44.1 DBが別のインフラストラクチャ上にある場合のOAMスナップショット・ツールの構成

OAMスナップショット・ツールは、データベース・バイナリが、スクリプトが実行されているのと同じインフラストラクチャで使用可能であることを前提としています。

データベース・バイナリが別のインフラストラクチャ上にある場合は、ソース・インフラストラクチャとターゲット・インフラストラクチャにもデータベース・バイナリをインストールする必要があります。ここでは、createSnapShot.shおよびapplySnapshot.shスクリプトを実行する必要があります。DBのインストール後、DB_HOMEを指すようにスクリプトおよびプロパティ・ファイルを更新します。

ノート:

バイナリはスクリプトの起動にのみ必要であり、DB接続文字列との直接的な相関はありません。
次のステップは、スクリプト・ファイルが正しく動作するための手順を示しています:
  1. 必要なバージョンのデータベース・インストール・ファイルをダウンロードします。

    ノート:

    データベースのバージョンが12.2以上の場合は、インスタント・クライアントを使用できます。他のデータベース・バージョンを使用している場合は、フル・クライアントを使用します。
  2. スクリプトを実行する必要のあるソース・インフラストラクチャとターゲット・インフラストラクチャにデータベース・バイナリをインストールします。
    • フル・クライアントの手順については、Oracle Databaseソフトウェア・ダウンロードに移動し、インストールする必要のあるデータベースのバージョンに対して、「ノート」の下にある「すべて参照」をクリックします。インストール・ガイドへのリンクを含む新しいページが表示されます。

      インストール後、ステップ5に進みます。

    • インスタント・クライアントの場合は、ダウンロードしたファイルを/usr/local/oracle/dbclientなどのディレクトリに解凍します。

      ファイルを解凍すると、指定したディレクトリの下に新しいフォルダが作成されます(たとえば、/usr/local/oracle/dbclient/instantclient_12_2)

  3. /usr/local/oracle/dbclient/instantclient_12_2の下に2つのフォルダ、binおよびlibを作成します
  4. /usr/local/oracle/dbclient/instantclient_12_2から、すべての*.so.*ファイルをlibフォルダにコピーし、残りのファイルをbinフォルダにコピーします。
  5. ソース・インフラストラクチャの$MW_HOME/idm/oam/server/upgrade/scriptディレクトリに移動し、任意のエディタでdatapump_exp.shを開きます。
  6. export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$ORACLE_HOME/lib行を、既存のexport ORACLE_HOME=$ORACLE_HOME行の下に追加します。
    
    export ORACLE_HOME=$ORACLE_HOME
    //New line specifying the library path
    export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$ORACLE_HOME/lib
  7. 同様に、ターゲット・インフラストラクチャでdatapump_imp.shを開き、ライブラリ・パスを追加します。
    
    export ORACLE_HOME=$ORACLE_HOME
    //New line specifying the library path
    export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$ORACLE_HOME/lib
  8. ソース・インフラストラクチャのbackup.propertiesファイルを編集し、DB_HOMEを設定します。たとえば、
    DB_HOME=/usr/local/oracle/dbclient/instantclient_12_2
  9. 同様に、ターゲット・インフラストラクチャのrestore.propertiesファイルを編集し、DB_HOMEを設定します。たとえば、
    DB_HOME=/usr/local/oracle/dbclient/instantclient_12_2
createSnapShot.shスクリプトとapplySnapshot.shスクリプトは正しく実行されます。