文字列を数値に変換

「文字列を数値に変換」トランスフォーマは、文字列または文字配列属性の値を取得し、その値を数値書式の参照リストを使用して認識し、それぞれ数値型または番号配列型への変換を試みます。

「文字列を数値に変換」は、文字列または文字配列属性に数値が格納されている場合に、たとえば、数値プロファイラを介した実行など、その値に対して数値固有の処理を実行するときに使用します。

文字列属性内の数値を検索するには、データ型プロファイラを実行します。指定の属性から想定したデータ型以外のレコードを分離するには、「データ型チェック」を実行します。

注意:

参照リストを使用して数値と認識されない値は、「文字列を数値に変換」プロセッサによる変換が失敗となる(nullに変換される)ため、このプロセッサ自体が単独で分離を実行できます。

文字列または文字配列属性を数値書式に変換するために、プロセッサは数値を正しく認識する必要があります。これは標準的な一連の数値書式の参照リストを使用することで対応しています。そのためにデフォルトの標準数値書式リストが用意されています。

次の表に、構成オプションを示します。

構成 説明

入力

数値型または番号配列型に変換する1つ以上の文字列または文字配列属性を指定します。

複数の属性が変換のために送信されたが、そのうち1つが失敗した場合、レコード全体に失敗のマークが付きますが、有効な属性は正しく変換されます。

オプション

次のオプションを指定します。

  • 認識済数値書式のリスト: 様々な書式の数値を認識します。参照データは順番にチェックされるため、数値はリスト内で最初に一致した行に従って認識されます。参照データ(「数値の書式設定」カテゴリ)として指定します。デフォルト値: *数値書式

出力

データ属性またはフラグ属性の出力を記述します。

データ属性

次のデータ属性が出力されます。

  • [Attribute Name].StringToNumber: 文字列から数値への変換結果を格納します。値は、元の属性値を標準の数値に変換して導出されます。

フラグ

次のフラグが出力されます。

  • StringToNumberSuccess: 各レコードの文字列から数値への変換が成功したかどうかを示すフラグです。使用可能な値: Y/N

次の表に、このプロファイラによって生成される統計情報を示します。

統計 説明

成功

文字列から数値への変換に成功したレコードの数。

失敗

文字列から数値への変換に失敗したレコードの数。

「追加情報」ボタンをクリックすると、前述の統計がパーセントとして表示されます。

出力フィルタ

次の出力フィルタを使用できます。

  • 変換が成功したレコード

  • 変換が失敗したレコード

従業員表には、数値の内線番号を保持する必要がある内線番号属性がありますが、文字列として格納され、数値属性として管理されていません。

数値を認識するために標準の「*数値書式」参照リストを使用し、文字列から数値に変換した結果を次に示します。

成功 失敗

7

2

失敗へのドリルダウン。

内線番号 Extension.StringToNumber

x188

xtn 204