すべて置換

「すべて置換」プロセッサは、参照データ・マップを使用して、複数の属性間でデータを変換します。マップの1列目に指定された値は、2列目の対応する値で置換されます。

置換の実行では、単純に値全体が置換されたり(たとえば、国名'France'をISO標準国コード'FR'に置換する場合など)、区切り文字を使用して入力属性のデータを個別に考慮されるトークンに分割されたりします。参照データの照合方法、つまりデータの置換方法は、次のいずれかのオプションを使用して制御します。

  • 全体の値

  • 区切り文字の一致

また、参照データとの照合では、大/小文字を区別または無視できます。

「区切り文字の一致」オプションを使用し、照合する前に区切り文字を使用してデータを区切るように選択すると、入力された値に多数の一致がある場合も、置換マップのルックアップ列と一致する分割された値が置換されます。

「すべて置換」プロセッサは、複数の属性にわたって1つの値を他の値で置換する場合に使用します。たとえば、データなしを表す意図の文字列に変換したり、複数のフィールドにわたって国名をISO標準国コードに変換するなどが一般的な例です。

次の表に、構成オプションを示します。

構成 説明

入力

参照データ・マップを使用して値を置換する属性のセットを指定します。属性は文字列または文字列配列です。

配列を入力すると、置換は配列要素レベルで適用され、(置換実行後のデータを含む)配列が出力されます。

オプション

次のオプションを指定します。

  • 置換: 属性値をマップ内のルックアップ列と照合します。一致があると、一致する値が右側の列の値で置換されます。参照データとして指定します。デフォルト値: None

  • 大文字/小文字を区別しない: マップのルックアップ列と照合するときに、大/小文字を無視するかどうかを決定します。Specified as 「はい」/「いいえ」で指定します。デフォルト値: はい

  • リストの一致基準: マップと照合する方法、および元の値のどの部分を置換するかを決定します。選択して指定します(全体の値/区切り文字の一致)。デフォルト値: 全体の値

  • 区切り文字: 区切り文字を使用してデータを区切ってから値をマップと照合する場合は、使用する区切り文字を指定できます。フリー・テキスト・エントリとして指定します。デフォルト値: スペース

出力

データ属性またはフラグ属性の出力を記述します。

データ属性

次のデータ属性が出力されます。

  • AllReplaced: 置換済の値からの新しい文字列または配列属性。入力属性値がマップと一致しない場合は、新しい属性に元の属性値がそのまま使用されます。

フラグ

次のフラグが出力されます。

  • ReplaceAllFlag: レコードで置換が行われたかどうかを示します。使用可能な値はY/Nです。

次の表に、このプロファイラによって生成される統計情報を示します。

統計 説明

変換済

置換が実行されたレコードの数。数値をドリルダウンすると、レコードが表示されます。

未変換

置換が実行されなかったレコードの数。

出力フィルタ

次の出力フィルタを使用できます。

  • 変換済の値を持つレコード

  • 未変換の値を持つレコード

この例では、「すべて置換」プロセッサを使用して、ISO標準の2文字の国コードを標準化された国名に変換します。置換操作は同時に2つの属性に適用されるため、複数の「置換」プロセッサを使用する必要はありません。次の図は、変換されたレコードのドリルダウン・ビューからの抜粋です。

AddressCountryCode AddressCountryCode.AllReplaced OperatingCountryCode OperatingCountryCode.AllReplaced

GL

GREENLAND

GR

GREECE

US

UNITED STATES

FI

FINLAND

CZ

CZECH REPUBLIC

MG

MADAGASCAR

PL

POLAND

JO

JORDAN

HN

HONDURAS

RS

SERBIA

UG

UGANDA

KG

KYRGYZSTAN

KI

KIRIBATI

ZA

SOUTH AFRICA

MH

MARSHALL ISLANDS

MG

MADAGASCAR