クラウド・レディネス / Oracle Inventory Management Cloud
新機能
すべて展開


  1. 更新21A
  1. 改訂履歴
  2. 概要
  3. 更新前および更新後のタスク
  4. 任意の新機能の導入(オプトイン)
  5. 機能のサマリー
    1. 複数の製品にまたがる拡張機能
        1. ディープ・リンクを使用したSCMアプリケーション・ページへのリンク
        2. 単位換算変更の検証
        3. 出荷日および受入日の計算時の保管場所およびサプライヤ・スケジュールのチェック
    2. プロジェクト駆動のサプライ・チェーン
        1. プロジェクト固有の顧客返品の受入
    3. 在庫管理
        1. 製造、購買および供給転送オーダーに対する詳細な予約の保守
        2. 未リリース・オーダーの予約
        3. 在庫トランザクションに勘定科目組合せの動的作成を使用
        4. REST APIおよびFBDIを使用したロット分割、マージおよび換算の実行
        5. 追加トランザクションの品目トランザクション・デフォルトのサポート
        6. 循環棚卸の保管場所選択のための例による問合せの使用
        7. OTBIのロット・ディメンションでの「親ロット」、「資材ステータス」および「使用不可」列の表示
        8. ピック・トランザクションRESTリソースを使用したピック確認明細の個別またはグループでの処理
        9. 品目ロット属性の変更の制限緩和
        10. 単位コードの変更の許可
      1. この更新における在庫管理に関するその他の変更
    4. 出荷
        1. 在庫管理が欠落している出荷明細のレビュー
      1. この更新における出荷に関するその他の変更
    5. 受入
        1. OTBIの「受入」サブジェクト領域の取引先品目詳細、取引先名および取引先タイプ・ディメンションの表示
        2. 商品の受入時の製造業者名および部品番号の表示
        3. OTBIの在庫トランザクション・リアルタイム・サブジェクト領域でのサプライヤ返品番号およびサプライヤ返品明細番号の表示
        4. 受入トランザクション履歴RESTリソースを使用した請求数量および請求金額の表示
    6. Intrastatレポート
        1. 英国の欧州連合からの離脱に対応するためのIntrastatレポートの更新
    7. 原価管理
        1. RMA明細価格を参照されていないRMAの受入原価として使用
        2. 在庫ロット・トランザクションの原価計算および計上
      1. この更新でのその他の原価管理の変更
    8. 製品リコール管理
        1. 重複のレビュー時のリコール通知詳細の表示
        2. 「リコール通知」ページからの詳細および履歴の表示
        3. リコール通知に対して実行した特定の処理に関するコメントの入力
    9. サプライ・チェーン財務オーケストレーション
        1. 会社間AP請求書における外部出荷先事業所および内部出荷元事業所の使用
        2. 会社間AP請求書における最終荷下ろし場所の使用

更新21A

改訂履歴

本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。

日付 製品 機能 ノート
2021年2月26日 原価管理 この更新でのその他の原価管理の変更 文書の更新。項の追加。
2021年1月29日 Intrastatレポート 英国の欧州連合からの離脱に対応するためのIntrastatレポートの更新 文書の更新。バックポートされた機能の追加。
2020年12月18日     初版作成。

概要

このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。このガイドは本アップデートでの新規・改善機能の概要を理解するのに必要な情報およびアップデートに必要なタスクについて説明します。個々のセクションは機能の概略説明、その機能を実装に必要なステップ、ヒントおよび考慮点、他に必要なリソースが記述されています。

セキュリティと新機能

各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)

ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。構成済ジョブ・ロールを事前定義済ジョブ・ロールと比較し、セキュリティ・アーティファクトを構成済ジョブ・ロールに追加する方法の詳細は、Oracle Help CenterにあるOracle SCM Cloud: SCMの保護ガイドの「セキュリティ・コンソール」および「ロールとロール割当」の章を参照してください。

フィードバックをお寄せください

本書の内容改善のため、ご意見やご提案をお待ちしております。フィードバックは、oracle_fusion_applications_help_ww_grp@oracle.com宛にお送りください。

更新前および更新後のタスク

Cloudアプリケーションで使用している機能によっては、四半期更新の直前または直後に特定のステップを実行することが必要になる場合があります。こうした更新前および更新後のステップと影響を受ける製品領域の詳細は、My Oracle SupportのOracle SCM Cloud: Performing Your Quarterly Update (ドキュメントID 2337485.1)を参照してください。

任意の新機能の導入(オプトイン)

Oracle Cloud Applicationsは、四半期ごとに新しい更新を提供します。 つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。一部の機能は有効な状態で提供されます。これは、エンド・ユーザーが即時に使用できることを意味します。 その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。無効化の状態で提供されている機能は、次の権限を使用して、次のステップでエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。

  • アプリケーション・オファリングのレビュー(ASM_REVIEW_APPLICATIONS_OFFERINGS_PRIV)
  • Oracle Fusion Applicationsオファリングの構成(ASM_CONFIGURE_OFFERING_PRIV)

新機能をオプトインする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「新機能」をクリックします。
  2. 機能の概要ページで、オファリングを選択し、それに固有の新機能をレビューします。または、デフォルトの選択であるすべての使用可能なオファリングをそのまま使用して、すべてのオファリングの新機能を確認できます。
  3. 「新機能」タブで、新機能をレビューし、「使用可能」列で機能のオプトイン・ステータスを確認します。機能がすでに有効化されている場合は、チェック・マークが表示されます。それ以外の場合は、機能を使用可能にするアイコンが表示されます。
  4. 「使用可能」列にあるアイコンをクリックし、機能を有効にするステップを完了します。

「新機能」作業領域に表示されない機能をオプトインする場合があります。オプトインする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」→「自分の企業」→「オファリング」をクリックします。
  2. 「オファリング」ページで、オファリングを選択し、オプトイン機能をクリックします。
  3. オプトイン・ページで、オファリングまたは機能が含まれている機能領域の機能の編集(鉛筆)アイコンをクリックします。
  4. 機能の編集ページで、機能を有効化するためのステップを完了します。

オファリングの新機能をオプトインする方法の詳細および詳細な手順は、オファリング構成を参照してください。

オプト・イン失効

オプトインで使用不可の状態で提供された機能は、今後の更新で自動的に使用可能になる場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。

機能のサマリー

列の定義:

使用可能な状態で提供される機能

レポート = 新規または変更され、Oracleで提供される、実行準備が完了したレポート。

UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は通常、フィールド、検証またはプログラムの小さな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。

UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、より複雑に設計されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。

使用不可の状態で提供される機能 = エンド・ユーザーがこれらの機能を使用するには、処理が必要です。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域を最初にレポートに組み込む必要がある、b)新しいWebサービスを使用するには統合が必要である、c)機能にアクセスするには、ユーザー・ロールに機能を割り当てる必要があるなどです。

エンド・ユーザーがすぐに使用可能
(機能が使用可能な状態で提供)

レポートおよび小規模なUIまたはプロセスベースの新機能は、更新後のユーザーに対する影響を最小限に抑えます。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。

エンド・ユーザーが使用する前に処理が必要
(使用不可の状態で提供される機能)

これらの機能の使用準備を完了するには処理が必要なため、中断されません。選択的に使用するよう選択すると、テストおよびロールアウトのタイミングを設定できます。

機能

レポート

UIまたは
プロセスベース:
小規模

UIまたは
プロセスベース:
大規模*

複数の製品にまたがる拡張機能

ディープ・リンクを使用したSCMアプリケーション・ページへのリンク

単位換算変更の検証

出荷日および受入日の計算時の保管場所およびサプライヤ・スケジュールのチェック

プロジェクト駆動のサプライ・チェーン

プロジェクト固有の顧客返品の受入

在庫管理

製造、購買および供給転送オーダーに対する詳細な予約の保守

未リリース・オーダーの予約

在庫トランザクションに勘定科目組合せの動的作成を使用

REST APIおよびFBDIを使用したロット分割、マージおよび換算の実行

追加トランザクションの品目トランザクション・デフォルトのサポート

循環棚卸の保管場所選択のための例による問合せの使用

OTBIのロット・ディメンションでの「親ロット」、「資材ステータス」および「使用不可」列の表示

ピック・トランザクションRESTリソースを使用したピック確認明細の個別またはグループでの処理

品目ロット属性の変更の制限緩和

単位コードの変更の許可

この更新における在庫管理に関するその他の変更

出荷

在庫管理が欠落している出荷明細のレビュー

この更新における出荷に関するその他の変更

受入

OTBIの「受入」サブジェクト領域の取引先品目詳細、取引先名および取引先タイプ・ディメンションの表示

商品の受入時の製造業者名および部品番号の表示

OTBIの在庫トランザクション・リアルタイム・サブジェクト領域でのサプライヤ返品番号およびサプライヤ返品明細番号の表示

受入トランザクション履歴RESTリソースを使用した請求数量および請求金額の表示

Intrastatレポート

英国の欧州連合からの離脱に対応するためのIntrastatレポートの更新

原価管理

RMA明細価格を参照されていないRMAの受入原価として使用

在庫ロット・トランザクションの原価計算および計上

この更新でのその他の原価管理の変更

製品リコール管理

重複のレビュー時のリコール通知詳細の表示

「リコール通知」ページからの詳細および履歴の表示

リコール通知に対して実行した特定の処理に関するコメントの入力

サプライ・チェーン財務オーケストレーション

会社間AP請求書における外部出荷先事業所および内部出荷元事業所の使用

会社間AP請求書における最終荷下ろし場所の使用

複数の製品にまたがる拡張機能

ディープ・リンクを使用したSCMアプリケーション・ページへのリンク

この更新で、メニュー構造を使用しないでアプリケーション・ページに直接、簡単に移動できる新しいディープ・リンクがOracle Supply Chain Management Cloudに導入されました。これらのリンクは、ビジネス・インテリジェンス・レポート、通知、サードパーティ・アプリケーション・ページで使用するなど、様々な方法で使用できます。

この更新の新しいディープ・リンクを製品別にリストします。

  • サプライ・チェーン・コラボレーション
    • サプライ・コラボレーション・ネットワークの管理(COLLABORATION_RELATIONSHIP、EDIT)
  • 在庫管理
    • 完了トランザクションのレビュー
    • 待ち状態の在庫トランザクション
    • SSP受入の管理
    • 受入の表示
    • ロットの管理
    • シリアル番号の管理
    • ASNの作成
    • 移動要求の管理
    • ASBNの作成
    • インバウンド出荷の管理 - 出荷
    • インバウンド出荷の管理 - 購買オーダー
    • 予想出荷の受入 - 購買オーダー
    • 予想出荷の受入 - ASN
    • 予想出荷の受入 - 転送オーダー
    • 予想出荷の受入 - 移動中出荷
    • 予想出荷の受入 - RMA
    • 転送オーダーの管理
    • 出荷明細の管理
    • 出荷の編集
  • チャネル収益管理
    • 顧客要求の管理(CUSTOMER_CLAIM、NONE)
    • 顧客要求(CUSTOMER_CLAIM、EDIT)
  • 製造
    • 作業オーダー(WIE_WORK_ORDER、VIEW)
    • 作業オーダー(WIE_WORK_ORDER, EDIT)
    • 例外(WIE_PRODUCTION_EXCEPTION、EDIT)
    • 作業定義(WIS_WORK_DEFINITION、EDIT)
    • リソースの編集(WIS_RESOURCE、EDIT)

レポートまたはサードパーティ・アプリケーション・ページにディープ・リンクを追加すると、ユーザーは、単にそれらのリンクをクリックすることで、その他のクリックやナビゲーションなしに、使用する必要があるアプリケーション・ページに直接移動できます。ユーザーがディープ・リンクをクリックすると、そのユーザーのセキュリティ割当が適用されます。つまり、ユーザーがアプリケーション・ページにアクセスできるのは、アクセスを許可するジョブ・ロールが割り当てられている場合のみです。

有効化のステップ

使用可能なすべてのディープ・リンクを「ディープ・リンク」作業領域で確認できます。NONEアクションが割り当てられたものなど、一部のディープ・リンクはそのまますぐに使用できます。EDITアクションが割り当てられたものなど、他のディープ・リンクについては、レポートまたはサードパーティ・アプリケーション・ページにディープ・リンクを追加する前に、リンクの詳細を編集する必要があります。詳細および手順は、主なリソースの項に記載されているドキュメントを参照してください。

主なリソース

ディープ・リンクの操作方法の詳細は、Oracle Help Centerにある次のブックを参照してください。

  • Oracle Applications Cloud: 構成と拡張
  • Oracle SCM Cloud: SCMの共通機能の実装

ロール情報

事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、独自に構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じて、「ディープ・リンク」作業領域へのアクセス権をユーザーに付与するためのオプションがいくつかあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、「ディープ・リンク」作業領域に自動的にアクセスできます。

  • アプリケーション開発者(FND_APPLICATION_DEVELOPER_JOB)
  • アプリケーション実装管理者(ORA_ASM_APPLICATION_IMPLEMENTATION_ABSTRACT)
  • アプリケーション実装コンサルタント(ORA_ASM_APPLICATION_IMPLEMENTATION_CONSULTANT_JOB)
  • 調達アプリケーション管理者(ORA_PO_PROCUREMENT_APPLICATION_ADMIN_JOB)
  • サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、「ディープ・リンク」作業領域にアクセスできます。

  • 管理リンクの表示(FND_VIEW_ADMIN_LINK_PRIV)

レポート専用のディープ・リンクを使用する場合、必要な権限は次のとおりです。

  • Business Intelligence Publisherの場合:
    • BI作成者ロール(BIAuthor)
    • BIコンシューマ・ロール(BIConsumer)
    • BI管理者(BIAdministrator)
  • Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)の場合:
    • BI作成者ロール(BIAuthor)
    • BIコンシューマ・ロール(BIConsumer)

単位換算変更の検証

単位の換算を変更すると、その変更がOracle Inventory Management CloudまたはOracle Cost Management Cloudのオープン・トランザクションに影響するかどうかが検証されるようになりました。

この更新より前は、単位標準換算に対する変更は検証されませんでした。  警告は発行されましたが、トランザクションの実行後にユーザーが変更を行った場合、単位換算の変更にはデータ修正が必要になることがありました。

この変更により、在庫管理のオープン・トランザクションで単位が使用されていない場合、検証は成功し、換算を変更すると既存の警告がトリガーされます。在庫のオープン・トランザクションで単位が使用されている場合は、変更を加えると、オープン・トランザクション・データが原因で重大な損害がもたらされることを説明するエラーがユーザーに表示され、更新は許可されません。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

出荷日および受入日の計算時の保管場所およびサプライヤ・スケジュールのチェック

出荷日および受入日の計算時に保管場所およびサプライヤ・スケジュールをチェックします。倉庫事業所に基づき移動時間を使用する出荷日および受入日では、最初に在庫組織が検索され、次に組織が見つからない場合は事業所の保管場所が検索されます。サプライヤ住所を使用する移動時間では、サプライヤ・サイトが検索され、出荷日および受入日の計算時に「輸送スケジュールの管理」タスクで設定したサプライヤ・スケジュールが検索されます。

予定出荷日および予定受入日は、Oracle Supply Chain Planning Cloud、Oracle Procurement Cloud、Oracle Receiving Cloudの各アプリケーションで使用されます。転送または出荷の搬送先または搬送元をスケジュールに関連付けることができる場合、計算された出荷日または受入日がスケジュールで非稼働日に示されていれば、スケジュールを使用してその出荷日または受入日が調整されます。

この更新により、搬送元または搬送先が倉庫事業所の場合に、その事業所の倉庫が見つからない場合は、対応する保管場所を検索するための追加作業が行われ、その事業所を使用してスケジュールが検索されます。  また、「輸送スケジュールの管理」タスクでサプライヤの出荷スケジュールまたは受入スケジュールを定義した場合、これらを外部サプライヤ住所として使用する移動時間では、予定出荷日または予定搬送日の計算にそのスケジュールが使用されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

プロジェクト駆動のサプライ・チェーン

プロジェクト駆動のサプライ・チェーンは、Oracle Supply Chain ManagementおよびProject Management Cloudのアプリケーションを横断したエンドツーエンドの統合ソリューションです。このソリューションは、製造および資産集約型企業の様々なビジネス・プロセスをサポートするように設計されています。

プロジェクト駆動のサプライ・チェーン・ソリューションを使用すると、プロジェクトごとに別個の組織を作成しなくても、プロジェクトのコンテキストでサプライ・チェーン・プロセスを管理できます。サプライ・チェーン・コストをプロジェクト支出として取得することもできます。

プロジェクト固有の顧客返品の受入

プロジェクト固有の資材を顧客に出荷した後、顧客がそれらの商品の一部またはすべてを返品することが必要になる可能性が常にあります。 このような場合は、返品オーダーにその特定のプロジェクト詳細が含まれていることが必要になり、かつ原価がプロジェクトに適切にクレジット処理される必要があります。

プロジェクトおよびタスクの詳細を含む返品販売オーダーを作成し、商品をプロジェクト固有の在庫に戻し、該当する場合はプロジェクトにクレジットを戻すことができるようになりました。

返品フローは、参照される返品販売オーダーまたは参照されていない返品販売オーダーをOracle Order Management Cloudで作成することから始まります。 参照される返品販売オーダーでは、プロジェクトおよびタスクの詳細が元の販売オーダーからコピーされます。対照的に、参照されていない返品販売オーダーでは、オーダー入力事務員がそれらの詳細を手動で入力する必要があります。 参照される返品販売オーダーの作成時に、プロジェクトが有効でなくなった場合や商品を共通在庫に返品する場合は、オーダーを送信する前にプロジェクトおよびタスクの詳細を削除できます。参照される返品販売オーダーからプロジェクトおよびタスクを削除できるようにするには、「参照される返品のプロジェクト詳細の削除をユーザーに許可」パラメータを「はい」に設定します。返品販売オーダーが送信され、受入のために倉庫にリリースされると、返品のどの時点でもプロジェクトまたはタスクの属性を更新できなくなります。

会社間参照RMA

会社間参照RMA

返品された商品を在庫に受け入れると、受入および棚入中に、販売オーダーに入力したプロジェクトおよびタスクの詳細が表示されます(組織でプロジェクトごとの在庫トラッキングが有効になっている場合)。 さらに、棚入後、手持数量にはプロジェクトとタスクの分離が継承されます。組織でプロジェクトごとの在庫トラッキングが有効になっていないとします。この場合、受入または棚入中に、プロジェクトおよびタスクの詳細は表示されず、手持数量は共通在庫に追加されます。返品販売オーダーにプロジェクトまたはタスクの詳細が含まれていない場合、組織が在庫をプロジェクトごとにトラッキングできるかどうかに関係なく、手持数量は共通在庫に追加されます。

プロジェクト・トラッキング済在庫組織でのRMAの受入および棚入

プロジェクト・トラッキング済在庫組織でのRMAの受入および棚入

プロジェクト在庫への非会社間返品については、プロジェクトに対する追加原価がないため、プロジェクトへの通知はありません。 プロジェクト請求から顧客にクレジットを発行するには、ビジネス・プロセスを設定する必要があります。 プロジェクト在庫への会社間返品の場合、マイナス支出は販売利益センターのコンテキストでインタフェースされます。プラス支出は、受入エンティティのコンテキストでプロジェクトにインタフェースされます。 これにより、適切な支出組織でプロジェクト支出を追跡できます。

返品受入の繰延返品承認(RMA)損益のかわりに、プロジェクト決済という会計明細タイプが使用されます。 ただし、原価収集でプロジェクト・タイプが有効になっていない場合は、繰延RMA損益会計明細タイプが使用されます。

プロジェクト決済会計明細タイプが取引販売返品に使用されます

プロジェクト決済会計明細タイプが取引販売返品に使用されます

デモの視聴

この機能を使用すると、プロジェクト固有の資材を組織に直接返品でき、商品の返品時に正しい手数料がクレジットが確実にプロジェクトに戻されます。顧客から受け入れた手持は棚入トランザクション後にプロジェクトとタスクによって分離されるため、プロジェクト評価が保守されます。プロジェクト在庫へのRMAの受入により、会社間RMA受入のプロジェクト原価収集が合理化されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新21C

プロジェクトベースの返品オーダーをプロジェクト在庫に受け入れるには、「プロジェクト固有の顧客返品の受入」機能のオプト・インを有効にする必要があります。ただし、最初に「オファリング」作業領域で、製造およびサプライ・チェーン管理オファリングの「プロジェクト駆動のサプライ・チェーン」機能を有効にする必要があります。

プロジェクト属性が、参照される元の販売オーダーからどのようにデフォルト設定されるかが、オプト・インによって制御されます。オプト・インが有効になっていない場合、参照される返品オーダーでは、元の販売オーダーのプロジェクト属性はデフォルト設定されませんが、プロジェクト詳細を手動で入力できます。 オプト・インが有効になっていない場合、プロジェクトベースの返品オーダーは共通在庫に受け入れられます。

プロジェクト固有の顧客返品の受入

プロジェクト固有の顧客返品の受入

「参照される返品のプロジェクト詳細の削除をユーザーに許可」パラメータが導入され、オーダー送信前にプロジェクト詳細を削除できるようになりました。パラメータ値は「はい」または「いいえ」です。このパラメータのデフォルト値は「いいえ」で、これは元の販売オーダーからデフォルト設定されたプロジェクト詳細を削除できないことを示します。

参照される返品のプロジェクト詳細の削除をユーザーに許可

参照される返品のプロジェクト詳細の削除をユーザーに許可

ヒントと考慮事項

  • オプト・インが有効になっていない場合、参照される返品オーダーでは、元の販売オーダーのプロジェクト属性はデフォルト設定されませんが、プロジェクト詳細を手動で入力できます。
  • オプト・インが有効になっていない場合、プロジェクトベースの返品オーダーは共通在庫に受け入れられます。
  • 明細選択基準を含む独自のオーケストレーション・プロセスを作成して、プロジェクト・インジケータ値がYの場合に売掛/未収金への明細の送信をスキップできます。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • オーダー入力スペシャリスト(ORA_FOM_ORDER_ENTRY_SPECIALIST_JOB)
  • オーダー・マネージャ(ORA_DOO_ORDER_MANAGER_JOB)
  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
  • 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR_JOB)
  • 受入エージェント(ORA_RCV_RECEIVING_AGENT_JOB)
  • 原価会計担当(ORA_CST_COST_ACCOUNTANT_JOB)
  • プロジェクト・マネージャ(ORA_PJF_PROJECT_MANAGER_JOB)
  • プロジェクト請求スペシャリスト(ORA_PJF_PROJECT_BILLING_SPECIALIST

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • Webサービスによる受入の作成(RCV_CREATE_RECEIVING_RECEIPT_WEB_SERVICE_PRIV)
  • 受入トランザクション詳細の指定Webサービス(RCV_PROVIDE_RECEIVING_TRANSACTION_DETAILS_WEB_SERVICE_PRIV)

在庫管理

製造、購買および供給転送オーダーに対する詳細な予約の保守

特定の顧客オーダーの商品を購入または製造する場合は、オーダーしたものを確実に入手できることを保証する必要があります。 場合によっては、顧客のオーダーに、従うように義務付けられた特別な指示または特定の構成が含まれていることがあります。 同様に、受入供給を特定の優先度の顧客オーダーに対して予約する場合は、品目が在庫に受け入れられた後もそのオーダーに関連付けられたままであることを確認する必要があります。

このような状況では、この顧客に対して製造または調達された品目が実際に出荷されていることを確認する方法が必要です。バック・トゥ・バック・プロセスまたはオーダーに対して手動で予約した受入供給を使用して、品目に対する顧客オーダーの詳細予約を保守できるようになりました。

商品が完了または受け入れられると、予約は、受入供給文書から可能なかぎり詳細なレベルの手持数量に調整されます。シリアルまたはロット管理を使用しない品目は保管場所および保管棚レベルまで詳述されますが、ロットまたはシリアル管理品目は保管場所、保管棚およびロットまたはシリアル・レベルまで詳述されます。 プロジェクト駆動のサプライ・チェーン・プロセスを使用する場合、プロジェクトおよびタスクの属性も予約に含まれます。

デモの視聴

この機能により、特定の供給文書を手動で、またはバック・トゥ・バック・プロセスを使用して需要オーダーに対して予約するときに、供給オーダーで製造または調達する実際の商品が需要の履行に使用されるようになります。製造、購買および転送供給オーダーの詳細予約を作成すると、顧客に対して製造または調達された品目、ロットまたはシリアル番号が実際に顧客に出荷されるため、返品がなくなり、顧客満足度が向上します。この機能を使用すると、購買オーダーまたは転送オーダーが搬送されるか、作業オーダーが完了した後に、予約がシリアル番号レベルまで詳述されます。この機能により、ピック・リリースでは、販売オーダーに対して予約されているものと同じシリアル番号のピックが作成されます。出荷が確認されると、同じシリアル番号が顧客に出荷されます。予約は、販売オーダーに対して予約された供給オーダーで受け入れられた資材が、製品の欠陥を修正するためにサプライヤ、内部ソース組織または作業オーダーに戻されたときに自動的に更新されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理

ヒントと考慮事項

供給文書の受入後または完了後に、販売オーダーが手持に対して手動で予約されている場合、予約は自動的には更新されません。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
  • 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR_JOB)
  • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 在庫予約Webサービスの管理(INV_MANAGE_INVENTORY_RESERVATION_WEB_SERVICE_PRIV)

未リリース・オーダーの予約

予期しない緊急事態または自然災害により、需要を満たすために手持数量が短期間で必要な数量を大幅に下回るか、場合によってはゼロになる需要の増加が発生する可能性があります。 このような場合は、オーダーを倉庫にリリースする前に、優先度の高いオーダーに対して供給を手動で予約する方法が必要です。 「予約およびピックの管理」ページで、販売オーダーが出荷のために倉庫にリリースされる前に、供給を手動で予約できるようになりました。また、Oracle Order Management Cloudを介してルーティングされる転送オーダーを手動で予約することもできます。

この機能により、次のことが可能になります。

  • 「予約およびピックの管理」ページで、未リリース・オーダーの予約を問い合せます。新しい「オーダー・インタフェース・ステータス」問合せパラメータを使用して、これらのオーダーを問い合せます。
  • 「予約の作成」ページで、購買オーダーや作業オーダーなど、様々な供給タイプの未リリース・オーダーを手動で予約します。
  • 「過剰在庫予約のパージ・プロセス」スケジュール済プロセスを使用して、未リリース・オーダーの過剰予約をパージします。
  • 拡張在庫予約RESTリソースを使用して、未リリース・オーダーの予約を管理します。
予約およびピックの管理

予約およびピックの管理

予約およびピックの管理

予約およびピックの管理

予約の作成

予約の作成

過剰在庫予約のパージ・プロセス

過剰在庫予約のパージ・プロセス

デモの視聴

組織が製造して顧客に販売する特定の品目のリード・タイムが長いとします。予期しない需要の急増により、手持数量が不足していますが、優先度の高い顧客オーダーが入りました。幸い、品目を補充するためのオープン作業オーダーがすでにあるため、ほぼ完了した作業オーダーでこの顧客オーダーを履行するようにします。出荷のために顧客オーダーを倉庫にリリースする前に、スケジュール済販売オーダーに対して待ち状態の作業オーダーを手動で予約すると、効率的に履行できます。

この機能は、手持数量が予期せず不足した場合に、受入供給の予約を効果的に管理するために役立ちます。予期しない変更を管理するために、オーダーを倉庫にリリースする前に優先度の高い需要に対して供給を予約することで、サプライ・チェーンを効率的かつ事前に計画できるようになりました。その結果、履行プロセスの管理が強化されます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新21C

ヒントと考慮事項

  • 「予約およびピックの管理」タスクを使用して、未リリース・オーダーを手動で予約するように販売オーダーをスケジュールします。
  • 在庫予約FBDIおよびADFdiでは、未リリース・オーダーの予約はサポートされていません。
  • 異なる供給タイプに対する未リリース・オーダーの一部手動予約がサポートされています。
  • 「品目の供給と需要のレビュー」ページでは、未リリース・オーダー需要はサポートされていません。
  • 「予約およびピックの管理」ページの「予約済数量の転送」処理は、出荷または在庫へのリリースを待機中のオーダーに対しては無効になっています。
  • 未リリース・オーダーの取消済またはスケジュール解除済のオーダー明細の予約は編集できません。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)   
  • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER_JOB)

次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能を使用して過剰予約をパージできます。

  • 過剰在庫予約のパージ・プロセス(INV_PURGE_EXCESS_INVENTORY_RESERVATIONS_PROCESS_PRIV)

在庫トランザクションに勘定科目組合せの動的作成を使用

倉庫のトランザクションを実行するときに、使用する必要がある一般会計勘定科目の組合せが存在しない場合があります。 たとえば、組織が勘定体系で製品コードを使用しており、新製品の最新の出荷が倉庫に受け入れられたばかりだとします。 ここで、その他出庫を使用して、この製品の一部を様々な部門に出庫する必要があります。 ただし、トランザクションを実行しようとすると、一般会計勘定科目の組合せが存在しない部門があることがわかります。 この更新より前は、会計部門に連絡して、この組合せの作成を依頼する必要がありました。

組織が勘定科目組合せを勘定体系内に動的に挿入できるかぎり、その他トランザクションまたは移動要求出庫を作成できるユーザーは、一般会計勘定科目の組合せを動的に作成できるようになりました。

この機能を使用すると、一般会計勘定科目を作成する際に組織内の他の部門に依存することなく、迅速かつ簡単にトランザクションを完了できます。これにより、定期的な倉庫トランザクションを実行する際の貴重な時間を節約できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新21C

在庫トランザクションに勘定科目組合せの動的作成を使用するためのオプト・イン

在庫トランザクションに勘定科目組合せの動的作成を使用するためのオプト・イン

オプト・イン後、「キー・フレックスフィールド構造インスタンスの編集」で「動的組合せの作成可能」を有効にする必要があります。

  1. 「設定および保守」作業領域の「タスク」パネル・タブで、「検索」をクリックします。 
  2. 検索フィールドに「キー・フレックスフィールドの管理」と入力して「検索」をクリックします。
  3. 検索結果の「名前」列の「キー・フレックスフィールドの管理」をクリックすると、「キー・フレックスフィールドの管理」ページが表示されます。 
  4. 「モジュール」フィールドで「一般会計」を選択し、「OK」をクリックします。(モジュール・タイプAPPLICATIONです。)  
  5. 「検索結果」セクションで、「一般会計」アプリケーションを選択し、「構造インスタンスの管理」をクリックします。
  6. 「構造名」フィールドで、構造の名前(OPERATIONS_ACCOUNTING_FLEXなど)を選択し、「編集」をクリックします。
  7. 「検索結果」セクションで、動的勘定科目組合せを有効にするインスタンスを選択し、「編集」をクリックします。 
  8. 「動的組合せの作成可能」チェック・ボックスを選択し、「保存」をクリックします。

動的組合せ作成の有効化

動的組合せ作成の有効化

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
  • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER_JOB)
  • 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • その他トランザクションの作成(INV_CREATE_INVENTORY_TRANSACTION_MISCELLANEOUS_TRANSACTION_PRIV)

REST APIおよびFBDIを使用したロット分割、マージおよび換算の実行

ロット管理されている商品を処理する場合は、特定のロットの一部またはすべての商品の分割や結合、変換が必要になる可能性がある、数多くのイベントがあります。 たとえば、天候イベントによって倉庫が損傷を受け、ロットの一部のみが破損するなどです。 ロットの破損した部分は、製造プロセスの一部(すべてではない)で引き続き使用できます。 したがって、この数量を元のロットから分割し、新しいロット番号を割り当てて、将来の使用に備えて商品が適切に指定されるようにする必要があります。 

同様に、ダウンストリーム処理で使用する前に、複数のロットを1つのVATに定期的に結合する場合もあります。 これらのロットをすべて1つのVATにマージする場合は、新しい一意のロット番号を割り当てます。 最後に、一部の産業では、化学反応過程が完了したとき、品目の割当済ロット番号を変更することが必要になる場合があります。 たとえば、品目123のロットAの作業オーダーを完了するとします。 2週間後、反応過程が完了し、このロットをロットBに変更することが必要になります。 この変更は、品目を次のステップに進める準備が整ったことを示します。 品目自体に変更はなく、単にロット番号を変更する作業オーダーのために追加間接費が発生することは望ましくありません。 また、ロット履歴を保持する必要があります。 これらのシナリオでは、作業オーダーは必要ありません。 REST APIまたはファイルベース・データ・インポート(FBDI)を使用して、Oracle Inventory Management Cloud内でロット分割、マージおよび換算を実行できます。

在庫ロット分割トランザクションを使用して、単一ロットを複数ロットに分割できます。たとえば、ソース・ロットを単一の保管場所または複数の保管場所に分割できます。結果のロットは、ソース・ロットからロット属性を継承します。ただし、ビジネス要件に応じて、結果のロット属性を変更できます。この機能は、ロット内の選択した品目のロット属性を変更する必要がある場合に特に役立ちます。

在庫ロット分割

在庫ロット分割

在庫ロット・マージ・トランザクションを使用して、複数の在庫ロットを単一ロットにマージできます。たとえば、類似した特性を持つ4つの個別ロットがある場合は、4つの個別ロットを維持するのではなく、それらを単一ロットにマージできます。結果のロットは、4つのソース・ロットの個々の品目数量を合計したものです。ロットをマージする機能により、組織の間接費が削減され、在庫ロットを単一ユニットとして管理できます。

在庫ロット・マージ

在庫ロット・マージ

在庫ロット換算トランザクションを使用して、REST APIまたはファイルベース・データ・インポート(FBDI)を介して、単一のソース・ロットを単一の結果のロットに換算できます。たとえば、ロット換算トランザクションを使用して、誤って入力されたロットを訂正できます。購買オーダー受入の入力時に、ロットAを誤って指定したとします。在庫ロット換算トランザクションを実行して、結果のロットをロットBに更新できます。在庫ロット換算は品目内でのみサポートされています。

在庫ロット換算

在庫ロット換算

「完了トランザクションのレビュー」ページと「待ち状態のトランザクションの管理」ページの両方に、3つの新しいフィールド「ロット・トランザクション・ソース」「ロット・トランザクション・グループ」および「代表ロット」が導入されました。「ロット・トランザクション・ソース」フィールドでは、ソース・ロットを表す在庫ロットを識別できます。「ロット・トランザクション・グループ」フィールドは、ロット・トランザクションをグループ化する方法を指定するユーザー定義値です。「代表ロット」フィールドは、ロット・マージ・トランザクションの実行時に使用されます。このフィールドの値は、マージ・トランザクションのどのロットが代表ロットであるかを示します。

完了トランザクションのレビュー

完了トランザクションのレビュー

新しいロットの分割、マージまたは換算機能を使用すると、作業オーダーの作成または余分な在庫トランザクションの実行によるさらなるオーバーヘッドなしに、ロットを動的に変更できます。この機能により、時間が節約され、業務効率が向上します。  

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新21C

オプト・イン機能の有効化

「REST APIおよびFBDIを使用したロット分割、マージおよび換算の実行」機能を使用するには、「製品情報管理」作業領域で品目を構成する必要があります。 

品目のロット分割、マージおよび換算を有効にする方法を次に示します。

  1. 「ナビゲータ」「製品管理」をクリックし、「製品情報管理」をクリックします。
  2. 「タスク」パネル・タブで「品目の管理」を選択します。
  3. 「品目の管理」ページで、品目を検索します。
  4. 「検索結果」セクションで、「品目」列の品目名をクリックします。「品目の管理」ページが表示されます。
  5. 「仕様」タブをクリックします。
  6. 「品目組織」セクションで、「在庫」をクリックします。
  7. 「ロット分割またはマージ」セクションの「ロット換算可能」フィールドで「はい」を選択して、品目のロット分割、マージおよび換算トランザクションを有効にします。
  8. 必要に応じて、「ロット部分化可能」フィールドを「はい」に設定すると、部分ロット分割、マージおよび換算トランザクションを実行できます。

品目ロット属性

品目ロット属性

特定のトランザクション・タイプに対して資材ステータス管理を有効にするには、それぞれのトランザクション・タイプに対してステータス管理を有効にする必要があります。

「在庫トランザクション・ソースおよびタイプの管理」設定タスクを使用すると、特定の在庫トランザクション・タイプに対してステータス管理を有効にできます。この構成では、資材ステータスに基づいて在庫ロット・トランザクションを許可または拒否できます。

「設定および保守」作業領域で、「在庫トランザクション・ソースおよびタイプの管理」を選択します。

  • オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
  • 機能領域: 在庫管理(すべてのタスクの表示をクリック)
  • タスク: 在庫トランザクション・ソースおよびタイプの管理

在庫トランザクション・ソースおよびタイプの管理

在庫トランザクション・ソースおよびタイプの管理

ヒントと考慮事項

  • ロット分割、マージおよび換算は、品目に有効数量がある場合にのみ許可されます。
  • ロット属性は結果のロットに継承され、必要に応じて上書きできます。
  • ソース・ロットと結果のロットの両方で、在庫トラッキング属性に同じ値を指定する必要があります。
  • シリアル番号管理品目は、ロット分割、マージおよび換算トランザクションでサポートされています。
  • 使用不可在庫ロットは、ロット分割、マージおよび換算トランザクションに再利用できます。
  • 別の品目へのロット換算はサポートされていません。
  • 預託在庫は、ロット分割、マージおよび換算トランザクションではサポートされていません。
  • ロット・マージに代表ロットが指定されていない場合は、有効数量が最も多いロットが使用されます。
  • ロット分割、マージおよび換算トランザクションでは、複数のトランザクション単位がサポートされています。
  • ロット分割、マージおよび換算トランザクションでは、在庫保管棚レベルでのトランザクションがサポートされています。
  • 在庫トランザクション・ファイルベース・データ・インポート・スプレッドシートに、3つの新しい列ソース・ロットロット・トランザクション・グループ名および「代表ロット」が導入されました。
  • 現在の原価の使用「はい」にデフォルト設定され、在庫ロット・トランザクションでは変更できません。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
  • 詳細は、品質管理の製造または製品ライフサイクル管理の系図での在庫ロット分割、ロット・マージおよびロット換算の表示機能を参照してください。

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
  • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER_JOB)
  • 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • ステージング済在庫トランザクションの管理Webサービス(INV_MANAGE_STAGED_INVENTORY_TRANSACTION_WEB_SERVICE_PRIV)

追加トランザクションの品目トランザクション・デフォルトのサポート

この機能により、その他トランザクションおよび組織間転送の保管場所および事業所が自動的にデフォルト設定されるため、在庫トランザクションの処理時間が短縮されます。たとえば、組織で、「勘定科目別名出庫」トランザクションを特定の保管場所および保管棚にデフォルト設定する必要があるとします。トランザクション・タイプおよび品目に基づいて、デフォルトの保管場所および保管棚を構成できるようになりました。そのため、倉庫担当者がその情報を手動で識別して入力する必要はありません。また、この機能は、デフォルトを自動的に適用することでデータ入力エラーを防止します。 

次のトランザクション・タイプに対して品目トランザクション・デフォルトを作成できるようになりました。

  • 勘定科目別名出庫
  • 勘定科目別名受入
  • 勘定科目出庫
  • 勘定科目受入
  • 組織間の直接転送
その他トランザクションの作成

その他トランザクションの作成

これらの追加トランザクション・タイプの品目トランザクション・デフォルトを定義する機能により、倉庫のルーチン・トランザクションを実行する際の貴重な時間を節約できます。

有効化のステップ

この機能を使用するには、「品目トランザクション・デフォルトの管理」ページで品目トランザクション・デフォルトを構成する必要があります。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「品目トランザクション・デフォルトの管理」タスクに移動します。
  • オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
  • 機能領域: 在庫管理
  • タスク: 品目トランザクション・デフォルトの管理
  1. 組織が選択されていない場合は選択し、「OK」をクリックします。
  2. 「処理」「追加」をクリックし、各品目トランザクション・タイプのデフォルトの保管場所および保管棚を入力します。  ノート: 在庫トランザクションの実行時には、この設定構成を使用してデフォルトの保管場所および保管棚が決定されます。
  3. 「保存」をクリックします。

品目トランザクション・デフォルトの管理

品目トランザクション・デフォルトの管理

ヒントと考慮事項

  • 品目トランザクション・デフォルトは、「その他トランザクションの作成」および「組織間転送の作成」ページで作成されたトランザクションにのみ適用できます。
  • 品目トランザクション・デフォルトは、FBDIまたはRESTサービスを介して作成されたトランザクションには適用できません。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
  • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER_JOB)
  • 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • その他トランザクションの作成(INV_CREATE_INVENTORY_TRANSACTION_MISCELLANEOUS_TRANSACTION_PRIV)
  • 組織間転送の作成(INV_CREATE_INVENTORY_TRANSACTION_INTERORGANIZATION_TRANSFER_PRIV)

循環棚卸の保管場所選択のための例による問合せの使用

循環棚卸を作成または更新するとき、保管場所のリスト全体をスクロールして、棚卸に含める保管場所を選択することに手間がかかる場合があります。 棚卸に含める、または棚卸から削除する保管場所を正確に検索するための迅速かつ簡単な方法が必要です。 次に、正しく選択または調整できたことをすばやく確認する方法が必要です。 循環棚卸を作成または更新するとき、「棚卸する保管場所」領域内の「保管場所」および「棚卸に含む」フィールドで例による問合せを実行できるようになりました。

この機能により、例による問合せ検索フレームワークを使用して、保管場所を簡単に検索できます。例による問合せは、検索結果表のすぐ上に別の行として表示され、「例による問合せ」処理またはアイコンを選択して有効にできます。2つの検索属性「保管場所」「棚卸に含む」を使用できます。選択した保管場所を検索して循環棚卸に含めることができます。「棚卸に含む」列では、「はい」および「いいえ」の値がサポートされています。「はい」は保管場所が棚卸に含まれることを示し、「いいえ」は保管場所が棚卸に含まれないことを示します。例による問合せは、循環棚卸の作成プロセス・フローと循環棚卸の編集プロセス・フローの両方でサポートされています。

循環棚卸の編集

循環棚卸の編集

この機能を使用すると、循環棚卸の作成時または更新時に、棚卸に含める特定の保管場所をすばやく検索できます。 また、棚卸に含めるまたは除外するように選択した保管場所を簡単に確認することもできます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
  • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 循環棚卸の作成(INV_CREATE_CYCLE_COUNT_PRIV)
  • 循環棚卸の管理(INV_MANAGE_CYCLE_COUNT_PRIV)

OTBIのロット・ディメンションでの「親ロット」、「資材ステータス」および「使用不可」列の表示

Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)では、資材管理プロセスをモニターするためにOracle Cloud Inventory Managementからのリアルタイム・トランザクション・データを使用してアドホック・レポートを作成できます。 この更新では、OTBIのレポートに新しい列「親ロット」「資材ステータス」「資材ステータス摘要」および「使用不可」を追加することで、追加のロット詳細を表示できます。 これらの新しい列は、在庫残高リアルタイム・サブジェクト領域および在庫トランザクション・リアルタイム・サブジェクト領域の「ロット」ディメンションと、出荷リアルタイム・サブジェクト領域の「在庫詳細」ディメンションで使用できます。

OTBIレポート

OTBIレポート

「在庫残高」、「在庫トランザクション」および「出荷」サブジェクト領域の新しい列「親ロット」「資材ステータス」「資材ステータス摘要」および「使用不可」には、ロット・パラメータを迅速に検証するための追加のレポート機能が用意されています。

有効化のステップ

新規サブジェクト領域は、既存のレポートに追加するか、新規レポートで使用することで利用できます。レポートの作成および編集の詳細は、分析およびレポートの作成および管理のブック(「Oracle Help Center」目的のアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Administration」)を参照してください。

ヒントと考慮事項

既存のレポートに新しい列「親ロット」「資材ステータス」「資材ステータス摘要」および「使用不可」を追加することも、これらの新しい列を使用する新しいレポートを作成することもできます。レポートの作成および編集の詳細は、Oracle Help Centerの『Oracle SCM Cloud: 分析とレポートの作成および管理』ガイドを参照してください。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
  • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER_JOB)

ピック・トランザクションRESTリソースを使用したピック確認明細の個別またはグループでの処理

ピック・トランザクションRESTリソースを使用して多数のピック確認明細を処理している場合、それらの明細の一部に指定したデータの一部が正しくない可能性が常にあります。エラーが発生した場合は、正しいデータを含むすべてのピック確認明細が正常に処理され、訂正および再処理するエラーのある明細のみが残された方が効率的です。ピック・トランザクションRESTリソースを使用して送信するピック確認明細をグループとして処理するか、RollbackAllLinesOnErrorオブジェクトを使用して個別に処理するかを選択できるようになりました。RollbackAllLinesOnErrorオブジェクトの値が「はい」であるか指定されていない場合は、1つの明細のみがエラーになった場合でも、すべてのピック確認明細がロールバックされ、再処理されます。RollbackAllLinesOnErrorオブジェクトの値が「いいえ」の場合は、各明細が個別に処理されるため、正常な明細は完了でき、エラーのある明細のみを再処理する必要があります。 

ピック・トランザクションRESTリソースを使用して多数のピック確認明細を処理するが、通常は例外が比較的少ない組織の場合は、この機能によって処理効率を向上させる柔軟性が提供されます。明細を個別に処理すると、正常に検証されたすべての明細が先に進み、例外のみの管理にリダイレクトできる時間と労力が節約されます。

有効化のステップ

REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。

ヒントと考慮事項

  • RollbackAllLinesOnErrorオブジェクトを使用し、「はい」または「いいえ」を渡して、グループまたは個別に処理する明細を指定します。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
  • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER_JOB)
  • 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR_JOB)
  • 出荷マネージャ(ORA_WSH_SHIPPING_MANAGER_JOB)
  • 出荷エージェント(ORA_WSH_SHIPPING_AGENT_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • Webサービスによるピック・トランザクションの実行(INV_PERFORM_PICK_TRANSACTION_WEB_SERVICE_PRIV)

品目ロット属性の変更の制限緩和

「製品情報管理」作業領域内で新しい品目を構成するとき、品目属性を設定する特定の方法をビジネス要件に応じて設定できます。これらの品目属性を構成するときの意思決定が、在庫、受入、出荷などの領域におけるダウンストリーム・トランザクション処理に大きく影響する可能性があります。 その後、ビジネス要件が変更された場合は、それに従って品目属性の一部を調整することが必要になることがあります。

たとえば、サプライヤから購入した品目のロット管理属性を、内部管理要件に基づいて全ロット管理に設定するとします。時間の経過とともにプロセスが変更され、この特定の品目のロット情報を追跡する必要がなくなりました。品目の手持数量がなく、他の待ち状態のトランザクションがなく、サプライヤが履行するいくつかのオープン購買オーダーのみがあることを確認します。品目の待ち状態の受入トランザクションのみがオープンしているかぎり、品目のロット管理、等級管理、子ロット使用可能および保管期限管理属性を更新できます。

品目ロット属性の変更に対する制限を緩和することで、製品のユーザビリティが向上し、ビジネス要件が変化したときや品目属性の構成が適切でなかった場合の柔軟性が高くなります。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 製品マネージャ(ORA_EGP_PRODUCT_MANAGER_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 品目の管理(EGP_MANAGE_ITEM_PRIV)

単位コードの変更の許可

単位のコードの変更が検証付きで許可されるようになりました。単位を作成した後に元のデータが誤りと判断されると、製品管理内の品目で単位が使用されていない場合に、単位のコードの変更が許可されます。

この更新より前は、保存後の単位のコード値の変更は許可されていませんでした。  ユーザーによってエラーが発生した場合、単位のコードの名前を変更するには、データ修正が必要になる可能性があります。

この変更により、プライマリ単位またはセカンダリ単位として、あるいはパッケージ文字列の要素として品目に関連付けられていることで、単位が製品管理でまだ使用されていない場合、検証は成功し、単位のコードの変更が許可されます。  変更を加えると品目との関連付けが原因で重大な損害がもたらされる場合には、ユーザーにアラートが表示され、更新は許可されません。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

この更新における在庫管理に関するその他の変更

この項では、Oracle Inventory Management Cloudの動作方法を変える可能性がある、この更新でのその他の変更について説明します。

待ち状態のトランザクションに対する更新の制限

アプリケーションで定義されたトランザクション・ソースについては、「待ち状態のトランザクションの管理」ページで組織、トランザクション数量および単位属性を更新したり、レコードを削除することはできなくなりました。これらには、勘定科目、勘定科目別名、在庫およびユーザー定義を除くすべてのトランザクション・ソースが含まれます(これには、ファイルベース・データ・インポートまたはWebサービスによりインポートされたすべての在庫トランザクションも含まれます)。この変更により、Oracle Inventory Management Cloud全体で完了トランザクションの整合性が保持されます。

バグ参照: 31524773

返品転送オーダーの取消機能の削除

返品転送オーダーは取り消すことができなくなりました。これは、UI、「予定済プロセス」作業領域、ファイルベース・データ・インポートおよびWebサービスを介した実行に適用されます。更新21Aより前は、返品転送オーダーの取消によって、未完了の受入および受入会計トランザクションが残っていました。

バグ参照: 31484892

搬送先保管場所の変更に基づいた転送オーダー搬送先事業所の更新

出荷にのみインタフェースされる転送オーダーの場合、搬送先保管場所を変更すると、搬送先事業所が更新されるようになりました。搬送先事業所は、搬送先保管場所に割り当てられた事業所に更新されます。搬送先保管場所が指定されていない場合は、搬送先在庫組織に割り当てられた事業所に更新されます。これは、UI、ファイルベース・データ・インポートおよびWebサービスを介した実行に適用されます。更新21Aより前は、転送オーダーの作成時に搬送先事業所が修正されました。

バグ参照: 31440217

購買オーダー、作業オーダーまたは転送オーダーの返品に対する予約の更新

販売オーダーに対して手動で予約された購買オーダーまたは転送オーダーが品目に返品されたときに、予約が自動的に更新されるようになりました。これは、バック・トゥ・バック品目を除くすべての品目に適用されます。購買オーダー返品の場合、予約は購買オーダーに転送されます。転送オーダー返品の場合、数量がソース組織に戻されると、返品数量の予約が削除されます。以前は、シリアル、ロットおよび改訂管理品目の手動予約転送オーダーを返品する際にも問題がありました。ロット、シリアルおよび改訂管理品目の予約済転送オーダーまたは購買オーダーの数量を返品できるようになりました。この更新により、販売オーダーに対して手動で予約された供給オーダーの予約が正確になります。

バグ参照: 31685563

出荷

在庫管理が欠落している出荷明細のレビュー

出荷を確認するときに、1つ以上の出荷明細で、出荷する品目の保管場所やシリアル番号などの重要な詳細が欠落している可能性があります。出荷明細で重要なデータが欠落していることを知らせる警告メッセージが表示されますが、何が欠落しているかが具体的に示されるわけではありません。「出荷の編集」ページに新しい列「在庫管理なし」が追加され、重要な情報が欠落している場合に「アラート」アイコンが表示されます。「アラート」アイコンの上にカーソルを置くと、欠落している内容に関するメッセージが表示されます。

出荷の編集 - 「在庫管理なし」列

「出荷の編集」ページ - 「在庫管理なし」列

この新機能により、「出荷の編集」ページで出荷明細をレビューできます。ページを開くと、ステージング済明細で在庫管理が欠落しているかどうかが評価されます。問題が見つかった場合は、それらの行に「アラート」アイコンが表示されるため、問題をすばやく特定してレビューできます。また、明細表の新しい列「在庫管理なし」のこの新しいアイコンにカーソルを置くと、欠落している各在庫管理に関する詳細メッセージが表示されます。詳細メッセージを確認し、それらの明細で必要な編集を行うことができます。ステージング済明細は欠落している管理について再評価され、ページを保存すると消去されます。新しい列「在庫管理なし」はデフォルトでは非表示になっています。

ユースケース・シナリオのデモの視聴

この機能により、重要な情報が欠落している出荷明細をすばやく識別できます。次に、欠落しているものを正確に特定し、出荷が問題なく確認されるように出荷明細を更新できます。

以前の更新では、すべての出荷明細が完全に準備されていることを確認する簡単な方法はありませんでした。また、出荷が正常に確認されることを確信することもできませんでした。在庫管理が欠落している明細の出荷確認時に警告メッセージが表示された場合は、「いいえ」を選択して警告を閉じる必要がありました。次に、その明細の品目のタイプに応じて、すべての在庫管理についてすべての明細を手動で検証する必要がありました。出荷に数百もの明細がある場合、このタスクには多くの時間がかかる可能性があります。すべての明細を手動で検証して訂正した後、出荷の確認を再試行できます。

「出荷の編集」ページにナビゲートすると、すべての出荷明細が評価され、在庫管理情報が欠落している明細に「アラート」アイコンが表示されるようになりました。「アラート」アイコンの上にカーソルを置くと、明細に欠落している在庫管理情報について表示されます。各明細品目の在庫管理を手動で検証することなく、必要な編集を行うことができます。在庫管理情報が欠落している明細を編集した後、出荷確認処理を直接呼び出すか、変更を保存して、すべての明細で情報が欠落していないことを確認できます。その後、出荷確認処理を再度呼び出すことができます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
  • 出荷マネージャ(ORA_INV_SHIPPING_MANAGER_JOB)
  • 出荷エージェント(ORA_INV_SHIPPING_AGENT_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 出荷の管理(WSH_MANAGE_DELIVERY_PRIV)

この更新における出荷に関するその他の変更

この項では、Oracle Shipping Cloudの動作が変わる可能性がある、この更新におけるその他の変更について詳しく説明します。

出荷の実績出荷日がピッキング・トランザクション日より後の日付であることの確実化

アプリケーションでは、出荷の実績出荷日が出荷のすべての明細のピッキング・トランザクション日より後の日付であることが確認されます。このことは所有権転送トランザクションおよび出庫トランザクションの考慮に役立つため、原価計算が適切化されます。

出荷の実績出荷日を制限するために実装された変更を次に示します。

  • 「実績出荷日」フィールドはデフォルト設定されなくなりました
  • 「実績出荷日」フィールドには将来の日時のみ入力できます
  • 「実績出荷日」フィールドには、出荷のすべての明細のピック・トランザクション日よりも後の値のみ入力できます
  • 選択した実績出荷日が本日でない場合、時間コンポーネントは11:59:59 PMにデフォルト設定されます
  • 選択した実績出荷日が本日の場合、時間コンポーネントは処理時の現在の時間にデフォルト設定されます

ノート: この修正は、20Cおよび20Dの11月の月次更新でも提供されました。

バグ参照: 31434334

在庫処理待ち状態の出荷明細の新しいステータス

出荷明細が出荷とともに出荷されると、出荷明細は出庫トランザクションの作成を介して在庫に転送されます。在庫出庫トランザクションが保留中で処理待ちの間、出荷明細のステータスは「在庫処理待ち」として表示されるようになりました。21Aより前は、出荷明細のステータスは「インタフェース済」として表示されていました。この新しいステータスは、在庫処理待ち状態の出荷明細を確認するために役立ちます。待ち状態の在庫トランザクションをレビューし、処理エラーを解決できます。

バグ参照: 31357054

受入

OTBIの「受入」サブジェクト領域の取引先品目詳細、取引先名および取引先タイプ・ディメンションの表示

Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)では、資材管理プロセスをモニターするためにOracle Inventory Management Cloudからのリアルタイム・トランザクション・データを使用してアドホック・レポートを作成できます。 この更新では、「取引先品目詳細」「取引先名」および「取引先タイプ」ディメンションを次の受入サブジェクト領域で使用できるようになりました。

  • 移動中事前出荷通知リアルタイム
  • 移動中組織間在庫転送リアルタイム
  • 移動中出荷リアルタイム
  • 組織間受入リアルタイム
  • 購買受入リアルタイム
  • 受入リアルタイム
  • トランザクション・リアルタイム
  • 未オーダー受入リアルタイム

「受入 - トランザクション・リアルタイム」サブジェクト領域

「受入 - トランザクション・リアルタイム」サブジェクト領域

トランザクション・リアルタイム・サブジェクト領域を例として使用すると、新しいディメンションでは、多数の取引先関連属性で受入トランザクション・レポートを拡張できます。

新しいディメンション「取引先品目詳細」「取引先名」および「取引先タイプ」には、受入関連トランザクションの取引先品目の詳細を簡単に表示できる追加のレポート機能が用意されています。

有効化のステップ

新規サブジェクト領域は、既存のレポートに追加するか、新規レポートで使用することで利用できます。レポートの作成および編集の詳細は、分析およびレポートの作成および管理のブック(「Oracle Help Center」目的のアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Administration」)を参照してください。

ヒントと考慮事項

既存のレポートに新しい取引先フィールドを追加することも、これらの新しいフィールドを使用する新しいレポートを作成することもできます。レポートの作成および編集の詳細は、Oracle Help Centerの『Oracle SCM Cloud: 分析とレポートの作成および管理』ガイドを参照してください。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)

商品の受入時の製造業者名および部品番号の表示

複数のサプライヤまたは販売業者の同じ品目を定期的にオーダーする場合、その品目の製造業者部品番号が商品を識別する唯一の簡単で一貫性のある方法である可能性があります。このシナリオでは、物理的に受け入れている商品が在庫の商品と同じであることをすばやく相互参照する機能が必要です。次のページで、製造業者名および関連する製造業者部品番号を列として表示できます。

  • セルフサービス受入(自分の受入)
    • 品目の受入
    • 品目の受入 - 受入の作成
    • 受入の管理
    • 受入の管理 - 受入の返品
    • 受入の管理 - 受入の訂正
  • 倉庫受入
    • 予想出荷の受入
    • 予想出荷の受入 - 受入明細
    • 予想出荷の受入 - 受入明細
    • インバウンド出荷の管理 - 出荷の編集
    • インバウンド出荷の管理 - 出荷明細の編集
    • ASNの作成
    • ASNの作成 - ASN詳細の作成
    • ASBNの作成
    • ASBNの作成 - ASN詳細の作成
    • 受入の検査
    • 受入の検査 - 明細の検査
    • 受入の検査 - 明細の検査
    • 受入の棚入
    • 受入の棚入 - 棚入明細
    • 受入の棚入 - 棚入明細
    • 受入の訂正
    • 受入の訂正 - 明細の訂正
    • 受入の訂正 - 明細の訂正
    • 受入の返品
    • 受入の返品 - 返品明細
    • 受入の返品 - 返品明細
    • 受入なしのサプライヤ返品の管理 - 受入なしのサプライヤ返品の作成
    • 受入なしのサプライヤ返品の管理 - 受入なしのサプライヤ返品の編集
    • すべての明細の管理(クイック検索)
  • サプライヤ・ポータル
    • インバウンド出荷の管理 - 出荷の編集
    • インバウンド出荷の管理 - 出荷明細の編集
    • ASNの作成
    • ASNの作成 - ASN詳細の作成
    • ASBNの作成
    • ASBNの作成 - ASBN詳細の作成

さらに、次のRESTリソースには、製造業者および製造業者部品番号属性が含まれるようになりました。

  • 訂正する明細
  • 検査される明細
  • 受け入れる明細
  • 棚入する明細
  • 返品する明細
  • 受入の購買オーダー明細
  • サプライヤ返品
  • 受入通知明細

「予想出荷の受入」を例として使用すると、ページで製造業者および製造業者部品番号を有効にすることで、商品にラベルが付いている場合にこれらの属性を相互参照できます。

予想出荷の受入

予想出荷の受入

デモの視聴

この機能を使用すると、物理的に受け入れている商品の製造業者名および関連部品番号を、在庫の商品と効率的に表示および比較できます。また、これらの属性は、ASNの作成や商品の返品など、他の受入トランザクションの実行時に表示することもできます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • 「製造業者」列および「製造業者部品番号」列は、前述のページの「サプライヤ品目番号」の横に表示されます。
  • 「製造業者」列および「製造業者部品番号」列はデフォルトでは表示されませんが、「表示」メニューから有効にできます。
  • 「製造業者」列および「製造業者部品番号」列に単一の値がある場合は、レコードに直接表示されます。
  • 「製造業者」列および「製造業者部品番号」列に複数の値がある場合は、両方の列に「複数」リンクが表示されます。いずれかの列の「複数」リンクをクリックすると、製造業者および関連部品番号の完全なリストが表示されたウィンドウが開きます。このリストは、取引先関連で定義されているランクの昇順で、アルファベット順に表示されます。
  • ソース文書明細が購買オーダー明細でない場合、製造業者および製造業者部品番号はOracle Product Hub Cloudの品目マスター・レコードからソーシングされます。「製品情報管理」作業領域で品目マスター・レコードを作成するには、2つのタスク(取引先品目を作成して、在庫品目に割り当てる)を実行します。製造業者および製造業者部品番号は、これらのタスクを実行する2つのページの値からソーシングされます。
    • 「取引先品目の管理」ページで取引先品目を作成します(「タスク」パネル・タブで「取引先品目の管理」を選択します)。
      • 「取引先タイプ」「製造業者」です
      • 「ステータス」「アクティブ」です
      • 現在日は「開始日」「終了日」の間にあります
    • 「品目の編集」ページで、取引先品目を在庫品目に割り当てます(「関係」タブ→「取引先品目」タブ)。
      • 「取引先品目ステータス」「アクティブ」またはnullです
      • 「関係性ステータス」は廃止されていません
  • ソース文書明細が購買オーダー明細の場合、製造業者および製造業者部品番号は購買オーダー明細自体からソーシングされます。購買オーダー明細と製造業者データの間には、常に1対1の関係があります。

主なリソース

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 調達要求者(ORA_POR_PROCUREMENT_REQUESTER_ABSTRACT)
  • 上級調達要求者(ORA_POR_ADVANCED_PROCUREMENT_REQUESTER_ABSTRACT)
  • 調達作成者(ORA_POR_PROCUREMENT_PREPARER_ABSTRACT)
  • 受入エージェント(ORA_RCV_RECEIVING_AGENT_JOB)
  • 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR_JOB)
  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • セルフサービス受入作業領域のモニター(RCV_MONITOR_RECEIVING_RECEIPT_SELF_SERVICE_WORK_AREA_PRIV)
  • 受入作業領域のモニター(RCV_MONITOR_RECEIVING_RECEIPT_WORK_AREA_PRIV)
  • サプライヤ・ポータル概要へのアクセス(POS_ACCESS_SUPPLIER_PORTAL_OVERVIEW_PRIV)
  • Webサービスによる受入トランザクションの受入の実行(RCV_PERFORM_RECEIVING_RECEIPT_TRANSACTION_WEB_SERVICE_PRIV)

OTBIの在庫トランザクション・リアルタイム・サブジェクト領域でのサプライヤ返品番号およびサプライヤ返品明細番号の表示

Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)で新しい列「サプライヤ返品番号」および「サプライヤ返品明細番号」をレポートに追加して、参照されていないサプライヤ返品の詳細を表示します。 これらの新しい列は、在庫トランザクション・リアルタイム・サブジェクト領域の「在庫トランザクション詳細」ディメンションで使用できます。

在庫トランザクション・リアルタイム

在庫トランザクション・リアルタイム

新しい列「サプライヤ返品番号」および「サプライヤ返品明細番号」には、参照されていないサプライヤ返品の詳細を簡単に表示できる追加のレポート機能が用意されています。

有効化のステップ

新規サブジェクト領域は、既存のレポートに追加するか、新規レポートで使用することで利用できます。レポートの作成および編集の詳細は、分析およびレポートの作成および管理のブック(「Oracle Help Center」目的のアプリケーション・サービス領域→「Books」→「Administration」)を参照してください。

ヒントと考慮事項

既存のレポートに新しい列「サプライヤ返品番号」および「サプライヤ返品明細番号」を追加することも、これらの新しい列を使用する新しいレポートを作成することもできます。レポートの作成および編集の詳細は、Oracle Help Centerの『Oracle SCM Cloud: 分析とレポートの作成および管理』ガイドを参照してください。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
  • 在庫マネージャ(ORA_INV_INVENTORY_MANAGER_JOB)

受入トランザクション履歴RESTリソースを使用した請求数量および請求金額の表示

受入トランザクション履歴RESTリソースの「請求数量」および「請求金額」属性を使用して、受入トランザクション履歴に関する追加詳細を表示します。 これらの属性は、対応する請求書が処理されるまで移入されません。

受入トランザクション履歴RESTリソースを使用して独自のレポートまたはインタフェースを作成する場合、「請求数量」および「請求金額」属性により、受入トランザクション履歴を詳細に表示できます。

有効化のステップ

REST APIガイドのRESTサービス定義(「Oracle Help Center」関心のあるアプリケーション・サービス領域 →「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールを割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールを割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • ジョブ・ロール名およびコード:
    • 倉庫マネージャ(ORA_INV_WAREHOUSE_MANAGER_JOB)
    • 倉庫オペレータ(ORA_INV_WAREHOUSE_OPERATOR_JOB)
    • 受入エージェント(ORA_RCV_RECEIVING_AGENT_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 受入トランザクション履歴のレビュー(RCV_PROVIDE_RECEIVING_TRANSACTION_DETAILS_WEB_SERVICE_PRIV)

Intrastatレポート

英国の欧州連合からの離脱に対応するためのIntrastatレポートの更新

英国の欧州連合(EU)からの離脱の一環として、英国歳入関税庁(HMRC)は、英国と商品を取引する際のIntrastatレポート要件に関する詳細なガイダンスを発行しました。Intrastat収集の対象となる法的レポート・ユニット(LRU)に対して英国を除外する時期を指定できるようになりました。「Intrastatパラメータの管理」ページでは、「発送元の除外」「到着先の除外」の2つの新しいパラメータを使用できます。これらのパラメータにはデフォルト値はありません。英国でのトランザクションのIntrastatレポートを除外できるように、レポート要件の変更時にこれらのパラメータを更新する必要があります。

EU LRUの場合、2021年1月のIntrastatトランザクションを収集する前に、「発送元の除外」および「到着先の除外」パラメータを英国に更新する必要があります。これにより、EU諸国が英国と商品を取引する場合、Intrastatレポートは除外されます。

欧州連合LRU

Intrastatパラメータ デフォルト値 2021年1月
発送元の除外 なし 英国
到着先の除外 なし 英国

英国LRUの場合は、2021年1月のIntrastatトランザクションを収集する前に、「発送元の除外」パラメータを英国に更新する必要があります。これを行うと、英国から発生し、EUの国宛ての商品のIntrastatレポートが除外されます。今後、Intrastatレポート用に英国への到着トランザクションを除外する必要がある場合は、「到着先の除外」パラメータを英国に更新できます。

英国LRU

Intrastatパラメータ デフォルト値 2021年1月 将来

発送元の除外

なし

英国

英国

到着先の除外

なし

なし

英国

EUの国と北アイルランドの郡との間の発送および到着トランザクションは、英国LRUの「発送元の除外」および「到着先の除外」パラメータの値に関係なく、Intrastatレポートによって収集されます。

ノート: この機能は、20Dの月次更新でも使用可能になりました。

この変更により、英国のEUからの離脱に関してHMRCによって発行された新しいIntrastat規制への準拠を維持できます。

有効化のステップ

英国で北アイルランドの郡と取引をする場合は、郵便番号が定義されている北アイルランドの郡を拠点とする在庫組織、サプライヤ・サイト、顧客サイトまたは法的エンティティの住所に事業所が関連付けられていることを確認する必要があります。郵便番号が空白で、搬送先国または発送国が英国の場合、Intrastatトランザクションは収集されません。

  1. 「設定および保守」作業領域で、事業所の管理タスクに移動します。
    • オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理のオファリング
    • 機能領域: エンタープライズ・プロファイル
    • タスク: 事業所の管理
  2. 事業所の管理ページで、北アイルランドの郡を拠点とする法的住所、サプライヤ・サイトおよび顧客サイトに対して郵便番号が定義されていることを確認します。郵便番号が空白で、搬送先国または発送国が英国の場合、Intrastatトランザクションは収集されません。郵便番号が定義されていない場合は、更新するエントリを選択して、「編集」「訂正」をクリックします。郵便番号を追加します。次に、「送信」をクリックします。

英国が税金ゾーンに追加されていることを確認します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、税金ゾーン・タイプの管理タスクに移動します。 「タスク」パネル・タブで、「検索」をクリックし、税金ゾーン・タイプの管理を検索します。
  2. 税金ゾーン・タイプの管理をクリックしてページを開きます。
  3. ゾーン・タイプの管理ページで「検索」をクリックします。(何も入力する必要はありません。「検索」をクリックします。)
  4. 検索結果で経済的リージョンを選択し、「次」をクリックします。ゾーン・タイプのゾーンの管理ページが表示されます。
  5. ゾーン・タイプのゾーンの管理ページで「検索」をクリックします。(何も入力する必要はありません。「検索」をクリックします。)
  6. 検索結果で欧州経済共同体をクリックすると、新しいページが表示されます。
  7. 関連付けられた地理セクションで、英国の地理を探します。英国の地理が定義されていない場合、または終了日が過ぎている場合は、新しい経済的リージョンを作成し、それに英国の地理を追加する必要があります。ステップ9と10で、その方法を説明します。英国の地理を作成する必要がない場合は、これらのステップをスキップできます。必要に応じて、ステップ10に従って他の地理を作成できます。
  8. 「完了」をクリックして、ゾーン・タイプのゾーンの管理ページに戻ります。

                       

経済ゾーンでの国定義

  1. 新しい経済的リージョンを作成します。
    • 「検索結果」セクションで、「処理」「作成」をクリックします。
    • 「ゾーン」フィールドにゾーンの名前を入力します。
    • 「コード」フィールドにゾーンのコードを入力します。
    • 終了日が将来であることを確認してください。
  2. 地理を経済的リージョンに関連付けます。
    • 関連付けられた地理セクションで、「処理」「追加」をクリックします。
    • 「国」フィールドに「イギリス」と入力します。
    • 地理タイプフィールドに「国」と入力します。
    • 地理名フィールドに「イギリス」と入力します。
    • 終了日が将来であることを確認してください。
    • 必要に応じて、この手順を繰り返して他の地理を追加します。
    • 地理の追加を終了したら、「保存してクローズ」をクリックします。

ゾーンの作成

英国を含むIntrastatの新しい経済的リージョンを作成した場合は、Intrastatパラメータに関連付けます。

  1. 「設定および保守」作業領域で、「Intrastatパラメータの管理」タスクに移動します。

ノート: 最初に「Intrastatレポート」機能領域を有効にする必要がある場合があります。

  • オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
  • 機能領域: Intrastatレポート
  • タスク: Intrastatパラメータの管理
  1. 法的エンティティを選択し、「編集」をクリックします。「Intrastatパラメータの編集」ページが表示されます。
  2. 「経済ゾーン」フィールドで、作成した新しい経済ゾーンを選択します。
  3. LRUのIntrastatパラメータに新しい経済ゾーンを関連付けます。「発送元の除外」および「到着先の除外」パラメータにはデフォルト値がないため、これらを設定する必要があります。
    • EU LRUの場合、2021年1月のIntrastatレポートを実行する準備ができたら、「発送元の除外」および「到着先の除外」パラメータを英国に変更します。
    • 英国LRUの場合、2021年1月のIntrastatレポートを実行する準備ができたら、「発送元の除外」パラメータを英国に更新します。今後、Intrastatレポート用に英国への到着トランザクションを除外する必要がある場合は、「到着先の除外」パラメータを英国に更新できます。
  4. 「保存してクローズ」をクリックします。

Intrastatパラメータの管理

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン資材の実装の使用ガイド、Intrastatレポートの章(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

ユーザーにこの機能へのアクセス権を付与するために、事前定義済ジョブ・ロールに割り当てるか、自分で構成したジョブ・ロールに割り当てるかに応じていくつかのオプションがあります。

これらの事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 税金マネージャ(ORA_ZX_TAX_MANAGER_JOB)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • Intrastatトランザクションの収集(JMF_COLLECT_INTRASTAT_TRANSACTIONS_PRIV)
  • Intrastatパラメータの定義(JMF_DEFINE_INTRASTAT_PARAMETERS_PRIV)
  • Intrastatトランザクションの管理(JMF_MANAGE_INTRASTAT_TRANSACTIONS_PRIV)
  • 税金ゾーン・タイプの管理(ZX_CREATE_TAX_ZONE_TYPE_PRIV)

原価管理

RMA明細価格を参照されていないRMAの受入原価として使用

ビジネス・プロセスには、修理および返品(デポ修理)のために顧客所有品目の受入が含まれる場合があります。修理や返品のために品目を受け入れたり、販売していない品目を買い戻す場合は、次のいずれかの価格で参照されていないRMAを作成します。

  1. ゼロ(品目がデポ修理を目的としている場合)
  2. 貸方額(品目を買い戻して在庫に入れる場合)

品目を受け入れて入庫した後、RMAの価格を取得原価として使用する必要があります。既存の品目原価を使用して評価するかわりに、受入在庫をRMA価格で評価するように原価プロファイルを設定できます。 

次のスクリーンショットは、この新しい原価プロファイル・オプションを示しています。

「参照されていないRMA受入原価」オプション

この機能では、参照されていないRMAに対して返品受入を適切に原価計算するように原価プロファイルを構成できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

ヒントと考慮事項

  • 既存の原価プロファイルのこのオプションを更新する場合は、変更した原価プロファイルに割り当てられているすべての品目原価プロファイルでRMA明細価格を使用します。
  • RMAオーダーに反復手数料がある場合、この新しいオプションを使用してRMA受入を原価計算するときにそれらの手数料は無視され、RMA受入の取得原価として正味販売価格のみが使用されます。
  • 「参照されていないRMA受入原価」フィールドで「既存の品目原価」を選択し、RMA受入が評価ユニットの品目の最初のトランザクションである場合、ゼロ原価で処理されるようにデフォルト原価要素を設定する必要があります。
  • 複数の品目で構成されるキットを受け入れる場合、オーダーの価格は個々の品目ではなくキットの価格になります。  ただし、出荷および返品受入は、キット全体ではなく、個々の品目ごとに作成されます。品目はキットに含まれており、価格がないため、RMA受入が記録されてRMA原価を価格として使用すると、価格はゼロになります。
  • 当初出荷が原価計算された原価組織とは異なる原価組織で返品が受け入れられる場合、受入は原価プロファイルの「参照されていないRMA受入原価」オプションで選択した値に基づいて原価計算されます。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 原価会計担当(ORA_CST_COST_ACCOUNTANT)

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 原価プロファイルの管理(CST_MANAGE_COST_PROFILE_PRIV)
  • 原価配分の作成(CST_CREATE_COST_DISTRIBUTIONS_PRIV)
  • 原価配分のレビュー(CST_REVIEW_COST_DISTRIBUTIONS_PRIV)

在庫ロット・トランザクションの原価計算および計上

ロット管理されている商品を処理する場合は、特定のロットの一部またはすべての商品の分割や結合、変換が必要になる可能性がある、数多くのイベントがあります。在庫のロット分割、マージまたは換算トランザクションを作成して、これらのイベントを記録できます。これらのトランザクションを原価管理に移動してから「原価会計配分の作成」プロセスを実行すると、配分が作成され、あるロットおよび保管場所から別のロットおよび保管場所への在庫価額の移動が記録されます

次の図は、原価管理で処理されたロット分割トランザクションの例を示しています。

ロット・トランザクションの原価会計配分のレビュー

数量10のロット分割出庫トランザクションの原価会計配分のレビュー

数量9のロット分割受入トランザクションの原価会計配分のレビュー

数量1のロット分割出庫トランザクションの原価会計配分のレビュー

この機能を使用すると、作業オーダーの作成または余分な在庫トランザクションの実行によるオーバーヘッドなしに、変更されたロットを動的に原価計算して計上できるため、時間を節約し、効率を向上させることができます。

有効化のステップ

この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。

オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理

機能: REST APIおよびFBDIを使用したロット分割、マージおよび換算の実行

ヒントと考慮事項

  1. この機能には、次の新しい会計イベントが導入されています。
    1. ロット分割
    2. ロット・マージ
    3. ロット換算
  2. 会計要件に基づいてこれらのトランザクションを計上するために、補助元帳仕訳ルール・セットをレビューおよび変更する必要があります。既存の仕訳ルール・セットをコピーするか、シード済ルール・セットを使用して、会計要件を満たす新しい会計イベントの勘定科目ルールを設定できます。

    新しい会計イベントのシード済仕訳ルール・セット

  3. 原価プロファイルの評価内振替の計上オプションが「いいえ」に設定されている場合でも、ロット分割、マージおよび換算トランザクションによって原価会計の配分が作成されます。
  4. 品目の原価プロファイルの評価ユニットがロット・レベルより高い場合は、原価プロファイルのロット・トランザクションの集計オプションを使用してロット・トランザクションを集計できます。ロット - シリアル品目のトランザクションは集計できません。
  5. ロット・トランザクションの会計間接費ルールは、「会計間接費ルールの管理」ページで定義できます。 トランザクションが発行されたときの間接費は費用処理のみ可能ですが、トランザクションの受入時に定義された間接費は在庫に含めることも費用処理することもできます。
  6. ロット・トランザクションの受入レグの受入原価調整は、「原価調整の管理」ページで作成できます。

主なリソース

詳細は、Oracle Help Centerで入手可能な次のガイドを参照してください。

ロール情報

次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • 新しい会計イベントの勘定科目ルールを構成するためのアプリケーション実装コンサルタント(ORA_ASM_APPLICATION_IMPLEMENTATION_CONSULTANT_JOB)。
  • 原価会計の原価会計担当(ORA_CST_COST_ACCOUNTANT)。

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 原価配分の作成(CST_CREATE_COST_DISTRIBUTIONS_PRIV)
  • 原価配分のレビュー(CST_REVIEW_COST_DISTRIBUTIONS_PRIV)

この更新でのその他の原価管理の変更

この項では、Oracle Cost Management Cloudの動作方法を変える可能性がある、この更新でのその他の変更について説明します。

「在庫から原価計算へのトランザクションの転送」プロセスのデータ・アクセスの変更

「在庫から原価計算へのトランザクションの転送」スケジュール済プロセスを正常に実行するには、適切な原価組織へのデータ・アクセス権が必要です。この更新より前は、データ・アクセス権に関係なく、原価組織に対してスケジュール済プロセスを実行できました。プロセスに対して選択した原価組織へのアクセス権がない場合、プロセスは警告ステータスで終了するようになりました。原価組織を選択せずにプロセスをスケジュールした場合は、データ・アクセス権を持つ原価組織のデータのみが転送されます。アクセス権のない原価組織に関するエラー・メッセージがログに記録されます。プロセスの要求ログ・ファイルに記録されるエラーは、プロセスが実行されている原価組織へのアクセス権がないことを示します。

バグ参照: 31709503

費用配賦先購買オーダーは、購買オーダー通貨および機能通貨で計上される

費用配賦先購買オーダーの費用金額は、機能通貨と購買オーダー通貨の両方で自動的に計上されるようになりました。この更新より前は、費用金額は機能通貨でのみ計上されていました。この変更により、購買オーダー通貨で計上された費用金額の表示が保証されます。また、受入検査勘定科目は、購買オーダー通貨および機能通貨で貸借一致されます。

バグ参照: 25349563

製品リコール管理

このセクションの機能を有効にするには、「製品リコール管理」機能領域をオプト・インする必要があります。この機能領域は、「製造およびサプライ・チェーン資材管理」オファリングにあります。

重複のレビュー時のリコール通知詳細の表示

同じリコール品目について、複数のソースからリコール通知を受け取る場合があります。  その場合、特定の通知を重複としてマークして、タスクが1つの通知にのみ割り当てられるようにします。重複通知のレビュー・ページで重複通知をレビューする際に、ドリルダウンして通知詳細を表示できるようになりました。明細詳細(製造業者部品番号、リコール・ロット、シリアル情報など)をレビューしてから、通知を重複としてマークできます。

重複をレビューするときに通知詳細を表示できるため、通知が重複しているかを情報に基づいて迅速に判断できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

ロール情報

次の事前定義済ロールが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • ジョブ・ロールとコード:
    • 製品リコール・マネージャ(ORA_ENQ_PRODUCT_RECALL_MANAGER)

「リコール通知」ページからの詳細および履歴の表示

すべての製品リコール通知は、「リコール通知」作業領域で管理します。「リコール通知」作業領域からクローズ済通知または取下済通知の通知詳細および履歴にアクセスできるようになりました。通知の「詳細の表示」をクリックするだけで、「通知詳細」ページにアクセスできます。「通知詳細」ページでは、すべての明細、タスクおよび事業所情報をレビューできます。

次のスクリーンショットは、「リコール通知」作業領域から詳細にアクセスする方法を示しています。

「リコール通知」作業領域の「詳細の表示」ボタン

クローズ済リコール通知の通知詳細

「詳細の表示」ボタンを使用すると、クローズ済通知および取下済通知の通知詳細および履歴にすばやくアクセスできます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

ロール情報

次の事前定義済ロールが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • ジョブ・ロールとコード: 
    • 製品リコール・マネージャ(ORA_ENQ_PRODUCT_RECALL_MANAGER)

リコール通知に対して実行した特定の処理に関するコメントの入力

製品リコールのための特定のタスクを実行する場合は、タスクを実行した理由に関する情報を入力することが重要です。通知または通知明細を取り下げるとき、およびタスクをクローズまたは取り下げるときに、「コメント」フィールドにこの情報を入力できるようになりました。たとえば、クローズ済タスクのトランザクション詳細や、リコール通知またはタスクを取り下げる理由を入力できます。これらのコメントは、監査目的で明細詳細およびタスク履歴の一部としてレビューできます。

次のスクリーンショットは、「コメント」フィールドを示しています。

完了タスクのコメント

通知の取下げのコメント

特定の処理に関するコメントを入力すると、処理を実行した理由に関する情報を詳述できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

ロール情報

次の事前定義済ロールが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。

  • ジョブ・ロール:
    • 製品リコール・マネージャ(ORA_ENQ_PRODUCT_RECALL_MANAGER)

サプライ・チェーン財務オーケストレーション

会社間AP請求書における外部出荷先事業所および内部出荷元事業所の使用

税規制に準拠するために、会社では会社間請求書の作成時に、ソース・オーダー文書の出荷先事業所に基づいて税金を計算するルールを設定します。

この更新より前は、Oracle Supply Chain Financial Orchestrationは、会社間AP請求書の作成時に販売利益センター・ビジネス・ユニットのデフォルト出荷先事業所を渡しました。 この更新では、サプライ・チェーン財務オーケストレーションは、会社間AP請求書の作成時にソース文書から実際の出荷先事業所を取得します。

この機能により、会社は、様々なビジネス・フローのソース・オーダーに表示される出荷先事業所に基づいて税務処理基準を正確にモデル化できます。

次の表に、ビジネス・フローに基づいて導出される出荷先事業所を示します。

ビジネス・フロー 新しい値 事業所タイプ
グローバル調達 購買オーダー・スケジュールの出荷先事業所 内部事業所
転送オーダー 転送オーダー明細の出荷先事業所 内部事業所
社内転送 出荷先在庫組織事業所 内部事業所
出荷(IDS) 販売オーダーの実際の顧客出荷先事業所 外部事業所
出荷不可販売 販売オーダーの実際の顧客出荷先事業所(使用可能な場合) 外部事業所
直接出荷 + GP 販売オーダーの実際の顧客出荷先事業所 外部事業所
直接出荷+出荷 販売オーダーの実際の顧客出荷先事業所 外部事業所

ソース・オーダー文書の適切な出荷先事業所を使用すると、会社間請求書の作成時に税規制に準拠する税務処理基準を設定できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
    • サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
  • 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • サプライ・チェーン財務オーケストレーション・フローの保守(FOS_MAINTAIN_SUPPLY_CHAIN_FINANCIAL_TRADE_AGREEMENT_PRIV)

会社間AP請求書における最終荷下ろし場所の使用

税規制に準拠するために、会社では会社間請求書の作成時に、最終荷下ろし場所に基づいて税金を計算するルールを設定します。

この更新より前は、Oracle Supply Chain Financial Orchestrationは、会社間AP請求書の作成時に、デフォルトの出荷元在庫組織を最終荷下ろし場所として渡しました。この更新では、サプライ・チェーン財務オーケストレーションは、会社間AP請求書の作成時にソース・トランザクションから実際の最終荷下ろし場所を取得します。

次の表に、ビジネス・フローに基づいて導出される最終荷下ろし場所を示します。   

ビジネス・フロー 新しい値 ソース
グローバル調達 最終荷下ろし場所 受入トランザクション
直接出荷 + 調達/出荷 最終荷下ろし場所 DOO履行
社内転送 最終荷下ろし場所 所有権変更イベントが受入の場合は、受入トランザクションからフェッチします。それ以外の場合は、転送オーダー明細の購買側税金決定要因からフェッチします。
出荷不可販売 最終荷下ろし場所 所有権変更イベントが受入の場合は、受入トランザクションからフェッチします。それ以外の場合は、在庫トランザクションからフェッチします。
出荷(IDS) 最終荷下ろし場所 DOO履行
転送オーダー 最終荷下ろし場所 DOO履行

ソース・トランザクションの実際の最終荷下ろし場所を使用すると、会社間請求書の作成時に税規制に準拠する税務処理基準を設定できます。

有効化のステップ

この機能を有効にするために何もする必要はありません。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

ロール情報

  • 次の事前定義済ジョブ・ロールのいずれかが割り当てられているユーザーは、自動的にこの機能にアクセスできます。
    • サプライ・チェーン・アプリケーション管理者(ORA_RCS_SUPPLY_CHAIN_APPLICATION_ADMINISTRATOR_JOB)
  • 次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。
    • サプライ・チェーン財務オーケストレーション・フローの保守(FOS_MAINTAIN_SUPPLY_CHAIN_FINANCIAL_TRADE_AGREEMENT_PRIV)