このドキュメントでは、Oracle Internet Directoryのバンドル・パッチ12cリリース(12.2.1.3.210115)に含まれている不具合の修正およびこれをインストールする手順を説明します。この章の内容は、次のとおりです。

OIDバンドル・パッチ12.2.1.3.210115の新機能と拡張機能

Oracle Internet Directory 12.2.1.3.210115 BPには、次の新しい拡張機能が含まれています:

SYSユーザー・パスワードを使用しないOracle Internet Directoryサーバー診断コマンドライン・ツールの実行のサポート

SYSデータベースのユーザー・パスワードを入力せずにOracle Internet Directoryサーバー診断コマンドライン・ツール(oiddiag)を実行できるようになりました。これを行うと、sysdba権限を必要としない診断データのみが収集されます。

OIDバンドル・パッチ12.2.1.3.210115に関する追加情報

次の表に、OIDバンドル・パッチ12.2.1.3.210115に関する追加情報を参照できるMOSノートをリストします。この表にリストされているMOSノートをすべて表示するには、My Oracle SupportでドキュメントIDを検索します。

バグ番号 ドキュメントID 説明

32250901

2743483.1

OID 12c Doc 32250901 - OID12cPS3 Jan'21およびOID12cPS4 Jan'21バンドル・パッチ内のoiddebuglogsetter.shスクリプト

32250993

2743489.1

OID 12c Doc 32250993 - $domain_home/config/config.xmlへの<Hostname>の手動追加

32296821

2535934.1

OID 12cで、以前に失敗した構成試行と同じインスタンス名を使用してインスタンスを作成すると、起動に失敗します: [OIDサーバー' '<INSTANCE NAME>'のサーバー起動コマンドが失敗しました。理由: [サーバーが起動に失敗しましたが、ノード・マネージャはその理由を認識しませんでした]

バンドル・パッチについて

この項では、バンドル・パッチについて説明し、またバンドル・パッチ、個別パッチおよびパッチ・セットの違いについて説明します。

スタック・パッチ・バンドル

スタック・パッチ・バンドルは、ツールを使用して、IDM製品および依存FMWパッチをデプロイします。これらのパッチの詳細は、https://support.oracle.comにある四半期スタック・パッチ・バンドル(ドキュメントID 2657920.1)を参照してください。

バンドル・パッチ

バンドル・パッチは、Oracle製品の正式なOracleパッチです。バンドル・パッチ・リリース文字列の5桁目は、バンドル・パッチ番号を示していました。2015年11月、バージョン番号の形式が変更されました。新しい形式では、バンドル・バージョンの5桁目の数値は、「YYMMDD」形式のリリース日付に置換されます。

  • YYは西暦年の下2桁です。

  • MMは数値形式の月です(2桁)。

  • DDは数値形式の日付です(2桁)。

各バンドル・パッチには、1つ以上のフィックスを実装するために再ビルドされたライブラリおよびファイルが含まれます。バンドル・パッチ内のフィックスはすべてテストされ、相互の動作が保証されています。回帰テストも実行済であり、バンドル・パッチ内のすべてのOracle Mobile Security Suiteコンポーネントとの下位互換性が保証されています。

個別パッチ

バンドル・パッチとは異なり、個別パッチは、単一のコンポーネントの1つの問題にのみ対処していました。各個別パッチは、正式なOracleパッチですが、完全な製品ディストリビューションではなく、すべてのコンポーネント用のパッケージは含まれていませんでした。個別パッチには、特定のコンポーネントの特定の修正を実装するために再構築されたライブラリおよびファイルのみが含まれていました。

個別セキュリティ、例外リリース、x-fix、PSE、MLRまたはホットフィックスとして個別パッチを理解する必要もあります。

パッチ・セット

パッチ・セットは、十分にテストされ統合された製品の修正を提供するメカニズムです。パッチ・セットには、新機能が含まれる場合があります。各パッチ・セットには、不具合の修正(および存在する場合は新機能)を実装して再構築されたライブラリおよびファイルが含まれます。ただし、パッチ・セットは完全なソフトウェア配布ではない場合もあり、すべてのプラットフォームのすべてのコンポーネント用のパッケージが含まれていないことがあります。パッチ・セットのすべての修正はテスト済であり、指定されたプラットフォームで互いに機能することが動作保証されています。

Oracleパッチ・メカニズム(Opatch)の使用

OPatchは、Javaベースのユーティリティで、サポート対象のすべてのオペレーティング・システムで実行され、使用するにはOracle Universal Installerをインストールする必要があります。Oracleソフトウェアにパッチを適用するのに使用します。

ノート:

My Oracle SupportからOPatchの最新バージョン(バージョン13.9.4.2.5以上)を入手することをお薦めします。OPatchでパッチを適用するには、有効なOracle Universal Installer (OUI)インベントリへのアクセス権が必要です。

パッチ適用プロセスでは、unzipとOpatchの両方の実行可能ファイルが使用されます。ORACLE_HOME環境をソースにした後、パッチ適用前にこれらの両方が存在していることを確認することをお薦めします。Opatchには、次でアクセスできます:

$ORACLE_HOME/OPatch/opatch

OPatchが起動すると、パッチを検証して、ORACLE_HOMEにすでにインストールされているソフトウェアとの競合がないことを確認します:

  • ORACLE_HOMEにすでに適用されているパッチとの競合が見つかった場合、パッチのインストールを停止して、Oracleサポート・サービスまで連絡してください。
  • ORACLE_HOMEにすでに適用されているサブセット・パッチとの競合が見つかった場合は、バンドル・パッチの適用を続行します。新しいパッチのインストールが開始される前に、サブセット・パッチが自動的にロールバックされます。最新のバンドル・パッチには、ORACLE_HOME内の以前のバンドル・パッチのすべてのフィックスが含まれます。

このバンドル・パッチでは、-autoフラグは有効化されていません。-autoフラグなしの場合、サーバーが実行中である必要はありません。デフォルトのインストールでは、マシン名とリスニング・アドレスは空白でかまいません。

関連項目:

『Opatchによるパッチ適用』OPatchを使用した環境へのパッチ適用に関する項

OPatchのバージョンの識別

一般に、Oracle Universal Installerソフトウェアのバージョンごとに利用可能なOPatchのバージョンがあります。

OPatchのバージョンを識別するには:

  1. ディレクトリを次のディレクトリに変更します。:
    cd ORACLE_HOME/OPatch/
  2. 次のコマンドを実行します。
    ./opatch version

    たとえば:

    ./opatch version
    OPatch Version: 13.9.4.2.5
    
    OPatch succeeded.

インストールに必要なパッチの取得

インストールに必要なパッチは、My Oracle Supportで検索してダウンロードできます。

My Oracle Supportにサインインした後、「パッチと更新版」タブをクリックすると、Oracle Internet Directoryに重要なパッチをすばやく見つけられる様々なツールが提供されます。

バンドル・パッチの適用前

この項では、バンドル・パッチを適用する前の要件について説明します。

このバンドル・パッチを適用する前に、次の前提条件を満たしておきます:

  1. Oracle Internet Directoryがインストールされている場合は、shutdown()コマンドを使用してすべてのOIDサーバー・インスタンスを停止します:
    shutdown(name='instance-name',type='OID')

    または、次のスクリプトを使用して、OIDサーバー・インスタンスを停止することもできます:

    UNIX

    stopComponent.sh 'instance-name'

    Windows

    stopComponent.cmd 'instance-name'
  2. Oracle Directory Integration Platformがインストールされている場合:
    1. WLSTコマンドを使用して、Oracle Directory Integration Platformを停止します。
      stopApplication ("DIP")
    2. Oracle WebLogic管理サーバーを停止します:

      UNIX

      DOMAIN_NAME/bin/stopWebLogic.sh

      Windows

      DOMAIN_NAME\bin\stopWebLogic.cmd

      ノート:

      ここで、DOMAIN_NAMEはドメインのルート・ディレクトリです。(このディレクトリの名前はドメインの名前です。)デフォルトでは、このディレクトリはORACLE_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_NAMEです。
    3. Oracle Directory Integration Platform、Oracle Directory Services ManagerなどのOracle WebLogic管理対象コンポーネントを停止します:

      UNIX

      DOMAIN_NAME/bin/stopManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url

      Windows

      DOMAIN_NAME\bin\stopManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url

      ここで、managed_server_nameは管理対象サーバーの名前(デフォルト値はwls_ods1)、admin_urlはドメインの管理サーバーのリスニング・アドレス(ホスト名、IPアドレスまたはDNS名)およびポート番号です。

      c:\Oracle\Middleware\user_projects\domains\base_domain\bin\stopManagedWebLogic.cmd wls_ods1 http://AdminHost:7001

    ノート:

    前述のステップは、Oracle Directory Integration Platformアプリケーションを手動で停止する技術的な必要性がある場合にのみ実行します。
  3. OPatchを実行する前に、必ずORACLE_HOME環境変数をOracleホームの場所(Oracle Internet DirectoryまたはOracle Directory Integrationのインストール先)に設定してください。

    UNIX

    <bash> export ORACLE_HOME="/install_location/Oracle_Home/OID_Dir"
    Windows
    <prompt> set ORACLE_HOME="\install_location\Oracle_Home\OID_Dir
  4. 次のコマンドを実行して、ORACLE_HOMEが正しく設定されていることを確認します。

    UNIX

    ls $ORACLE_HOME/OPatch/opatch
    Windows
    dir %ORACLE_HOME%\OPatch\opatch.bat

バンドル・パッチの適用

Oracle Internet DirectoryまたはOracle Directory Integration Platformのバンドル・パッチは既存または新規のインストールに適用できます。

既存インストールへのバンドル・パッチの適用

既存のOracle Internet DirectoryまたはOracle Directory Integration Platformインストールにバンドル・パッチを適用するには、次のステップを実行します:
  1. パッチのzipファイルをPATCH_TOPに解凍します(PATCH_TOPはインストール用にパッチが一時的に格納されるディレクトリ・パスです)。
    $ unzip -d PATCH_TOP p32388309_122130_Linux-x86-64.zip

    ノート:

    Windowsのunzipコマンドには、パス名に256文字しか使用できないという制限があります。これが問題になる場合、7-Zipなどの代替ZIPユーティリティを使用して、パッチを解凍します。
  2. 現行ディレクトリを、パッチがあるディレクトリに設定します。

    UNIX

    $ cd PATCH_TOP/32388309

    Windows

    PATCH_TOP\32388309
  3. OPatchを実行してパッチを適用します。

    UNIX

    $ [ORACLE_HOME]/OPatch/opatch apply

    Windows

    [ORACLE_HOME]\OPatch\opatch.bat apply

    ノート:

    OPatchが起動すると、パッチを検証して、ORACLE_HOMEにすでにインストールされているソフトウェアとの競合がないことを確認します。OPatchでは、競合を次の2種類に分類します。

    1. ORACLE_HOMEにすでに適用されているパッチとの競合。この場合、パッチのインストールを中止して、Oracleサポート・サービスにお問い合せください。

    2. ORACLE_HOMEにすでに適用されているサブセット・パッチとの競合。この場合、新しいパッチにはORACLE_HOMEの既存のパッチの修正がすべて含まれているので、インストールを続行してください。

新規インストールへのバンドル・パッチの適用

新規のOracle Internet DirectoryまたはOracle Directory Integration Platformインストールにバンドル・パッチを適用するには、次のステップを実行します:
  1. Oracle Internet Directoryバイナリをインストールします。
    バイナリのインストールの詳細は、『Oracle Identity Managementのインストールと構成』Oracle Internet Directoryソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。
  2. 「既存インストールへのバンドル・パッチの適用」の説明に従って、パッチを適用します。
  3. Oracle Internet Directoryの場合、Oracle Internet Directoryバイナリをインストールした後で構成する必要があります。詳細は、『Oracle Internet Directoryのインストールと構成』Oracle Internet Directoryドメインの構成に関する項を参照してください。

    Oracle Internet Directoryをインストールして構成した後、『Oracle Internet Directoryの管理』Oracle Internet Directoryの開始に関する項を参照してください。

  4. Oracle Directory Integration Platformの場合、Oracle Internet Directoryバイナリをインストールした後で構成する必要があります。
    詳細は、『Oracle Internet Directoryのインストールと構成』Oracle Directory Integration Platformの構成に関する項を参照してください。

バンドル・パッチの適用後

インストールされている製品のタイプに基づいて、次に示す手順に従います:

  • Oracle Internet Directoryがインストールされている場合は、WLSTのstart()コマンドを使用して、すべてのOracle Internet Directoryサーバー・インスタンスを再起動します:

    start(name='instance-name',type='OID')
  • Oracle Directory Integration Platformがインストールされている場合は、次のステップを実行します:

    1. Oracle WebLogic管理サーバーを再起動します。

      UNIX

      DOMAIN_NAME/bin/startWebLogic.sh

      Windows

      DOMAIN_NAME\bin\startWebLogic.cmd

      ノート:

      ここで、DOMAIN_NAMEはドメインのルート・ディレクトリです。(このディレクトリの名前はドメインの名前です。)デフォルトでは、このディレクトリはORACLE_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_NAMEです。
    2. Oracle Directory Integration Platform、Oracle Directory Services ManagerなどのOracle WebLogic管理対象コンポーネントを再起動します。

      UNIX

      DOMAIN_NAME/bin/startManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url

      Windows

      DOMAIN_NAME\bin\startManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url

      ここで、managed_server_nameは管理対象サーバーの名前(デフォルト値はwls_ods1)、admin_urlはドメインの管理サーバーのリスニング・アドレス(ホスト名、IPアドレスまたはDNS名)およびポート番号です。

      c:\Oracle\Middleware\user_projects\domains\base_domain\bin\startManagedWebLogic.cmd wls_ods1 http://AdminHost:7001
  • Oracle Directory Integration Platform同期用のバックエンド・ディレクトリとしてOracle Directory Server Enterprise Editionを使用している場合は、Oracle Directory Server Enterprise Editionプラグインを更新します:

    1. パッチを解凍したディレクトリに変更します。

    2. Oracle Identity Management配布パッケージの次のディレクトリからdip-plugin.so (UNIX)またはdip-plugin.dll (Windows)を選択します。

      UNIX

      ORACLE_HOME/dip/utils/dip-plugin

      Windows

      ORACLE_HOME\dip\utils\dip-plugin
    3. これをOracle Directory Server Enterprise Editionインストールにコピーします:

      UNIX

      32ビット・システム

      INSTALL-PATH/dsee7/lib

      64ビット・システム

      INSTALL-PATH/dsee7/lib64

      Windows

      32ビット・システム

      INSTALL-PATH\dsee7\lib

      64ビット・システム

      INSTALL-PATH\dsee7\lib64
    4. dsadmコマンドを使用して、Oracle Directory Server Enterprise Editionインスタンスを再起動します:
      $ dsadm restart instance-path

バンドル・パッチの削除

このパッチのインストール後に問題が発生した場合は、次のようにパッチを削除します。

  1. パッチをアンインストールする際は、同じ前提条件またはインストール前ステップ(ある場合)に従うようにしてください。これには、環境変数(ORACLE_HOMEなど)の設定やアンイストール前のOUIインベントリの検証が含まれます。

  2. OPatchを実行してパッチをアンインストールします。
    $[ORACLE_HOME]/OPatch/opatch rollback -id 32388309
  3. Oracle Directory Integration Platform (DIP)のバックエンド・ディレクトリとして、Oracle Directory Server Enterprise Edition (ODSEE)を使用している場合、ODSEEプラグインをロールバックする必要があります。

  4. Oracle Directory Integration Platformのバックエンド・ディレクトリとしてODSEEまたはOUDを使用していて、このプラグインによって、新規プラグインの実行中にパスワードが暗号化されている場合、ORACLEサポートに連絡してください。

    ノート:

    この状況は、ODSEEまたはOUDをDIPバックエンド・ディレクトリを使用し、パスワード変換機能も使用している場合に発生します。
  5. 次のコマンドを使用して、NodeManagerおよびAdminServerを起動します。
    $DOMAIN_HOME/bin/startNodemanager.sh
    $DOMAIN_HOME/bin/startWeblogic.sh

    ノート:

    スタンドアロン・インストールの管理サーバーを起動する必要はありません。
  6. OIDをインストールしている場合、startComponent.sh コマンドを使用してすべてのOracle Internet Directory Serverを再起動します。
    $DOMAIN_HOME/bin/startComponent.sh instance-name
    または、WLST経由でAdminServerに接続し、WLST start()コマンドを実行して、Oracle Internet Directory Serverインスタンスを起動できます。
    start(name='instance-name',type='OID')
    DIPをインストールしている場合、DIPがデプロイされていたWeblogic管理対象サーバーを再起動します
    $DOMAIN_HOME/bin/startManagedWeblogic.sh <managed server>
    

    または、WLST経由でAdminServerに接続し、WLST start()コマンドを実行して、DIPがデプロイされていたWeblogic管理対象サーバーを起動できます。

    start('managedServerName','Server')

12cリリース(12.2.1.3.210115)で解決済の問題

次の表は、OIDバンドル・パッチ12.2.1.3.210115で解決済の問題を示しています:

表1-1 12cリリース(12.2.1.3.210115)で解決された問題

バグ番号 バグ名
20360006 ロードバランサのPINGによって"SGSLUFREAD: HARD ERROR ON READ, OS ERROR = 104"が発生する
24464510 OIDが断続的に応答しなくなる
25557873 DIPプロファイルの「検索件数の更新」が変更同期のスキップを引き起こす可能性がある
26828926 ISW再同期機能をDIPに組み込む
27253930 15文字を超えるEMパスワードで同期プロファイルを保存する際のDIPエラー
27825430 SYSユーザーなしでOIDDIAGを実行する機能
28502265 OUDサーバーに対してPROVSUBTOOLを実行してサブスクリプション・リストを取得できない
28678501 バグ27568073 27911420: OID 12CレプリケーションがWLS管理サーバーの再起動後に失敗する
29656196 別名に正しい/ETC/HOSTS構成が必要
29692493 OID 11.1.1.9.160719ポートが応答しなくなる
29946589 MODDNまたはMODRDNのDIP SYNCでNEWSUPERIORがNULL値になる
30091360 ODSMを介したLDIFファイルからのユーザー・データのインポートに失敗する
31040001 OID内部生産MT - 組織グループに対してADCとUCF間のレプリケーションが機能しない
31421942 OIDクリーンアップ - OSリソースおよび以前に失敗した構成試行と同じインスタンス名を使用すると、起動に失敗する: (ドキュメントID 2535934.1)
31422015 OID11G: オブジェクト・クラス名の変更を監査/トレースおよび取得する方法(ドキュメントID 2471961.1)

12cリリース(12.2.1.3.200526)で解決済の問題

次の表は、OIDバンドル・パッチ12.2.1.3.200526で解決済の問題を示しています:

表1-2 12cリリース(12.2.1.3.200526)で解決された問題

バグ番号 バグ名
29547874 12C DIPをDNCONVERTで使用すると、すべてのユーザーがOUDのGROUPOFUNIQUENAMESから削除される
30104525 OIDLDAPDプロセスがSOLARIS 11 (SPARC 64-BIT)上のOID 12Cでクラッシュする
27347619 LRGPPR、パスワード・ポリシーの更新がマルチ・サーバーで失敗する[BUG#22334103の修正の回帰の修正]
28790589 OID 12C REMTOOL PCHGPWDおよびPRESETPWDがコンシューマ・ノードに適用されない
28581199 パッチ28437599の適用後にRDNの後に大文字を含むエントリが同期に失敗する
27625817 「BがJAVA.LANG.STRINGにキャストできない」でDIPが更新の同期に失敗する
27547104 OIDへの匿名SASLバインドによってROOTDSEのPWDFAILURETIMEが移入される

12cリリース(12.2.1.3.180621)で解決済の問題

次の表では、12cリリース(12.2.1.3.180621)において解決された問題を一覧表示します。

表1-3 12cリリース(12.2.1.3.180621)で解決された問題

バグ番号 バグ名

27901525

OID MBEAN PROPERTY - SETEMPROPERTIES IS MISSING

26880404

BUG TO TRACK ROOT CAUSE OF NULL VALUES COMING TO MANDATORY VALUE IN OID

27275840

DI: ADD TRACING TO ALL ERROR CASES IN GSLDPSEARCHSTART

25095598

CAN NOT SYNC THE USER ENTRY'S MULTIBYTE VALUE FROM OUD TO AD

27442306

CACHING ISSUE WITH THE SUBSCRIBED USERS FOR EBS IN OID

27336338

TECHPLAT: JAVA_HOME IN PROVSUBTOOL POINT TO NON-EXIST ORACLE_HOME/JDK IN OID 12C

25598301

REPLICATION NOT SUPPORTED IN OID WITH TLSV1.2 AND WITHOUT NO-AUTH CIPHERS

27457322

SIM: CDC - US2 - OID THREAD RESTART ON CHCLMX0010

27306630

MS25:RE12:P2T[EEEF->EEEF-TEST] FAILED AT START IDM SERVERS

27472046

GSE: 17D: LDAPSEARCH RETURNING WRONG ATTRIBUTES FOR DN IN SDI

12cリリース(12.2.1.3.180413)で解決された問題

次の表には、12cリリース(12.2.1.3.180413)で解決された問題を示します。

表1-4 12cリリース(12.2.1.3.180413)で解決された問題

バグ番号 バグ名

26943632

BULKDELETE IMPROVEMENT: FAST DELETE HUGE AMNT OF ENTRIES W/ FILTER SUPPORT

23236277

OID 11G PROCESS HANGS

25989135

A 'REPLACE' OF USERCERTIFICATE ON SUPPLIER RESULTS IN 'ADD' ON REPLICA(S)

27150568

NOT LOADING CORRECT DEFAULT VALUE FOR THE ATTRIBUTE ORCLECACHEMAXENTSIZE ON 12C

25729334

OIDLDAPD PROCESS SHUTS DOWN AND RESTARTS INTERMITTENTLY PRODUCING STACK DUMPS

26922555

REMTOOL -BACKUPMETADATA PARAMETER NOT AVAILABLE IN 12.2.1.3.0

27099047

TOTALTIME AND OPTIME WRONGLY SWAPPED IN ALERT*.LOG

26650058

OID INSTANCE CONFIG MBEAN ATTRIBUTES NOT IN READ WRITE MODE

26176227

CONFIG.SH FAILS TO CREATE OID INSTANCE, OID NOT STARTING

26883409

SCHEMA CORRUPTION AFTER CUSTOM OBJECTCLASS GETS REPLICATED

26770219

OID: REALM "DC=US,DC=ORACLE,DC=COM" CREATION FAILED FOR INSTANCE "OID1

27588675

OID SCHEMA LOAD IN RCU FAILS WITH LDAP_LINUX-X64:12.2.1.3.0.1-180221.1418

26268699

バグ26268699のフィックス

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。