11.11.3.2 回答ロジックのレベルの構成

チャレンジ質問に指定された回答の評価に使用される回答ロジックのレベル(アルゴリズムの強度)は、構成可能です。

各アルゴリズムは有効化または無効化でき、使用されるアルゴリズムに次のレベルを指定することもできます。

  • オフ: 回答ロジックは使用されません。回答は、登録時に提供された回答と正確に一致する必要があります。
  • 低: 低レベルの回答ロジックが使用されます。ユーザーから提供される回答は、登録時に提供された回答と一致するか、ほぼ一致する必要があります。
  • 中: より高いレベルの回答ロジックが使用されます。提供される回答に対して、ある程度の自由度が与えられます。たとえば、Streetに対してSt.は許容されます。
  • 高: 最も高いレベルの回答ロジックが使用されます。一致に関する制約は厳しくありません。

ノート:

設定が低いほど、回答の受入れに必要な正確性が高くなります。

たとえば、電信送金などの高リスク・トランザクションでは高い確実度(完全一致)が必要とされる一方で、機密でない個人情報にアクセスする場合には、必要とされるレスポンスの確実性はより低くなることがあります。次の例は、回答ロジック・アルゴリズムがどのように機能するかを示しています:

質問: 高校時代の好きな先生は誰でしたか。

登録済の回答: Mrs. Smith

指定された回答: Misses Smuth

ロジック・レベル: 「高」に設定されている場合、この回答は受け入れられます。

各アルゴリズムは、指定された回答が、登録された回答とどれだけ近いかを表すスコアを生成します。アルゴリズムごとに異なるしきい値スコア範囲を個別に受け入れられるようにOAA管理を構成できます。各アルゴリズムの個別のしきい値(低、中、高)は、プロパティ・ファイルで設定されます。デフォルトのしきい値を次で説明します。

省略形

値を次に示します。

  • 戻り値: 範囲0から100 (不一致または一致)
  • レベル: オンまたはオフ
  • ロジック:
    • 指定した文字列にリンクされた省略形エントリが存在する場合、スコアは100です。
    • それ以外の場合、スコアは0です。
ファット・フィンガリング

値を次に示します。

  • 戻り値: 範囲0から100
  • レベル: オフ(90以上)、(75以上)、(60以上)
  • ロジック:
    • 文字列長が一致しない場合、スコアは0です。
    • 任意の位置に予期された文字またはその隣接文字が含まれていない場合、スコアは0です。
    • それ以外の場合は、隣接文字が含まれた位置の数を計算します。
    • スコア = (文字列長 - 隣接位置数) * 100 /文字列長
音声

値を次に示します。

  • 戻り値: 0、60、75、90
  • レベル: オフ(90)、(75)、(60)
  • ロジック:
    • DoubleMetaphoneアルゴリズムを使用して、指定された文字列の主音声キーと代替音声キーを計算します。
    • 両方の文字列の主キーが一致する場合、スコアはです。
    • いずれかの文字列の主キーが、もう一方の文字列の代替キーに一致する場合、スコアはです。
    • 両方の文字列の代替キーが一致する場合、スコアはです。
    • それ以外の場合、スコアは0です。