22.1 スケジューラについて

スケジューラにより、事前定義済のスケジュール済タスクを指定された時間に自動的に実行するジョブをスケジュールできます。

次に、この例を示します。

組織のセキュリティ・ポリシーを満たすために、従業員が製品アプリケーションのパスワードを60日ごとに変更する必要があるとします。このために、システム管理者は、製品アプリケーションのパスワードが期限切れになったすべての従業員に、電子メールが送信されるようにする必要があります。1つの方法は、パスワードが期限切れになったユーザーのセットを識別し、各従業員に手動で電子メールを送信することです。また別の方法として、システム管理者は、スケジューラなどのサービスを使用することもできます。Oracle Identity Managerには、パスワード警告タスクと呼ばれる、事前定義済のスケジュール済タスクがあります。システム管理者は、このスケジュール済タスクを使用し、意図したスケジュールでスケジュール済ジョブを作成できます。

関連項目:

パスワード警告タスク・スケジュール済タスクの詳細は、「事前定義済のスケジュール済タスク」を参照してください

スケジューラを使用して、設定された時間にジョブで実行されるようにする独自のスケジュール済タスクを作成することもできます。

スケジュール済タスクは、実行されるジョブのメタデータと、そのタスクの実行に必要なパラメータを構成したものです。このメタデータは、事前定義済タスク用に事前定義されています。ユーザーは新規タスクを追加して新規メタデータを構成したり、既存タスクを更新して他の構成詳細用にパラメータの追加や更新を行うこともできます。ジョブは、指定された間隔で実行されるようにスケジュールできます。異なる時間間隔で実行するようにスケジュールされた複数のジョブを作成できます。ジョブ実行は、ジョブの特定の実行です。各ジョブ実行には開始時間、停止時間、例外および実行のステータスなどの情報が含まれます。