4 検出後の構成

Oracle Enterprise Manager Plug-in for Oracle Database Applianceがデプロイされ、Oracle Database Applianceターゲットが検出されると、Oracle Database Applianceシステム・ターゲットの監視および管理を開始できます。必要に応じて、アラートやインシデントの通知を設定したり、システム・メンテナンス・アクティビティの期間に対してブラックアウト期間を作成できます。

Oracle Database Applianceのブラックアウトの変更
Oracle Database Applianceの通知の構成
Oracle Database Applianceのブラックアウトの作成

Oracle Database Applianceのブラックアウトの変更

Oracle Database Applianceの様々なメトリックについて、デフォルトのしきい値はSLAを満たすように要件に基づいて変更できます。また、複数のOracle Database Applianceシステムに適用する標準のしきい値のセットを作成することもできます。さらに、本番、テスト、デプロイメントなどのシステム・タイプごとに異なるしきい値の制限を設定することもできます。

表4-1 ホストのデフォルトのしきい値

メトリック	警告のしきい値	クリティカルのしきい値
ディスク・デバイス・ビジー(%)	80	95
使用可能なファイルシステム領域(%)	20	5
CPU使用率(%)	80	95
メモリー使用率(%)	80	95
スワップ使用率(%)	80	95

しきい値を表示して変更するには、図4-1に示すように、Oracle Database Applianceホストのドロップダウン・メニューから「モニタリング」、「メトリックと収集設定」の順に選択します。

図4-1 メトリックと収集設定の表示および変更

「図4-1 メトリックと収集設定の表示および変更」の説明

Oracle Database Applianceの通知の構成

他のターゲットと同様、Oracle Database Applianceでインシデントが発生した場合にOracle Enterprise Manager Cloud Controlから電子メール通知を受信するように設定できます。たとえば、Oracle Database Applianceホストで特定のイベントまたはインシデントが発生した場合に管理者の電子メールに送信されるように通知を構成できます。

通知を設定するには、図4-2に示すように、Oracle Enterprise Managerの「設定」メニューに移動して「通知」、「通知メソッド」の順に選択します。

図4-2 通知メソッドの設定

「図4-2 通知メソッドの設定」の説明

「通知メソッド」を使用すると、通知を送信する様々なメカニズムをグローバルに定義できます。これには、電子メール、SNMPトラップ、PL/SQLプロシージャ、カスタム・スクリプトの実行などがあります。定義すると、インシデント・ルールで通知メソッドが使用され、管理者にイベント、インシデントまたは問題に関する通知が送信されます。

Oracle Database Applianceのブラックアウトの作成

ブラックアウトとは、メンテナンス操作を実行するために1つのターゲットまたはターゲット・グループの監視を一時停止する方法です。たとえば、Oracle Database Applianceのパッチ適用イベント中、ターゲットOracle Database Applianceシステムで監視および通知を一時停止するブラックアウトを設定することがあります。また、Oracle Database Applianceで稼働している複数のデータベースのうち1つのみをメンテナンスのために停止する場合、データベース・レベルなどのファイングレイン・レベルでブラックアウトを作成することもできます。

注意:

ターゲットをブラックアウトするには、ターゲットに対する「ブラックアウト・ターゲット」権限が必要です。

Oracle Database Applianceに対してブラックアウトを作成するには、図4-3に示すように、Oracle Database Applianceシステムを選択して「Oracle Database Applianceシステム」ドロップダウン・メニューをクリックします。「制御」をクリックして「ブラックアウトの作成」を選択します。「ブラックアウトの作成」ページが表示されます。

注意:

Oracle Database Applianceターゲットが「ブラックアウト」状態の場合、そのメンバーおよびホスト・ターゲットはすべて「ブラックアウト」状態になります。

図4-3 Oracle Database Applianceのブラックアウトの作成

「図4-3 Oracle Database Applianceのブラックアウトの作成」の説明

複数のOracle Database Applianceシステムに対してブラックアウトを1つ作成するには、Enterpriseのメニューから「モニタリング」、「ブラックアウト」の順に選択します。