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Oracle® Enterprise Manager Oracle Database Plug-inメトリック・リファレンス・マニュアル
13c リリース3
E98535-01
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8 リスナー

この章では、リスナーのメトリックに関する情報を提供します。

各メトリックの次の情報を提供します。

Enterprise Managerを使用して、Oracleリスナー・ターゲットを管理できます。Enterprise Managerのリスナーのホームページからは、リスナーのパフォーマンスおよび可用性の確認に役立ち、潜在的なパフォーマンスの問題のトラブルシューティングに役立つ主要なメトリックをモニターできます。

8.1 一般ステータス

このメトリック・カテゴリには、リスナー・ターゲットに関する一般情報を提供する一連のメトリックが含まれます。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』のリスナー管理に関する項を参照してください。

8.1.1 別名

このメトリックは、リスナーの代替名を示します。「メトリック詳細」ページでは、「実行時間」リフレッシュ・オプションの1つを選択した場合のみ、このメトリックの値が表示されます。別名は、リスナーのホームページにも表示されます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

15分ごと

データ・ソース

データは、リスナー制御ユーティリティのSTATUSコマンドから導出されます。

8.1.2 セキュリティ

このメトリックは、リスナー制御ユーティリティで特定のコマンドを実行するために、パスワードが必要かどうかを示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

15分ごと

データ・ソース

データは、リスナー制御ユーティリティのSTATUSコマンドから導出されます。

8.1.3 SIDリスト

このメトリックは、リスナーがモニターするサービスのシステム識別子(SID)を一覧で表示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

15分ごと

データ・ソース

リスナーのSIDリストは、listener.ora構成ファイルに格納されています。

8.1.4 SNMPステータス

このメトリックは、SNMPベースのネットワーク管理システムからの問合せにリスナーが応答できるかどうかを示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

15分ごと

データ・ソース

データは、リスナー制御ユーティリティのSTATUSコマンドから導出されます。

8.1.5 開始日

このメトリックは、リスナーが最後に起動した日時を表します。「メトリック詳細」ページでは、「実行時間」リフレッシュ・オプションの1つを選択した場合のみ、このメトリックの値が表示されます。このメトリックは、Enterprise Managerのリスナーのホームページにも表示されます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

15分ごと

データ・ソース

データは、リスナー制御ユーティリティのSTATUSコマンドから導出されます。

8.1.6 TNSアドレス

このメトリックは、リスナーのプロトコル、ホストおよびポート情報を表示します。「メトリック詳細」ページでは、「実行時間」リフレッシュ・オプションの1つを選択した場合のみ、このメトリックの値が表示されます。TNSアドレスは、リスナーのホームページにも表示されます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

15分ごと

データ・ソース

リスナーのTNSアドレスは、listener.ora構成ファイルに定義されています。

8.1.7 トレース・レベル

このメトリックは、リスナーに対して現在使用可能になっているトレースのレベルを表します。トレースは、トレース・ファイルに追加情報を保存することで、リスナーに関する問題のトラブルシューティングに使用できます。リスナーに対して設定できるトレース・レベルの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス10gリリース2(10.2)』のリスナー制御ユーティリティの情報を参照してください。

「メトリック詳細」ページでは、「実行時間」リフレッシュ・オプションの1つを選択した場合のみ、このメトリックの値が表示されます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

15分ごと

データ・ソース

データは、リスナー制御ユーティリティのSTATUSコマンドから導出されます。

8.1.8 バージョン

このメトリックは、リスナー・ソフトウェアのバージョンを示します。「メトリック詳細」ページでは、「実行時間」リフレッシュ・オプションの1つを選択した場合のみ、このメトリックの値が表示されます。このメトリックは、Enterprise Managerのリスナーのホームページにも表示されます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

15分ごと

データ・ソース

データは、リスナー制御ユーティリティのSTATUSコマンドから導出されます。

8.2 リスナー・ポート

このメトリック・カテゴリは、ポート、プロトコル、ホストなどのリスナーの構成データを収集します。これは、すべてのプラットフォームでlsnrctl status <listener Name>コマンドを使用して計算されます。

8.3 リスナー・サービス

このメトリック・カテゴリは、リスナーに登録されたサービスの構成データ(サービス名、SIDまたはサービスなど)を収集します。

これは、すべてのプラットフォームでlsnrctl status <listener Name>コマンドを使用して計算されます。

8.4 ロード

このメトリック・カテゴリには、ある期間にわたり、リスナーによってサポートされる接続数の情報を提供する、一連のメトリックが含まれます。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』のリスナー管理に関する項を参照してください。

8.4.1 接続が確立されました

このメトリックは、リスナーが最後に起動されてから確立された接続数を示します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

15分ごと

データ・ソース

データは、リスナー制御ユーティリティのSERVICESコマンドから導出されます。

ユーザー処理

リスナーによってサポートされているデータベースやその他のサービスについてパフォーマンスの問題が発生している場合、このメトリックのこれまでの値を調べ、パフォーマンスの問題がリスナーまたはホスト上の負荷が大きいためかどうかを確認します。

8.4.2 確立した接続/分

このメトリックは、リスナーで1分間に確立された接続数の平均を報告します。

データ・ソース

このデータはリスナー制御ユーティリティから導出されます。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

15分ごと

ユーザー処理

リスナーによってサポートされているデータベースやその他のサービスについてパフォーマンスの問題が発生している場合、このメトリックのこれまでの値を調べ、パフォーマンスの問題がリスナーまたはホスト上の負荷が大きいためかどうかを確認します。

8.4.3 接続が拒否されました

このメトリックは、拒否されたリスナーへの接続数を報告します。接続は、データベースやその他のリスナー・サービスが停止している場合や、接続がタイムアウトになった場合などの、様々な理由で拒否される可能性があります。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

15分ごと

データ・ソース

データは、リスナー制御ユーティリティのSERVICESコマンドから導出されます。

ユーザー処理

Enterprise Managerから拒否された接続の多さが報告された場合、リスナーによってサポートされるデータベースやその他のサービスの可用性およびパフォーマンスを調べます。

8.4.4 拒否された接続/分

このメトリックは、1分間に拒否された接続の平均数を報告します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

15分ごと

データ・ソース

このデータはリスナー制御ユーティリティから導出されます。

ユーザー処理

Enterprise Managerから拒否された接続の多さが報告された場合、リスナーによってサポートされるデータベースやその他のサービスの可用性およびパフォーマンスを調べます。

8.5 レスポンス

このメトリック・カテゴリには、リスナーに関するパフォーマンス情報を提供するレスポンスおよびステータスのメトリックが含まれます。

8.5.1 レスポンス時間(ミリ秒)

このメトリックは、リスナーでネットワーク・リクエスト(ping)に対する応答にかかる時間(ミリ秒単位)を示します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

5分ごと

400

1000

TNS pingに対するリスナー・レスポンスは、%value%ミリ秒です

データ・ソース

このメトリックの値は、TNSPINGコマンドを使用して導出されます。TNSPINGコマンドの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

ユーザー処理

リスナー・レスポンス時間が継続的にしきい値を超えると、DNS解決に時間がかかったり、ネットワーク輻輳やその他のネットワーク固有の要因など、様々な問題が発生する可能性があります。これらの問題の調査に関する詳細は、My Oracle SupportノートのOracle Netパフォーマンス・チューニング(ドキュメントID 67983.1)を参照してください。

https://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=67983.1

8.5.2 ステータス

このメトリックは、リスナーが稼働中の場合は1の値を返します。リスナーが使用できない場合は0を返します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

5分ごと

未定義

0

リスナーが停止しています: %oraerr%。

データ・ソース

データは、リスナー制御ユーティリティのSTATUSコマンドから導出されます。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

ユーザー処理

リスナーが停止している場合、ユーザーはこのホストのデータベースやその他のサービスにはアクセスできません。『Oracle Database Net Services管理者ガイド』のトラブルシューティング情報を参照してください。

8.6 TNSエラー

このメトリック・カテゴリには、セキュリティ・エラーについてリスナー・ログ・ファイルの増分スキャンを実行するメトリックが含まれます。Oracle Databaseプラグイン・リリース12.1.0.4以前のリリースの場合、これらのエラー・コードが事前に定義され、次のいずれかである可能性があります。

  • 1169

  • 1189

  • 1190

  • 12508

8.6.1 TNSMsg

このメトリックは、TNSエラー・メッセージを報告します。

ターゲット・バージョン 評価および収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 警告テキスト

なし

1時間ごと

未定義

TNS-[ ]*0*(1169|1189|12508|1190)

%tnserr%エラーが発生しました。詳細はログを確認してください。