Enterprise Managerで示されるほとんどの情報は、Cloud Controlによって管理またはモニターされる1つ以上のターゲットに関連します。管理対象エンティティで問題が発生すると、複数の画面にアクセスして、問題の優先順位を決定するために情報を収集する必要があります。「問題の分析」機能によって、すべての関連情報を1つの場所に表示できます。メトリック・グラフで問題のある増加を選択し、システム・ナレッジに基づいて根本原因分析を行って、問題の範囲を迅速に絞り込むことができます。
Cloud Controlの問題の分析およびログの分析ページを使用すると、トラブルシューティング中にメトリック、関連メトリック、ターゲット・ステータス情報、インシデントおよびログを検査できます。
問題の分析とログへのアクセス
問題の分析ページおよびログ・ページにアクセスするためのナビゲーション方法は複数あります。
ミドルウェア・アクセス方法
Cloud Controlコンソールの「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。
「詳細」表から「Oracle HTTP Server」または「Oracle WebLogic Server」を選択してクリックします。
表示されるホーム・ページで、「レスポンスと負荷」グラフの下に表示されるメトリックの凡例をクリックします。
表示されたポップアップで、「問題の分析」または「ログ・メッセージ」をクリックします。
インシデント・マネージャ・アクセス方法
Cloud Controlコンソールの「ターゲット」メニューから「ホスト」を選択します。
サマリー表の「インシデント」列で番号付きリンクをクリックします。
表示されたインシデント・マネージャ・ページで、表内のインシデントを選択し、ページの右下部分の「診断」セクションにある「問題の分析」リンクをクリックします。
相関グラフ方法
相関グラフは、グラフがグラフの積上げとして表示されるページです。
任意の相関グラフから、グラフの凡例をクリックします。
表示されたポップアップで、「問題の分析」または「ログ・メッセージ」をクリックします。
グラフ・リージョン方法
「グラフ」リージョンは、ホーム・ページに表示されるグラフ、または一部のページに表示されるグラフです。
グラフ凡例またはグラフ行をクリックします。
表示されたポップアップで、「問題の分析」または「ログ・メッセージ」をクリックします。
問題の分析ページのタブの使用
問題の分析ページにある5つのタブを使用して、次のタスクを実行したり、次のデータを表示できます。
関連メトリック
影響を受けたり、ソース・メトリックに影響を及ぼす関連メトリックを表示します。必要に応じて、影響を受けるメトリックをカスタマイズするよう選択できます。
「チャート・セット」ドロップダウンから「チャート・セットのエクスポート」を選択して、選択したチャート・セットに定義されたデフォルトおよびカスタムの関連メトリックなど、特定のソース・メトリックの問題の分析のxmlメタデータ・ファイルを作成できます。同様に、「チャート・セット」ドロップダウンから「チャート・セットのインポート」を使用して、エクスポートされたチャート・セット・データをカスタム・チャート・セットにインポートできます。
関連ターゲット
ソース・メトリックのターゲット・インスタンスへの関連ターゲットを表示します。「関連ターゲット」の情報では、ステータス、ステータス変更時間、インシデント、構成の変更、重要な主要メトリック、適用されるパッチなど、主要な情報が、Enterprise Managerコンソール内の異なる場所に表示されるのではなく、1つの場所に提供されます。
関連構成
影響を受けたり、ソース・メトリックに影響を及ぼす関連構成メトリックを表示します。
関連ログ
各ターゲットのグラフを表示し、重大度レベルごとのメッセージ数を示します。検索フィルタ基準に関係なく、データは関連ターゲットに対して収集されます。ページには、重大度ごとに異なる列を使用して、各ターゲットに対して1つのグラフが含まれます。データは、フィルタで定義された時間範囲および他の値に基づいて収集されます。
トポロジ
関連ターゲットのトポロジ・ビューを指定します。
問題の表示および分析
次の手順に従って、Cloud Controlを使用してメトリック、ステータス情報およびログを検査できます。
グラフにデータを表示する時間範囲を指定します。デフォルトの関連メトリックタブの上部近くで、左側と右側のスライダを調整して時間範囲を指定するか、メトリック・グラフ内でクリックおよびドラッグして検査する時間範囲を指定します。
記録されたメトリックでの異常な増加についてグラフを検査します。
即時利用可能なEnterprise Managerには、「ソース・メトリック」と「Enterprise Manager識別関連メトリック」という2つのグラフが用意されています。メトリック・パレットを使用すると、必要に応じてグラフ表示を追加できます。詳細は、後述の「表示のカスタマイズ」を参照してください。
1分当たりのリクエスト数の増加が原因でリクエスト処理時間が増加した場合、システムの容量を増やす必要があることを示している可能性があります。
メトリック・グラフに問題の原因が示されない場合は、「関連ターゲット」タブを選択し、ターゲットのヘルス(ステータス)および最新の構成の変更に関する情報について表を検査します。
データが表示されているコンポーネントのトポロジのアラームを表示するには、「トポロジ」タブをクリックします。
表に問題の原因が示されない場合は、「関連メトリック」タブに戻り、タブの上部近くにある「関連ログ・メッセージの表示」リンクをクリックします。このアクションにより、選択した時間範囲において選択したターゲットおよびそのメンバーに関するログ・メッセージが表示されます。
考えられる問題の原因について表示されたログ・メッセージを検査します。
ログ分析の使用
次の2つの方法でログ分析を使用できます。
ターゲット・ログ分析 -- グラフのポップアップにあるログ分析リンクをクリックして、メトリック・グラフが表示されるターゲットのログを表示します。フィルタが適用されるグラフの期間と同じ開始時間と終了時間で、ログ・ビューアが起動します。
関連ログ -- 問題の分析ページの「関連ログ」をクリックして、すべてのフィルタが適用される表示されたメトリック・グラフの期間中のすべての関連ターゲットのすべての関連ログ・メッセージを表示します。
表示のカスタマイズ
独自のメトリック・グラフを作成してから、必要に応じて後でこれらをリコールできます。
「関連メトリック」タブの「メトリック・パレット」で、「ターゲット」ペインからターゲットを選択し、ターゲットに関連付けられた目的のメトリックを「メトリック」ペインから選択します。
「ユーザー識別関連メトリック」という名前のリージョンがページの下部に表示され、メトリック・パレットで選択した各メトリックのグラフが表示されます。
オプション: 「保存」をクリックして、現在のグラフに対する変更を保存します。
後で、必要に応じて再使用するために、変更したグラフをEnterprise Managerに保存して「チャート・セット」メニューの選択項目として表示することもできます。これを行うには、「チャート・セット」メニューから「グラフの保存形式」を選択し、グラフ名を指定し、「OK」をクリックします。保存済チャート・セットをデフォルト・チャート・セットとして設定するには、「チャート・セット」メニューにリストされている保存済チャート・セットを選択し、「チャート・セット」メニューから「デフォルト・チャート・セットとして設定」をクリックします。
さらに、「チャート・セット」メニューから「デフォルト・チャート・セットとして設定」を選択することによって、このグラフをデフォルトのグラフとして設定し、このページがアクセスされた場合に表示されるようにできます。
ヒント:
グラフ・データを表形式で表示するには、最後のグラフの下にある「表ビュー」リンクをクリックします。