。

  • pool_type

    プールのタイプ。次のいずれかの値を入力します。

    • データベース・プールの場合: database

    • スキーマ・プールの場合: schema

    • プラガブル・データベース・プールの場合: pluggable_database

  • user

    リクエスト削除のフィルタリングで使用するユーザー名。

  • all

    これを指定した場合、(成功および失敗した)すべてのリクエストがクリーン・アップされ、スケジュール済状態のリクエストはキャンセルされ、進行中のリクエストは現状維持される。オプションを指定しない場合、失敗したリクエストのみクリーンアップされる。

注意:

idsおよびpool_nameオプションは同時には使用できません。

例1

この例では、失敗および成功した両リクエストをすべてクリーンアップします。このプロセスでは、原則としてプールがリセットされます。

emcli cleanup_dbaas_requests -pool_name="database_pool" -pool_type="database" -all

例2

この例では、特定のユーザーの失敗および成功したすべてのリクエストをクリーンアップします。このオプションは、システムからユーザーがいなくなり、そのユーザーが所有するすべてのサービス・インスタンスを管理者がクリーンアップする場合に役立ちます。

emcli cleanup_dbaas_requests -pool_name="database_pool" -pool_type="database" -all -user="SSA_USER" 

5.4.51 clear_compliance_ca

指定したコンプライアンス標準ルールおよびターゲット・タイプのすべての修正処理を消去します。

書式

emcli clear_compliance_ca 

      -rule_iname="<rule_internal_name>"

      -target_type="<target_type>"

オプション

  • rule_iname

    すべての修正処理を削除するコンプライアンス標準ルールの内部名。コンプライアンス標準ルールの内部名は、MGMT$CS_RULE_ATTRSビューで参照できます。

  • target_type

    コンプライアンス標準ルールに関連付けられているターゲット・タイプ。

次の例では、ホスト・ターゲットに存在するmy_ruleコンプライアンス標準ルールに関連付けられたすべての修正処理を消去します。

emcli clear_compliance_ca

      -rule_iname="my_rule"

      -target_type="host"

5.4.52 clear_credential

指定されたユーザーの優先資格証明またはモニタリング資格証明を消去します。

書式

emcli clear_credential

      -target_type="ttype"

      [-target_name="tname"]

      -credential_set="cred_set"

      [-user="user"]

      [-oracle_homes="home1;home2"]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • target_type

    ターゲットのタイプ。oracle_homesオプションを指定する場合、hostにする必要があります。

  • target_name

    ターゲットの名前。このオプションを省略して、エンタープライズ優先資格証明を消去します。oracle_homesオプションを指定する場合、ターゲット名はホスト名にする必要があります。

  • credential_set

    設定対象の資格証明セット。

  • user

    対象の資格証明を使用するEnterprise Managerユーザー。省略すると、現行ユーザーの資格証明に適用されます。この値は、モニタリング資格証明では無視されます。

  • oracle_homes

    ターゲット・ホストのOracleホームの名前。資格証明は、指定されたすべてのホームで消去されます。

次の例では、myDBターゲットでユーザーadmin1の資格証明セットDBCredsNormalを消去します。

emcli clear_credential

       -target_type=oracle_database

       -target_name=myDB

       -credential_set=DBCredsNormal

       -user=admin1

5.4.53 clear_default_pref_credential

ユーザーのデフォルトの優先資格証明として設定されている名前付きの資格証明を消去します。名前付き資格証明は資格証明ストアから削除されません。この名前付き資格証明をデフォルト優先資格証明として使用するユーザー設定のみが消去されます。

書式

emcli clear_default_pref_cred 

        -set_name="set_name"

        -target_type="ttype"

オプション

  • ?set_name

    デフォルト優先資格証明がこの資格証明セットについて消去されます。

  • target_type

    資格証明セットのターゲット・タイプ。

この例では、HostCredsNormal資格証明セットのホスト・ターゲット・タイプに設定されているデフォルト優先資格証明を消去します。

emcli clear_default_pref_cred 

        -set_name=HostCredsNormal

        -target_type=host

5.4.54 clear_default_privilege_delegation_setting

指定したプラットフォームのデフォルトの権限委任設定をクリアします。

書式

標準モード

emcli clear_default_privilege_delegation_setting

        -platform_list="PLATFORM_DEFAULT"

 

インタラクティブまたはスクリプト・モード

clear_default_privilege_delegation_setting(

        platform_list="PLATFORM_DEFAULT"

        )



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • platform_list

    デフォルトの権限委任設定が削除されたプラットフォームのカンマ区切りリスト。サポート対象のプラットフォーム: Linux、HP-UX、SunOSおよびAIX。

終了コード

成功した場合は0です。0以外の値は、Verb処理が正常終了しなかったことを意味します。

この例では、Linux、HP-UX、SunOSおよびAIXプラットフォームのデフォルトの権限委任設定をクリアします。

emcli clear_default_privilege_delegation_setting 

-platform_list="Linux,HP-UX,SunOS,AIX"

5.4.55 clear_monitoring_credential

ターゲットに設定されているモニタリング資格証明を消去します。

書式

emcli clear_monitoring_credential

        -set_name="set_name"

        -target_name="target_name"

        -target_type="ttype"

オプション

  • set_name

    モニタリング資格証明がこの資格証明セットについて消去されます。

  • target_name

    このターゲットの優先資格証明が消去されます。

  • target_type

    ターゲットまたは資格証明セットのターゲット・タイプ。

この例では、ターゲットtestdb.example.comに設定されているモニタリング資格証明セット、DBCredsMonitoring資格証明セットを消去します。

emcli clear_monitoring_credential 

        -set_name=DBCredsMonitoring

        -target_name=testdb.example.com

        -target_type=oracle_database

5.4.56 clear_preferred_credential

ユーザーのターゲット優先資格証明として設定されている名前付きの資格証明を消去します。名前付き資格証明は資格証明ストアから削除されません。この名前付き資格証明を優先資格証明として使用するユーザー設定のみが消去されます。

書式

emcli clear_preferred_credential 

        -set_name="set_name"

        -target_name="target_name"

        -target_type="ttype"

オプション

  • set_name

    この資格証明セットの優先資格証明を設定します。

  • target_name

    このターゲットの優先資格証明が消去されます。

  • target_type

    ターゲットまたは資格証明セットのターゲット・タイプ。

この例では、ホスト・ターゲットtest.example.comに設定されている優先資格証明セット、HostCredsNormal資格証明セットを消去します。

emcli clear_preferred_credential 

        -set_name=HostCredsNormal

        -target_name=test.example.com

        -target_type=host

5.4.57 clear_privilege_delegation_setting

特定のホストから権限委任設定をクリアします。

書式

emcli clear_privilege_delegation_setting

        -host_names="name1;name2;..."

        [-input_file="FILE:file_path"]

        [-force="yes/no"]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • host_names

    ホストの名前。

  • input_file

    ホストのリストを含むファイルのパス。ファイルには1行につき1つのホスト名が必要です。

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • force

    yesに設定した場合、無効および到達不可のターゲットが無視され、有効で稼働中のすべてのターゲットから設定が削除されます。noに設定した場合、無効および停止しているターゲットはエラーを発生します。デフォルトはnoです。

次の例では、file.text入力ファイルにリストされたホストから権限委任設定を強制的にクリアします。

emcli clear_privilege_delegation_setting

      -input_file="FILE:/home/user/file.txt"

      -force=yes

5.4.58 clear_problem

指定した条件に一致する問題をクリアします(問題のキー、ターゲット・タイプ、期間)。ターゲットの問題をクリアできるのは、ターゲット管理権限を持つユーザーのみです。問題をクリアすると、基礎となるインシデントとイベントもクリアされます。

デフォルトでは、問題通知は送出されません。これを上書きするには、send_notificationオプションを指定します。基礎となるインシデントやイベントをクリアしても、通知は送出されません。

書式

emcli clear_problem

        -problem_key="problem_key"

        -target_type="target_type"

        -older_than="age_of_problem"

        [-target_name="target_name"]

        [-unacknowledged_only="clear_unacknowledged_problems"]

        [-send_notification="send_notifications_for_problems"]

        [-preview]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • problem_key

    クリアする問題の問題キー

  • target_type

    "Oracle Database"に対するoracle_databaseのような内部タイプ名。get_target_typesコマンドを使用して、ターゲット・タイプの内部名を取得できます。

  • older_than

    問題の期間を日単位で指定します。

  • target_name

    既存の非コンポジット・ターゲットの名前。たとえば、単一のデータベースの名前。コンポジット・ターゲットの名前(ターゲット・グループ)は使用できません。

  • unacknowledged_only

    指定した場合、未承認の問題のみクリアされます。このオプションには値は必要ありません。

  • send_notification

    指定した場合、クリアした問題に対して該当する通知があれば送出されます。デフォルトでは、クリアした問題に対する通知は送出されません。このオプションには値は必要ありません。

  • preview

    コマンドによってクリアされる見込みの問題数を取得します。

例1

この例では、すべてのデータベースにわたって、3日以上発生している(最初のインシデントの発生日に基づく) ORA-600問題をクリアします。

emcli clear_problem -problem_key="ORA-600" -target_type="oracle_database" -older_than="3"

例2

この例では、問題がクリアされたときに、該当する通知を送信します。デフォルトでは、クリアした問題に対する通知は送信されません。

emcli clear_problem -problem_key="ORA-600" -target_type="oracle_database" 

-older_than="3" - send_notification

5.4.59 clear_stateless_alerts

指定されたターゲットに関連付けられたステートレス・アラートを消去します。これらのステートレス・アラートを消去できるのはユーザーのみです。Enterprise Managerエージェントでは、これらのアラートは自動的に消去されません。ステートレス・アラートに関連付けられたメトリック内部名を確認するには、get_metrics_for_stateless_alerts Verbを使用します。

このコマンドを使用して、診断インシデントに関連付けられたステートレス・アラートを消去できません。Enterprise Managerコンソールのこれらのアラートの消去は、関連するインシデントまたは問題を消去することでのみ可能です。

書式

emcli clear_stateless_alerts        -older_than=number_in_days        -target_type=target_type        -target_name=target_name        [-include_members]        [-metric_internal_name=target_type_metric:metric_name:metric_column]        [-unacknowledged_only]        [-ignore_notifications]        [-preview]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • older_than

    アラートの経過時間を日数で指定します。(現在オープンしているステートレス・アラートを対象とするには、0を指定します。)

  • target_type

    内部ターゲット・タイプの識別子(host、oracle_database、emrepなど)。

  • target_name

    ターゲットの名前。

  • include_members

    コンポジット・ターゲットに適用され、メンバーに属しているアラートも調査されます。

  • metric_internal_name

    クリーンアップされるメトリック。get_metrics_for_stateless_alerts Verbを使用して、特定のターゲット・タイプでサポートされるメトリックの完全なリストを表示できます。

  • unacknowledged_only

    アラートが未確認の場合にのみ、それらのアラートを消去します。

  • ignore_notifications

    このオプションは、消去したアラートに関する通知を送信しない場合に使用します。これにより、通知サブシステムの負荷が軽減される可能性があります。

  • preview

    ターゲットで消去されるアラートの数が表示されます。

この例では、1週間より前の古いデータベース・アラート・ログから生成されるアラートを消去します。この例では、アラートの消去時に通知は送信されません。

emcli clear_stateless_alerts -older_than=7 -target_type=oracle_database -tar 

get_name=database -metric_internal_name=oracle_database:alertLog:genericErrStack -ignore_notifications

5.4.60 clone_as_home

指定されたApplication ServerのOracleホームまたはソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントをターゲット・ホストから指定された接続先にクローニングします。PortalまたはWirelessの場合、OIDユーザーおよびパスワードも必要です。DBベースのリポジトリのみに接続しているJ2EEの場合、DCMスキーマ・パスワードが必要です。

EM CLI経由での変数の受渡し

%perlbin%または%oracle_home%のような変数を使用すると、EM CLIは値そのもののかわりに現在のローカル環境からの変数値を渡します。EM CLIコマンドを使用して変数を渡すために、-prescriptsまたは-postscriptsオプションを使用している場合があり、そのときはバッチファイルの中にEM CLIコマンドを設定しますが、%%%に置き換えて指定します。

書式

emcli clone_as_home

       -input_file="dest_properties:file_path"

       -list_exclude_files="list of files to exclude"

       -isSwLib="true/false"

       -tryftp_copy="true/false"

       -jobname="name of cloning job"

       -iasInstance=instance

       -isIas1013="true/false"

       [-oldIASAdminPassword=oldpass]

       [-newIASAdminPassword=newpass]

       [-oldoc4jpassword=oldpass]

       [-oc4jpassword=newpass]

       [-oiduser=oid admin user]

       [-oidpassword=oid admin password]

       [-dcmpassword=dcm schema password]

       [-prescripts="script name to execute"]

       [-run_prescripts_as_root="true/false"]

       [-postscripts="script to execute"]

       [-run_postscripts_as_root="true/false"]

       [-rootscripts="script name to execute"]

       [-swlib_component ="path:path to component;version:rev"] 

       [-source_params="TargetName:name;HomeLoc:loc;HomeName:name;

         ScratchLoc:Scratch dir Location"

       [-jobdesc="description"]



[ ] indicates that the parameter is optional

オプション

  • input_file="dest_properties:file_path"

    ターゲットに関する情報を含むファイル。

    ファイルの各行は、1つの接続先に関する情報に対応します。

    書式:

    Destination Host Name1;Destination Home Loc; Home Name; Scratch Location;

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • list_exclude_files

    除外するファイルをカンマで区切ったリスト。ソースがソフトウェア・ライブラリの場合は必要ありません。ワイルドカードとして「*」を使用できます。

  • isSwLib

    ソースがOracleホーム・データベースかソフトウェア・ライブラリかを指定します。

  • ryftp_copy

    FTPでコピーするかどうかを指定します。コマンドラインからEM CLIを使用する場合は、FTPコピー・オプションをfalseに設定する必要があります。

  • jobname

    クローニング・ジョブの名前。

  • iasInstance

    インスタンスの名前。

  • isIas1013

    10.2.3 Iasホームであるかどうかを指定します。

  • oldoc4jpassword

    古いOC4Jパスワード。(10.1.3 Iasホームに必要。)

  • oc4jpassword

    新しいOC4Jパスワード。(10.1.3 Iasホームに必要。)

  • oldIASAdminPassword

    古いApplication Server管理者パスワード。(10.1.3 Iasホームには不要。)

  • newIASAdminPassword

    新しいApplication Server管理者パスワード。(10.1.3 Iasホームには不要。)

  • oiduser

    OID管理者ユーザー。

  • oidpassword

    OID管理者パスワード。

  • dcmpassword

    DCMスキーマ・パスワード。

  • prescripts

    実行するスクリプトのパス。

    注意:

    二重引用符で囲まれたオプションは、エスケープ(\)文字を使用することによって受渡し可能です。たとえば、次のようにします。

    prescripts=" <some value here>=\"some value here\" " 
  • run_prescripts_as_root

    前処理スクリプトをrootとして実行します。デフォルトでは、falseに設定されます。

  • postscripts

    実行するスクリプトのパス。

  • run_postscripts_as_root

    後処理スクリプトをrootとして実行します。デフォルトでは、falseに設定されます。

  • rootscripts

    実行するスクリプトのパス。ジョブ・システム環境変数(%oracle_home%%perl_bin%)を使用して、スクリプトの場所を指定できます。

  • swlib_component

    クローニングするソフトウェア・ライブラリへのパス。この場合、isSwLibをtrueに設定する必要があります。

  • source_params

    ソースOracleホーム情報。この場合、isSwLibをfalseに設定する必要があります。

  • jobdesc

    ジョブの説明。指定しない場合、デフォルトの説明が自動的に生成されます。

emcli clone_as_home

   -input_file="dest_properties:/home/destinations.txt"

   -list_exclude_files="centralagents.lst"

   -isSwLib="false"

   -tryftp_copy="false"

   -jobname="clone as home"

   -iasInstance="asinstancename"

   -isIas1013="false"

   -oldIASAdminPassword="oldpassword"

   -newIASAdminPassword="newpassword"

   -prescripts="/home/abc/myscripts"

   -run_prescripts_as_root="true"

   -rootscripts="%oracle_home%/root.sh"

   -source_params="TargetName:host.domain.com;HomeLoc=/home/oracle/appserver1;

    HomeName=oracleAppServer1;ScratchLoc=/tmp" 

5.4.61 clone_crs_home

指定された宛先ノードにソース・クラスタウェア・ホームの場所またはクラスタウェア・ソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントが指定されている場合、Oracleクラスタウェア・クラスタを作成します。

書式

emcli clone_crs_home

       -input_file="dest_properties:file_path"

       -list_exclude_files="list of files to exclude"

       -isSwLib="true/false"

       -tryftp_copy="true/false"

       -jobname="name of cloning job"

       -home_name="name of home to use when creating Oracle Clusterware cluster"

       -home_location="location of home when creating Oracle Clusterware cluster"

       -clustername=name of cluster to create

       [-isWindows="false/true"]

       [-ocrLoc=ocr location]

       [-vdiskLoc=voting disk location]

       [-prescripts="script name to execute"]

       [-run_prescripts_as_root="true/false"]

       [-postscripts="script to execute"]

       [-run_postscripts_as_root="true/false"]

       [-rootscripts="script name to execute"]

       [-swlib_component ="path:path to component;version:rev"] 

       [-source_params="TargetName:name;HomeLoc:loc;HomeName:name;

         ScratchLoc:Scratch dir Location"]       [-jobdesc="description"]



[ ] indicates that the parameter is optional

オプション

  • input_file="dest_properties:file_path"

    ターゲットに関する情報を含むファイル。

    ファイルの各行は、1つの接続先に関する情報に対応します。

    書式:

    接続先ホスト名;宛先ノード名;スクラッチ場所;PVTIC;VirtualIP;

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • list_exclude_files

    除外するファイルをカンマで区切ったリスト。ソースがソフトウェア・ライブラリの場合は必要ありません。アスタリスク(*)をワイルド・カードとして使用できます。

  • isSwLib

    ソースがOracleホーム・データベースかソフトウェア・ライブラリかを指定します。

  • tryftp_copy

    FTPでコピーするかどうかを指定します。コマンドラインからemcliを使用する場合は、FTPコピー・オプションをfalseに設定する必要があります。

  • jobname

    クローニング・ジョブの名前。

  • home_name

    Oracleクラスタウェア・クラスタのすべてのホームに使用されるホーム名。

  • home_location

    Oracleクラスタウェア・クラスタのすべてのホームに使用されるホームの場所。

  • clustername

    作成するクラスタの名前。

  • isWindows

    クローニング・ソースがWindowsプラットフォーム上にあるかどうかを指定します。このオプションは、ゴールド・イメージ・ソースからCRSクローニングを作成する場合にのみ適用されます。デフォルト値はfalseです。

  • ocrLoc

    Oracle Cluster Registryの場所。

  • vdiskLoc

    投票ディスクの場所。

  • prescripts

    実行するスクリプトのパス。

    注意:

    二重引用符で囲まれたオプションは、エスケープ(\)文字を使用することによって受渡し可能です。たとえば、次のようにします。

    prescripts=" <some value here>=\"some value here\" " 
  • run_prescripts_as_root

    前処理スクリプトをrootとして実行します。デフォルトでは、このオプションはfalseに設定されます。

  • postscripts

    実行するスクリプトのパス。

  • run_postscripts_as_root

    後処理スクリプトをrootとして実行します。デフォルトではfalseです。

  • rootscripts

    実行するスクリプトのパス。

  • swlib_component

    クローニングするソフトウェア・ライブラリへのパス。この場合、isSwLibをtrueに設定する必要があります。

  • source_params

    ソースOracleホーム情報。この場合、isSwLibをfalseに設定する必要があります。

  • jobdesc

    ジョブの説明。指定しない場合、デフォルトの説明が自動的に生成されます。

emcli clone_crs_home -input_file="dest_properties:crs.prop"  -isSwLib="true"

  -tryftp_copy="true" -jobname="crs cloning job2" -home_name="cloneCRS1" 

  -home_location="/scratch/scott/cloneCRS1 " -clustername="crscluster" 

  -ocrLoc="/scratch/shared/ocr" -vdiskLoc="/scratch/shared/vdisk" 

  -postscripts="%perlbin%/perl%emd_root%/admin/scripts/cloning/samples/

   post_crs_ create.pl ORACLE_HOME=%oracle_home%" 

  -run_postscripts_as_root="true" -rootscripts="%oracle_home%/root.sh" 

  -swlib_component="path:Components/crscomp;version:.1"

EM CLI経由での変数の受渡し

%perlbin%または%oracle_home%のような変数を使用すると、EM CLIは値そのもののかわりに現在のローカル環境からの変数値を渡します。EM CLIコマンドを使用して変数を渡すために、-prescriptsまたは-postscriptsオプションを使用している場合があり、そのときはバッチファイルの中にEM CLIコマンドを設定しますが、%%%に置き換えて指定します。

5.4.62 clone_database

データベースをクローニングします。

書式

emcli clone_database

      -source_db_name="source_database_name"

      -dest_global_dbname="global_name_of_clone_database" 

      -dest_oracle_sid="clone_database_instance_name"

      [-dest_host_name="clone_host_name"]  

      [-dest_oracle_home="clone_database_oracle_home"] 

      [-source_db_creds_name="source_database_credential_name"] 

      [-source_host_creds_name="source_database_host_credential_name"] 

      [-dest_host_creds_name="clone_database_host_credential_name"] 

      [-asm_inst_creds_name="asm_instance_credential_name"]  

      [-dest_target_name="clone_database_name"] 

      [-clone_type="clone_type"] 

      [-source_staging_area="source_staging_directory"]  

      [-dest_staging_area="clone_database_staging_directory"]  

      [-dest_storage_type="clone_database_storage_type"] 

      [-dest_database_area="clone_database_files_location"] 

      [-dest_recovery_area="clone_database_fast_recovery_area"] 

      [-dest_listener_selection="clone_database_listener_selection"] 

      [-dest_listener_name="clone_database_listener_name"]

      [-dest_listener_port="clone_database_listener_port"]

      [-configure_with_oracle_restart"] 

      [-job_name="job_name"] 

      [-job_desc="job_description"]

      [-src_ssh_tunnel_port="<ssh tunnel port used by standby to connect to primary>"]

      [-dest_ssh_tunnel_port="<ssh tunnel port used by primary to connect to standby>"]

      [-src_gateway_cred_name="<primary database host hybrid gateway agent credential name>"]

      [-dest_gateway_cred_name="<standby database host hybrid gateway agent credential name>"]

      [-dest_GI_host_creds_name="<standby database grid infrastructure credential name>"]

      [-tde_wallet_creds_name="<transparent data encryption wallet credentials of the source database>"]



[ ] indicates that the parameter is optional

オプション

  • source_db_name

    ソース・データベースのEnterprise Managerターゲット名。単一インスタンス・データベースまたはクラスタ・データベース・インスタンスのいずれも可能です。

  • dest_global_dbname

    クローン・データベースのグローバル・データベース名。通常、<name>.<domain>で指定されます(ここで<name>は、db_unique_nameに使用され、<domain>はdb_domain_nameオプションに使用されます)。

  • dest_oracle_sid

    クローン・データベースのインスタンス名。

  • dest_host_name

    クローン・データベースのホスト名。指定しない場合、クローン・データベースはソース・データベースと同じホストに作成されます。

  • dest_oracle_home

    クローン・データベースのOracleホーム。指定しない場合、ソース・データベースのOracle Homeが使用されます。

  • source_db_creds_name

    ソース・データベースの名前付き資格証明。

  • source_host_creds_name

    ソース・データベース・ホストの名前付き資格証明。

  • dest_host_creds_name

    宛先(クローン)のホスト名前付き資格証明。

  • asm_inst_creds_name

    自動ストレージ管理(ASM)の名前付き資格証明。

  • dest_target_name

    クローン・データベースのEnterprise Managerターゲット名。

  • clone_type

    クローニングに使用されるソース・データベース・バックアップのタイプ。有効な値は、次のとおりです。

    • DUPLICATE: Recovery Manager (RMAN)によりデータベース・ファイルはクローン・データベース・ホストに直接移動されます。

    • STAGING: データベース・ファイルはステージング領域にバックアップされ、HTTPを介してクローン・データベース・ホストに移動されます。

    • EXISTING_BACKUP: Recovery Manager (RMAN)によりデータベース・ファイルは既存のバックアップからクローン・データベース・ホストにリストアされます。

  • pitr_date

    MM/dd/yyyy hh:mm:a (月/日/年 時:分:AM/PMマーカー)の書式での指定日のクローン・データベース。たとえば、03/22/2014 08:25:AMです。指定しない場合、クローン・データベースは最新のPoint-in-Timeで作成されます。このオプションは、clone_typeがEXISTING_BACKUPの場合に使用できます。

  • pitr_scn

    ソース・データベースの指定したシステム変更番号のクローン・データベース。指定しない場合、クローン・データベースは最新のPoint-in-Timeで作成されます。このオプションは、clone_typeがEXISTING_BACKUPの場合に使用できます。

  • encryption_mode

    既存のソース・データベース・バックアップの暗号化モード。指定されていない場合、デフォルト値はNONEです。このオプションは、clone_typeがEXISTING_BACKUPの場合に使用できます。有効な値は、次のとおりです。

    • WALLET: バックアップはOracle Encryption Walletを使用して暗号化されます。

    • PASSWORD: バックアップはパスワードを使用して暗号化されます。

    • DUAL: バックアップはOracle Encryption Walletおよびパスワードの両方を使用して暗号化されます。

  • backups_encryption_creds_name

    暗号化されたバックアップのデータベースの名前付き資格証明。このオプションはencryption_modeがPASSWORDまたはDUALの場合使用できます。

    注意:

    このオプションは、クローン・タイプがEXISTING_BACKUPで、データベース・バックアップがパスワードを使用して暗号化されている場合のみ使用できます。このデータベース資格証明は、Enterprise Managerでユーザー名をbackup_adminに指定してスコープはGLOBALで作成する必要があります。

  • tape_settings

    データベースがテープにバックアップされている場合、メディア管理ベンダー設定。このオプションは、clone_typeがEXISTING_BACKUPの場合に使用できます。

  • db_backups_location

    バックアップの宛先ホストの転送場所。,をデリミタに使用して、複数の値を指定できます。このオプションは、clone_typeがEXISTING_BACKUPで、様々なホストにクローニングする場合に使用できます。

    注意:

    このオプションは、クローン・タイプがEXISTING_BACKUPで、ソース・データベース・バックアップを参照できない様々なホストでデータベースがクローンされるときのみ使用できます。バックアップが宛先ホストから参照可能な場合、このオプションは指定しないようにする必要があります。

    • データベースのバックアップ・サイズが大容量な場合、宛先ホストから参照可能な共通の場所にバックアップする必要があります。

    • ソース・データベース・バックアップがASMディスク・グループ上にある場合、これらのバックアップは転送されないのでディスクグループが宛先ホストにマウントされるようにします。

    • このオプションを指定済と指定した場合、この場所で利用可能なすべてのファイルは、宛先ホストの一時的なステージング領域に転送されます。

    • このオプションは、カンマ(,)をデリミタに使用して複数の値を指定できます。

  • source_staging_area

    ソース・データベースのバックアップを格納するために使用されるステージング領域。このオプションは、clone_typeがSTAGINGの場合に使用できます。

  • dest_staging_area

    ソース・ホストから転送されたバックアップ・ファイルを格納するために使用されるステージング領域。このオプションは、clone_typeがSTAGINGの場合に使用できます。

  • dest_storage_type

    クローン・データベースのストレージ・タイプ。有効な値は、次のとおりです。

    • FILE_SYSTEM: クローン・データベース・ファイルは、(Oracle Managed Filesを使用した)標準のファイル・システムに配置されます。

    • ASM: クローン・データベースは自動ストレージ管理(ASM)を使用します。

  • dest_database_area

    クローン・データベース・ファイルのOracle Managed Files (OMF)の場所。これは、(storage_typeがFILE_SYSTEMの場合は)標準のファイル・システムまたは(storage_typeがASMの場合は)ASMディスク・グループになります。指定されていない場合、デフォルト値が使用されます。

  • dest_recovery_area

    高速リカバリ領域の場所。指定されていない場合、デフォルト値が使用されます。

  • dest_listener_selection

    選択したクローン・データベース・リスナー。有効な値は、次のとおりです。

    • GRID_INFRA: グリッド・インフラストラクチャ・ホームのリスナーを使用します。

    • DEST_DB_HOME: クローン・データベースOracle Homeのリスナーを使用します。

  • dest_listener_name

    クローン・データベースのリスナー名。このオプションは、dest_listener_selectionがDEST_DB_HOMEの場合のみ使用できます。指定しない場合、クローン・データベースOracle Homeに存在する最初のTCPリスナーが使用されます。このオプションを指定した場合、dest_listener_portも指定する必要があります。

  • dest_listener_port

    クローン・データベースのリスナー・ポート。このオプションは、dest_listener_selectionがDEST_DB_HOMEの場合のみ使用できます。このオプションを指定した場合、dest_listener_nameも指定する必要があります。

  • configure_with_oracle_restart

    クローン・ホストにOracle Restartが構成されている場合、クローン・データベースにOracle Restartを構成します。Oracle Restartは必要に応じて、自動的にデータベースを開始します。

  • job_name

    クローン・ジョブに固有のEnterprise Managerリポジトリ内のジョブ名。

  • job_desc

    ジョブの説明。

  • src_ssh_tunnel_port

    スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースに接続するために使用するSSHトンネル・ポート。これは、接続リクエストをプライマリ・データベース・リスナー・ポートに転送するためにスタンバイ・ホストで作成されたポートです。

  • dest_ssh_tunnel_port

    プライマリ・データベースがスタンバイ・データベースに接続するために使用するSSHトンネル・ポート。これは、接続リクエストをスタンバイ・データベース・リスナー・ポートに転送するためにプライマリ・ホストで作成されたポートです。

  • src_gateway_creds_name

    プライマリ・データベース・ホストのハイブリッド・ゲートウェイ・エージェントの名前付き資格証明。

  • dest_gateway_creds_name

    スタンバイ・データベース・ホストのハイブリッド・ゲートウェイ・エージェントの名前付き資格証明。

  • dest_GI_host_creds_name

    グリッド・インフラストラクチャのOracleホームにアクセスできるオペレーティング・システム・ユーザーのグリッド・インフラストラクチャの名前付き資格証明。

  • tde_wallet_creds_name

    ソース・データベースの透過的データ暗号化ウォレット資格証明。次に示すようにcreate_named_credential動詞を使用して、これらの資格証明を作成します。
    emcli create_named_credential
    
    	-cred_name=WC1 -cred_type=GenericPassword
    
    	-auth_target_type='<system>'
    
    	-attributes="GENERIC_PASSWORD:<Source Database TDE Wallet Password>"

例1

emcli clone_database 

	-source_db_name="database" 

	-dest_target_name="dbClone1" 

	-dest_host_name="host1" 

	-dest_oracle_home="/ade/ngade_gct/oracle" 

	-dest_oracle_sid="dbClone1" 

	-dest_global_dbname="dbClone1" 

	-dest_listener_selection="DEST_DB_HOME" 

	-clone_type="DUPLICATE" 

	-dest_storage_type="FILE_SYSTEM" 

例2

emcli clone_database 

	-source_db_name="database" 

	-source_db_creds_name="NC_DBCREDS1" 

	-source_host_creds_name="NC_HOST_CREDS1" 

	-dest_host_name="host1" 

	-dest_host_creds_name="NC_HOST_CREDS2" 

	-dest_oracle_home="/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_2" 

	-dest_oracle_sid="TESTDB1" -dest_global_dbname="TESTDB1" 

	-dest_listener_selection="GRID_INFRA" 

	-clone_type="EXISTING_BACKUP" 

	-dest_storage_type="FILE_SYSTEM" 

	-db_backups_location="/oracle/dir1"

例3

次のコマンドは、クラウド・ホスト'cloudhost.oracle.com'上にTDEで暗号化されたソース・データベースのクローン・データベースを作成します。ソース・データベースとクローン・データベース間の通信は、指定されたトンネル・ポートを使用して確立されます。

emcli clone_database 

	-source_db_name="database"

	-source_db_creds_name="NC_DBCREDS1"

	-source_host_creds_name="NC_HOST_CREDS1"

	-dest_host_name="cloudhost.oracle.com"

	-dest_host_creds_name="OPC_SSH_NAMED_CREDS"

	-dest_oracle_home="/u01/app/oracle/product/12.1.0/dbhome_2"

	-dest_oracle_sid="TESTDB1"

	-dest_global_dbname="TESTDB1"

	-dest_listener_selection="GRID_INFRA"

	-clone_type="DUPLICATE"

	-dest_storage_type="FILE_SYSTEM"

	-dest_gateway_creds_name='DEST_GATEWAY_CREDS'

	-dest_GI_host_creds_name="DEST_GRID_CREDS"

	-src_ssh_tunnel_port="4001"

	-dest_ssh_tunnel_port="4001"

	-configure_with_oracle_restart"

	-tde_wallet_creds_name='WC1' 

5.4.63 clone_database_home

指定されたOracleホームまたはソフトウェア・ライブラリをターゲット・ホストから指定された接続先にクローニングします。isRacオプションがtrueの場合、RACクラスタが作成されます。isRacオプションがtrueの場合、RACクラスタのホーム名と場所が必要です。

書式

 emcli clone_database_home

       -input_file="dest_properties:file_path"

       -list_exclude_files="files_to_exclude"

       -isSwLib="true|false"

       -isRac="true|false"

       -tryftp_copy="true|false"

       -jobname="name_of_cloning_job"

       [-home_name="home_when_creating_RAC_cluster"]

       [-home_location="location_of_home_when_creating_RAC_cluster"]

       [-prescripts="script_name_to_execute"]

       [-run_prescripts_as_root="true|false"]

       [-postscripts="script_to_execute"]

       [-run_postscripts_as_root="true|false"]

       [-rootscripts="script_name_to_execute"]

       [-swlib_component ="path:path_to_component;version:rev"] 

       [-source_params="TargetName:name;HomeLoc:loc;HomeName:name;

         ScratchLoc:scratch_dir_location"

       [-jobdesc="description"]



[ ] indicates that the parameter is optional

オプション

  • input_file=dest_properties

    ターゲットに関する情報を含むファイル。ファイルの各行は、1つの接続先に関する情報に対応します。

    データベースをクローニングする場合の書式(isRacがfalse):

    Destination Host Name1;Destination Home Loc; Home Name; Scratch Location;

    RACクラスタをクローニングする場合の書式(isRacがtrue):

    Host Name;Node Name;Scratch Location;

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • list_exclude_files

    除外するファイルをカンマで区切ったリスト。ソースがソフトウェア・ライブラリの場合は必要ありません。ワイルドカードとして「*」を使用できます。

  • isSwLib

    ソースがOracleホーム・データベースかソフトウェア・ライブラリかを指定します。

  • isRac

    クローニングをRACモードで行うかどうかを指定します。isRacオプションがtrueの場合、RACクラスタが作成されます。isRacオプションがtrueの場合、RACクラスタのホーム名と場所が必要です。

  • tryftp_copy

    FTPでコピーするかどうかを指定します。コマンドラインからEM CLIを使用する場合は、FTPコピー・オプションをfalseに設定する必要があります。

  • jobname

    クローニング・ジョブの名前。

  • home_name

    RACクラスタを作成する場合に使用するホーム名。

  • home_location

    RACクラスタを作成する場合に使用するホームの場所。

  • prescripts

    実行するスクリプトのパス。

    注意:

    二重引用符で囲まれたオプションは、エスケープ(\)文字を使用することによって受渡し可能です。たとえば、次のようにします。

    prescripts=" <some value here>=\"some value here\" " 
  • run_prescripts_as_root

    前処理スクリプトをrootとして実行します。デフォルトではfalseです。

  • postscripts

    実行するスクリプトのパス。

  • run_postscripts_as_root

    後処理スクリプトをrootとして実行します。デフォルトはfalseです。

  • rootscripts

    実行するスクリプトのパス。ジョブ・システム環境変数(%oracle_home%%perl_bin%)を使用して、スクリプトの場所を指定できます。

  • swlib_component

    クローニングするソフトウェア・ライブラリへのパス。この場合、isSwLibをtrueに設定する必要があります。

  • source_params

    ソースOracleホーム情報。この場合、isSwLibをfalseに設定する必要があります。

  • jobdesc

    ジョブの説明。指定しない場合、自動的に生成されます。

emcli clone_database_home

      -input_file="dest_properties:clonedestinations"

      -list_exclude_files="*.log,*.dbf,sqlnet.ora,tnsnames.ora,listener.ora"

      -isSwLib="false"

      -isRac="false"

      -tryftp_copy="false"

      -jobname="clone database home"

      -prescripts="/home/joe/myScript"

      -run_prescripts_as_root="true"

      -rootscripts="%oracle_home%/root.sh"

      -source_params="TargetName:host.domain.com;HomeLoc=/oracle/database1; HomeName=OUIHome1;ScratchLoc=/tmp"

EM CLI経由での変数の受渡し

%perlbin%または%oracle_home%のような変数を使用すると、EM CLIは値そのもののかわりに現在のローカル環境からの変数値を渡します。EM CLIコマンドを使用して変数を渡すために、-prescriptsまたは-postscriptsオプションを使用している場合があり、そのときはバッチファイルの中にEM CLIコマンドを設定しますが、% %%に置き換えて指定します。

5.4.64 collect_metric

指定された内部メトリック名に関連するメトリックのセットに関して、収集およびしきい値評価を即座に実行します。メトリック・データ収集としきい値評価がEM CLIの呼出しに対して非同期で発生します。

通常、このコマンドは、オープン・メトリック・アラートまたはエラーが解決されたと判断し、メトリックを即座に収集して再評価することでイベントを消去する場合に使用します。このコマンドは、サーバーが生成するデータベース・メトリックを除くほとんどのメトリックに適用されます。

get_on_demand_metrics Verbを使用して、特定のターゲットでサポートされるメトリックの完全なリストを表示できます。

書式

 emcli collect_metric        -target_name=name        -target_type=type        -metric_name=metric_name | -collection_name=user_defined_metric_name



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • target_name

    ターゲットの名前。

  • target_type

    内部ターゲット・タイプの識別子(host、oracle_database、emrepなど)。

  • metric_name

    収集されるメトリックのセットを表す内部名。get_on_demand_metrics Verbを使用して、特定のターゲットでサポートされるメトリックのリストを表示できます。

  • collection_name

    ユーザー定義メトリックまたはSQLユーザー定義メトリックの名前。このオプションは、ユーザー定義メトリックとSQLユーザー定義メトリックにのみ適用されます。

例1

「CPU使用率(%)」メトリックを収集する場合、get_on_demand_metricsコマンドを使用して適切なメトリック内部名(ここではLoad)を確認し、次のようにコマンドを実行します。

emcli collect_metric  -target_type=host  -target_name=hostname.example.com  -metric_name=Load

例2

この例では、MyUDMというユーザー定義メトリックのしきい値を即座に収集および評価します。

emcli collect_metric -target_type=host -target_name=hostname.example.com  -collection=MyUDM

5.4.65 compare_sla

2つのXMLファイルで定義された2つのSLAを比較します。このユーティリティは、指定したディレクトリにsla1_compare.difとsla2_compare.difの差分ツリーを出力します。ユーザーは差分ユーティリティを使用して、これらの2つのファイルを比較できます。2つのsla.xmlを比較して差分を確認します。

書式

emcli compare_sla    -input_file=sla1:'first_xml    -input_file=sla2:'second_xml'    [-dir='directory']



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • input_file=sla1

    最初のXMLファイルのファイル名。

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • input_file=sla2

    2番目のXMLファイルのファイル名。

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

  • dir

    デフォルトは、現行のディレクトリです。別のディレクトリを指定する必要がある場合、このオプションを出力ファイルsla1_compare.difとsla2_compare.dif用に使用します。

この例では、sla1.xmlとsla2.xmlに定義されている2つのSLAを比較し、現行ディレクトリにsla1_compare.difとsla2_compare.difを出力します。

emcli compare_sla

          -input_file=sla1:sla1.xml -input_file=sla2:sla2.xml

このLinuxの例のように、標準の差分ツールを使用して、ファイルを比較できます。

diff sla1_compare.dif sla2_compare.dif

5.4.66 complete_post_pdb_relocation

クリーンアップ操作を実行し、最大可用性モードでプラガブル・データベースの再配置を完了します。

注意:

このverbを適用できるのはデータベース・バージョン12.2 (および以降)のみです。

注意:

バージョン12.2 (以降)のプラガブル・データベースを最大可用性モードで再配置すると、ソース・プラガブル・データベース・ターゲットは正常に再配置された後も引き続きEnterprise Managerに存在し続けます。最大可用性モードでは、ソースCDBのリスナーにより、再配置されたPDBに既存のクライアント接続がリダイレクトされます。この接続リダイレクトを促進するために、ソース・プラガブル・データベースがマウント状態で存在します。その後、ユーザーによってすべてのクライアント接続記述子が再配置先のプラガブル・データベースを指すように移行されてから、ソース・データベースを除去できます。このverbはソース・プラガブル・データベース・ターゲットで1回だけ実行してください。ソース・プラガブル・データベース・ターゲットが除去され、バックエンドからもプラガブル・データベースが削除されます。

書式

 emcli complete_post_pdb_relocation

		 -pdb_target_name="source pluggable database target name"

		 -input_file="path of the input file"

		 							           

[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • pdb_target_name

    ソース・プラガブル・データベース・ターゲットの名前。

  • input_file

    次の入力プロパティを含むファイルのパス。
    	SRC_CDB_CRED = SYSDBA source container database credentials (format - CRED_NAME:OWNER)
    
    	SRC_HOST_CRED = Source container database host credentials (format - CRED_NAME:OWNER)

例1

この例では、再配置後のアクションを実行して、ソース・プラガブル・データベース"SICDB_GEN"(最大可用性モードで別のコンテナ・データベースに再配置された)を削除します。

 emcli complete_post_pdb_relocation 

		 -pdb_target_name="SICDB_GEN" 

		 -input_file=data:/u01/post_relocate.props

5.4.67 config_compare

構成の比較ジョブを発行します。

書式

emcli config_compare

      -target_type="oracle_database"

      -first_config="Test Database"

      -second_config="SYSMAN" 

      -job_name="Test Compare Job"

      [-schedule=

      {

          start_time:yyyy/MM/dd HH:mm;

          tz:{java timezone ID};

          frequency:interval/weekly/monthly/yearly;

          repeat:#m|#h|#d|#w;

          months:#,#,...;

          days:#,#,...;

          end_time:yyyy/MM/dd HH:mm;

          grace_period:;

       }]

       [-template_id="18"]

       [-job_description="Test Description"]

       [-mapping_display="Tree"]

       [-email_address]

       [-save_mode="save_all|save_only_diffs"]

 

[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • target_type

    比較ジョブを発行するターゲット・タイプ。この値は内部名にする必要があります。内部名を取得するには、次のEM CLIコマンドを実行します。

    emcli get_target_types
    
    
  • first_config

    最初の構成名(ターゲットの最新の構成または保存済構成のいずれも可能)。最新の構成を発行する場合、ターゲット名を入力します。保存済構成を発行する場合、次の書式を使用します。

    "target_name|saved_configuration_name(which is the "name" field from the output of "emcli get_saved_configs" 
    
    
  • second_config

    2番目以降の構成の名前(1つ以上のターゲットの1つ以上の最新の構成および1つ以上の保存済構成を含むことが可能です)。カンマで区切ることで、複数の構成を指定できます。最新の構成を発行する必要がある場合、ターゲット名を入力します。保存済構成を発行する必要がある場合、次の書式を使用します。

    "target_name|saved_configuration_name(which is the "name" field from the output of "emcli get_saved_configs"
    
    
  • job_name

    比較ジョブの名前。

  • schedule

    比較ジョブをスケジュールする必要のあるスケジュール。スケジュール・オプションを指定しない場合、比較ジョブは即座に実行されます。

    • start_time: 比較ジョブが実行を開始する時間です。この書式は、yyyy/MM/dd HH:mmです。

      tz: タイムゾーンID (オプション)

    • frequency: 有効値は、once/interval/weekly/monthly/yearlyです(オプション)。

      頻度がintervalに設定されている場合、repeatを指定する必要があります。

      頻度がweeklyまたはmonthlyに設定されている場合、daysを指定する必要があります。

      頻度がyearlyに設定されている場合、daysとmonthsの両方を指定する必要があります。

    • repeat: 比較ジョブを繰り返す頻度です。(頻度がintervalに設定されている場合のみ必要です。)

    • days: 日数のカンマ区切りリストです。(頻度がweekly、monthlyまたはyearlyの場合のみ必要です。)例: repeat=1d

      頻度がweeklyの場合、有効範囲は1と7を含めたその範囲です。

      頻度がmonthlyまたはyearlyの場合、有効範囲は1と30を含めたその範囲です。

    • months: 月のカンマ区切りのリスト。(頻度がyearlyに設定されている場合のみ必要です。)有効範囲は1と12を含むその範囲です。

    • end_time: 比較ジョブの実行の終了時間です(オプション)。指定しない場合、比較ジョブは無限に実行されます。この書式は、yyyy/MM/dd HH:mmです。

    • grace_period: 猶予期間(分)です(オプション)

  • template_id

    テンプレートのID。値は整数です。

  • job_description

    比較ジョブの説明。

  • mapping_display

    treeまたはtableのいずれか。デフォルト値はtreeです。このオプションはコンポジット・ターゲットのみに使用します。注意: template_idを指定する場合、mapping_displayは指定しないでください。

  • email_address

    相違がある場合に通知メールを送信する電子メール・アドレス。

  • save_mode

    結果をすべて保存するか相違のみを保存するかの比較エンジンへの通知。有効な入力は、save_allおよびsave_only_diffsです。save_only_diffsオプションでは、相違は管理リポジトリに保存されます。これ以外の場合、すべての比較結果が保存されます。デフォルト値はsave_only_diffsです。

ジョブのステータスをチェックするには:

発行後、次のEM CLIコマンドを発行して比較ジョブのステータスを参照できます。

emcli get_jobs -name="jobName" 

ジョブを中断するには:

発行後、次のEM CLIコマンドを発行して比較ジョブを中断できます。

emcli stop_job -name="jobName"

例1

この例では、1 つのターゲットの最新の構成を複数のターゲットの最新の構成と比較します。比較結果はすべて保存されます。

emcli config_compare

      -target_type="oracle_database"

      -first_config="Test Database"

      -second_config="Test Database","Test_Database"

      -job_name="Test Job" -template_id="18"

      -save_mode="save_all"

例2

この例では、start_timeを指定して、最新の構成を保存済構成と比較します。

emcli config_compare

      -target_type="oracle_database"

      -first_config="Test Database"

      -second_config="Test Database|Test Database|oracle_

         database|20140101224530","Test_Database" -job_name="Test Job"

      -schedule="start_time:2014/06/10 15:45" 

5.4.68 configure_db_ha

データベースの高可用性(HA)構成タスクを実行します。このverbには複数のサブコマンドがあり、様々なHA関連操作を実行します。使用できるサブコマンドについて次に詳しく説明します。

configure_db_ha -configureRABackup

1つ以上のデータベースがバックアップとREDOをリカバリ・アプライアンスに送信し、リカバリ・アプライアンスによって保護されるように構成します。必要に応じて、データベースのOracleホームにリカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールをインストールします。(指定したデータベースは、リカバリ・アプライアンスに保護されたデータベースとして登録されている必要があります。)

注意:

ここで指定するデータベースは、リカバリ・アプライアンスの保護データベースとして登録する必要があります。

書式

emcli configure_db_ha –configureRABackup

		–ra_target_name="<Recovery Appliance target name>"

		–ra_user="<Recovery Appliance database user name>"

		(

		 (–target_name="<database target name" –target_type="oracle_database|rac_database") 

		 | input_file="<full pathname of input file>"



		)

		[–db_cred="<database named credential>"]

		[–db_host_cred="<database host named credential>"]

		[–enable_redo_ship]

		[–force_backup_module_install]

		[–staging_directory=”<full pathname where Backup Module will be staged on database hosts>”]

		[–schedule= 

		   {

				start_time:yyyy/MM/dd HH:mm;           

   				tz:{java timezone ID};                                

			}]        

[ ]  indicates that the parameter is optional.

     

オプション

  • ra_target_name

    指定したデータベースのバックアップの送信先として構成されるリカバリ・アプライアンスのターゲット名。

  • ra_user

    指定したすべてのデータベースが、リカバリ・アプライアンスへのバックアップとREDOの送信に使用するリカバリ・アプライアンス・データベース・ユーザー。これには、リカバリ・アプライアンスの管理者ユーザーではなく、仮想プライベート・カタログ・ユーザーを指定する必要があります。

  • target_name

    リカバリ・アプライアンスにバックアップを送信するように構成される単一インスタンスまたはクラスタ・データベースのターゲット名。複数データベース操作は、–target_name/–target_typeのかわりに–input_fileオプションを使用して実行できます。

  • target_type

    –target_nameによって指定されるターゲットの種類。単一インスタンス・データベース(oracle_database)またはクラスタ・データベース(rac_database)です。

  • input_file

    構成される各データベースの情報を含む入力ファイル。このオプションは-target_name/-target_typeのかわりです。target_nameおよびtarget_type行はデータベースごとに必須です。db_credおよびdb_host_cred行はオプションです。これらがデータベースについて指定されると、そのデータベースについてコマンドラインで指定された資格証明の設定(ある場合)が上書きされます。このファイルの形式は次のとおりです。
    target.0.target_name=<database #1 target name>
    
    target.0.target_type=oracle_database|rac_database
    
    target.0.db_cred=<database named credential for database #1>
    
    target.0.db_host_cred=<database host named credential for database #1>
    
    target.1.target_name=<database #1 target name>
    
    target.1.target_type=oracle_database|rac_database
    
    target.1.db_cred=<database named credential for database #2>
    
    target.1.db_host_cred=<database host named credential for database #2>
  • db_cred

    既存のEnterprise Managerデータベースの名前付き資格証明の名前。これを使用して、指定されたすべてのターゲット・データベースに接続できます。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。複数のデータベースが使用される場合、これにはグローバル名前付き資格証明を指定する必要があります。

    注意:

    -input_fileオプションが使用される場合、個々のデータベースについてこのオプションが上書きされることがあります。
  • db_host_cred

    データベース・インスタンスまたはクラスタ・インスタンスのターゲット・タイプに対して作成された、既存のEnterprise Managerデータベースのホスト資格証明の名前。(ホスト・ターゲット・タイプとは異なり)指定のターゲット・データベース・ホストでのオペレーティング・システム・コマンドの実行に使用できます。資格証明は、すべてのOracleホームへの書込み権限を持つユーザーのものであることが必要です。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。複数のデータベースが使用される場合、これにはグローバル名前付き資格証明を指定する必要があります。

    注意:

    -input_fileオプションが使用される場合、個々のデータベースについてこのオプションが上書きされることがあります。
  • enable_redo_ship

    指定されたすべてのターゲット・データベースからリカバリ・アプライアンスへのリアルタイムREDO転送を有効にします。

  • force_backup_module_install

    既存のバックアップ・モジュールがOracleホームにすでにインストールされていても、Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに格納されているリカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのバージョンを、指定のターゲット・データベースのOracleホームにインストールします。このオプションでは既存のバックアップ・モジュールが上書きされるため、ソフトウェア・ライブラリ内のバックアップ・モジュール・バージョンが、指定されたすべてのターゲット・データベースにインストールされているバージョンと同じか新しい場合のみこのオプションを選択してください。このフラグを指定しないと、既存のバックアップ・モジュールがOracleホームに存在しない場合のみ、バックアップ・モジュールがインストールされます。

  • staging_directory

    データベース・ホストでバックアップ・モジュールのインストール・ファイルがステージングされるディレクトリ。このディレクトリはすべてのホストに存在する必要があります。この場所に一時サブディレクトリが作成され、バックアップ・モジュールのインストール後またはファイル・システム・バックアップ・エージェントの完了後に削除されます。デフォルトのディレクトリは<Agent installation root>/EMStageです。

  • schedule

    カスタマイズされたバックアップ・デプロイメント・プロシージャをスケジュールします。スケジュール・オプションを指定しない場合、プロシージャは即座に実行されます。
    • start_time: プロシージャの実行開始時間。書式は\"yyyy/MM/dd HH:mm\"です

    • tz: タイムゾーンID (オプション)

例1

次の例では、単一インスタンス・データベース"Finance"が、バックアップとREDOをリカバリ・アプライアンス"Chicago ZDLRA"に送信するように構成します。バックアップ・モジュールがすでに存在する場合、各データベースのOracleホームにバックアップ・モジュールはインストールされません。この例では、データベースとホストの名前付き資格証明が使用されます。

	emcli configure_db_ha –configureRABackup –ra_target_name="Chicago ZDLRA" 

	–ra_user="rauser1" –target_name="Finance" –target_type="oracle_database" 

	–db_cred="DB_USER" –db_host_cred="DB_HOST_USER" –enable_redo_ship                     

例2

次の例では、クラスタ・インスタンス・データベース"Finance"が、バックアップとリカバリ・アプライアンス"Chicago ZDLRA"に送信するように構成します。REDOは送りません。各クラスタ・データベース・インスタンスのOracleホームにバックアップ・モジュールの強制インストールが実行されます。この例では、データベースとホストの優先資格証明が使用されます。

	emcli configure_db_ha –configureRABackup -ra_target_name="Chicago ZDLRA" 

	–ra_user="rauser1" –target_name="Finance" –target_type="rac_database" 

	–force_backup_module_install                  

例3

次の例では、入力ファイル"/tmp/dblist"に指定された複数のデータベースが、バックアップとREDOをリカバリ・アプライアンス"Chicago ZDLRA"に送信するように構成します。各データベースのOracleホームにバックアップ・モジュールの強制インストールが実行されます。バックアップ・モジュールのインストール・ファイルはカスタム・ディレクトリの場所(/tmp/stage)にステージングされます。この例では、データベースとデータベース・ホストの名前付き資格証明が使用されます。

	emcli configure_db_ha –configureRABackup –ra_target_name="Chicago ZDLRA" 

	–ra_user="rauser1" –input_file="/tmp/dblist" 

	- db_cred="NC_PDB_SYSDBA" –db_cred=”DB_USER” 

	–db_host_cred="DB_HOST_USER" –enable_redo_ship 

	–force_backup_module_install –staging_directory=”/tmp/stage"

例4

次の例では、入力ファイル"/tmp/dblist"に指定されたデータベースが、バックアップとREDOをリカバリ・アプライアンス"Chicago ZDLRA"に送信するように構成します。すでに存在する場合、バックアップ・モジュールはインストールされません。この例では、データベースとホストのグローバル名前付き資格証明が使用されます。この操作は、指定された将来の時刻にスケジュール設定されます。

emcli configure_db_ha –configureRABackup –ra_target_name="Chicago ZDLRA" 

–ra_user="rauser1"  –input_file="/tmp/dblist"

–db_cred="DB_USER" –db_host_cred="DB_HOST_USER" –enable_redo_ship 

-schedule="start_time:2016/06/28 18:31;tz:PST;"

configure_db_ha -confgureCloudBackup

1つまたは複数のデータベースがバックアップをDatabase Backup Cloud Serviceに送信するように構成します。必要に応じて、データベースのOracleホームにDatabase Cloudバックアップ・モジュールをインストールします。

書式

emcli configure_db_ha –configureCloudBackup

	(

	 (–target_name="<database target name>" –target_type="oracle_database|rac_database")

	 | input_file="<full pathname of input file>"

	)

	[–cloud_account="<Database Backup Cloud Service account name>"]   

	[–db_cred="<database named credential>"]     

	[–db_host_cred="<database host named credential>"]

 	[–force_backup_module_install]

	[–staging_directory=”<full pathname where Backup Module will be staged on database host>"]

	[-schedule=

		{

		 start_time:yyyy/MM/dd HH:mm;

		 tz:{java timezone ID};              

		}]  

[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • target_name

    単一インスタンスまたはクラスタ・データベースのターゲット名。複数データベース操作は、–target_name/–target_typeのかわりに–input_fileオプションを使用して実行できます。

  • target_type

    –target_nameによって指定されるターゲットの種類。単一インスタンス・データベース(oracle_database)またはクラスタ・データベース(rac_database)です。

  • input_file

    構成される各データベースの情報を含むファイル。このオプションは–target_name/–target_typeのかわりです。target_nameおよびtarget_type行はデータベースごとに必須です。db_credおよびdb_host_cred行はオプションです。これらがデータベースについて指定されると、そのデータベースについてコマンドラインで指定された資格証明の設定(ある場合)が上書きされます。このファイルの形式は次のとおりです。

    target.0.target_name=<database #1 target name>
    
    target.0.target_type=oracle_database|rac_database
    
    target.0.db_cred=<database named credential for database #1>
    
    target.0.db_host_cred=<database host named credential for database #1>
    
    target.1.target_name=<database #1 target name>
    
    target.1.target_type=oracle_database|rac_database
    
    target.1.db_cred=<database named credential for database #2>
    
    target.1.db_host_cred=<database host named credential for database #2> 
  • cloud_account

    Enterprise ManagerのHybrid Cloud設定コンソールで構成したクラウド・アカウントの名前。Backup Serviceに接続するために必要なすべての情報(サービス名、アイデンティティ・ドメイン、ユーザー名、パスワード、コンテナ(オプション)など)は、このアカウントとそれに関連するBackup Service設定から取得されます。この引数が指定されない場合、Database BackupのCloud Service設定ページで構成したグローバル・クラウド・アカウント設定が使用されます。(この引数を適用できるのは、Hybrid Cloud設定コンソールを使用して、アカウントとBackup Service設定を構成した場合のみです)。

  • db_cred

    既存のEnterprise Managerデータベースの名前付き資格証明の名前。これを使用して、指定されたすべてのターゲット・データベースに接続できます。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。複数のデータベースが使用される場合、これにはグローバル名前付き資格証明を指定する必要があります。

    注意:

    -input_fileオプションが使用される場合、個々のデータベースについてこのオプションが上書きされることがあります。
  • db_host_cred

    データベース・インスタンスまたはクラスタ・インスタンスのターゲット・タイプに対して作成された、既存のEnterprise Managerデータベースのホスト資格証明の名前。(ホスト・ターゲット・タイプとは異なり)指定のターゲット・データベース・ホストでのオペレーティング・システム・コマンドの実行に使用できます。資格証明は、すべてのOracleホームへの書込み権限を持つユーザーのものであることが必要です。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。複数のデータベースが使用される場合、これにはグローバル名前付き資格証明を指定する必要があります。

    注意:

    -input_fileオプションが使用される場合、個々のデータベースについてこのオプションが上書きされることがあります。
  • force_backup_module_install

    既存のバックアップ・モジュールがOracleホームにすでにインストールされていても、Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに格納されているOracle Database Cloudバックアップ・モジュールのバージョンを、指定のターゲット・データベースのOracleホームにインストールします。このオプションでは既存のバックアップ・モジュールが上書きされるため、ソフトウェア・ライブラリ内のバックアップ・モジュール・バージョンが、指定されたすべてのターゲット・データベースにインストールされているバージョンと同じか新しい場合のみこのオプションを選択してください。このフラグを指定しないと、既存のバックアップ・モジュールがOracleホームに存在しない場合のみ、バックアップ・モジュールがインストールされます。

  • staging_directory

    データベース・ホストでバックアップ・モジュールのインストール・ファイルがステージングされるディレクトリ。このディレクトリはすべてのホストに存在する必要があります。この場所に一時サブディレクトリが作成され、バックアップ・モジュールのインストール後またはファイル・システム・バックアップ・エージェントの完了後に削除されます。デフォルトのディレクトリは<Agent installation root>/EMStageです。

  • schedule

    カスタマイズされたバックアップ・デプロイメント・プロシージャをスケジュールします。スケジュール・オプションを指定しない場合、プロシージャは即座に実行されます。
    • start_time: プロシージャの実行開始時間。書式は\"yyyy/MM/dd HH:mm\"です

    • tz: タイムゾーンID (オプション)

例1

次の例では、単一インスタンス・データベース"Finance"が、バックアップをDatabase Backup Cloud Serviceに送信するように構成します。バックアップ・モジュールがすでにインストールされている場合、バックアップ・モジュールはインストールされません。この例では、データベースとホストの名前付き資格証明が使用されます。

	emcli configure_db_ha –configureCloudBackup

	–target_name="Finance" –target_type="oracle_database"

	–db_cred="DB_USER" –db_host_cred="DB_HOST_USER"

例2

次の例では、クラスタ・データベース"Finance"が、バックアップをDatabase Backup Cloud Serviceに送信するように構成します。各クラスタ・データベース・インスタンスのOracleホームにバックアップ・モジュールの強制インストールが実行されます。この例では、データベースとホストの優先資格証明が使用されます。

	emcli configure_db_ha –configureCloudBackup

	–target_name="Finance" –target_type="rac_database" 

	–force_backup_module_install

例3

次の例では、入力ファイル"/tmp/dblist"に指定されたデータベースが、バックアップをDatabase Backup Cloud Serviceに送信するように構成します。各データベースのOracleホームにバックアップ・モジュールの強制インストールが実行されます。バックアップ・モジュールのインストール・ファイルはカスタム・ディレクトリの場所(/tmp/stage)にステージングされます。この例では、データベースとホストの名前付き資格証明が使用されます。

	emcli configure_db_ha –configureCloudBackup 

	–input_file="target_list:/tmp/dblist"

	-db_cred=”DB_USER” –db_host_cred="DB_HOST_USER" –force_backup_module_install 

	–staging_directory=”/tmp/stage"

configure_db_ha -installSoftware

Recovery Manager (RMAN)バックアップ・モジュールをOracleホームにインストールするか、リカバリ・アプライアンスのファイル・システム・バックアップ・エージェントを1つまたは複数のデータベースのホストにインストールします。

書式

emcli configure_db_ha –installSoftware

	(

	 (–target_name="<database target name>" –target_type="oracle_database|rac_database")

	 | input_file="<full pathname of input file>"



	)

	(

	 (–install_backup_module –module_type=”ra|cloud” [–force_backup_module_install]

	 [–db_host_cred="<database host named credential>"])

	 | (–install_fs_agent [–fs_agent_host_cred=”<host named credential>”]

	 [–fs_agent_install_directory=”<full pathname of OSB client installation directory>”])

	)

	[–staging_directory=”<full pathname where Backup Module and file system backup agent installation will be staged on database hosts>”]

	[–schedule=

		{                                            

		 start_time:yyyy/MM/dd HH:mm;               

		 tz:{java timezone ID};                                     

		}]



[ ]  indicates that the parameter is optional.          

オプション

  • target_name

    リカバリ・アプライアンスまたはOracle Cloudにバックアップを送信するように構成される単一インスタンスまたはクラスタ・データベースのターゲット名。複数データベース操作は、–target_name/–target_typeのかわりに–input_fileオプションを使用して実行できます。

  • target_type

    –target_nameによって指定されるターゲットの種類。単一インスタンス・データベース(oracle_database)またはクラスタ・データベース(rac_database)です。

  • input_file

    構成される各データベースの情報を含む入力ファイル。このオプションは–target_name/–target_typeのかわりです。target_nameおよびtarget_type行はデータベースごとに必須です。db_credおよびdb_host_cred行はオプションです。これらがデータベースについて指定されると、そのデータベースについてコマンドラインで指定された資格証明の設定(ある場合)が上書きされます。–install_backup_moduleオプションを使用してバックアップ・モジュールをインストールするときは、次の書式が使用されます。

    target.0.target_name=<database #1 target name>
    
    target.0.target_type=oracle_database|rac_database
    
    target.0.db_host_cred=<database host named credential for database #1>
    
    target.1.target_name=<database #1 target name>
    
    target.1.target_type=oracle_database|rac_database
    
    target.1.db_host_cred=<database host named credential for database #2>
    install_fs_backup_agentオプションを使用してファイル・システム・バックアップ・エージェントをインストールするときは、次の書式が使用されます。
    target.0.target_name=<database #1 target name>
    
    target.0.target_type=oracle_database|rac_database
    
    target.0.fs_agent_host_cred=<host named credential for the host(s) of database #1>
    
    target.1.target_name=<databse #1 target name>
    
    target.1.target_type=oracle_database|rac_database
    
    target.1.fs_agent_host_cred=<host named credential for the host(s) of database #2>
  • install_backup_module

    Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに格納されているバックアップ・モジュールのバージョン(–module_type引数で指定されたタイプ)を、指定されたターゲット・データベースのOracleホームにインストールします。デフォルトでは、–force_backup_module_installフラグが指定されないかぎり、モジュールがインストールされるのはデータベースのOracleホームに既存のモジュールがない場合です。このモジュールは–install_osb_clientと組み合せて指定することはできません。

  • module_type

    インストールされるRMANバックアップ・モジュールのタイプ。指定できる値は、ra (リカバリ・アプライアンスのバックアップ・モジュール)とcloud (Oracle Database Cloudバックアップ・モジュール)です

  • force_backup_module_install

    既存のバックアップ・モジュールがOracleホームにすでにインストールされていても、Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに格納されているリカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのバージョンを、指定のターゲット・データベースのOracleホームにインストールします。このオプションでは既存のバックアップ・モジュールが上書きされるため、ソフトウェア・ライブラリ内のバックアップ・モジュール・バージョンが、指定されたすべてのターゲット・データベースにインストールされているバージョンと同じか新しい場合のみこのオプションを選択してください。このフラグを指定しないと、既存のバックアップ・モジュールがOracleホームに存在しない場合のみ、バックアップ・モジュールがインストールされます。

  • db_host_cred

    データベース・インスタンスまたはクラスタ・インスタンスのターゲット・タイプに対して作成された、既存のEnterprise Managerデータベースのホスト資格証明の名前。(ホスト・ターゲット・タイプとは異なり)指定のターゲット・データベース・ホストでのオペレーティング・システム・コマンドの実行に使用できます。資格証明は、すべてのOracleホームへの書込み権限を持つユーザーのものであることが必要です。この引数が指定されない場合は、優先資格証明が使用されます。複数のデータベースが使用される場合、これにはグローバル名前付き資格証明を指定する必要があります。

    注意:

    -input_fileオプションが使用される場合、個々のデータベースについてこのオプションが上書きされることがあります。
  • install_fs_backup_agent

    指定されたターゲット・データベースのすべてのホストにファイル・システム・バックアップ・エージェントをインストールします。

  • fs_agent_host_cred

    指定されたターゲット・データベースのすべてのホストにファイル・システム・バックアップ・エージェントのインストールを実行するために使用できる、既存のEnterprise Managerホスト特権名前付き資格証明(データベース・ホスト資格証明ではありません)。この資格証明として、ルート・ユーザーまたはルート権限が委任されているユーザーを指定する必要があります。この引数が指定されない場合、データベースに関連付けられているホスト・ターゲットの優先資格証明が使用されます。複数のデータベースが使用される場合、これにはグローバル名前付き資格証明を指定する必要があります。

  • fs_agent_install_directory

    すべてのデータベース・ホストでファイル・システム・バックアップ・エージェントがインストールされるディレクトリ。このディレクトリはすべてのホストに存在する必要があります。デフォルト・ディレクトリは/usr/local/oracle/backupです。

  • staging_directory

    データベース・ホストでバックアップ・モジュールとファイル・システム・バックアップ・エージェントのインストールがステージングされる場所のフル名。

  • schedule

    カスタマイズされたバックアップ・デプロイメント・プロシージャをスケジュールします。スケジュール・オプションを指定しない場合、プロシージャは即座に実行されます。
    • start_time: プロシージャの実行開始時間。書式は\"yyyy/MM/dd HH:mm\"です

    • tz: タイムゾーンID (オプション)

例1

次の例では、リカバリ・アプライアンス・バックアップが、1つの単一インスタンス・データベース"Finance"のOracleホームにインストールされます。バックアップ・モジュールがすでにインストールされている場合、バックアップ・モジュールはインストールされません。この例では、データベースとホストの名前付き資格証明が使用されます。

	emcli configure_db_ha –installSoftware

	–target_name="Finance" –target_type="oracle_database" –db_host_cred="DB_HOST_USER"

	-install_backup_module –module_type=”ra”

例2

次の例では、Oracle Database Cloudバックアップ・モジュールが、1つのRACデータベース"Finance"のOracleホームにインストールされます。モジュールがすでにインストールされている場合は、強制インストールが実行されます。この例では、データベース・ホストの名前付き資格証明が使用されます。

	emcli configure_db_ha –installSoftware

	–target_name="Finance" –target_type="rac_database"

	–install_backup_module –module_type=”cloud” –force_backup_module_install –db_host_cred="DB_HOST_USER" 

例3

この例では、リカバリ・アプライアンスのファイル・システム・バックアップ・エージェントが、1つのクラスタ・データベース"Finance"のすべてのクラスタ・データベース・ノードのデフォルトではない場所にインストールされます。この例では、特権ホスト資格証明が使用されます。

	emcli configure_db_ha –installSoftware 

	–target_name="Finance" –target_type="rac_database"

	–install_osb_client –osb_install_directory=”/usr/local/osb12”

	–osb_host_cred=”HOST_PRIV_CRED” 

例4

次の例では、リカバリ・アプライアンスのバックアップ・モジュールが、入力ファイル"/tmp/dblist"に指定された複数のデータベースのOracleホームにインストールされます。モジュールがすでにインストールされている場合は、強制インストールが実行されます。この例では、データベース・ホストの優先資格証明が使用されます。この操作は、指定された将来の時刻にスケジュール設定されます。

	emcli configure_db_ha –installSoftware

	–input_file="target_list:/tmp/dblist" –install_backup_module 

	–module_type=”ra” -force_backup_module_install

	-schedule="start_time:2016/06/28 18:31;tz:PST;" 

例5

次の例では、リカバリ・アプライアンスのファイル・システム・バックアップ・エージェントが、入力ファイルに指定された複数のデータベースのすべてのホストのデフォルトの場所にインストールされます。この例では、優先される特権ホスト資格証明が使用されます。ファイル・システム・バックアップ・エージェントのインストール・ファイルはカスタムのステージング領域の場所にステージングされます。

	emcli configure_db_ha –installSoftware

	-install_fs_backup_agent -staging_director="tmp/stage"

configure_db_ha -uploadFSBackupAgentInstall

リカバリ・アプライアンスのファイル・システム・バックアップ・エージェントのインストール・メディアをEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリにアップロードします。このインストール・メディアは、-install_fs_backup_agentオプションを指定して実行する際に-installSoftwareサブコマンドによって使用され、ファイル・システム・バックアップ・エージェントのインストールを1つ以上のホストにプッシュします。アップロードされたインストール・メディアのプラットフォームに応じて個別のソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントが作成されます。

書式

-media_location=\"<pathname of installation media zip file>\"
オプション
  • media_location

    ファイル・システム・バックアップ・エージェントのインストール・メディアzipファイルのローカル・パス名。

リカバリ・アプライアンスのファイル・システム・バックアップ・エージェントのLinux64プラットフォーム用インストール・メディアをアップロードします。
emcli configure_db_ha -uploadFSBackupAgentInstall

-media_location=\"/home/osb_shiphome/releases/osb-12.1.0.2/osb_12.1.0.2.0_linux.x64_release.zip\"

configure_db_ha -uploadBackupModule

Cloudバックアップ・モジュールまたはリカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールを、Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリにアップロードします。アップロードされたバックアップ・モジュールのプラットフォームに応じて個別のソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントが作成されます。

書式

emcli configure_db_ha -uploadBackupModule 

		-module_location="<comma separated list of pathnames of Backup Module zip files>"

		-module_type="ra|cloud" 

オプション

  • module_location

    <comma separated list of pathnames of Backup Module zip files>
    バックアップ・モジュールのzipファイルのローカル・パス名のリスト。
  • module_type

    アップロードされるRMANバックアップ・モジュールのタイプ。指定できる値は、ra (リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュール)とcloud (Oracle Database Cloudバックアップ・モジュール)です。

例1

次の例では、複数プラットフォーム用のCloudバックアップ・モジュールをアップロードします。

emcli configure_db_ha -uploadBackupModule -module_type="cloud" 

-module_location="/home/opc_linux64.zip,/home/opc_zlinux64.zip" 

例2

次の例では、Linux 64プラットフォーム用のリカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールをアップロードします。

emcli configure_db_ha -uploadBackupModule -module_type="ra"

-module_location="/home/ra_linux64.zip"

5.4.69 config_db_service_target

Oracle Public Cloud用にDatabase as a Service (DBaaS)ターゲットを作成します。

書式

emcli config_db_service_target

      -database_unique_name="database unique name"

      -service_grp_name="service group name"

      -cloud_service_name="cloud service name"

      -operation="operation to be performed"

      -schema_name="schema name"

      -tablespace_name="tablespace name"

      [-subscription_id="subscription ID"]

      [-customer_name="customer name"]

      [-csi_number="CSI number"]

      [-connection_service_name="connection service name"]

      [-cloud_service_version="cloud service version"]

      [-l_o_b="line of business"]

オプション

  • database_unique_name

    DBaaSターゲットのベースとするデータベース・ターゲットのDBNameプロパティ。

  • service_grp_name

    DBaaSターゲットのサービス・グループ名。DBaaSターゲット名は、service_grp_name_cloud_service_nameとなります。

  • cloud_service_name

    Oracle Public Cloudサービス名。

  • operation

    DBaaSターゲットで実行する(createなどの)操作。

  • schema_name

    DBaaSターゲットと関連付られているスキーマ名。

  • tablespace_name

    DBaaSターゲットと関連付られている表領域の名前。

  • subscription_id

    DBaaSターゲットのCost Centerプロパティの値。

  • customer_name

    DBaaSターゲットの顧客連絡ポイント。

  • csi_number

    DBaaSターゲットのカスタマ・サポートID(CSI)。

  • connection_service_name

    DBaaSターゲットと関連付られているデータベース・サービス名。

  • cloud_service_version

    DBaaSターゲットのOracle Public Cloud Serviceバージョン。

  • l_o_b

    DBaaSターゲットのライン・オブ・ビジネス(LOB)。

終了コード

0 On success

Non-zero value means verb processing was not successful.

新しいDatabase as a Service (DBaaS)ターゲット(db_serv1)を作成します。スキーマ、表領域名、接続サービス名を指定します。新しいDBaaSターゲットは、db.example.comDBNameプロパティとするDatabaseターゲットに基づきます。

emcli config_db_service_target

      -database_unique_name="db.example.com"

      -service_grp_name="db"

      -cloud_service_name="serv1"

      -operation="Create"

      -schema_name="HR"

      -tablespace_name="SYSTEM"

      -connection_service_name="nservice1"

5.4.70 configure_log_archive_locations

ルート・ターゲットとその子のログ・アーカイブの場所を構成します。ターゲットのログ・アーカイブの場所を構成するには、ホスト名などの構成パラメータ、ログ・アーカイブ・ファイルにアクセス可能な場所、ホストにアクセスするための資格証明、およびログ・アーカイブ・ファイルの場所を把握している必要があります。

書式

emcli configure_log_archive_locations

      -root_target_name="<target_name>"

      -root_target_type="<target_type>"

      [-archive_config_file="<target_archive_config_file_location>"]

      [-no_update]

      [-debug]



[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • root_target_name

    ルート・ターゲットの名前。構成可能なツリー・ターゲット階層は、このルート・ターゲットを使用して作成されます。例のルート・ターゲットは、WebLogicドメインとFusion Applicationインスタンスです。

  • root_target_type

    ルート・ターゲット名のターゲット・タイプ。

  • archive_config_file

    アーカイブ構成ファイルの場所。このファイル内のすべての行に、次の7つのフィールドが同じ順序で含まれる必要があります。

    target_name,target_type,host_target_name,host_cred_type,host_cred_nameまたはnew_cred_user_name,new_cred_password,archive_dir_location

    • target_name

      このターゲットがルート階層の一部である場合、このターゲットとその子は、指定したアーカイブ・パラメータを使用して更新されます。

    • target_type

      前述のターゲットのターゲット・タイプ。

    • host_target_name

      アーカイブの場所にアクセス可能なホスト名。このターゲットをモニタリングする管理エージェントには、Oracle Fusion Middlewareプラグインのリリース12.1.0.4以上がインストールされている必要があります。

    • host_cred_type

      資格証明のタイプ。使用可能な値は、preferred_credentials、named_credentialsまたはnew_credentialsです。

    • host_cred_name

      preferred_credentialsタイプの資格証明セット名またはnamed_credentialsタイプの名前付き資格証明名。

    • new_cred_user_name

      new_credentialsタイプの新しい資格証明ユーザー名。

    • new_cred_password

      new_credentialsタイプの新しい資格証明パスワード。

    • archive_dir_location

      ログ・アーカイブ・ファイルが使用可能なディレクトリの場所。

  • no_update

    このフラグが指定されている場合、アーカイブ・プロパティを使用してすでに構成されているターゲットは再更新されません。

  • debug

    デバッグのために冗長モードでverbを実行します。

次の例では、Fusionインスタンス・ターゲットとその子のログ・アーカイブの場所を構成します。

 emcli configure_log_archive_locations 

         -root_target_name=fa1 

         -root_target_type=fusion_apps_instance 

         -archive_config_file=/scratch/config.txt 

サンプルのアーカイブ構成ファイル:

新しい資格証明の場合:

fa1,fusion_apps_instance,adc123.oracle.com,new_credentials,user1,pwd1,/scratch/fa1

優先資格証明の場合:

fa1,fusion_apps_instance,adc123.oracle.com,preferred_credentials,credential_set1,,/scratch/fa1

(これは優先資格証明であるため、,,は、new_cred_passwordフィールドが有効でないためにスキップされることを意味します。)

5.4.71 configure_siteguard_lag

システム上のすべてのデータベースまたは選択したデータベースに、適用ラグおよびトランスポート・ラグの制限を構成します。

書式

emcli configure_siteguard_lag

        [-system_name="name_of_the_system"] 

        [-target_name="name_of_the_target_database"] 

        [-property_name="lag_type"] 

        [-value="max_limit_in_seconds"] 

                                            

[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • system_name

    ラグ制限を構成する必要のあるシステムの名前。

  • target_name

    ラグ制限を構成する必要のあるデータベースの名前。

  • property_name

    構成するラグ・プロパティの名前。有効な値はApplyLagおよびTransportLagです。

  • value

    ラグの制限。これらの値は秒で指定します。

この例では、austin-systemのすべてのデータベースに1000秒の適用ラグ制限を構成します。

emcli configure_siteguard_lag

        -system_name="austin-system"

        -property_name="ApplyLag"

        -value="1000"

5.4.72 confirm_instance

手動ステップを確認します。ステータスが一時停止、停止、完了またはエラー終了の場合、インスタンスを確認できません。

書式

emcli confirm_instance 

      [-instance=<instance_guid>] 

      [exec=<execution_guid>] 

      [-name=<execution name>] 

      [-owner=<execution owner>] 

      -stateguid=<state_guid>



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • instance

    インスタンスのGUID。

  • exec

    実行のGUID。

  • name

    実行名。

  • owner

    実行の所有者。

  • stateguid

    状態GUIDのカンマ区切りリスト。

emcli confirm_instance -instance=16B15CB29C3F9E6CE040578C96093F61 -stateguid=51F762417C4943DEE040578C4E087168



emcli confirm_instance -instance=16B15CB29C3F9E6CE040578C96093F61 -stateguid='51F762417C4943DEE040578C4E087168,51F762417C4944DEE040578C4E087168'

5.4.73 continue_add_host

以前に発行し、なんらかの段階で失敗したホスト追加セッションの復帰または継続操作を実行します。

書式

emcli continue_add_host

        -session_name="session_name"

        -continue_all_hosts | -continue_ignoring_failed_hosts"

        [-wait_for_completion]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • session_name

    エージェント・デプロイメントの次のフェーズに進めるセッションの名前。

  • continue_all_hosts

    現在のデプロイメント・フェーズが失敗したものを含め、すべてのホスト上のセッションを継続します。

  • continue_ignoring_failed_hosts

    現在のデプロイメント・フェーズが成功したホストのセッションのみを継続します。

  • wait_for_completion

    コマンドを同期モードと非同期モードのどちらで実行するかを指定します。このオプションを(同期モードに)指定すると、コマンドは、ホスト追加セッションが完了するまで待機してから、ユーザーにコマンドライン制御を戻します。

例1

この例では、すべてのホストで、セッションADD_HOST_SYSMAN_Dec_17_2012_2:02:28_AM_PSTを次のデプロイメント・フェーズに進めます。

emcli continue_add_host -session_name='ADD_HOST_SYSMAN_Dec_17_2012_2:02:28_AM_PST' -continue_all_hosts 

例2

この例では、現在のフェーズが成功したホストでのみ、セッションADD_HOST_SYSMAN_Dec_17_2012_2:02:28_AM_PSTを次のデプロイメント・フェーズに同期させて進めます。

emcli continue_add_host -session_name='ADD_HOST_SYSMAN_Dec_17_2012_2:02:28_AM_PST' -continue_ignoring_failed_hosts -wait_for_completion 

5.4.74 convert_to_cluster_database

単一インスタンス・データベースをReal Application Cluster(RAC)データベースに移行します。

書式

  emcli convert_to_cluster_database 

        -sourceTargetName="Single instance database target to be converted to RAC"

        -sysdbaCreds="Named credentials for SYSDBA user"

        -hostCreds="Named credentials for Host"

        [-newOracleHome="RAC Oracle Home, if moving to differnt home"]

        [-racConfigType="ADMIN_MANAGED | POLICY_MA NAGED"]

        [-nodeList="Comma-separated node names for Admin Managed RAC database"]

        [-serverPoolList="Comma-separated list of server pools for Policy Managed

           database"]

        [-databaseArea="Shared storage location for database files"]

        [-recoveryArea="Shared storage location for recovery files"]

        [-listenerPort="RAC Listener port"]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • sourceTargetName

    RACデータベースに移行する単一インスタンス・データベースのEnterprise Managerターゲット名。バージョン10.2.0.1.0以上のデータベースの移行がサポートされています。単一インスタンスのデータベース・ターゲットはRACデータベースが作成されるクラスタのノードのいずれかに存在している必要があります。クラスタはEnterprise Managerターゲットでなければなりません。

  • sysdbaCreds

    RACデータベースに移行するデータベースに対してSYSDBA権限を持つ名前付きデータベースの資格証明。

  • hostCreds

    Oracleホーム・インストールを所有しているユーザーの名前付きホスト資格証明。

  • newOracleHome

    移行対象のデータベースのRAC Oracleホームの場所。移行対象の単一インスタンス・データベースのOracleホームと異なる場合にのみ、これを指定する必要があります。

  • racConfigType

    RAC構成のタイプ。有効な値はPOLICY_MANAGEDおよびADMIN_MANAGEDです。POLICY_MANAGEDはバージョン11.2以上のバージョンでのみ有効です。指定しない場合、デフォルトはADMIN_MANAGEDです。

  • nodeList

    ADMIN_MANAGEDのRACデータベースに有効なノード名のリスト。移行対象の単一インスタンス・データベースが存在するノードが含まれている必要があります。指定しない場合、クラスタ内のすべてのノードが使用されます。

  • serverPoolList

    POLICY_MANAGEDのRACデータベースのサーバー・プール名のカンマ区切りリスト。データベースのバージョンが11.2以上の場合にのみ、適用できます。

  • databaseArea

    RACデータベースのデータファイルの新しい場所。この場所は、クラスタのノードで共有する必要があります。クラスタ・ファイル・システムの場所または自動ストレージ管理ディスク・グループのいずれかにすることができます。指定しない場合、既存のデータベース・ファイルが共有記憶域に存在している必要があります。ファイルはRAC移行中は移動されません。

  • recoveryArea

    RACデータベースの高速リカバリ領域の場所。この場所は、クラスタのノードで共有する必要があります。クラスタ・ファイル・システムの場所または自動ストレージ管理ディスク・グループのいずれかにすることができます。指定しない場合、既存のリカバリ領域の場所が共有記憶域に存在している必要があります。RAC移行中は変更されません。

  • listenerPort

    新しいRACデータベース用に作成される新しいRACリスナーのポート。指定しない場合、既存のリスナーが使用されます。このオプションは、バージョンが10.2および11.1のデータベースのみに適用できます。バージョンが11.2以上のデータベースの場合、この値は無視され、RACデータベースは常にクラウド・インフラストラクチャのホームの既存のリスナーに登録されます。

例1

emcli convert_to_cluster_database -sourceTargetName=sidb 

 -sysdbaCreds=sysCreds  -hostCreds=hostCreds racConfigType=ADMIN_MANAGED

例2

emcli convert_to_cluster_database -sourceTargetName=sidb 

 -sysdbaCreds=sysCreds  -hostCreds=hostCreds racConfigType=POLICY_MANAGED 

 -serverPoolList=sp1,sp2 -databaseArea=+DATA -recoveryArea=+RECOVERY

5.4.75 create_aggregate_service

集約サービス(名前とそのサブサービス)を定義します。集約サービスの作成後、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールから編集して、収集および表示するパフォーマンスと使用状況メトリックを構成できます。

書式

emcli create_aggregate_service

      -name='name'

      -type='type'

      -availType=SUB-SERVICE|SYSTEM|TESTS

      -add_sub_services="name1:type1;name2:type2;..."

      -avail_eval_func=and|or

      [-hostName=<host_name>

      [-agentURL=<agent_url>

      [-properties='pname1|pval1;pname2|pval2;...']

      [-timezone_region=<gmt_offset>]

      [-systemname=<system_name>]

      [-systemtype=<system_type>]

      [-keycomponents='keycomp1name:keycomp1type;keycomp2name:keycomp2type;...']

      [-beacons='bcn1name:bcn1isKey;bcn2name:bcn2isKey;...']

      [-input_file='template:Template_file_name;[vars:Variables_file_name]']

      [-sysAvailType=<availability_type>]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • name

    集約サービス名。

  • type

    集約サービス・タイプ。

  • availType

    可用性をサブサービス、システムベースまたはテストベースに設定します。有効な値は、SUB-SERVICE、SYSTEMおよびTESTSです。

    可用性をSYSTEMに設定すると、-systemnameおよび-systemtypeが必要になります。

    可用性をTESTSに設定すると、TESTS、-beacons、テンプレート・ファイル、変数が必要になります。

  • add_sub_services

    サブサービスのリスト。

  • avail_eval_func

    可用性を評価する演算子。andを使用した場合、このaggregate_serviceを使用するには、すべてのサブサービス、テストおよびシステム・コンポーネントが起動している必要があります。orを使用した場合、このaggregate_serviceを起動するには、サブサービス、テストおよびシステム・コンポーネントの1つのみが起動している必要があります。

  • hostName

    このターゲット・インスタンスのデータを収集する管理エージェントを実行しているシステムのネットワーク名。

  • agentURL

    このターゲット・インスタンス用のデータを収集する管理エージェントのURL。ホスト名を入力すると、このフィールドにはホストのエージェントURLが自動的に入力されます。

  • properties

    サービス・インスタンスのプロパティの名前と値のペア(prop_name:prop_valueなど)のリスト。

  • timezone_region

    長い書式(America/Los Angeles)または短い書式(PST)のいずれも可能。タイム・ゾーンを指定しない場合、デフォルトのOMSタイム・ゾーンが使用されます。

  • systemname

    サービスが存在しているシステムの名前。

  • systemtype

    システム名のシステム・タイプをemcli get_targetsを使用して取得。

  • keycomponents

    サービスに使用されているシステムのキー・コンポーネントの名前とタイプのペア(keycomp_name:keycomp_typeなど)のリスト。

  • beacons

    サービスのビーコンを説明する名前とisKeyのペア。isKeyがYに設定されている場合、ビーコンはサービスのキー・ビーコンとして設定されます。可用性をテストベースに設定した場合、サービスには、少なくとも1つのキー・ビーコンが必要です。

  • input_file

    テンプレート・ファイル名は、テンプレート定義を含むXMLファイルです。変数ファイルでは、テンプレートの値を定義します。

    input_fileオプションの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。

    このオプションのXMLファイルでの例は、次を参照してください。

  • sysAvailType

    availTypeがシステムベースの場合の可用性のタイプ。可用性をSYSTEM_TARGET_DIRECTLYまたはSELECTED_COMPONENTS_OF_A_SYSTEMのいずれかに設定します。

    可用性にSYSTEM_TARGET_DIRECTLYが設定される場合、システムには可用性(ステータス)が定義されている必要があります。-systemnameおよび-systemtypeは必要なオプションです。

    可用性がSELECTED_COMPONENTS_OF_A_SYSTEMに設定されている場合、-systemname、-systemtypeおよび-keycomponentsが必要なオプションです。

    可用性がSYSTEM_TARGET_DIRECTLYに設定されている場合で、システムに可用性(ステータス)が定義されていない場合、可用性セットは無効です。したがって、設定できる唯一のオプションはSELECTED_COMPONENTS_OF_A_SYSTEMです。

     emcli create_aggregate_service -name="My_Name"

                -type="aggregate_service" 

                -add_sub_services="sub1:type1;sub2:type2"

                -avail_eval_func="and"

                -availType="SUB_SERVICE" 

                 -properties="prop1|value1;prop2|value2"

                -timezone_region="PST"

 

XMLの例のinput_file

次のサンプルXMLファイルでは、EM Console Service Testという名前のタイプWeb Transactionのサービス・テストを作成します。このサービス・テストと関連するreadTimeout、Collection Intervalなどのいくつかのプロパティを<properties>のセクションに定義します。

このサービス・テストでは、<mgmt_bcn_step_with_props>の下に手順情報が定義されています。このステップの名前は1.Access Logout pageです。この手順でモニターするURLは、手順のプロパティ・セクションで定義されているhttps://myhost.in.domain.com:14513/em/console/logon/logoff?event=loadです。

このXMLファイルでは、<txn_thresholds>の下のトランザクション・レベルでこのサービス・テストのいくつかのしきい値レベルを定義しています。メトリックavg_response_timeでは、メトリック値が6000.0よりも大きい場合には警告アラートを発行し、メトリック値が12000.0よりも大きい場合はクリティカル・アラートを発行するよう示しています。

<?xml version = '1.0' encoding = 'UTF-8'?> <transaction-template template_type="aggregate_service" xmlns="template"> 

<variables> 

<variable name="HOST1" value="myhost.in.domain.com"/> 

<variable name="PORT1" value="14513"/> 

<variable name="PROTOCOL1" value="https"/> 

</variables> 

<transactions> 

<mgmt_bcn_transaction> 

<mgmt_bcn_txn_with_props> 

<mgmt_bcn_txn description="Test for checking the availability of EM Console/Website" is_representative="true" name="EM Console Service Test" monitoring="true" txn_type="HTTP"/> 

<properties> 

<property name="readTimeout" num_value="120000.0" prop_type="2" encrypt="false"/> 

<property name="certValidationMode" string_value="1" prop_type="1" encrypt="false"/> 

<property name="maxDownloadSize" num_value="1.0E8" prop_type="2" encrypt="false"/> 

<property name="sensitiveValuesProtection" string_value="0" prop_type="1" encrypt="false"/> 

<property name="failureStringModes" string_value="regularText" prop_type="1" encrypt="false"/> 

<property name="UserAgent" string_value="Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1) OracleEMAgentURLTiming/3.0" prop_type="1" encrypt="false"/> 

<property name="successStringModes" string_value="regularText" prop_type="1" encrypt="false"/> 

<property name="variablesModes" string_value="urlEncode" prop_type="1" encrypt="false"/> 

<property name="content" string_value="0" prop_type="1" encrypt="false"/> 

<property name="AcceptLanguage" string_value="en" prop_type="1" encrypt="false"/> 

<property name="connectionTimeout" num_value="120000.0" prop_type="2" encrypt="false"/> 

<property name="useCache" string_value="yes" prop_type="1" encrypt="false"/> 

<property name="stringValidationMode" string_value="1" prop_type="1" encrypt="false"/> 

<property name="granularity" string_value="transaction" prop_type="1" encrypt="false"/> 

<property name="numThreads" num_value="4.0" prop_type="2" encrypt="false"/> 

<property name="retries" num_value="1.0" prop_type="2" encrypt="false"/> 

<property name="timeout" num_value="300000.0" prop_type="2" encrypt="false"/> 

<property name="retryInterval" num_value="5000.0" prop_type="2" encrypt="false"/> 

</properties>

<per_bcn_properties/>

</mgmt_bcn_txn_with_props>

<steps_defn_with_props>

<mgmt_bcn_step_with_props>

<mgmt_bcn_step step_number="1" name="1.Access Logout page" step_type="HTTP"/>

<properties>

<property name="req_mode" num_value="1.0" prop_type="2" encrypt="false"/>

<property name="http_method" string_value="G" prop_type="1" encrypt="false"/>

<property name="url" string_value="{PROTOCOL1}://{HOST1}:{PORT1}/em/console/logon/logoff?event=load" prop_type="1" encrypt="false"/>

</properties>

</mgmt_bcn_step_with_props>

</steps_defn_with_props>

<stepgroups_defn/>

<txn_thresholds>

<mgmt_bcn_threshold warning_threshold="6000.0" warning_operator="0" critical_threshold="12000.0" critical_operator="0" num_occurrences="1">

<mgmt_bcn_threshold_key metric_name="http_response" metric_column="avg_response_time"/>

</mgmt_bcn_threshold>

<mgmt_bcn_threshold warning_threshold="0.0" warning_operator="1" critical_threshold="0.0" critical_operator="1" num_occurrences="1">

<mgmt_bcn_threshold_key metric_name="http_response" metric_column="status"/>

</mgmt_bcn_threshold>

</txn_thresholds>

<step_thresholds/>

<stepgroup_thresholds/>

</mgmt_bcn_transaction>

</transactions>

</transaction-template>

5.4.76 create_assoc

ターゲット・アソシエーション・インスタンスを作成します。

書式

標準モード

emcli create_assoc

       -assoc_type="association type"

       -source="source"

       -dest="destination_target"

       [-separator="separator:attribute_name:character"]

       [-subseparator="subseparator:attribute_name:character"]

インタラクティブ(スクリプト)モード

create_assoc(

      assoc_type="association type"

      ,source="source"

      ,dest="destination_target"

      [,separator="separator:attribute_name:character"]

      [,subseparator="subseparator:attribute_name:character"]

      )



[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • source_type

    ソース・ターゲットのタイプ。

  • source

    ソース・ターゲット。

  • dest

    宛先ターゲット。

  • separator

    属性値を複数入力する場合、デフォルトのセパレータはセミコロン(;)。このオプションを使用すると、デフォルトのセパレータ値が上書きされます。

    例: separator="<attribute_name=sep_char>"(ここでattribute_nameは、セパレータ文字を上書きする属性名で、sep_charは新しいセパレータ文字です。)例: separator="att=#"

  • subseparator

    属性値を複数入力する場合、デフォルトのサブセパレータはコロン(:)。このオプションを使用すると、デフォルトのサブセパレータ値が上書きされます。

    例: subseparator="<attribute_name=sep_char>"(ここでattribute_nameは、セパレータ文字を上書きする属性名で、sep_charは新しいサブセパレータ文字です。)例: separator="att=#"

注意:

名前および所有者のオプションは同時に使用する必要があります。

終了コード

0はVerbの処理が正常終了したことを示します。

0以外の値は、Verb処理が正常終了しなかったことを意味します。

この例では、ターゲットabc_cluster:clusterからターゲットdef.oracle.com:hostおよびghi.oracle.com:hostに、タイプcluster_containsの関連付けを作成します。

emcli create_assoc

       -assoc_type="cluster_contains"

       -source="abc_cluster:cluster"

       -dest="def.oracle.com:host;ghi.oracle.com:host"

許可されるペアのリストについては、emcli list_allowed_pairsを入力してください。

5.4.77 create_blackout

1つ以上のモニター対象ターゲットでデータ収集アクティビティを保留するスケジュールされたブラックアウトを作成します。

書式

emcli create_blackout

      -name="name"

      -add_targets="name1:type1;name2:type2;..."...

      -reason="reason"

      [-description="description"]

      [-notification_only]

      [-is_sla_required]

      [-jobs_allowed] 

      [-propagate_targets]

      [-full_blackout_all_hosts]

      [-dep_services_all]

      -schedule=

         [frequency:once|interval|weekly|monthly|yearly];

         duration:[HH...][:mm...];

         [start_time:yy-MM-dd HH:mm];

         [end_time:yy-MM-dd HH:mm];

         [repeat:#m|#h|#d|#w];

         [months:#,#,...];

         [days:#,#,...];

         [tzinfo:specified|target|repository]

         [tzoffset:#|[-][HH][:mm]]

         [tzregion:...]



[ ]  indicates that the parameter is optional

スケジュール引数の制限:

frequency:once

    requires => duration or end_time

    optional => start_time, tzinfo, tzoffset

frequency:interval

    requires => duration, repeat

    optional => start_time, end_time, tzinfo, tzoffset

frequency:weekly

    requires => duration, days

    optional => start_time, end_time, tzinfo, tzoffset

frequency:monthly

    requires => duration, days

    optional => start_time, end_time, tzinfo, tzoffset

frequency:yearly

    requires => duration, days, months

    optional => start_time, end_time, tzinfo, tzoffset

オプション

  • name

    作成するブラックアウトの名前。

  • add_targets

    ブラックアウトに追加するターゲット。それぞれをtarget_name:target_typeとして指定します。このオプションは、複数回指定できます。

  • reason

    ブラックアウトの理由。SUPER_USER権限がある場合(Enterprise Managerのスーパー管理者)、理由には任意のテキスト文字列を使用できます。理由がリストにない場合、許容可能なブラックアウト理由のリストに追加されます。SUPER_USER権限がない場合、get_blackout_reasons Verbから返されるテキスト文字列の1つを指定する必要があります。

  • description

    ブラックアウトに関連する説明またはコメント。説明は2000文字以内で、任意のテキスト文字列を使用できます。

  • notification_only

    このオプションを指定すると、デフォルトで、選択したターゲットに計画メンテナンスの通知ブラックアウトが作成されます。ブラックアウト期間は、可用性(%)の計算から除外されます。

  • is_sla_required

    このオプションを指定すると、計画外メンテナンスの通知ブラックアウトが作成されます。ブラックアウト期間は、可用性(%)の計算で考慮されます。

  • jobs_allowed

    このオプションを指定すると、ブラックアウト期間中もブラックアウトされたターゲットに対してジョブを実行できます。このオプションを指定しない場合、これらのターゲットに対して実行される予定のジョブは、ブラックアウト期間中実行できません。ブラックアウトを作成すると、EMCLIまたはEnterprise Manager Cloud Controlコンソールからジョブの許可を変更できません。

  • propagate_targets

    このオプションを指定すると、タイプがホストであるターゲットに対するブラックアウトは、エージェントを含むそのホスト上のすべてのターゲットに対して適用されます。これは、emctlコマンドのnodelevelに相当します。このオプションが指定されているかどうかに関係なく、コンポジットまたはグループのターゲットに対するブラックアウトは、コンポジットまたはグループのすべてのメンバーに適用されます。

  • full_blackout_all_hosts

    このオプションを指定すると、このブラックアウトに含まれるすべてのホストで完全なブラックアウトが有効になります。完全なブラックアウトにより、ホストおよびホスト上のすべてのターゲット(エージェントを含む)がブラックアウトされます。propagate_targetsオプションは、このオプションの選択時に暗黙的に有効になります。

  • dep_services_all

    このオプションを指定すると、ブラックアウトに選択したターゲットのすべての依存ターゲットもブラックアウトされます。

  • schedule

    ブラックアウト・スケジュール。frequency引数によって、他の引数が必須かオプションかが決まります。

  • schedule=frequency

    ブラックアウト・スケジュールのタイプ(デフォルトはonce)。

  • schedule=duration

    ブラックアウトの期間を時間と分で指定します(-1は無限)。時間と分はそれぞれ6桁まで指定できます。

  • schedule=start_time

    ブラックアウトの開始日と時間。デフォルト値は現在の日付と時間です。値の書式はyy-MM-dd HH:mmです(例: 2003-09-25 18:34)。

  • schedule=end_time

    ブラックアウトの最終日と時間。frequencyが、weekly、monthlyまたはyearlyの場合、日付部分のみを使用します。frequencyがintervalまたはonceの場合、日付と時間が考慮されます。値の書式はyy-MM-dd HH:mmです(例: 2003-09-25 18:34)。

  • schedule=repeat

    ブラックアウトの開始時間から次の開始時間までの時間。数値の後ろの文字は時間の単位を表し、mは分、hは時間、dは日、wは週を表します。

  • schedule=months

    1から12までの整数で表される月の値のリスト。その年のブラックアウト開始日を月と日で完全に指定するには、各値に対応するday値が必要です。

  • schedule=days

    frequencyがweeklyの場合、1から7(1が日曜日)の整数で表される曜日の値のリストです。frequencyがmonthlyの場合、1から31または-1(月の最終日)の整数で表される日の値のリストです。frequencyがyearlyの場合、1から31または-1(月の最終日)の整数で表される日の値のリストです。この場合、月は、月と日の各ペアの対応する月の値になります。

  • schedule=tzinfo

    タイムゾーンのタイプ。tzinfo引数は、tzoffsetと組み合せて使用されます。使用可能なタイムゾーン・タイプは、specified(GMTとターゲット・タイムゾーンの間のオフセット)、target(指定されたターゲットのタイムゾーン)、およびrepository(リポジトリのタイムゾーン。tzinfoが指定されていない場合のデフォルト設定)です。詳細は、-schedule=tzoffsetを参照してください。

  • schedule=tzoffset

    タイムゾーンの値。tzinfo引数が指定されていないかrepositoryの場合、タイムゾーン値はリポジトリのタイムゾーンになります。この場合、tzoffset引数を指定することはできません。それ以外の場合は、tzoffset引数が必要です。tzinfoがspecifiedに設定されている場合、tzoffset引数では、GMTとタイムゾーン間のオフセットを時間と分で指定します。tzinfoがtargetに設定されている場合、tzoffset引数では、引数として渡されるターゲットのリストに整数のインデックス(最初は1)を指定します。たとえば、tzoffsetが1の場合、-add_targetsオプションで指定された最初のターゲットのタイムゾーンが使用されます。

    タイムゾーンは、ブラックアウト期間の開始時間と終了時間に適用されます。ブラックアウト期間のスケジュールを設定する際、各ターゲットに関連付けられているタイムゾーンは考慮されません(ただし、tzinfoがtargetに設定されている場合は、指定されたターゲットのタイムゾーンがブラックアウト時間に使用されます)。

  • schedule=[tzregion:<...>]

    使用するタイムゾーン・リージョン。tzinfoオプションを指定した場合、このオプションはブラックアウト・スケジュールに使用するタイムゾーンを決定します。それ以外の場合、このパラメータは無視されます。デフォルトはGMTです。

例1

この例では、指定したターゲット(database2)に、即座に開始し、30分間続くブラックアウトb1を作成します。

emcli create_blackout -name=b1 -add_targets=database2:oracle_database

      -schedule="duration::30"

      -reason="good reason1"

例2

この例では、指定したターゲット(database2およびdatabase3)に、2007-08-24 22:30に開始され30分間続くブラックアウトb1を作成します。タイムゾーンは、database2ターゲットのタイムゾーンです。

emcli create_blackout -name=b1

      -add_targets="database2:oracle_database;database3:oracle_database

      -schedule="frequency:once;start_time:07-08-24 22:30;duration::30;tzinfo:target:tzoffset:1"

      -reason="good reason4"

5.4.78 create_charge_entity_type

現在チャージバック・サポートがないEnterprise Managerターゲット・タイプにカスタム・エンティティ・タイプを作成します。指定したEnterprise Managerターゲット・タイプには、1つのカスタム・エンティティ・タイプしか作成できません。

書式

emcli create_charge_entity_type   

        -target_type="target_type"

オプション

  • target_type

    カスタム・エンティティ・タイプの名前。

この例では、Enterprise ManagerのApacheターゲット・タイプに、oracle_apacheという新しいChargebackエンティティ・タイプを作成します。

emcli create_charge_entity_type

        -target_type="oracle_apache"

5.4.79 create_charge_item

参照ファイルに指定されているプロパティに基づき、チャージバックにカスタム・チャージ・アイテムを作成します。

書式

emcli create_charge_item  

        -input_file="property_file:filename" 

オプション

オプション[-input_file]は、アイテム・プロパティを含むファイルのフルパスです。ファイルには、次のプロパティを定義できます。

  • target_type

    チャージ・アイテムが適用されるターゲット・タイプ。

  • source_data_type

    ソース・データ型。有効な値はmetric、configおよびpropertyです。

  • item_name

    アイテムの名前。

  • metric_group

    list_item_candidatesにリストされているメトリック・グループ名。source_data_type=metricの場合、必須プロパティです。

  • metric_column

    list_item_candidatesにリストされているメトリック列名。source_data_type=metricの場合、必須プロパティです。

  • config_view

    list_item_candidatesにリストされている構成ビュー名。source_data_type=configの場合、このプロパティは必須です。

  • config_key

    list_item_candidatesにリストされている構成キー名。source_data_type=configの場合、このプロパティは必須です。

  • config_column

    list_item_candidatesにリストされている構成列名。source_data_type=configの場合、このプロパティは必須です。

  • config_data_source

    構成メトリックのデータ・ソース。source_data_type=configの場合、このプロパティは必須です。

  • property

    list_item_candidatesにリストされているプロパティ名。source_data_type=propertyの場合、このプロパティは必須です。

  • item_displayname

    項目の表示名。

  • unit

    単位の表示名。

  • aggregation_type

    この項目に使用する集計のタイプ。data type=numberの場合にのみ適用されます。有効な値はsumおよびavgです。デフォルト値はavgです。

  • is_config_condition

    チャージ・プランで条件付きで使用される項目。有効な値は0、1です。デフォルト値は0です。

  • item_category

    項目のカテゴリ。デフォルト値はinstanceです。有効な値はcpu、memory、networkおよびinstanceです。

  • data_type

    有効な値はstringおよびnumberです。デフォルト値は構成およびプロパティ・タイプでは文字列、メトリック・タイプでは数字です。

例1

この例では、チャージのベースを特定のホスト上のプロセスの平均合計とするメトリック・カスタム・チャージ・アイテムを作成します。

emcli create_charge_item -input_file="property_file:/home/user/property_file"

Contents of /home/user/property_file: 

       target_type=host 

       source_data_type=metric 

       item_name=total_proc 

       metric_group=Load 

       metric_column=noOfProcs 

       item_displayname=Total Processes 

       unit=process 

       aggregation_type=avg 

       item_category=instance 

       data_type=number 

例2

この例では、インスタンス・リージョンに基づき様々な用途のチャージ・アイテムに異なるレートをチャージできる構成カスタム・チャージ・アイテムを作成します。

emcli create_charge_item -input_file="property_file:/home/user/property_file" 

Contents of /home/user/property_file: 

       target_type=oracle_database 

       source_data_type=config 

       item_name=custom_config 

       config_view=myCustomCCS 

       config_key=region 

       config_column=country 

       config_data_source=regionList.txt 

       item_display_name=Region of Instance 

       item_category=instance 

       data_type=string 

5.4.80 create_clone

新しいクローニングされたデータベースを作成します。

書式

emcli create_clone 

      -inputFile="File containing properties required for cloning a database" 

オプション

  • inputFile

    データベースをクローニングするために必要なプロパティを含むファイルの場所および名前。

次の例では、/u01/files/create_clone.propsファイルに含まれているオプションを使用してクローニングされたデータベースを作成します。

emcli create_clone        -inputFile=/u01/files/create_clone.props  

5.4.81 create_compare_check

指定したテンプレートおよびターゲット・タイプの比較チェックを作成します。

書式

EM CLI create_compare_checkコマンドには次の3つの書式があります。

Latest comparison:     

emcli create_compare_check 

      -name="<check_name>" 

      -template="<template_name>" 

      -target_type="<target_type>" 

      -compare_type="L<ATEST>"  

      -target_name="<target_name>" 

 

Saved comparison:

emcli create_compare_check 

      -name="<check_name>" 

      -template="<template_name>" 

      -target_type="<target_type>" 

      -compare_type="S<AVED>"

      -saved_guid="<saved_guid>" 

 

Consistency comparison:

emcli create_compare_check 

      -name="<check_name>" 

      -template="<template_name>" 

      -target_type="<target_type>"   

      -compare_type="C<ONSISTENCY>"

オプション

  • name

    作成する比較チェックの名前。

  • template

    比較のベースラインとして使用するテンプレートの名前。

  • target_type

    テンプレートに関連付けられたターゲット・タイプ。

  • compare_type

    比較のタイプ。値は次のとおりです。

    • LまたはLATEST

    • SまたはSAVED

    • CまたはCONSISTENCY

  • target_name

    ターゲットの名前。

  • saved_guid

    保存された比較の名前。

次の例では、Database Instance Templateを使用してmycheck1という比較チェックを作成します。チェックの対象は、Oracle Databaseターゲットのmy_targetです。比較タイプは、L (最新)です。

emcli create_compare_check

      -name="mycheck1" 

      -template="Database Instance Template"

      -target_type="oracle_database"

      -compare_type="L"

      -target_name="my_target"

5.4.82 create_config_onetimecompare

指定したテンプレートおよびターゲット・タイプの1回かぎりの比較を作成します。

書式

create_config_onetimecompareコマンドには次の3つの書式があります。

Latest comparison:

emcli create_config_onetimecompare 

      -name="<check_name>" 

      -template_name="<template_name>" 

      -target_type="<target_type>" 

      -compare_type="L"

      -ref_target_name="<target_name>" 

      -dest_target_list="<comma_separated_list_of_target_names>"

      

Saved comparison:

emcli create_config_onetimecompare 

     -name="<check_name>" 

     -template_name="<template_name>" 

     -target_type="<target_type>" 

     -compare_type="S"  

     -saved_config_name=<saved_config_name> 

     -dest_target_list="<comma_separated_list_of_target_name>" | -dest_saved_config_list="<comma_separated_list_of_saved_configuration>"

      

Consistency comparison

emcli create_config_onetimecompare 

      -name="<check_name>" 

      -template_name="<template_name>" 

      -target_type="<target_type>" 

      -compare_type="C" 

      -ref_target_name="<target_name>"

オプション

  • name

    1回かぎりの比較の名前。

  • template_name

    1回かぎりの比較に使用する比較テンプレート名。

  • target_type

    1回かぎりの比較のターゲット・タイプ。

  • compare_type

    比較のタイプ:

    • L (最新の比較)

    • S (保存済の比較)

    • C (一貫性の比較)

  • ref_target_name

    1回かぎりの比較の参照ターゲット名。

  • dest_target_list

    1回かぎりの比較の宛先ターゲット名のカンマ区切りリスト。比較タイプがSの場合、dest_saved_config_listオプションと組み合せて使用できます。

  • saved_config_name

    ターゲットの保存済構成の名前。

  • dest_saved_config_list

    宛先の保存済構成の名前のカンマ区切りリスト。比較タイプがSの場合、dest_target_listオプションと組み合せて使用できます。

例1

次の例では、最新の比較タイプで1回かぎりの比較を作成します。

emcli create_config_onetimecompare 

      -name="my_check" 

      -template_name="my_template" 

      -target_type="host"

      -compare_type="L" 

      -ref_target_name="target_name" 

      -dest_target_list="target1,target2,target3" 

例2

次の例では、保存済の比較タイプで1回かぎりの比較を作成します。

emcli create_config_onetimecompare 

      -name="my_check" 

      -template_name="my_template" 

      -target_type="host"

      -compare_type="S" 

      -saved_config_name="saved_config" 

      -dest_target_list="target1,target2,target3" 

5.4.83 create_cost_centers

1つ以上のコスト・センターを作成し、それらを個々の組織エンティティに関連付けます。

標準モード

emcli create_cost_centers

      cost-centers="cost center name,entity name"[;"cost center name,entity name";…]

      [-tenant_name="tenant name"]



[ ]  indicates that the parameter is optional.

インタラクティブまたはスクリプト・モード

create_cost_centers

      (cost-centers="cost center name,entity name"[;"cost center name,entity name";…]

      [,tenant_name="tenant name"])



[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • cost_centers

    作成して組織エンティティ(ライン・オブ・ビジネスまたは部門)に関連付ける1つ以上のコスト・センターを指定します。組織エンティティはあらかじめ存在する必要があります。コスト・センター名とエンティティ名は、カンマを使用して区切ります。

  • tenant_name

    コスト・センターに関連付けられる組織エンティティが属するテナントの名前を指定します。デフォルトは、ログインしているユーザーのテナントです。

終了コード

正常終了した場合は0。0以外の値は、verb処理が正常終了しなかったことを示します。

例1

次の例では、売掛管理と買掛管理という2つのコスト・センターを作成し、両方とも会計部門に関連付けます。

emcli create_cost_centers

      -cost_centers="receivables,accounting;payables,accounting"



例2

次の例では、コーダーとテスターという2つのコスト・センターを作成し、コーダーは開発部門に、テスターはQA部門に関連付けます。組織エンティティは、エンジニアリング・テナントに属しています。

emcli create_cost_centers

      -cost_centers="coders,development;testers,QA"

      -tenant_name="engineering"

5.4.84 create_credential_set

新規資格証明セットを作成します。Enterprise Managerのスーパー管理者のみが新規資格証明セットを作成できます。

書式

  emcli create_credential_set 

        -set_name="set_name"

        -target_type="ttype"

        -supported_cred_types="supported_cred_types"

        -monitoring

        [-auth_target_type = "authenticating_target_type"

        [-description ="description]"



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • set_name

    作成する資格証明セットの名前。

  • target_type

    新規資格証明セットのターゲット・タイプ。

  • supported_cred_types

    この資格証明セットでサポートされている資格証明タイプ。show_credential_type_infoコマンドを使用すると、使用可能な資格証明タイプをリストできます。

  • monitoring

    モニタリング資格証明セットを作成します。

  • auth_target_type

    サポートされている資格証明タイプのターゲット・タイプ。デフォルト値はtarget_typeです。

  • description

    資格証明セットの説明。

この例では、New_Credential_Setという名前の新規資格証明セットを作成します。

emcli create_credential_set 

        -set_name=New_Credential_Set 

        -target_type=host

        -supported_cred_types=HostCreds;HostSSHCreds

        -description="Example credential set"

5.4.85 create_custom_plugin_update

管理エージェントにすでにデプロイされているプラグインを使用してカスタム・プラグイン更新を作成します。ソース・プラグインに適用されたすべてのパッチが含まれます。これは、管理エージェントに対する以降のプラグインすべてのデプロイメントで、Oracle提供のプラグイン・バージョンのかわりに使用します。

書式

emcli create_custom_plugin_update 

      -agent_name="agent_name"

      -plugin_id="plugin_id"

      [-overwrite]



[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • agent_name

    プラグインとそのパッチがデプロイされている管理エージェント(host:port)。

  • plugin_id

    カスタム・プラグイン機能を作成するために使用する必要があるプラグインのID。管理エージェントにデプロイされているプラグインのリストを表示するには、emcli list_plugins_on_agentを実行します。

  • overwrite

    リポジトリ内のこのプラグインにカスタム・プラグイン更新がすでに存在する場合、既存のカスタム・プラグイン更新を上書きおよび更新します。指定されていない場合、このプラグインに対して新しいカスタム・プラグイン更新は作成されません。後続のプラグインのデプロイメントに対してのみ適用されます。ソース・プラグインが以前にデプロイされた管理エージェントで自動的に再デプロイされることはありません。このような管理エージェントで再デプロイするには、emcli redeploy_plugin_on_agentを実行します。

例1

次の例では、host.example.comという名前の管理エージェントにすでにデプロイされているoracle.sysman.dbプラグインに対するカスタム・プラグイン更新を作成します。oracle.sysman.dbプラグインに対してカスタム・プラグイン更新がすでに存在している場合、このカスタム・プラグイン更新は上書きされず、したがって、新しいカスタム・プラグイン更新は作成されません。

emcli create_custom_plugin_update

      -agent_name="host.example.com" 

      -plugin_id="oracle.sysman.db"

例2

次の例では、リポジトリ内のoracle.sysman.dbに対してすでに存在しているカスタム・プラグイン更新を上書きおよび更新することにより、host.example.comという名前の管理エージェントにすでにデプロイされているoracle.sysman.dbプラグインに対するカスタム・プラグイン更新を作成します。

emcli create_custom_plugin_update 

      -agent_name="host.example.com" 

      -plugin_id="oracle.sysman.db"

      -overwrite 

5.4.86 create_database

データベースを作成します。

書式

emcli create_database

       [-dbType="type_of_database"]

       [-hostTargets="list_of_host_targets"]

       [-cluster="cluster_target_name"]

       -oracleHome="Oracle_Home_location"

       -gdbName="global_database_name"

       -templateName="path_and_display_name_of_the_software_library_entity"

       -hostCreds="named_credential_for_OS_user"

       -sysCreds="named_credential_for_SYS_user"

       -systemCreds="named_credential_for_SYSTEM_user"

       -dbsnmpCreds="named_credential_for_DBSNMP_user"

       [-sid="database_system_identifier"]

       [-racConfigType="RAC_configuration_type"]

       [-nodeList="comma-separated_node_names"]

       [-serverPoolList="comma-separated_list_of_server_pools"]

       [-newServerPool="new_server_pool_name_and_cardinality"]

       [-racOneServiceName="service_name_for_RAC_one-node_database"]

       [-templateInSwlib="TRUE|FALSE"]

       [-templateStageLocation="temporary_directory_on_agent_side"]

       [-storageType="FS|ASM"]

       [-dataFileLocation="Location_of_data_files "]

       [-recoveryAreaLocation="Fast_Recovery_Area_location "]

       [-enableArchiving]

       [-useOMF]

       [-listeners="comma-separated_list_of_listeners_database"]

       [-newListener="new_listener_and_port"] 



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • dbType

    作成する必要があるデータベースのタイプ。有効な値は、次のとおりです。

    • SINGLE_INSTANCE: 特定のホストまたはリストにあるホストにデータベースを作成します。

    • RAC: 複数ノードでクラスタ・データベースを作成します。

    • RACONE: 1ノードのRACデータベースを作成します。

    RACおよびRACONEの場合、clusterオプションを使用する必要があります。

  • hostTargets

    単一インスタンス・データベースを作成する必要のあるホスト・ターゲットのカンマ区切りリスト。これは、SINGLE_INSTANCEデータベースに必須のオプションです。

  • cluster

    クラスタを作成する必要のあるRACデータベースのクラスタ・ターゲット名。ターゲット名は有効で、ターゲットにアタッチされているノードが少なくとも1つ含まれている必要があります。これは、RACおよびRACONEデータベースに必須のオプションです。

  • oracleHome

    ホスト・ターゲットまたはクラスタ・ターゲットのOracleホーム。Oracleホームはすべてのターゲットに存在している必要があります。

  • gdbName

    データベースのグローバル・データベース名。

  • templateName

    ソフトウェア・ライブラリ・エンティティの完全修飾パスおよび表示名。

  • hostCreds

    Oracleホーム・インストールを所有しているユーザーの名前付きホスト資格証明。

  • sysCreds

    SYSユーザーを作成するために使用する名前付きデータベース資格証明。

  • systemCreds

    SYSTEMユーザーを作成するために使用する名前付きデータベース資格証明。

  • dbsnmpCreds

    DBSNMPユーザーを作成するために使用する名前付きデータベース資格証明。

  • sid

    データベースのシステム識別子。SINGLE_INSTANCEの場合、最大長は12で、それ以外は8です。これは英数字で先頭文字をアルファベットにする必要があります。

  • racConfigType

    RAC構成のタイプ。有効な値は、次のとおりです。

    • POLICY_MANAGED

    • ADMIN_MANAGED

    指定しない場合、デフォルトはADMIN_MANAGEDです。

  • nodeList

    ADMIN_MANAGEDのRACデータベースに有効なノード名のリスト。指定しない場合、指定したクラスタ・ターゲットのすべてのノードが使用されます。

  • serverPoolList

    POLICY_MANAGEDのRACデータベースのサーバー・プール名のカンマ区切りリスト。

  • newServerPool

    注意:

    serverPoolListまたはnewServerPoolのいずれかを使用できますが、両方は使用できません。newServerPoolの場合、カーディナリティは必須で、0より大きい正の整数にする必要があります。

  • racOneServiceName

    RAC One Nodeデータベースのサービス名。

  • templateInSwlib

    テンプレートがソフトウェア・ライブラリからのものであることを示すブール値。テンプレートがソフトウェア・ライブラリからのものである場合、有効な値はTRUEで、そうでない場合はFALSEです。このオプションを指定しない場合、デフォルトはFALSEです。

  • templateStageLocation

    テンプレートがホスト・ターゲットにステージングされる必要のある完全修飾パス。

  • storageType

    データベースに優先されている記憶域のタイプ。有効な値は、次のとおりです。

    • ファイル・システムの場合、FS。オプションを指定しない場合、これがデフォルトです。

    • 自動ストレージ管理の場合は、ASM。

  • dataFileLocation

    データファイルの場所。

  • recoveryAreaLocation

    高速リカバリ領域の場所。

  • enableArchiving

    データのアーカイブが必要かどうかを指定します。アーカイブが必要な場合、有効な値はTRUEで、不要の場合はFALSEです。デフォルトはFALSEです。

  • useOMF

    Oracle Managed Filesを使用するかどうかを指定します。

  • listeners

    作成したデータベースを登録するリスナーのカンマ区切りリスト。これはSINGLE_INSTANCEデータベース専用で、RACデータベースの場合は無視されます。

  • newListener

    新規リスナー(name:port)は、新しいリスナーを作成してデータベースを登録します。これはSINGLE_INSTANCEデータベース専用で、RACデータベースの場合は無視されます。

例1

emcli create_database -oracleHome=/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_2 -gdbName=testRACCli -hostCreds=cluster_named -sysCreds=sys -systemCreds=system -dbsnmpCreds=dbsnmp 

                       -templateName=/u01/app/oracle/product/11.2.0/

dbhome_2/assistants/dbca/templates/General_Purpose.dbc -dbType=RAC -cluster=cluster1

                       -dataFileLocation=/u01/share/oradata -recoveryAreaLocation=/u01/share/fra 

例2

emcli create_database -oracleHome=/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_2 -gdbName=testdbee -hostCreds=cluster_named

                       -sysCreds=sys -systemCreds=system -dbsnmpCreds=dbsnmp -templateName=/u01/app/oracle/product/11.2.0/

dbhome_2/assistants/dbca/templates/General_Purpose.dbc

                       -dbType=RAC -cluster=cluster1 -racConfigType=POLICY_MANAGED -newServerPool=sp1:2 

5.4.87 create_database_size

サービス・テンプレートで指定された値を上書きするデータベース・サイズを指定します。

書式

emcli create_database_size -name="<size name>" 

-description="<size description>"        

[-attributes="cpu:<number of cores>;memory:<memory in GB>;processes:<max number of processes>;storage:<Total Storage in GB allocated to database>;"]

[-source_type="Profile Source"]  



[ ]  indicates that the parameter is optional.

注意: 1つ以上の属性を使用してデータベース・サイズを指定してください。異なる属性はセミコロン(;)で区切る必要があります。database_size verbを使用して指定された属性は、サービス・テンプレートで指定された値を上書きします。

オプション

  • name

    データベース・サイズの名前を作成します。

  • description

    データベース・サイズの説明を作成します。

  • attributes

    データベース・サイズを定義します。属性をセミコロン(;)で区切る必要があります。次の属性の値を指定できます。

    cpu: CPUコアの総数。

    memory: 合計最大メモリー(GB)。

    processes: データベースに同時に接続できるプロセスの合計数。

    storage: データベースに割り当てられる合計ストレージ(GB)

次の例では、最大4つのCPU、50GBの記憶域、4GBのメモリーを使用したSmallという名前のデータベース・サイズを作成します。

emcli create_database_size 

      -name=Small 

      -description="Small size database" 

      -attributes="cpu:4;storage:50;memory:4"      

      -source_type="weblogic_domain"  

5.4.88 create_dbaas_quota

SSAユーザー・ロール用のデータベース割当て制限を作成します。

書式

emcli create_dbaas_quota

       -role_name="<SSA user role name>"

       -databases="<number of database requests>"

       -schema_services="<number of schema service requests>"

       -pluggable_databases="<number of Pluggable database service requests>"

       -memory="<memory(GB)>"

       -storage="<storage(GB)>"



[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • role_name

    割当て制限の作成対象となるSSAユーザー・ロールの名前。

  • databases

    許可されるデータベース・サービス・リクエストの数。たとえば、リクエスト数が10の場合、次のように入力します。

    -databases="10"
    
    
  • schema_services

    許可されるスキーマ・サービス・リクエストの数。たとえば、リクエスト数が10の場合、次のように入力します。

    -schema_services="10"
    
    
  • pluggable_databases

    許可されるプラガブル・データベース・サービス・リクエストの数。たとえば、リクエスト数が10の場合、次のように入力します。

    -pluggable_databases="10"
    
    
  • memory

    許可されるメモリー使用量。たとえば、10GBの場合、次のように入力します。

    -memory="10"
    
    
  • storage

    許可される記憶域使用量。たとえば、10GBの場合、次のように入力します。

    -storage="10"

この例では、My Roleロールに割当て制限を割り当てます。

emcli create_dbaas_quota

       -role_name="My Role"

       -databases="10"

       -schema_services="10"

       -pluggable_databases="10"

       -memory="99"

       -storage="99"

5.4.89 create_dbprofile

新しいデータベース・プロファイルを作成します。

書式

emcli create_dbprofile

			       -input_file=data:"file:path"

	       [-schedule=

	               	[frequency:interval|weekly|monthly|yearly];

	               	start_time:yy-MM-dd HH:mm;

	               	end_time:yy-MM-dd HH:mm;

		               [repeat:#m];

	               	[months:#,#,#,...];

	               	[days:#,#,#,...];

	               	[tz:{timezone ID}];

	               	[grace_period:xxx];

      	]

	[-purge_policy=DAYS|SNAPSHOTS: number]



[ ]  indicates that the parameter is optional.

オプション

  • input_file

    作成されるプロファイルのタイプと使用されるオプションについて完全に記述するプロパティ・ファイル。

  • schedule

    frequency: データベース・プロファイルを作成する頻度タイプ。interval (分単位)、weekly、monthlyまたはyearlyを指定できます

    start_time: yy-MM-dd HH:mm書式のデータベース・プロファイル・コンポーネントの作成の開始時間を示します。

    end_time: yy-MM-dd HH:mm書式のデータベース・プロファイル・コンポーネントの作成の繰返しの終了時間を示します。

    repeat: データベース・プロファイルを作成する繰返し率。頻度が間隔の場合、繰返しは分単位です。

    months: データベース・プロファイル・コンポーネントの作成の繰返しが発生するまでの月数。

    days: データベース・プロファイル・コンポーネントの作成の繰返しが発生するまでの日数。

    tz: tz:America/New_Yorkなどのタイム・ゾーンID。

    grace_period: データベース・プロファイルの作成を試行する際に許可される最大遅延を定義する期間(分)。ジョブ・システムでは、スケジュールされた時間に猶予期間を加えた期間内に実行を開始できない場合、データベース・プロファイルの作成のスキップが設定されます。デフォルトでは、猶予期間は無期限になっています。

  • purge_policy

    日数またはスナップショットの数に基づいて収集されたデータをパージできます。purge_policyを指定しない場合、デフォルトはNONEです。指定できる値は、DAYS、SNAPSHOTです。

    DAYSの場合、データ・コンポーネントのパージが必要になるまでの日数を指定します。

    SNAPSHOTの場合、データ・コンポーネントの数を選択します。この値より古いデータがパージされます。

終了コード

正常終了した場合は0。0以外の値は、verb処理が正常終了しなかったことを示します。

次の例では、指定したスケジュールおよびパージ・ポリシーを使用してプロパティ・ファイルprofile.txtに基づいて新しいデータベース・プロファイルを作成します。

emcli create_dbprofile -input_file="data:/tmp/profile.txt" -schedule="frequency:interval;start_time:14-10-05 05:30;end_time:14-10-12 05:23;repeat:30;grace_period:60;tz:America/New_York" -purge_policy=DAYS:2

5.4.90 create_diag_snapshot

指定したターゲットの診断スナップショットを作成します。

書式

emcli create_diag_snapshot  

      -name=<name>

      -desc=<description>

      -start_time=<yyyy/MM/dd HH:mm> 

      -end_time=<yyyy/MM/dd HH:mm> 

      -targets=<type1:name1;type2:name2;…>

      [-diag_type_odl_target_types=<type1;type2; ….>]

      [-diag_type_odl_online_logs=<true|false>]

      [-diag_type_odl_offline_logs=<true|false>]

      [-diag_type_jvmd_target_types=<type1;type2; ….>]

      [-diag_type_jvmd_properties="<pname1:pval1;pname2:pval2;…>"]

      [-debug]



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • name

    作成する診断スナップショットの名前。指定した名前の診断スナップショットが存在していないことを確認してください。

  • desc

    診断スナップショットの説明。

  • start_time

    ログ収集の開始時間。スナップショットには開始時間から終了時間までのすべてのログが含まれます。スナップショットで有効な期間であることを確認してください。

  • end_time

    ログ収集の終了時間。スナップショットには開始時間から終了時間までのすべてのログが含まれます。スナップショットで有効な期間であることを確認してください。

  • targets

    スナップショットのターゲット・タイプとターゲット名のリスト。このリストには、特定のシステムのターゲットをすべて含めることができます。ユーザーは、選択した診断タイプに対して、特定のターゲット・タイプを任意のオプションで選択できます。

  • diag_type_odl_target_types

    Oracle Diagnostic Logging (ODL)診断タイプのターゲット・タイプ・リスト。ターゲット・リストからターゲット・タイプのサブセットを選択してスナップショットを作成できます。

  • diag_type_odl_online_logs

    デフォルトでは、スナップショットに対してはオンライン・ログが収集されます。Oracle Diagnostic Logging (ODL)診断タイプに対して、オフライン、オンライン、または両方のログの収集を選択できます。

  • diag_type_odl_offline_logs

    デフォルトでは、スナップショットに対してはオフライン・ログとアーカイブ・ログは収集されません。Oracle Diagnostic Logging (ODL)診断タイプに対して、オフライン、オンライン、または両方のログの収集を選択できます。

  • diag_type_jvmd_target_types

    JVMD診断タイプのターゲット・タイプ・リスト。ターゲット・リストからターゲット・タイプのサブセットを選択してスナップショットを作成できます。

  • diag_type_jvmd_properties

    JVMD診断タイプのログを収集するためのプロパティ・リスト。

  • debug

    デバッグのために冗長モードでverbを実行します。

例1

この例では、オフライン・ログを使用して、EMGC_DOMAINおよびEMGC_OMS1ターゲットのスナップショットを作成します。ターゲット・タイプ(weblogic_domain、weblogic_j2eeserver)はOracle Diagnostic Logging (ODL)診断タイプに属します。

emcli create_diag_snapshot 

      –name=wls_snapshot 

      –desc= “Snapshot for Weblogic Domains and Server" 

      –start_date="2012/10/02 10:30" 

      -end_date="2012/10/03 22:30" 

      –targets="weblogic_domain:/EMGC_EMGC_DOMAIN/EMGC_DOMAIN;

                weblogic_j2eeserver: /EMGC_EMGC_DOMAIN/EMGC_DOMAIN/EMGC_OMS1"

例2

この例では、オフライン・ログを使用して、weblogic_j2eeserverターゲット・タイプのスナップショットを作成します。ターゲット・リストに加えて、ターゲット・タイプをフィルタできます。

emcli create_diag_snapshot 

      –name=wls_snapshot 

      –desc=“Snapshot for Weblogic Domains and Server" 

      –start_date="2012/10/02 10:30" 

      -end_date="2012/10/03 22:30" 

      –targets="weblogic_domain:/EMGC_EMGC_DOMAIN/EMGC_DOMAIN;

              weblogic_j2eeserver:/EMGC_EMGC_DOMAIN/EMGC_DOMAIN/EMGC_OMS1;

              weblogic_j2eeserver:/EMGC_EMGC_DOMAIN/EMGC_DOMAIN/EMGC_ADMIN_SERVER" 

      -diag_type_odl_target_types="weblogic_j2eeserver" 

      -diag_type_odl_offline_logs=true

5.4.91 create_far_sync

遠隔同期インスタンスを作成します。

書式

emcli create_far_sync

      -primary_target_name="<primary database target name>"

      -primary_target_type="oracle_database|rac_database"

		 -far_sync_sid="<far sync instance name>"

		 -far_sync_db_unique_name="<far sync instance unique name>"

		 [-far_sync_em_target_name="<far sync instance target name>"]

		 [-far_sync_host_name="<far sync instance host name>"]

		 [-far_sync_oracle_home="<far sync instance Oracle home>"]

		 [-far_sync_db_create_file_dest="<far sync instance files location>"]

		 [-far_sync_fra_location="<far sync instance fast recovery area>"]

		 [-far_sync_fra_size="<far sync instance fast recovery area size>"]

		 [-primary_db_creds_name="<primary database credential name>"]

		 [-primary_host_creds_name="<primary database host credential name>"]

		 [-far_sync_host_creds_name="<far sync instance host credential name>"]

		 [-far_sync_asm_cred_name="<far sync instance asm credential name>"]

		 [-far_sync_storage_type="<far sync instance storage type>"]

		 [-far_sync_listener_name="<far sync instance listener name>"]

		 [-far_sync_listener_port="<far sync instance listener port>"]

		 [-redo_source="<far sync instance redo source>"]

		 [-redo_mode="<far sync instance redo shipping mode>"]

		 [-redo_dest="<far sync instance redo destination>"]    

オプション

  • primary_target_name

    プライマリ・データベースのEnterprise Managerターゲット名。単一インスタンス・データベースまたはクラスタ・データベースのいずれも可能です。

  • primary_target_type

    プライマリ・データベースのターゲット・タイプ。指定できる値は次のとおりです。
    • oracle_database: 単一インスタンス・データベース

    • rac_database: クラスタ・データベース

  • far_sync_sid

    遠隔同期インスタンス名。

  • far_sync_db_unique_name

    一意の遠隔同期インスタンス名。

  • far_sync_em_target_name

    遠隔同期インスタンスのEnterprise Managerターゲット名。デフォルト値はfar_sync_db_unique_nameで、その後にdb_domainが続きます。

  • far_sync_host_name

    遠隔同期インスタンスのホスト名。デフォルトは、プライマリ・ホスト名です。

  • far_sync_oracle_home

    遠隔同期インスタンス・ホストのOracleホームの場所。デフォルト値は、プライマリ・データベースのOracleホームの場所です。

  • far_sync_db_create_file_dest

    遠隔同期インスタンス・ファイルのOracle Managed Files (OMF)の場所。(storage_typeがFILE_SYSTEMの場合は)標準のファイル・システムまたは(storage_typeがASM_STORAGEの場合は) ASMディスク・グループになります。デフォルト値は次のとおりです。
    • ファイル・システム - 遠隔同期インスタンスの<oracle_base>/oradata

    • ASM - 必須

  • far_sync_fra_location

    遠隔同期インスタンスの高速リカバリ領域。

    デフォルト値は次のとおりです。
    • ファイル・システム - 遠隔同期インスタンスの<oracle_base>/fast_recovery_area

    • ASM - 必須

  • far_sync_fra_size

    遠隔同期インスタンスの高速リカバリ領域サイズ(MB)。デフォルト値はプライマリfra_sizeです。

  • primary_db_creds_name

    SYSDBAまたはSYSDGロールを持つユーザーのプライマリ・データベースの名前付き資格証明。優先資格証明がデフォルト値として使用されます。

  • primary_host_creds_name

    プライマリ・データベースのOracleホームにアクセスできるオペレーティング・システム・ユーザーのプライマリ・データベース・ホストの名前付き資格証明。優先資格証明がデフォルト値として使用されます。

  • far_sync_host_creds_name

    遠隔同期インスタンスのOracleホームにアクセスできるオペレーティング・システム・ユーザーの遠隔同期インスタンス・ホストの名前付き資格証明。優先資格証明がデフォルト値として使用されます。

  • far_sync_asm_cred_name

    自動ストレージ管理の名前付き資格証明。

  • far_sync_storage_type

    遠隔同期インスタンスの記憶域タイプ。指定できる値は次のとおりです:
    • FILE_SYSTEM: 遠隔同期インスタンス・ファイルは通常のファイル・システムに格納されます

    • ASM_STORAGE: 遠隔同期インスタンスは自動ストレージ管理を使用します

    デフォルト値はFILE_STORAGEです。

  • far_sync_listener_name

    遠隔同期インスタンスのリスナー名。デフォルト値を指定しない場合、遠隔同期インスタンスのOracleホームで検出された最初の既存のTCPリスナーまたは実行中のGRID INFRAリスナーが使用されます。listener_nameを指定する場合は、listener_portも指定する必要があります。

  • far_sync_listener_port

    遠隔同期インスタンスのリスナー・ポート。listener_portを指定する場合は、listener_nameも指定する必要があります。

  • redo_source

    新しい遠隔同期インスタンスのREDOソースとして機能するデータベースのdb_unique_name。デフォルト値はプライマリ・データベースのdb_unique_nameです。

  • redo_mode

    新しい遠隔同期インスタンスへのREDO送信のモード。デフォルト値はsyncで、指定できる値はsyncまたはasyncです。

  • redo_dest

    新しい遠隔同期インスタンスがREDOを送信するスタンバイ・データベースのdb_unique_nameのリスト。たとえば、"standby1,standby2"です。このオプションにはデフォルト値があります。

例1

次のコマンドでは、"database"という名前のプライマリ・データベースのホスト"abc.us.oracle.com"に、一意の名前"fsd4"を持つ遠隔同期インスタンスが作成されます。

emcli create_far_sync

		-primary_target_name=database

		-primary_target_type="oracle_database" -far_sync_sid="fsd4"

		-far_sync_db_unique_name="fsd4" -primary_db_creds_name=SYS

		-primary_host_creds_name=HOST_CRED

		-db_create_file_dest=/scratch/orabase/ORADATA -far_sync_em_target_name=fsd4

		-far_sync_host_name=abc.us.oracle.com

		-far_sync_oracle_home=/scratch/orabase/product/12.1.0/dbhome_1

		-fra_location=/scratch/orabase/fra -fra_size=3000

		-far_sync_host_creds_name=HOST_CRED -listener_name=LIST_L -listener_port=1531

例2

次のコマンドでは、"database"という名前の単一インスタンス・プライマリ・データベースのホスト"abc.us.oracle.com"に、一意の名前"asmfs2"を持つASMベースの遠隔同期インスタンスが作成されます。

emcli create_far_sync

		-primary_target_name="database"

		-primary_target_type="oracle_database" -far_sync_sid="asmfs2"

		-far_sync_db_unique_name="asmfs2" -primary_db_creds_name=SYS

		-primary_host_creds_name=HOST_CRED -db_create_file_dest='+DATA'

		-far_sync_em_target_name=asmfs2 -far_sync_host_name=abc.us.oracle.com

		-far_sync_oracle_home=/scratch/orabase/product/12.1.0/dbhome_1

		-fra_location=+DATA -fra_size=3000 -far_sync_host_creds_name=HOST_CRED

		-far_sync_asm_cred_name=ASM_CRED -redo_source=farsync1 -redo_mode=async

		-redo_dest="stdb1,stdb2" 

5.4.92 create_fmw_domain_profile

WebLogicドメインからFusion Middlewareプロビジョニング・プロファイルを作成します。

書式

emcli create_fmw_domain_profile 

        -name="profile_name" 

        -ref_target="reference_target_name" 

        [-description="profile_description"] 

        [-oh_cred="Oracle_home_owner_credentials"] 

        [-includeOh] 

        [-schedule= 

              start_time:yyyy/MM/dd HH:mm; 

              [tz:{java_timezone_ID}]; 

              [grace_period:xxx]; 

        ] 



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • name

    作成するプロファイルの名前。

  • ref_target

    プロファイルを作成するために参照に使用されるWebLogicドメイン・ターゲットの名前。

  • description

    作成するプロファイルの説明。

  • oh_cred

    参照ホストへのアクセスに使用される名前付き資格証明。書式は次のとおりです。

    CREDENTIAL_NAME:CREDENTIAL_OWNER
    
    

    すべての操作は、管理サーバー・ホストで実行します。管理サーバー・ホストのOracleホームの所有者の資格証明が必要です。名前付き資格証明を提供しない場合、Oracleホーム・ターゲットのホスト優先資格証明が使用されます。

  • includeOh

    プロファイルのOracleホーム・バイナリを含める。

  • schedule

    デプロイメント・プロシージャのスケジュール。指定しない場合、プロシージャは即座に実行されます。

    • start_time:プロシージャの開始時間。

    • tz: タイム・ゾーンのID。

    • grace_period: 猶予期間(分)。

例1

この例では、優先資格証明を使用して指定したWebLogicドメイン・ターゲットから指定したスケジュールのWebLogicドメイン・プロファイルを作成します。

emcli create_fmw_domain_profile 

      -name="BitlessDomainProfile" 

      -ref_target="/Farm01_base_domain/base_domain" 

      -description="A domain profile without software bits" 

      -schedule="start_time:2014/6/21 21:23;tz:America/New_York;grace_period:60" 

例2

この例では、指定した名前付き資格証明を使用して指定したWebLogicドメイン・ターゲットから、WebLogicドメインとOracleホームを即座に作成します。

emcli create_fmw_domain_profile 

      -name="DomainProfileWithBits" 

      -ref_target="/Farm01_base_domain/base_domain" 

      -oh_cred="MY_HOST_CRED:SYSMAN" 

      -includeOh 

5.4.93 create_fmw_home_profile

OracleホームからFusion Middlewareプロビジョニング・プロファイルを作成します。

書式

emcli create_fmw_home_profile 

        -name="profile_name" 

        -ref_target="reference_target_name" 

        [-description="profile_description"] 

        [-oh_cred="Oracle_home_owner_credentials"] 

        [-schedule= 

              start_time:yyyy/MM/dd HH:mm; 

              [tz:{java timezone ID}]; 

              [grace_period:xxx]; 

        ] 



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • name

    作成するプロファイルの名前。

  • ref_target

    プロファイルを作成するために参照用に使用されるOracleホーム・ターゲットの名前。

  • description

    作成するプロファイルの説明。

  • oh_cred

    参照ホストへのアクセスに使用される名前付き資格証明。書式は次のとおりです。

    CREDENTIAL_NAME:CREDENTIAL_OWNER
    
    

    名前付き資格証明を提供しない場合、Oracleホーム・ターゲットのホスト優先資格証明が使用されます。

  • schedule

    デプロイメント・プロシージャのスケジュール。指定しない場合、プロシージャは即座に実行されます。

    • start_time:プロシージャの開始時間。

    • tz: タイム・ゾーンのID。

    • grace_period: 猶予期間(分)。

例1

この例では、優先資格証明を使用して指定したOracleホーム・ターゲットから指定したスケジュールにプロファイルを作成します。

emcli create_fmw_home_profile 

      -name="OhProfile1" 

      -ref_target="/Farm01_base_domain/base_domain" 

      -description="An Oracle Home profile" 

      -schedule="start_time:2014/6/21 21:23;tz:America/New_York;grace_period:60"

 

例2

この例では、指定した名前付き資格証明を使用して指定したOracleホーム・ターゲットから、プロファイルを即座に作成します。

emcli create_fmw_home_profile 

      -name="OhProfile2" 

      -ref_target="WebLogicServer_10.3.6.0_myhost.mycompany.com_5033" 

      -oh_cred="MY_HOST_CRED:SYSMAN" 

5.4.94 create_gold_agent_image

指定したソース管理エージェントを使用して、またはすでに作成済のイメージを別のエンタープライズ管理システムからインポートして、管理エージェント・ゴールド・イメージを作成します。

書式

emcli create_gold_agent_image

        -image_name="gold_image_name"

        -version_name="gold_image_version_name"

        -source_agent|-import_location="source_agent|import_location"

        [-gold_image_description="gold_image_description"]

        [-working_directory="working_directory_location"]

        [-config_properties= " agent_configuration_properties"] 

[ ]  indicates that the parameter is optional. 

オプション

  • image_name

    作成した管理エージェント・ゴールド・イメージを追加する必要があるゴールド・イメージ名を指定します。

  • version_name

    管理エージェント・ゴールド・イメージのバージョン名を指定します。

  • source_agent

    管理エージェント・ゴールド・イメージを作成するためにソースとして使用する必要がある管理エージェントを指定します。ゴールド・イメージを作成するためにソースとして使用できる管理エージェントのリストを表示するには、emcli get_targets -target="oracle_emd"を実行します。

  • import_location

    ゴールド・エージェント・イメージ・バージョンを作成するためにゴールド・エージェント・イメージ・ソフトウェアをステージングし、すべてのOMSからアクセス可能な場所を指定します。

  • gold_image_description

    管理エージェント・ゴールド・イメージの説明を指定します。

  • working_directory

    管理エージェント・ゴールド・イメージを作成するために使用する必要がある作業ディレクトリを指定します。デフォルトの作業ディレクトリは、$AGENT_INSTANCE_HOME/installです。

  • config_properties

    管理エージェント・ゴールド・イメージの作成中に取得する必要がある管理エージェント構成プロパティを「;」で区切って指定します。

終了コード

正常終了した場合は0。0以外の値は、verb処理が正常終了しなかったことを示します。

例1

次の例では、ソース管理エージェントとしてexample.com:3872を使用して管理エージェント・ゴールド・イメージOPC_AGI_DB_JUL_13を作成し、ゴールド・イメージ・バージョンをゴールド・イメージOPC_DB_MONITORINGに追加します。

emcli create_gold_agent_image 

                 -source_agent=example.com:3872 -version_name=OPC_AGI_DB_JUL_13 -image_name=OPC_DB_MONITORING 

例2

次の例では、ソース管理エージェントとしてexample.com:3872を、作業ディレクトリとして/tmpを使用して管理エージェント・ゴールド・イメージOPC_AGI_DB_JUL_13を作成し、ゴールド・イメージ・バージョンをゴールド・イメージOPC_DB_MONITORINGに追加します。

emcli create_gold_agent_image 

                 -source_agent=example.com:3872 -version_name=OPC_AGI_DB_JUL_13 -image_name=OPC_DB_MONITORING -working_directory=/tmp

5.4.95 create_group

グループの名前とメンバーを定義します。グループの作成後、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールからグループを編集し、グループ・メンバーに表示するサマリー・メトリックを構成できます。

標準モード

emcli create_group

      -name="name"

      [-type=<group>]

      [-add_targets="name1:type1;name2:type2;..."]...

      [-is_propagating="true/false"]



[ ]  indicates that the parameter is optional

インタラクティブまたはスクリプト・モード

create_group

      (name="name"

      [,type=<group>]

      [,add_targets="name1:type1;name2:type2;..."]...

      [,is_propagating="true/false"])



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • name

    グループの名前。

  • type

    グループ・タイプ: group。デフォルトはgroupです。

  • add_targets

    既存のターゲットをグループに追加します。各ターゲットは、名前と値のペアtarget_name:target_typeで指定します。このオプションは、標準モードで複数回指定できます。

  • is_propagating

    グループに対する権限をメンバー・ターゲットに伝播するかどうかを示すフラグ。デフォルトはfalseです。

この例では、db_groupという名前のデータベースのみのグループを作成します。このグループは、2つのOracleデータベースemp_recpayrollで構成されています。

emcli create_group 

      -name=db_group

      -add_targets="emp_rec:oracle_database"

      -add_targets="payroll:oracle_database"

5.4.96 create_inst_media_profile

グループの名前とメンバーを定義します。グループの作成後、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールからグループを編集し、グループ・メンバーに表示するサマリー・メトリックを構成できます。

標準モード

emcli create_inst_media_profile 

       -name="profile_name" 

       -host="host_target" 

       -version="media_version" 

       -platform="media_platform" 

       [-description="profile_description"] 

       [-host_cred="Oracle_home_owner_credentials"] 

       -files= 

             WebLogic:WLSFile1; 

             SOA:SOAFile1,SOAFile2; 

             OSB:OSBFile; 

             RCU:RCUFile; 



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • name

    作成するプロファイルの名前。

  • host

    すべてのインストール・ファイルが格納されているホスト・ターゲットの名前。

  • version

    インストール・メディアのバージョン。

  • platform

    インストール・メディアの対象プラットフォーム。

  • description

    作成するプロファイルの説明。

  • host_cred

    ファイルへのアクセスに使用される名前付き資格証明。書式は次のとおりです。

    CREDENTIAL_NAME:CREDENTIAL_OWNER. 
    
    

    名前付き資格証明を提供しない場合、Oracleホーム・ターゲットのホスト優先資格証明が使用されます。

  • files

    ソフトウェア・ライブラリにアップロードされるファイルのリスト。許可される製品は、WebLogic、SOA、OSBおよびRCUです。WebLogicに対するアップロードは任意です。書式は次のとおりです。

    PRODUCT1:FILE1,FILE2;PRODUCT2:FILE3,FILE4

例1

この例では、指定したホストの指定した場所からWebLogic Serverのインストール・メディア・ファイルをソフトウェア・ライブラリにアップロードします。優先資格証明は、ファイルへのアクセスに使用されます。

emcli create_inst_media_profile 

      -name="WebLogic1036Installer" 

      -host="myhost.mycompany.com" 

      -description="WebLogic Server 10.3.6.0 installer" 

      -version="10.3.6.0" 

      -platform="Generic" 

      -files="WebLogic:/u01/media/weblogic/wls1036_generic.jar" 

例2

この例では、指定したホストの指定した場所からSOAおよびWebLogic Serverのインストール・メディア・ファイルをソフトウェア・ライブラリにアップロードします。提供された名前付き資格証明はファイルへのアクセスに使用されます。

emcli create_inst_media_profile 

      -name="SOA+WLSInstaller" 

      -host="myhost.mycompany.com" 

      -description="SOA 11.1.1.7.0 and WebLogic Server 10.3.6.0 installer" 

      -version="11.1.1.7.0" 

      -platform="Generic" 

      -host_cred="MY_HOST_CRED:SYSMAN"

      -files="WebLogic:/u01/media/weblogic/

       wls1036_generic.jar;SOA:/u01/media/soa/soa1.zip,/u01/media/soa/soa2.zip" 

5.4.97 create_jeeappcom

ソフトウェア・ライブラリ内にJava EEアプリケーション・コンポーネントを作成します。作成に成功すると、エンティティのリビジョンがソフトウェア・ライブラリの指定したフォルダに表示されます。

このエントリは、まだアップロードされていない状態です。Verbのupload_jeeappcomp_fileを使用して、このエントリをソフトウェア・ライブラリにアップロードしてください。

書式

emcli create_jeeappcomp 

        -name="entity_name" 

        -folder_id="folder_id" 

        [-desc="entity_desc"] 

        [-attr="<attr name>:<attr value>"] 

        [-prop="<prop name>:<prop value>"] 

        [-secret_prop="<secret prop name>:<secret prop value>"] 

        [-note="note text"] 



[ ]  indicates that the parameter is optional

オプション

  • name

    エンティティの名前。

  • folder_id

    エンティティが作成されるフォルダのID。ソフトウェア・ライブラリ・ホームページには、フォルダとエンティティの識別子が、内部IDと呼ばれるカスタム列として表示されます。デフォルトでは、この列は表示されていません。

  • desc

    エンティティの簡単な説明。新しい説明はすべての既存のリビジョンで表示できます。

  • attr

    エンティティの属性を指定するための名前:値のペア。attr_name:attr_valueとして表されます。複数の属性に値を指定するには、-attrオプションを繰り返し指定します。

  • prop

    エンティティの構成プロパティを指定するための名前:値のペア。prop_name:prop_valueとして表されます。複数のプロパティに値を指定するには、このオプションを繰り返し指定します。

  • secret_prop

    構成プロパティとそのシークレット値を指定するための名前:値のペア。シークレット値はコマンドラインで指定しないでください。かわりに、プロパティ名を入力して、[Enter]キーを押します。入力を要求されたら、シークレット値を入力します。

  • note

    エンティティに対して行った変更や、追跡したい変更履歴など、エンティティに関連する情報。

例1

folder_idによって識別されるフォルダ内に、myJeeAppCompと呼ばれるJava EEアプリケーション・コンポーネントを作成します。フォルダIDを検索するには、ソフトウェア・ライブラリのホームページで使用可能な、内部IDと呼ばれるカスタム列を使用します。この列はデフォルトでは表示されていないことに注意してください。

emcli create_jeeappcomp 

      -name="myJeeAppComp"

       folder_  id="oracle:defaultService:em:provisioning:1:cat:B13B3B7B086458CFE040E80A19AA560C"  

+E34

例2

エンティティに関する簡単な説明を使用して、folder_idによって識別されるフォルダ内に、myJeeAppCompという名前のエンティティを作成します。PRODUCT、PRODUCT_VERSIONおよびVENDORなどのエンティティの属性が指定されています。DEFAULT_HOMEという構成プロパティの値が指定されています。エンティティに関連する情報を含むメモが含まれています。

新しく作成されたエンティティ・リビジョンの識別子が標準出力で印刷されます。

emcli upload_jeeappcomp_file

emcli create_jeeappcomp 

        -name="myJeeAppComp"

folder_id="oracle:defaultService:em:provisioning:1:cat:B13B3B7B086458CFE040E80A19AA560C"  

        -desc="myJeeAppComp description" 

        -attr="PRODUCT:JEEApp" 

        -attr="PRODUCT_VERSION:3.0" 

        -attr="VENDOR:Vendor" 

        -prop="DEFAULT_HOME:/u01/myJeeAppComp3/" 

        -note="myJeeAppComp for test servers"