46.2 マルチノード・クラスタでのOAMデプロイメントの再構築
この項では、マルチノード・クラスタでOAMデプロイメントを再構築する手順について説明します。
OAMスナップショット・ツールは、マルチノード・クラスタでの次の操作をサポートします:
- スケールアウト: 管理対象サーバーを新しいインフラストラクチャにクローニングします。
- バックアップとリストア: 管理サーバーと管理対象サーバー・クラスタを新しいインフラストラクチャに再構築します。
- 移行: 管理サーバーと管理対象サーバー・クラスタを新しいインフラストラクチャに再構築し、データベース・スキーマを新しいインフラストラクチャに移行します。
この項では、次の例を使用して、ターゲット・インフラストラクチャ上のOAMデプロイメントを再構築するステップを説明します:
ソース・インフラストラクチャは次のとおりです:
Infra1
:adminserver
を実行しますInfra2
:oam_server1
を実行しますInfra3
:oam_server2
を実行します
ターゲット・インフラストラクチャは次のとおりです:
Infra1A
:adminserver
の再構築用Infra2A
:oam_server1
の再構築用Infra3A
:oam_server2
の再構築用
新しいインフラストラクチャでの管理サーバーの再構築
新しいインフラストラクチャで管理サーバーを再構築するには、「スナップショット・ツールを使用したOAMシステムのバックアップとリストアおよび移行の実行」に示されている手順に従ってください。
新しいインフラストラクチャでの管理対象サーバーの再構築
前提条件: バックアップとリストアおよび移行のシナリオの場合は、次のステップを実行する必要があります:
新しいインフラストラクチャ(Infra1A
など)上に管理サーバーを再構築した後、Infra1A
に管理サーバーのバックアップを再度作成する必要があります。このステップは、スケールアウト操作では不要です。
クラスタ内の各管理対象サーバー(Infra2
およびInfra3
など)について、ターゲット・インフラストラクチャ(Infra2A
およびInfra3A
)で次のステップを実行します:
- すべてのバイナリを、ソース・インフラストラクチャ内の
MW_HOME
ディレクトリからターゲット・インフラストラクチャ上の対応するパスにコピーします。ノート:
MW_HOME
は、OAMバイナリがインストールされているパスです。 - 管理サーバーをホストする新しいインフラストラクチャ(
Infra1A
など)で、ファイルoam.properties
およびOamFileArtifacts.properties
を、$MW_HOME/idm/oam/server/upgrade/script
から、管理対象サーバーを再構築する必要のあるターゲット・インフラストラクチャ(Infra2A
およびInfra3A
)上の対応するパスにコピーします。ノート:
oam.properties
およびOamFileArtifacts.properties
は、バックアップおよびリストア時にmoveToDB.sh
およびextract_from_db.sh
スクリプトによって生成されるか、管理サーバーで実行される操作を移行します。 - ターゲット・インフラストラクチャで、次のコマンドを実行してドメインを作成します:
$JAVA_HOME/bin/java -cp $MW_HOME/idm/oam/server/tools/dbconfigutility/dbconfig-utility.jar -Doracle.jdbc.timezoneAsRegion=false oracle.security.am.artifacts.main.AccessDBCommand ./oam.properties $ORACLE_HOME extractFromDB
ノート:
MW_HOME
はOAMバイナリがインストールされているディレクトリ・パスで、ORACLE_HOME
はOAMドメインが作成されるバス・パスです。 - 次のコマンドを使用して、起動スクリプトを実行可能にします:
chmod +x <PATH_TO_DOMAIN>/bin/*.sh
- 管理サーバーのT3 URLを指定して、管理対象サーバーを再起動します。たとえば、
Infra2A
の./startManagedWeblogic.sh oam_server1 t3://adminhost:adminport
、およびInfra3A
の./startManagedWeblogic.sh oam_server2 t3://adminhost:adminport
です。