バンドル・パッチ
バンドル・パッチは、特定の製品またはコンポーネントを対象とする修正の累積コレクションです。このタイプのパッチは、製品の要件に従って、必要に応じてリリースされます。メンテナンス・パック、サービス・パック、MLR、累積パッチまたは更新リリースとしてバンドル・パッチを理解する必要もあります。
個別パッチ
個別パッチは、単一の不具合修正、不具合修正のコレクションまたはカスタマ固有のセキュリティ修正を提供します。通常、これらのパッチは特定のカスタマの特定の不具合に対応し、Oracleサポートの指示がないかぎり適用する必要はありません。個別セキュリティ、例外リリース、x-fix、PSE、MLRまたはホットフィックスとして個別パッチを理解する必要もあります。
パッチ・セット
各リリース間でオラクル社が不具合修正を提供する主な方法。オラクル社では、多数の修正をバンドルして同時に完全にテストし、パッケージ化することにより簡単にダウンロードしてインストールできるようにしています。通常、この修正には新しい機能は含まれておらず、追加の認証も必要ありません。パッチ・セット内の修正はすべてテスト済であり、相互に連携して機能することが保証されています。
パッチ・セット更新
特定の製品バージョン(基本リリースまたはパッチ・セット)に対するプロアクティブで安定した累積パッチのコレクション。PSUは累積的であり、SPU (以前はCPUと呼ばれていました)パッチのすべてのセキュリティ修正および追加の修正が含まれています。
セキュリティ・パッチ更新
セキュリティ・パッチ更新は、セキュリティ関連の不具合修正の累積コレクションです。通常、セキュリティ・パッチ更新は定期的にリリースされます。セキュリティ・パッチ更新は、以前はクリティカル・パッチ・アップデート(CPU)と呼ばれていました。
パッチ
パッチは、既存のコードやソフトウェアの問題を修正するための1つのコードまたはソフトウェアです。パッチには、セキュリティ上の脆弱性やその他の不具合の修正が含まれており、これにより利用性やパフォーマンスを改善します。
パッチの競合
パッチが、別のOPatchが変更したコードの同じセクションに対して別の変更を加えた場合、これらの2つのパッチは競合し、そのうちのいずれか1つのみがインストールされます(マージ・パッチまたはオーバーレイ・パッチが使用できない場合)。
スーパーセット・パッチ
適用される特定のパッチに、すでにインストールされているパッチに含まれるすべての修正および追加の修正が含まれている場合、その他の修正を含むパッチはスーパーセット・パッチであり、競合は発生しません。
組合せの競合
インストールされるパッチが、すでにインストールされている複数のパッチと競合している場合、これは組合せの競合とみなされます。この場合、OPatchは、競合するパッチをすべて削除してから最新のパッチを適用します。
クリティカル・パッチ・アップデート
クリティカル・パッチ・アップデート(CPU)は、Oracle製品のセキュリティ修正をリリースする主な手段です。CPUは以前のCPUに対して累積され、通常セキュリティ上の修正のみが含まれています。
オーバーレイ・パッチ
個別パッチがPSUと競合する場合、PSUパッチと共存する(PSUパッチを必要とする)最新のパッチを提供することにより、パッチの競合が解決されます。最新のパッチはPSUをオーバーレイするため、PSUはオーバーレイ・パッチの前提条件です。
共有/非共有(GIまたはRAC)ホーム
共有GI/RACホームでは、クラスタ内のすべてのノードがソフトウェアの同じ物理コピーを使用します。これにより、ホームの場所が各ノードで別々ではなく単一になるため、多数のデータベース操作の構成と管理が単純化されます。GIホームまたはRACホームを共有すると、GIまたはRAC環境内の各ノードが同じホームを共有するだけではなく、単一のファイル・システムを共有し、Oracle Cluster File System 2 (OCFS2)などのクラスタ・ファイル・システムを利用します。この構成はディスク領域の効率はよいのですが、複数のノードが同じリソースおよびディスク領域を使用するため、パッチ適用のプロセスが少し複雑になります。
注意: GI共有ホーム・インストールは、非ローリング・モードでのみパッチを適用できます。
非共有GI/RACホームはプライベートGI/RACホームとも呼ばれ、クラスタ内の各ノードがローカル記憶域にOracleソフトウェア・ツリーの完全なコピーを保持しています。これは、Oracle Grid InfrastructureおよびReal Application Clustersをインストールする最も一般的な方法です。