2.135 RMTTRAIL
適用対象
Extract
説明
RMTTRAIL
パラメータでは、GGSCIのADD RMTTRAIL
コマンドで作成されているリモート・トレイルを指定します。RMTTRAIL
で指定するトレイルは、関連するTABLE
文よりも先に配置する必要があります。異なるリモート・トレイルを定義するために、複数のRMTTRAIL
文を使用できます。RMTTRAIL
より先にRMTHOST
パラメータを配置する必要があります。
データ・ポンプではRMTTRAIL
パラメータは非推奨になったため無視されます
ENCRYPTTRAIL
パラメータを使用して、このトレイル内のデータを暗号化できます。詳細は、ENCRYPTTRAIL | NOENCRYPTTRAILを参照してください。
デフォルト
なし
構文
RMTTRAIL trail_name [, FORMAT RELEASE major.minor] [, OBJECTDEFS | NO_OBJECTDEFS] [, TRAILBYTEORDER {BIGENDIAN | LITTLEENDIAN | NATIVEENDIAN}]
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name
-
トレイルの相対パス名または完全修飾パス名。名前には2文字を使用します。エージングされたトレイル・ファイルは、この名前に6桁の順序番号が追加されます(例:
/ggs/dirdat/rt000000001
)。 -
RELEASEはOracle GoldenGateのリリース・バージョンを指定します。majorはメジャー・バージョン番号で、minorはマイナー・バージョン番号です。X.xには、Oracle GoldenGateの現在または以前のGenerally Available (GA)リリースを指定する必要があります。有効な値は、9.0から現行のOracle GoldenGate X.xバージョン番号までです。Oracle GoldenGate 18c (18.1.0.0)リリースの場合、有効な値は18.1です。9.0より前のOracle GoldenGateリリースを使用している場合は、9.0または9.5を指定してください。
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RELEASEはOracle GoldenGateのリリース・バージョンを指定します。majorはメジャー・バージョン番号で、minorはマイナー・バージョン番号です。X.xには、Oracle GoldenGateの現在または以前のGenerally Available (GA)リリースを指定する必要があります。有効な値は、9.0から現行のOracle GoldenGate X.xバージョン番号までです。Oracle GoldenGate 18c (18.1.0.0)リリースの場合、有効な値は18.1です。9.0より前のOracle GoldenGateリリースを使用している場合は、9.0または9.5を指定してください。
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FORMAT RELEASE
major.minor
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Extractからトレイルに送信されるデータのメタデータ・フォーマットを指定します。リーダー・プロセスは、メタデータに基づいて、データ・レコードが自身がサポートしているバージョンかどうかを把握します。古いOracle GoldenGateリリースには、新しいリリースとは異なるメタデータが含まれます。
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FORMAT
は必須のキーワードです。 -
RELEASE
はOracle GoldenGateのリリース・バージョンを指定します。major
はメジャー・バージョン番号で、minor
はマイナー・バージョン番号です。X.x
には、Oracle GoldenGateの現在または以前のGenerally Available (GA)リリースを指定する必要があります。有効な値は、9.0から現在のOracle GoldenGateX.x
バージョン番号(たとえば11.2または12.1)です。(9.0以前のOracle GoldenGateリリースを使用している場合は、9.0または9.5を指定してください。)RELEASE
はOracle GoldenGateのリリース・バージョンを指定します。major
はメジャー・バージョン番号で、minor
はマイナー・バージョン番号です。X.x
には、Oracle GoldenGateの現在または以前のGenerally Available (GA)リリースを指定する必要があります。有効な値は、9.0から現行のOracle GoldenGateX.x
バージョン番号までです。Oracle GoldenGate 18c (18.1.0.0)リリースの場合、有効な値は18.1です。9.0より前のOracle GoldenGateリリースを使用している場合は、9.0または9.5を指定してください。リリース・バージョンは、プログラムによって適切な内部互換性レベルにマッピングされます。デフォルトは、このトレイルに書き込むプロセスの現在のバージョンです。12.1より前の
RELEASE
のリリースでは、3つの部分からなるオブジェクト名はサポートされません。
FORMAT
とRECOVERYOPTIONS
パラメータの間には、依存関係があります。RECOVERYOPTIONS
をAPPENDMODE
に設定する場合、FORMAT
はRELEASE 10.0
以上に設定する必要があります。RECOVERYOPTIONS
をOVERWRITEMODE
に設定する場合、FORMAT
はRELEASE 9.5
以下に設定する必要があります。Oracle GoldenGateトレイル・ファイルのバージョニングおよびリカバリ・モードの詳細は、『Oracle GoldenGateの管理』を参照してください。
Oracle Database 12.2では、次の設定がサポートされています。
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Oracle Database 12.2の場合は、12.1、FORMAT RELEASE 12.2以上との互換性が設定されている非CDBがサポートされます。
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Oracle Database 12.2の場合は、12.2、FORMAT RELEASE 12.2以上との互換性が設定されている非CDBがサポートされます。
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互換性が12.2に設定されているOracle Database 12.2 CDB/PDBの場合、サポートされるFORMAT RELEASE値は12.3および18.1のみです。これは、PDBのローカルUNDO操作を使用しているためです。trx IDの一意性を保証するためにPDB番号を使用してトランザクションIDを増やす必要があります。
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OBJECTDEFS | NO_OBJECTDEFS
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OBJECTDEFS
とNO_OBJECTDEFS
オプションでは、証跡にオブジェクト定義を含めるかどうかを制御します。この2つのオプションは、出力証跡がOracle GoldenGate正規フォーマットで書式設定され、証跡フォーマット・リリースが12.1より新しい場合にのみ適用可能です。それ以外の場合は証跡にメタデータ・レコードが追加されないため、どちらのオプションも無視されます。オープン・システム・データベースからNonStopにレプリケートする場合、NonStopでは証跡からのオブジェクト定義の処理がサポートされていないため、12.2より前のフォーマット・バージョンを指定して、オブジェクト定義を証跡に含めないようにします。
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TRAILBYTEORDER
{BIGENDIAN | LITTLEENDIAN | NATIVEENDIAN}
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トレイル・レコードのメタデータのバイト・フォーマットを設定します。このパラメータは、列データに影響しません。12.1以上のバージョンの
FORMAT RELEASE
が指定されているトレイルにのみ有効です。有効な値は、BIGENDIAN
(ビッグ・エンディアン)、LITTLEENDIAN
(リトル・エンディアン)およびNATIVEENDIAN
(ローカル・システムのデフォルト)です。デフォルトはBIGENDIAN
です。使用方法の詳細は、GLOBALS
バージョンの「TRAILBYTEORDER」を参照してください。
例
- 例1
RMTTRAIL dirdat/ny
- 例2
RMTTRAIL /ggs/dirdat/ny, FORMAT RELEASE 10.4
- 例3
-
キャプチャされるのと同じ表のセット内の2つのトレイル・フォーマット:
FORMAT RELEASE 11.2 TABLE tab1 TABLE tab2 FORMAT RELEASE 12.1 TABLE tab1 TABLE tab2
- 例4
-
オブジェクト定義を含むHRスキーマとオブジェクト定義を含まないORDスキーマを送信するデータ・ポンプ・パラメータ・ファイルの例:
RMTTRAIL $data/ggs12.2/a1, OBJECTDEFS TABLE hr.*; RMTTRAIL $data/ggs12.2/a2, NO_OBJECTDEFS TABLE ord.*;
親トピック: Oracle GoldenGateパラメータ