クラウド・レディネス / Oracle Subscription Management Cloud
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  1. 更新19D
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 機能のサマリー
    1. サブスクリプション管理
        1. 資産ライフサイクル管理メーターの使用
        2. Revenue Management統合の拡張
        3. サブスクリプション作成時の改善
        4. 価格コンポーネントの表示
        5. サブスクリプション製品の一時停止と再開
        6. 構成済資産の保証の管理
        7. サブスクリプション請求用のTransactional Business Intelligenceレポートの使用
        8. 複数のCSVでの手数料、請求明細、販売実績のインポート
        9. カスタム対象レベルの定義

更新19D

改訂履歴

日付 機能 ノート
2019年12月6日   初版作成。

概要

このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。

機能のサマリー

列の定義:

レポート = 新規または変更済の、Oracleから提供されたすぐに実行可能なレポートです。

UIまたはプロセスベース: 小規模 これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムの軽微な変更で構成されます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。


無効化状態で提供されている機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するにはアクションが必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a) 新しいまたは展開されたBIサブジェクト領域は最初にレポートに組み込む必要があり、b) 新しいWebサービスを利用するには統合が必要になり、c) ユーザーが機能にアクセスできるようにするには、それらの機能をユーザー・ロールに割り当てる必要があります。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が有効化状態で提供)

レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーの使用前に顧客による処理が必要
(機能は使用不可として提供されます)

これらの機能をすぐに使用可能にするためにアクションが必要になるため破壊的ではありません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

サブスクリプション管理

資産ライフサイクル管理メーターの使用

Revenue Management統合の拡張

サブスクリプション作成時の改善

価格コンポーネントの表示

サブスクリプション製品の一時停止と再開

構成済資産の保証の管理

サブスクリプション請求用のTransactional Business Intelligenceレポートの使用

複数のCSVでの手数料、請求明細、販売実績のインポート

カスタム対象レベルの定義

サブスクリプション管理

資産ライフサイクル管理メーターの使用

資産ライフサイクル管理メーターと統合して、使用サービス請求用の設備またはサービス稼働率を追跡できるようになりました。連続タイプとゲージ・タイプの両方のメーターを定義できます。使用量読取りは、請求期間の終了時に集計されて請求されます。

有効化のステップ

  1. サブスクリプションのメーター読取りを入力するには、Fusion内で使用を取得するようにサブスクリプション・プロファイルを構成します。
  2. 資産ライフサイクル管理でメーター定義を設定し、それをサブスクリプション製品に関連付けます。
  3. サブスクリプションで、初期メーター読取りや集計方法などのメーター情報を追加します。
  4. 継続的に、必要に応じてサブスクリプションに対するメーター読取りを入力します。

メーター統合

ヒントと考慮事項

この機能では、Oracle Internet of Things Asset Monitoring Cloud Serviceとの統合を利用します。

主なリソース

Oracle Subscription Managementヘルプ・センターSubscription Managementの実装ガイドを参照してください。

Revenue Management統合の拡張

サブスクリプション管理はOracle Enterprise Resource Planning Revenue Managementと統合されて、顧客サブスクリプションからの収益スケジュールが収益認識に対して正しく反映されるようにし、新しいASC 606およびIFRS 15標準に従って、収益が適切に認識されるようにします。このような改善点から、次のことが可能です。

  • スタンドアロン販売価格(定価、定価の比率、品目手数料付加フレックスフィールド)、達成計画など、個々のトランザクション属性の値をカスタマイズします。
  • Revenue Management明細拡張可能属性に追加のサブスクリプション属性(価格周期、価格単位、手数料タイプ、一部期間属性など)を渡します。これにより、収益アナリストの読みやすさが改善します。サービス・マッピング機能により、サブスクリプション製品情報をRevenue Management拡張可能属性にマップできます。

Revenue Management統合

有効化のステップ

カスタムOracle RMCSサービス・マッピングの設定手順は、Oracle Subscription Management Cloud Subscription Managementの実装ガイドに記載されています。

主なリソース

サブスクリプション作成時の改善

サブスクリプションを編集する際の改善点は次のとおりです。

  • アプリケーションによって、必要に応じてデフォルト値(サブスクリプション開始日の値など)が自動的に入力されます。
  • 「請求」リージョンには、サブスクリプション製品の追加属性が表示されます。
  • 詳細請求を使用している場合は、資産を識別する追加請求書属性が表示されます。
  • 先行入力機能は、最近選択した値を表示することで、顧客または製品を検索するのに役立ちます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

サブスクリプション製品の請求書テキストを更新して、新しい資産属性を使用します。

価格コンポーネントの表示

請求管理者として、適用される次のような価格設定コンポーネントに基づいて、サブスクリプション明細または請求明細の価格がどのように計算されたかを確認できます。

  • 基準定価
  • 適用済割引
  • 適用階層
  • 請求可能合計

金額をクリックすると、その金額の計算方法を確認できます。

価格ウォーターフォール

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

サブスクリプション製品の一時停止と再開

特定の期間、または無期限の期間に対して、サブスクリプション製品を一時停止できます。一時停止されたサブスクリプション製品は、自動または手動で再開できます。

サブスクリプションの一時停止

一時停止時に、一時停止した製品を手動で再開するか、指定した期間または特定の日付の後に自動的に再開するかを選択できます。サブスクリプション期間の自動延長を選択することもできます。

サブスクリプション製品の一時停止

サブスクリプションの再開

サブスクリプション製品の再開

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

構成済資産の保証の管理

複合ハードウェア・サーバーや航空機など、構成済資産に付帯保証および拡張保証を管理します。すべてのコンポーネントを含むか、コンポーネントの欠落を含んで、対象資産階層を表示し、構成済資産を追加できます。

構成済資産の資産階層

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

サブスクリプション請求用のTransactional Business Intelligenceレポートの使用

Oracle Transactional Business Intelligenceの「サブスクリプション管理 - サブスクリプション請求リアルタイム」サブジェクト領域を使用して、サブスクリプション請求情報のレポートを作成できます。

サブスクリプション請求サブジェクト領域

Transactional Business Intelligenceレポート

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

複数のCSVでの手数料、請求明細、販売実績のインポート

単一のCSVファイルを使用して、サブスクリプション内で追跡された手数料、請求明細、販売実績をインポートするかわりに、柔軟性が向上したため、手数料、請求明細、販売実績を次のような個別エンティティのセットに分割できるようになりました。

  • サブスクリプション製品手数料
  • サブスクリプション対象レベル手数料
  • サブスクリプション販売実績
  • サブスクリプション製品販売実績
  • サブスクリプション製品請求明細
  • サブスクリプション対象レベル請求明細

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

カスタム対象レベルの定義

サブスクリプション対象レベルは、資産ライフサイクル管理の特定の資産インスタンスを参照できます。また、サブスクリプション上の顧客が所有するその製品名のすべての資産を対象とする製品も参照できます。独自の対象レベルを定義できるようになり、これを使用して、特定の資産を参照せずにカバレッジを定義できます。たとえば、ユーザー、サイトまたは顧客に基づいて対象レベルを定義できます。

新規対象レベルをサブスクリプションに追加した場合、そのレベルは自動的には価格設定されませんが、対象となる内容を表すために、必要に応じて数量および金額を更新できます。対象レベル明細の価格を入力したら、請求プロファイルおよび期間に基づいて、明細の期間にわたって価格を請求する請求スケジュールを生成できます。

カスタム対象レベル

有効化のステップ

アプリケーション・コンポーザを利用してページ・レイアウトおよび属性を表示および調整します。アプリケーション・コンポーザの使用によるアプリケーションの拡張の詳細は、Oracle Help Center関心のあるアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Configuration and Extension」を参照してください。

カスタム対象レベルを使用するには:

  1. 「設定および保守」で、「標準参照の管理」タスクを使用して、参照ORA_OSS_COVERED_LEVELに新しい参照値としてレベルを追加します。
  2. アプリケーション・コンポーザで、「サブスクリプション対象レベル」オブジェクトの「対象レベル名」、「対象レベル金額」および「対象レベル数量」フィールドを使用可能にします。必要に応じてこれらのフィールドの名前を変更できます。
  3. カスタム対象レベルの編集に使用する「作成ページ・レイアウト」および「詳細ページ・レイアウト」で、「対象レベル名」「対象レベル金額」および「対象レベル数量」フィールドを公開します。
  4. 参照を定義して、「対象レベル名」を選択できます。
  5. 新しい対象レベル属性を公開すると、製品名、資産名、シリアル番号など、カスタム対象レベルの明細を作成する際に適用されない属性を非表示にすることもできます。

ヒントと考慮事項

  • サブスクリプションまたは製品明細に対する価格再設定処理は、カスタム対象レベルに影響せず、カスタム対象レベルを考慮しません。
  • REST操作を使用して、カスタム対象レベル明細を作成し、処理を実行することもできます。