データ・ストア

データ・ストアは、データの格納先がデータベースか1つ以上のファイルかどうかに関係なく、データのストアに接続します。データ・ストアはプロセス用のデータのソースとして使用することができ、プロセスの書き込まれたステージング済データ結果をデータ・ストアにエクスポートすることも、またはその両方をすることもできます。

通常は、サーバー経由でデータ・ストアに接続することをお薦めします。これは、ファイルへの接続時にサーバーがそのファイルに必ずアクセスできるように、サーバー・ランディング領域にファイルが存在している必要があることを意味します。ただし、クライアント接続を使用してデータをサーバーにプルすることも可能です。詳細は、「クライアント側データ・ストア」を参照してください。

EDQでは、次のタイプのデータ・ストアへのネイティブ接続がサポートされています。

データベース

  • Oracle

  • Oracle TimesTen In Memory Database

  • Sybase Adaptive Server Enterprise

  • Sybase IQ

  • Sybase SQL Anywhere

  • Teradata Database

  • PostgreSQL

  • DB2

  • DB2 for i5/OS (詳細は、次を参照)

  • MySQL

  • Microsoft SQL Server

  • Sybase

  • Microsoft Access

  • JNDI Datasources

  • Cassandra

注:

  • EDQでは、Teradataシステムへの接続もサポートできます(Teradata JDBCドライバを購入している場合)。

  • JNDIデータソース・オプションを使用して、WebLogicなどのアプリケーション・サーバー上の構成済の接続に接続します。

  • EDQでは、Cassandraの表の作成オプションをサポートできません。

OracleデータベースへのEDQの接続

デフォルトでは、EDQは直接JDBC接続を使用してOracleデータベースに接続します。アプリケーション・サーバー上で構成されているJNDI接続を介してOracleに接続したり、tnsnames.oraファイルまたはLDAPサーバーで指定された接続文字列を介して接続を使用するようにEDQサーバーを構成することもできます。

この代替方法は、Oracle ExadataなどのRAC対応データベースで論理スキーマに接続する場合に便利です。tnsnamesまたはLDAPを介してOracleに接続できるようにEDQを構成する方法の詳細は、EDQリリース12.2.1ドキュメント・ライブラリの『Oracle Enterprise Data Qualityの管理』を参照してください。

DB2 for i5/OSへのEDQの接続

DB2 for i5/OSデータベースにEDQを接続するには、DB2 for iSeriesドライバをダウンロードする必要があります。

次の手順を実行します。

  1. http://jt400.sourceforge.net/からToolbox for Java/JTOpenをダウンロードします

  2. ダウンロードしたファイルを抽出します。ファイル名はjtopen_N_n.zip形式で、Nとnはバージョン番号の1桁目と2桁目を表します。

  3. oedq_local_home/dbconnectorsディレクトリにdb2i5というフォルダを作成します。

  4. 手順2で抽出したzipファイルからdb2i5フォルダにjt400.jarファイルをコピーします。

  5. EDQ (Datanomic)アプリケーション・サーバーを再起動します。

Accessデータベースへの接続

Accessデータベースに接続する場合は、次の点を考慮します。

  • サーバー側データ・ストア接続を使用したEDQでのAccessデータベースへの接続は、Windows EDQサーバーでのみ可能です。

  • Windows EDQサーバーでのAccessデータベースへのサーバー側接続を可能にするには、そのサーバーにAccessドライバをインストールする必要があります。これらは、Access 2010の一部としてインストールされます。Access 2010をインストールしない場合、必要なドライバを別個にインストールできます。

    Microsoft Access Database Engine 2010再頒布可能(Microsoft.ACE.OLEDB.12.0)を、次のMicrosoft Webサイトからインストールします

    http://www.microsoft.com/en-gb/download/details.aspx?id=13255

  • EDQサーバーがLinuxまたはUNIXで実行されている場合でも、Accessを持つWindowsクライアントを使用して、または前述のインストール済ドライバを使用して、Accessデータベースへのクライアント側接続を作成できます。また、クライアント側データ・ストア接続の制限を確認する必要があります。「クライアント側データ・ストア」を参照してください。

注意:

64ビットJava仮想マシン(JVM)を使用してMDBファイルに接続する場合、64ビットMicrosoft Jetデータベース・エンジンをインストールする必要があります。

テキスト・ファイル

  • テキスト・ファイル(CSVファイルまたはその他のデリミタ付きテキスト・ファイル)。

  • デリミタ付きテキスト・ファイルのディレクトリ。

  • 固定幅テキスト・ファイル。

XMLファイル

  • スタイルシート付きXML (XMLファイルをEDQが認識するフォーマットに変換する方法を定義したXSLTスタイルシート・ファイル付きのXMLファイル)

  • 単純なXMLファイル(単純な2レベル構造のXMLファイルで、最上位レベルのタグはエンティティを表し、下位レベルのタグはそのエンティティの属性を表します。Microsoft AccessからエクスポートしたXMLがその一例です。)

MS Officeファイル

  • Microsoft Accessファイル

  • Microsoft Excelファイル

Other

EDQでは、JDBCやODBCなどの標準を使用したその他データ・ストアへの接続がサポートされています。ODBC接続は、クライアントからのみ実行できます。

JDBC URLを使用してデータ・ストアに接続する際に役立つ情報は、OracleのJDBC FAQを参照してください。

データ・ストアへの接続詳細はEDQサーバーに保存されます。このサーバーおよび関連プロジェクトへのアクセス権があるユーザーは、そのデータ・ストアを使用できます。