エディション・ベースの再定義のためのサーバー上でのエディションの作成

エディション・ベースの再定義(EBR)に対応したスキーマをアップグレードする前に、データベース・サーバーに接続して、12c (12.2.1.3.0)のデータベース・サーバー上でエディションを作成する必要があります。

エディションベースの再定義を使用すると、アプリケーションの使用中にアプリケーションのデータベース・オブジェクトをアップグレードできるため、停止時間を最小限に抑えることや解消することが可能です。これは、エディションと呼ばれるプライベート環境でデータベース・オブジェクトを変更(再定義)することにより実行します。すべての変更が実行およびテストされている場合のみ、アプリケーションの新バージョンをユーザーが使用できるようにしてください。

ノート:

このタスクは、DBA権限を持つOracle Databaseユーザーが実行する必要があります。

エディション・ベースの再定義(EBR)に対応したスキーマをアップグレードする前に、データベース・サーバーに接続して、12c (12.2.1.3.0)のデータベース・サーバー上でエディションを作成する必要があります。12c (12.2.1.2.0)の新しいエディションは、既存の12cまたは12c (12.2.1.3.0)エディションの子である必要があります。

データベース・サーバーにエディションを作成するには、SYSユーザー(またはDBA権限のある別のOracleユーザー)としてサインインし、次のコマンドを入力します。

create edition Oracle_FMW_12_2_1_4_0 as child of Oracle_FMW_12_2_1_3_0;

ここで、Oracle_FMW_12_2_1_3_0は、12.2.1.3スキーマを作成したときにRCU 12.2.1.3で指定するエディション名の例です。エディションを作成する際は、実際に使用する名前を入力してください。

次に示すメッセージは、エディションの作成が成功を示しています。

エディションが作成されました。

アップグレードの間、再構成ウィザードを実行して既存のドメインを再構成するよう要求されます。再構成ウィザードの実行前に、データベースのデフォルト・エディションを指定する必要があります。次のSQLコマンドを使用して、データベースのデフォルト・エディション名を手動で次のように設定します。

ALTER DATABASE DEFAULT EDITION = Oracle_FMW_12_2_1_4_0;