クラウド・レディネス/Oracle Configure, Price, and Quote
新機能
  1. 更新19B
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 機能のサマリー
  4. 最新のユーザー・エクスペリエンス
    1. JETレスポンシブ構成UI
        1. 構成推奨事項ルール用のAJAX機能
        2. JET構成UIでのレイアウトの拡張
        3. JET構成UIの構成オプション
        4. JET構成UIのレイアウト・アクセス制御
        5. JET構成UIのCSSのカスタマイズ
        6. JET構成UIの主な変更点、制限事項および既知の問題
  5. エンタープライズ・プラットフォーム
    1. 構成ランタイム・データおよび管理REST APIの拡張
        1. 構成ランタイム・データREST APIの拡張
        2. 構成管理REST APIの拡張
    2. Eメール承認通知の拡張
        1. デフォルト承認Eメール通知の拡張
        2. カスタム承認Eメール通知の拡張
        3. 拡張承認Eメール通知の拡張
        4. 遷移ルール通知の拡張
        5. Eメール承認レスポンスの拡張
    3. サブスクリプション管理ソリューションの拡張
        1. サブスクリプション・ワークベンチ
        2. サブスクリプション・ワークベンチのレイアウト・エディタのサポートの拡張
        3. アカウントREST APIサービス
    4. サブスクリプション・オーダーの拡張
        1. サブスクリプション・オーダーの単純製品サポート
        2. 資産操作の複数選択サポート
        3. 資産操作の新規トランザクション・サポート
        4. 資産REST APIの拡張
    5. トランザクション配列の拡張
        1. 文書デザイナおよびEメール・デザイナの文書へのトランザクション配列の追加
        2. トランザクション配列UIの拡張
        3. JETレイアウトへのすべての属性の追加の簡略化
  6. 差別化
    1. コラボレーション見積
        1. 見積の同時編集
        2. 現在のエディタの表示
        3. リアルタイム・アクティビティの表示
        4. ロック処理
        5. アクティビティ履歴の詳細な追跡
        6. コマースREST APIの拡張
    2. システム構成の拡張
        1. システム・ナビゲーション・パネルのステータス表示の拡張
        2. システム・ナビゲーション・パネルの品目命名の拡張
        3. 構成パイプライン・ビューアでのシステム・データJSON全体の表示
        4. BOM関連モデルのお気に入りサポート
  7. お客様の要望に応えた機能と拡張
        1. 承認理由のテキスト入力
        2. コマース処理のクローニング
        3. サポートされている通貨の拡張
        4. BMQL JOIN句でのすべての列の選択
        5. トランザクション・カウントの設定
  8. アップグレード前の考慮事項
  9. アップグレード後の考慮事項

更新19B

改訂履歴

日付 機能 ノート
2019年5月14日   初版作成。

概要

Oracle Configure, Price, and Quote (CPQ) Cloudの使用により、商談から見積、オーダーまでの一連のプロセス(製品の選択、構成、価格設定、見積作成、オーダーおよび承認のワークフローを含む)を合理化できます。CPQ Cloudは柔軟性と拡張性の高いエンタープライズ対応ソリューションです。直販や間接、Eコマースといった販売チャネルを通じて製品やサービスを販売するあらゆる規模のお客様にご利用いただけます。

このガイドでは、Oracle CPQ Cloud 19Bの新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。

主なリソース

詳細および手順は、CPQ Cloud管理オンライン・ヘルプを参照してください。

CPQ Cloud 19Bでは、管理オンライン・ヘルプに新しい管理者向けのビデオが追加されました。これらのビデオでは、いくつかの管理タスクの簡単なデモンストレーションが提供されます。

セキュリティおよび新機能

システムでセキュリティの構造に変更が生じた場合は、実装する新機能についてセキュリティ管理者にアドバイスの提供が必要になる可能性があることに留意してください。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、cpqcloud_documentation_us_grp@oracle.comまでお送りください

機能のサマリー

機能の有効化に必要なアクション

機能

自動的に利用可

エンド・ユーザーのアクションが必要

管理者のアクションが必要

オラクル社へのサービス要求が必要

最新のユーザー・エクスペリエンス

JETレスポンシブ構成UI

構成推奨事項ルール用のAJAX機能

JET構成UIでのレイアウトの拡張

JET構成UIの構成オプション

JET構成UIのレイアウト・アクセス制御

JET構成UIのCSSのカスタマイズ

JET構成UIの主な変更点、制限事項および既知の問題

エンタープライズ・プラットフォーム

構成ランタイム・データおよび管理REST APIの拡張

構成ランタイム・データREST APIの拡張

構成管理REST APIの拡張

Eメール承認通知の拡張

デフォルト承認Eメール通知の拡張

カスタム承認Eメール通知の拡張

拡張承認Eメール通知の拡張

遷移ルール通知の拡張

Eメール承認レスポンスの拡張

サブスクリプション管理ソリューションの拡張

サブスクリプション・ワークベンチ

サブスクリプション・ワークベンチのレイアウト・エディタのサポートの拡張

アカウントREST APIサービス

サブスクリプション・オーダーの拡張

サブスクリプション・オーダーの単純製品サポート

資産操作の複数選択サポート

資産操作の新規トランザクション・サポート

資産REST APIの拡張

トランザクション配列の拡張

文書デザイナおよびEメール・デザイナの文書へのトランザクション配列の追加

トランザクション配列UIの拡張

JETレイアウトへのすべての属性の追加の簡略化

差別化

コラボレーション見積

見積の同時編集

現在のエディタの表示

リアルタイム・アクティビティの表示

ロック処理

アクティビティ履歴の詳細な追跡

コマースREST APIの拡張

システム構成の拡張

システム・ナビゲーション・パネルのステータス表示の拡張

システム・ナビゲーション・パネルの品目命名の拡張

構成パイプライン・ビューアでのシステム・データJSON全体の表示

BOM関連モデルのお気に入りサポート

お客様の要望に応えた機能と拡張

承認理由のテキスト入力

コマース処理のクローニング

サポートされている通貨の拡張

BMQL JOIN句でのすべての列の選択

トランザクション・カウントの設定

最新のユーザー・エクスペリエンス

次に示すCPQ Cloud 19Bの機能拡張では、CPQ Cloudで使用可能な豊富なインタフェース機能と対話機能を活用して、直感的な販売エクスペリエンスを提供しています。

JETレスポンシブ構成UI

CPQ Cloud 19Bでは、JET構成UIが導入されています。JavaScript Extension Toolkit (JET)は、一般的なオープンソース技術を活用し、ビルトインのアクセシビリティとモバイル・サポートを備えた豊富な最新のUIコンポーネント・セットを提供します。レスポンシブ・デザインでは、様々なブラウザの表示幅にあわせて垂直に表示されるレイアウトが提供されるため、複数のデバイスで同じ構成レイアウトを使用して構成を表示および編集できます。

CPQ Cloud 19Bでは、次の機能を使用できます。

  • JET構成によるユーザー・エクスペリエンスの向上
  • 既存の機能に対するJET構成UIサポート
  • 構成推奨事項ルール用のAJAX機能
  • JET構成UIでのレイアウトの拡張
  • JET構成UIの構成オプション
  • JET構成UIのレイアウト・アクセス制御
  • JET構成UIのCSSのカスタマイズ

JET構成によるユーザー・エクスペリエンスの向上

JET構成UIでは、完全にレスポンシブな最新のユーザー・エクスペリエンスが提供されており、構成プロセスでは任意のデバイスおよびCPQでサポートされている任意の言語を使用できます。CPQ CloudのJET構成UIでは、次のようなユーザー・エクスペリエンスの向上によって、レガシーUIの最も重要な機能をサポートします。

  • ほとんどの処理において、ページを完全にリフレッシュすることなく、更新されたコンテンツが表示されるようになりました。
  • JET構成UIがページにロードされる間、ページのロード・インジケータが表示されます。
  • JET構成UIのヘッダーおよび処理ツールバーは画面上部に固定されたまま残り、スクロール動作が改善されています。
  • 単純フィルタを使用して、配列および品目表内の主要品目をすばやく検索できます。
  • 表示メニューを使用して、配列および品目表の列を表示および非表示にできます。
  • 配列および品目リストの列のサイズ変更およびソートが可能です。
  • 合計および品目リストをサイド・パネルに表示するためのオプションが改善されました。
  • 属性およびタブ用の新しい表示オプションを使用できます。
  • エラー・メッセージはインラインと縮小可能な固定ヘッダー・バーのエラー・パネルに表示されます。

既存の機能に対するJET構成UIサポート

JET構成UIは、CPQのレガシー構成UIで以前から使用されていたすべての基本構成機能をサポートします。

  • 単一選択ピック・リスト(SSPL)、イメージ・メニュー、水平、垂直およびタブ付き配列など、すべてのデータ型の構成属性および製品階層。
  • 推奨事項ルール、制約ルール、非表示ルール、価格設定ルール、推奨品目ルールおよびBOMマッピング・ルールなどの構成ルール。
  • 標準の構成処理、プロセス起動、パンチインおよびコマースUIとの双方向のナビゲーション(更新、やり直し、次/前、トランザクションに追加、お気に入りに追加、カートに追加、カタログから追加、コマースからのモデルの再構成、お気に入りからの再構成、保留中構成の再開、検索フローなど)
  • 価格、推奨品目およびBOM品目の表パネルと構成フロー・ルールを含む、単一および複数ノード構成のUIフロー。
  • 構成オプション、UI設定およびCSSスタイル設定のカスタマイズ。

JET構成のエクスペリエンスでは、次に示すレガシーUIページおよびダイアログが保持されます。

  • パイプライン・ビューア
  • お気に入り
  • 保留中構成
  • ショッピング・カート
  • 検索フロー

重要: サブスクリプション・オーダー・フロー、システム構成、属性計算機能および外部コンフィギュレータは、CPQ Cloud 19BのJET構成UIではサポートされません。

構成推奨事項ルール用のAJAX機能

CPQ Cloud 19BのJET UIには、推奨事項ルール用のAJAX機能が備わっており、製品を構成する際に属性値を提示することによって、バイヤーを支援します。推奨事項ルールがトリガーされると、ページ全体をリロードしなくても、推奨事項が表示されるようになりました。モデルが特定の属性値を持つ可能性がある構成ごとに、推奨事項を作成できます。以前のリリースでは、処理を実行するかページをリフレッシュするまで、推奨事項は表示されませんでした。

該当する構成推奨事項ルールにナビゲートし、「Ajax対応」チェック・ボックスを選択して、JET構成UIのAJAX機能を使用可能にします。

重要: AJAX機能はJET構成UIにのみ提供されます。この機能はレガシー構成UIでは使用できません。

有効化のステップ

構成推奨事項ルール用のAJAX機能を使用するには、CPQ Cloud 19Bサイトでの管理者設定が必要です。

JET構成UIでのレイアウトの拡張

JET構成UIの拡張されたUI機能では、属性およびUIレイアウトの管理が機能強化されています。単一構成フローUIレイアウトは、レガシーとJETの両方の構成UIに使用されます。JET固有の機能は、JET構成UIにのみ表示されます(関連付けられている製品ファミリのJET構成UIに対するアクセス権をエンド・ユーザーが持っている場合)。

CPQ Cloud 19Bには、価格表および品目リスト・レイアウト、タブおよび属性表示オプション用のJET構成UIの拡張機能が用意されています。

価格表および品目リスト・レイアウトの拡張

管理者は、価格表および品目リストの配置を個別に選択できます(推奨品目、必須品目、BOM品目など)。右側のサイドバーは、最初はJETの構成UIで非表示になっています。サイドバーを表示するには、価格の合計ボタンをクリックします。次の図は、使用可能な2つの表示オプションを示しています。

複数の列を持つ品目リスト表を見やすくするには、展開アイコンをクリックして、右側のサイドバーのサイズを大きくします。

構成UIパネルの垂直タブ

CPQ Cloudでは、管理者はタブ・コンポーネントを使用して、構成UI内の様々なコンテンツのグループを表示できます。CPQ Cloud 19Bでは、管理者はJET構成UIの垂直タブを表示できます。垂直タブは、上部の水平方向の空間ではなく、パネルの左側に配置されます。

JET構成のレイアウト・プロパティ

CPQ Cloud 19Bには、構成UI用のJET固有の新しいレイアウト・プロパティが用意されています。次のオプションは、JET構成UIの動作を制御します。

重要: レイアウト・テンプレートはレガシー・レイアウトにのみ使用されます。JET構成UIのレイアウトはテンプレートでは制御されません。

次の表に、JET固有のレイアウト・オプションを示します。

オプション

説明

タブ表示

管理者はタブの水平配置または垂直配置を選択できます

JET品目リスト表示

このオプションは、品目リスト(推奨品目、必須品目、BOM品目など)を右側のサイドバーと下部パネルのどちらに表示するかを制御します。

JET価格表表示

このオプションは、価格表を右側のサイドバーと下部パネルのどちらに表示するか、または非表示にするかを制御します。品目リストを右側のサイドバーに表示する場合、価格表は右側のサイドバーに表示するか非表示にするかのいずれかになります。

サイドバー動作

このオプションは、価格表または品目リストが右側のサイドバーに表示される場合のサイドバーの動作を制御します。「オーバーレイ」または「コンテンツのプッシュ」の動作を選択できます。

JET構成UIの新規属性表示オプション

JET構成には、ブール属性、数値属性およびイメージ・メニュー用の新しい属性表示オプションが用意されています。

ブール属性の表示オプション

CPQ Cloud 19Bでは、管理者はJET構成UIに表示されるブール属性について、「切替え」、「チェックボックス」、「ラジオ・ボタン(水平)」または「ラジオ・ボタン(垂直)」を表示できます。デフォルトのJET表示タイプ・オプションは「切替え」セレクタです。次の図は、JET構成UIのブール属性で使用できる4つの異なる表示オプションを示しています。

構成のブール属性エディタ

構成の属性エディタでは、ブール・データ型の属性に対して、「レガシー表示タイプ」「JET表示タイプ」がリストされます。「切替え」および「ラジオ・ボタン」表示オプションは、JET構成UIでのみ使用できます。属性エディタでは、すべてのレイアウトに対してデフォルトの表示タイプ・プロパティを定義します。

構成レイアウトのブール属性プロパティ

構成レイアウトの属性プロパティの「動作プロパティ」タブでもまた、ブール属性に対して、「レガシー表示タイプ」「JET表示タイプ」がリストされます。「オーバーライド」を選択すると、このレイアウトに対してのみ、レイアウト属性プロパティの表示タイプが、属性エディタで定義したデフォルトの表示タイプをオーバーライドします。

数値属性の表示オプション

CPQ Cloud 19Bでは、管理者はJET構成UIに表示される整数属性について、「テキスト・フィールド」、「スピナー」、「スライダ(水平)」または「スライダ(垂直)」を表示できます。通貨属性は、テキスト・フィールドまたはスピナーとしてのみ表示できます。JET表示タイプの「スピナー」は、浮動小数属性にも使用できます。デフォルトのJET表示タイプ・オプションは「テキスト」フィールドです。次の図は、JET構成UIの整数属性と通貨属性で使用できる表示オプションを示しています。

構成の整数属性エディタ

CPQ Cloud 19Bでは、JET構成UIの整数属性に対して、テキスト、スピナー、スライダ(水平)およびスライダ(垂直)のレイアウトをサポートしています。整数データ型の構成の属性エディタでは、整数の属性に対して、「レガシー表示タイプ」「JET表示タイプ」がリストされます。スピナーおよびスライダのレイアウト・オプションは、JET構成UIでのみ使用できます。管理者はスライダの増分値を選択する必要があります。スライダには常にデフォルト値を指定することをお薦めします。属性エディタでは、すべてのレイアウトに対してデフォルトの表示タイプ・プロパティを定義します。

構成レイアウトの整数属性プロパティ

構成レイアウトの属性プロパティの「動作プロパティ」タブでもまた、整数属性に対して、「レガシー表示タイプ」「JET表示タイプ」がリストされます。「オーバーライド」を選択すると、このレイアウトに対してのみ、レイアウト属性プロパティの表示タイプが、属性エディタで定義したデフォルトの表示タイプをオーバーライドします。

イメージ・メニューの表示オプション

CPQ Cloud 19Bでは、管理者はJET構成UIに表示されるイメージ・メニュー属性について、「カード」、「選択肢の選択」、「フィルム・ストリップ(水平)」または「フィルム・ストリップ(垂直)」を表示できます。次の図は、JET構成UIのイメージ・メニュー属性で使用できる表示オプションを示しています。矢印やページ・コントロールを表示するには、追加の設定を使用します。次の図では、「フィルム・ストリップ(水平)」に「矢印およびページ・コントロール」が表示され、「フィルム・ストリップ(垂直)」に「矢印およびページ情報」が表示されています。

構成のメニュー属性エディタ

構成のメニュー属性エディタでは、イメージ・メニューの属性に対して、「レガシー表示タイプ」「JET表示タイプ」がリストされます。「選択肢の選択」、「フィルム・ストリップ(水平)」、「フィルム・ストリップ(垂直)」および「カード」のレイアウト・オプションは、JET構成UIでのみ使用できます。属性エディタでは、すべてのレイアウトに対してデフォルトの表示タイプ・プロパティを定義します。JET固有の追加のイメージ・プロパティおよびフィルム・ストリップ・コントロールも、属性エディタを使用して定義します。

構成レイアウトのイメージ・メニュー属性プロパティ

構成レイアウトの属性プロパティの「動作プロパティ」タブでもまた、イメージ・メニュー属性に対して、「レガシー表示タイプ」「JET表示タイプ」がリストされます。「オーバーライド」を選択すると、このレイアウトに対してのみ、レイアウト属性プロパティの表示タイプが、属性エディタで定義したデフォルトの表示タイプをオーバーライドします。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

JET構成UIの構成オプション

CPQ Cloud 19B以降、管理者は、垂直配列のページ区切りを使用可能にし、JET構成UIレイアウトに表示される垂直配列および品目リストの表の高さを設定できます。次の図は、ページ区切りが使用可能で表の高さが5行に設定されている垂直配列を示しています。

JET構成UIオプションの構成

垂直配列のページ区切りを使用可能にし、垂直配列および品目リストの表の高さを設定するには、次のステップを実行します。

  1. 「構成オプション」ページにナビゲートします。「管理」→「製品」→「構成設定」

  1. 必要に応じて、「垂直配列のページ区切り使用可能」オプションを「はい」に設定します。
  2. 垂直配列の1ページ当たりの「表の高さ(行数)」を入力します。
  3. 推奨品目およびBOM表の「表の高さ(行数)」を入力します。この設定は、推奨品目、必須品目およびBOM品目に適用できます。
  4. 「適用」または「更新」をクリックします。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

JET構成UIのレイアウト・アクセス制御

管理者は、JET構成UIを使用可能にする一方で、一部のユーザーには引き続きレガシーUIを使用可能にするオプションを使用できます。JET UIは、レガシーUIと同じレイアウト定義からレンダリングされます。管理者は、ユーザー・タイプまたはユーザー・グループに基づいて、JET構成UIに対するユーザー・アクセスを割り当てることができます。両方のレイアウトを使用可能にすると、ユーザーが自分のペースでJET構成レイアウトに移行できるようになります。また、JET構成UIは製品ファミリ・レベルで使用可能になるため、選択した製品ファミリに対してのみ使用可能にし、JET構成UIに徐々に移行することもできます。

製品ファミリに対してJET構成UIレイアウトを使用可能にする

ある製品ファミリに対してJET構成UIを使用可能にし、ユーザー・アクセス権を割り当てるには、次のステップを実行します。

  1. 「サポートされている製品ファミリ」ページにナビゲートします。「管理」→「製品」→「カタログ定義」→「製品ファミリ」
  2. 該当する製品ファミリのナビゲーション・ドロップダウンから「レイアウト・アクセス制御」を選択し、「リスト」をクリックします。「レイアウト・アクセス制御」ページが開きます。

  1. 「使用可能」チェック・ボックスを選択します。
  2. (オプション)モバイル・レイアウトをJET構成レイアウトで置き換える場合は、「モバイルの上書き」ドロップダウンから「はい」を選択します。
  3. 「アクセス権」リンクをクリックして、ユーザーとグループのアクセス権を割り当てます。
  4. JET構成UIを表示するユーザー・タイプおよびグループを指定します。「表示」列に割り当てられたユーザー・タイプまたはグループのみがこのレイアウトを表示し、他のすべてのユーザー・タイプまたはグループはレガシー・レイアウトを表示します。

  1. 「更新」をクリックして、ユーザーおよびグループのアクセス権を保存します。
  2. 「適用」または「更新」をクリックします。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

JET構成UIのCSSのカスタマイズ

JET固有の単一のCSSファイルによって複雑さが軽減され、JETの構成とトランザクションUIおよび将来のJET UIの拡張に対してカスタマイズされたシームレスな外観が提供されます。

レガシーUIとは異なり、新しいJET UIでは、基本フレームワークで生成されたスタイル設定に加えて、単一のカスタム・スタイルシートのみが適用されます。他のレガシーCSSファイルから適用された既存のカスタマイズは、新しいJET UIには影響しません。新しいJETのスタイルシートは、単一のUIまたはUIのセットではなく、CPQ Cloudのサイト全体のすべてのJET UIに適用されます。そのため、企業のスタイル設定などのサイト全体の標準を、1箇所で簡単に実装できます。ホームページなどの追加のJET UIがリリースされると、これらのページにも単一のJETスタイルシートが適用されます。

初期のCSSスタイルシートをダウンロードして変更し、それを修正して変更済ファイルをアップロードするかわりに、Chrome開発ツールなどのWeb開発ツールを使用してJET UIのシステム生成CSSを参照し、必要に応じて基本のスタイル設定に変更を加えてから、カスタムCSSファイルをアップロードしてJETスタイルを改訂します。最適なパフォーマンスを得るには、このCSSファイルにスタイルの変更のみを含めることをお薦めします。

カスタムCSSファイルのアップロード

カスタムCSSファイルはスタイルシート管理ページでアップロードします。

  1. スタイルシート・マネージャにナビゲートします。「管理」→「スタイルおよびテンプレート」→「スタイルシート」

次に示すように、「スタイルシート・マネージャ」ページが表示されます。

  1. 「参照」をクリックし、スタイル設定のカスタマイズをJET UIにアップロードして適用します。

有効化のステップ

管理者は、JET構成UIのCSSカスタマイズを実装する前に、CPQ Cloud JET CSS: Branding and Styling (文書ID 2462711.1)の文書を確認してください。

JET構成UIの主な変更点、制限事項および既知の問題

次のリストに、CPQ Cloud 19BのJET構成UIでの主な変更点、制限事項および既知の問題の説明を示します。

ユーザー・インタフェース要素

主な変更点、制限事項および既知の問題の説明

JETのCSSスタイルシート

JETでは、レガシー標準および代替スタイルシートとは異なるCSSスタイルシートが使用されます。そのため、JETレスポンシブ・トランザクションUIで正しく動作するように、CSSのカスタマイズをリファクタリングする必要があります。詳細は、CPQ Cloud JET CSS: Branding and Styling (文書ID 2462711.1)を参照してください。

JETのヘルプ・テキスト

CPQ 19BのJET構成UIのヘルプ・テキストでは、リッチ・テキスト、リンクまたはHTMLタグはサポートされていません。

JETのHTML DOM

JETでは、レガシーUIページとは異なる文書オブジェクト・モデル(DOM)を使用します。そのため、CPQ構成UIでのJavaScriptのカスタマイズが予期したとおりに動作する保証はありません。

資産ベースのオーダー・フロー

CPQの資産ページとJET構成UIの間のUIフロー(資産の再構成など)は、CPQ 19Bではサポートされていません。ABOを使用する製品ファミリに対しては、JET構成UIアクセスを使用可能にしないことをお薦めします。

システム構成

CPQ 19BのJET構成UIでは、システム構成、システム構成UIペイン、またはモデルを他のモデルの子として実装することはサポートされていません。システム構成を使用する製品ファミリに対しては、JET UIアクセスを使用可能にしないことをお薦めします。

構成統合

CPQ 19BのJET構成UIでは、プラットフォームでサポートされている構成統合(「HTTP POST」、「カスタム」、「クライアント側」の各タイプなど)はサポートされていません。

外部コンフィギュレータ統合

CPQ 19Bでは、JET構成UIと外部コンフィギュレータの統合はサポートされていません。

構成可能属性計算機能

CPQ 19BのJET構成UIでは、構成可能属性計算機能はサポートされていません。

構成配列のUIコントロール

スライダ・コントロール付きの整数および浮動小数属性、および「切替え」表示タイプのブール属性は、垂直方向および水平方向の構成配列セットではサポートされていません。

検索フロー、お気に入り、保留中の構成

CPQ 19Bでは、JET構成UIと検索フロー、お気に入りページまたは保留中の構成のページ間のナビゲーションはサポートされていますが、これらのページは引き続きレガシーUIページとして表示されます。

イメージのドロップダウン・メニュー(選択肢の選択)

JETの「選択肢の選択」表示オプションを使用したイメージのドロップダウン・メニューでは、イメージはドロップダウン・リストにのみ表示されます。選択した品目ではイメージは表示されません。

メッセージ表示

CPQ 19BのJET構成UIでは、メッセージの配置オプションの「ページの下部」はサポートされていません。メッセージは固定ヘッダーの「エラー」パネルに表示されます。

レイアウトのプレビュー

構成のレイアウト・エディタのプレビューには、JET固有のコントロールやオプションは表示されません。

有効化のステップ

管理者は、JET構成UIを実装する前に、JET構成UIの主な変更点、制限事項および既知の問題を確認する必要があります。

エンタープライズ・プラットフォーム

堅牢かつ高性能な統合型プラットフォームを求める大規模で複雑な大企業のお客様の要望に応え、CPQ Cloud 19Bには次の機能および拡張が搭載されています。

  • 構成ランタイム・データおよび管理REST APIの拡張
  • Eメール承認通知の拡張
  • サブスクリプション管理ソリューションの拡張
  • サブスクリプション・オーダーの拡張
  • トランザクション配列の拡張

構成ランタイム・データおよび管理REST APIの拡張

お客様の構成フローに従って、ユーザーのページ移動方法やトランザクションの作成時に使用可能なオプションを決定します。構成フロー・ルールは、条件およびフロー属性で構成されます。定義された基準に応じて、ノードに処理が表示されます。CPQ Cloud 19Bでは、構成ランタイム・データREST APIのサービス・エンドポイントが追加され、新しいJET構成UIがサポートされます。構成ランタイム・データREST APIによって、最新でレスポンシブなカスタムUIを構築できます。

CPQ Cloud 19Bでは、構成ランタイム・データREST APIで次のプロセス起動をサポートしています。

  • 「お気に入り」リストへのモデル構成の追加
  • 「お気に入り」リストからのモデル構成の再構成
  • 指定された価格設定実装に基づく、推奨品目とBOM品目の合計価格および属性値の計算

重要: 19Bでは、RESTのバージョンはV8に更新されます。構成ランタイム・データREST APIの「カタログから追加」エンドポイントはバージョン8ではサポートされておらず、かわりに「カタログから追加」フローはモデルの構成エンドポイントおよび要求ペイロード・パラメータを使用してサポートされます。詳細は、CPQ Cloudのオンライン・ヘルプを参照してください。

構成ランタイム・データREST APIの拡張

お気に入りへのモデルの追加

URIエンドポイントの例

要求本文の例

レスポンス本文の例

お気に入りからの再構成

URIエンドポイントの例

要求本文の例

構成データのロード

URIエンドポイントの例

要求本文の例

配列セット・データのロード

URIエンドポイントの例

要求本文の例

レスポンス本文の例

有効化のステップ

構成ランタイム・データREST APIの拡張機能は、CPQ Cloud 19Bで自動的に使用可能になります。管理者は、これらの新機能を使用できるように、これらのCPQ Webサービスとやり取りするシステムを更新する必要があります。

構成管理REST APIの拡張

推奨品目メタデータの取得

URIエンドポイントの例

言語コード付き(オプション)のURIエンドポイントの例

レスポンス本文の例

有効化のステップ

構成管理REST APIの拡張機能は、CPQ Cloud 19Bで自動的に使用可能になります。管理者は、これらの新機能を使用できるように、これらのCPQ Webサービスとやり取りするシステムを更新する必要があります。

Eメール承認通知の拡張

Eメール承認通知は、承認が要求されてから承認者が処理を行うまでの時間を最小限にすることで、見積のライフサイクルを短縮するのに役立ちます。Eメールは、営業ユーザーが承認のために見積を発行したことを承認者に通知し、承認者がCPQ Cloudにログインせずに承認または否認できるようにします。CPQ Cloud 19Bでは、次の拡張機能によってEメール承認通知のユーザビリティが向上しています。

デフォルト承認Eメール通知の拡張

CPQ Cloud 19Bのデフォルトの承認者テンプレートでは、レイアウト、フォーマットおよびスタイルが改善されたHTML書式が使用されています。システム生成トークンは、Eメールの件名からメッセージ本文の末尾に再配置されます。これによって読みやすさが向上し、Eメールがスパムとしてフラグ設定されたりEメールにウィルスが含まれていることが疑われる可能性が低くなります。

また、デフォルトの承認者テンプレートには、承認および否認用のmailtoリンクが追加されました。Eメール承認レスポンスの拡張を参照してください。

デフォルト承認Eメール通知の例

HTML承認Eメール通知を使用可能にするには、次のステップを実行します。

  1. コマース・オプション・ページにナビゲートします。管理ホーム→「コマースおよび文書」→「コマース設定」

  1. 「HTML承認Eメール使用可能」オプションを設定するには、「はい」を選択します。
  2. 「更新」をクリックします。

重要: HTML承認Eメールが使用可能になると、すべての新規承認Eメール通知は、新しいHTML書式を使用して送信されます。従来の書式を使用して送信された進行中のすべての承認は、レガシー・レスポンス書式を使用して承認または否認できます。

承認プロセスを定義していない場合に、デフォルト通知を使用したプロセスを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 「プロセス」ページにナビゲートします。管理ホーム→「コマースおよび文書」→「プロセス定義」

  1. プロセスの「ナビゲーション」ドロップダウンから「文書」を選択し、「リスト」をクリックします。「文書リスト」ページが表示されます。

  1. 文書の「ナビゲーション」ドロップダウンから「処理」を選択し、「リスト」をクリックします。「処理リスト」ページが表示されます。
  2. 「発行」処理リンクをクリックします。「管理処理」ページが表示されます。

  1. 「承認順序」で「承認の編集」をクリックします。「プロセス定義: 承認順序事由」ページが表示されます。

  1. 各事由の「承認」ボックスをクリックします。

  1. 「承認」ボックスをクリックします。「承認詳細」画面が表示されます。

  1. 「承認者への通知」で「承認者テンプレート」を選択します。
  2. 「承認者テンプレート」ドロップダウンで「デフォルト」を選択します。
  3. 「保存」をクリックします。

有効化のステップ

デフォルト承認Eメール通知を使用するには、管理者がCPQ Cloud 19Bサイトで設定を行う必要があります。手順は、この文書およびCPQ Cloudのオンライン・ヘルプに含まれています。

ヒントと考慮事項

デフォルト通知Eメールは、受信者の優先言語で表示されます。ただし、トークンおよび処理は翻訳可能なオブジェクトではありません。

カスタム承認Eメール通知の拡張

Eメール・デザイナを使用して作成されたカスタム承認者テンプレートでは、システム生成トークンはEメールの件名からメッセージ本文の末尾に再配置されます。これによって読みやすさが向上し、Eメールがスパムとしてフラグ設定されたりEメールにウィルスが含まれていることが疑われる可能性が低くなります。

Eメール・デザイナを使用すると、管理者は、Eメール・テンプレートに承認および否認用の動的なmailtoリンクを追加できます。Eメール承認レスポンスの拡張を参照してください。

カスタム承認Eメール通知の例

HTML承認Eメール通知を使用可能にするには、次のステップを実行します。

  1. コマース・オプション・ページにナビゲートします。管理ホーム→「コマースおよび文書」→「コマース設定」

  1. 「HTML承認Eメール使用可能」オプションを設定するには、「はい」を選択します。
  2. 「更新」をクリックします。

重要: HTML承認Eメールが使用可能になると、すべての新規承認Eメール通知は、新しいHTML書式を使用して送信されます。従来の書式を使用して送信された進行中のすべての承認は、レガシー・レスポンス書式を使用して承認または否認できます。

承認プロセスを定義していない場合に、カスタム通知を使用したプロセスを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 「プロセス」ページにナビゲートします。管理ホーム→「コマースおよび文書」→「プロセス定義」

  1. プロセスの「ナビゲーション」ドロップダウンから「文書」を選択し、「リスト」をクリックします。「文書リスト」ページが表示されます。

  1. 文書の「ナビゲーション」ドロップダウンから「処理」を選択し、「リスト」をクリックします。「処理リスト」ページが表示されます。
  2. 「発行」処理リンクをクリックします。「管理処理」ページが表示されます。

  1. 「承認順序」で「承認の編集」をクリックします。「プロセス定義: 承認順序事由」ページが表示されます。

  1. 各事由の「承認」ボックスをクリックします。

  1. 「承認」ボックスをクリックします。「承認詳細」画面が表示されます。

  1. 「承認者への通知」で「承認者テンプレート」を選択します。
  2. 「承認者テンプレート」ドロップダウンで「デフォルト」を選択します。
  3. 「保存」をクリックします。

承認および否認用の動的なmailtoリンクを既存のEメール・テンプレートに追加するには、次のステップを実行します。

  1. 「Eメール・デザイナ・テンプレート」ページにナビゲートします。管理ホーム→「コマースおよび文書」→「Eメール・デザイナ」

  1. 承認および否認用の動的なmailtoリンクを追加するテンプレートを選択します。「Eメール・デザイナ: テンプレート」ページが表示されます。

新しい「テキスト要素」セクションを作成する必要がある場合は、ステップ3から4を実行します。

既存の「テキスト要素」がある場合は、スキップしてステップ5に進みます。

  1. 「プロパティ」パネルの「要素」をクリックして、「要素」ペインを展開します。

  1. テンプレートに追加する要素をクリックして、テンプレート・フロー内の「本文」にドラッグします。
  2. 要素をダブルクリックすると、「テキスト要素」ページが開きます。
  3. 含めるコンテンツを入力し、「属性」ドロップダウンから「承認リンク」および「否認リンク」の属性を選択します。

  1. 「追加」をクリックして、テキスト要素にリンクを追加します。
  2. 「OK」をクリックしてテキスト要素を保存し、「Eメール・デザイナ」ページに戻ります。
  3. テンプレートに対する変更を確認する場合は、「プレビュー」をクリックします。
  4. 「保存」をクリックします。

有効化のステップ

カスタム承認Eメール通知を使用するには、管理者がCPQ Cloud 19Bサイトで設定を行う必要があります。手順は、この文書およびCPQ Cloudのオンライン・ヘルプに含まれています。

拡張承認Eメール通知の拡張

BMLを使用して作成された拡張承認者テンプレートでは、システム生成トークンはEメールの件名からメッセージ本文の末尾に再配置されます。これによって読みやすさが向上し、Eメールがスパムとしてフラグ設定されたりEメールにウィルスが含まれていることが疑われる可能性が低くなります。

CPQ Cloud 19Bの新しいBML拡張によって、管理者は、承認および否認用のmailtoリンクを拡張承認通知に挿入するための、2つの新しいルール入力変数を選択できるようになりました。これらの新しいルール入力変数は、通知の送信時に適切なmailtoリンクに動的に置き換えられます。Eメール承認レスポンスの拡張を参照してください。

HTML承認Eメール通知を使用可能にするには、次のステップを実行します。

  1. コマース・オプション・ページにナビゲートします。管理ホーム→「コマースおよび文書」→「コマース設定」

  1. 「HTML承認Eメール使用可能」オプションを設定するには、「はい」を選択します。
  2. 「更新」をクリックします。

重要: HTML承認Eメールが使用可能になると、すべての新規承認Eメール通知は、新しいHTML書式を使用して送信されます。従来の書式を使用して送信された進行中のすべての承認は、レガシー・レスポンス書式を使用して承認または否認できます。

拡張通知テンプレートを追加するには、次のステップを実行します。

  1. 「プロセス」ページにナビゲートします。管理ホーム→「コマースおよび文書」→「プロセス定義」

  1. プロセスの「ナビゲーション」ドロップダウンから「文書」を選択し、「リスト」をクリックします。「文書リスト」ページが表示されます。

  1. 文書の「ナビゲーション」ドロップダウンから「処理」を選択し、「リスト」をクリックします。「処理リスト」ページが表示されます。
  2. 「発行」処理リンクをクリックします。「管理処理」ページが表示されます。

  1. 「承認順序」で「承認の編集」をクリックします。「プロセス定義: 承認順序事由」ページが表示されます。

  1. 各事由の「承認」ボックスをクリックします。

  1. 「承認」ボックスをクリックします。「承認詳細」画面が表示されます。
  2. 「承認順序」で「承認の編集」をクリックします。「プロセス定義: 承認順序」ページが表示されます。

  1. 「承認者への通知」で「拡張」を選択します。関連するBMLが拡張通知用に定義されていない場合、mailtoリンクのルール入力変数を追加するには、ステップ1から11を実行します。

  2. 「保存」をクリックします。

拡張通知にmailtoリンクのルール入力変数を追加するには、次のステップを実行します。

  1. 「プロセス定義: 承認詳細」ページにナビゲートします。拡張通知テンプレートを追加するには、ステップ1から10を実行します。

  1. 「拡張通知」をクリックします。「属性の選択」ページが表示されます。
  2. 該当する「変数名」タブに移動します。
  3. 「承認リンク」および「否認リンク」属性のチェック・ボックスを選択します。例: transaction_approve_linkまたはtransaction_reject_link。

  1. 「次」をクリックします。「BMLエディタ」ページが表示されます。
  2. BMLエディタを使用して、Eメール通知のHTMLを作成します。BML関数では文字列が返されます。次のHTML本文テキストの例を参照してください。

  1. BMLエディタで、承認リンクを挿入する場所にカーソルを置きます。
  2. 「transaction_approve_link」をクリックして、BML関数に追加します。

  1. BMLエディタで、否認リンクを挿入する場所にカーソルを置きます。
  2. 「transaction_reject_link」をクリックして、BML関数に追加します。
  3. 「保存」をクリックします。

有効化のステップ

拡張承認Eメール通知を使用するには、管理者がCPQ Cloud 19Bサイトで設定を行う必要があります。手順は、この文書およびCPQ Cloudのオンライン・ヘルプに含まれています。

遷移ルール通知の拡張

CPQのステップ遷移ではEメール通知をトリガーできます。HTML承認Eメールが使用可能になっている場合、すべてのステップ遷移通知では、システム生成トークンは件名からメッセージ本文の終わりに再配置されます。これによって読みやすさが向上し、Eメールがスパムとしてフラグ設定されたりEメールにウィルスが含まれていることが疑われる可能性が低くなります。

遷移ルール承認Eメール通知の例

HTMLのEメール通知を使用可能にするには、次のステップを実行します。

  1. コマース・オプション・ページにナビゲートします。管理ホーム→「コマースおよび文書」→「コマース設定」

  1. 「HTML承認Eメール使用可能」オプションを設定するには、「はい」を選択します。
  2. 「更新」をクリックします。

重要: HTML承認Eメールが使用可能になると、すべての新規ステップ遷移通知は、新しいトークン配置を使用して送信されます。これらの通知へのレスポンスでは、以前のリリースと同じ書式が引き続き使用されます。

ステップ遷移のEメール通知を定義していない場合に、これを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 「プロセス」ページにナビゲートします。「管理」→「プロセス定義」→「プロセス」

  1. プロセスの「ナビゲーション」ドロップダウンから「ステップ」を選択し、「リスト」をクリックします。プロセスの「ステップ・リスト」ページが表示されます。
  2. Eメール通知を追加する遷移ルールを選択します。遷移ルールの詳細パネルが表示されます。

  1. 「通知の定義」をクリックします。「通知ルールの追加」ページが表示されます。
  2. 「Eメールの送信」チェック・ボックスを選択します。Eメール情報が表示されます。

  1. 「レスポンスによる処理のトリガーを許可」チェック・ボックスを選択します。

重要: 「レスポンスによる処理のトリガーを許可」チェック・ボックスを選択しない場合、トークンは必要ないため、通知に追加されません。

  1. 「保存」をクリックします。

有効化のステップ

遷移ルール通知の拡張機能を使用するには、管理者がCPQ Cloud 19Bサイトでこれを使用可能にする必要があります。手順は、この文書およびCPQ Cloudのオンライン・ヘルプに含まれています。

ヒントと考慮事項

遷移ルール通知では、mailtoリンクはサポートされていません。mailtoリンクが含まれるEメール・テンプレートは遷移ルールとともに使用しないでください。

Eメール承認レスポンスの拡張

CPQ Cloud 19Bでは、承認者がEメール経由で見積を承認または否認するために、Eメール通知に応答する方法が改善されています。これらの拡張機能は、承認者による「承認」または「否認」キーワードの入力ミスや、レスポンスの書式設定の誤りを防ぐことで、承認プロセスが滞るようなエラーが発生しないようにします。

HTML承認Eメールの設定が使用可能である場合、レスポンスEメールには承認および否認処理用のmailtoリンクが含まれます。mailtoリンクによって「承認」または「否認」ラベルとそれに関連付けられた処理変数名が含まれたEメールレスポンスが自動的に生成され、トークンがメッセージ本文に移動され、承認者のコメント用のスペースが用意されます。

重要: 承認者のコメントは、Eメール・メッセージの最初の行に入力されている場合にのみ保存されます。最初の行の後のテキスト(自動Eメール署名など)は破棄され、承認履歴には記録されません。

Eメール承認レスポンスの例

有効化のステップ

Eメール承認レスポンス通知を使用するには、管理者がCPQ Cloud 19Bサイトの「コマース設定」ページでHTML Eメール通知を使用可能にする必要があります。手順は、この文書およびCPQ Cloudのオンライン・ヘルプに含まれています。

ヒントと考慮事項

mailtoリンクによって生成されたEメール・レスポンスは、受信者の優先言語で表示されます。ただし、トークンおよび処理は翻訳可能なオブジェクトではありません。

サブスクリプション管理ソリューションの拡張

CPQ Cloudには、19Aでサブスクリプション管理ソリューションが導入されました。このソリューションによって、製品とサービスをサブスクリプション・モデルで作成および管理できるようになりました。サブスクリプション・モデルでは、特定の製品またはサービスを、定額または使用ベース価格の品目として管理できます。Oracle Subscription Management Cloud、Oracle Integration Cloud、およびCPQ Cloudプラットフォーム内で作成された属性、処理、BML関数にサポートされたソリューションによって、営業ユーザーは、サブスクリプション・オーダーを取得し、これらの顧客関係のライフサイクル全体のサブスクリプション管理アクティビティを実行できます。

CPQ Cloud 19Bでは、次の機能の追加によって、サブスクリプション管理ソリューションが拡張されました。

  • サブスクリプション・ワークベンチ
  • サブスクリプション・ワークベンチのレイアウト・エディタのサポートの拡張
  • アカウントREST APIサービス

サブスクリプション・ワークベンチ

CPQ Cloud 19Bでは、サブスクリプション・ワークベンチと呼ばれる顧客の資産リスト・ページが拡張されたことにより、営業ユーザーは、アカウントIDまたはアカウント名を使用して、集中管理された場所からサブスクリプション情報に簡単にアクセスできるようになりました。CPQ Cloud 19A以前、CPQサブスクリプション・オーダー機能の使用は、ユーザー用に事前定義されたフローに制限されていました。特定のアカウントが所有する資産のリストを表示する場合、営業ユーザーは最初にトランザクションにアクセスする必要がありました。この拡張機能によって、「サブスクリプション・ワークベンチ」ページはトランザクションUIから分離され、特定のアカウントに属する資産/サブスクリプションをナビゲーション・リンクから直接表示できるようになりました。

サブスクリプション・ワークベンチを表示するには、ユーザー定義リンクを設定する必要があります。ユーザー定義リンクが設定されていない場合、サブスクリプション・ワークベンチはトランザクションからのみ表示可能です。

サブスクリプション・ワークベンチの例

サブスクリプション・ワークベンチにアクセスするためのユーザー定義リンクを設定するには、次のステップを実行します。

  1. 管理ホーム・ページにナビゲートします。
  2. 「スタイルおよびテンプレート」の「ナビゲーション・メニュー」をクリックします。「ナビゲーション・メニュー」ページが表示されます。

  1. 「コマース」「リンクのリスト」をクリックします。「ナビゲーション項目リスト - コマース」ページが表示されます。
  2. 「ユーザー定義」タブを選択します。

  1. 「追加」をクリックします。「リンク・エディタ」ページが表示されます。

  1. ラベルに「サブスクリプション・ワークベンチ」と入力します。
  2. 有効なURLを入力します。例: /commerce/subscription?process_varname={PROCESS_VARNAME}。ここで、process_varnameは有効なコマース・プロセスです。
  3. 「表示形式」では「リンク」を選択します。
  4. 「表示」では「ラベル」を選択します。
  5. 「追加」をクリックします。「ナビゲーション項目リスト - コマース」ページが表示されます。

  1. 「ユーザー定義」タブ内の「メニューのカスタマイズ」をクリックします。「コマースのリンクのカスタマイズ」ページが表示されます。

  1. 「非表示リンク」リストから「サブスクリプション・ワークベンチ」を選択し、「追加」をクリックします。「サブスクリプション・ワークベンチ」リンクが「トップ・ナビゲーション」タブの下に移動します。
  2. (オプション)矢印をクリックして、「サブスクリプション・ワークベンチ」リンクをUIに表示する目的の場所に移動します。

  1. 「更新」をクリックして、「ナビゲーション項目リスト - コマース」ページに戻ります。
  2. 「戻る」をクリックして、「ナビゲーション・メニュー」ページに移動します。

  1. 「デプロイ」をクリックして、サブスクリプション・ワークベンチをユーザー定義ナビゲーション・メニューUIにデプロイします。

CRMとの統合のためにアカウント参照ライブラリ関数を使用可能にするには、次のステップを実行します。

  1. 管理ホーム・ページにナビゲートします。
  2. 「コマースおよび文書」で「コマース設定」を選択します。コマース・オプション・ページが表示されます。
  3. 「アカウント参照ライブラリ関数」ドロップダウンから、アカウント参照BMLスクリプトを選択します。

  1. 「適用」をクリックします。

重要: 「アカウント参照ライブラリ関数」ドロップダウンは、CRMに統合されているサイトでのみ使用できます。統合センターの詳細は、CPQのオンライン・ヘルプを参照してください。

管理者は、参照機能で検索するデータを指定するためのアカウント参照BMLスクリプトを開発する必要があります。19Bのサブスクリプション管理のインストール・パッケージには、BMLスクリプトの例が含まれています。次の例では、アカウント参照スクリプト用のBMLの入力および出力書式を示します。

入力BMLの例

出力BMLの例

サブスクリプション・ワークベンチを表示するには、次のステップを実行します。

  1. CPQにログインし、「サブスクリプション・ワークベンチ」をクリックします。「サブスクリプション・ワークベンチ」ページが表示されます。

サブスクリプション・ワークベンチ

  1. 次のいずれかのステップを実行します。
  • 「アカウント名」フィールドにアカウント名を入力します。
  • 「アカウントID」フィールドにアカウントIDを入力します。
  • 参照キーをクリックしてアカウントを選択します。

  1. 「次」をクリックします。そのアカウントの資産/サブスクリプションのリストを示したサブスクリプション・ワークベンチが表示されます。

サブスクリプション・ワークベンチの例

有効化のステップ

サブスクリプション・ワークベンチを使用するには、管理者がユーザー定義リンクをオンにして、定義済スクリプトへの参照を使用可能にするため相互作用が必要です。

サブスクリプション・ワークベンチのレイアウト・エディタのサポートの拡張

管理者は、サブスクリプション・ワークベンチ(以前の「顧客資産リスト」ページ)を編集し、UIデザイナのレイアウト・エディタを使用してアカウントおよび資産属性を追加することができます。

UIデザイナにはドラッグ・アンド・ドロップ・インタフェースが含まれており、管理者はレイアウトを簡単にカスタマイズできます。19Bでは、UIデザイナの顧客資産用のデフォルト・レイアウトが、新しいサブスクリプション・ワークベンチのタイトルおよび新しい「アカウント情報」パネル用に変更されています。

新しい顧客資産レイアウトにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. 「UIデザイナ」ページにナビゲートします。管理ホーム→「一般」→「UIデザイナ」

「UIデザイナ」ページ

  1. 「名前」の下にある顧客資産リストをクリックします。「UIデザイナ: 顧客資産リスト」ページが表示されます。

UIデザイナ: 顧客資産リスト・ページ

顧客資産リスト・レイアウトには、新しいサブスクリプション・ワークベンチのタイトルと「アカウント情報」パネルが表示されます。「アカウント情報」パネルを選択すると、サポートされる資産属性およびアカウント属性のリストが使用可能になります。また、管理者は「レイアウト設定」パネル内でページおよびレイアウト・ラベルを変更できます。UIデザイナの詳細は、CPQ Cloudのオンライン・ヘルプでUIデザイナの記事を参照してください。

「UIデザイナ: 顧客資産リスト」のアカウント・パネル属性の表示

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

ヒントと考慮事項

管理者は、必要に応じて、UIデザイナを使用して「顧客資産リスト」の「アカウント情報」パネルを削除できます。

アカウントREST APIサービス

外部システム・アカウントの統合および問合せをサポートするために、アカウントREST APIサービスが追加されました。アカウントREST APIは統合カタログに追加されました。次のサービスを使用できます。

  • 特定アカウントの取得
  • 複数アカウントの取得

カスタム・アカウント属性

カスタム・アカウント属性が必要となる場合があります。デフォルトでは、次のものを除き、デプロイされているすべての顧客アカウントのカスタム・アカウント属性タイプがアカウント・オブジェクトで使用可能です。

  • メニュー値が30文字を超える単一選択メニュー
  • 116文字を超える属性変数名

すべてのカスタム・アカウント属性には、アカウント・オブジェクト・プリフィクスの_crm_customが付加されます。CPQがソース・マスターであるネイティブ・アカウントの場合、単一選択メニュー属性と複数選択メニュー属性は検索できません。カスタム属性フィルタが必要です。

次の表は、ネイティブと統合のCPQ Cloudサブスクリプション管理での、カスタム属性機能に対するサポートの違いを示しています。

機能

ネイティブ(CPQ Cloudがマスター・ソース)

統合(統合がマスター・ソース)

複数のレベルを使用する複合検索

サポートあり

サポートなし

カスタム属性フィルタ

サポートあり

サポートなし

複数選択メニューおよび単一選択メニューでの検索

サポートなし

管理者がBMLを使用してサポートを拡張可能

制限

最大1000文字

最大500文字

hasMore

サポートあり

制限付きでサポートあり

翻訳

サポートなし

サポートなし

特定アカウントの取得

URIエンドポイントの例

レスポンス本文の例

複数アカウントの取得

URIエンドポイントの例

レスポンス本文の例

有効化のステップ

アカウントREST APIの拡張機能は、CPQ Cloud 19Bで自動的に使用可能になります。管理者は、これらの新機能を使用できるように、これらのCPQ Webサービスとやり取りするシステムを更新する必要があります。

サブスクリプション・オーダーの拡張

会社は、一定期間にわたって提供される有形資産またはサービスのサブスクリプションを販売するために、サブスクリプション・オーダー(資産ベースのオーダーとも呼ばれる)を使用します。営業ユーザーは、CPQ Cloudで資産を作成、変更、一時停止、再開、更改および終了できます。また、資産を再構成したり、以前にCPQ Cloudで見積済のオーダーを変更する後続オーダーを作成することもできます。

CPQ Cloud 19Bでは、次の機能を使用できます。

  • サブスクリプション・オーダーの単純製品サポート
  • 資産操作の複数選択サポート
  • 資産操作の新規トランザクション・サポート
  • 資産REST APIの拡張

サブスクリプション・オーダーの単純製品サポート

CPQ Cloud 19B以降は、サブスクリプション・オーダー・サポートを使用可能にすることで、資産ベースのオーダーのコマース・トランザクションに単純製品を直接追加できるようになりました。単純製品とは、部品番号が関連する構成モデルのいずれにも関連付けられていない製品のことです。これを使用可能にすると、「クイック追加」を使用して、「トランザクション」ページから移動せずに単純製品をトランザクションに追加できるようになります。また、部品検索を使用して単純製品を追加することもできます。

単純製品の明細品目

単純製品のサブスクリプション・オーダーが使用可能な場合に、単純製品がトランザクションに追加されると、次の属性が自動的に移入されます。

明細品目属性

単純製品の値

BOM ID

SPI

BOM部品番号

単純製品の部品番号

BOM数量

1

BOMレベル

0

資産キー

単純製品を資産として追跡するための一意のIDが生成されます。

処理コード

追加

単純製品資産は、内部アプリケーションで変更、一時停止、再開、更改および終了できます。

単純製品のサブスクリプション・オーダーを使用可能にする

単純製品のサブスクリプション・オーダーを使用可能にするには、次のステップを実行します。

  1. コマース・オプション・ページにナビゲートします。「管理」→「コマースおよび文書」→「コマース設定」

  1. 「単純製品のサブスクリプション・オーダー使用可能」オプションを「はい」に設定します。
  2. 「適用」または「更新」をクリックします。

有効化のステップ

CPQ Cloudで単純製品を使用するには、19B ABO実装パッケージのインストールを管理者が実施することをお薦めします。18D ABOパッケージで単純製品を使用する手順の詳細は、19B ABO実装ガイドを参照してください。

重要: 単純製品機能は、Oracle Commerce Cloudなどの外部オーダー実装ではサポートされていません。

資産操作の複数選択サポート

サブスクリプション・ワークベンチ(以前の「顧客資産」ページ)で複数の資産を選択して、変更、更改、再開、一時停止または終了できるようになりました。たとえば、次の月の初日に、5人のユーザーのクラウド・バックアップ・サービスを終了する必要があるとします。カスタマ・サポート担当者は、終了する資産を識別し、資産を選択して「終了」をクリックします。

「サブスクリプション・ワークベンチ」→複数選択終了

カスタマ・サポート担当が「終了」を選択すると、「トランザクションUI」ページが開きます。選択した資産と該当する処理が表示されます。

「トランザクション」UIページ→複数選択終了

有効化のステップ

  • 複数資産の複数選択変更を使用可能にするには、管理者による19B ABO実装パッケージのインストールが必要です。
  • 18D ABOパッケージでは、複数選択の一時停止、再開、更改および終了は動作します。

資産操作の新規トランザクション・サポート

CPQ Cloud 19B以降は、関連付けられたトランザクションIDのない資産に対して、サブスクリプション・ワークベンチから資産操作を実行できます。関連するトランザクションIDがない資産の資産操作を起動すると、新しいトランザクションが作成され、要求された操作に関連付けられます。この動作は、v8の資産操作のREST APIでもサポートされています。

有効化のステップ

  • 資産操作の新規トランザクション・サポートを使用可能にするには、管理者による19B ABO実装パッケージのインストールが必要です。
  • CPQ Cloud 19Bでは、新規トランザクション・サポートは外部アプリケーションではサポートされていません。

資産REST APIの拡張

CPQ Cloud 19Bでは、資産操作の複数選択をサポートするための、新しいエンドポイントが導入されています。これらの操作によって、指定された資産の要求日における予測状態が計算されます。予測状態の計算は、サブスクリプション・オーダーのプロセス・フローのステップの1つです。このステップでは、見積明細品目に対する現在の変更およびオープン・オーダーが、既存の資産に適用され、要求日における資産の将来の予測状態が生成されます。

  • 資産の変更 - この操作は、指定された資産の要求日における予測状態を計算します。変更要求の場合、更新なしの処理コードは「-」に設定されます。

  • 資産の一時停止 - この操作では、一時停止要求を要求日における予測資産とマージした後、その結果を構成BOMインスタンスに格納します。一時停止要求の場合、ルートおよび下位の処理コードは「一時停止」に設定されます。

  • 資産の再開 - この操作では、再開要求を要求日における予測資産とマージした後、その結果を構成BOMインスタンスに格納します。再開要求の場合、ルートおよび下位の処理コードは「再開」に設定されます。

  • 資産の更改 - この操作では、更改要求を要求日における予測資産とマージした後、その結果を構成BOMインスタンスに格納します。更改要求の場合、ルートおよび下位の処理コードは「更改」に設定されます。

  • 資産の終了 - この操作では、終了要求を要求日における予測資産とマージした後、その結果を構成BOMインスタンスに格納します。終了要求の場合、ルート品目の処理コードは「終了」に設定され、下位資産の処理コードは「削除」に設定されます。

資産の変更のURIエンドポイントの例

資産の変更の要求の例

資産の変更のレスポンスの例

有効化のステップ

資産REST APIの拡張機能は、CPQ Cloud 19Bのv8 Webサービスで自動的に使用可能になります。管理者は、これらの新機能を使用できるように、これらのCPQ Webサービスとやり取りするシステムを更新する必要があります。

主なリソース

19B ABOパッケージを実装するには、My Oracle Support (文書ID 2182966.1)で入手可能なCPQ Cloud 19B Asset-Based Ordering Implementation Guideを参照してください。

トランザクション配列の拡張

CPQを使用する組織では、CPQコマースを使用して製品オファリングを顧客に販売し、オーダーを取得します。見積ライフ・サイクルには、トランザクションおよびトランザクション明細レベルで取得する必要がある多くの情報が存在します。収益期間や事業所などの一部の情報は繰り返し使用されますが、トランザクション間では動的に変化します。トランザクション配列を使用すると、繰返し可能なデータを取得できる単一のデータ構造を使用して複数の配列要素をグループ化できます。次に、配列属性を実行時に複数回インスタンス化できます(各インスタンスを明示的に定義する必要はありません)。

CPQ Cloud 19Bでは、次の機能を使用できます。

  • 文書デザイナおよびEメール・デザイナの文書へのトランザクション配列の追加
  • トランザクション配列UIの拡張
  • JETレイアウトへのすべての属性の追加の簡略化

文書デザイナおよびEメール・デザイナの文書へのトランザクション配列の追加

メイン文書とサブ文書の両方について、トランザクション配列属性を文書デザイナおよびEメール・デザイナのテンプレートに追加できます。管理者は、ループ・エディタを使用してトランザクション配列データ・セットを反復処理し、関連するテンプレート要素に対応する配列属性を追加することもできます。

  • メイン文書のトランザクション配列属性を追加するには、セクション、表、表の行、テキスト要素またはXSLスニペット要素に配列のループを作成する必要があります。
  • サブ文書のトランザクション配列属性を追加するには、配列のループをサブ文書(明細品目など)のループ内にネストする必要があります。「アウター」ループはセクションまたは表の行に存在し、明細品目(モデルまたは部品)をループする必要があります。ネストしたループは、表の行、テキスト要素またはXSLスニペット要素に作成できます。

メイン文書のトランザクション配列の追加

トランザクション配列をメイン文書に追加し、配列セット品目のループを構成するには、次のステップを実行します。

  1. 文書デザイナ・テンプレートにナビゲートします。「管理」→「コマースおよび文書」→「文書デザイナ」
  2. 「コマース・プロセス」を選択し、該当する文書リンクをクリックします。文書デザイナ・エディタが開きます。
  3. セクション、表、表、表の行、テキスト要素またはXSLスニペット要素を選択します。

  1. 「動的コンテンツ」バーの「ループ」ボタンをクリックします。ループ・エディタが開きます。
  2. 「ループ」ドロップダウンから「トランザクション配列セット」を選択します。

  1. 「トランザクション配列セット」ドロップダウンから、該当する配列セットを選択します。
  2. (オプション)「ソート・キー」ドロップダウンから、ソートする属性を選択します。
  3. (オプション)「ソート・タイプ」ドロップダウンから、ソート・タイプを選択します。
  4. (オプション)「フィルタ」で「はい」をクリックしてループにフィルタを追加し、フィルタ基準を定義します。
  5. (オプション)「拡張」をクリックして、ループをXSL形式で表示される拡張ループに変換します。

  1. 「OK」をクリックして、ループを保存します。テンプレート要素に「ループ」アイコンが追加されます。
  2. トランザクション配列属性を追加します。

  1. テンプレートを保存してデプロイします。

サブ文書のトランザクション配列の追加

サブ文書のトランザクション配列を追加し、配列セット品目をループするようにネストしたループを構成するには、次のステップを実行します。

  1. 文書デザイナ・テンプレートにナビゲートします。「管理」→「コマースおよび文書」→「文書デザイナ」
  2. 「コマース・プロセス」を選択し、該当する文書リンクをクリックします。文書デザイナ・エディタが開きます。
  3. 明細品目ループを含む要素にナビゲートします。

  1. 明細品目ループ内のセクション、表、表の行、テキスト要素、XSLスニペット要素を選択します。
  2. 「動的コンテンツ」バーの「ループ」ボタンをクリックします。ループ・エディタが開きます。
  3. 「ループ」ドロップダウンから「トランザクション明細配列セット」を選択します。

  1. 「トランザクション明細配列セット」ドロップダウンから、該当する配列セットを選択します。
  2. (オプション)「ソート・キー」ドロップダウンから、ソートする属性を選択します。
  3. (オプション)「ソート・タイプ」ドロップダウンから、ソート・タイプを選択します。
  4. (オプション)「フィルタ」で「はい」をクリックしてループにフィルタを追加し、フィルタ基準を指定します。
  5. (オプション)「拡張」をクリックして、ループをXSL形式で表示される拡張ループに変換します。

  1. 「OK」をクリックして、ループを保存します。テンプレート要素に「ループ」アイコンが追加されます。
  2. トランザクション明細配列属性を追加します。

  1. テンプレートを保存してデプロイします。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

ヒントと考慮事項

トランザクション配列が含まれる文書デザイナ・テンプレートまたはEメール・デザイナ・テンプレートを移行する際には、管理者は配列セットとすべての配列セット属性も移行されるようにする必要があります。

たとえば、次のイメージは、文書デザイナの「提案」文書が含まれる移行パッケージを示しています。「amortizationSchedule」配列セットとそのすべての子属性も選択されていることに注意してください。

文書デザイナの文書およびトランザクション配列属性が含まれる移行パッケージ

トランザクション配列UIの拡張

CPQリリース19Bでは、CPQのJETトランザクション配列のユーザーのための、いくつかのユーザビリティが向上されました。ユーザーは、各自の「トランザクション配列」表を変更して、指定した列のみを表示したり、列のサイズを変更したりできます。これらのユーザー・プリファレンスはブラウザ・セッションで保存されます。ユーザーが現在のブラウザ・セッションでこの要素を表示するトランザクションに戻ると、ユーザーの表示プリファレンスを使用してトランザクション配列が表示されます。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

JETレイアウトへのすべての属性の追加の簡略化

この拡張機能では、管理者は、トランザクション配列のすべての配列セット属性をJETレイアウトに一度に追加する、単一ステップのオプションを提供します。以前は、レイアウトから配列セット属性が削除された場合、管理者はレイアウトから配列セットを削除し、レイアウトを保存し、JETレスポンシブ・レイアウト・エディタを終了し、再度JETレスポンシブ・レイアウト・エディタを開始し、その後配列セットをレイアウトに追加し、削除された属性を公開する必要がありました。

CPQ Cloud 19B以降、管理者は「配列セット表」ダイアログで「すべての属性の追加」をクリックするだけで、トランザクション配列のすべての配列セット属性を公開および追加できます。

「配列セット表」ダイアログ

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

差別化

次に示すCPQ Cloud 19Bの拡張機能によって、次世代の販売プラットフォームが強化されました。

  • コラボレーション見積
  • システム構成の拡張

コラボレーション見積

多くのお客様にとって、見積の作成は、様々な知識、職責および関心を持つ複数のユーザーを必要とするチーム作業です。これらの複数の利害関係者が、同時に同じトランザクションを処理してすばやく完了することが必要になります。営業チーム全体では、営業サイクルの会計期限、休日またはキー・マイルストンの前に見積を作成するためのコラボレーションが必要になる場合があります。

以前のバージョンのCPQでは、複数のユーザーが競合なく同一トランザクションで同時に作業することはできなかったため、変更が失われることがあり、ページを頻繁にリフレッシュする必要がありました。これらの競合を防止するためにトランザクション・ロックを導入し、一度に1人のユーザーのみが見積を編集できるようにしました。ただしこれは、ユーザーが基本的には交代で見積を編集する必要があることを意味します。

CPQ Cloud更新19Bでは、複数のユーザーが競合なく単一のトランザクションに対してリアルタイムにコラボレーションできる、コラボレーション見積が導入されています。この機能では、複数のユーザーが1つのトランザクションで同時に作業できるだけでなく、アクティブ・ユーザーを中断することなく、インバウンド統合およびEメール承認を実行できます。

CPQ Cloud 19Bでは、次の機能を使用できます。

  • 見積の同時更新
  • 現在のエディタの表示
  • リアルタイム・アクティビティの表示
  • ロック処理
  • アクティビティ履歴の詳細な変更
  • コマースREST APIの拡張

見積の同時編集

コラボレーション見積の主な利点は、複数のユーザーが1つのトランザクションを同時に編集できることです。これらのユーザーはトランザクションの共有バージョンで連携でき、各ユーザーの変更は保存時にマージされます。また、通常はWebサービスを介して外部システムでトランザクションを更新でき、これらの変更は、UIでトランザクションをアクティブに編集しているユーザーを中断することなくマージできます。

ユーザーがトランザクションを作成するか開くと、コラボレーション・セッションが開始されます。他のユーザーはこのコラボレーション・セッションに参加でき、その全員に文書の最新バージョンが表示されます。すべてのユーザーが退出すると、コラボレーション・セッションは終了します。

コラボレーションでは、ユーザーが属性をクリック・オフしたときに、ユーザーの編集がサーバーに送信されます。これらの編集は他のユーザーに即座に表示されますが、ユーザーが変更処理を起動するまでトランザクションに保存されません。未保存の変更は、複数のユーザーがコラボレーションしている間はトランザクションで保存されます。コラボレーション・セッションが終了すると、未保存の変更はすべて破棄されます。

コラボレーション・ユーザーの編集と処理は、実行時と同じ順序で実行されます。長時間実行中の処理がある場合、後続のすべての変更は前の処理が完了するまで待機します。Eメール承認、統合、Webサービスおよびタイマー・ベースの処理からのトランザクション更新は、ユーザーが実行した処理とともにキューに入れられます。トランザクションを表示しているすべてのユーザーには、これらの変更の完了結果が表示されます。

複数のユーザーがコラボレーションを使用して異なるモデル明細を同時に構成および再構成できますが、各明細を一度に再構成できるのは1人のユーザーのみです。明細は再構成中にロックされ、他のユーザーによる再構成はできません。ユーザーが「再構成」または「カタログから追加」処理を起動しても、セッション・タイムアウトより時間がかかる構成である場合を除き、コラボレーション・セッションではアクティブなままになります。

コラボレーション編集使用可能

次のステップを実行して、コラボレーション編集を使用可能にし、コマース・プロセスのロック解除動作を構成します。

  1. 「コマース・プロセス」ページにナビゲートします。「管理」→「コマースおよび文書」→「プロセス定義」
  2. 該当するコマース・プロセスを選択します。
  3. 「コラボレーション編集」オプションを選択します。

  1. 必要に応じて、「他のユーザーによるロック解除処理の実行を許可」オプションを選択します。
  2. 「トランザクションを自動的にロック解除する処理」リストからロック解除処理を選択します。
  3. 「適用」または「更新」をクリックします。

有効化のステップ

コラボレーション編集を使用可能にするには、管理者が、すべてのユーザーに対してJETレスポンシブUIを使用可能にし、レガシー・デスクトップUIを使用不可にして、コマース・プロセスからセキュアな属性をすべて削除する必要があります。

ヒントと考慮事項

コラボレーション見積を使用する際には、次のヒントを参考にしてください。

  • CPQ Cloud 19Bのコラボレーション・トランザクションでは、セキュアな属性はサポートされていません。コラボレーション編集を使用可能にする場合は、コマース・プロセスからセキュアな属性を削除する必要があります。
  • コラボレーション・トランザクションでは、履歴属性はサポートされていません。履歴属性データは、コラボレーション・セッションで自動更新が開始されると消去されます。CPQ Cloudでコラボレーション編集を使用可能にする場合は、コマースのJETトランザクションUIレイアウトから履歴属性を削除することをお薦めします。
  • CPQ Cloud 19Bのコラボレーション・トランザクションでは、複数のトランザクションに影響する操作や処理はサポートされていません。これらのイベントが失敗しても、コラボレーション・セッションの他のユーザーは影響を受けません。たとえば、コラボレーションが使用可能になっている場合、複数のトランザクションを更新するSOAP updateTransaction要求は失敗します。単一トランザクションを更新するSOAP updateTransaction要求は、引き続き機能します。
  • 自動更新を使用して配列セット値を設定する場合、JSONで行番号を指定することが重要です。そうしないと、すべての行が削除され、再作成されます。これによってレンダリングの問題が発生する可能性があります。
  • コマース・プロセスでコラボレーション編集が使用可能になっている場合、モバイル・レイアウトはコマースJETトランザクションUIレイアウトに置き換えられます。
  • ユーザーが明細品目の詳細ページを表示しているときに、その明細品目が別のユーザーによって削除された場合、レコードはすぐに削除され、変更内容は失われます。ユーザーはブラウザのナビゲーション・ボタンを使用してメイン文書に戻る必要があります。
  • モデルの再構成中にユーザーのコラボレーション・セッションがタイムアウトした場合、そのモデルに対するロックは解除されます。別のユーザーがそのモデルを開いた場合、最初のユーザーはそのモデルを保存できません。
  • 印刷およびEメール処理には、文書の生成時に保存された属性値のみが含まれます。処理の起動後に他のユーザーが入力した未保存の変更は、出力文書に含まれません。
  • コピー処理には、トランザクションの複製の作成時に保存された属性値のみが含まれます。処理の起動後に他のユーザーが入力した未保存の変更は、新しいコピーには引き継がれません。
  • 属性に対する制約ルールまたは単純な検証でただちにエラーがトリガーされるような値を入力した場合、その値は問題が解決されるまで他のユーザーと共有されません。処理が実行されるまでエラーをトリガーしない入力値は他のユーザーと共有され、処理の実行時にエラーが表示されます。

現在のエディタの表示

現在のエディタの表示には、トランザクションで現在作業中の他のユーザーのリストが表示されます。コラボレーション見積が使用可能になっており、複数のユーザーがトランザクションでアクティブになっている場合は、コラボレーション見積アイコンが表示されます。また、このアイコンには他にアクティブになっているユーザーの数も示されます。たとえば、次の図は、他に4人のアクティブなユーザーが存在するコラボレーション見積セッションを示しています。

コラボレーション・アイコンをクリックすると、トランザクションを編集している他のユーザーのリストを表示できます。各ユーザーには色が割り当てられ、これによってすべてのユーザーが誰が変更を行っているかを識別できます。次の図は、他に4人のユーザーが存在するアクティブ・ユーザー・リストを示しています。

次の図に示すように、アクティブ・ユーザー・リストの名前にポインタを重ねると、そのユーザーのEメール・アドレスが表示されます。これにより、類似した名前のユーザーを区別できます。

ユーザーは、「戻る」処理を起動してコラボレーション・セッションを終了するまで、アクティブ・ユーザー・リストに残ります。ユーザーが「戻る」処理を起動せずにトランザクションから移動した場合は、タイムアウトするまでコラボレーション・セッションでアクティブなままになります。コラボレーション・セッションのタイムアウトは、ログイン・セッションのタイムアウトと同じです。通常、ログイン・セッションのタイムアウトは30分に設定されています。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

ヒントと考慮事項

現在のエディタの表示を使用する場合は、次のヒントを参考にしてください。

  • ユーザーのタイムアウト後、コラボレーション・セッションから削除されるまでにわずかな遅延が生じることがあります。また、ユーザーがログアウトした場合や非アクティブであったためにログアウトした場合も、コラボレーション・セッションから削除されます。
  • 別のユーザーが見積に参加してから、そのユーザーが現在のエディタのリストに表示されるまでにわずかな遅延が生じることがあります。
  • RESTまたはSOAP APIを使用してトランザクションを更新する統合ユーザーは、アクティブ・ユーザー・リストに表示されません。
  • Eメール承認から更新するユーザーは、アクティブ・ユーザー・リストに表示されません。

リアルタイム・アクティビティの表示

複数のユーザーが1つのトランザクションで連携して作業する場合、他のユーザーによる編集内容およびその変更結果を確認できることが重要です。また、最新バージョンのトランザクションの最新のビューが常に表示されている必要があります。リアルタイム・アクティビティの表示では、特定のユーザーが編集している属性、製品、セクションまたはタブに、そのユーザーに割り当てられている色がフラグ付けされて表示されます。たとえば、次の図では、「割引合計%」属性の右側にフラグが表示されています。これは、別のユーザーが現在この属性を変更していることを示します。

次の図に示すように、フラグにポインタを重ねると、更新を行っているユーザーの名前が表示されます。

別のユーザーが別のタブで属性を変更している場合は、そのタブの右側にフラグが表示されます。たとえば、次の図はオーダー情報タブで別のユーザーが変更を行っていることを示しています。

コラボレーション見積では、変更について定期的にポーリングし、別のユーザーの変更結果である更新された値を強調表示します。たとえば、次の図では、別のユーザーがUltra 135 Laptopの数量を更新したことを示しています。変更が保存されるまで、すべてのユーザーの数量フィールドおよび自動更新によって更新されたフィールドが強調表示されます。これにより、トランザクションで作業しているすべてのユーザーが、変更内容を把握できます。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

ヒントと考慮事項

リアルタイム・アクティビティの表示を使用する場合は、次のヒントを参考にしてください。

  • 別のユーザーが属性をクリックしてからユーザー・アクティビティ・フラグが表示されるまでにわずかな遅延が生じることがあります。また、別のユーザーが変更を行ってから更新された値が表示されるまでにわずかな遅延が生じることがあります。サイトの応答性の調整を希望する場合は、My Oracle Supportでチケットをオープンしてください。
  • 他のユーザーが明細をアクティブに編集している間は、その明細品目グリッドで品目を編集しないようにする必要があります。
  • 次の属性タイプとやりとりしている場合、アクティビティ・フラグは表示されません。
    • ファイル添付属性
    • ブール属性
    • 日付ピッカーを使用して更新された日付属性
    • スピナー・コントロールを使用して更新された整数属性
    • ラジオ・ボタンとして表示されたメニュー項目
    • チェック・ボックスとして表示された複数選択メニュー項目

ロック処理

コラボレーション見積を使用可能にすると、トランザクション所有者がトランザクションに対するアクティビティを凍結し、それ以上の変更を防ぐことが必要になる場合があります。たとえば、見積を承認のために発行する場合や、見積を確定してオーダーに変換する場合などです。ロック処理は、メイン文書で使用可能な新しいコマース処理タイプであり、ユーザーはトランザクションをロックできます。トランザクションがロックされると、ロックしているユーザーのみが変更を加えられます。他のユーザーは、読取り専用モードでトランザクションを表示することのみが可能です。たとえば、次に示す図では、トランザクションのロック処理をクリックできます。

ロック処理は、JETのトランザクションUIでは自動的に使用可能になりません。管理者は、ロック処理を作成し、コマースJETレスポンシブ・レイアウトに処理を追加する必要があります。

あるユーザーがトランザクションをロックした場合、他のユーザーは、次の図に示すように、同時に編集しているユーザーを表示して、ロックしたユーザーを確認できます。

管理者がコマース・プロセスに対してトランザクション・ロックを使用可能にすると、トランザクション・マネージャに「ロック・ステータス」列が表示されます。ロックされている各トランザクションの横にある「ロック・ステータス」列にアイコンが表示されます。

トランザクションのロック解除

管理者が「トランザクションを自動的にロック解除する処理」リストで選択しているいずれかのメイン文書処理を、トランザクション所有者が実行すると、ロックされたトランザクションはロック解除されます。たとえば、管理者が「トランザクションを自動的にロック解除する処理」として「戻る」および「バージョン」を選択している場合は、トランザクションを編集するためにロックしたユーザー(トランザクション所有者)が「戻る」または「バージョン」をクリックすると、トランザクションのロックは解除されます。トランザクション所有者がCPQ Cloudからログアウトするか、トランザクション所有者のCPQ Cloudセッションがタイムアウトすると、ロックされたトランザクションは自動的にロック解除されます。

管理者が「プロセス管理」ページで「他のユーザーによるロック解除処理の実行を許可」チェック・ボックスを選択しており、メイン文書に「ロック解除」タイプの処理が指定されている場合に、その処理を「関係者プロファイル」でトランザクション所有者以外のユーザーが使用できるように指定されていると、それらのユーザーはロックされたトランザクションをロック解除できます。

コマース・ロック処理の作成

コマース・ロック処理を作成するには、次のステップを実行します。

  1. 「コマース・プロセス」ページにナビゲートします。「管理」→;「コマースおよび文書」→「プロセス定義」
  2. 「ナビゲーション」ドロップダウン・メニューから「文書」を選択し、「リスト」をクリックします。
  3. 「処理リスト」ページの下部にある「追加」をクリックします。
  4. 「ラベル」フィールドに処理名を入力します。
  5. 一意の変数名を入力します。 「変数名」フィールドは自動的に入力されます。エントリは保存前に変更できますが、値の保存後は読取り専用になります。
  6. 「処理タイプ」ドロップダウン・メニューから「ロック」を選択します。

  1. 「追加」をクリックします。

  1. 必要に応じて、処理の摘要を入力します。
  2. 処理アイコンを定義するには、「参照」をクリックします。
  3. 処理のビューを定義するには、「文書ビュー」タブをクリックします。
  4. 「適用」または「更新」をクリックします。

有効化のステップ

CPQ Cloud 19Bから、コラボレーション見積またはトランザクション・ロックが使用可能になっているコマース・プロセスでは、新しいコマース・ロック・タイプ処理を使用できます。

アクティビティ履歴の詳細な追跡

コラボレーション見積を使用すると、複数のユーザーが同時に異なる属性を変更できます。値を変更するユーザーは、処理を実行してデータベースに保存するユーザーと同じでない場合があります。アクティビティ履歴の詳細な追跡では、個々の相互作用と変更を行ったユーザーを記録することで、履歴が改善されます。次の例では、履歴に3つのエントリが表示されています。

  • Richard Brownがトランザクションをオープンし、ステップを更新します。
  • Susan Davisがトランザクションをオープンし、コラボレーション・セッションに追加され、オープン時には変更を加えません。
  • Susan Davisが住所を入力します。これは相互作用であり、処理を起動しないため、処理は指定されません。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

ヒントと考慮事項

コラボレーションの表示履歴の変更は、XMLで処理変数名を指定しません。管理者は、これらのエントリを明確かつ簡潔な方法で表すようにXSLを調整できます。

コマースREST APIの拡張

コラボレーション見積のコマースREST APIの拡張機能は、特定の品目をどのユーザーが編集しているかをやりとりしたり、新しいコラボレーション固有のエラー・メッセージを追加したりする機能を提供します。CPQ Cloud 19Bでは、変更を追跡するための「revisionId」パラメータ、および変更された品目をユーザーに通知するためのフォーカス・オブジェクトが導入されています。

改訂IDパラメータ

「revsionId」パラメータは、ほとんどのコマース処理REST APIの要求およびレスポンス本文に含めることができます。revisionIdは、コラボレーションのためのクライアントとサーバー間の通信における重要な部分です。これにより、サーバーではクライアントからの最新の改訂を識別できます。データ変更の最新の改訂は、最後のリビジョンの上に適用されます。改訂IDがないと、あるクライアントからの最新でない要求によって、別のクライアントが要求した同時変更が誤って元に戻される可能性があります。

cacheInstanceIdとは異なり、「-1」は有効なrevisionId値ではありません。トランザクションを初めてロードする場合、revisionIdパラメータは要求から省略されます。最初の要求の後、クライアントはすべてのレスポンスからrevisionIdを取得し、クライアント側に格納して、次の要求に含めます。

重要: 現在、次のコマース処理では、revisionIdパラメータを使用できません。_dropCache、_send_email、_print_document、_pipelineViewer、_retrieve_alternate_address。これらの処理ではrevisionIdパラメータを送信しないでください。

フォーカス・オブジェクト

フォーカス・オブジェクトは、ユーザーがいつ特定の品目を編集し、Interactコールで送信したかを識別します。アクティブなコラボレーション・ユーザーがリストされ、ユーザーがフォーカス品目をロックしたかどうかが示されます。

要求に次のフォーカス値が含まれている場合のサーバーの動作を示します。

フォーカス値

サーバーの動作

属性変数名

サーバーは、5秒間のタイムアウトでユーザーのフォーカスを対応する属性に設定します。

空の文字列

サーバーによってユーザーのフォーカスが削除されます。

Null

サーバーによってユーザーのフォーカスが変更または削除されることはありません。

クライアントはnullのフォーカス値を送信しないようにする必要があります。

有効化のステップ

コマースREST APIの拡張機能は、CPQ Cloud 19Bのv8 Webサービスで自動的に使用可能になります。管理者は、これらの新機能を使用できるように、これらのCPQ Webサービスとやり取りするシステムを更新する必要があります。

ヒントと考慮事項

コラボレーション見積でコマースREST APIを使用する場合は、次のヒントを参考にしてください。

  • コラボレーション見積を使用可能にすると、CPQでは、トランザクションの共有状態に関連して各クライアントの状態を判断しようとします。このため、cacheinstanceidを介してCPQに状態管理を要求する「_interact」エンドポイントへのコールでは、コラボレーション見積が使用可能になった後のレスポンスに違いが生じることがあります。ヘッドレスUIを使用してコラボレーション機能を作成する場合は、次のようにします。
    • revisionIdがすべてのInteract要求に含まれている必要があります。
    • 最後のInteract要求以降に変更された属性のみを送信する必要があります。
  • コラボレーション見積が使用可能になっている場合、明細品目の順序番号とグループ順序番号はInteract処理を介してのみ更新できます。他の処理による順序番号またはグループ順序番号は無視されます。これには、REST API要求を使用したアドホック部品の追加が含まれます。要求の順序番号データは無視され、品目は既存の明細品目リストの最後に追加されます。
  • クライアントは、すべてのコラボレーション・ポーリング・コールについてユーザーの現在のフォーカスを送信する必要がありますが、他のInteractコールからのユーザーの現在のフォーカスを除外することが予期されます。

システム構成の拡張

システム構成とは、ユーザーがCPQ Cloudでシステム全体を総合的に定義する関連するモデルのグループを使用して、販売する製品または製品のセットを構成し、まとめる方法を指します。システムとは、他のすべてのモデルを含むシステム・ルートがある、接続された構成可能モデルの階層的配置です。

CPQ Cloud 19Bでは、次の機能を使用できます。

  • システム・ナビゲーション・パネルのステータス表示の拡張
  • システム・ナビゲーション・パネルの品目命名の拡張
  • 構成パイプライン・ビューアでのシステム・データJSONの表示
  • BOM関連モデルのお気に入りサポート

システム・ナビゲーション・パネルのステータス表示の拡張

システム・ナビゲーション・パネルには、システムの階層を示すためのモデルや部品のアイコン、およびユーザー処理が必要なモデルを特定するためのステータス・アイコンが表示されます。CPQ Cloud 19Bでは、システム構成モデルのステータスを表示するためのシステム・ナビゲーション・パネルが拡張されています。

パネルには、有効、不完全および無効な品目が表示されます。また、モデルに警告またはエラーがあるかどうかも示します。次の表では、システム・ナビゲーション・パネル内のモデルで可能な状態と、各状態に対して起動が許可されるかどうかを示します。

たとえば、次の図は5つのモデルがあるシステム構成を示しています。システム・ナビゲーション・パネルのステータス・アイコンは、ブレード・サーバー、ルーターおよびセキュリティのモデルの構成が有効で完全であることを示しています。ラック・サーバー・モデルとバックアップ・デバイス・モデルのステータス・アイコンは、これらの品目が構成済でないことを示しています。

ステータス・アイコンが表示されたシステム・ナビゲーション・パネル

システム・ナビゲーション・パネルのスタイルのカスタマイズ

デフォルトのシステム・ナビゲーション・パネル要素は、CSSファイルを使用してカスタマイズできます。ルート品目モデルには一意のクラスがあります。ステータス・アイコンはルート・モデルには適用されません。子モデルは、モデル構成のステータスを示す4つの異なるクラスで表されます。警告またはエラーが存在する場合、該当するクラスが関連するモデルに適用されます。必要に応じて、管理者は代替CSSファイルを使用してシステム・ナビゲーション・パネルのスタイルをカスタマイズし、特定の警告またはエラー・クラスに異なるスタイルまたはアイコンを割り当てることができます。

次の表は、デフォルト・アイコンを示し、ステータス、警告およびエラー・クラスのCSSクラス名を示しています。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

システム・ナビゲーション・パネルの品目命名の拡張

システム・ナビゲーション・パネルには、BOM属性マップ表の新しい属性マッピング・タイプで定義できる品目名が表示されるようになりました。これにより、管理者はモデルまたは部品品目の個々のインスタンスに動的に名前を付けることができます。つまり、BOM構成内で単一の品目が複数回参照される場合に、異なる名前を付けることができます。さらに、システム内の部品には「部品表示番号」が表示されるようになりました。

例: 次の図は、BOM属性マッピング品目名(赤で強調表示)を持つシステム構成を示しています。この構成では、2つのバックアップ・デバイス・モデルが追加されています。最初のバックアップ・デバイス・モデルは、「コンポーネント名」属性を使用して「プライマリ・バックアップ」という名前に変更されました。これにより、BOM属性マップ表の新しい「DISPLAY_NAME」ターゲット・タイプを使用して、システム・ナビゲーション・パネルのモデル名が更新されます。2つ目のバックアップ・デバイス・モデルの名前も、そのモデルの構成ページで「セカンダリ・バックアップ」に変更されました。

青色で強調表示されている品目はシステム部品を表し、ここでは部品番号(ASB)ではなく「部品表示番号」(SSDバックアップ)が表示されています。部品表示番号の機能の詳細は、CPQ Cloudの管理オンライン・ヘルプを参照してください。

次の図は、BOM属性マップ表のバックアップ・デバイスのエントリを示しています。

BOM属性マッピング品目名または部品表示番号を使用して名前変更された品目は、「部品構成表」パネル、「推奨品目」パネル、「お気に入り」およびコマース・トランザクションUIで更新された名前が表示されます。

次の表に、システム・ナビゲーション・パネルでの品目の命名の優先順位を示します。

モデル 部品番号

BOM属性マッピング品目名

BOM属性マッピング品目名

BOMモデル名 部品表示番号
  部品番号

明細BOM表示名属性

CPQ Cloud 19Bでは、BOM属性マッピング品目命名をサポートするための_line_bom_display_nameコマース・サブ文書システム属性が導入されています。

  • この属性は、構成に設定された「表示名」の値を保持します。
  • この属性はBMLを介してのみ使用可能です。管理者は、購入側のコマース・トランザクションにこの値を表示するために、文字列を受け入れる属性にこれを出力する必要があります。
  • 表示名が定義されていない場合、属性値は空白になります。

BOM属性マッピングを使用した品目名の表示

BOM属性マッピング品目名を実装するには、次のタスクを実行する必要があります。

  1. 新しい品目名を取得するための構成属性を作成します。
  2. 該当するモデルの「構成フロー」ページに属性を追加します。
  3. BOMの属性マップ表に行を追加し、次の表に示されているフィールドに該当するデータを入力します。

重要: サイトにBOM属性マップ表が存在しない場合、この表を追加および実装するには、BOM実装ガイドを参照してください。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

構成パイプライン・ビューアでのシステム・データJSON全体の表示

構成パイプライン・ビューアは、システム構成の実装時または保守時に、管理者が構成設定を確認するのに役立ちます。CPQ Cloud 19B以降は、構成パイプライン・ビューアの「システム構成」タブにシステム・データJSON全体が表示されます。これによって、管理者には、システム全体を表す階層型JSON構造、およびシステム内に構成されているすべてのモデルの主要コンポーネントが提供されます。「BOM品目インスタンス」タブには、現在のモデルのJSONが引き続き表示されます。

パイプライン・ビューアの「システム構成」タブ

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

BOM関連モデルのお気に入りサポート

「お気に入り」では、各ユーザーがお気に入りの製品と部品をリストして、「お気に入りリスト」からすばやくアクセスして見積を作成できます。お気に入りリストは、カタログや部品とは独立して保持されます。CPQ Cloud 19B以降、ユーザーはBOM関連モデルおよびシステム構成をお気に入りとして保存できます。関連する部品およびモデルは、階層順に表示されます。システム構成は、「構成」または「コマース」からお気に入りに追加できます。選択できるBOM品目は、ルートのみです。ただし、ルート・モデルまたは子孫モデルのいずれかからの推奨品目は、「コマース」からお気に入りとして個別に追加できます。構成内から、現在選択されているすべての推奨品目とともに、システム全体がお気に入りとして追加されます。オプションおよび必須の推奨品目がお気に入りに追加されると、それらを追加したモデルのすぐ下に表示されます。

BOM以外のお気に入りがトランザクションに追加されると、品目はお気に入りに保存されているとおりに追加されます。CPQ 19Bでは、BOM以外の品目および以前に保存したお気に入りの動作は変更されません。

BOMベースのお気に入りがトランザクションに追加された場合、その品目は、起動を経てからトランザクションに追加されるため、お気に入りとは異なることがあります。この動作は既存のお気に入り機能とは異なります。

モデルにBOMマッピング・ルールが定義されている場合、推奨品目ルールまたは価格設定を変更すると、トランザクションに追加される内容に影響します。したがって、お気に入りに表示されるものが、トランザクションに追加されるものと一致しない場合があります。変更された品目を再構成して保存することで、更新された品目をお気に入りに同期できます。次の状況では、変更が発生します。

  • BOM関連のお気に入りでアクティブな推奨品目ルールに品目の変更がある場合、そのBOM品目はルールで定義された品目を反映して更新されます。
  • BOM関連のお気に入りでアクティブな推奨事項ルールに品目の変更がある場合、推奨事項は、新しい条件要件、処理属性および値に応じて起動時に呼び出されます。
  • BOMタイプのお気に入りに含まれるモデルでアクティブな価格設定ルールを変更した場合、価格は更新されます。
  • 属性値価格設定(AVP)が変更された場合、価格は現在のAVP価格に従って更新されます。

起動がブロックされた場合は、品目をトランザクションに追加する前に、BOM関連のお気に入りを再構成する必要があります。次の状況では、起動が失敗します。

  • BOM階層が変更され、BOM関連のお気に入りと一致しない場合。
  • システム更新によってルート・モデルまたは子モデルで制約エラーが発生した場合。

お気に入りリスト・ページ

システム構成全体および潜在的なすべての推奨品目に対してお気に入りエントリが作成されます。これらのエントリはすべて「お気に入り」ページに表示されます。

次のBOM関連情報が「お気に入り」リストに表示されます。

  • 名前: モデルの属性マッピング品目名またはBOMモデル名と、部品の属性マッピング品目名、部品表示名または部品番号
  • 数量: 有効数量または展開数量(親数量を乗じた値)
  • 合計価格: BOMモデルの場合、明細数量は複数にでき、お気に入り品目の合計価格を計算する際にはこの数量が使用されます。これは、単価ではモデル数量が1とみなされる、標準の構成の合計価格とは異なります。

お気に入りの詳細ページ

お気に入りの詳細ページには、選択したお気に入り明細品目の情報が表示されます。次の表では、このページのセクションについて説明し、セクションがルート品目、子モデルまたは部品で使用可能であるかどうかを示します。

次の図は、システム構成ルート品目のお気に入りの詳細ページを示しています。

次の図は、システム構成子モデルのお気に入りの詳細ページを示しています。

次の図は、システム構成内の部品のお気に入りの詳細ページを示しています。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

ヒントと考慮事項

以前のリリースで追加された次のコマース・システム変数は、コマース・システム・サブ文書属性に変換されました。

  • _line_bom_model_path (18Bで追加)
  • _line_bom_condition_index (18Dで追加)
  • _line_bom_sequence_index (18Dで追加)

重要: これらの変数をデフォルトのコマース・サブ文書属性に使用すると、同じ機能を提供するBML関数に自動的に変換されます。他にこれらのシステム変数を使用している場合は、新しいコマース・システム・サブ文書属性に更新する必要があります。

お客様の要望に応えた機能と拡張

CPQ Cloud 19Bでは、お客様の要望により、次の機能および拡張が導入されました。

  • 承認理由のテキスト入力
  • コマース処理のクローニング
  • サポートされている通貨の拡張
  • BMQL JOIN句でのすべての列の選択
  • トランザクション・カウントの設定

承認理由のテキスト入力

19Bでは、承認理由コメントのテキスト入力が1000文字から4000文字に増えました。これにより、より詳細な理由情報を入力できるようになりました。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

コマース処理のクローニング

CPQ Cloud 19Bでは、コマース処理および関連付けられているすべての処理プロパティのクローニングがサポートされています。

コマース処理をクローニングするには、次のステップを実行します。

  1. 「プロセス」ページにナビゲートします。管理ホーム→「コマースおよび文書」→「プロセス定義」

  1. プロセスの「ナビゲーション」ドロップダウンから「文書」を選択し、「リスト」をクリックします。「文書リスト」ページが表示されます。

  1. 文書の「ナビゲーション」ドロップダウンから「処理」を選択し、「リスト」をクリックします。「処理リスト」ページが表示されます。
  2. 処理リスト・ページで、チェック・ボックスをクリックしてコマース処理を選択します。
  • クローニングするコマース処理の横にあるチェック・ボックスを選択し、「クローン」をクリックします。

重要: 一度にクローニングする対象として選択できるコマース処理は1つのみです。管理リスト・ページから複数の処理を選択すると、エラー・メッセージが表示されます。

  • クローニングするコマース処理をクリックします。「管理処理」ページが表示されたら、「クローン」をクリックします。

新しくクローニングされた処理の「管理処理」ページが表示されます。

  1. 新しくクローニングされた処理のラベルを「ラベル」フィールドに入力します。
  2. 「変数名」フィールドに、新しくクローニングされた処理の一意の変数名を入力するか、デフォルトの変数名をそのまま使用します。

  1. 「クローン」をクリックします。新しくクローニングされた処理の「管理処理」ページが表示されます。
  2. 必要に応じて、「管理処理」ページを使用して、新しくクローニングされた処理を変更します。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

サポートされている通貨の拡張

この拡張によって、サポートされている通貨リストに、標準およびグローバルに受け入れられている通貨コードが表示されます。CPQ Cloud 19Bでは、次の表に示すように、通貨コードと定義が更新されました。

19Bの新しい通貨および通貨コード

以前の通貨および通貨コード

ベラルーシ・ルーブル(BYN)

ベラルーシ・ルーブル(BYR)

モーリタニア・ウギア(MRU)

モーリタニア・ウギア(MRO)

サントメおよびプリンシペ・ドブラ(STN)

サントメおよびプリンシペ・ドブラ(STD)

ベネズエラ・ボリバル(VES)

ベネズエラ・ボリバル(VEF)

19Bの通貨コードに更新するには、次のステップを実行します。

  1. 「会社管理」ページにナビゲートします。管理ホーム→「一般」→ホストされている会社情報、または、管理ホーム→「パートナ組織」→「会社管理リスト」→会社名の選択
  2. 「サポートされている通貨」リストからクリックして通貨を使用可能にします。

  1. 「更新」をクリックします。

有効化のステップ

サポートされている通貨の拡張機能をCPQ Cloud 19Bサイトで使用可能にするには、サービス要求(SR)が必要です。

BMQL JOIN句でのすべての列の選択

CPQ Cloud 19Bでは、2つ以上の表を含むデータ表問合せのBMQL JOIN句の列に、Select *関数をサポートしています。多数の列があるデータ表では、これによってBMQL文が大幅に簡略化され、データ表問合せで列が欠落するリスクが軽減されます。

データ表JOIN文でSelect *関数を使用するには、次のことが必要です。

  • JOINの対象の2つのデータ表がデプロイされている必要があります
  • 両方のデータ表に一致したデータを含む列があります
  • 少なくとも1つの結合列に索引を付ける必要があります

次の例は、2つの表を結合するSELECT文を示しています。

SELECT Order.OrderId, Products.ProductId, Products.Name, Products.UnitPrice FROM Products INNER JOIN Orders ON Products.ProductId = Orders.ProductId

SELECT *を使用すると、次の例に示すように、この文を簡略化できます。

SELECT * FROM Products INNER JOIN Orders ON Products.ProductId = Orders.ProductId

有効化のステップ

BMQL JOIN句ですべての列を選択する拡張機能は、CPQ Cloud 19Bサイトで自動的に使用可能になります。

ヒントと考慮事項

管理者は、JOINした2つのデータ表のいずれかを変更すると1つの問合せに影響があることに留意してください。

トランザクション・カウントの設定

「コマース設定」ページに新しい「トランザクション品目カウント使用不可」設定が追加されました。管理者は、トランザクション・マネージャが表示されるときに、システムで正確なトランザクション・カウントを実行するかどうかを決定できます。トランザクション・カウントを使用不可にすると、多数のトランザクションがある場合に、トランザクション・マネージャのロードに必要な時間が短縮されます。

「トランザクション品目カウント使用不可」設定が選択されている場合、ページに表示されるトランザクション・カウントにはトランザクションの正確な合計数は表示されず、「 / Many」と示されます。たとえば、ページ下部のトランザクション・カウントには、「1 ? 25 / Many」、「1 ? 50 / Many」、「51 ? 100 / Many」などと示されます。

トランザクション品目カウント使用不可の例

トランザクション・カウントを使用不可にするには、次のステップを実行します。

  1. コマース・オプション・ページにナビゲートします。管理ホーム→「コマースおよび文書」→「コマース設定」
  2. 「トランザクション品目カウント使用不可」「はい」をクリックします。

  1. 「更新」をクリックします。トランザクション・カウントでは正確なトランザクション・カウントが実行されなくなります。

重要: 「トランザクション品目カウント使用不可」設定のデフォルトは「いいえ」です。

有効化のステップ

この機能を有効化するうえで必要なステップはありません。

ヒントと考慮事項

トランザクションが非常に多く、トランザクション・マネージャのロードが遅い場合は、トランザクションのロード時間を短縮するために、この機能を使用することを検討してください。

アップグレード前の考慮事項

既知の機能の動作変更

CPQ Cloud 19Bでは、既知の機能に対する次の変更が実装されています。

  • 自動更新スクリプトで更新された属性が、属性の単純検証で無効になる場合は、自動更新を再度実行する前に、属性を手動で有効な値に更新する必要があります。
  • テンプレートを変更する場合、FullAccessユーザーおよびSuperUser管理者は、文書デザイナ・エディタ内の「管理処理」バーで「XSL」ボタンを使用できます。詳細は、CPQ Cloudのオンライン・ヘルプを参照してください。
  • BOM属性マッピングとコマースのデフォルト値の操作の順序が変更され、属性マッピング値によってデフォルト・データが上書きされるようになりました。以前のリリースでは、属性のマップされた値は、属性にデフォルト・データもある場合は上書きされていました。

移行

移行センターまたは移行パッケージを使用してサイト間で移行する場合、両方のサイトで同じメジャー更新を使用する必要があります。コンテンツの移行は、同じメジャー更新内のマイナー更新間でのみ実行できます。メジャー更新間の移行は実行できません。

  • 「メジャー更新」 = 更新19B
  • 「マイナー更新」 = 更新19Bパッチ1

解決済の既知の問題

リリース19Bで修正されたバグについての情報は、My Oracle SupportおよびCPQ Cloudオンライン・ヘルプでCPQ Cloud 19Bの解決済の既知の問題に関するドキュメントを参照してください。

翻訳

CPQ Cloud 19Bでは、システム定義の一部のメッセージとコンポーネントに対し、文字列が一部削除され、別の文字列が加えられました。システム定義の文字列で独自の実装固有の翻訳を作成した場合、一部の文字列は表示されなくなります。その他の文字列は英語で表示されるようになります。新たに英語で表示される文字列は翻訳する必要があります。

これらの大半のメッセージとコンポーネントはCPQ Cloudの管理側にあります。ただし、更新インストールをデプロイする前に、エンド・ユーザーと管理ページの両方をレビューして、すべての文字列が指定の言語で表示されていることを確認する必要があります。

翻訳ステータス

CPQ Cloudでは、シングルおよびマルチバイトの両方の文字セットの利用をサポートしています。ご利用のサイトで新しい言語を有効化するには、My Oracle Supportでサービス要求を発行してください。

次の言語については、プラットフォームとリファレンス・アプリケーションの両方で、CPQ Cloudのユーザー・インタフェース上での翻訳を利用できます。

  • 中国語(簡体字) [中国]
  • 中国語(繁体字) [台湾]
  • チェコ語[チェコ共和国]
  • デンマーク語[デンマーク]
  • オランダ語[オランダ]
  • 英語
  • フィンランド語[フィンランド]
  • フランス語
  • フランス語[カナダ]
  • ドイツ語
  • ハンガリー語[ハンガリー]
  • イタリア語
  • 日本語[日本]
  • 韓国語[韓国]
  • ノルウェー語(ボークモール語) [ノルウェー]
  • ポーランド語[ポーランド]
  • ポルトガル語[ブラジル]
  • ルーマニア語[ルーマニア]
  • ロシア語[ロシア]
  • スペイン語(全世界)
  • スウェーデン語[スウェーデン]
  • トルコ語[トルコ]

アップグレード後の考慮事項

本番環境にアップグレードする前に、Oracle CPQ Cloud 19Bのすべてのテスト・インスタンスをアップグレードしてテストします。

ブラウザ・サポート

CPQ Cloudは、Oracle Software Webブラウザ・サポート・ポリシーの基準を満たすすべてのブラウザ・バージョンをサポートしています。

サポートされているブラウザ・バージョンの使用時に問題が生じた場合は、My Oracle Supportでチケットをオープンして問題を解決してください。サポートされているブラウザの使用時に問題が生じた場合は、修正プログラムが配信されるまで認定ブラウザ・バージョンを使用してください。認定ブラウザは現在の市場シェアに基づいて選択され、現在のバージョンの標準機能で動作するように徹底的にテストされています。

認定ブラウザ

Windows

  • Google Chrome 73.x
  • Mozilla Firefox 66.x
  • Internet Explorer 11.x

重要: サイトに追加のJavaScript、代替CSS、または他のカスタム機能が含まれている場合は、選択されたブラウザとの互換性の問題が存在する可能性があります。カスタマイズはアドオンの作業が必要な場合があります。利用できる回避策と細かい修正を判断するためには、My Oracle Supportに連絡してください。

Salesforce統合サポート

オラクル社は、Oracle CPQ Connector for Salesforceのバージョン8 (インストール・パッケージ・バージョン1.10)とバージョン8.1 (インストール・パッケージ・バージョン8.1)を正式にサポートしています。レガシーOracle CPQ Commerce統合のバージョン7.2も引き続きサポートします。

重要: これらのパッケージの以前のバージョンは今後も機能する見込みですが、発生する新たな問題にオラクルが対応することはありません。サポートされている最新のバージョンにアップグレードすることをお薦めします。

トレーニング

現在使用中のバージョンとこれからアップグレードするバージョンまでのすべてのバージョンの、すべての新機能、解決済の既知の問題、および機能的な既知の問題を確認するために、リリース・ドキュメントを参照してください。

Oracle CPQ Cloud 19Bで導入された新機能を理解するには、CPQ Cloudオンライン・ヘルプを参照してください。その他のヘルプについては、My Oracle Supportを参照してください。

このドキュメントに明確に記載されていない情報については、Oracle CPQ Cloud 19Bの製品のヘルプに対するソフトウェア・サポート、またはOracle CPQ Cloudコンサルティング・チームに確認してください。

追加情報

Oracle CPQ Cloudの詳細は、Oracle CPQ Cloudのドキュメント・サイトを参照してください。

免責事項

このドキュメントの詳細は、高度な情報提供の目的でのみ使用され、仕様としてまたはオンライン・ヘルプの代用として使用することを目的としていません。後続リリースにアップグレードする際に、コマース・プロセス、構成またはグローバル機能設定の再デプロイメントが必要な場合があります。統合XSLファイルまたはAPIの変更も必要な場合があります。

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