本書は、既存の項の変更と、新規情報の追加に伴って、今後も引き続き更新されます。これまでの更新内容は次の表のとおりです。
日付 | 機能 | ノート |
---|---|---|
2019年6月21日 | 初版作成。 |
このガイドでは、今回の更新の新機能と機能向上を理解するうえで必要な情報の概要を示し、更新のために実行する必要があるタスクについて説明します。各項には、機能の簡単な説明、その機能を有効化または開始するために必要なステップ、ヒントや留意すべき考慮事項、および役に立つリソースが記載されています。
セキュリティと新機能
各機能のロール・セクションは、その機能を使用するのに必要なセキュリティ権限とジョブ・ロールを示します。機能の設定が必要な場合は、別途指定されていないかぎり、「アプリケーション実装コンサルタント」ジョブ・ロールで設定を行う必要があります。(機能にロール・セクションが含まれていない場合は、機能を使用するためにセキュリティの変更は不要です。)
ジョブ・ロールを作成した場合は、必要に応じてそれらのロールに新しい権限を追加するためにこの情報を使用できます。
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Oracle Cloud Applicationsでは四半期ごとに新しい更新が配信されます。 つまり、ビジネスの効率的かつ効果的な管理に役立つ新しい機能を3か月ごとに受け取ります。 一部の機能は使用可能な状態でされ、エンド・ユーザーが即時に使用できます。 その他の機能はすぐ使用できない状態で提供され、使用可能にするために処理を実行する必要があります。 すぐ使用できない状態で提供されている機能は、いくつかの方法でエンド・ユーザーに対してアクティブ化できます。
「新機能」作業領域から「オプト・イン」ページにアクセス
- 「ナビゲータ」をクリックし、「新機能」(「自分の企業」見出しの下)をクリックします
- 「新機能」ページで、確認する新機能が含まれているオファリングを選択します
- オプト・インする機能の「オプト・インに進む」をクリックします
- 「機能の編集」ページで、その機能の「使用可能」オプションを選択し、「完了」をクリックします
または、「設定および保守」作業領域から「オプト・イン」ページにアクセスする
- 「ナビゲータ」をクリックし、「設定および保守」をクリックします
- 「設定」ページでオファリングを選択し、「機能オプト・インの変更」をクリックします
- 「オプト・イン」ページで、オプト・インする機能が含まれている領域の「機能の編集」アイコンをクリックします。
- 「機能の編集」ページで、オプト・インする機能に対して「使用可能」オプションを選択します。「使用可能」列にチェック・ボックスではなく「編集」アイコンがある場合は、アイコンをクリックし、機能のオプションを選択して「保存してクローズ」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。
オプト・イン失効
オプト・インで無効な状態で配信された機能は、将来の更新で自動的に有効化される場合があります。 これは「オプト・イン失効」と呼ばれます。 クラウド・サービスで「オプト・イン失効」がある場合、この文書に関連タブが表示されます。 このタブをクリックすると、最初に機能が無効状態で提供されたのはいつか、そしてこの機能のオプト・インがいつ失効し、自動で使用可能となる見込みかが表示されます。 ここをクリックして、すべてのOracle Cloud Applicationsにわたる「オプト・イン失効」がある機能を確認することもできます。
列の定義:
レポート = 新規または変更済の、オラクル社提供の実行可能レポート。
UIまたはプロセスベース: 小規模 = これらのUIまたはプロセスベースの機能は、通常、フィールド、検証またはプログラムのマイナーな変更で構成されています。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は最小になります。
UIまたはプロセスベース: 大規模* = これらのUIまたはプロセスベースの機能には、より複雑な設計が含まれます。したがって、ユーザーに対する潜在的な影響は高くなります。
顧客による処理が必要=これらの機能をエンド・ユーザーが使用する前に処理を実行する必要があります。これらの機能は無効化されており、有効にするかどうかとその時期は自分で選択します。たとえば、a)新しいまたは拡張されたBIサブジェクト領域はまずレポートに組み込む必要があり、b)新しいWebサービスを利用するには統合が必要で、c)機能にアクセスできるようにするにはまずユーザー・ロールに割り当てる必要があります。
すぐに使用可能な新機能 レポートと小規模UIまたはプロセスベースの新機能が更新後にユーザーに与える影響は最小限です。したがって、顧客受入テストでは、大規模UIまたはプロセスベース*の新機能に焦点を当てる必要があります。 |
使用するために顧客のアクションを必要とする新機能(無効化状態で提供) これらの機能をすぐに使用可能にするためにアクションが必要になるため破壊的ではありません。利用することを選択する際には、テストと展開のタイミングを設定します。 |
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機能 |
レポート |
UIまたは |
UIまたは |
顧客による処理が必要 |
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企業間(B2B)メッセージングは協力関係における重要な要素であり、これにより取引先間で交換できる情報の質や数、頻度が向上します。ただし、B2Bの規格の違い、取引先の技術的な能力および多様性により、これを確立して保守するためのコストが高く付く場合があります。Oracle Supply Chain Collaboration and Visibility Cloudでは、取引先とのB2B通信を管理するためにOracle Collaboration Messaging Frameworkを利用します。これは、B2Bソリューション・プロバイダまたはオンプレミスのB2Bアプリケーションを介して、あるいは取引先に直接標準ベースのB2Bメッセージをマップおよびルーティングする次世代のB2Bメッセージング・プラットフォームです。Oracle Collaboration Messaging Frameworkは、すべてのOracle Cloud Applications環境に追加費用なしで含まれている共通インフラストラクチャ・コンポーネントです。また、Oracle Cloud Applicationsとの緊密な統合により、Oracle Supply Chain Collaboration Cloud顧客が複数の取引先接続を簡単に設定および管理できるようになります。
「送信済」または「成功」ステータスでないメッセージに対するアクションを表示または実行するために「失敗したコラボレーション・メッセージの管理」タスクまたは「未配信コラボレーション・メッセージの管理」タスクに移動する必要はなくなりました。どのステータスのメッセージでも、「コラボレーション・メッセージング履歴の管理」タスクから表示できるようになりました。
「コラボレーション・メッセージング」作業領域で「失敗したコラボレーション・メッセージの管理」タスクまたは「未配信コラボレーション・メッセージの管理」タスクを表示しないように選択できます。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新20A
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。
- 権限名およびコード:
- コラボレーション・メッセージング履歴の管理(CMK_COLLAB_MESG_HISTORY_PRIV)
- 職務ロール名およびコード:
- コラボレーション・メッセージング・マネージャ(ORA_CMK_COLLAB_MESG_MANAGER_DUTY)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- B2B管理者(ORA_CMK_B2B_ADMINISTRATOR_ABSTRACT)
取引先またはサービス・プロバイダにアウトバウンド・メッセージを送信した場合、XMLペイロードが記録されます。しかし、ペイロードにはメッセージの処理に使用される設定情報を含むラッパーが含まれているため、受信者に送信された実際のペイロードを表示できませんでした。受信者に送信された実際のXMLペイロードを「コラボレーション・メッセージング履歴の管理」ページから表示できるようになりました。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
この変更は新しいアウトバウンド・メッセージにのみ適用されます。ログ内の既存のメッセージには引き続きラッパーがあります。
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。
- 権限名およびコード:
- コラボレーション・メッセージ・ペイロードの表示(CMK_VIEW_COLLAB_MESG_PAYLOAD_PRIV)
- コラボレーション・メッセージの表示(CMK_VIEW_COLLAB_MESG_PRIV)
- コラボレーション・メッセージング履歴の管理(CMK_COLLAB_MESG_HISTORY_PRIV)
- 職務ロール名およびコード:
- コラボレーション・メッセージング・マネージャ(ORA_CMK_COLLAB_MESG_MANAGER_DUTY)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- B2B管理者(ORA_CMK_B2B_ADMINISTRATOR_ABSTRACT)
RESTサービスを使用したコラボレーション・メッセージング・フレームワークの統合および拡張
RESTサービスを使用したコラボレーション・メッセージ定義の問合せ
Oracle Collaboration Messaging Framework Cloudのページを使用するかわりに、B2Bメッセージ定義REST APIを使用してコラボレーション・メッセージ定義を問合せおよび表示できます。
有効化のステップ
REST APIガイドのRESTサービス定義をレビューして活用します( Oracle Help Center→対象のアプリケーション・サービス領域→「REST API」から入手可能)。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、クイック・スタート・セクションから始めることができます。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。
- 権限名およびコード:
- Webサービスごとのコラボレーション・メッセージ定義の表示(CMK_MANAGE_COLLAB_MESG_DEFINITION_WEB_SERVICE_PRIV)
- 職務ロール名およびコード:
- コラボレーション・メッセージングの読取り専用職務(ORA_CMK_COLLAB_MESG_READ_ONLY_DUTY)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- B2B管理者(ORA_CMK_B2B_ADMINISTRATOR_ABSTRACT)
Oracle Collaboration Messaging Framework Cloudのページを使用するかわりに、B2B事業所コードREST APIを使用して、出荷先および請求先の事業所に割り当てられた事業所コードを問合せおよび表示できます。
有効化のステップ
REST APIのガイドのRESTサービス定義に関する項(Oracle Help Center→「Cloudのドキュメント」→「Software as a Service」→「Oracle Supply Chain Management」→「REST API」から使用可能)を参照してください。OracleのRESTサービスを初めて利用する場合は、「クイック・スタート」セクションから始めることができます。
主なリソース
- Oracle Supply Chain Management Cloud REST APIガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
ロール情報
この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。
- 権限名およびコード:
- WebサービスによるB2B事業所の表示(CMK_VIEW_B2B_LOCATIONS_WEB_SERVICE_PRIV)
- 職務ロール名およびコード:
- コラボレーション・メッセージングの読取り専用職務(ORA_CMK_COLLAB_MESG_READ_ONLY_DUTY)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- B2B管理者(ORA_CMK_B2B_ADMINISTRATOR_ABSTRACT)
現在のグローバル・サプライ・チェーンにおいては、サプライヤ、受託製造業者、およびその他の取引先に対する製造業者の依存度が増し加わっています。会社が成功するためには、多層にわたる取引先との間でアクティビティを同期することが不可欠です。Oracle Supply Chain Collaboration Cloudを使用することで、会社は共同で供給を計画し、取引先データを把握し、契約製造の実行を調整し、取引先ネットワーク全体のパフォーマンスを測定できます。取引先が意思決定プロセスに積極的に関与するため、早期に警告のサインを伝えることができ、サプライ・チェーンの問題を協力して解決できます。各サプライヤの規模および技術レベルに応じて、会社はポータル・ベースのユーザー・インタフェース、標準ベースのB2BメッセージまたはWebサービスを使用してやりとりできます。Oracle Supply Chain Collaboration Cloudの柔軟な事前定義済ビジネス・プロセスを、顧客が独自の要件にあわせて調整することもできます。コラボレーションが強化されることにより、取引関係がいっそう動的になり、供給の信頼性と効率が向上します。
直接出荷ビジネス・モデルでは、サプライヤが顧客に直接出荷します。ただし、プランニングおよび会計の観点から、企業は通常、顧客の需要を企業の施設または組織に関連付けます。これまでも直接出荷予測はサポートされていたものの、表示できませんでした。この更新では、直接出荷サプライヤのオーダー予測、コミットおよび購買オーダー・メジャーを表示できるようになりました。
コラボレーション・オーダー予測およびコミットは、コラボレーション関係に対して定義されたメジャーです。標準のコラボレーション関係では、オーダー予測、購買オーダー詳細およびコミット用に3つのディメンション(サプライヤ・サイト、組織および品目)があります。直接出荷のために、4つ目(顧客)が導入されました。
これまでは、企業間(B2B)メッセージングによって直接出荷場所のみを処理できました。この更新では、直接出荷場所のオーダー予測、コミットおよび購買オーダー詳細を組織レベルで集計できるようになり、コラボレーション・プランナとサプライヤがコラボレーション関係によってこれらを表示できるようになりました。
Oracle Supply Chain Collaboration Cloudで実行可能な操作は次のとおりです。
- コラボレーション・プラン、サプライヤ・サイト、品目、組織、バケットおよびオーダー・タイプ別に予測数量を集計します。これらの数量は、「オーダー予測およびコミットの管理」および「オーダー予測詳細の編集」ページに表示されます。
- 「直接出荷」属性を使用して、「オーダー予測およびコミットの管理」ページでオーダー予測およびコミットを検索します。
- 追加フィールドとして使用可能な「直接出荷」属性を使用して、「サプライ・コラボレーション・ネットワークの管理」ページでコラボレーション関係を検索します。
- 「コラボレーション関係直接出荷の設定」予定済プロセスを実行し、在庫組織およびプランニング・データ設定に基づいてすべてのコラボレーション関係について直接出荷を有効にします。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新20A
有効にすると、「コラボレーション関係直接出荷の設定」予定済プロセスを実行して、既存の関係の直接出荷を有効にできます。
主なリソース
直接出荷コラボレーション・オーダー予測の管理の準備トレーニングの視聴
ロール情報
この機能へのアクセスは、事前定義されているジョブ・ロールおよび権限を介して使用可能です。既存のサプライ・チェーン・コラボレーション・プランナ・ロールを使用して、Oracle Supply Chain Collaboration Cloudのエンタープライズ・ユーザーとして「オーダー予測およびコミットの管理」ページで直接出荷オーダー予測を表示します。既存のサプライヤ需要プランナ・ロールを使用して、Oracle Supplier Portal Cloudのサプライヤ担当者として「オーダー予測およびコミットの管理」ページで直接出荷オーダー予測を表示します。
この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。
サプライ・チェーン・コラボレーション
- 権限名およびコード:
- 企業ユーザーとしてオーダー予測にコミット(VCS_COMMIT_ORDER_FORECAST_ENTERPRISE)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン・コラボレーション・プランナ(ORA_VCS_SUPPLY_COLLAB_PLANNER)
サプライヤ・ポータル
- 権限名およびコード:
- サプライヤとしてオーダー予測にコミット(VCS_COMMIT_ORDER_FORECAST_SUPPLIER)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライヤ需要プランナ(ORA_POS_SUPPLIER_DEMAND_PLANNER)
オーダー予測値のない集計済タイム・バケットの週レベルまたは期間レベルでの作成
これまでは、オーダー予測は値が存在するタイム・バケットのみに格納および表示されていました。この更新で、将来の週または期間の編集可能なバケットを表示できるようになりました。タイム・バケットは、各コラボレーション関係の最初の使用可能なオーダー予測から始まり、コミット範囲の終了まで続きます。
この機能を有効にすると、スプレッドシートのアップロード、RESTサービスおよびB2Bメッセージングを使用して、オーダー予測を編集したり、取引約定を指定できます。
たとえばこのスクリーンショットでは、この機能が無効化されているため、「オーダー予測詳細」表にオーダー予測値がないタイム・バケットを表示できません。
このスクリーンショットでは、機能が有効になっているため、編集可能な新しいタイム・バケットが「オーダー予測詳細」表に表示されています。たとえば、5/20/19の週のタイム・バケットが表示されており、更新できるようになっています。同様に、6/3/2019のバケットも表示されており、30ユニットのオーダー予測で更新されています。
有効化のステップ
- 「設定および保守」作業領域で、「サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理」タスクを使用します。
- オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
- 機能領域: サプライ・チェーン・コラボレーション
- タスク: サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理
- 「サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理」ページで、「値が含まれない週または期間の集計済タイム・バケットを作成します」について「はい」を選択します。デフォルト値は「いいえ」です。
ロール情報
この機能へのアクセスは、事前定義されているジョブ・ロールおよび権限を介して使用可能です。既存のサプライ・チェーン・コラボレーション・プランナ・ロールを使用して、Oracle Supply Chain Collaboration Cloudのエンタープライズ・ユーザーとして「オーダー予測およびコミットの管理」ページでオーダー予測を表示します。既存のサプライヤ需要プランナ・ロールを使用して、Oracle Supplier Portal Cloudのサプライヤ担当者として「オーダー予測およびコミットの管理」ページでオーダー予測を表示します。
この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。
サプライ・チェーン・コラボレーション
- 権限名およびコード:
- 企業ユーザーとしてオーダー予測にコミット(VCS_COMMIT_ORDER_FORECAST_ENTERPRISE)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン・コラボレーション・プランナ(ORA_VCS_SUPPLY_COLLAB_PLANNER)
サプライヤ・ポータル
- 権限名およびコード:
- サプライヤとしてオーダー予測にコミット(VCS_COMMIT_ORDER_FORECAST_SUPPLIER)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライヤ需要プランナ(ORA_POS_SUPPLIER_DEMAND_PLANNER)
水平レイアウトでのオーダー予測およびコミットのダウンロードおよびアップロード
スプレッドシートのダウンロードおよびアップロードは、オーダー予測およびコミットを管理するうえで便利な方法です。これまでは、オーダー予測および購買オーダー・メジャーのみが垂直レイアウト形式でダウンロードでき、これには、品目と事業所および時間の組合せに基づいて各行に数量がリストされていました。
この更新で、オーダー予測のダウンロードおよびアップロードの際に水平形式を使用できるようになりました。水平形式では品目と事業所およびメジャーの組合せごとに1行あり、そして複数のバケット日付数量列があります。予測およびコミットをダウンロードする際、必要なレイアウト、メジャー、集計レベル、プラン範囲および取引約定数量を設定できます。これにより、オーダー予測をレビューして取引約定を編集するのがより簡単になります。
「オーダー予測およびコミットの管理」ページで実行できることは次のとおりです。
- ダウンロードのレイアウト・オプションの選択: 「垂直」または「水平」。
- ダウンロードするメジャーの選択: 「前の予測」、「前のコミット」、「オープン購買オーダー」、「購買依頼」、「移動中出荷」および「受入中出荷」。
ノート: 「現行予測」と「現在のコミット」は常にダウンロードに含められ、選択できません。
- ダウンロードの範囲を選択します: 「予測」または「コミット」。
- ダウンロードの集計レベルを選択します: 「日」または「週」。
ノート: 選択したレイアウトが「水平」の場合、集計レベルのオプションは「週」のみです。
- オプションで、コミット数量を移入します: 「現在の予測に設定」または「前のコミットに設定」
ノート: 設定すると、現在のコミット数量が上書きされます。
- 予測数量をアップロードし、選択したレイアウトを使用してコミットします。
このスクリーンショットでは、新しい「予測のダウンロード」ダイアログ・ボックスでレイアウトと追加パラメータを選択します。
このスクリーンショットは、横方向レイアウトで値が入っているダウンロード済のカンマ区切り値(CSV)ファイルを示しています。
管理者は「サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理」ページでオーダー予測およびコミットをダウンロードするためのデフォルト値を設定でき、オプションでパラメータをロックできます。
- 「設定および保守」作業領域で、「サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理」タスクを使用します。
- オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理
- 機能領域: サプライ・チェーン・コラボレーション
- タスク: サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理
- 「サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理」ページで、レイアウト、メジャー、範囲、コミット数量および集計レベルのデフォルト値を設定します。
- オプションで、ロック・アイコンをクリックして属性選択をプランナが表示できないようにします。
たとえば、このスクリーンショットは「サプライ・チェーン・コラボレーション設定の管理」ページの「予測ダウンロード・デフォルト」セクションを示しており、管理者により「メジャー」、「範囲」および「集計レベル」がロックされています。
このスクリーンショットは、管理者が「メジャー」、「範囲」および「集計レベル」をロックした後の「予測のダウンロード」ダイアログ・ボックスを示しています。
デモを見る
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新20A
主なリソース
水平レイアウトでのオーダー予測およびコミットのダウンロードおよびアップロードの準備トレーニングの視聴
ロール情報
この機能へのアクセスは、事前定義されているジョブ・ロールおよび権限を介して使用可能です。既存のサプライ・チェーン・コラボレーション・プランナ・ロールを使用して、Oracle Supply Chain Collaboration Cloudのエンタープライズ・ユーザーとして「オーダー予測およびコミットの管理」ページでオーダー予測をダウンロードおよびアップロードします。既存のサプライヤ需要プランナ・ロールを使用して、Oracle Supplier Portal Cloudのサプライヤ担当者として「オーダー予測およびコミットの管理」ページでオーダー予測をダウンロードおよびアップロードします。
この機能を使用するには、次の権限またはロールが必要です。
サプライ・チェーン・コラボレーション
- 権限名およびコード:
- 企業ユーザーとしてオーダー予測にコミット(VCS_COMMIT_ORDER_FORECAST_ENTERPRISE)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライ・チェーン・コラボレーション・プランナ(ORA_VCS_SUPPLY_COLLAB_PLANNER)
サプライヤ・ポータル
- 権限名およびコード:
- サプライヤとしてオーダー予測にコミット(VCS_COMMIT_ORDER_FORECAST_SUPPLIER)
- ジョブ・ロール名およびコード:
- サプライヤ需要プランナ(ORA_POS_SUPPLIER_DEMAND_PLANNER)
スプレッドシートのアップロードおよびダウンロードにおけるプランナの優先日付書式の使用
世界の日付書式は場所によって異なることがあります。コラボレーション・プランナおよびサプライヤ・ユーザーは、ベンダー管理の補充要求およびコラボレーション・オーダー予測と取引約定を含むスプレッドシートのアップロードおよびダウンロード時に指定された書式で、日付(バケットの開始、バケットの終了および期日)を表示できるようになりました。
スプレッドシートのアップロードとダウンロードは次のページで有効にできます。
- オーダー予測およびコミットの管理
- オーダー予測詳細の編集
- 在庫の管理
日付書式を設定するには、「プリファレンスの設定」作業領域で「一般プリファレンス」→「地域」タスクを使用します。
この機能により、取引先は日付を正しく解釈したうえで企業のビジネス目的と一致する処理を実行しやすくなります。
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプト・インUIを使用します。手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新20A
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