本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 機能 | ノート |
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2019年11月8日 | 初版作成。 |
Oracle Configure, Price, and Quote (CPQ) Cloudの使用により、商談から見積、オーダーまでの一連のプロセス(製品の選択、構成、価格設定、見積作成、オーダーおよび承認のワークフローを含む)を合理化できます。CPQ Cloudは柔軟性と拡張性の高いエンタープライズ対応ソリューションです。直販や間接、Eコマースといった販売チャネルを通じて製品やサービスを販売するあらゆる規模のお客様にご利用いただけます。
このガイドでは、Oracle CPQ Cloud 19Dの新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。
主なリソース
詳細および手順は、CPQ Cloud管理オンライン・ヘルプを参照してください。
CPQ Cloud 19Dでは、管理オンライン・ヘルプに新しい管理者向けのビデオが追加されました。これらのビデオでは、いくつかの管理タスクの簡単なデモンストレーションが提供されます。
セキュリティおよび新機能
システムでセキュリティの構造に変更が生じた場合は、実装する新機能についてセキュリティ管理者にアドバイスの提供が必要になる可能性があることに留意してください。
フィードバックをお寄せください
本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、cpqcloud_documentation_us_grp@oracle.comまでお送りください
列の定義:
レポート = 新規または変更済の、オラクル社提供の実行可能レポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムのマイナーな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
顧客による処理が必要 = これらの機能をエンド・ユーザーが使用できるようにするには、処理を実行する必要があります。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新規または拡張BIサブジェクト領域は、レポートにまず組み込む必要があり、b)新規Webサービスは使用する前に統合する必要があり、c)ユーザー・ロールに機能を割り当てないと機能にアクセスできません。
エンド・ユーザーがすぐに使用可能 レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
エンド・ユーザーが使用する前に顧客による処理が必要 これらの機能をすぐに使用可能にするためにアクションが必要になるため破壊的ではありません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。 |
|||||
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
お客様による処理が必要 |
||
拡張性が高くかつ高性能な統合型プラットフォームを求める大規模で複雑な大企業のお客様の要望に応え、CPQ Cloudリリース19Dには次の機能および拡張が搭載されています。
- コンテンツ配信ネットワーク統合
- コマース統合の拡張
- 移行センターの拡張
- REST APIの拡張
CPQ CloudとCDNの統合によりお客様はエンドユーザーのパフォーマンスを向上させることができ、これはインターネット・コンテンツやトラフィックの管理に役立ちます。CDNは、エンド・ユーザーに近接してサービスを配布することにより、地理的に分散されたプロキシ・サーバーを提供して可用性とパフォーマンスを強化します。
CPQ Cloud 19Dでは、次のCDN統合が提供されています。
Oracle CPQ CloudではAkamaiとの統合を提供することにより、お客様がAkamaiコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を使用してCPQ Cloudコンテンツをデプロイできるようにしています。
Akamai統合により、お客様には次の利点があります。
- ロード時間のパフォーマンスの向上のために、Akamaiネットワーク内に静的ファイルを先行デプロイします。
- Akamaiネットワークにアクセスして、クライアントからサーバーへの最速のパスを経由してコールをルーティングします。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、サービス・リクエスト(SR)を登録する必要があります。
ヒントと考慮事項
この統合を開始する前に、次の考慮事項を確認してください。
- 一意のバニティURLが必要です。
- Akamai CDNでルーティングするCPQ Cloudコンテンツを検証する購入証明書が必要となります。
コマース統合は、コマース処理がトリガーされたときに、外部システム(一般的にはCRMまたはERP)との間で見積情報をエクスポートおよびインポートするのに使用されます。
CPQ Cloud 19Dでは、次のコマース統合強化が提供されています。
BML統合はコマース処理で、通常はREST Webサービスを使用して、外部システムとの間でデータを送受信するために使用できます。BML統合はBML関数のすべての機能および柔軟性を提供し、各コマース・プロセスの「統合」ページで定義されます。定義されたBML統合は、処理の「統合」タブで特定のコマース処理と関連付けられます。これまでのリリースでは、CPQ CloudをMicrosoft Dynamics 365と統合する場合、あるいは統合センターで汎用統合が確立されている場合にのみ、BML統合タイプが使用可能でした。19Dから、一般にすべてのCPQサイトでこの機能が利用できるようになりました。
有効化のステップ
BML統合をコマース・プロセスに追加するには、次のステップを実行します。
- 管理ホーム・ページにナビゲートします。
- コマースおよび文書セクションの「プロセス定義」をクリックします。「プロセス」ページが表示されます。
- 該当するコマース・プロセスに対して、「ナビゲーション」ドロップダウンで「統合」を選択します。
- 「リスト」をクリックします。「統合」ページが表示されます。
- 「追加」をクリックします。「統合タイプの選択」ページが表示されます。
- 「BML」を選択し、「次」をクリックします。「統合の編集」ページが表示されます。
- BML統合の名前および変数名を入力します。
- (オプション)説明を入力します。
- 実行タイプの値を選択します。
- 常に実行: BML関数は、プロセスが要求されるたびに実行されます。
- パートナ・セッションが必要: BML関数は、パートナ・セッションがアクティブの場合にのみ実行されます。
- 「定義」をクリックしてBML関数を定義します。「属性の選択」ページが表示されます。
- BML関数で使用する変数または関数を選択します。「次」をクリックします。その属性についてBMLエディタが表示されます。
- BMLエディタを使用して、コマース処理の起動時に実行するBML関数を定義します。
重要: コマース処理への統合の関連付けの詳細は、CPQ Cloudオンライン・ヘルプのコマース統合に関する項を参照してください。
- 「確認」をクリックしてエラーがないか確認します。
- 「実行」をクリックして、BMLにより期待どおりの応答が返されることを検証します。
- 「保存」をクリックして、コマース処理のBML統合を保存します。
- 「クローズ」をクリックしてBMLエディタをクローズし、「統合の編集」ページに戻ります。
- 「追加」をクリックしてこの統合を保存します。「統合リスト」ページに戻ります。
ヒントと考慮事項
19Dへのアップグレード後、管理者は現在使用可能なSOAPベース統合(インポート、エクスポートなど)や統合クラウド・サービス統合に加えて、新しくBML統合を作成できます。ただし、1つのコマース処理で使用できるのは単一のタイプの統合のみです。統合タイプは混在できません。
CPQ Cloudのほとんどのお客様には、CPQ Cloud実装を管理するための環境が複数あります。環境間で管理データおよびメタデータを移動するには移行センターが使用されます。移行により、複数のサイトに手動で設定詳細をレプリケートする必要がなくなるため、管理者は時間を節約できるとともにユーザー・エラーを減らすことができます。移行は、2つのCPQ Cloudサイト間、またはCPQ Cloudサイトと移行パッケージの間で実行できます。
CPQ Cloud 19Dでは、次の機能を使用できます。
- 前方バージョン・パッケージ移行
- 移行センターでの変数名の表示
移行パッケージを使用すると、管理者は繰返し移行のためのコンポーネントのコレクションを作成でき、これはダウンロードして別のサイトにアップロードすることが可能です。また、オラクル社では移行パッケージを使用してコンポーネントのコレクションをお客様に配布し、CPQ Cloudサイトに特定の機能を実装します。以前のリリースでは、移行パッケージは同じメジャー・リリースのサイトにのみアップロードできました。CPQ Cloud 19Dでは、19A以降の移行パッケージを最新のサイト・バージョンにアップロードできるように、前方バージョン・パッケージ移行が導入されています。
管理者が19A、19Bまたは19Cの移行パッケージを19Dサイトにアップロードすると、このパッケージは19Dと互換性を持つように変換されます。同じメジャー・サイト・バージョンの移行パッケージはこの変換サービスをバイパスし、サイトに直接アップロードされます。
今後、CPQは19Aから最新サイト・バージョンまでの移行をサポートする予定です。たとえば、CPQ Cloud 20Aのリリース時には、管理者は19Aから20Aまでの移行パッケージをアップロードできるようになります。
有効化のステップ
管理者は、19Aから19Cまでの移行パッケージをCPQ Cloud 19Dサイトにアップロードできます。
ヒントと考慮事項
重要:
- 前方バージョン・パッケージ移行では、CPQ Cloud 19Aより前の移行パッケージはサポートされていません。
- 移行パッケージには下位互換性はありません。たとえば、19Cの移行パッケージは19Bサイトには移行できません。
- 前方バージョン移行は、移行パッケージについてのみ提供されています。サイト移行モード(ソースからインポートや宛先に接続など)では、前方バージョン移行はサポートされていません。
- 他の移行タスク(スナップショットに戻す、スナップショットの作成、移行など)が進行中の場合、管理者はパッケージをアップロードできません。
以前のリリースでは、移行センターには項目のラベルのみが表示されていました。このため、複数の項目に同じ表示ラベルが設定されていた場合に、移行する項目を識別するのが困難でした。CPQ Cloud 19Dでは、移行センターで変数名を表示してソートするオプションが用意されています。これを有効にすると、管理者は移行する適切な項目を簡単に識別できます。たとえば、次のイメージでは、左側のナビゲーションおよび詳細パネルに適切な変数名が表示され、項目はソートされています。
有効化のステップ
移行センターに変数名を表示するには、次のステップを実行します。
- 「オプション - 一般」ページに移動します。
管理ホーム→「一般」→「一般サイト・オプション」
- 「移行センター内で変数名の表示」オプションを「はい」に設定します。
- 「移行センター内でデフォルトでソート」オプションを選択します。
- はい - 移行センターの項目をアルファベット順に表示します。
- いいえ - 移行センターの項目を親フォルダにリストされている順序で表示します。
- 「更新」をクリックして変更内容を保存し、前のページに戻ります。
CPQ Cloudでは、オブジェクトとデータはREST APIおよびRESTful標準によって公開されます。REST APIを使用してオブジェクトおよびデータを公開すると、APIコールがより単純になり、HTTP標準を使用してより堅牢な統合が行われます。
CPQ Cloud 19Dには、次の機能をサポートするREST APIの拡張機能が導入されています。
- トランザクションAPIへの複数モデルの追加
- データ表REST API
CPQ Cloud 19Dでは、複数のモデル構成をトランザクションに追加するための構成エンドポイントが導入されています。
トランザクションへの一括追加 ? このREST APIは、複数のモデル構成をトランザクションに追加するのに使用されます。トランザクションID、文書IDおよびモデルの各構成項目は要求本文で指定されます。製品ファミリ、製品ラインおよびモデルは、構成データやパンチイン情報とともに、追加される各項目に対して定義されます。
- /rest/v8/config/actions/_bulkAddToTxn
- POSTメソッド
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
CPQデータ表REST APIにより、外部システムからCPQデータ表のデプロイ済データにアクセスできます。CPQ Cloud 19Dでは管理者用のデータ表REST APIが拡張されており、データ表のプロパティ、列、レコード、インポート、エクスポート、検索、フォルダおよびステータス・ログの機能がサポートされます。詳細および例は、CPQ Cloudの管理のオンライン・ヘルプまたは『CPQ CloudのREST APIサービス』を参照してください。
データ表
データ表エンドポイントはデータ表プロパティを取得し、データ表を作成、削除、デプロイ、エクスポート、インポート、移動および更新するための処理を実行します。
データ表のリストの取得 - このエンドポイントは、現在のユーザーに表示されるデータ表のリストを返します。
- /rest/v8/datatables
- GETメソッド
データ表プロパティの取得 ? このエンドポイントは、指定されたデータ表のプロパティを取得するのに使用されます。ID、名前、摘要、親フォルダ、および「ライブ」ステータスと、データ表にデプロイされていない変更がある場合は最終デプロイ日、最終更新日および作成日が返されます。
- /rest/v8/datatables/{tableName}
- GETメソッド
データ表の作成 ? このエンドポイントは新しいデータ表を作成するのに使用されます。データ表の名前、摘要、isLiveプロパティ、および親フォルダが要求本文に指定されます。
- /rest/v8/datatables
- POSTメソッド
データ表の削除 ? このエンドポイントは指定されたデータ表を削除するのに使用されます。
- /rest/v8/datatables/{tableName}
- DELETEメソッド
データ表の削除 ? このエンドポイントは複数のデータ表を削除するのに使用されます。削除する表を要求本文に指定します。
- /rest/v8/datatables/actions/deleteTables
- POSTメソッド
データ表のデプロイ ? このエンドポイントは指定されたデータ表をデプロイします。デプロイする表を要求本文に指定します。レスポンスではステータス・ログのデプロイ・タスクへのリンクが返されます。
- /rest/v8/datatables/actions/deploy
- POSTメソッド
データ表のエクスポート ? このエンドポイントはデータ表をエクスポートするのに使用されます。エクスポートする表を要求本文に指定します。レスポンスではステータス・ログ・タスクへのリンクが返されます。これにはエクスポート・ファイルへのリンクが格納されています。
- /rest/v8/datatables/actions/export
- POSTメソッド
データ表のインポート ? このエンドポイントはデータ表ファイルをインポートするのに使用されます。インポートされるファイル、デリミタおよび親データ表フォルダが要求本文に指定されます。
- /rest/v8/datatables/actions/import
- POSTメソッド
データ表の移動 ? このエンドポイントはデータ表をあるフォルダから別のフォルダに移動するのに使用されます。移動する表の選択と新しいターゲット・フォルダが要求本文に指定されます。
- /rest/v8/datatables/actions/moveTables
- POSTメソッド
データ表プロパティの更新 ? このエンドポイントは、指定されたデータ表のプロパティを更新するのに使用されます。摘要、isLiveプロパティおよび親フォルダの更新が要求本文に指定可能です。
- /rest/v8/datatables/{tableName}
- POSTメソッド
データ表の列
データ表列のエンドポイントは、データ表列の情報を取得し、データ表列を作成、更新および削除するための処理を実行します。
データ表列のリストの取得 - このエンドポイントは、すべてのデータ表列のプロパティ(名前、摘要、タイプ、索引、キー、順序、作成日、最終変更日、および検証ならびに関係情報など)を返します。
- /rest/v8/datatables/{tableName}/fields
- GETメソッド
データ表列のプロパティの取得 - このエンドポイントは、指定されたデータ表列のプロパティ(名前、摘要、タイプ、索引、キー、順序、作成日、最終変更日、および検証ならびに関係情報など)を返します。
- /rest/v8/datatables/{tableName}/fields/{fieldName}
- GETメソッド
データ表列の作成または更新 ? このエンドポイントは新しいデータ表列を作成または更新するのに使用されます。データ表列情報が要求本文に指定されます。
- /rest/v8/datatables/{tableName}/fields
- POSTメソッド
データ表列の削除 ? このエンドポイントは指定されたデータ表列を削除します。
- /rest/v8/datatables/{tableName}/fields/{fieldName}
- DELETEメソッド
データ表列の削除 ? このエンドポイントは複数のデータ表列を削除するのに使用されます。削除する列を要求本文に指定します。
- /rest/v8/datatables/{tableName}/fields/actions/deleteFields
- POSTメソッド
データ表列の同期 ? このエンドポイントはデータ表列を作成、更新または削除するのに使用されます。データ表列情報が要求本文に指定されます。
- /rest/v8/datatables/{tableName}/fields/actions/synchronize
- POSTメソッド
データ表列プロパティの更新 ? このエンドポイントは、指定されたデータ表列のプロパティ(摘要、索引、キーおよび順序など)を更新するのに使用されます。
- /rest/v8/datatables/{tableName}/fields/{fieldName}
- POSTメソッド
データ表データ
データ表データのエンドポイントは、データ表データ(つまり行やレコード)を取得し、データ表行をクリア、作成、削除および更新するための処理を実行します。
データ表データの取得 ? このエンドポイントは指定されたデータ表のすべての行を返します。
- /rest/v8/adminCustom{tableName}
- GETメソッド
このエンドポイントでは、問合せの仕様を解釈し、指定されたデータ表内で特定のデータを検索できます。たとえば、次の問合せでは、StateがCREATEDまたはPICKEDであるステータス表のレコードが返されます。
/rest/v8/adminCustomStatus?q={$or:[{State:'CREATED'},{ State:'PICKED'}]}
データ表行の取得 ? このエンドポイントは指定されたデータ表行を返します。
- /rest/v8/adminCustom{tableName}/{rowId}
- GETメソッド
データ表データのクリア ? このエンドポイントは指定されたデータ表からすべての行を削除します。
- /rest/v8/adminCustom{tableName}/actions/clearData
- POSTメソッド
データ表行の作成 ? このエンドポイントは指定されたデータ表に新規行を作成するのに使用されます。データ表行情報を要求本文に指定します。
- /rest/v8/adminCustom{tableName}
- POSTメソッド
データ表行の削除 ? このエンドポイントは指定されたデータ表行を削除します。
- /rest/v8/adminCustom{tableName}/{rowId}
- DELETEメソッド
データ表行の削除 ? このエンドポイントは複数のデータ表行を削除するのに使用されます。削除する行を要求本文に指定します。
- /rest/v8/adminCustom{tableName}/actions/deleteRows
- POSTメソッド
データ表の検索 ? このエンドポイントは複数のデータ表を検索するのに使用されます。問合せ表の選択およびキーワードを要求本文に指定します。テーブルの選択が指定されていない場合は、すべてのデータ・テーブルに対して問合せが実行されます。
- /rest/v8/datatables/actions/getQueryStatistics
- GETメソッド
データ表行の同期 ? このエンドポイントはデータ表行を作成、更新または削除するのに使用されます。データ表行の情報および関連処理が要求本文に指定されます。
- /rest/v8/adminCustom{tableName}/actions/synchronize
- POSTメソッド
データ表行の更新 ? このエンドポイントは指定されたデータ表行を更新するのに使用されます。データ表行情報を要求本文に指定します。
- /rest/v8/adminCustom{tableName}/{rowId}
- POSTメソッド
データ表フォルダ
データ表フォルダのエンドポイントは、データ表フォルダのプロパティを取得し、データ表フォルダを作成、更新および削除するための処理を実行します。
データ表フォルダの取得 - このエンドポイントは、現在のユーザーに表示されるデータ表フォルダのリストを返します。
- /rest/v8/dataTableFolders
- GETメソッド
データ表フォルダの取得 ? このエンドポイントは指定されたデータ表フォルダのプロパティを返します。
- /rest/v8/dataTableFolders/{folderVarName}
- GETメソッド
データ表フォルダの作成 ? このエンドポイントは新しいデータ表フォルダを作成するのに使用されます。データ表フォルダの名前および変数名が要求本文に指定されます。
- /rest/v8/dataTableFolders
- POSTメソッド
データ表フォルダの更新 ? このエンドポイントは、指定されたデータ表フォルダの名前を更新するのに使用されます。新しい名前が要求本文に指定されます。
- /rest/v8/dataTableFolders/{folderVarName}
- POSTメソッド
データ表フォルダの削除 ? このエンドポイントは指定されたデータ表フォルダを削除するのに使用されます。
- /rest/v8/dataTableFolders/{folderVarName}
- DELETEメソッド
データ表ステータス・ログ
データ表ステータス・ログのエンドポイントは、データ表タスク、取消および削除タスクのステータスを取得し、タスクに関連付けられたファイル(ログ・ファイルやエクスポートzipファイルなど)を取得します。
データ表ステータス・ログ・タスクの取得 - このエンドポイントは、データ表ステータス・ログ・タスクのリストを返します。問合せパラメータは必須であり、使用可能なカテゴリ値は'13'、'17'、および/または'26'のみです。'13'はインポート・タスクを返し、'17'はデプロイ・タスクを返し、'26'はエクスポート・タスクを返します。
- /rest/v8/tasks/?q={category:{$in:['13','17','26']}}
- GETメソッド
ステータス・ログ・タスクの取得 - このエンドポイントは、指定されたデータ表ステータス・ログ・タスクの情報を返します。
- /rest/v8/tasks/{taskId}
- GETメソッド
ステータス・ログ・タスクの取消 - このエンドポイントは、指定されたデータ表タスクを取り消します。
- /rest/v8/tasks/{taskId}/actions/cancel
- POSTメソッド
ステータス・ログ・タスクの削除 - このエンドポイントは、データ表ステータス・ログから指定されたタスクを削除します。
- /rest/v8/tasks/{taskId}
- DELETEメソッド
ステータス・ログ・タスクの削除 - このエンドポイントは、データ表ステータス・ログから複数のタスクを削除します。データ表ステータス・ログから削除するタスクを要求本文に指定します。
- /rest/v8/tasks/actions/deleteTasks
- POSTメソッド
ステータス・ログ・タスクのファイルのリストの取得 - このエンドポイントは、データ表タスクに関連付けられているファイル(ログ・ファイルおよびエクスポートzipファイルなど)のリストを返します。
- /rest/v8/tasks/{taskId}/files
- GETメソッド
ステータス・ログ・タスク・ファイルのダウンロード - このエンドポイントは、指定されたデータ表タスク・ファイル(ログ・ファイルおよびエクスポートzipファイルなど)をダウンロードします。ファイル名は、データ・タスクREST APIレスポンスのファイルの取得リストから取得されます。
- /rest/v8/tasks/{taskId}/files/{fileName}
- GETメソッド
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」→関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
次に示すCPQ Cloud 19Dの拡張機能によって、次世代の販売プラットフォームが強化されました。
- 価格設定の拡張
- システム構成の拡張
価格設定エンジンは評価/価格設定エンジンとも呼ばれ、価格設定プロファイルおよびルールの機能を拡張することにより、いっそう幅広い価格設定ユース・ケースをサポートします。これは、価格設定プロファイルが追加属性を使用して定義されるようにして、部品および明細の定価を導出するために複数の価格設定プロファイルを適用して、RESTful Webサービスを使用したリアルタイムの価格設定を提供する機能をサポートすることで実現します。
CPQ Cloud 19Dでは、次の新しい機能を使用できます。
- 動的価格設定エンジン更新のための価格属性の構成属性へのマップ
- 属性の「デフォルトに戻す」動作の拡張
動的価格設定エンジン更新のための価格属性の構成属性へのマップ
Oracle Commerce CloudとCPQ Cloudを統合した場合と同じように、お客様はCPQコンフィギュレータで構成および価格設定の変更を行うときに価格設定データの更新を取得できればと考えています。このシナリオをサポートするために、19Dから、価格設定エンジンを引き続き製品の中心的な価格設定ロジック・マネージャのままにできるよう、価格属性を構成属性にマップできるようになりました。これにより、価格設定エンジンでは製品構成変更とコマース・トランザクション変更のいずれからの価格設定更新もサポートできます。
CPQ Cloud 19Dでは、指定されたバイヤーにのみ正しい価格設定情報が提供されるように、署名済パンチイン属性が導入されました。これらの属性は、最終顧客に価格設定データが提供される前にデジタル署名データの検証が必要なことを除き、構成属性と同じように機能します。このデジタル署名には、構成可能属性の要求データと、CPQ公開キーおよび顧客の秘密キーのエンコードされたキー・ペアが含まれます。
パンチイン要求には、CPQ Cloud構成ランタイム・データREST APIの要求本文に次のパラメータが含められます。
- アクセス・トークン(accessToken) ? SHA-256 with RSAアルゴリズムを使用してCPQアクセス・トークン・データおよび秘密キーから生成された暗号化済Base64エンコード済デジタル署名。
- アクセス・トークン・データ(accessTokenData) - 失効時間、許可された構成可能属性キーを表す文字列のJSON配列、およびパンチイン中に設定される構成属性値を含む文字列値のJSONオブジェクトで構成されるCPQ JSON文字列から生成されたエンコードされたオブジェクト。アクセス・トークン・データには、複数の資産キーおよび/または構成可能な属性キー/値のペアを含めることができます。
- 公開キー(publicKeyVarName) ? CPQ統合センターでアップロードされる公開キーの変数名。
構成ランタイム・データREST APIデジタル署名パラメータの例:
重要:
- デジタル署名データは、署名済パンチイン属性価格設定要求が開始されるたびに生成および検証する必要があります。管理者は、SHA-256 with RSAアルゴリズムを使用したアクセス・トークン、アクセス・トークン・データ、公開キーおよび秘密キー・データのエンコードを自動化するプロセスを定義する必要があります。詳細は、有効化の手順を参照してください。
- CPQ Cloudには秘密キーは保持されません。顧客のシステムにより保持されます。
- 公開キーは検証されて安全なキーストアに格納され、認可されたデジタル署名の検証に使用されます。実行時に、公開キーはキーストアから取得され、暗号化に使用されます。
- CPQ Cloud環境間では公開キーは移行できません。公開キーは各環境で同じにできますが、各環境の各コマース・プロセスに個別にアップロードする必要があります。
署名済パンチイン属性の作成
署名済パンチイン属性を作成するには、次のステップを実行します。
- 管理ホーム・ページにナビゲートします。
- 「製品」セクションの「カタログ定義」をクリックします。「サポートされている製品」ページが表示されます。
- 適切な製品ファミリ、製品またはモデルの「属性管理リスト」ページにナビゲートして署名済パンチイン属性を追加します。
- 「追加」をクリックして新しい属性を追加します。「属性エディタ」ページが表示されます。
- 属性の名前および変数名を入力します。「変数名」フィールドは自動的に入力されます。変数名には、英数字とアンダースコアのみを指定できます。エントリは保存前に変更できますが、値の保存後は読取り専用になります。
- カテゴリには「署名済パンチイン属性」を選択します。
重要: 配列属性、複数選択メニュー属性、単一選択メニュー属性、ピックリスト属性およびHTML属性は、署名済パンチイン属性にはできません。
- 属性の必要なデータ型を選択します。
- 「追加」をクリックします。その属性についてテキスト属性エディタが表示されます。
- (オプション)属性の摘要を入力します。
- 「適用」をクリックします。「属性管理リスト」で、「署名済パンチイン属性」セクションに新しい属性が表示されます。
構成属性への価格属性のマッピング
価格属性を構成属性にマップするには、次のステップを実行します。
- 管理ホーム・ページにナビゲートします。
- 「製品」セクションの「評価/価格設定エンジン」をクリックします。「製品価格設定」ページが表示されます。
- 「属性」タブを選択します。価格設定属性が表示されます。
重要: 必要な価格設定属性がリストされていない場合。「属性の追加」ボタンをクリックし、「新規価格設定属性」画面で必要な情報を入力することにより、価格設定属性を追加できます。手順については、CPQのオンライン・ヘルプを参照してください。
- リストから必要な価格設定属性を選択します。
- 「データ・ソース」ドロップダウンから「構成属性」を選択します。ドロップダウンから構成属性を選択すると、署名済および未署名の両方の構成属性が含まれます。
- 「マッピング」ドロップダウンからマップ済属性を選択します。構成属性のデータ型が表示されます。
- 「追加」(+)アイコンをクリックして、属性マッピング情報を保存します。
価格設定属性が構成属性にマップされると、価格設定プロファイルおよび価格設定ルールで使用できるようになります。手順については、CPQのオンライン・ヘルプを参照してください。
有効化のステップ
未署名の構成属性を実装する場合、管理者は価格属性を新規または既存の構成属性にマップする必要があります。構成属性への価格属性のマッピングを参照してください。
署名済パンチイン属性を実装する場合、管理者は次のステップを実行する必要があります。
- 署名済パンチイン属性要求が開始される際の毎回のデジタル署名データのエンコーディングと検証を自動化するプロセスを定義します。署名済パンチイン属性要求のエンコードのデータ要件を参照してください。
- 署名済パンチイン属性を作成します。署名済パンチイン属性の作成を参照してください。
- 価格属性を署名済パンチイン属性にマップします。構成属性への価格属性のマッピングを参照してください。
署名済パンチイン属性要求のエンコードのデータ要件
署名済パンチイン属性のURLには、属性要求データと、CPQ公開キーおよび顧客の秘密キーのエンコードされたキー・ペアが含まれます。次の表に、署名済パンチイン属性要求を作成するために必要なデータおよび形式を示します。
重要: 認証証明書、公開キーおよび公開キー名の詳細は、CPQ Cloudのオンライン・ヘルプの統合に関する項を参照してください。
結果として作成されたパンチインURLの例を次に示します。
ヒントと考慮事項
署名済パンチイン属性は構成属性と同じように機能しますが、署名済パンチイン属性には秘密キー・データおよび公開キー・データが割り当てられ、価格設定要求が行われるとこのセキュア・アクセス・トークンが検証されます。
さらに、署名済パンチイン属性には次の注意点があります。
- 変更はできません
- レイアウトには配置できません
- BML編集では使用できません
- ルール条件への入力としては使用できません
19Dでは、属性に対して「デフォルトに戻す」が有効になっている場合に、メイン文書およびサブ文書レベルの処理で拡張デフォルトBMLを実行しないようにするオプションが追加されました。この動作を使用可能にするために、「コマース設定」に新しいコマース価格設定オプション「バージョン3」が用意されました。
重要:
- 拡張デフォルトBMLは、メイン文書またはサブ文書を作成する処理に対して実行されます。
- 価格設定のバージョンのオプションを切り替えると、既存の価格設定とトランザクションが影響を受ける場合があります。本番環境に変更を導入する前に、新しいバージョンの影響を徹底的にテストすることをお薦めします。本番環境で「バージョン2」または「バージョン3」を一度有効にすると、トランザクション・データを「バージョン1」に戻すにはかなりの労力が必要となる場合があります。
有効化のステップ
コマース価格設定動作を設定するには、次のステップを実行します。
- 管理ホーム・ページにナビゲートします。
- コマースおよび文書セクションで「コマース設定」をクリックします。コマース・オプション・ページが表示されます。
- 「コマース価格設定動作」で「バージョン3」をクリックします。
- 「更新」をクリックして、新しい設定を適用およびコマース設定を更新します。
ヒントと考慮事項
管理者は、メイン文書またはサブ文書に対して多数の「デフォルトに戻す」属性が定義されている場合、「バージョン3」価格設定動作を選択することを考慮できます。バージョン3の価格設定動作には、バージョン2のすべての調整が保持されています。したがって、事前デフォルト値に依存するような方法で価格設定エンジン・ルールが設定されていて、かつバージョン3の価格設定動作を選択した場合は、正確な値がレンダリングされるように価格設定ルールを更新する必要がある場合があります。
システム構成とは、ユーザーがCPQ Cloudでシステム全体を総合的に定義する関連するモデルのグループを使用して、販売する製品または製品のセットを構成し、まとめる方法を指します。システムとは、他のすべてのモデルを含むシステム・ルートがある、接続された構成可能モデルの階層的配置です。
CPQ Cloud 19Dでは、次の機能を使用できます。
- システム構成の初期化
- お気に入りおよび保留中構成におけるシステム・パスの警告
これまでのリリースでは、子モデルは構成UIが各子モデルに対して起動されるまで構成されませんでした。CPQ Cloud 19Dからは、お客様がシステム構成を起動したときに、子モデルの定義済コレクションに対して初期構成を適用できます。この初期構成は、属性デフォルト値、レイアウト・デフォルト値および構成ルールの結果で構成されます。新しいシステム構成オプションでは、管理者は初期化するモデルの数および子孫モデルの深さを定義できます。
たとえば、携帯電話事業者が標準で4回線が付属する家族プランを提供しているとします。各回線には2年保証付きのxPhone Sと、全国で通話、メッセージ送信、およびデータ通信が無制限に可能な「Unlimited Nation-wide Plus」プランが含まれています。
システム構成が初期化されない場合、ルート・モデルの構成UIが起動されたときには子モデルは構成されません。次の図は、未構成の子モデルがある「Family Connect Plan」システムを示しています。これは、システム構成の初期化が無効になっている場合と同じ動作です。
システム構成の初期化が有効化されると、ルート・モデルの構成UIが起動されたときに子モデルを構成できます。次の図は、すべての子モデルが初期化および構成された「Family Connect Plan」システムを示しています。システム構成の初期化が有効化されると、ルート・モデルの構成UIが起動されたときに子モデルを構成できます。次の図は、すべての子モデルが初期化および構成された「Family Connect Plan」システムを示しています。
システムが部分的に構成された場合の初期化シナリオもあります。これは、子孫モデルの深さ設定がシステムの子孫レベルの数より浅い場合に起こる可能性があります。たとえば、次のイメージは子孫モデルの深さが1、モデルの数が20に設定されているシステムを示しており、システム構成には2つの子孫レベルがあります。レベル1の子モデル(Line 1、Line 2、Line 3およびLine 4)のみが構成されていることに注意してください。システムが部分的に構成される場合は、初期化シナリオがあります。これは、子孫モデルの深さ設定がシステムの子孫レベルの数より浅い場合に起こる可能性があります。たとえば、次のイメージは子孫モデルの深さが1、モデルの数が20に設定されているシステムを示しており、システム構成には2つの子孫レベルがあります。レベル1の子モデル(Line 1、Line 2、Line 3およびLine 4)のみが構成されていることに注意してください。
部分的な構成が起こりうる別のシナリオは、モデル数の設定がシステム内のモデルの数より少ない場合です。最初のレベルの子すべてが初期化されてから、次に使用可能なレベルへと、モデル数に設定された制限に達するまで進みます。たとえば、次のイメージは子孫モデルの深さが3、モデルの数が3に設定されているシステムを示しており、システム構成には2つの子孫レベルおよび12の子孫モデルがあります。レベル1の最初の3つの子モデル(Line 1、Line 2およびLine 3)のみが構成されていることに注意してください。部分的な構成が起こりうる別のシナリオは、モデル数の設定がシステム内のモデルの数より少ない場合です。最初のレベルの子すべてが初期化されてから、次に使用可能なレベルへと、モデル数に設定された制限に達するまで進みます。たとえば、次のイメージは子孫モデルの深さが3、モデルの数が3に設定されているシステムを示しており、システム構成には2つの子孫レベルおよび12の子孫モデルがあります。レベル1の最初の3つの子モデル(Line 1、Line 2およびLine 3)のみが構成されていることに注意してください。
有効化のステップ
システム構成の初期化を有効にするには、次のステップを実行ます。
- 「構成オプション」ページに移動します。
管理ホーム→「製品」→「構成設定」
- 「初期化する子孫モデルの数」を設定します。
- 「初期化する子孫モデルの深さ」を設定します。
- 「更新」をクリックして変更内容を保存し、前のページに戻ります。
ヒントと考慮事項
重要:
- CPQ 19Dでは、システム構成の初期化オプションのデフォルト設定はゼロです。つまり、システム構成の初期化はCPQ 19Dではデフォルトで無効になっています。
- 複数のノードがあるモデル構成は、初期化の際には完全には構成されません。これらのモデルは、構成が終了ノードに達するまで不完全であり、ユーザーは関連モデル構成を完了してからでないと次に進むことはできません。
- モデル間ルールによる属性変更は、システム起動まで、またはユーザーが影響を受けるモデルの構成UIを開くまで適用されません。
システム構成では、システム・パスを使用してシステム内のモデルの各インスタンスの場所を特定します。19Dから、CPQは、システム・パスがサポートされている最大長を超えているシステム内の任意のモデルに対して新しいCSS警告クラスを適用します。システム・パスがサポートされている長さを超えるモデルを含むシステムは、お気に入りに保存したり、保留中構成からリストアする場合に完全に移入できません。
システム・パス長が超過しているモデルに対する保留中構成の動作
保留中構成が有効な場合、システム・パス長が超過しているモデルはシステム・ナビゲーション・パネルで強調表示されます。強調表示されたモデルにカーソルを重ねると、このモデルの保留中構成が保存できなかったことを通知するメッセージが表示されます。
システム・パスが最大サイズを超えるモデルが1つ以上含まれるシステム構成の保留中構成を復元する場合、保存が可能な構成済モデルのみが復元されます。システム・パス長が超過しているモデルは未構成状態に戻り、このシステムの保留中構成が完全に復元できなかったことを通知する警告メッセージが表示されます。
システム・パス長が超過しているモデルに対するお気に入りの動作
システム・パスが最大サイズを超えるモデルが1つ以上含まれているシステム構成に対してお気に入りを作成することはできません。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
システム・パスがサポートされている長さを超えているモデルが1つ以上含まれているシステムの構成、起動および再構成は正常に動作しますが、前述の制限事項があります。
CPQ Cloud 19Dでは、お客様の要望により、次の機能および拡張が導入されました。
- 明細品目文書番号をフィルタするためのコマース属性
- Eメール処理定義でのCCおよびBCCフィールドの構成
- JETトランザクションUIの拡張
- パフォーマンス・ロギング
- BMLの使用による電子署名属性のリセット
CPQ Cloud 19Dでは、新しいコマース明細品目文書番号フィルタ属性_system_filtered_document_numberがBMLルールの入力として追加されています。このフィルタには、結果セット内の該当するすべての文書番号のリストが含まれます。明細品目に親子関係が含まれている場合、フィルタ結果には子のみが示されます。必要に応じて、追加のフィルタ問合せにより親明細品目文書番号も判別できます。
有効化のステップ
管理者はBMLルールを定義するときに、_system_filtered_document_numbers属性を入力として使用できます。
ヒントと考慮事項
-
拡張自動更新BMLで使用する場合、_system_filtered_document_numbersフィルタ属性は移入できません。
-
拡張変更を使用する場合、文書番号のチルダ区切りリストは返されません。そのため、チルダ・デリミタを変更するための置換関数を含めることで複数の文書番号を処理できます。たとえば、次のようになります。
19Dから、管理者はEメール処理の「宛先」および「送信元」フィールドに加えてEメールの「CC」および「BCC」フィールドをカスタマイズできます。管理者はCCおよびBCCの値を適用および更新できます。したがって、エンド・ユーザーがEメール処理を起動すると、「CC Eメール」フィールドと「BCC Eメール」フィールドに構成済のEメール・アドレス情報が移入されます。
有効化のステップ
既存のEメール処理のCCおよびBCC Eメール・フィールドを構成するには、次のステップを実行します。
- 管理ホーム・ページにナビゲートします。
- コマースおよび文書セクションの「プロセス定義」をクリックします。「プロセス」ページが表示されます。
- 該当するプロセスの「ナビゲーション」ドロップダウンから、「文書」を選択します。
- 「リスト」をクリックします。「文書リスト」ページが表示されます。
- 該当する文書名の「ナビゲーション」ドロップダウンから、「処理」を選択します。
- 「リスト」をクリックします。「処理リスト」ページが表示されます。
- 該当するEメール処理の「処理名」列の下にあるリンクをクリックします。Eメール処理の「管理処理」ページが表示されます。
- 「Eメール・フィールド」タブを選択します。
- 「「CC」アドレスの定義」を選択します。
- 「関数の定義」をクリックします。「属性の選択」ページが表示されます。
- 「属性変数名」の横にあるチェック・ボックスをクリックして1つ以上の属性を選択し、「次」をクリックします。BMLエディタが表示されます。
- BMLエディタを使用して、Eメール処理の起動時に実行するBMLを定義します。
- 「確認」をクリックしてエラーがないか確認します。
- 「実行」をクリックして、BMLにより期待どおりの応答が返されることを検証します。
- 「保存」をクリックして、Eメール処理のBML統合を保存します。
- 「クローズ」をクリックしてBMLエディタをクローズし、「管理処理」ページに戻ります。
- ステップ9から16を繰り返して、BCCアドレスのBMLを定義します。
- 「適用」をクリックしてCCおよびBB情報をEメール処理に追加します。
CPQ Cloud 19DではJETトランザクションUIのデータ・ロード時間が短縮され、コンテンツが段階的にロードされるようになりました。自動生成されたプレースホルダにより、パネル、明細品目グリッド、タブなどのコンテンツの全般的なレイアウトが表示されます。トランザクション・コンテンツは段階的にレンダリングされ、これにより、コンテンツが表示される前にすべてのルールが実行されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
パフォーマンス・ログを使用することで、管理者はCPQ Cloudのエンド・ユーザーのパフォーマンスをモニターおよび分析できます。管理者は、ログイン、ログアウト、コマースおよび構成処理といったユーザー処理を、その処理を完了するのにかかったサーバーおよびブラウザの経過時間とともに表示できます。さらに、統合、外部アプリケーション、BMLスクリプトなどにより起動されたすべてのWebサービス・コールのパフォーマンス詳細もログ記録されます。
19Dでは、次の新しいパフォーマンス詳細がログ記録されます。
- BML URLデータ関数 ? urldata、urldatabyget、urldatabypost、urldatabypostasync 関数を実行するのにかかった時間がログ記録されます。非同期操作の場合は、要求と確認の間の時間が記録されます。
- アカウント統合 ? パートナ・アカウント統合の詳細が取得できるように、パフォーマンス・ログに「トランザクションID」および「処理」列が追加されました。パフォーマンス詳細には現在、トランザクション番号、要求された処理、自動入力詳細および担当者インポート詳細が含まれます。
有効化のステップ
管理者は、管理ホーム・ページの「開発者ツール」セクションで「パフォーマンス・ログ」を選択して、パフォーマンス・ログ・データにアクセスできます。管理者は、管理ホーム・ページの「開発者ツール」セクションで「パフォーマンス・ログ」を選択して、パフォーマンス・ログ・データにアクセスできます。
CPQ Cloud 19Dでは、添付、受信者、ステータスなどの電子署名属性値をBML実装によりリセットする機能が追加されています。たとえば、トランザクションがバージョン処理を使用してバージョン管理されている場合、関連付けられている変更処理に新しいバージョンの電子署名属性値をリセットするBMLを実装できます。
有効化のステップ
管理者はBMLエディタを使用して、電子署名属性値をリセットするための適切なBMLを追加する必要があります。
ヒントと考慮事項
標準フロー外で電子署名属性値を変更すると、属性値が正しく設定されていない場合に統合の問題が発生することがあります。変更を検証し、統合が正常に機能することを確認してください。
既知の機能の動作変更
CPQ Cloud 19Dでは、既知の機能に対して次の変更が加えられています。
- Internet Explorer 11でのパフォーマンスの問題のため、JETトランザクションUIでInternet Explorerユーザーに表示される明細品目の数は1ページ当たり10件に制限されています。これは、他のブラウザのユーザーのJETトランザクションUIには影響しません。
- JETトランザクションUIでは、「使用可能」タイプの適格ルールに対しては「クイック追加」処理はサポートされていません。
- JETレスポンシブUIが拡張され、カスタマイズが容易になりました。詳細は、CPQ Cloudのオンライン・ヘルプを参照してください。
移行
移行センターを使用してソース・サイトからまたは宛先サイトへと直接移行する場合、両方のサイトで同じメジャー更新を使用する必要があります。コンテンツの移行は、同じメジャー更新内のマイナー更新間でのみ実行できます。
- 「メジャー更新」 = 更新19D
- 「マイナー更新」 = 更新19Dパッチ1
19Dから、19A以降の移行パッケージを最新のサイト・バージョンにアップロードできます
解決済の既知の問題
更新19Dで修正されたバグについての情報は、My Oracle SupportおよびCPQ Cloudオンライン・ヘルプでCPQ Cloud 19Dの解決済の既知の問題に関するドキュメントを参照してください。
翻訳
CPQ Cloud 19Dでは、システム定義の一部のメッセージとコンポーネントに対し、文字列が一部削除され、別の文字列が加えられました。システム定義の文字列で独自の実装固有の翻訳を作成した場合、一部の文字列は表示されなくなります。その他の文字列は英語で表示されるようになります。新たに英語で表示される文字列は翻訳する必要があります。
これらの大半のメッセージとコンポーネントはCPQ Cloudの管理側にあります。ただし、更新インストールをデプロイする前に、エンド・ユーザーと管理ページの両方をレビューして、すべての文字列が指定の言語で表示されていることを確認する必要があります。
翻訳ステータス
CPQ Cloudでは、シングルおよびマルチバイトの両方の文字セットの利用をサポートしています。ご利用のサイトで新しい言語を有効化するには、My Oracle Supportでサービス要求を発行してください。
次の言語については、プラットフォームとリファレンス・アプリケーションの両方で、CPQ Cloudのユーザー・インタフェース上での翻訳を利用できます。
- 中国語(簡体字) [中国]
- 中国語(繁体字) [台湾]
- チェコ語[チェコ共和国]
- デンマーク語[デンマーク]
- オランダ語[オランダ]
- 英語
- フィンランド語[フィンランド]
- フランス語
- フランス語[カナダ]
- ドイツ語
- ハンガリー語[ハンガリー]
- イタリア語
- 日本語[日本]
- 韓国語[韓国]
- ノルウェー語(ボークモール語) [ノルウェー]
- ポーランド語[ポーランド]
- ポルトガル語[ブラジル]
- ルーマニア語[ルーマニア]
- ロシア語[ロシア]
- スペイン語(全世界)
- スウェーデン語[スウェーデン]
- トルコ語[トルコ]
本番環境にアップグレードする前に、Oracle CPQ Cloud 19Dのすべてのテスト・インスタンスをアップグレードしてテストします。
ブラウザ・サポート
CPQ Cloudは、Oracle Software Webブラウザ・サポート・ポリシーの基準を満たすすべてのブラウザ・バージョンをサポートしています。
サポートされているブラウザ・バージョンの使用時に問題が生じた場合は、My Oracle Supportでチケットをオープンして問題を解決してください。サポートされているブラウザの使用時に問題が生じた場合は、修正プログラムが配信されるまで認定ブラウザ・バージョンを使用してください。認定ブラウザは現在の市場シェアに基づいて選択され、現在のバージョンの標準機能で動作するように徹底的にテストされています。
認定ブラウザ
Windows
- Google Chrome 77.x
- Mozilla Firefox 69.x
- Internet Explorer 11.x
重要: サイトに追加のJavaScript、代替CSS、または他のカスタム機能が含まれている場合は、選択されたブラウザとの互換性の問題が存在する可能性があります。カスタマイズはアドオンの作業が必要な場合があります。利用できる回避策と細かい修正を判断するためには、My Oracle Supportに連絡してください。
Salesforce統合サポート
オラクル社は、Oracle CPQ Connector for Salesforceのバージョン8.1とバージョン8.2を正式にサポートしています。レガシーOracle CPQ Commerce統合のバージョン7.2も引き続きサポートします。
重要: これらのパッケージの以前のバージョンは今後も機能する見込みですが、発生する新たな問題にオラクルが対応することはありません。サポートされている最新のバージョンにアップグレードすることをお薦めします。
トレーニング
現在使用中のバージョンとこれからアップグレードするバージョンまでのすべてのバージョンの、すべての新機能、解決済の既知の問題、および機能的な既知の問題を確認するために、リリース・ドキュメントを参照してください。
Oracle CPQ Cloud 19Dで導入された新機能を理解するには、CPQ Cloudオンライン・ヘルプを参照してください。その他のヘルプについては、My Oracle Supportを参照してください。
このドキュメントに明確に記載されていない情報については、Oracle CPQ Cloud 19Dの製品のヘルプに対するソフトウェア・サポート、またはOracle CPQ Cloudコンサルティング・チームに確認してください。
追加情報
Oracle CPQ Cloudの詳細は、Oracle CPQ Cloudのドキュメント・サイトを参照してください。
免責事項
このドキュメントの詳細は、高度な情報提供の目的でのみ使用され、仕様としてまたはオンライン・ヘルプの代用として使用することを目的としていません。後続リリースにアップグレードする際に、コマース・プロセス、構成またはグローバル機能設定の再デプロイメントが必要な場合があります。統合XSLファイルまたはAPIの変更も必要な場合があります。