18 Oracle WebLogic Serverコンプライアンス標準

次に示すのは、Oracle WebLogic Serverコンプライアンス標準のコンプライアンス・ルールです

WebLogic Server構成のコンプライアンス

Weblogic Server構成のコンプライアンス標準のコンプライアンス・ルールは、次のとおりです。

Java Net FastPathチェックの有効化

説明: コンプライアンス標準ルールはJava Net FastPath属性が有効であるかどうかを検証します。この属性を使用すると、Oracle JDBCドライバでのデータ・コピーおよびフラグメンテーションを減らすことができます。

重大度: クリティカル

理由: この属性を有効にすると、WebLogic Serverの高速アプリケーション通知(FAN)イベント認識が有効になります。

ギャザー書込み有効

説明: コンプライアンス標準ルールは、NIOソケット・チャネル経由のギャザー書込みが有効であるかどうかを検証します。

重大度: クリティカル

理由: GatheredWritesEnabled属性を有効にすると、ネットワーク・スループットが高い環境でのI/Oの効率が増します。

JDBCデータソース・プロトコル・チェック

説明: このルールは、JDBCDatasourceProtocol属性がSDPプロトコルかどうかをチェックします。プロトコル部分にJDBC接続文字列を使用するWebLogic ServerデータソースはSDP(PROTOCOL=SDP)に設定され、Exalogic Elastic Cloudソフトウェアに制限されます。

重大度: クリティカル

理由: JDBCデータソース・プロトコル・チェック

JMSファイル・ストアのZFSストレージ設定チェック

説明: このコンプライアンス標準ルールは、JMS永続ファイル・ストアがZFSストレージに設定されているかどうかを検証します。

重大度: クリティカル

理由: ZFSストアに設定したファイル・ストアは、異常のあるサーバー・インスタンスから正常なサーバー・インスタンスへ自動的に移行されます。

JMSサーバーの最大メッセージ数のチェック

説明: このコンプライアンス標準ルールは、JMSサーバーの最大メッセージ数割当てが適切な値に設定されているかどうかを検証します。

重大度: クリティカル

理由: JMSサーバーの最大メッセージ数をチューニングすると、JMSアプリケーションで確認応答またはコミットの遅延が発生している場合などに、パフォーマンスが大幅に向上する可能性があります

JSSE有効

説明: コンプライアンス標準ルールは、Weblogic ServerターゲットでJSSEがSSLとして有効であるかどうかを検証します。

重大度: クリティカル

理由: JSSEはSSLとTLSのJava標準フレームワークで、ブロッキングIOと非ブロッキングIOの両方のAPIが含まれます。JSSE SSLのWebLogic ServerがSSLクライアントまたはSSLサーバーのいずれかとして使用される場合、Certicom SSL実装を使用するWebLogic Server(バージョン8.1以上)のインスタンスとSSLで通信できます。

Oracle UTF8変換最適化チェック

説明: コンプライアンス標準ルールは、Oracle JDBC UTF-8変換最適化オプションが有効であるかどうかを検証します。

重大度: クリティカル

理由: この属性を有効にすると、ファイル・システム内のすべてのファイルとディレクトリに対してUTF-8エンコーディングが実施されます。「非UTF-8を拒否」オプションが設定されている場合、無効なUTF-8エンコーディングを使用したファイルやディレクトリの作成は失敗します。

SDPチャネルのアウトバウンド有効化チェック

説明: このコンプライアンス標準ルールは、SDPを使用するカスタム・レプリケーション・チャネルのアウトバウンド属性が有効になっているかどうかを検証します。

重大度: クリティカル

理由: この属性を有効にすると、すべてのアウトバウンド・トラフィックがこのチャネルを使用できるようになります。SDPはInfinibandの機能で、TCP/IPのかわりに使用するとネットワーク待機時間とCPU使用率を削減できます。

パフォーマンス・パック有効

説明: コンプライアンス標準ルールは、BEA WebLogic Serverパフォーマンス・パックが有効であるかどうかを検証します。

重大度: クリティカル

理由: ベンチマークでは、使用プラットフォームごとにパフォーマンス・パックを使用した場合に、WebLogic Serverのパフォーマンスが大きく向上することが示されています。パフォーマンス・パックでは、プラットフォームに最適化された(ネイティブ)ソケット・マルチプレクサを使用して、サーバーのパフォーマンスを向上させます。

スキャタ読取り有効

説明: コンプライアンス標準ルールは、NIOソケット・チャネル経由のスキャタ読取りが有効であるかどうかを検証します。

重大度: クリティカル

理由: ScatteredReadsEnabled属性を有効にすると、ネットワーク・スループットが高い環境でのI/Oの効率が増します。

JMSファイル・ストアの同期書込みポリシー・チェック

説明: このコンプライアンス標準ルールは、JMSファイル・ストアの同期書込みポリシーが直接書込みに設定されているかどうかを検証します。

重大度: クリティカル

理由: 同期書込みポリシーを直接書込みに設定すると、信頼性が向上します。