4.2 ユーザー定義パスワード記憶スキーム・プラグインの作成

Oracle Unified Directory (OUD)プラグインAPIは、カスタム・コードおよびその依存jarをOUDにコンパイル、構築およびデプロイするための手段を提供します。

次のステップを実行して、プラグインをOUDインスタンスにデプロイします。

  1. プラグイン・プロジェクトを作成します。

    生成されたプラグインJARファイルには次のファイルが含まれている必要があります。

    • META-INF/MANIFEST.MF

    • oracle/oud/example/ExamplePlugin.class

  2. プラグインが以降のリリースのOUDプラグインAPIでも引き続き機能できるように、作成されたJARファイルに特定のバージョニング・ファイルを埋め込むことができます。埋め込むファイルの名前はplugin.propertiesです。

    plugin.propertiesファイルを次のように変更します。

    1. JARファイルに含まれるすべてのプラグインのターゲット・バージョンを定義する手順は次のとおりです。

      plugin.version=11.1.2.1.0

    2. ExamplePluginプラグインのみのターゲット・バージョンを定義するには次のように指定します。

      plugin.ExamplePlugin.version=11.1.2.1.0

    plugin.propertiesファイルが存在しない場合、現在の実装のプラグインAPIの動作が適用されます。

  3. Oracle Unified Directoryインスタンスを再起動してJARファイルの変更を有効にします。

    1. OUDインスタンスを停止します。

      UNIX、Linuxの場合
      $ cd instance-directory/OUD/bin
      $ stop-ds
      Windowsの場合
      C:\> cd instance-directory\OUD\bat
      C:\> stop-ds
      
    2. プラグインJARファイルをlibディレクトリにコピーします。

      UNIX、Linuxの場合
      # cp plugin.jar lib
      Windowsの場合
      C:\> copy plugin.jar lib
      
    3. OUDインスタンスを再起動します。

      UNIX、Linuxの場合
      # start-ds
      Windowsの場合
      C:\> start-ds