5.1 アップグレードに向けたOAAおよびOARM環境の準備
OAAおよびOARMを起動する前に、既存の環境をアップグレードに向けて準備する必要があります。
- 次の前提条件ステップが満たされていることを確認します:
- Kubernetesクラスタは、My Oracle SupportのドキュメントID 2723908.1で概説されている最小バージョン要件を満たすようにアップグレードする必要があります。
- OAAおよびOARMデプロイメントが稼働している必要があります。
- 「NFSボリュームの構成」に従って、NFSボリュームを作成します。
ノート:
<NFS_VAULT_PATH>
は既存のインストールにすでに存在するため、作成する必要はありません。 - 「外部ホスト名解決のためのCoreDNSの構成」に従って、Kubernetesクラスタ内にCoreDNSを構成します。
- 「インストール・ホストの要件」に従って、インストール・ホストの前提条件が満たされていることを確認します
- インストール・ホストは、「NFSボリュームの構成」で作成したNFSボリュームにアクセスできる必要があります。
- 「インストール・ファイルのダウンロードと管理コンテナの準備」に従って、最新のOAAインストール・ファイルをダウンロードしてインストール・ホストに抽出します。
ノート:
ファイルを解凍すると、oaa-install
ディレクトリ($WORKDIR/oaaimages/oaa-install
など)が作成されます。このディレクトリは後続のステップで使用されます。
- DockerボリュームからNFSボリュームに既存のファイルをコピーします:
ノート:
Dockerボリュームのディレクトリがroot
によって所有されている場合は、以降のステップをroot
として実行する必要があります。- インストール構成ファイルを
OAAsettings
から<NFS_CONFIG_PATH>
にコピーします:sudo cp -R `docker inspect OAAsettings | grep "Mountpoint" | cut -d':' -f2 | tr -d "\",\ "`/* <NFS_CONFIG_PATH>/.
- ログを
OAAlogs
から<NFS_LOGS_PATH>
にコピーします:sudo cp -R `docker inspect OAAlogs | grep "Mountpoint" | cut -d':' -f2 | tr -d "\",\ "`/* <NFS_LOGS_PATH>/.
- インストール構成ファイルを
cert.p12
およびtrust.p12
をOAAcredentials
からインストール・ホストの$WORKDIR/oaaimages/oaa-install
にコピーします:sudo cp `docker inspect OAAcredentials | grep "Mountpoint" | cut -d':' -f2 | tr -d "\",\ "`/trust.p12 $WORKDIR/oaaimages/oaa-install/.
installOAA.properties
を<NFS_CONFIG_PATH>
からインストール・ホストの$WORKDIR/oaaimages/oaa-install
に移動します:sudo mv <NFS_CONFIG_PATH>/installOAA.properties $WORKDIR/oaaimages/oaa-install/.
ノート:
OARMのみがインストールされている場合は、次を実行します:sudo mv <NFS_CONFIG_PATH>/installRisk.properties $WORKDIR/oaaimages/oaa-install/installOAA.properties
- NFSボリューム内のすべてのファイルに、すべてに対する
rwx
アクセス権があることを確認します:sudo chmod -R 777 <NFS_LOGS_PATH> sudo chmod -R 777 <NFS_CONFIG_PATH>
$WORKDIR/oaaimages/oaa-install/installOAA.properties
を編集し、次のように変更します:install.global.image.tag
を新しい<image_tag>
に変更します。新しいイメージ・タグは、$WORKDIR/oaaimages/oaa-install/installOAA.properties.template
ファイル内の同等のパラメータを見ると見つかります。- 次のセクションをファイルの一番下に追加し、NFSサーバー(ホスト名またはIPアドレス)およびボリュームに従って値を編集します:
#################################### 8. OAA management configuration######################################### #NFS volumes install.mount.config.path=<NFS_CONFIG_PATH> install.mount.config.server=<NFS_CONFIG_SERVER> install.mount.creds.path=<NFS_CREDS_PATH> install.mount.creds.server=<NFS_CREDS_SERVER> install.mount.logs.path=<NFS_LOGS_PATH> install.mount.logs.server=<NFS_LOGS_SERVER> install.mgmt.release.name=oaamgmt common.local.sslcert=<LOCAL_PATH>/cert.p12 common.local.trustcert=<LOCAL_PATH>/trust.p12
ノート:
これらのパラメータの詳細は、「管理コンテナ構成」を参照してください。
次のステップ: アップグレードの実行。