3 監視および管理タスク

自律型データベースを検出した後、Oracle Enterprise Manager for Autonomous Databasesを使用して、次の監視および管理タスクを実行できます。

次の表に示す情報を確認する際には、次の点に注意してください。

  • 自律型データベースの場合、Oracle Enterprise ManagerにはOracle Databases用に提供されている機能の一部が提供されています。次の表にある「詳細」リンクでは、Oracle Enterprise ManagerのOracle Databasesサポートに関する一般的な情報が表示され、すべての機能が自律型データベースで使用できない場合があります。
  • 他の「パフォーマンス」、「セキュリティ」、「スキーマ」および「管理」ページに移動するユーザー・インタフェースのオプションをクリックすると、「データベース・ログイン」ページが表示され、データベース管理ユーザーの資格証明を入力する必要があります。これらの資格証明は、名前付き資格証明として構成することもできます。名前付き資格証明の詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlセキュリティ・ガイド資格証明管理を参照してください。
タスク 説明

「データベース・ホーム」ページでの自律型データベースの状態およびワークロードの監視

「データベース・ホーム」ページに移動する手順は、次のとおりです。
  1. 「ターゲット」ドロップダウン・リスト→「データベース」オプションをクリックします。
  2. 「データベース」ページで、自律型データベースの名前をクリックします。

「データベース・ホーム」ページでは、次の項目を予防的に監視できます。

  • 自律型データベースの負荷および容量
  • 過去24時間に発生したデータベース・インシデント (ある場合)。
  • 「パフォーマンス」セクションのアクティブ・セッション情報。次のものが含まれます。
    • 過去のアクティブだったデータベース・セッションの平均数を示す「アクティビティ・クラス」グラフ。
    • データベース・サービスについて過去のアクティブだったデータベース・セッションの平均数を示す「サービス」グラフ。
  • 「リソース」セクション内の「CPU」、「アクティブ・セッション」、「メモリー」および「データ記憶域」の各リソース使用率グラフ。
  • 「SQLモニター」セクションのSQLアクティビティ。このセクションの表では、監視対象のSQL文の実行に関する情報を提供します。

詳細の参照先は、次のとおりです。

「パフォーマンス・ハブ」、「SQLモニタリング」、「AWR」および「アドバイザ」ページでのパフォーマンスの監視および問題の診断

Oracle Enterprise Managerを使用すると、自律型データベースのパフォーマンスを監視し、最適に実行されることを確認できます。

「データベース・ホーム」ページの「パフォーマンス」ドロップダウン・リストから、次のいずれかのオプションを選択できます。

  • 「パフォーマンス・ハブ」: 指定された期間に使用可能なすべてのパフォーマンス・データが表示されます。期間を選択すると、パフォーマンス情報がパフォーマンス・サブジェクト・エリアに基づいて収集および表示されます。
  • SQL: 「SQLチューニング・アドバイザ」などのオプションをクリックしてSQL文を調べ、効率を改善するための推奨事項を取得するか、「SQLチューニング・セット」をクリックしてチューニングに使用可能なSQL文のコレクションを取得します。
  • AWR: AWRオプションをクリックして、自律型データベースに対するAWR収集を有効にし、AWRレポートを生成して表示します。
  • アドバイザ・ホーム: SQLアドバイザを表示および使用して、自律型データベースのパフォーマンスを最適化します。

詳細の参照先は、次のとおりです。

自律型データベースの安全性の維持

Oracle Enterprise Managerには、データベースへのアクセス方法および使用方法を制御するセキュリティ機能が提供されています。

「データベース・ホーム」ページの「セキュリティ」ドロップダウン・リストから、次のいずれかのオプションを選択できます。

  • ユーザー: 不正使用を防止するため、有効なユーザー名とパスワードを使用してユーザーを作成します。指定した権限やロールなどをユーザーに関連付けることもできます。
  • ロール: 権限およびその他のロールをグループ化するためのロールを作成します。これによって、複数の権限とロールをユーザーに簡単に付与できます。
  • プロファイル: ユーザーの認可と権限のセットであるプロファイルを作成します。プロファイルにユーザーを追加した場合、そのプロファイルに定義されている認可と権限がユーザーによって取得されます。
  • 監査設定: 監査設定を設定および調整して、選択したユーザー・データベース・アクションを監視および記録します。
  • 権限分析: ユーザー・アカウントまたはデータベースが長期にわたって使用する権限およびロールの動的な分析を実行します。その後、使用していない権限付与を取り消し、ユーザーが必要とするアクセスをより適切に反映するように他の変更を行うことができます。
  • 仮想プライベート・データベース: 標準のオブジェクト権限および関連付けられたデータベース・ロールではアプリケーションのセキュリティ要件を満たすには不十分である場合に、オブジェクト(表、ビューまたはシノニム)レベルで行レベルのセキュリティ・ポリシーを強制するセキュリティ・ポリシーを作成します。

スキーマ管理タスクの実行

Oracle Enterprise Managerでは、表、索引、ビューなどのデータベース・オブジェクトのすべての側面を管理できる包括的なツール・セットが提供されます。

「データベース・ホーム」ページの「スキーマ」ドロップダウン・リストから、次のいずれかのオプションを選択して、スキーマ・オブジェクトの作成、編集、表示などの基本的なタスクを実行できます。

  • データベース・オブジェクト: 表や索引などのデータベース・ディレクトリ・オブジェクトのすべての側面を作成および管理する場合に、クリックします。
  • プログラム: 自律型データベースに関連付けられたプロシージャ、ファンクション、トリガーなどを管理する場合に、クリックします。

ストレージ管理や自動化メンテナンスなどのデータベース管理タスクの実行

Oracle Enterprise Managerでは、自律型データベースのストレージ構造を表示および管理できます。

「データベース・ホーム」ページの「管理」ドロップダウン・リストから、次のいずれかのオプションを選択できます。

  • ストレージ: データファイルおよび表領域を管理する場合、「データファイル」または「表領域」」をクリックします。次の情報を表示する場合、「自動UNDO管理」をクリックします。
    • UNDO表領域の名前とサイズ
    • 表領域設定の自動拡張
    • 自動チューニングされたUNDO保存期間
    • 最小保存期間

    自律型データベースの場合、元に戻す設定を構成できないことに注意してください。これは、元に戻す構成を理解するための読取り専用のビューです。

  • Oracle Scheduler: 後続のメンテナンス・タスクを有効にする場合に、「自動化メンテナンス・タスク」をクリックします。これらのタスクはメンテナンス期間中に自動的に実行されます。
    • オプティマイザ統計の収集: 統計がないか、失効している統計のみが存在する自律型データベース内にあるすべてのスキーマ・オブジェクトのオプティマイザ統計を収集します。
    • 自動SQLチューニング: 高負荷SQL文のパフォーマンスを調べ、それらの文のチューニング方法に関する推奨事項を作成します。

詳細の参照先は、次のとおりです。