2.59 EXTFILE

適用対象

ExtractおよびReplicat

説明

EXTFILEパラメータでは、ローカル・システム上のデータ・ポンプExtractグループによって読み取られるローカル・ファイルである抽出ファイルを指定するか、SPECIALRUNを使用する場合はReplicatが読み取るローカル抽出ファイルを指定します。

このパラメータは、初期ロード構成に使用します。オンライン変更同期では、EXTTRAILパラメータを使用します。抽出ファイルのサイズの上限は2GBです。

EXTFILEは、関連するすべてのTABLEまたはMAP文よりも先に指定する必要があります。異なるファイルを定義するために、複数のEXTFILE文を使用できます。

データ・ポンプではEXTFILEパラメータは非推奨になったため無視されます

ENCRYPTTRAILパラメータを使用して、このファイル内のデータを暗号化できます。詳細は、ENCRYPTTRAIL | NOENCRYPTTRAILを参照してください。

デフォルト

なし

構文

EXTFILE file_name
[, FORMAT RELEASE major.minor]
[, MEGABYTES megabytes]
[, 	OBJECTDEFS | NO_OBJECTDEFS]
[, TRAILBYTEORDER {BIGENDIAN | LITTLEENDIAN | NATIVEENDIAN}] 
file_name

ExtractおよびReplicatに有効です。抽出ファイルの相対名または完全修飾名を指定します。

FORMAT RELEASE major.minor

Extractから、トレイル、ファイル、または(リモート・タスクの場合)別のプロセスに送信されるデータのメタデータ・フォーマットを指定します。リーダー・プロセスは、メタデータに基づいて、データ・レコードが自身がサポートしているバージョンかどうかを把握します。メタデータのフォーマットは、Oracle GoldenGateプロセスのリリースによって異なります。古いOracle GoldenGateリリースには、新しいリリースとは異なるメタデータが含まれます。

  • FORMATは必須のキーワードです。

  • RELEASEはOracle GoldenGateのリリース・バージョンを指定します。majorはメジャー・バージョン番号で、minorはマイナー・バージョン番号です。X.xには、Oracle GoldenGateの現在または以前のGenerally Available (GA)リリースを指定する必要があります。有効な値は、9.0から現在のOracle GoldenGate X.xバージョン番号(たとえば11.2または12.1)です。(9.0以前のOracle GoldenGateリリースを使用している場合は、9.0または9.5を指定してください。)リリース・バージョンは、プログラムによって適切なトレイル・フォーマット互換性レベルにマッピングされます。デフォルトは、このトレイルに書き込むプロセスの現在のバージョンです。12.1より前のRELEASEのリリースでは、3つの部分からなるオブジェクト名はサポートされません。

Oracle Database 12.2では、次の設定がサポートされています。

  • Oracle Database 12.2の場合は、12.1、FORMAT RELEASE 12.2以上との互換性が設定されている非CDBがサポートされます。

  • Oracle Database 12.2の場合は、12.2、FORMAT RELEASE 12.2以上との互換性が設定されている非CDBがサポートされます。

  • Oracle Database 12.2の場合は、12.2、FORMAT RELEASE 12.3のみとの互換性が設定されているCDB/PDBがサポートされます。これは、PDBのローカルUNDO操作を使用しているためです。trx IDの一意性を保証するためにPDB番号を使用してトランザクションIDを増やす必要があります。

MEGABYTES megabytes

Extractに有効です。トレイル内のファイルの最大サイズ(MB)。デフォルトは2000です。

OBJECTDEFS | NO_OBJECTDEFS

OBJECTDEFSNO_OBJECTDEFSオプションでは、証跡にオブジェクト定義を含めるかどうかを制御します。この2つのオプションは、出力証跡がOracle GoldenGate正規フォーマットで書式設定され、証跡フォーマット・リリースが12.1より新しい場合にのみ適用可能です。それ以外の場合は証跡にメタデータ・レコードが追加されないため、どちらのオプションも無視されます。

オープン・システム・データベースからNonStopにレプリケートする場合、NonStopでは証跡からのオブジェクト定義の処理がサポートされていないため、12.2より前のフォーマット・バージョンを指定して、オブジェクト定義を証跡に含めないようにします。

TRAILBYTEORDER {BIGENDIAN | LITTLEENDIAN | NATIVEENDIAN}

ファイル・レコードのメタデータのバイト・フォーマットを設定します。このパラメータは、列データに影響しません。12.1以上のバージョンのFORMAT RELEASEが指定されているファイルにのみ有効です。有効な値は、BIGENDIAN (ビッグ・エンディアン)、LITTLEENDIAN (リトル・エンディアン)およびNATIVEENDIAN (ローカル・システムのデフォルト)です。デフォルトはBIGENDIANです。使用方法の詳細は、GLOBALSバージョンの「TRAILBYTEORDER」を参照してください。

例1   
EXTFILE dirdat/datafile
例2   
EXTFILE dirdat/extdat, MEGABYTES 2
例3   
EXTFILE /ggs/dirdat/extdat, FORMAT RELEASE 10.4