カスタム・レポート
情報パブリッシャに付属する事前定義済のレポート定義は一般的なレポート・ニーズのほとんどに対応していますが、特別なレポートを作成することが必要な場合があります。情報に対する要件を事前定義済レポートがほぼ満たしていても、完全には満たしていない場合は、情報パブリッシャの類似作成機能を使用して、既存のいずれかのレポート定義に基づいて新しいレポート定義を作成できます。
カスタム・レポートの作成
カスタム・レポートを作成するには、次の手順を実行します。
- 既存のレポート定義を変更するか、最初から作成するかを選択します。既存のレポート定義がニーズをほぼ満たしている場合は、類似作成機能を使用して簡単にカスタマイズできます。
- 名前、カテゴリおよびサブカテゴリを指定します。Cloud Controlには、即時利用可能なレポートに使用されているデフォルトのカテゴリとサブカテゴリが用意されています。ただし、カスタム・レポートを任意の方法でも分類できます。
- 期間パラメータやターゲット・パラメータを指定します。レポートの表示中に、これらのパラメータの入力を求められます。
- レポート要素を追加します。レポート要素とは、事前定義済のコンテンツのビルディング・ブロックであり、これを使用することで、様々な情報をレポートに追加できます。レポート要素の例としては、グラフ、表、イメージなどがあります。
- レポートのレイアウトをカスタマイズします。レポート要素をアセンブルした後は、レポートのレイアウトをカスタマイズできます。
レポート・パラメータ
レポート・パラメータを宣言することで、レポートにどのデータが表示されるかをユーザーが制御できるようになります。パラメータには、ターゲットと期間の2種類があります。
例: 問題の診断に使用されるレポート(メモリー使用率レポートなど)を定義すると、対象のターゲットの情報の表示が可能になります。
期間パラメータを指定することで、対象の期間の履歴データの分析が可能になります。
履歴データの分析
情報パブリッシャでは、次のように、様々な期間のレポートを表示できます。
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過去24時間/7日間/31日間
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直前のX日/週/月/年(カレンダ単位)
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今週/今月/今年(現時点では今週)
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任意のカスタム日付範囲。
レポート要素
レポート要素は、レポート定義構築のためのブロックです。一般に、レポート要素は、パラメータを受け取り、表示可能な情報を生成します。たとえば、「SQLからのグラフ」要素は、データを管理リポジトリから抽出するためのSQL問合せと、データを円、棒または線のどの形式のグラフで表示するかを指定するパラメータを受け取ります。レポート要素により、情報パブリッシャのユーザー・インタフェースを使用して、カスタム・レポート定義をアセンブルできます。
情報パブリッシャには、様々なレポート要素が用意されています。汎用レポート要素では、任意の情報をグラフ、表またはイメージの形式で表示できます。たとえば、会社のロゴや、会社のWebサイトへのリンクを表示できます。モニタリング要素では、管理対象ターゲットの可用性やアラートなどのモニタリング情報を表示できます。サービス・レベル・レポート要素では、可用性、パフォーマンス、使用状況および達成されたサービス・レベルが表示され、サービス・レベル合意に準拠しているかの追跡、および達成されたサービス・レベルの顧客およびエグゼクティブとの共有が可能です。