45.1 DBが別のインフラストラクチャ上にある場合のOAMスナップショット・ツールの構成
OAMスナップショット・ツールは、データベース・バイナリが、スクリプトが実行されているのと同じインフラストラクチャで使用可能であることを前提としています。
データベース・バイナリが別のインフラストラクチャ上にある場合は、ソース・インフラストラクチャとターゲット・インフラストラクチャにもデータベース・バイナリをインストールする必要があります。ここでは、
次のステップは、スクリプト・ファイルが正しく動作するための手順を示しています:
createSnapShot.sh
およびapplySnapshot.sh
スクリプトを実行する必要があります。DBのインストール後、DB_HOMEを指すようにスクリプトおよびプロパティ・ファイルを更新します。
ノート:
バイナリはスクリプトの起動にのみ必要であり、DB接続文字列との直接的な相関はありません。- 必要なバージョンのデータベース・インストール・ファイルをダウンロードします。
ノート:
データベースのバージョンが12.2以上の場合は、インスタント・クライアントを使用できます。他のデータベース・バージョンを使用している場合は、フル・クライアントを使用します。- フル・クライアントの場合は、Oracle Databaseソフトウェア・ダウンロードからインストール・ファイルをダウンロードします。
- インスタント・クライアントの場合は、
Basic
、SQL*Plus
およびTools
のインスタント・クライアント・パッケージをLinux x86-64 (64-bit)のインスタント・クライアントのサイトからダウンロードします。たとえば、instantclient-basic-linux.x64-12.2.0.1.0.zip、instantclient-sqlplus-linux.x64-12.2.0.2.0.zipおよびinstantclient-tools-linux.x64-12.2.0.1.0.zipをダウンロードします。
- スクリプトを実行する必要のあるソース・インフラストラクチャとターゲット・インフラストラクチャにデータベース・バイナリをインストールします。
- フル・クライアントの手順については、Oracle Databaseソフトウェア・ダウンロードに移動し、インストールする必要のあるデータベースのバージョンに対して、「ノート」の下にある「すべて参照」をクリックします。インストール・ガイドへのリンクを含む新しいページが表示されます。
インストール後、ステップ5に進みます。
- インスタント・クライアントの場合は、ダウンロードしたファイルを
/usr/local/oracle/dbclient
などのディレクトリに解凍します。ファイルを解凍すると、指定したディレクトリの下に新しいフォルダが作成されます(たとえば、
/usr/local/oracle/dbclient/instantclient_12_2
)
- フル・クライアントの手順については、Oracle Databaseソフトウェア・ダウンロードに移動し、インストールする必要のあるデータベースのバージョンに対して、「ノート」の下にある「すべて参照」をクリックします。インストール・ガイドへのリンクを含む新しいページが表示されます。
/usr/local/oracle/dbclient/instantclient_12_2
の下に2つのフォルダ、bin
およびlib
を作成します/usr/local/oracle/dbclient/instantclient_12_2
から、すべての*.so.*
ファイルをlib
フォルダにコピーし、残りのファイルをbin
フォルダにコピーします。- ソース・インフラストラクチャの
$MW_HOME/idm/oam/server/upgrade/script
ディレクトリに移動し、任意のエディタでdatapump_exp.sh
を開きます。 export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$ORACLE_HOME/lib
行を、既存のexport ORACLE_HOME=$ORACLE_HOME
行の下に追加します。export ORACLE_HOME=$ORACLE_HOME //New line specifying the library path export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$ORACLE_HOME/lib
- 同様に、ターゲット・インフラストラクチャで
datapump_imp.sh
を開き、ライブラリ・パスを追加します。export ORACLE_HOME=$ORACLE_HOME //New line specifying the library path export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$ORACLE_HOME/lib
- ソース・インフラストラクチャの
backup.properties
ファイルを編集し、DB_HOMEを設定します。たとえば、DB_HOME=/usr/local/oracle/dbclient/instantclient_12_2
- 同様に、ターゲット・インフラストラクチャの
restore.properties
ファイルを編集し、DB_HOMEを設定します。たとえば、DB_HOME=/usr/local/oracle/dbclient/instantclient_12_2
createSnapShot.sh
スクリプトとapplySnapshot.sh
スクリプトは正しく実行されます。