2.61 EXTTRAIL
適用対象
Extract
説明
EXTTRAIL
パラメータでは、ADD EXTTRAIL
コマンドで作成されたローカル・システム上のトレイルを指定します。このトレイルは、データ・ポンプExtractグループ、またはローカル・システム上のReplicatグループによって読み取られます。
EXTTRAIL
は、関連するすべてのTABLE
文よりも先に指定する必要があります。異なるトレイルを定義するために、複数のEXTTRAIL
文を使用できます。
PASSIVE
モードで構成されているExtractには、EXTTRAIL
を使用しないでください。PASSIVE
モードやOracle GoldenGateセキュリティ機能の詳細は、『Oracle GoldenGateの管理』ガイドを参照してください。
データ・ポンプではEXTTRAIL
パラメータは非推奨になったため無視されます。
ENCRYPTTRAIL
パラメータを使用して、このトレイル内のデータを暗号化できます。詳細は、ENCRYPTTRAIL | NOENCRYPTTRAILを参照してください。
デフォルト
なし
構文
EXTTRAIL file_name [, FORMAT RELEASE major.minor] [, OBJECTDEFS | NO_OBJECTDEFS] [, TRAILBYTEORDER {BIGENDIAN | LITTLEENDIAN | NATIVEENDIAN}]
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file_name
-
トレイルの相対名または完全修飾名。最大文字数(2文字)を名前に使用します。エージングされたトレイル・ファイルは、この名前に9桁の順序番号が追加されます(例:
/ogg/dirdat/rt000000001
)。 -
FORMAT RELEASE
major.minor
-
Extractから、トレイル、ファイル、または(リモート・タスクの場合)別のプロセスに送信されるデータのメタデータ・フォーマットを指定します。リーダー・プロセスは、メタデータに基づいて、データ・レコードが自身がサポートしているバージョンかどうかを把握します。メタデータのフォーマットは、Oracle GoldenGateプロセスのリリースによって異なります。古いOracle GoldenGateリリースには、新しいリリースとは異なるメタデータが含まれます。
-
FORMAT
は必須のキーワードです。 -
RELEASE
はOracle GoldenGateのリリース・バージョンを指定します。major
はメジャー・バージョン番号で、minor
はマイナー・バージョン番号です。X.x
には、Oracle GoldenGateの現在または以前のGenerally Available (GA)リリースを指定する必要があります。有効な値は、9.0から現行のOracle GoldenGateX.x
バージョン番号までです。Oracle GoldenGate 18c (18.1.0.0)リリースの場合、有効な値は18.1です。9.0より前のOracle GoldenGateリリースを使用している場合は、9.0または9.5を指定してください。
リリース・バージョンは、プログラムによって適切な内部互換性レベルにマッピングされます。デフォルトは、このトレイルに書き込むプロセスの現在のバージョンです。
ノート:
12.1より前のRELEASE
のリリースでは、3つの部分からなるオブジェクト名はサポートされません。
FORMAT
とRECOVERYOPTIONS
パラメータの間には、依存関係があります。詳細は、「RECOVERYOPTIONS」
を参照してください。Oracle Database 12.2では、次の設定がサポートされています。-
Oracle Database 12.2の場合は、12.1、
FORMAT RELEASE
12.2以上との互換性が設定されている非CDBがサポートされます。 -
Oracle Database 12.2の場合は、12.2、
FORMAT RELEASE
12.2以上との互換性が設定されている非CDBがサポートされます。 -
互換性が12.2に設定されているOracle Database 12.2 CDB/PDBの場合、サポートされる
FORMAT RELEASE
値は12.3
および18.1
です。これは、PDBのローカルUNDO操作を使用しているためです。trx IDの一意性を保証するためにPDB番号を使用してトランザクションIDを増やす必要があります。
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OBJECTDEFS | NO_OBJECTDEFS
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OBJECTDEFS
とNO_OBJECTDEFS
オプションでは、証跡にオブジェクト定義を含めるかどうかを制御します。この2つのオプションは、出力証跡がOracle GoldenGate正規フォーマットで書式設定され、証跡フォーマット・リリースが12.1より新しい場合にのみ適用可能です。それ以外の場合は証跡にメタデータ・レコードが追加されないため、どちらのオプションも無視されます。オープン・システム・データベースからNonStopにレプリケートする場合、NonStopでは証跡からのオブジェクト定義の処理がサポートされていないため、12.2より前のフォーマット・バージョンを指定して、オブジェクト定義を証跡に含めないようにします。
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TRAILBYTEORDER
{BIGENDIAN | LITTLEENDIAN | NATIVEENDIAN}
-
トレイル・レコードのメタデータのバイト・フォーマットを設定します。このパラメータは、列データに影響しません。12.1以上のバージョンの
FORMAT RELEASE
が指定されているトレイルにのみ有効です。有効な値は、BIGENDIAN
(ビッグ・エンディアン)、LITTLEENDIAN
(リトル・エンディアン)およびNATIVEENDIAN
(ローカル・システムのデフォルト)です。デフォルトはBIGENDIAN
です。使用方法の詳細は、GLOBALS
バージョンの「TRAILBYTEORDER」を参照してください。
親トピック: Oracle GoldenGateパラメータ